〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図1から図27に基づいて説明すれば以下の通りである。
本実施の形態に係る携帯電話1(ネットワーク接続装置)は、携帯電話の本来の目的である通話の他に、テレビ番組の視聴、および、他のネットワーク装置とのデータ通信に利用できる。すなわち、携帯電話1は、図2に示すように、放送局2からテレビ送信基地局3を介して放送されるテレビ放送波を受信し、該テレビ放送波に含まれる映像を表示する。また、携帯電話1は、図2に示すように、キャリアネットワーク基地局4、5との間で無線通信を行い、キャリアネットワーク網6、7に接続された他のネットワーク接続装置との間でデータ通信を行う。例えば、図2に示すように、メッセージ交換サービス提供会社8に設置され、キャリアネットワーク網6に接続された、図示しないサーバ装置との間でデータ通信を行うことができる。同様に、図2に示すように、EPG提供会社9に設置され、キャリアネットワーク網7に接続された、図示しないEPGデータ配信サーバ装置との間でデータ通信を行うことができる。これにより、携帯電話1は、EPG提供会社9がキャリアネットワーク網7を介して配信するEPGデータを取得することができる。また、EPGデータは、EPG提供会社9から、放送局2へ配信することも可能である。これにより、放送局2は、放送波にEPGデータを重畳して放送することが可能になる。あるいは、EPGデータは、EPG提供会社9から、例えばメッセージ交換サービス会社8に備えられた、後述するEPG解析サーバへ配信することも可能である。
携帯電話1を用いることにより、ユーザは、メッセージ交換サービス提供会社8が提供するメッセージ交換サービスを利用できる。すなわち、携帯電話1は、サービス提供会社8が提供するチャットやブログなどのメッセージ交換システムの端末装置として機能する。ここで、メッセージ交換システムとは、サーバ装置およびネットワークを介して該サーバ装置に接続する複数の端末装置からなるシステムであって、該端末装置を手にするユーザ同士のメッセージ交換を実現するシステムである。
メッセージ交換システムとしては、例えば、チャットやブログ等が周知である。チャットは、端末装置を手にするユーザ同士がほぼリアルタイムにメッセージをやり取りできるメッセージ交換システムである。また、ブログは、端末装置を手にするユーザによる仮想的な日記への記事の書き込み、および、別の端末装置を手にする他のユーザによる記事の閲覧あるいはコメントの書き込みが可能なメッセージ交換システムである。なお、以下の説明では、チャットおよびブログを例に携帯電話1に関する説明を行う。しかしながら、携帯電話1は、掲示板システム、インスタントメッセージシステム、ショートメッセージシステムなど他のメッセージ交換システムの端末装置としても好適に利用できる。
携帯電話1は、サービス提供会社8が提供するメッセージ交換システムを利用するために、メッセージ交換サービス提供会社8のサーバ装置に記憶されたデータを上述の無線データ通信により受信する。ここで、受信されるデータは、携帯電話1をメッセージ交換システムの端末装置として機能させるためのデータであれば良く、例えば、携帯電話1において実行可能なプログラムコードであっても良いし、HTML文書であっても良い。携帯電話1をメッセージ交換システムの端末装置として機能させる具体的な方法については、周知であるので、これについての説明は省略する。
また、携帯電話1は、電子メールの作成および送受信が可能である。すなわち、携帯電話1を手にするユーザは電子メールによっても、キャリアネットワーク網6、7に接続された他のネットワーク接続装置を手にするユーザとの間でメッセージを交換することが可能である。なお、携帯電話1に電子メールの作成および送受信を可能ならしめる構成は周知であるので、説明を省略する。
次に、携帯電話1の構成について、図3および図4に基づいて説明する。
図3は、携帯電話1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、携帯電話1は、無線通信部20、テレビ放送受信部30、インターフェース部40、制御部50、および、記憶部60を備える。
無線通信部20は、キャリアネットワーク網との間でデータ通信を行うための構成である。無線通信部20は、図3に示したように、携帯電話アンテナ部21、無線部22、変調部23、および、復調部24を含む。携帯電話アンテナ部21はキャリアネットワーク基地局5、6から送信された電磁波を受信し、また、キャリアネットワーク基地局5、6へ電磁波を送信する。携帯電話アンテナ部21から送信される信号は、変調部23により変調され、携帯電話アンテナ部21から送信される。また、復調部24は、携帯電話アンテナ部21により受信された電磁波を復調し、復調された信号を制御部50へと送る。なお、無線通信部20は、携帯電話1がキャリアネットワーク網との間で無線データ通信を行うための構成であり、本発明は無線通信部20を備える装置に限定されない。すなわち、本発明に係るネットワーク接続装置は、例えばLANケーブル等を介してネットワークに接続される場合など、無線通信部を必要としない。
テレビ放送受信部30は、テレビ放送波を受信するための構成である。図3に示したように、テレビ放送部30は、テレビ放送アンテナ部31、受信部32、画像信号処理部33、および、音声信号処理部34を含む。テレビ放送アンテナ部31はテレビ送信基地局3から送信されたテレビ放送波を受信する。受信部32は、受信されたテレビ放送波から所定の方法によりユーザに選択されたチャンネルに対応する放送波を検波し、これを映像信号と音声信号とに分離する。映像信号処理部33および音声信号処理部34は、受信部32により分離された映像信号と音声信号とを処理し、制御部50へと送る。
インターフェース部40は、ユーザからの入力を受け付け、また、映像および音声をユーザに出力するための構成である。図3に示したように、インターフェース部40は、キー操作部41、ディスプレイ42、および、スピーカ43を備える。
上記インターフェース部40の各構成要素の機能について、図4も参照しながら説明すれば以下の通りである。図4は、携帯電話1の外観図であり、上記インターフェース部40の構成例を示している。
図4に示したキー操作部41は複数のキーからなる。ユーザがこれらのキーを押下すると、キー操作部41は所定の信号を制御部50に送信する。これにより、ユーザは携帯電話1に各種処理を実行させることができる。図4に示した構成例では、キー操作部41は、文字入力キー群41a、十字キー41b、チャット起動ボタン41c、ブログ起動ボタン41d、および、メール起動ボタン41eを含む。
文字入力キー群41aは複数のキーの集合であり、各キーは所定の数字、かな文字、アルファベット、および、記号に対応付けられている。ユーザは文字入力キー群41aに含まれるキーを押下することにより、該キーに対応づけられた数字、かな文字、アルファベット、あるは、記号を携帯電話1に入力することができる。
十字キー41bは、十文字状に形成されたキーである。ユーザは十字キー41bの上部を押下することにより、「上」を携帯電話1に入力することができる。「下」「左」「右」についても同様である。また、ユーザは該十字キー41の中心部を押下することにより「決定」を入力することができる。ここで、「上」「下」「左」「右」「決定」の入力とは、文字「上」「下」「左」「右」を入力することではなく、「上」「下」「左」「右」「決定」に適宜関連付けられた処理の実行を、携帯電話1に指示することである。「上」「下」「左」「右」に適宜関連付けられた処理としては、ディスプレイ42に表示する表示画面のなかでカーソルを上下左右に移動して表示することなどが挙げられる。
なお、以下では、誤解の恐れがない範囲で、ユーザの入力操作に関する説明を簡略化する。すなわち、ユーザが文字入力キー群41aに含まれるキーを繰り返し押下し、各キーに予め対応付けられた文字を連続して入力することを、単に「文字列を入力する」と言う。また、ディスプレイ42に表示された複数の文字列の中から「文字列を選択」するとは、表示画面上のカーソルが所望の文字列を指示するように、ユーザが十字キー41cを操作し、所望の文字列を指示した状態で十字キー41bの中心を押下する操作を簡略に述べたものである。
携帯電話1は、チャットやブログなどの文字入力を伴うメッセージ交換システムの端末として用いることに好適である。また、携帯電話1は、電子メールによるメッセージ交換をするのに好適である。そこで、携帯電話1には、チャット起動ボタン41c、ブログ起動ボタン41d、および、メール起動ボタン41eが備えられている。ユーザはこれらのボタンを押下することにより、即座に対応するサービスを利用できるようになっている。
なお、図4はキー操作部41の構成例を示すものであり、キー操作部41の構成はこれに限定されるものではない。例えば、上記起動ボタン41c、41d、および、41eは、携帯電話1に必ずしも必要な構成要素ではない。すなわち、ユーザが、文字入力キー群41a、あるいは、十字キー41bを所定の組み合わせで押下する操作を行ったとき、これらのサービスを利用できる構成としても良い。
ディスプレイ42は、テレビ放送受信時に、テレビ放送に含まれる映像信号を映像として表示する。ディスプレイ42はまた、上記サービスあるいはアプリケーション実行時に、該アプリケーションの出力画面を表示する。スピーカ43は、テレビ放送受信時に、テレビ放送に含まれる音声信号を音声として発する。
図3に示したように、携帯電話1は、さらに制御部50および記憶部60を備える。携帯電話1の上記各構成部は、制御部50により制御される。制御部50の詳細については、図面を改めて以下で説明する。
制御部50について、図1〜図21を参照しながら説明すれば、以下の通りである。
なお、制御部50はキャリアネットワーク網を介して他のネットワーク装置に記憶されたプログラムコードをダウンロードし、該プログラムコードの命令を実行する構成を備える。また、制御部50はキャリアネットワーク網を介して他のネットワーク装置に記憶されたHTML文書をダウンロードし、該HTML文書を整形して表示することが可能である。これにより、携帯電話1は、チャットやブログなどのメッセージ交換システムの端末として機能する。しかしながら、携帯電話をはじめとするネットワーク接続装置において、これらの機能を実現する構成は周知であるから、説明は省略する。
図1は、制御部50の構成を示したブロック図である。図1に示したように、制御部50は、EPGデータ取得手段51(番組情報取得手段)、キーワード抽出手段52、サービス検索手段53(検索手段)、セレクトメニュー表示手段54(表示手段)、文字入力補助手段55(文字入力手段)、入力文字変換手段56を備える。
はじめに、EPGデータ取得手段51について説明する。EPGデータ取得手段51は、テレビ放送受信時に現在受信している番組に関するEPGデータを取得するための構成である。EPGデータ取得手段51が現在受信している番組に関するEPGデータを取得する処理は、例えば、以下の通りである。
なお、EPGデータとは、放送局、放送年月日、番組タイトルなど、番組の属性を表す文字列を含むデータである。図5には、EPGデータの具体例を示した。
まず、EPGデータ取得手段51は現在受信している番組のチャンネルを判定する。次に、EPGデータ取得手段51は、EPGデータの取得要求を判定した番組のチャンネル情報と共に、無線通信部20およびキャリアネットワーク網7を介して、EPG提供会社9(図2参照)に設置されたEPGデータ配信サーバに送信する。上記EPGデータ配信サーバは、現在時刻と受信したチャンネル情報とから、携帯電話1が現在受信している番組を決定し、該番組の番組情報からなるEPGデータを携帯電話1に返信する。そして、EPGデータ取得手段51は、キャリアネットワーク網7および無線通信部20を介して、受信中の番組の番組情報からなるEPGデータを受信する。
なお、本発明に係るEPGデータ取得手段は、テレビ放送受信時に現在受信している番組に関するEPGデータを取得することができるのもであれば十分であり、その処理方法は上述の例に限定されるものではない。例えば、EPGデータ取得手段51は、受信した放送波から現在受信中の番組を特定する番組IDを抽出し、これをEPGデータ配信サーバに送信し、該番組IDに対応するEPGデータを取得する構成としても良い。また、携帯電話1が地上波デジタル放送などEPGデータが重畳された放送波を受信可能な携帯電話であれば、該携帯電話1が備えるEPGデータ取得手段は、該放送波からEPGデータを抽出して、EPGデータを取得する構成としても良い。
次に、キーワード抽出手段52について説明する。キーワード抽出手段52は、EPGデータ取得手段51からEPGデータを取得し、取得したEPGデータからキーワードを抽出する。キーワード抽出手段52により抽出されるキーワードは、EPGデータに含まれる文字列を分割して得られる文字列である。以下、キーワード抽出手段52による文字列分割について、図6〜図12を用いて、説明する。
図6は、キーワード抽出手段52がEPGデータからキーワードを抽出する処理の一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示したキーワード抽出処理は、以下の各処理により構成される。
(放送マークを削除する処理S1)
EPGデータに含まれる各文字列から放送マークを削除する。ここで、放送マークとは、包括的にいえば、番組の種類や属性などに関する識別記号のことであり、放送マークとして扱われている所定の文字と該文字の前後に該文字を括るように配された2つの括弧記号とからなる文字列のことである。図7(a)は放送マークの例を示している。
(括弧を削除し、文字列を分割する処理S2)
処理S1により、放送マークを削除することによって生成された各文字列から、括弧を削除する。ここで、括弧とは、所定の括弧記号のことである。図7(b)は括弧記号の例を示している。そして、括弧を削除した箇所を区切りとして上記各文字列を分割し、複数の文字列を生成する。
(文や語を区切る/つなぐ記号を削除し、文字列を分割する処理S3)
処理S2により生成された各文字列から、文や語を区切る/つなぐ記号を削除する。ここで文や語を区切る/つなぐ記号とは、文や語を区切るため、あるいは、つなぐために用いられる所定の記号である。図7(c)は、文や語を区切る/つなぐ記号の例を示している。
(スペースを削除し、文字列を分割する処理S4)
処理S3により生成された文字列から、スペース「 」を削除する。そして、上記各文字列を、スペースを削除した箇所を区切りとしてさらに分割し、複数の文字列を生成する。
(その他の記号を削除し、文字列を部活する処理S5)
処理S4により生成された文字列から、その他の記号を削除する。ここで、その他の記号とは、EPGデータを記述する文字セットに含まれる所定の記号のなかで、上記文や語を区切る/つなぐ記号を除く記号である。その他の記号の例を図7(d)に示した。そして、上記各文字列をその他の記号を削除した箇所を区切りとしてさらに分割し、複数の文字列を生成する。こうして、最終的に生成された文字列がキーワードとなる。
キーワード抽出手段52における上記キーワード抽出処理の適用例を、図8(a)、(b)に示す。図8(a)、(b)は、EPGデータから抽出された文字列に上記一連の処理S1〜S5を施して得られる文字列を、順を追って示したものである。なお、図8(a)、(b)中、「/」は文字列と文字列の区切りを示している。また、図8(a)、(b)に示すように、各処理S1〜S5に該当する記号が処理対象の文字列に含まれていない場合、処理対象の文字列は変化せずに、次の処理へ送られる。
なお、上述のキーワード抽出処理は、キーワード抽出手段52によるキーワード抽出処理の一例である。すなわち、キーワード抽出手段52は、EPGデータに含まれる文字列からキーワードを抽出するものであれば、十分である。
たとえば、上記各処理で削除した上記各文字は、削除せずに、所定の文字の前後で文字列を分割することも可能である。このように、分割のために用いた上記各文字を残してEPGデータの文字列を分割すれば、これらの文字列を利用して、目的に応じたキーワード抽出を行うことができる。例えば、ブログやメールのタイトルとして入力するキーワードを抽出する処理であれば、上記放送記号を削除せずに残すようにして、「出」(出演者を表す放送マーク)、「ゲ」(ゲストを表す放送マーク)、「司」(司会を表す放送マーク)など出演者を表す放送マークの直後のキーワードを特に抽出して、特にタイトルとして利用されやすい文字を選択的に抽出することができる。
メッセージ交換システムを検索するために用いるキーワードを生成する場合、キーワード抽出手段52は、図6のフローチャートに示した処理に引き続き、さらに字種切り処理を施すことが好ましい。ここで、字種切り処理とは、所定の文字数以上のキーワードを、キーワードを構成する文字の字種(漢字、平仮名、片仮名、アルファベット、数字)に応じて、さらに分割する処理である。
図9は、図6のフローチャートに示した一連の処理に引き続いて行われる、字種切り処理の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示した一連の処理について説明すれば以下の通りである。
(字種の変わり目で文字列を分割する処理S6)
上述のキーワード抽出処理により抽出された各キーワードを、字種の変わり目を区切りとし分割する。ここで字種の変わり目とは、漢字と平仮名との間、漢字と片仮名との間、漢字とアルファベットとの間、など互いに異なる字種の文字と文字との間のことである。
(漢字文字列と片仮名文字列とを結合する処理S7)
処理S6により得られた文字列の列において、漢字のみからなる漢字文字列と、これに続く片仮名のみからなる片仮名文字列とを結合する。
(片仮名文字列と漢字文字列とを結合するS8)
処理S7により得られた文字列の列において、片仮名のみからなる片仮名文字列と、これに続く漢字のみからなる漢字文字列とを結合する。
(所定の文字列を削除する処理S9)
処理S8により得られた文字列の列において、所定の文字列を削除する。ここで所定の文字列とは、漢字1文字からなる文字列、片仮名1文字からなる文字列、平仮名のみからなる平仮名文字列、数字のみからなる文字列、および、アルファベットのみからなる4文字以下の文字列のことである。
上記字種切り処理の適用例を、図10(a)〜(c)に示す。図10(a)〜(c)は、図6に示したキーワード抽出処理により抽出されたキーワードに上記一連の処理S6〜S9を施して得られる文字列を、順を追って示したものである。なお、図10に示した字種切り処理においては、9文字以上のキーワードに対して字種切り処理を適用している。このように、所定の文字数未満何の短い文章については、S6〜S9の処理を行わず、そのままキーワードとして抽出するのが好ましいためである。また、図10(a)〜(c)中、「/」は文字列と文字列の区切りを示している。また、各処理S6〜S9に該当する記号が処理対象の文字列に含まれていない場合、処理対象の文字列は変化せずに、次の処理へ送られる。
さらに文字入力のための候補語句としてキーワードを生成する場合、キーワード抽出手段52は、図6フローチャートに示した一連の処理に引き続き、さらに他の字種切り処理を行うことが好ましい。
図11は、図6のフローチャートに示した一連の処理に引き続いて行われる、字種切り処理の他の例を示すフローチャートである。図11のフローチャートに示した一連の処理について説明すれば以下の通りである。
(漢字と平仮名との変わり目で文字列を分割する処理S10)
上述のキーワード抽出処理により抽出されたキーワードが所定の文字数Nを超えるとき、漢字と平仮名との変わり目を区切りとしてそのキーワード2分割する。ここで漢字と平仮名との変わり目とは、漢字と該漢字に続く平仮名との間、および、平仮名と該平仮名に続く漢字との間のことである。なお、上記キーワードのなかに複数の漢字と平仮名との変わり目が存在する場合、2分割により得られる初めの文字列がNを越えない範囲で最大になるよう分割する箇所を定めれば良い。
(片仮名と平仮名との変わり目で文字列を分割する処理S11)
処理S10により得られた各文字列が所定の文字数Nを超えるとき、片仮名と平仮名との変わり目を区切りとしてその文字列を2分割する。ここで片仮名と平仮名との変わり目とは、片仮名と該片仮名に続く平仮名との間、および、平仮名と該平仮名に続く片仮名との間のことである。なお、上記キーワードのなかに複数の漢字と平仮名との変わり目が存在する場合、2分割により得られる初めの文字列がNを越えない範囲で最大になるよう分割する箇所を定めれば良い。
上記処理S10およびS11によっても、まだ、所定の文字数を超えるときは、分割された文字列が全て所定の文字数以下になるまで、上記分割処理を繰り返す。
上記字種切り処理の適用例を、図12(a)および図12(b)に示す。図12(a)および図12(b)は、図6に示したキーワード抽出処理により抽出されたキーワードに上記一連の処理S10〜S11を施して得られる文字列を、順を追って示したものである。なお、図12に示した字種切り処理においては、16文字以上のキーワードに対して字種切り処理を適用している。また、図12(a)および図12(b)中、「/」は文字列と文字列の区切りを示している。これらの例では、上記Nを16に設定している。
なお、上記説明では、処理10に引き続き処理11を行うものとして説明を行ったが、例えば、処理10あるいは処理11の何れか一方を適宜選択して実行する構成としても良い。
また、キーワード抽出手段52は、図6のフローチャートに示した一連の処理S1〜S5に引き続き、処理S6で生成された各文字列から、その文字列に含まれる、予測変換辞書部57(辞書データベース)に記憶された語句のうち、文字列に合致し、かつ、最も文字数の多い語句をキーワードとして抽出する構成とすることも可能である。
例えば「黄色に変換しないマジック」という文字列に含まれる「変換」に着目した場合、「変換」「変換する」「変換しない」「変換した」「変換機」「変換の」「変換に」「変換し」「変換するはずがない」「変換しなかった」などが予測変換辞書部57に記憶されているとすると、これらのなかで「黄色に変換しないマジック」に含まれる文字列に合致し、かつ、一番文字数の多い「変換しない」がキーワードとして抽出される。
また、処理S6で生成された各文字列のうち、上記処理によりキーワードとして抽出された語句を削除した残りの部分に対して、上記字種切り処理を施して、さらに他のキーワードを検出しても良い。
このように、処理S1〜S6により生成された各文字列の中から、予測変換辞書部57に記憶された語句をキーワードとして抽出することにより、キーワード抽出の精度を高め、ユーザによる文字列の入力、あるいは、メッセージ交換サービスの検索に用いるためにより好適なキーワードを抽出することが可能になる。
次に、図1に示すサービス検索手段53について説明する。サービス検索手段53は、ユーザがそれまで視聴していた番組に関連するメッセージ交換サービスを検索するための構成である。サービス検索手段53は、キーワード抽出手段52が上記のような一連の処理を実行してEPGデータから抽出したキーワードを取得する。そして、取得したキーワードをキャリアネットワーク網6に接続された所定のメッセージ交換サービス登録データベースに送信し、該キーワードに関連付けられたアドレスとタイトルとを取得する。すなわち、キーワード抽出手段52により抽出されたキーワードを用いて、このキーワードに関連付けられているメッセージ交換システムを検索する。サービス検索手段53は、キーワード抽出手段52から直接キーワードを受信することもできるし、キーワード抽出手段52が記憶部60(図3)に記憶させたキーワードを読み出して取得することもできる。
なお、上記サービス登録データベースは、キャリアネットワーク網に接続されたデータベースであって、携帯電話1をメッセージ交換システムの端末装置として機能させるためのデータの所在を指示するアドレスと、そのメッセージ交換システムのタイトルとを、予めキーワードと関連付けて記憶するデータベースであれば十分である。
より具体的には、上記サービス登録データベースとして、図2に示すメッセージ交換サービス提供会社8が提供するデータベースであって、メッセージ交換サービス提供会社8のサーバ装置に記憶された、携帯電話1をチャット(あるいは、ブログ)の端末装置として機能させるためのデータの所在を示すアドレスと、そのチャット(あるいは、ブログ)のタイトルとを、予めキーワードと関連付けて記憶するデータベースを利用することが可能である。
また、上述のサービス登録データベースとして、インターネットに接続されたネットワーク接続装置に記憶されたデータの所在を指示するURI(Uniform Resource Identifiers)と、該データのタイトルとを、キーワードと予め関連付けて記憶する所謂検索エンジンを利用しても良い。
さらに、サービス検索手段53は、取得したタイトルをセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は、サービス検索手段53から受信したサービスのタイトルを配列して一覧表示するようディスプレイ42を制御する。これにより、ユーザは、それまで視聴していた番組に関連したサービスの一覧を目視し、これらのサービスの中から所望のサービスを選択することが可能になる。
例えば、ユーザがチャット起動ボタン41c(図4)を押下した場合、サービス検索手段53は、所定のチャットサービス提供会社が提供するチャット登録データベースにキーワードを送信し、該チャットサービス提供会社が提供する複数のチャットの中で、送信したキーワードと関連するチャットのタイトルとそのアドレスを取得する。そして、セレクトメニュー表示手段54は、取得したチャットのタイトルをディスプレイ42に一覧表示する。図13は、取得したチャットのタイトルを一覧表示する、ディスプレイ42に表示される表示画面を例示している。
なお、携帯電話1およびチャット登録データベースの処理能力、あるいは、これらの装置間の通信速度によっては、ユーザがチャット起動ボタン41cを押下してから、セレクトメニュー表示手段54がチャットタイトルの一覧表示を完了するまでに、一定以上の時間を要することがある。この場合、上述した検索処理が行われていることをユーザに通知するよう、図14に示すような表示画面をディスプレイ42に表示すると良い。
また、例えば、ユーザがブログ起動ボタン41d(図4)を押下した場合、サービス検索手段53は、所定のブログサービス提供会社が提供するブログ登録データベースにキーワードを送信し、該ブログサービス提供会社が提供する複数のブログの中で、送信したキーワードと関連するブログのタイトルとそのアドレスを取得する。そして、セレクトメニュー表示手段54は、取得したブログのタイトルをディスプレイ42に一覧表示する。図15は、取得したブログのタイトルを一覧表示する、ディスプレイ42に表示された表示画面の構成例を示している。
このように、EPGデータから抽出されたキーワードを基にして登録データベースから検索され、その結果、ディスプレイ42に表示されたタイトルの中から、ユーザが一つのタイトルを選択すると、サービス検索手段53は、ユーザが選択したタイトルに対応するアドレスが指示するデータをネットワークを介して取得する。これにより、ユーザは、それまで視聴していた番組に関連するメッセージ交換システムを容易に見つけ出し、そのなかで特に好ましいメッセージ交換システムを即座に利用することが可能になる。
なお、サービス検索手段54は、取得したデータのアドレスを、その取得回数と共に所定の記憶部に記憶させる構成としても良い。このとき同時に、セレクトメニュー表示手段54は、メッセージ交換システムのタイトルを上記記憶部に記憶された取得回数が多いものから順に、ディスプレイ42に配列して表示すると良い。このような構成にすることで、メッセージ交換システムのタイトルを、頻繁に利用するメッセージ交換システムほど優先するよう、優先度をつけて配列することが可能になる。このため、ユーザは、頻繁に利用するメッセージ交換システムを視認しやすくなり、タイトルの選択がさらに容易になる。
次に、図1に示す文字入力補助手段55について説明する。文字入力補助手段55は、ユーザがそれまで視聴していた番組に関連するメッセージを容易に入力できるようにするための構成である。
制御部50は、テレビ番組表示中にユーザが開始を指示した一連の処理において、ユーザによる文字入力を受け付ける所定の処理が発生した場合、文字入力補助手段55に処理を移す。例えば、テレビ番組表示中にユーザがチャット起動ボタン41cを押下することにより開始される一連の処理において、ユーザによるメッセージの入力を受け付ける処理が発生すると、文字入力補助手段55は処理を開始する。また、テレビ番組表示中にユーザがブログ起動ボタン41dを押下することにより開始される一連の処理において、ユーザによる記事タイトルの入力、記事本文の入力、コメントタイトルの入力、および、コメント本文の入力を受け付ける処理が発生すると、文字列入力補助手段55は処理を開始する。さらにまた、テレビ番組表示中にユーザがメール起動ボタン41e(図4)を押下することにより開始される一連の処理において、ユーザによるメールタイトルおよび本文の入力を受け付ける処理が発生すると、文字列入力補助手段55は処理を開始する。
文字入力補助手段55の行う処理について説明する。文字入力補助手段55は、キーワード抽出手段52からキーワードを取得し、取得したキーワードをセレクトメニュー表示手段54に送る。そして、セレクトメニュー表示手段54は、受信したキーワードを、後述する入力文字列候補表示領域71(図16)に配列して一覧表示するよう、ディスプレイ42を制御する。なお、文字入力補助手段55は、キーワード抽出手段52から直接キーワードを受信することもできるし、キーワード抽出手段52が記憶部60に記憶させたキーワードを読み出して取得することもできる。
図16は、ユーザがブログ起動ボタン41dを押下することにより開始される一連の処理において、ユーザによる記事タイトルの入力を受け付ける処理において表示する表示画面を例示している。図16に示したように、前述した入力文字列候補表示領域71は、入力された記事タイトルを表示する表示領域である記事タイトル表示領域72の近傍に表示すると良い。これにより、ユーザは、入力文字列候補表示領域71に表示されている文字列が、記事タイトルの候補として表示されているということが一目でわかる。ユーザによるコメントタイトルの入力を受け付ける処理においても、同様の表示画面を表示すれば良い。
図17は、ユーザがブログ起動ボタン41dを押下することにより開始される一連の処理において、ユーザによる記事本文の入力を受け付ける処理において表示する表示画面を例示している。この場合、図17に示したように、入力文字列候補表示領域71は、入力された記事本文を表示する表示領域である記事本文表示領域73の近傍に表示すると良い。これにより、ユーザは、入力文字列候補表示領域71に表示されている文字列が、記事本文の候補として表示されているということが一目でわかる。ユーザによるコメント本文の入力を受け付ける処理においても、同様の表示画面を表示すれば良い。
図18は、ユーザがメール起動ボタン41eを押下することにより開始される一連の処理において、ユーザによるメールタイトルの入力を受け付ける処理において表示する表示画面を例示している。図18に示したように、入力文字列候補表示領域71は、入力されたメールタイトルを表示する表示領域であるメールタイトル表示領域74の近傍に表示すると良い。これにより、ユーザは、入力文字列候補表示領域71に表示されている文字列が、メールタイトルの候補として表示されているということが一目でわかる。
図19は、ユーザがメール起動ボタン41eを押下することにより開始される一連の処理において、ユーザによるメール本文の入力を受け付ける処理において表示する表示画面を例示している。図19に示したように、入力文字列候補表示領域71は、入力されたメール本文を表示する表示領域であるメール本文表示領域75の近傍に表示すると良い。これにより、ユーザは、入力文字列候補表示領域71に表示されている文字列が、メール本文の候補として表示されているということが一目でわかる。
このように、キーワード抽出手段52によってEPGデータから抽出され、入力文字列候補表示領域71に表示されたキーワードの中から、ユーザがひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段55は、選択されたキーワードをユーザが入力したものとして、受け付ける。これにより、ユーザは、文字入力キー群41aを繰り返し押下することなく、それまで視聴していた番組に関する文字列を容易に入力することが可能になる。
なお、図16〜図19に示されているように、セレクトメニュー表示手段54は、入力文字列候補表示領域71に「文字入力」など所定の文字列をキーワードと共に表示すると良い。そして、ユーザがこの所定の文字列を選択した場合、制御部50は、文字入力補助手段55の処理を中止する構成にすると良い。これにより、ユーザは、入力文字列候補語句表示領域に所望の文字列が含まれていない場合でも、文字入力キー群41a繰り返し押下する等の方法により、所望の文字列を入力することが可能になる。
また、文字入力補助手段55は、上述の方法で入力された文字列を、ユーザが事後的に編集することを制限するものではない。従って、上述の文字入力補助手段55は、ユーザの文字入力を容易にすることはあっても、ユーザによる文字入力の自由度を制限することはない。
次に、図1に示す入力文字変換手段56、および、予測変換辞書部57(辞書データベース)について説明する。入力文字変換手段56は、予測変換辞書部57と協働し、ユーザが入力した文字列を、予めその文字列に関連付けられた文字列に変換して入力するための構成である。入力文字変換手段56は、ユーザにより文字列が入力されると、入力された文字列を予測変換辞書部57に送信する。
予測変換辞書部57は、複数の語句を、該語句の平仮名表記と関連付けて記憶するデータベースであり、入力文字変換手段56から平仮名文字列を受信すると、受信した平仮名文字列と平仮名表記して前方一致する語句を入力文字変換手段56に返す。
入力文字変換手段56は、ユーザが入力した一文字以上の平仮名文字列を、予測変換辞書部57に送信することで、平仮名表記すれば該平仮名文字で始まる複数の変換候補語句を予測変換辞書部57から取得する。例えば、ユーザが文字列「ち」を入力すると、入力文字変換手段56は、予測変換辞書部57に文字列「ち」を送信し、予測変換辞書部57から変換候補語句として「ちょっと」「町」「中止」「調子」など、平仮名表記して「ち」で始まる複数の語句を取得する。
続けて、入力文字変換手段56は、取得した変換候補語句群をセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は取得した変換候補語句群を配列して下記の変換候補語句表示領域76に一覧表示するよう、ディスプレイ42を制御する。これにより、ユーザに変換候補語句の一覧の中から入力したい語句を選択させることが可能になる。図20は、上記変換候補語句表示領域76が表示された表示画面を例示している。図20に示した表示画面によれば、ユーザは「ち」を入力することにより表示される変換候補語句表示領域76の中から、容易に所望の語句を選択することができる。
ユーザがキー操作部41に所定の操作を行い、変換候補語句の中から所望の語句をひとつ選択すると、制御部50は、選択された語句をユーザが入力したものとして受け付ける。すなわち、入力文字変換手段56により、所謂「仮名漢字変換機能」あるいは「予測変換機能」など、携帯電話等で広く用いられている機能が実現される。
なお、本発明にとって重要な処理として、携帯電話1に備えられた入力文字変換手段56は、上記処理に加え、キーワード抽出手段52から取得した各キーワードを、予測変換辞書部57に、特定の文字列と関連付けて記憶させる処理を行うことを特徴としている。入力文字変換手段56は、以下の処理を実行することにより、各キーワードを予測変換辞書部57に追加する。
(1)キーワードの先頭から所定の文字数の文字列を切り出す。
(2)切り出した文字列を予測変換辞書部57に記憶された語句と照合する。
(3)切り出した文字列が、予測変換辞書部57に語句として記憶されていれば、該語句の平仮名表記と関連付けてキーワードを予測変換辞書部57に登録する。キーワードから切り出した上記文字列が、予測変換辞書部57に登録されていなければ、該文字列からさらに末尾の一文字を削除し処理(2)へ戻る。
上記の処理により、関連図けられる平仮名表記は複数であっても良い。例えば、上記処理により、「偽ブランド」というキーワードに対し、「偽」が切り出された場合、この「偽ブランド」というキーワードに「ぎ」「にせ」「いつわ」といった複数の平仮名表記が関連付けられる。この場合、ユーザが「ぎ」「に」「い」などを入力したときに、「偽ブランド」というキーワードが変換候補語句として表示される。
キーワードが予測変換辞書57に記憶された語句を先頭に含んでいれば、上記処理(1)〜(3)を予測変換辞書部57への登録が完了するまで繰り返すことにより、キーワードを、該キーワードの先頭部分の平仮名表記と関連付けて、予測変換辞書部57に追加することができる。なお、キーワードが平仮名文字列から始まっている場合、キーワードの先頭から平仮名文字列部分を切り出し、該平仮名部分と関連付けて予測変換辞書部57に記憶する。
入力文字変換手段56が、キーワードを予測変換辞書部57に追加する処理を行うことにより、ユーザはそれまで視聴していた番組に関するメッセージの入力を容易に行うことが可能になる。
図21は、入力文字変換手段55が、図10(c)に示した処理により生成されたキーワードを予測変換辞書部57に記憶した後、ユーザによる「ち」の入力を受けてセレクトメニュー表示手段54が表示する変換候補語語句表示領域76を例示している。このように、それまで視聴していた番組のEPGデータから抽出したキーワードを変換候補語句表示領域76に加えることで、ユーザはそれまで視聴していた番組に関するメッセージを容易に入力することが可能になっている。
なお、予測変換辞書部57は、複数の記憶領域を備え、記憶領域毎に独立に語句の登録や削除が行える構成としても良い。具体的には、図22に示すように、予測変換辞書部57が、メーカ設定辞書領域57a、ユーザ辞書領域57b、および、EPG専用辞書領域57c(特定の辞書領域)を備える構成としても良い。
ここで、メーカ設定辞書領域57aは、出荷段階で初期データとして記憶される語句を記憶する記憶領域である。また、ユーザ辞書領域57bは、携帯電話1のユーザが、語句を自由に追加して記憶するための領域である。EPG専用辞書領域57cは、上述の二つの辞書領域とは独立した記憶領域であり、他の記憶領域とは干渉せずに語句の追加や削除が行えるようになっている。
携帯電話1においては、入力文字変換手段56は、キーワード抽出手段52から取得したキーワードをEPG専用辞書領域57cに蓄積することが好ましい。これにより、EPGデータ専用辞書領域57cに蓄積されるキーワードと、その他の記憶領域(メーカ設定辞書領域57a、および、ユーザ辞書領域57b)に記憶された語句とを独立して取り扱うことが可能になる。また、テレビ番組の視聴と関係しない、通常の文章の入力操作において、テレビ番組に関連するキーワードが変換候補語句となることによる、入力効率の低減を避けることができる。
また、セレクトメニュー表示手段54は、EPG専用辞書領域57cに記憶されたキーワードを、その他の記憶領域(メーカ設定辞書領域57a、および、ユーザ辞書領域57b)に記憶された語句より先に配列して表示すると良い。これにより、ユーザは、それまで視聴していた番組関連するキーワードを見つけることが更に容易になる。このため、それまで視聴していた番組に関するメッセージの入力が、ユーザにとって一層容易になる。
また、入力文字変換手段56は、EPG専用辞書領域57cに記憶されたキーワードをEPG専用辞書領域57cから一度削除した後、キーワード抽出手段52から取得したキーワードを新たにEPG専用辞書領域57cに蓄積すると良い。すなわち、入力文字変換手段56は、キーワードをEPG専用辞書領域57cに上書き記憶させると良い。このような構成にすれば、抽出されたキーワードが次から次へとEPG専用辞書領域57cに記憶され、それまで視聴していた番組に関連しない、以前視聴していた番組に関連するキーワードにより、それまで視聴していた番組に関するメッセージの入力が阻害されることはない。
なお、上記説明では、入力文字変換手段56は、ユーザが入力した平仮名文字列を予測変換辞書部57に送信し、平仮名表記すれば該平仮名文字で始まる複数の変換候補語句を予測変換辞書部57から取得するものとして説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザが入力したアルファベット文字列を予測変換辞書部57に送信し、該アルファベットから始まる英単語を予測変換辞書部57から取得する構成としても良い。この場合、予測変換辞書部57には、英単語が該英単語のはじめのアルファベットと関連付けられて記憶されることになる。
上記各手段を組み合わせて行われる処理に関して、チャット、ブログ、および、メールを利用する場合に関して、具体的に説明すれば以下の通りである。
はじめに、チャットを利用する場合について、図23に基づいて説明する。図23は、ユーザがテレビ視聴中にチャットを開始する操作を行ってから、チャットを終了する操作を行うまでの好ましい処理の具体例を示すフローチャートである。
テレビ放送受信中にユーザによりチャット起動ボタン41cが押下されると、EPGデータ取得手段51は、受信中の番組のEPGデータを取得する(処理P1:番組情報取得処理)。
EPGデータを取得したEPGデータ取得手段51は、取得したEPGデータをキーワード抽出手段52に送信し、同時にEPGデータを記憶部60に記憶する。EPGデータを取得したキーワード抽出手段52は、取得したEPGデータからチャットを検索するためのキーワードを抽出する(処理P2:キーワード抽出処理)。
続いて、キーワード抽出手段52は、抽出したキーワードをサービス検索手段53に送信する。サービス検索手段53は、取得したキーワードをキャリアネットワーク網を介してチャットシステム登録データベースに送信し、送信したキーワードと関連付けられたチャットのアドレスおよびタイトルを取得する(処理P3:検索処理)。
チャットのアドレスおよびタイトルを取得したサービス検索手段53は、取得したタイトルをセレクトメニュー表示手段54に送信する。同時に、取得したアドレスを記憶60に記憶する。セレクトメニュー表示手段54は、取得したタイトルを配列してディスプレイ42に一覧表示する(処理P4:タイトル候補表示処理)。
処理P4が終了すると、サービス検索手段53は、一覧表示されたタイトルの中からユーザがひとつのタイトルを選択することを待ち受ける(処理P5)。
ユーザが、一覧表示されたタイトルの中からひとつを選択すると、サービス検索手段53は、選択されたタイトルのアドレスを記憶部60から読み出し、読み出したアドレスが指示するデータをキャリアネットワーク網を介してダウンロードする(データ受信処理)。そして、ダウンロードしたプログラムコードを実行し、チャットを開始する(処理P6)。
なお、処理P6においてダウンロードしたプログラムコードは、携帯電話1をチャットシステムの端末装置として機能させるために必要な制御を制御部50において実現するものである。このため、以下の処理では、図1に示した制御部50の各構成要素による処理に加え、上記プログラムコードが実現する制御部50による各処理が加わる。
チャットが開始されると、サービス検索手段53からの指示によって、制御部50は、「チャットに参加しますか?」など適当な文字列を含む表示画面をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるチャットに参加するか否かの選択を待ち受ける状態となる(処理P7)。制御部50を構成する各手段51〜56は、ユーザがキー操作部41に特定の操作を施しチャットに参加しないことを選択した場合、一連の処理を終了する(処理P17)。
処理P7において、ユーザがチャットに参加することを選択すると、文字入力補助手段55は、「番組について入力しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるEPGデータから抽出されたキーワードを入力するか否かの選択を待ち受ける状態となる(処理P8)。ユーザがキー操作部41に特定の操作を施してEPGデータから抽出されたキーワードを入力しないことを選択した場合、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を待ち受ける状態に入る(処理P13)。
処理P8において、ユーザがEPGデータから抽出されたキーワードを入力することを選択すると、キーワード抽出手段52は、記憶部60からEPGデータを読み出し、文字入力用のキーワードを抽出する。そして、キーワード抽出手段52は抽出したキーワードを文字入力補助手段55に送る(処理P9:キーワード抽出処理)。ここで、抽出されるキーワードは、後述するように、チャットにおいて、ユーザがメッセージを入力するために利用される。ユーザのメッセージに含まれる内容は、番組内容に関連することが想定されるので、処理P9のキーワード抽出処理においては、EPGデータのうち、番組内容を記述した文字列からキーワードを抽出すると良い。
文字入力補助手段55は、取得したキーワードをセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は、ディスプレイ42の入力文字列候補表示領域71に取得したキーワードを配列して表示する(処理P10:表示処理)。
処理P10が終了すると、文字入力補助手段55は、ユーザによるキーワードの選択を待ち受ける。ユーザがひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段55は選択されたキーワードをユーザが入力した文字列として受け付ける(文字列入力処理)。制御部50は、ユーザが入力した文字を、表示画面上に設けられた適当なメッセージ入力エリアに表示する(処理P11)。
メッセージ入力エリアへのユーザが選択したキーワードの表示が完了すると、制御部50は、「メッセージを修正しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される、メッセージ入力エリアに入力された文字列をさらに編集するか否かの選択を待ち受ける(処理P12)。ユーザがキー操作部41に特定の操作を施してメッセージの修正を行わないことを選択したときは、後述する処理P14に移る。
処理P12において、ユーザがキー操作部41に特定の操作を施してメッセージの修正を行うことを選択したとき、制御部50はキー操作部41を介したユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。この状態で、ユーザはメッセージ入力エリアに入力された文字列を自由に編集することができる(処理P13)。
ユーザが所望の文字入力を終え、文字入力を終了したことを指示する特定の操作をキー操作部41に施すと、文字入力補助手段55は、「入力を続けますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示するように、セレクトメニュー表示手段54に指示し、ユーザにより下されるメッセージ入力エリアへの文字入力を継続するか否かの選択を待ち受ける(処理P14)。ユーザがキー操作部41に特定の操作を施して文字入力を継続することを選択した場合、制御部50は、処理P9からの処理を繰り返す。
処理P14でユーザが文字入力を継続しないことを選択した場合、制御部50は、「送信しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるメッセージ入力エリアに入力した文字列をメッセージとして送信するか否かの選択を待ち受ける(処理P15)。ユーザが特定の操作をキー操作部41に特定の操作を施してメッセージ送信しないことを選択したときは、後述の処理P17に移る。逆にユーザがメッセージを送信することを選択したとき、制御部50は、メッセージ入力エリアに入力された文字列を、前記無線通信部20を介してサーバ装置へ送信する(処理P16)。
処理P17では、制御部50は、「終了しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるチャットを終了するか否かの選択を待ち受ける。ユーザが特定の操作をキー操作部41に特定の操作を施してチャットを終了することを選択したときは、制御部50を構成する各手段51〜56は上記一連の処理を終了する。逆に、ユーザがチャットを終了しないことを選択したとき、処理を処理P9に戻し、上述の処理を繰り返す。
次に、ブログを利用する場合について説明する。携帯電話1の上記構成によれば、ユーザはそれまで視聴していた番組に関連するブログを容易に選択し、選択したブログに番組に関するコメントを容易に投稿することができる。また、携帯電話1の上記構成によれば、ユーザは自分がオーナであるブログに新しくそれまで視聴していた番組に関する記事を容易に投稿することができる。
携帯電話1では、他のユーザがオーナであるブログにコメントを投稿することと、自分がオーナであるブログに新しい記事を投稿することの両方が可能である。そこで、制御部50は、ユーザがブログの利用を開始するためにブログ起動ボタン41dを押下すると、図24に示す表示画面を表示する。図24に示した表示画面には、「新しい記事の投稿」および「記事を閲覧する」などの文字列が表示されており、ユーザは、それまで視聴していた番組に関連する新しい記事を投稿すること、あるいは、それまで視聴していた番組に関連するブログを閲覧することを選択できるようになっている。
図24に示した表示画面に基づいて、ユーザがそれまでに視聴していた番組に関するブログを閲覧することを選択した場合の処理を図25に基づいて説明する。図25は、ユーザがブログの閲覧を選択したことを受けて開始される処理の具体例を示したフローチャートである。
ユーザがそれまでに視聴していた番組に関する記事を閲覧することを選択すると、EPGデータ取得手段51は、受信中の番組のEPGデータを取得する(処理Q1:番組情報取得処理)。
EPGデータを取得したEPGデータ取得手段51は、取得したEPGデータをキーワード抽出手段に送信し、同時にEPGデータを記憶部60に記憶する。EPGデータを取得したキーワード抽出手段52は、取得したEPGデータからブログを検索するためのキーワードを抽出する(処理Q2:キーワード抽出処理)。
キーワード抽出手段52は、抽出したキーワードをサービス検索手段53に送信する。サービス検索手段53は、取得したキーワードをキャリアネットワーク網を介してブログシステム登録データベースに送信し、送信したキーワードと関連付けられたブログのアドレスおよびタイトルを取得する(処理Q3:検索処理)。
ブログのアドレスおよびタイトルを取得したサービス検索手段53は、取得したタイトルをセレクトメニュー表示手段54に送信する。同時に、取得したアドレスを記憶60に記憶する。セレクトメニュー表示手段54は、取得したタイトルを配列してディスプレイ42に一覧表示する(処理Q4:表示処理)。
処理Q4が終了すると、サービス検索手段53は、一覧表示されたタイトルの中からユーザがひとつのタイトルを選択することを待ち受ける(処理Q5)。
ユーザが、一覧表示されたタイトルの中からひとつを選択すると、サービス検索手段53は、選択されたタイトルのアドレスを記憶部60から読み出し、読み出したアドレスが指示するHTMLデータをキャリアネットワーク網を介してダウンロードする(データ受信処理)。そして、制御部50は、ダウンロードしたHTMLデータを整形してブログ画面を表示する(処理Q6)。
なお、処理Q6においてダウンロードしたHTMLデータは、携帯電話1をブログシステムの端末装置として機能させるために必要な制御を制御部50において実現するものである。このため、以下の処理では、図1に示した制御部50の各構成要素による処理に加え、上記HTMLデータあるいは他のプログラムコードが実現する制御部50による各処理が加わる。
ブログ画面を表示すると、サービス検索手段53からの指示によって、制御部50は「コメントしますか?」など適当な表示画面をディスプレイ42に表示して、ユーザにより下されるコメントを投稿するか否かの指示を待ち受ける状態となる(Q7)。制御部50を構成する各手段51〜56は、ユーザがキー操作部41に特定の操作を施しコメントをしないことを選択した場合、一連の処理を終了する(処理Q17)。
ユーザがコメントの投稿を行うために上記所定の操作を行うと、文字入力補助手段55は、「番組について入力しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるEPGデータから抽出されたキーワードを入力するか否かの選択を待ち受ける状態となる(処理Q8)。ユーザがキー操作部41に特定の操作を施してEPGデータから抽出されたキーワードを入力しないことを選択した場合、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を待ち受ける状態に入る(Q13)。
処理Q8において、ユーザがEPGデータから抽出されたキーワードを入力することを選択すると、キーワード抽出手段52は、記憶部60からEPGデータを読み出し、文字入力用のキーワードを抽出する(処理Q9:キーワード抽出処理)。そして、キーワード抽出手段は抽出したキーワードを文字入力補助手段55に送る。ここで、抽出されるキーワードは、後述するように、ブログにおいて、ユーザがコメントを入力するために利用される。ユーザのコメントに含まれる内容は、番組内容に関連することが想定されるので、処理Q9のキーワード抽出処理においては、EPGデータのうち、番組内容を記述した文字列からキーワードを抽出すると良い。
文字入力補助手段55は、取得したキーワードをセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は、入力文字列候補表示領域71に取得したキーワードを配列してディスプレイ42に表示する(処理Q10:表示処理)。
処理Q9が終了すると、文字入力補助手段55は、ユーザによるキーワードの選択を待ち受ける。ユーザがひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段55は選択されたキーワードをユーザが入力した文字列として受け付ける(文字列入力処理)。制御部50はユーザが入力した文字を、表示画面上に設けられた適当なコメント入力エリアに表示する(処理Q11)。
コメント入力エリアにおける選択されたキーワードの表示が完了すると、入力補助手段55は、「コメントを修正しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される、コメント入力エリアに入力された文字列をさらに編集するか否かの選択を待ち受ける(処理Q12)。ユーザが特定の操作を施してコメントの修正を行わないことを選択したときは、後述する処理Q14に移る。
処理Q12において、ユーザが特定の操作を施してコメントの修正を行うことを選択したとき、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。この状態で、ユーザはコメント入力エリアに入力された文字列を自由に編集することができる(処理Q13)。
ユーザが所望の文字入力を終え、文字入力を終了したことを指示する特定の操作をキー操作部41に施すと、入力補助手段55は、「入力を続けますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるコメント入力エリアへの文字入力を継続するか否かの選択を待ち受ける(処理Q14)。ユーザがキー操作部41に特定の操作を施して文字入力を継続することを選択した場合、制御部50は、処理Q9からの処理を繰り返す。
処理Q14でユーザが文字入力を継続しないことを選択した場合、制御部50は、「投稿しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるコメント入力エリアに入力した文字列をコメントとして送信するか否かの選択を待ち受ける(処理Q15)。ユーザが特定の操作をキー操作部41に特定の操作を施してコメント送信しないことを選択したときは、後述処理Q17に移る。逆にユーザがコメントを送信することを選択したとき、制御部50は、コメント入力エリアに入力された文字列をサーバ装置へ送信する(処理Q16)。
処理Q17では、制御部50は、「終了しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるブログを終了するか否かの選択を待ち受ける。ユーザが特定の操作をキー操作部41に特定の操作を施してブログを終了することを選択したときは、制御部50は上記一連の処理を終了する。逆に、ユーザがブログを終了しないことを選択したとき、処理を処理Q19に戻し、上述の処理を繰り返す。
図24に示した表示画面に基づいて、ユーザがそれまでに視聴していた番組に関する新しい記事を投稿することを選択した場合の処理を図26に基づいて説明する。
図24に示した表示画面に基づいて、ユーザがそれまでに視聴していた番組に関する新しい記事を投稿することを選択した場合、制御部50はユーザがオーナであるブログのURIを記憶部60(図3)から読み出し、HTMLデータをダウンロードする。ダウンロードしたHTMLデータに基づき、制御部50は、ユーザに記事を入力させるための記事入力画面をディスプレイ42に表示する。なお、以下の処理でも、図1の示した制御部50の各構成部が行う処理に加え、このHTMLデータに基づいて実行される制御部50による各処理が行われる。
ユーザがそれまでに視聴していた番組に関する新しい記事を投稿することを選択すると、EPGデータ取得手段51は、受信中の番組のEPGデータを取得する(R1:番組情報取得処理)。
EPGデータを取得したEPGデータ取得手段51は、取得したEPGデータをキーワード抽出手段52に送信し、同時にEPGデータを記憶部60に記憶する。EPGデータを取得したキーワード抽出手段52は、取得したEPGデータから文字列入力用のキーワードを抽出する(処理R2:キーワード抽出処理)。キーワード抽出手段52は抽出したキーワードを文字入力補助手段55に送信する。ここで抽出されるキーワードは記事のタイトル候補として利用されるキーワードである。
文字入力補助手段55は、取得したキーワードをセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は、入力文字列候補表示領域71に取得したキーワードを配列してディスプレイ42に表示する(表示処理:処理R3)。
処理R3が終了すると、文字入力補助手段55は、ユーザによるキーワードの選択を待ち受ける(処理R4)。ユーザがひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段55は選択されたキーワードをユーザが入力した文字列として受け付ける(文字列入力処理)。
制御部50はユーザが入力した文字列を、表示画面上に設けられたタイトル入力エリアに表示する(処理R5)。
タイトル入力エリアにおける選択されたキーワードの表示が完了すると、文字列入力補助手段55は、「タイトルを修正しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、タイトル入力エリアに入力された文字列をさらに編集するか否かのユーザによる選択を待ち受ける(処理R6)。ユーザがタイトルの修正を行わないことを選択したときは、後述する処理R8に移る。
処理R6において、ユーザが特定の操作を施してタイトルの修正を行うことを選択したとき、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。この状態で、ユーザはタイトル入力エリアに入力された文字列を自由に編集することができる(処理R7)。
ユーザが所望の文字入力を終え、次に記事本文の入力を始めるために、本文入力エリアを選択すると、文字列入力補助手段55は、「番組について入力しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示する。そして、文字列入力補助手段55は、EPGデータから抽出されたキーワードを入力するか否かのユーザによる選択を待ち受ける(処理R8)。ユーザの特定の操作によりEPGデータから抽出されたキーワードを入力しないことが選択されると、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。
R8において、ユーザがEPGデータから抽出されたキーワードを入力することを選択すると、キーワード抽出手段52は、記憶部60からEPGデータを読み出し、文字入力用のキーワードを抽出する(処理R9:キーワード抽出処理)。そして、キーワード抽出手段52は抽出したキーワードを文字入力補助手段55に送る。ここで、抽出されるキーワードは、後述するように、ブログにおいて、ユーザが記事を入力するために利用される。ユーザのコメントに含まれる内容は、番組内容に関連することが想定されるので、処理R9のキーワード抽出処理においては、EPGデータのうち、番組内容を記述した文字列からキーワードを抽出すると良い。
文字入力補助手段55は、取得したキーワードをセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は、入力文字列候補表示領域71に取得したキーワードを配列してディスプレイ42に表示する(処理R10:表示処理)。
処理R9が終了すると、文字入力補助手段55は、ユーザによるキーワードの選択を待ち受ける。ユーザがひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段55は選択されたキーワードをユーザが入力した文字列として受け付ける(文字列入力処理)。制御部50はユーザが入力した文字を、本文入力エリアに表示する(処理R11)。
本文入力エリアにおける選択されたキーワードの表示が完了すると、文字列入力補助手段は、「コメントを修正しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される、本文入力エリアに入力された文字列をさらに編集するか否かの選択を待ち受ける(処理R12)。ユーザが特定の操作を施してコメントの修正を行わないことを選択したときは、後述する処理R14に移る。
処理R12において、ユーザが特定の操作を施してコメントの修正を行うことを選択したとき、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。この状態で、ユーザは本文入力エリアに入力された文字列を自由に編集することができる(処理R13)。
ユーザが所望の文字入力を終え、文字入力を終了したことを指示する特定の操作をキー操作部41に施すと、文字列入力補助手段55は、「入力を続けますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される本文入力エリアへの文字入力を継続するか否かの選択を待ち受ける(処理R14)。ユーザがキー操作部41に特定の操作を施して文字入力を継続することを選択した場合、制御部50は、処理R9からの処理を繰り返す。
処理R14でユーザが文字入力を継続しないことを選択した場合、制御部50は、「投稿しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される本文入力エリアに入力した文字列を記事本文として送信するか否かの選択を待ち受ける(処理R15)。ユーザが特定の操作を施してコメント送信しないことを選択したときは、後述の処理R17に移る。逆にユーザがコメントを送信することを選択したとき、制御部50は、タイトル入力エリアおよび本文入力エリアに入力された文字列をサーバ装置へ送信し(処理R16)、処理を終了する。
処理R17では、制御部50は、「終了しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるブログを終了するか否かの選択を待ち受ける。ユーザが特定の操作をキー操作部41に特定の操作を施してブログを終了することを選択したときは、制御部50は上記一連の処理を終了する。逆に、ユーザがブログを終了しないことを選択したとき、処理を処理R19に戻し、上述の処理を繰り返す。
最後に、メールを利用する場合について、図27に基づいて説明する。
携帯電話1によれば、ユーザはそれまで視聴していた番組に関連するメッセージを容易に作成することができる。ユーザが新しいメールの利用を開始するためにメール起動ボタン41eを押下すると、携帯電話1においてメール機能を実現するためのプログラムがロードさる。制御部50は、ロードされたプログラムの命令を実行し、ユーザにメールを入力させるためのメール入力画面をディスプレイ42に表示する。なお、以下の処理でも、図1の示した制御部50の各構成部が行う処理に加え、このプログラムの命令により実行される制御部50による各処理が行われる。
メール入力画面には、タイトル入力エリアと本文入力エリアとが含まれている。タイトル入力エリアは、ユーザがメールタイトルとして入力した文字列を表示するための表示領域である。また、本文入力エリアは、ユーザがメール本文として入力した文字を表示するための表示領域である。
上記メール入力画面の表示に引き続いて行われる好ましい処理の具体例を、図27に示したフローチャートに基づいて説明すれば、以下の通りである。
ユーザがそれまでに視聴していた番組に関するメールを作成することを選択すると、EPGデータ取得手段51は、受信中の番組のEPGデータを取得する(処理T1:番組情報取得処理)。
EPGデータを取得したEPGデータ取得手段51は、取得したEPGデータをキーワード抽出手段52に送信し、同時にEPGデータを記憶部60に記憶する。EPGデータを取得したキーワード抽出手段52は、取得したEPGデータから文字列入力用のキーワードを抽出する(処理T2:キーワード抽出処理)。キーワード抽出手段52は抽出したキーワードを文字入力補助手段55に送信する。ここで抽出されるキーワードはメールのタイトル候補として利用されるキーワードである。
文字入力補助手段55は、取得したキーワードをセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は、入力文字列候補表示領域71に取得したキーワードを配列してディスプレイ42に表示する(処理T3:表示処理)。
処理T3が終了すると、文字入力補助手段55は、ユーザによるキーワードの選択を待ち受ける(処理T4)。ユーザがひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段55は選択されたキーワードをユーザが入力した文字列として受け付ける(文字列入力処理)。
制御部50はユーザが入力した文字を、表示画面上に設けられたタイトル入力エリアに表示する(処理T5)。
タイトル入力エリアにおける選択されたキーワードの表示が完了すると、文字入力補助手段55は、「タイトルを修正しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、タイトル入力エリアに入力された文字列をさらに編集するか否かのユーザによる選択を待ち受ける(処理T6)。ユーザがタイトルの修正を行わないことを選択したときは、後述する処理T8に移る。
T6において、ユーザが特定の操作を施してタイトルの修正を行なうことを選択したとき、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。この状態で、ユーザはタイトル入力エリアに入力された文字列を自由に編集することができる(処理T7)。
ユーザが所望の文字入力を終え、次にメール本文の入力を始めるために、本文入力エリアを選択すると、文字入力補助手段55は、「番組について入力しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示する。そして、文字入力補助手段55は、EPGデータから抽出されたキーワードを入力するか否かのユーザによる選択を待ち受ける(処理T8)。ユーザの特定の操作によりEPGデータから抽出されたキーワードを入力しないことが選択されると、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。
処理T8において、ユーザがEPGデータから抽出されたキーワードを入力することを選択すると、キーワード抽出手段52は、記憶部60からEPGデータを読み出し、文字入力用のキーワードを抽出する。そして、キーワード抽出手段は抽出したキーワードを文字入力補助手段55に送る(処理T9:キーワード抽出処理)。ここで、抽出されるキーワードは、後述するように、ユーザがメール本文を入力するために利用される。メール本文に含まれる内容は、番組内容に関連することが想定されるので、処理T9のキーワード抽出処理においては、EPGデータのうち、番組内容を記述した文字列からキーワードを抽出すると良い。
文字入力補助手段55は、取得したキーワードをセレクトメニュー表示手段54に送る。セレクトメニュー表示手段54は、入力文字列候補表示領域71に取得したキーワードを配列してディスプレイ42に表示する(処理T10:表示処理)。
処理T9が終了すると、文字入力補助手段55は、ユーザによるキーワードの選択を待ち受ける。ユーザがひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段55は選択されたキーワードをユーザが入力した文字列として受け付ける(文字列入力処理)。制御部50はユーザが入力した文字を、本文入力エリアに表示する(処理T11)。
本文入力エリアにおける選択されたキーワードの表示が完了すると、文字入力補助手段55は、「本文を修正しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される、本文入力エリアに入力された文字列をさらに編集するか否かの選択を待ち受ける(処理T12)。ユーザが特定の操作を施してメールの修正を行わないことを選択したときは、後述する処理T14に移る。
処理T12において、ユーザが特定の操作を施してメールの修正を行なうことを選択したとき、制御部50はユーザの通常の操作による文字入力を受け付ける状態に入る。この状態で、ユーザは本文入力エリアに入力された文字列を自由に編集することができる(処理T13)。
ユーザが所望の文字入力を終え、文字入力を終了したことを指示する特定の操作をキー操作部41に施すと、文字入力補助手段55は、「入力を続けますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される本文入力エリアへの文字入力を継続するか否かの選択を待ち受ける(処理T14)。ユーザがキー操作部41に特定の操作を施して文字入力を継続することを選択した場合、制御部50は、処理T9からの処理を繰り返す。
処理T14でユーザが文字入力を継続しないことを選択した場合、制御部50は、「送信しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下される本文入力エリアに入力した文字列をメール本文として送信するか否かの選択を待ち受ける(処理T15)。ユーザが特定の操作を施してメールを送信しないことを選択したときは、後述の処理T17に移る。逆にユーザがメールを送信することを選択したとき、制御部50は、タイトル入力エリアおよび本文入力エリアに入力された文字列をそれぞれタイトルおよび本文とするメールを所定のアドレスに送信し(処理T16)、処理を終了する。
処理T17では、制御部50は、「終了しますか?」など適当な文字列をディスプレイ42に表示し、ユーザにより下されるメールを終了するか否かの選択を待ち受ける。ユーザが特定の操作をキー操作部41に特定の操作を施して終了することを選択したときは、制御部50は上記一連の処理を終了する。逆に、ユーザが終了しないことを選択したとき、処理を処理T19に戻し、上述の処理を繰り返す。
なお、上記説明においては、ネットワーク接続装置として携帯電話1を例に取って説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、携帯電話、テレビ電話、モバイル放送端末、インターネットテレビ、ケーブルテレビ、パーソナルコンピュータなど、ネットワークを通じてデータを送受信可能な装置に対して適用することができる。
また、上記説明においては、ネットワーク接続装置として携帯電話1を例に取って説明を行ったため、当該ネットワーク接続装置から表示信号を送出可能なディスプレイは携帯電話1に備えられていた。しかしながら、本発明に係るネットワーク接続装置は必ずしもディスプレイを具備する必要はない。つまり、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータのように、外部に設けられたディスプレイ装置に表示信号を送出する構成としても良い。
また、上記説明においては、携帯電話1はキャリアネットワーク網を介して他の他のネットワーク接続装置とデータ通信を行うものとして説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等を介して他の端末装置とデータ通信を行うネットワーク接続装置に対して適用することが可能である。
また、上記説明においては、ネットワーク端末装置である携帯電話1は、地上波放送により放送される番組を再生するものとして説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、衛星放送、デジタル地上波放送、デジタル衛生放送、CATV、インターネット放送、キャリア通信網を介したコンテンツ配信など、あらゆる配信形態で配信される番組を再生可能なネットワーク接続装置に対して本発明は適用可能である。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について、図28から図29に基づいて説明すれば以下の通りである。
本実施の形態と実施の形態1との主要な相違点は、EPGデータからキーワードを抽出する処理が、EPG解析サーバ100(サーバ装置)で行われ、携帯電話200(端末装置)はEPG解析サーバからキーワードを取得することである。EPG解析サーバ100と携帯電話1とはキャリアネットワーク網により接続され、双方の間でデータ通信が可能になっている。
EPG解析サーバ100の特徴点は、その制御部にある。また、携帯電話200と携帯電話1との相違点は制御部の構成のみである。従って、EPG解析サーバ100と携帯電話200との制御部について説明する。
はじめに、EPG解析サーバ100に備えられた制御部150について、図28に基づいて説明する。制御部150は、EPGデータ取得手段151(番組情報取得手段)、キーワード抽出手段152、サービス検索手段153(検索手段)、番組ID受信手段154、データ送信手段155を備えている。
番組ID受信手段154は、キャリアネットワーク網を介して、携帯電話200から番組IDを受信する。ここで番組IDとは番組毎に割り振りられた各番組に固有の情報であり、例えば数値である。携帯電話200は受信した放送波から受信中の番組の番組IDを抽出することができるようになっている。そして、携帯電話200は、後述するように、キーワード取得要求、または、検索結果取得要求を、この番組IDと共に、EPG解析サーバ100に送信する。これにより、EPG解析サーバ100は、携帯電話200が受信している番組を一意に特定できる。なお、ここでは、携帯電話200が受信中の番組を特定するための番組特定情報として、番組IDを例に取るが、本発明はこれに限定されるものではなく、番組ID受信手段154は、他の番組特定情報、たとえば、携帯電話200が受信している番組のチャンネルなどの情報を取得する構成としても良い。
EPGデータ取得手段151は、携帯電話200が受信している番組に関するEPGデータを取得するための構成である。具体的には、EPGデータ取得手段151は、取得した番組IDをEPGデータ配信サーバにキャリアネットワーク網を介して送信し、該番組IDにより特定される番組に関するEPGデータを取得する。なお、EPGデータ取得手段151は、携帯電話200が受信している番組に関するEPGデータを取得できるものであれば十分である。
キーワード抽出手段152は、EPGデータ取得手段151からEPGデータを取得し、取得したEPGデータからキーワードを抽出するための構成である。キーワード抽出手段152により抽出されるキーワードは、EPGデータに含まれる文字列を分割して得られる文字列である。キーワード抽出手段152がキーワードを抽出する処理は、携帯電話1に備えられたキーワード抽出手段52と同一であるので、説明を省略する。なお、キーワード抽出手段152がキーワードを抽出するために用いるEPGデータは、携帯電話200が受信していた番組に関するEPGデータである。従って、携帯電話200が受信中の番組に関するキーワードが、EPG解析サーバ100において得られることになる。
サービス検索手段153は、携帯電話200が受信していた番組に関連するメッセージ交換サービスを検索するための構成である。サービス検索手段153はキーワード抽出手段151が抽出したキーワードを取得する。そして、取得したキーワードをキャリアネットワーク網に接続された所定のサービス登録データベースに送信し、該キーワードに関連付けられたアドレスとタイトルとを取得する。すなわち、キーワード抽出手段152により抽出されたキーワードを用いて、このキーワードに関連付けられているメッセージ交換システムを検索する。サービス検索手段153は、キーワード抽出手段152から直接キーワードを受信することもできるし、キーワード抽出手段152が記憶部160に記憶したキーワードを読み出すこともできる。
なお、上記サービス登録データベースは、キャリアネットワーク網に接続されたデータベースであって、携帯電話200をメッセージ交換システムの端末装置として機能させるためのデータの所在を指示するアドレスと、そのメッセージ交換システムのタイトルとを、予めキーワードと関連付けて記憶するデータベースであれば十分である。また、図28では、サービス登録データベースがEPG解析サーバ100の外部にあるものとして説明を行ったが、EPG解析サーバ100がサービス登録データベースを備える構成としても良い。
データ送信手段155は、キーワード抽出手段により抽出されたキーワード、および、サービス検索手段により取得されたメッセージ交換システムのタイトルとアドレスとを、携帯電話200に送信するための構成である。携帯電話200から受けた取得要求がキーワード取得要求である場合、データ送信手段155は、キーワード抽出手段が抽出したキーワードを携帯電話200に送信する。一方、携帯電話200から受けた取得要求が検索結果取得要求である場合、データ送信手段155は、サービス検索手段153が取得したメッセージ交換システムのタイトルとアドレスとを、携帯電話200に送信する。
次に、携帯電話200について説明する。携帯電話200は、図1に示した携帯電話1の構成のうち制御部50を除き、携帯電話1と同じ構成を有する。携帯電話200が備える制御部250について、図29を用いて説明する。図29は、制御部250の構成を示したブロック図である。なお、制御部250はキャリアネットワーク網を介して他のネットワーク装置に記憶されたプログラムコードをダウンロードし、該プログラムコードの命令を実行する構成を備える点も携帯電話1と同様である。また、制御部250はキャリアネットワーク網を介して他のネットワーク装置に記憶されたHTML文書をダウンロードし、該HTML文書を整形して表示することが可能である点も携帯電話1と同様である。これにより、携帯電話200は、チャットやブログなどのメッセージ交換システムの端末として機能する。しかしながら、携帯電話をはじめとするネットワーク接続装置において、これらの機能を実現する構成は周知であるから、その説明は省略する。
図29に示したように、制御部250は、番組ID送信手段251、データ受信手段252、サービス選択手段253(選択手段)、セレクトメニュー表示手段254(表示手段)、文字入力補助手段255(文字入力手段)、および、入力文字変換手段256を備える。
番組ID送信手段251は、キーワード取得要求、または、検索結果取得要求を、受信している番組の番組IDと共に、EPG解析サーバ100に送信するための構成である。番組ID送信手段251は放送波に重畳された受信中の番組の番組IDを抽出し、これをEPG解析サーバ100に送信する。また、データ受信手段252は、サービス選択手段253からのデータ所得要求に対しては、検索結果取得要求を、また、文字入力補助手段255、および、入力文字変換手段256からのデータ取得要求に対しては、キーワード取得要求をEPG解析サーバ100に送信する。
なお、番組ID送信手段251が送信する番組IDは、携帯電話200が受信中の番組を特定できる情報であれば十分であり、例えば、受信チャンネルや地域情報、あるいは、EPGデータそのものであっても良い。
データ受信手段252は、EPG解析サーバ100から送信されたデータを受信するための構成である。データ受信手段252は、データ取得要求を発したサービス選択手段253、文字入力補助手段255、入力文字変換手段256に、EPG解析サーバ100から取得したデータを送り返すことができる。また、EPG解析サーバから取得したデータを図示しない特定の記憶部に記憶させることもできる。
次に、サービス選択手段253について説明する。サービス選択手段253は、ユーザがそれまで視聴していた番組関連するメッセージ交換サービスを選択するための構成である。サービス選択手段253は、ユーザが所定の操作によりメッセージ交換サービスの利用を開始することを指示すると、データ取得要求を番組ID送信手段251に送る。これを受けた番組ID送信手段251は、検索結果取得要求を受信中の番組の番組IDと共に、EPG解析サーバ100に送信する。EPG解析サーバ100は、受信した番組IDを参照して、携帯電話200が受信中の番組に関するEPGデータから、番組に関するキーワードを抽出し、抽出キーワードを用いてメッセージ交換サービスを検索する。そしてEPG解析サーバ100は、検索結果をデータ送信手段155により送信する。
送信された検索結果は、データ受信手段252を介して、サービス選択手段253により受信される。ここで、受信される検索結果は、それまで受信していた番組に関連するメッセージ交換システムのタイトルとアドレスである。サービス選択手段253は、タイトルをセレクトメニュー表示手段254に送り、アドレスを図示しない記憶部に記憶する。
セレクトメニュー表示手段254は、サービス選択手段253から受信したサービスのタイトルを配列して一覧表示する表示するよう図示しない所定のディスプレイを制御する。これにより、ユーザは、それまで視聴していた番組に関連したサービスの一覧を目視し、これらのサービスの中から所望のサービスを選択することが可能になる。
次に文字入力補助手段255について説明する。文字入力補助手段255は、ユーザがそれまで視聴していた番組に関連するメッセージを容易に入力できるようにするための構成である。
制御部250は、テレビ番組表示中にユーザが開始を指示した一連の処理において、ユーザによる文字入力を受け付ける所定の処理が発生した場合、文字入力補助手段255に処理を移す。
文字入力補助手段255は、はじめに、データ取得要求を番組ID送信手段251に送る。これを受けた番組ID送信手段251は、キーワード取得要求を受信中の番組の番組IDと共に、EPG解析サーバ100に送信する。EPG解析サーバ100は、受信した番組IDを参照して、携帯電話200が受信中の番組に関するEPGデータから、番組に関するキーワードを抽出し、抽出したキーワードをデータ送信手段155により送信する。
送信されたキーワードは、データ受信手段252を介して、文字入力補助手段255により受信される。ここで、受信されるキーワードは、それまで受信していた番組に関連するキーワードである。文字入力補助手段255は、タイトルをセレクトメニュー表示手段254に送る。
そして、セレクトメニュー表示手段254は、受信したキーワードを配列して一覧表示するよう、所定のディスプレイを制御する。ユーザが所定のディスプレイに表示されたキーワードの中からひとつのキーワードを選択すると、文字入力補助手段255は、選択されたキーワードをユーザが入力したものとして、受け付ける。これにより、ユーザは、それまで視聴していた番組に関する文字列を容易に入力することが可能になる。
次に、入力文字変換手段256について説明する。入力文字変換手段256は、予測変換辞書部257と協働し、ユーザが入力した文字列を、予めその文字列に関連付けられた文字列に変換して入力するための構成である。入力文字変換手段256および予測変換辞書部257の基本的な機能については、上述した携帯電話1に備えられた入力文字変換手段56および予測変換辞書部57と同様であるので、説明を省略する。
入力文字変換手段256は、携帯電話1に備えられた入力文字変換手段56と同様、予測変換辞書部257と協働して、予測変換あるいは仮名漢字変換を実現するともに、データ受信手段252から取得した各キーワードを予測変換辞書部257に追加する処理を行うことを特徴としている。キーワードを辞書に追加する処理の詳細については、携帯電話1に備えられた入力文字変換手段56と同様であるので、説明を省略する。
このように、入力文字変換手段256が、キーワードを予測変換辞書部257に追加する処理を行うことにより、携帯電話200においても、ユーザはそれまで視聴していた番組に関するメッセージの入力を容易に行うことが可能になる。
上述したEPG解析サーバ100と携帯電話200をネットワークを介して接続することで、携帯電話200において、それまで視聴していた番組に関連するメッセージ交換サービスを容易に見つけ出すことが可能であり、また、それらメッセージ交換システムの利用に際し、メッセージの入力を容易ならしめる、ネットワークシステムが構成できる。
なお、携帯電話1、EPG解析サーバ100、および、携帯電話200に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、上記各装置は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、この制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記制御プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記制御プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアである入力文字変換装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。入力文字変換装置1は、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしての入力文字変換装置1(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
プログラムコードを上記各装置に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわち、この記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、上記各装置を、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して上記各装置に供給する。この通信ネットワークは、入力文字変換装置1にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Assymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。