JP2008306021A - Ledチップの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】その工程上、窒化物系半導体層の形成に用いられるサファイア基板を容易にかつ効率よく取り除くことのできるLEDチップの製造方法を提供すること。
【解決手段】LEDチップの製造方法は、窒化物半導体層を有するLEDチップを製造するための方法であって、サファイア基板上に窒化物系バッファ層が形成されており、当該窒化物系バッファ層上に窒化物系半導体層が形成されてなる構造を有するLEDチップ構造体に対して、窒化物系バッファ層を化学エッチングにより除去する化学エッチング工程を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、LEDチップの製造方法に関する。
近年、窒化物系半導体層を有するLEDチップが放熱部材上に接合されてなる構成のLED素子が表示装置や照明装置の光源として用いられてきているが、このようなLEDチップを光源の構成部材として用いた装置においては、LEDチップから発生する熱が十分に放熱されないことに起因して、例えば高輝度化を図ることが困難である、などの問題が生じている。
その一因として、窒化物系半導体層を有するLEDチップの或る種のものについては、サファイア基板上に窒化物系半導体層が積層されてなる構造を有しており、基板の構成材料であるサファイアが熱伝導率の小さいものであることが挙げられる。
然るに、LEDチップの製造上において、窒化物系半導体層を形成するためには、形成すべき窒化物系半導体層との関係、具体的には例えば格子定数の観点から、基板としてサファイア基板を用いることが必要であり、しかも当該サファイア基板が取り外された形態のものが市販品として製品化されてはいない。
而して、サファイア基板上に窒化物系半導体層が形成されてなる構成の構造体におけるサファイア基板自体を、リン酸と硫酸との混合液よりなるサファイアを溶解するエッチング液を用い、化学エッチングによって除去する手法が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、このような手法においては、エチングストップ層が設けられておらず、またサファイアが良好な溶解性を有するものでないことから、ゆっくりとしたエッチング速度で、かつエッチング速度に基づく時間管理をしながらエッチング処理を行う必要があるため、LEDチップを効率的に得ることができず、しかもその処理自体が容易ではない、という問題がある。
ここに、特許文献1によれば、例えば厚さ300μmのサファイア基板を除去するために、リン酸と硫酸とを1対2の割合で混合し、温度を350℃とした混合液をエチング液として用いた場合には、その処理に120分間もの時間を要することとなる。
特開2001−284314号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、その工程上、窒化物系半導体層の形成に用いられるサファイア基板を容易にかつ効率よく取り除くことのできるLEDチップの製造方法を提供することにある。
本発明のLEDチップの製造方法は、窒化物系半導体層を有するLEDチップを製造するためのLEDチップの製造方法であって、
サファイア基板上に窒化物系バッファ層が形成されており、当該窒化物系バッファ層上に窒化物系半導体層が形成されてなる構造を有するLEDチップ構造体に対して、窒化物系バッファ層を化学エッチングにより除去する化学エッチング工程を有することを特徴とする。
本発明のLEDチップの製造方法においては、LEDチップ構造体における窒化物系バッファ層の厚みが20〜300nmであることが好ましい。
本発明のLEDチップの製造方法においては、LEDチップ構造体における窒化物系半導体層がn−GaNよりなるn型半導体層、InGaNよりなる発光層およびp−GaNよりなるp型半導体層がこの順に積層されてなる構造を有し、窒化物系バッファ層上に積層されているn型半導体層の厚みが50〜100μmであることが好ましい。
本発明のLEDチップの製造方法においては、化学エッチング工程に供するLEDチップ構造体の窒化物半導体層上に、耐酸化性および耐アルカリ性を有する接着剤によってハンドリング用板材を接着することが好ましい。
本発明のLEDチップの製造方法によれば、サファイア基板上に窒化物系バッファ層および窒化物系半導体層がこの順に積層されてなる構造を有するLEDチップ構造体において、溶剤に対する溶解性の小さいサファイアよりなるサファイア基板自体を化学エッチングによって除去するのではなく、サファイアに比して溶剤に対する溶解性の大きい材料よりなる窒化物系バッファ層を化学エッチングすることによって窒化物系半導体層からサファイア基板を取り除くことにより、容易にかつ短時間でサファイア基板を除去することができるため、窒化物系半導体層の形成に用いられるサファイア基板を容易にかつ効率よく取り除くことができる。
また、本発明のLEDチップの製造方法においては、化学エッチング工程において、窒化物系半導体層からサファイア基板を除去することができるため、チップダイシングに、非常に硬く、その切断が容易ではないサファイア基板を切断するための特殊な加工が必要とされないため、サファイア基板を切断するための特殊な加工をすることに起因する歩留りの低下などの弊害の発生を防止することができる。
また、本発明のLEDチップの製造方法によれば、窒化物系半導体層の形成にサファイア基板が用いられるにも関わらず、サファイア基板を有さない構造のLEDチップを得ることができるため、当該LEDチップには、熱伝導率の小さいサファイア基板を有することに起因する弊害が生じることがなく、優れた耐熱性および熱伝導率が得られることとなり、従って、当該LEDチップは、例えば表示装置や照明装置の光源の構成材料として好適に用いることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のLEDチップの製造方法は、サファイア基板上に窒化物系バッファ層が形成されており、当該窒化物系バッファ層上に窒化物系半導体層が形成されてなる構造を有するLEDチップ構造体に対して、窒化物系バッファ層を化学エッチングにより除去する化学エッチング工程を有することを特徴とし、この製造方法によって得られるLEDチップは、図1に示すように、サファイア基板を有さず、窒化物系半導体層よりなるものである。
図1に示されているLEDチップ10は、青色発光LEDチップであって、n−GaN(窒化ガリウム)よりなるn型半導体層11と、InGaNよりなる発光層12と、p−GaNよりなるp型半導体層13とがこの順に積層されてなる窒素物系半導体層を有し、当該n型半導体層11が、その上面(図1において上面)に段差を有し、その下段に係る上面に、例えばAuGe合金(金ゲルマニウム合金)膜、Ni(ニッケル)膜およびAu(金)膜よりなるn電極16が形成されており、上段に係る上面に発光層12およびp型半導体層13が積層され、当該p型半導体層13の上面(図1において上面)に、例えばTi(チタン)膜、Pt(白金)膜およびAu膜よりなるp電極15が形成されてなるものである。
以下、本発明のLEDチップの製造方法の具体的な一例として、図1に係るLEDチップ10を製造するための方法を、図を用いて詳細に説明する。
<化学エッチング準備工程>
先ず、図2に示すような、例えば厚さ300μmのサファイア基板21の上面(図2において上面)全面に窒化物系バッファ層(以下、単に「バッファ層」ともいう。)22が形成されており、このバッファ層22の上面(図2において上面)に、n−GaNよりなるn型半導体層11と、InGaNよりなる発光層12と、p−GaNよりなるp型半導体層13とがこの順に積層されてなる窒素物系半導体層が形成されてなる構造を有するLEDチップ構造体20を用意する。
この例におけるLEDチップ構造体20は、n型半導体層11の上面に複数(3つ)の凸部11Aおよび凹部11Bが交互に形成されており、凸部11A上には、各々、発光層12およびp型半導体層13が積層され、これにより分離用溝23が形成されている。また、分離用溝23の底面、すなわちn型半導体層11の上面における凹部11B上には、各々、n電極16が形成されており、p型半導体層13の上面(図2において上面)には、各々、p電極15形成されている。
LEDチップ構造体20において、バッファ層22は、例えば窒化アルミニウムよりなるものである。
また、バッファ層22は、その厚みが20〜300nmであることが好ましく、特に、化学エッチング工程における溶解上の観点から、100〜300nmであることが好ましい。
バッファ層22の厚みが20nm未満である場合には、エッチング液のしみ込みが不十分になり、エッチング不良となる。一方、300nmを超える場合には、厚みが大きいためにエッチングに面内分布が発生し、生産性が悪くなるおそれがある。
n型半導体層11は、その厚みが50〜100μmであることが好ましく、特に70〜90μmであることが好ましい。
n型半導体層11の厚みが50μm未満である場合には、LED基板が薄いため、ハンドリング用板材を外した後の取り扱いが困難となる。一方、100μmを超える場合には、厚みが大きいために熱伝導性が悪くなり、LED素子の熱特性が悪くなるおそれがある。
また、LEDチップ構造体20における窒化物系半導体層を構成する発光層12およびp型半導体層13の厚みの一例としては、発光層12の厚みは、例えば2.5nmであり、p型半導体層13の厚みは、例えば210nmである。
このような構成を有するLEDチップ構造体20は、例えばサファイア基板21の上面全面に適宜の手法によってバッファ層22を形成し、このバッファ層22の上面全面にエピタキシャル結晶成長法によってn型半導体層11、発光層12およびp型半導体層13がこの順の積層されてなる構造の窒化物系半導体層を形成し、その後、適宜の手法により、当該窒化物系半導体層における、分離用溝23を形成すべき領域のp型半導体層13および発光層12と、n型半導体層11の一部とを除去することによってn型半導体層11の一部を露出させると共に分離用溝23を形成した後、p型半導体層13上にp電極15、およびn型半導体層11上にn電極16を、各々、適宜の手法によって形成することにより、得ることができる。
次いで、LEDチップ構造体20を構成するサファイア基板21よりも大径、すなわちLEDチップ構造体20の上面よりも大面積の表面を有する、例えば厚さ500μmの青板ガラス基板よりなるハンドリング用板材25を用意し、図3に示すように、LEDチップ構造体20の上面(図3において上面)、すなわち窒化物系半導体層の上面全面に、p電極15およびn電極16を覆うようにして耐酸化性および耐アルカリ性を有する接着剤(以下、「耐酸化性・耐アルカリ性接着剤」ともいう。)を塗布することによって形成された接着剤層26上に、ハンドリング用板材25を接着して固着する。
接着剤層26の構成材料である耐酸化性・耐アルカリ性接着剤としては、透明であって非感光性を有すると共に、高い平坦性、耐ガス性を有するものが好ましく、例えば「FSC」(シプレイ社製)などを用いることができる。
接着剤層26の厚みは、0.5〜20μmであることが好ましい。
接着剤層26の厚みが0.5μm未満である場合には、接着性が悪く、剥がれやすくなるおそれがあり、一方、20μmを超える場合には、接着性が高すぎて剥がれにくくなるおそれがある。
ここに、「接着剤層26の厚み」とは、図3に示したようにLEDチップ構造体20がその上面に凹凸を有するものである場合には、最小値(図3においては、p電極15上に形成された接着剤層の厚み)を示す。
<化学エッチング工程>
そして、LEDチップ構造体20上に接着剤層26によってハンドリング用板材25が固着された構成の被化学エッチング処理体28における当該LEDチップ構造体20に対して化学エッチングを施すことにより、当該LEDチップ構造体20におけるバッファ層22が化学エッチングされ、このバッファ層22が化学エッチングされることに伴ってサファイア基板21が当該バッファ層22と共にLEDチップ構造体20から除去され、その結果、図4に示すような、被化学エッチング処理体28において、バッファ層22およびサファイア基板21が除去されてなる構成の化学エッチング処理済体29が得られる。
エッチング液は、化学エッチングすべきバッファ層22の構成材料に応じて適宜に選択されるが、例えばバッファ層22が窒化アルミニウムよりなる場合には、水酸化カリウム(KOH)溶液、水酸化ナトリウム(NaOH)溶液などを用いることができる。
また、エッチング液として、水酸化カリウム(KOH)溶液および水酸化ナトリウム(NaOH)溶液を用いる場合には、純水で希釈されてなる、その濃度が5〜99vol%のものであっても、また濃度が100vol%のものであってもよい。
エッチング処理条件としては、エッチング処理温度は、常温(25℃)〜50℃であり、また、エチング処理時間は、バッファ層22の構成材料および厚み、エッチング溶液の種類および濃度にもよるが、例えばバッファ層22が窒化アルミニウムよりなり、その厚みが20nmであると共に、エッチング液として濃度100%の水酸化カリウム溶液を用いた場合には、例えば5〜20秒間である。
被化学エッチング処理体28を構成するバッファ層22は、露出されている側面(図3に示されている被化学エッチング処理体28においてバッファ層22の紙面に垂直な面および左右面)から、内方方向(図3における紙面に垂直な方向、および左右方向)に向かって次第に化学エッチングされることとなる。
<化学エッチング後処理工程>
このようにして得られた化学エッチング処理済体29を加熱処理することにより、接着剤層26を除去すると共にハンドリング用板材25を剥離した後、さらに、例えばアセトンなどの有機溶剤によって洗浄することによって接着剤層26の残渣を除去することにより、図5に示すような、LEDチップ構造体20において、バッファ層22およびサファイア基板21が除去されてなる構成のLEDチップ連結体30が得られる。
加熱処理条件としては、加熱温度は、例えば50〜200℃であり、また、加熱時間は、例えば加熱温度が200℃である場合には、通常、1分間である。
有機溶剤による洗浄処理は、例えば常温で5分間の条件で行われる。
<チップダイシング工程>
このようにして得られたLEDチップ連結体30は、ニッケル系ブレードなどにより、分離用溝23において、n型半導体層11の凸部11A上に積層されてなる発光層12およびp型半導体層13の一方の側面(図5においては左側面)に沿ってn型半導体層11が切断されて分離されることにより、LEDチップ10が製造される。
以上のような本発明のLEDチップの製造方法によれば、サファイア基板21上にバッファ層22および窒化物系半導体層がこの順に積層されてなる構造を有するLEDチップ構造体20に対して、溶剤に対する溶解性の小さいサファイアよりなるサファイア基板21自体を化学エッチングによって除去するのではなく、サファイアに比して溶剤に対する溶解性の大きい材料よりなるバッファ層22をエッチングすることによって窒化物系半導体層からサファイア基板21を取り除くことにより、サファイア基板21自体を化学エッチングする場合に比して容易にかつ短時間でサファイア基板21を除去することができるため、窒化物系半導体層の形成に用いられるサファイア基板21を容易にかつ効率よく取り除くことができる。
また、このようなLEDチップの製造方法においては、LEDチップ構造体20を、バッファ層22および窒化物系半導体層を構成するn型半導体層11の厚みが大きいものとすることにより、化学エッチング工程において、バッファ層22に隣接するn型半導体層11に大きな影響を与えることなく、当該バッファ層22のみをエッチングすることができる。
なお、サファイア基板上に窒化物系バッファ層および窒化物系半導体層がこの順に積層されてなる構成を有する、従来公知のLEDチップにおいては、窒化物系半導体層を構成するn型半導体層の厚みは、通常、5μm程度とされ、また、窒化物系バッファ層の厚みは、通常、50〜100nmとされている。
また、このようなLEDチップの製造方法においては、チップダイシング工程に供されるLEDチップ連結体30がサファイア基板を有するものではないことから、非常に硬く、その切断が容易ではないサファイア基板21を切断するための特殊な加工、具体的には、例えばダイアモンドカッターを用いる必要がなく、ニッケル系ブレードなどを好適に用いることができるため、ダイアモンドカッターを用いることに起因して生じる歩留りの低下等を防止することができると共に、チップダイシングに要する時間を短縮することができる。
さらに、このようなLEDチップの製造方法によれば、窒化物系半導体層の形成にサファイア基板21が用いられるにも関わらず、サファイア基板を有さない構造のLEDチップ10を得ることができるため、当該LEDチップ10には、熱伝導率の小さいサファイア基板を有することに起因する弊害が生じることがなく、優れた耐熱性および熱伝導率が得られることとなるため、当該LEDチップ10が放熱部材上に接合されてなる構成のLED素子は、例えば表示装置や照明装置の光源として好適に用いることができる。
このような本発明のLEDチップの製造方法によって得られる、サファイア基板を有さない構造のLEDチップ10は、図6(a)に示すように、例えば窒化物系半導体層を構成するn型半導体層11の下面(図6(a)において下面)に接合部形成用材料金属膜41を形成し、図6(b)に示すように、例えば窒化アルミニウムよりなる放熱部材45の上面(図6(b)において上面)に、当該接合部形成用材料金属膜41と、放熱部材45の上面に形成された接合部形成用材料金属膜とによって形成された合金層46によって接合されることにより、LED素子とされる。
図6において、47は接合部形成用材料金属膜41によって接合層46と共に形成されたバリアメタル層である。
本発明のLEDチップの製造方法においては、LEDチップ構造体として、形成すべきLEDチップの構造に応じたものを用意することにより、種々の構造を有するLEDチップを製造することができる。
例えば、図7(a)に示すように、LEDチップとして、n電極およびp電極が共に設けられてなる構造を有するものではなく、p電極15のみが設けられており、n電極16は、図7(b)に示すように、接合される放熱部材45上に設けられる構造を有するものを製造することもできる。
図7(a)および(b)において、LEDチップ50は、n型半導体層11上にn電極16を設ける必要がないものであることから、n型半導体層11の上面全面に発光層12およびp型半導体層13がこの順に積層されてなる構造を有している。また、p電極15は、p型半導体層13上に設けられている。
このような構成を有するLEDチップ50を構成部材とするLED素子においては、例えば図7(c)に示すように、LEDチップ50が、当該LEDチップ50が接合されている放熱部材45の上面に形成された、例えばアルミニウムまたは金などよりなるメタルパターン49によってn電極16と電気的に接続される。
本発明においては、上記の実施の形態に限定されず種々の変更を加えることが可能である。
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1〕
先ず、図2に示す構造を有し、厚み300μmのサファイア基板上に、厚み300nmの窒化アルミニウムよりなる窒化物系バッファ層が形成されており、この窒化物系バッファ層上に、厚み70μmのn−GaNよりなるn型半導体層、厚み2.5nmのInGaNよりなる発光層および厚み210nmのp−GaNよりなるp型半導体層がこの順に積層されてなる窒化物系半導体層が形成され、また、p型半導体層上に、Ti膜、Pt膜およびAu膜よりなるp電極が形成され、分離用溝の底面を構成するn型半導体層上にAuGe合金膜、Ni膜およびAu膜よりなるn電極が形成されてなる構成のLEDチップ構造体を用意した。
また、このLEDチップ構造体と共に、当該LEDチップ構造体を構成するサファイア基板よりも大径でLEDチップ構造体の上面よりも大面積の表面を有する、厚さ500μmの青板ガラス基板よりなるハンドリング用板材を用意した。
次いで、LEDチップ構造体における窒化物系半導体層の上面全面に、p電極およびn電極を覆うようにして耐酸化性・耐アルカリ性接着剤「FSC」(シプレイ社製)を塗布することにより、p電極上における厚みが10μmとなるように接着剤層を形成し、この接着剤層上にハンドリング用板材を接着して固着することによって被化学エッチング処理体を作製した(図3参照)。
得られた被化学エッチング処理体を、濃度100%の水酸化カリウム溶液よりなるエッチング液に浸し、エッチング処理温度25℃の条件で窒化物系バッファ層の化学エッチングを行った。
窒化物系バッファ層は、エッチング処理時間20分間で溶解し、これにより、当該窒化物系バッファ層が除去され、それに伴ってサファイア基板が取り除かれた(図4参照)。
その後、被化学エッチング処理体から窒化物系バッファ層およびサファイア基板が除去されてなる構成の化学エッチング処理済体を、加熱温度200℃、加熱時間1分間の条件で加熱処理した後、さらに、アセトンによって常温、5分間の条件で洗浄処理することにより、接着剤層を除去すると共にハンドリング用板材を剥離することにより、LEDチップ構造体において、バッファ層およびサファイア基板が除去されてなる構成のLEDチップ連結体を得た(図5参照)。
得られたLEDチップ連結体を、ニッケル系ブレードを用い、分離用溝において、n型半導体層の凸部上に積層されてなる発光層およびp型半導体層の一方の側面に沿ってn型半導体層を切断して分離することにより、図1に示すように、サファイア基板を有さない構成のLEDチップを得た。このLEDチップを確認したところ、チッピングは生じていなかった。
本発明のLEDチップの製造方法によって得られるLEDチップの構成の一例を示す説明図である。 本発明のLEDチップの製造方法に用いられるLEDチップ構造体の構成の一例を示す説明図である。 図2のLEDチップ構造体上に接着剤層が形成されると共にハンドリング用板材が固着されてなる構成の被化学エッチング処理体を示す説明図である。 図3の被化学エッチング処理体から窒化物系バッファ層およびサファイア基板が除去されてなる構成の化学エッチング処理済体を示す説明図である。 図4の化学エッチング処理済体から接着剤層およびハンドリング用板材が除去されてなる構成のLEDチップ連結体を示す説明図である。 (a)は、本発明のLEDチップの製造方法によって得られるLEDチップの一例を、当該LEDチップの下面に接合部形成用材料金属膜が形成された状態で示す説明図であり、(b)は、(a)に係るLEDチップが放熱部材上に接合された状態を示す説明図である。 (a)は、本発明のLEDチップの製造方法によって得られるLEDチップの他の例を、当該LEDチップの下面に接合部形成用材料金属膜が形成された状態で示す説明図であり、(b)は、(a)に係るLEDチップが放熱部材上に接合された状態を示す説明図であり、(c)は、(b)に係る放熱部材上に接合されたLEDチップを上方から見た状態を示す説明図である。
符号の説明
10 LEDチップ
11 n型半導体層
11A 凸部
11B 凹部
12 発光層
13 p型半導体層
15 p電極
16 n電極
20 LEDチップ構造体
21 サファイア基板
22 窒化物系バッファ層
23 分離用溝
25 ハンドリング用板材
26 接着剤層
28 被化学エッチング処理体
29 化学エッチング処理済体
30 LEDチップ連結体
41 接合部形成用材料金属膜
45 放熱部材
46 接合層
47 バリアメタル層
49 メタルパターン
50 LEDチップ

Claims (4)

  1. 窒化物系半導体層を有するLEDチップを製造するためのLEDチップの製造方法であって、
    サファイア基板上に窒化物系バッファ層が形成されており、当該窒化物系バッファ層上に窒化物系半導体層が形成されてなる構造を有するLEDチップ構造体に対して、窒化物系バッファ層を化学エッチングにより除去する化学エッチング工程を有することを特徴とするLEDチップの製造方法。
  2. LEDチップ構造体における窒化物系バッファ層の厚みが20〜300nmであることを特徴とする請求項1に記載のLEDチップの製造方法。
  3. LEDチップ構造体における窒化物系半導体層がn−GaNよりなるn型半導体層、InGaNよりなる発光層およびp−GaNよりなるp型半導体層がこの順に積層されてなる構造を有し、窒化物系バッファ層上に積層されているn型半導体層の厚みが50〜100μmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLEDチップの製造方法。
  4. 化学エッチング工程に供するLEDチップ構造体の窒化物半導体層上に、耐酸化性および耐アルカリ性を有する接着剤によってハンドリング用板材を接着することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のLEDチップの製造方法。
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