JP2008305778A - 被操作部材の取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は被操作部材を電子機器の筐体に取付ける被操作部材の取付け構造に関し、信頼性を維持しつつ簡単に押しボタンを筐体に取付けることを課題とする。
【解決手段】押しボタン構造体3を筐体2のフロントパネル4に取付ける被操作部材の取付け構造において、フロントパネル4への取付け方向に延出するフック15A,15Bを押しボタン構造体3に設け、フロントパネル4に係合孔6A,6Bを設け、フロントパネル4の背面に対向する一対の側部リブ8A,8Bを設ける。そして、フック15A,15Bを係合孔6A,6Bに係合させると共に、押しボタン構造体3の側壁部22A,22Bを一対の側部リブ8A,8Bに係合させることにより押しボタン構造体3をフロントパネル4に取付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被操作部材を電子機器の筐体に取付ける被操作部材の取付け構造に関する。
一般に、電子機器のフロントパネルには、電子機器を操作するための各種スイッチが設けられており、その中でも押しボタンスイッチは多用されるスイッチである。この押しボタンスイッチは、電子機器の筐体に配設される押しボタン構造体と、回路基板に配設されるスイッチにより構成されている。スイッチは、押しボタン構造体に設けられた押しボタン部の変位によりON/OFFを行う構成とされている。従って、電子機器に押しボタンスイッチを配設する場合、押しボタン構造体を電子機器の筐体(フロントパネル)に取付ける必要がある。
従来、この押しボタン構造体を電子機器の筐体に取付ける構造としては、溶着法(特許文献1参照)やネジ止め法(特許文献2参照)が知られている。溶着法は、筐体に突起を形成すると共に押しボタン構造体に突起が挿入される孔を形成しておき、突起が孔に挿入された後に突起の孔から突出した部分を加熱して溶着する方法である。この方法では、筐体及び押しボタン構造体は共に樹脂により形成されており、加熱治具等を用いて樹脂を加熱して溶かすことにより押しボタン構造体を筐体に溶着させる。
またネジ止め法は、図11に模式的に示すように、押しボタン部112が形成された押しボタン構造体103をネジ121を用いて筐体102に取付ける方法である。同図に示す例では、スイッチ130が設けられた回路基板119もネジ121を用いて押しボタン構造体103と一括的に筐体102に取付ける例を示している。
押しボタン構造体103が筐体102に取付けられた状態において、押しボタン部112の先端部は筐体102に形成されたボタン挿通孔105から突出して押圧操作可能な状態となる。そして、押しボタン部112が押圧操作されると、スイッチ130はこの押しボタン部112を介して操作されON/OFF動作を行う。
特開2007−073244号公報 特開2004−103490号公報
しかしながら、溶着法による取付け構造では加熱治具を用いる必要があり、取付け作業が面倒であるという問題点があった。また、押しボタン部は操作者により頻繁に操作されるものであるため、このような頻繁の操作によっても破損しない高い信頼性を要求される。しかしながら、樹脂を溶融して押しボタン構造体を筐体に取付ける構造では、信頼性を高めるためには突起を大きく設定する必要があり、この溶着部位が他の部品の配設の邪魔になるという問題点があった。更に、溶着法では、一旦押しボタン構造体を筐体に取付けた後は、これを分離するのは困難であり、メンテナンス性が悪いという問題点もあった。
一方、ネジ止め法による取付け構造では、多数のネジ121を必要とし、これに対応して筐体102にネジ121が締結されるネジ孔を形成する必要があり、筐体102の形成処理及び押しボタン構造体103の筐体102への取付け作業が面倒であるという問題点があった。また、多数のネジ121が必要となることにより部品点数が増大し、取付け構造のコストが上昇してしまうという問題点があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、信頼性を維持しつつ簡単に押しボタン構造体を筐体に取付けることができる被操作部材の取付け構造を提供することを目的とする。
上記の課題は、本発明の一観点によれば、
被操作部材を筐体の装着面に取付ける被操作部材の取付け構造において、
前記装着面に向け突出するフックを前記被操作部材に設け、
係合孔を前記装着面に設け、
対向する一対の壁部を前記筐体の背面に設け、
前記フックを前記係合孔に係合させ、前記被操作部材の両側壁部を前記一対の壁部と係合させることにより、前記被操作部材を前記装着面に取付けることを特徴とする被操作部材の取付け構造により解決することができる。
また、上記発明において、前記被操作部材の底部に第1の係合部を設けると共に、前記筐体の底部に第2の係合部を形成し、前記被操作部材が前記装着面に取付けられた状態で、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合する構成とすることが望ましい。
また、上記発明において、前記被操作部材は、押しボタン部が設けられた押しボタン構造体であることが望ましい。
また上記の課題は、本発明の他の観点によれば、
押しボタン部を有する被操作部材を筐体の装着面に取付ける被操作部材の取付け構造において、
前記押しボタン部を挿通する挿通孔を前記装着面に設け、
第1の係合部を前記被操作部材に設けると共に第2の係合部を前記筐体に設け、
対向する一対の壁部を前記筐体の背面に設け、
前記押しボタン部を前記挿通孔に挿通し、前記第1の係合部と前記第2の係合部とを係合させ、かつ、前記被操作部材の両側壁部と前記一対の壁部とを係合させることにより、前記被操作部材を前記装着面に取付けることを特徴とする被操作部材の取付け構造により解決することができる。
また、上記発明において、前記被操作部材に前記装着面形状に対応した突出量の位置決め突起を形成し、前記被操作部材が前記筐体に取付けられた状態で、前記位置決め突起が前記装着面に当接する構成とすることが望ましい。
本発明によれば、被操作部材に取付け方向に延出するよう設けられたフックが装着面(筐体)に設けられた係合孔に係合することにより、装着面から離脱する方向(Y方向)への被操作部材の変位、及び筐体底面に対し鉛直方向(Z方向)への被操作部材の変位が規制される。また、装着面の長手方向と平行な方向(X方向)への被操作部材の変位は、被操作部材の両側壁部が一対の壁部と係合することにより規制される。これにより本発明によれば、被操作部材は直交する三方向(X方向,Y方向,Z方向)への変位がそれぞれ規制されるため、被操作部材は高い信頼性を持って筐体(装着面)に取付けられる。
また、被装着部材の装着面(筐体)への装着は、単に被操作部材の両側壁部を一対の壁部に係合させると共にフックを係合孔に係合させることにより行われる。このため、被装着部材の筐体への装着作業を容易に行うことができる。また、従来のようにネジ等を用いることなく被装着部材を筐体に取付けることができるため、部品点数の削減を図ることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1乃至図6は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を説明するための図である。尚、以下の説明では、押しボタン構造体3を被操作部材とし、この押しボタン構造体3を電子機器1の筐体2に取付ける例について説明するものとする。
図1及び図2は、押しボタン構造体3が筐体2のフロントパネル4(装着面)に取付けられる前の状態を拡大して示す分解斜視図である。図1は押しボタン構造体3がフロントパネル4に取付けられる状態をフロントパネル4の前方から見た図であり、図2はフロントパネル4の後方から見た図である。
筐体2は樹脂成型品であり、フロントパネル4、底部7、側部リブ8A,8B、及び底部リブ9等を有した構成とされている。この底部7、フロントパネル4、側部リブ8A,8B、及び底部リブ9は、筐体2の成型時に一体成型されるため容易に形成することができ、また個々の部品を別個に形成する構成に比べて部品点数の削減及び低コスト化を図ることができる。
フロントパネル4は、押しボタン構造体3に設けられた押しボタン部12A〜12Cが挿通されるボタン挿通孔5A〜5Cが形成されると共に、フック15A,15Bと係合する係合孔6A,6Bが形成されている。また、フロントパネル4の背面には側部リブ8A,8B及び底部リブ9が形成されている。
側部リブ8A,8Bは、筐体2の背面に図中矢印X1,X2方向に対向離間して形成されている。この側部リブ8A,8Bは板状形状を有し、底部7に立設された構成とされている。また、この一対の側部リブ8A,8Bの離間距離は、その内部に押しボタン構造体3が取付けられる距離に選定されている。この側部リブ8A,8Bは、フロントパネル4の背面及び底部7に接合されているため、板状形状ではあるがその剛性は高くなっている。
底部リブ9(請求項に記載の第2の係合部に相当する)は、筐体2の底部7から突出するよう形成されている。この底部リブ9は、後述するように、押しボタン構造体3が取付けられた際に、押しボタン構造体3に形成された三角リブ14(請求項に記載の第1の係合部に相当する)と係合するよう構成されている。また、底部リブ9の略中央位置には、ネジ孔30が形成されている。この底部リブ9は、筐体2のフロントパネル4近傍を補強する補強リブとしても機能している。
次に、図1及び図2に加え、図3を用いて押しボタン構造体3について説明する。尚、図3は、押しボタン構造体3を拡大して示す斜視図である。
押しボタン構造体3も樹脂成型品であり、本体部10,底板部11,押しボタン部12A〜12C,バネ部13A〜13C、三角リブ14、及びフック15A,15B、及び突起16,17を一体的に形成した構成とされている。よって、押しボタン構造体3も個々の部品を別個に形成する構成に比べて部品点数の削減及び低コストが図られている。
本体部10は、底板部11、側壁部22A,22B、及び天板部22Cとにより構成されており、全体として枠状形状とされている。この本体部10の内部には、バネ部13A〜13Cを介して円柱形状の押しボタン部12A〜12Cが設けられている。
バネ部13Aは弾性変形可能な構成とされており、よって押しボタン部12A〜12Cが矢印Y2方向に押圧操作された場合、バネ部13A〜13Cが弾性変形することにより、押しボタン部12A〜12Cは矢印Y2方向に変位する。また、押圧操作力が解除されると、バネ部13A〜13Cの弾性復元力により押しボタン部12A〜12CはY1方向に変位して元の状態に戻る。
また、本体部10の側壁部22A,22Bには、押しボタン構造体3をフロントパネル4に装着する方向に延出する(図中、矢印Y1で示す方向)、換言するとフロントパネル4に向け突出するフック15A,15Bが形成されている。このフック15A,15Bは、アーム部25A,25Bと爪部26A,26Bとにより構成されている。アーム部25A,25Bは一端が本体部10に固定された片持ち梁構造とされており、他端に爪部26A,26Bが形成されている。そして、アーム部25A,25Bが弾性変形することにより、爪部26A,26BはX1,X2方向に変位可能な構成とされている。
また、本体部10の上部に位置する天板部22Cには、凹部23A,23Bが形成されている。この凹部23A,23Bは天板部22Cに形成された切欠きであり、天板部22Cの背面側の縁部(図中、天板部22Cの矢印Y2方向側の縁部)に形成されている。本実施例では、凹部23Aはボタン部12A,12Bに対応して形成されており、凹部23Bはボタン部12Cと対応して形成されている。具体的には、凹部23Aはボタン部12A,12Bの上部に形成され、凹部23Bはボタン部12Cの上部に形成されている。しかしながら、この凹部は、各ボタン部12A〜12Cの夫々に対応して形成する構成としてもよい。
一方、底板部11は、本体部10の底部において矢印Y2方向に延出している。そして、この本体部10の底板部11には、断面が直角三角形状とされた複数の三角リブ14が形成されている。この各三角リブ14の底板部11からの突出量は、図中矢印Y2方向に向かうに従い漸次高くなるよう構成されている。更に、枠状とされた本体部10の上部には上部突起16が、また本体部10の下部には下部突起17が、図中矢印Y1方向に突出するよう形成されている。この各突起16,17は、図中矢印X1,X2方向に延出するよう形成されている。
次に、上記構成とされた押しボタン構造体3をフロントパネル4に取付ける方法及び取付け後の構造について説明する。図4乃至図6は、押しボタン構造体3をフロントパネル4に取付けた状態(以下、この状態を取付け状態という)を示している。
図4は押しボタン構造体3がフロントパネル4に取付けらたれ状態の横断面を示しており、図5は取付け状態の押しボタン構造体3を背面から見た斜視図であり、また図6は押しボタン部12Aの位置における縦断面を示している。尚、押しボタン部12B,12Cの位置における断面は、ボタン12Aの位置における断面と等価であるため図示は省略している。
押しボタン構造体3をフロントパネル4に取付けるには、押しボタン構造体3のフック15A,15Bをフロントパネル4の係合孔6A,6Bを位置決めすると共に、押しボタン部12A〜12Cをボタン挿通孔5A〜5Cに位置決めする。続いて、この位置決め状態を維持しつつ、押しボタン構造体3をフロントパネル4に押し付ける。
これにより、フック15A,15Bは、係合孔6A,6B内に挿入される。また、押しボタン部12A〜12Cは、ボタン挿通孔5A〜5Cに挿入される。押しボタン部12A〜12Cの長さは、フロントパネル4の厚さよりも大きいため、押しボタン構造体3がフロントパネル4に取付けられた状態において、各押しボタン部12A〜12Cの先端部はフロントパネル4の表面から所定量突出する(Y1方向に突出する)。
また、フック15A,15Bを構成する爪部26A,26Bの離間距離(図4に矢印L1で示す)は、一対の係合孔6A,6Bの外壁間の離間距離(図4に矢印L2で示す)よりも大きく設定されている(L1>L2)。このため、フック15A,15Bが係合孔6A,6Bに挿入される際、アーム部25A,25Bは内側に変形しつつ挿入される。また、各係合孔6A,6Bには図4に示すように段差部27A,27Bが形成されている。よって、爪部26A,26Bがこの段差部27A,27Bの形成位置まで進行すると、爪部26A,26Bは段差部27A,27Bに係合する。
また、前記したように押しボタン構造体3の底板部11には三角リブ14が形成されている。この三角リブ14は、押しボタン構造体3が取付け状態となった際、図6に示すように、底部リブ9を乗り越えて底部リブ9と係合する。更に、底板部11には挿通31が形成されている。この挿通31は、押しボタン構造体3が筐体2に取付けられた際、ネジ孔30と対向する位置に形成されている(図2参照)。
一方、フロントパネル4の背面側には、底部7からZ1方向に向け延出するよう立設された一対の側部リブ8A,8Bが対向するよう形成されている。押しボタン構造体3が取付け状態となった際、押しボタン構造体3はこの一対の側部リブ8A,8Bの間に取付けられた状態となる。そして、押しボタン構造体3の側壁部22Aは側部リブ8Aと係合し、側壁部22Bは側部リブ8Bと係合する。
このように、押しボタン構造体3が筐体2に取付けられると、図4乃至図9に示すように、押しボタン構造体3の後部に回路基板19が取付けられる。この回路基板19には予めスイッチ18A〜18Cが設けられており、スイッチ18A〜18Cにはスイッチノブ28A〜28Cが設けられている。回路基板19が筐体2に取付けられた状態において、各スイッチ18A〜18Cに設けられたスイッチノブ28A〜28Cは、対応する各押しボタン部12A〜12Cと対峙するよう構成されている。
前記のように押しボタン構造体3がフロントパネル4に取付けられた状態において、各押しボタン部12A〜12Cの先端部はフロントパネル4の表面から所定量突出している。よって、操作者が押しボタン部12A〜12Cを押圧操作し、押しボタン部12A〜12Cが矢印Y2方向に変位すると、操作された押しボタン部12A〜12Cはスイッチノブ28A〜28Cを押圧し、これによりスイッチ18A〜18CはON/OFFの切換処理を行う。
ここで、天板部22Cに形成された凹部23A,23Bの機能について説明する。図2及び図5を用いて説明したように、本体部10の上部に位置する天板部22Cには、ボタン部12A〜12Cの配設位置と対応して凹部23A,23Bが形成されている。この凹部23A,23Bは、回路基板19を筐体2に装着する際、スイッチ18A〜18Cに設けられたスイッチノブ28A〜28Cが天板部22Cと衝突することを防止する機能を奏する。
この衝突防止機能について、図8乃至図10を用いて説明する。尚、図8乃至図10においてはスイッチ18Cと凹部23Bとの関係を例に挙げて説明するが、スイッチ18A,18Bと凹部23Aとの関係もスイッチ18Cと凹部23Bとの関係と同様であるため、その説明は省略する。
図8は、回路基板19を筐体2に装着している途中の状態を示している。同図に示すように、回路基板19は回路基板19を図8(B)に矢印Bで示すように、スイッチノブ28Cの先端部が弧を描くように下方に向け装着される。この際、本実施例では天板部22Cに凹部23Bが形成され、かつ凹部23Bの形成位置はボタン部12Cの上部位置に設定されているため、スイッチノブ28Cが回路基板19の前端部(Y1方向側の端部)よりも突出していても、スイッチノブ28Cの先端部は凹部23B内を通過する。このため、回路基板19を筐体2に装着する際、スイッチノブ28Cが天板部22Cと衝突するようなことはない。図9は、回路基板19が筐体2の所定位置に装着された状態を示している。この装着状態では、
これに対して凹部23Bを形成しない構成では、図10に示すように、回路基板19を2に装着する際、スイッチノブ28Cの先端部が天板部22Cと衝突する可能性がある。このようにスイッチノブ28Cが天板部22Cに衝突した場合、スイッチ18Cと回路基板19とのはんだ付け部分に衝突力が作用し、はんだ付け部分にストレスが発生したり、最悪の場合にはスイッチ18Cが損傷したりする可能性がある。
これに対して本実施例では、スイッチノブ28Cは天板部22Cに形成された凹部23B内を通過して所定位置に装着されるため、スイッチノブ28Cが天板部22Cと衝突することはない。よって、スイッチ18Cに損傷が生じたり、またスイッチ18Cと回路基板19とのはんだ付け部分に接続不良が発生したりすることを防止することができる。この作用効果は、スイッチ18A,18B(スイッチノブ28A,28B)についても同様であり、回路基板19を筐体2に装着する際、スイッチ18A,18Bに損傷が生じたり、またスイッチ18A,18Bと回路基板19とのはんだ付け部分に接続不良が発生したりするようなことはない。
ところで、上記のように押しボタン構造体3が筐体2に取付けられた状態となると、押しボタン構造体3に設けられたフック15A,15Bは係合孔6A,6Bの段差部27A,27Bと係合する。このように、フック15A,15Bが係合孔6A,6Bと係合することにより、押しボタン構造体3がフロントパネル4から離脱する方向(図中、矢印Y2方向)へ変位しようとしてもこの変位は規制される。
また、押しボタン構造体3が底部7に対し鉛直方向(図中、矢印Z1,Z2方向)へ変位しようとしても、アーム部25A,25Bが係合孔6A,6Bの上部内壁及び下部内壁と当接する。このため、本実施例では底部7に対し鉛直方向に対する押しボタン構造体3の変位も規制される。
また取付け状態において、前記のように押しボタン構造体3は一対の側部リブ8A,8Bの間に取付けられた状態となり、側壁部22Aは側部リブ8Aと係合し、側壁部22Bは側部リブ8Bと係合した状態となっている。よって、装着状態において押しボタン構造体3がフロントパネル4の長手方向と平行な方向(図中、矢印X1,X2方向)へ変位しようとしても、X1方向の変位は側壁部22Aが側部リブ8Aと当接することにより、またX2方向の変位は側壁部22Bが側部リブ8Bと当接することにより規制される。
更に、取付け状態(上部突起16及び下部突起17がフロントパネル4の背面と当接した状態)において、押しボタン構造体3の底板部11に形成された三角リブ14は、筐体2の底部7に形成された底部リブ9と係合している(図6参照)。三角リブ14は、前記のように底板部11からの突出量がY2方向に向かうに従い漸次高くなる断面直角三角形状であるため、三角リブ14が底部リブ9に係合すると、押しボタン構造体3の矢印Y2方向への変位は規制される。このように、上部突起16及び下部突起17がフロントパネル4の背面と当接し、かつ底部リブ9と三角リブ14とが係合することにより、押しボタン構造体3の矢印Y1,Y2方向への変位は規制させる。
このように、本実施例に係る取付け構造によれば、押しボタン構造体3は筐体2に対して直交する三方向(X1,X2方向、Y1,Y2方向、Z1,Z2方向)への変位がそれぞれ規制される。このため、押しボタン構造体3を高い信頼性を持って筐体2(フロントパネル4)に取付けることができる。
また、本実施例に係る取付け構造では、押しボタン構造体3をフロントパネル4に装着する装着作業は、単に押しボタン構造体3を一対の側部リブ8A,8B間に挿入し、フック15A,15Bを係合孔6A,6Bに挿入して係合させると同時に三角リブ14を底部リブ9に係合させるだけの作業となる。このため、押しボタン構造体3の筐体2への装着作業を容易に行うことができる。また、従来のようにネジ等を用いることなく押しボタン構造体3を筐体2に取付けることができるため、部品点数の削減を図ることもできる。
また、本実施例では取付け状態にある係合孔6A,6Bを段差部27A,27Bから離間するよう弾性変形させることにより両者の係合を解除すると共に、底板部11を三角リブ14が底部リブ9から離間するよう弾性変形させることにより両者の係合を解除することができる。これにより、取付け状態にある押しボタン構造体3を筐体2から取り外すことも可能となり、よってメンテナンス性を向上させることができる。
尚、前記したフック15A,15B及びこれと係合する係合孔6A,6Bの機能は、押しボタン構造体3のY2方向への変位規制、また押しボタン構造体3のZ1,Z2方向への変位規制を主の目的とするものである。しかしながら、押しボタン構造体3のY2方向への変位規制は、底板部11に形成された三角リブ14と筐体2の底部7に形成された底部リブ9とが係合することにより行われている。また、押しボタン構造体3のZ1,Z2方向への変位規制は、ボタン部12A〜12Cがボタン挿通孔5A〜5Cに挿通されることにより行われている。このため、フック15A,15Bを形成してなくても、押しボタン構造体3を筐体2に固定することは可能である。
また、上記した実施例では押しボタン構造体3のY2方向への変位規制を底板部11に形成された三角リブ14と筐体2の底部7に形成された底部リブ9とが係合することによっても行われるよう構成した。しかしながら、必ずしも押しボタン構造体3に三角リブ14を形成する必要はなく、例えば筐体2の底部7に係合部(例えば、突起)を形成しておき、押しボタン構造体3が筐体2の所定位置に装着された状態で底板部11の端部(Y2方向端部)が係合部と係合する構成としてもよい。この構成としても、押しボタン構造体3の矢印Y1,Y2方向の変位を規制することができる。
更に、上記のように押しボタン構造体3の底板部11には挿通孔31が形成されており、また筐体2の底部リブ9にはネジ孔30が形成されている。前記のように、押しボタン構造体3が筐体2に取付けられた状態で、図11に示すように、ネジ孔30と挿通孔31は一致するよう構成されている。
上記した構成では、フック15A,15Bが段差部27A,27Bと係合し、アーム部25A,25Bが係合孔6A,6Bの上部内壁及び下部内壁と当接し、側壁部22A,22Bが側部リブ8A,8Bと係合し、三角リブ14が底部リブ9と係合することにより、押しボタン構造体3は筐体2に対して直交する三方向(X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2の各方向)への変位がそれぞれ規制される。しかしながら、更に押しボタン構造体3を筐体2に強固に固定したい場合には、図12に示すように、挿通孔31を挿通してネジ32をネジ孔30に締結し、これによりボタン構造体3を筐体2に固定する構造としてもよい。これにより、押しボタン構造体3が筐体2に対して位置ずれしたり、また離脱したりすることを確実に防止することができる。
一方、本実施例では枠状とされた本体部10の上部に上部突起16が形成されると共に下部に下部突起17が形成されている。また、この各突起16,17の突出量は、フロントパネル4の底部7に対する傾きに対応して設定されている。以下、この理由について説明する。
即ち、図6に示すように本実施例ではフロントパネル4の底部7に対する傾きθは90°ではなく、若干90°よりも大きくなっている(θ>90°)。よって、本体部10に突起16,17を設けない構成では、押しボタンの下部がフロントパネル4の背面に当接すると、押しボタンの上部においてはフロントパネル4の背面との間に間隙が形成された状態となる。このため、フック15A,15Bを係合孔6A,6Bと係合させると共に三角リブ14を底部リブ9に係合させても、この間隙に起因して押しボタン構造体3がフロントパネル4に対して変位してしまい、安定して取付けけができなくなってしまう。
しかしながら、本実施例のようにフロントパネル4の底部7に対する傾きθに対応させて各突起16,17の突出量を設定し、取付け状態において各突起16,17がフロントパネル4と当接するよう構成することにより、押しボタン構造体3はフロントパネル4(筐体2)に密着する。このため、押しボタン構造体3安定した状態で筐体2に取付けることができる。
尚、本実施例に係る取付け構造では、フロントパネル4にフック15A,15Bが係止される係合孔6A,6Bを設ける必要が生じる(図7(A)参照)。この係合孔6A,6Bは、電子機器1の意匠上問題となる場合がある。しかしながら、図7(B)に示すように、フロントパネル4に銘板20を貼着する等によりこの問題点は容易に解決することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
図1は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を正面視した分解斜視図である。 図2は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を背面視した分解斜視図である。 図3は、押しボタンを拡大して示す斜視図である。 図4は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造の横断面図である。 図5は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を背面視した斜視図である。 図6は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を拡大して示す断面図である。 図7は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を適用した電子機器を示す斜視図であり、(A)は銘板を装着する前の状態を示し、(B)は銘板を装着した状態を示す図である。 図8は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を適用した電子機器において回路基板を筐体に装着している状態を示しており、(A)は凹部の近傍を示す平面図、(B)は(A)におけるA−A線に沿う断面図である。 図9は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を適用した電子機器の回路基板19を筐体2に装着した状態を示しており、(A)は凹部の近傍を示す平面図、(B)は(A)におけるA−A線に沿う断面図である。 図10は、凹部を設けていない被操作部材の取付け構造を適用した電子機器において回路基板を筐体に装着している状態を示しており、(A)は平面図、(B)は(A)におけるA−A線に沿う断面図である。 図11は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を適用した電子機器において回路基板を筐体にネジを用いることなく装着している状態を示しており、(A)は挿通孔31近傍を示す斜視図、(B)はネジ孔30及び挿通孔31の断面図である。 図12は、本発明の一実施例である被操作部材の取付け構造を適用した電子機器において回路基板を筐体にネジを用いて装着している状態を示しており、(A)は挿通孔31近傍を示す斜視図、(B)はネジ孔30及び挿通孔31の断面図である。 図11は、従来の一例である被操作部材の取付け構造を正面視した分解斜視図である。
符号の説明
1 電子機器
2 筐体
3 押しボタン構造体
4 フロントパネル
5A〜5C ボタン挿通孔
6A,6B 係合孔
8A,8B 側部リブ
9 底部リブ
10 本体部
11 底板部
12A〜12C 押しボタン部
14 三角リブ
15A,15B フック
16 上部突起
17 下部突起
18A〜18C スイッチ
19 回路基板
20 銘板
30 ネジ孔
31 挿通孔
32 ネジ

Claims (5)

  1. 被操作部材を筐体の装着面に取付ける被操作部材の取付け構造において、
    前記装着面に向け突出するフックを前記被操作部材に設け、
    係合孔を前記装着面に設け、
    対向する一対の壁部を前記筐体の背面に設け、
    前記フックを前記係合孔に係合させ、前記被操作部材の両側壁部を前記一対の壁部と係合させることにより、前記被操作部材を前記装着面に取付けることを特徴とする被操作部材の取付け構造。
  2. 前記被操作部材の底部に第1の係合部を設けると共に、前記筐体の底部に第2の係合部を形成し、
    前記被操作部材が前記装着面に取付けられた状態で、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合する構成としたことを特徴とする請求項1記載の被操作部材の取付け構造。
  3. 前記被操作部材は、押しボタン部が設けられた押しボタン構造体であることを特徴とする請求項1又は2記載の被操作部材の取付け構造。
  4. 押しボタン部を有する被操作部材を筐体の装着面に取付ける被操作部材の取付け構造において、
    前記押しボタン部を挿通する挿通孔を前記装着面に設け、
    第1の係合部を前記被操作部材に設けると共に第2の係合部を前記筐体に設け、
    対向する一対の壁部を前記筐体の背面に設け、
    前記押しボタン部を前記挿通孔に挿通し、前記第1の係合部と前記第2の係合部とを係合させ、かつ、前記被操作部材の両側壁部と前記一対の壁部とを係合させることにより、前記被操作部材を前記装着面に取付けることを特徴とする被操作部材の取付け構造。
  5. 前記被操作部材に前記装着面形状に対応した突出量の位置決め突起を形成し、
    前記被操作部材が前記筐体に取付けられた状態で、前記位置決め突起が前記装着面に当接する構成としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の被操作部材の取付け構造。
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