JP2008304607A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明では、同期検出センサ72の受光面上に入射する光束の結像位置ずれの調整工程を煩雑にすることなく同期検出用光学系のコンパクト化を実現した光走査装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 そこで、本発明の光走査装置では、
同期検出用光学素子7を副走査断面内において直角を成す2つの平面である反射面が一体化され且つ副走査方向にパワーを有するプリズムとし、
且つ、副走査断面内において、プリズム7により前記光偏向器5の偏向面と前記同期検出素子72の受光面とを光学的に共役関係とする構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 そこで、本発明の光走査装置では、
同期検出用光学素子7を副走査断面内において直角を成す2つの平面である反射面が一体化され且つ副走査方向にパワーを有するプリズムとし、
且つ、副走査断面内において、プリズム7により前記光偏向器5の偏向面と前記同期検出素子72の受光面とを光学的に共役関係とする構成とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は光走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、電子写真プロセスを有するレーザービームプリンター(LBP)やデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
従来のレーザービームプリンター(LBP)等の画像形成装置に搭載される光走査装置は、画像信号に応じて光源手段1から放射した光束を光変調している。
そして、ポリゴンミラーから成る光偏向器5により光源手段1から放射された光束を周期的に偏向走査させている。
fθ特性を有する結像光学系によって光偏向器にて偏向走査された光束を感光体面8上にスポット状に結像させて画像記録を行っている。
図9は、従来の光走査装置の概略図である。
図9において、光源手段1から放射した発散光束はコリメーターレンズ2により平行光に変換される。
そして、開口絞り3によって平行光束に変換された光束は光束幅が制限され、シリンドリカルレンズ4に入射する。
主走査断面内において、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ4に入射した光束は、平行光束の状態で射出する。
また、副走査断面内において、シリンドリカルレンズ4から射出された光束は、光偏向器5の偏向面5aに線像として結像する。
光偏向器にて偏向走査された光束は、fθ特性を有する結像レンズ6を介して感光体面8上に結像される。
そして、主走査断面内において、光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって感光体面8上を光束により走査している。
光偏向器5により偏向走査された光束の一部は結像レンズ6で集光され、同期検出用ミラー71を介して同期検出素子72へと導かれる。
そして、同期検出素子(同期検出センサ)72で検出された光束から同期信号を生成し、感光体面8上において、光束の主走査方向の画像書き出しタイミングの同期をとっている。
なお、同期検出用ミラー71の面倒れを補正するために、副走査断面内において、同期検出用ミラー71と同期検出素子72を共役関係とする同期検出用倒れ補正レンズ73が同期検出素子72の前方の光路中に配置されている(特許文献1参照)。
特登録2830670号公報 段落番号0019、0026、図1
特開平9−203876号公報 段落番号0041〜0046、図4
近年、光走査装置は、レーザービームプリンター(LBP)等の画像形成装置本体の小型化、高画質化の流れに伴い、コンパクト、高精度な光学系が求められている。
とりわけ、光束の主走査方向の画像書き出しタイミングを検出するための同期検出用光学系は、同期検出素子72の電気配線の取り回しや、光走査装置(光学箱)内での配置上の制約から、特にコンパクト、高精度の要望が強い。
そこで、特許文献1では、光偏向器と同期検出素子の間の光路中に別体の複数の反射ミラー(同期検出用ミラー)を設けて、光偏向器と同期検出素子の間の光路を折り曲げ、同期検出用光学系のコンパクト化を実現している。
しかしながら、複数の反射ミラーを光路中に設けているので、1枚の反射ミラーを光路中に設ける場合に比べて、複数の反射ミラーの各反射ミラーの配置誤差が増大され、同期検出精度が低下する問題が起る。
複数の反射面の各々の反射面の配置誤差により同期検出センサ72の受光面上に入射する光束の結像位置ずれ量が増大する問題が起る。
この問題は、同期検出精度の低下に繋がる。
複数の反射面を光路中に空間分離して別体で配置すると、同期検出センサ72の受光面上に入射する光束の結像位置ずれを調整する場合、個々に反射面を調整しなければならず、調整工程に煩雑さを伴う問題起る。
また、反射ミラーを光走査装置内の複数箇所に配置することになるので、反射ミラーの配置上の制約から設計自由度が少ない問題も起る。
その問題を解決するために、特許文献2では、同期検出用光学素子が副走査断面内において直交する2つの反射面が一体化され且つ副走査方向にパワーを有するプリズムとしている。
特許文献2において、プリズムの入射面、直交する2つの反射面は、平面であり、射出面は、正のパワーのトーリック面である。
しかし、特許文献2には、副走査断面内において、回転多面鏡の各偏向面で偏向された光束が各偏向面の面倒れ量が異なることが原因で同期検出センサの受光面上において照射位置が変動することを問題とする記載がない。
また、特許文献2では、副走査断面内において、プリズムにより回転多面鏡の偏向面と同期検出センサの受光面とを光学的に共役関係とする開示もない。
そこで、本発明では、同期検出センサの受光面上に入射する光束の照射位置ずれの調整工程を煩雑にすることなく同期検出用光学系のコンパクト化を実現した光走査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、光源手段と、前記光源手段から出射した光束を偏向走査する光偏向器と、前記光偏向器の偏向面にて偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、光束を検出して前記被走査面上での光束の主走査方向の画像書き出し位置を決定する同期信号を生成する同期検出素子と、前記光偏向器の偏向面にて偏向走査された光束の一部を前記同期検出素子に導光する同期検出用光学素子と、を有する光走査装置であって、前記同期検出用光学素子は、副走査断面内において直角を成す平面である2つの反射面が一体化され且つ副走査方向にパワーを有するプリズムであり、
且つ、副走査断面内において、前記プリズムにより前記光偏向器の偏向面と前記同期検出素子の受光面とを光学的に共役関係とした構成をとった。
且つ、副走査断面内において、前記プリズムにより前記光偏向器の偏向面と前記同期検出素子の受光面とを光学的に共役関係とした構成をとった。
本発明では、同期検出用光学素子は、副走査断面内において直角を成す2つの反射面が一体化され且つ副走査方向にパワーを有するプリズムであり、且つ、副走査断面内において、前記プリズムにより前記光偏向器の偏向面と前記同期検出素子の受光面とを光学的に共役関係とした構成であるため、同期検出精度を低下させることなく同期検出用光学系のコンパクト化を実現できる効果を得ている。
本発明において、主走査方向とは、光偏向器の回転軸及び結像光学系の光軸に垂直な方向(光偏向器の偏向面にて光束が偏向走査される方向)と定義される。
副走査方向とは、光偏向器の回転軸と平行な方向と定義される。
また、主走査断面とは、主走査方向に平行で且つ結像光学系の光軸に平行な平面と定義される。
また、副走査断面とは、主走査断面と垂直な断面と定義される。
また、偏向走査面とは、光偏向器の偏向面にて光束が偏向走査される面と定義される。
図1は、本発明の実施例1の光走査装置の主走査断面図である。
図1において、光源手段である半導体レーザ1から出射した発散光束は、コリメータレンズ2によって平行光に変換される。
平行光に変換された光束は、絞り3によって光束の幅(光量)が制限され、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ4に入射する。
シリンドリカルレンズ4を出射した光束は、シリンドリカルレンズ4は主走査方向にパワーがないので、主走査断面内において平行光束で光偏向器である回転多面鏡5に入射する。
また、副走査断面内において、シリンドリカルレンズ4を出射した光束は、副走査方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ4によって光偏向器である回転多面鏡5の偏向面上で結像させられる。
コリメータレンズ2、絞り3、シリンドリカルレンズ4により入射光学系を構成している。
よって、光偏向器である回転多面鏡5に入射する光束は主走査方向に長手の線像となる。
光偏向器である回転多面鏡5に入射した光束は、モ−タ−による回転多面鏡5の矢印A方向の回動によって偏向走査される。
光偏向器である回転多面鏡5の偏向面により偏向された光束は、結像光学系を構成するfθ特性を有する結像光学素子6に入射する。
本実施例において、結像光学系を構成する結像光学素子は1枚のプラスチック製のトーリックレンズ6であるが、本発明はこれに限定されるものではない。
プラスチック製のトーリックレンズ6は、主走査方向と副走査方向に異なるパワーをもっており、回転多面鏡5の偏向面にて偏向走査された光束を被走査面8上に結像させている。
但し、トーリックレンズ6は、主走査方向及び副走査方向共に正のパワーを有するレンズである。
そして、プラスチック製のトーリックレンズ6は、副走査断面内において、回転多面鏡5の偏向面と感光ドラムが配置される被走査面8を光学的に共役関係としている。
よって、4つの偏向面を備えた回転多面鏡5の各偏向面間の面倒れを補正している。
回転多面鏡5の矢印A方向の回動によって、回転多面鏡5の偏向面にて偏向走査された光束は、感光ドラム(感光体)が配置される被走査面上を矢印B方向に走査される。
一方、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5の偏向面により偏向走査された光束の一部の同期検出用光束は、トーリックレンズ6を通過することなく同期検出用光学素子7に入射される。
同期検出用光学素子7は、2つの屈折面及び2つの反射面とからなる反射型プリズムである。
反射プリズム7の2つの反射面は、副走査断面内において直角を成している。
図2のように、反射型プリズム7は、2つの屈折面及び2つの反射面が一体化された構造である。
同期検出用光学素子である反射型プリズム7は、2つの屈折面及び2つの反射面により光束を偏向させ、同期検出素子である同期検出センサ72の受光面上に光束を導光させている。
プリズム7に入射した光束は、主走査方向と副走査方向に異なるパワーを有するプリズム7のアナモフィックなパワーにより主走査方向及び副走査方向共に同期検出センサ72の受光面上に結像される。
但し、反射型プリズム7は、主走査方向及び副走査方向共に正のパワーを有する。
同期検出素子である同期検出センサ72にて検出された同期検出用光束を用いて、同期検出センサ72は、被走査面8上での光束の主走査方向の画像書き出し位置を決定する同期信号を生成している。
なお、回転多面鏡(ポリゴンミラー)5から同期検出素子である同期検出センサ72までの光路中に配置された光学系を同期検出光学系と定義する。
図2は、本実施例の同期検出光学系を副走査断面内における図である。
図3は、同期検出光学素子であるプリズム7の斜視図である。
図2、図3を用いて本実施例の同期検出光学系を詳述する。
回転多面鏡5の偏向面にて偏向走査された光束の一部である同期検出用光束は、同期検出用光学素子であるプリズム7の入射面7aに入射する。
プリズム7の入射面7aは球面形状であり、主走査断面内において同期検出用光束を同期検出用センサ72の受光面上に結像させる役割を担っている。
その後、プリズム7の入射面7aを通過した同期検出用光束は、副走査断面内において互いに直角(90度)に配置された一対の反射面7b及び反射面7cに入射する。
反射面7b及び反射面7cは、共に平面であり、反射面7b及び反射面7cは、主走査方向及び副走査方向にパワーを持たない反射面である。
プリズム7の入射面7aを通過した同期検出用光束は、平面である反射面7bで主走査断面に垂直方向に偏向された後、平面である反射面7cで主走査断面と平行方向に偏向される。
その後、主走査断面と平行方向に偏向された同期検出用光束は、副走査方向にのみ正のパワーを有するシリンドリカル面である出射面7dに入射する。
プリズム7の出射面7dで集光された同期検出用光束は、副走査断面内において同期検出用センサ72の受光面上に結像している。
つまり、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面は、プリズム7の入射面7a及び出射面7dの副走査方向の合成パワーにより、副走査断面内において光学的に共役関係となっている。
2つの屈折面及び2つの反射面が一体化された同期検出用光学素子であるプリズム7を用いたことにより、本発明の同期検出光学系は以下の効果を得ることができる。
第一に、複数の反射面を一体化したことにより、複数の反射面の各々の反射面の配置誤差により発生する同期検出センサ72の受光面上に入射する光束の照射位置ずれの調整工程を簡易にできる効果を得ている。
複数の反射面を光路中に配置すると、1枚の反射面を光路中に配置する場合に比べて、複数の反射面の各々の反射面の配置誤差により発生する同期検出センサ72の受光面上に入射する光束の照射位置ずれ量が増大する問題が起る。
この問題は、同期検出精度の低下に繋がる。
複数の反射面を光路中に空間分離して別体で配置すると、同期検出センサ72の受光面上に入射する光束の照射位置ずれを調整する場合、個々に反射面を調整しなければならず、調整工程に煩雑さを伴う問題が起る。
それに対して、複数の反射面を一体化すると、調整する部材は1点となるので、調整工程は簡易になる。
第二に、本実施例では、2つの屈折面及び2つの平面である反射面が一体化された同期検出用光学素子であるプリズム7を用いたことにより、部品点数を削減できる効果を得ている。
図9のように、従来の光走査装置に搭載された同期検出光学系は、結像性能を備えた結像レンズ6と偏向機能を備えた同期検出用ミラー71を光路中に空間分離して別体で設けているので、最低、2点の部品が必要になる。
第三に、本実施例では、2つの平面である反射面を全反射面としたプリズムなので、反射面に特別な金属膜をつけることなく光量損失もなく容易に光束を偏向させることが可能となり、低コスト化を実現できる効果を得ている。
第四に、回転多面鏡5の各偏向面の面倒れ補正機能及びプリズム7自体の面倒れ補正機能の両機能をプリズム7に持たせたことである。
まず、回転多面鏡5の各偏向面の面倒れ補正機能の詳細な説明を行う。
回転多面鏡5の4つの偏向面の各々は、副走査断面内において、製造誤差により面倒れ量が異なる。
副走査断面内において、回転多面鏡5の各偏向面で偏向された光束は、面倒れ量が異なることが原因で同期検出センサ72の受光面上において照射位置が変動する問題が起る。
その問題を解決するために、本実施例では、副走査断面内において、プリズム7により回転多面鏡5の偏向面と同期検出素子72の受光面とを光学的に共役関係としている。
次に、プリズム7自体の面倒れ補正機能の詳細な説明を行う。
図9のように、従来の同期検出用ミラーを用いた同期検出光学系は、環境変動や製造誤差による同期検出用ミラー自体が傾くことで起る反射面の面倒れの問題が発生していた。
そこで、従来の同期検出光学系では、その問題が原因で光束が同期検出センサ73の受光面を外れ同期検出エラーとならないような対策が必要であった。
そこで、従来の同期検出光学系では、同期検出用ミラー71の面倒れを補正するために、副走査断面内において、同期検出用ミラー71と同期検出素子72を光学的に共役関係とする同期検出用倒れ補正レンズ73が同期検出素子72の前方の光路中に設けていた。
よって、同期検出用倒れ補正レンズ73を光路中に設ける分だけコストアップの問題が発生していた。
本実施例の光走査装置においても、環境変動や製造誤差によるプリズム7自体が傾くことで起る反射面の面倒れの問題が発生する。
そこで、本実施例でも、その問題が原因で光束が同期検出センサ73の受光面を外れ同期検出エラーとならないような対策が必要となる。
そのため、本実施例では、同期検出用光学素子に2つの反射面をもたせ、副走査断面内において互いに2つの反射面を直角になるよう配置した。
図4に光走査装置(光学箱)に取り付けられた同期検出用光学素子であるプリズム7の倒れが光束に与える影響を示した。
図4において、実線が倒れ無し、破線が倒れ有りのときの光束である。
先程、述べたように、プリズム7は、同期検出センサ72の受光面に主走査断面及び副走査断面内において光束を結像させるために主走査方向及び副走査方向にパワーを備えている。
入射面7aは、球面形状とし、主走査方向及び副走査方向にパワーを持たせ、出射面7dは、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカル面としている。
そして、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面は、プリズム7の入射面7a及び出射面7dの副走査方向の合成パワーにより、副走査断面内において光学的に共役関係としている。
説明を簡略化するため、入射面7a及び出射面7dを平面としたモデルで示している。
副走査断面内において、直角を成した2つの反射面がその角度を変えずに倒れた場合、光束はその角度を変えず出射するので、同期検出センサ72の受光面上に導光される光束の照射位置は殆どずれない。
本実施例では、このようなプリズム7自体の倒れ補正機能を安易な手段で達成することができ、従来の同期検出光学系に必要とされていた同期検出用倒れ補正レンズ73を廃することが可能となり、低コスト化の効果を得ている。
第五に、本実施例では、回転多面鏡5の各偏向面の面倒れ補正機能及びプリズム7自体の面倒れ補正機能の両立を図るために、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面との間の副走査方向の結像倍率の範囲を規定した。
同期検出用光学素子(プリズム7)自体が倒れると、副走査方向のパワーを有する入射面7a及び出射面7dの同期検出光学系の光軸方向の位置も変化する。
よって、副走査断面内において定義される回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面との間の光学的な共役関係が崩れる問題が発生する。
この共役関係の崩れは、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面との間の副走査方向の結像倍率を等倍に近づけることで、緩和することが可能である。
よって、本実施例では、副走査方向の結像倍率βbdの範囲を以下のように規定する。
0.5<|βbd|<1.5 ・・・(1)
上記条件式(1)の数値範囲の上限または下限を越えると、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面との間の光学的な共役関係の崩れが大きくり、偏向面の倒れによる受光面での照射位置変化が大きくなる問題が起る。
0.5<|βbd|<1.5 ・・・(1)
上記条件式(1)の数値範囲の上限または下限を越えると、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面との間の光学的な共役関係の崩れが大きくり、偏向面の倒れによる受光面での照射位置変化が大きくなる問題が起る。
上記条件式(1)を満たすことによる作用・効果を以下に詳細に説明する。
説明を簡単にするために、同期検出用光学素子(プリズム7)を肉厚=0のレンズとして扱い近軸計算を行う。
回転多面鏡5の偏向面から同期検出用光学素子(プリズム7)までの光路中の距離をL1、プリズム7から同期検出センサ72の受光面までの光路中の距離をL2とする。
その時、偏向面と受光面上を副走査断面内において光学的に共役関係とするために必要なプリズム7の副走査方向のパワーφorgは、以下のように表される、
φorg=1/L1+1/L2=(L1+L2)/(L1×L2)
この関係を満足するように、同期検出用光学素子(プリズム7)の副走査方向のパワーが設定されている。
φorg=1/L1+1/L2=(L1+L2)/(L1×L2)
この関係を満足するように、同期検出用光学素子(プリズム7)の副走査方向のパワーが設定されている。
ここで、プリズム7の位置が光路方向にΔだけ移動したとする。
そのときに回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面上を副走査断面内において光学的に共役関係を保つために必要なプリズム7の副走査方向のパワーφmoveは、以下のように表される。
φmove=1/(L1+Δ)+1/(L2−Δ)
=(L1+L2)/{L1×L2−(L1−L2)×Δ}
となり、プリズム7の光路方向の位置変化により光学的な共役関係が崩れることになる。
=(L1+L2)/{L1×L2−(L1−L2)×Δ}
となり、プリズム7の光路方向の位置変化により光学的な共役関係が崩れることになる。
しかしながら、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面の間の結像倍率βbdが等倍の場合、上記の条件式の分母の最終項が消えるため、
|βbd|=L2/L1=1
φmove=(L1+L2)/(L1×L2)
=φorg
となる。
|βbd|=L2/L1=1
φmove=(L1+L2)/(L1×L2)
=φorg
となる。
この条件下においては、プリズム7の光路方向の位置変化が回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面上を副走査断面内において光学的に共役関係に影響を及ぼさないことになる。
上記問題をより一層緩和するためには、下記の条件式を満たすことが好ましい。
0.8<|βbd|<1.2 ・・・(2)
なお、下記の表1に基き、本実施例1における|βbd|を計算すると、|βbd|=1.1となり、上記条件式(2)の数値範囲内となっている。
なお、下記の表1に基き、本実施例1における|βbd|を計算すると、|βbd|=1.1となり、上記条件式(2)の数値範囲内となっている。
第六に、本実施例では、反射型プリズム7の入射面7aを通過した同期検出用光束は、反射面7bで主走査断面に垂直方向に偏向された後、反射面7cで主走査断面と平行方向に偏向される構成をとっている。
よって、回転多面鏡5の偏向面にて偏向走査され感光ドラムが配置される被走査面8上に到達する光束と同期検出用光束を副走査断面内において空間分離することを可能とした。
偏向走査光束と同期検出用光束が副走査断面内において空間分離されていれば、同期検出センサ72の配置自由度が増す。
例えば、偏向走査面の下部に同期検出センサ72を配置することが可能である。
よって、同期検出用光束は偏向走査面上を走査されないので、同期検出用光束を走査しても偏向走査面上に配置された結像光学素子6に光束が当らない。
よって、同期検出用光束が結像光学素子6に光束が当らないので、不要なゴースト光による同期信号の誤検知防止の効果も得られる。
表1に本実施例の設計パラメータを示す。
本実施例では、主走査断面内において、2つの屈折面及び2つの反射面が一体化された同期検出用光学素子である反射型プリズム7が画像有効域外に配置されている。
主走査断面内において、結像光学系の光軸方向に見て回転多面鏡5と結像光学素子6の間に配置されている。
また、同期検出用光束は、結像光学系の光軸方向に見て回転多面鏡5と結像光学素子6の間で副走査方向に折り曲げられ、同期検出センサ72は、偏向走査面の下部5mmの位置に配置されている。
同期検出光学系は、環境変動時(例えば、温度変動時)に起る半導体レーザ1から出射される光束の波長変動による同期検出光学系で起る倍率色収差を無くすために、同期検出用光束は、結像光学素子6の端部を通過していない。
そして、主走査断面内において、反射型プリズム7の光軸と同期検出センサ72に到達する同期検出用光束の主光線を一致させている。
言い方を換えると、プリズム7の光軸を同期検出センサ72に到達する同期検出用光束の主光線に対して正対させている。
同期検出用光学素子であるプリズム7の主走査方向の焦点距離を50mmとしている。プリズム7の主走査方向の焦点距離は、結像光学素子であるトーリックレンズ6の主走査方向の焦点距離の1/3となっており、同期検出精度の高精度化と同期検出光学系の小型化の両立を実現している。
表1において、Rm(単位:mm)は、主走査方向の曲率半径を示す。Rs(単位:mm)は、副走査方向の曲率半径を示す。d(単位:mm)は、面間隔を示す。nは、屈折率を示す。
図1において、主走査断面内において、入射光学系の光軸と同期検出用光学素子7に入射する同期検出用光束の主光線のなす角度は、20度である。
図5に、本実施例において、実線は、副走査断面内において同期検出用光学素子7が倒れたときの同期検出センサ72の受光面上での光束の照射位置を示す。
ここで、受光面上での光束の照射位置とは、光束の副走査方向の結像位置を意味する。
図5の縦軸は、受光面上での光束の照射位置ずれ(光束の副走査方向の結像位置ずれ)を示す。
図5の横軸は、同期検出用光学素子であるプリズム7の副走査断面内における倒れ角を示す。
破線は、従来の図9(比較例)の光走査装置内に配置された同期検出用ミラー71が副走査断面内において倒れたときの同期検出センサ72の受光面上での光束の照射位置ずれ(光束の副走査方向の結像位置ずれ)を示す。
図9より同期検出用光学素子であるプリズム7の倒れ補正が機能しており、プリズム7が副走査断面内において倒れても同期検出センサ72の受光面上での光束の照射位置変動が殆ど無いことが読み取れる。
さらに、本実施例では、副走査断面内において、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面を光学的に共役関係としているため、4つの偏向面を有する回転多面鏡5の各偏向面に面倒れが発生していても同期検出センサ72の受光面上での光束の照射位置が変動しない。
なお、本実施例では、光源手段である半導体レーザ1を単一の発光点を有するシングルビームレーザとしている。
しかし、本発明では、独立に変調可能な複数の発光点を有するモノリシックマルチビームレーザであっても良い。
モノリシックマルチビームレーザは、主走査方向及び副走査方向に離間している。
モノリシックマルチビームレーザの場合、同期検出センサの受光面上で光束が副走査方向に離間していることから受光面上での光束の照射位置変動(光束の副走査方向の結像位置変動)に対する許容度も厳しくなる。
よって、モノリシックマルチビームレーザの場合、本発明の効果である同期検出用光学素子の倒れ補正効果がより一層生かせることとなる。
図6は、本発明の画像形成装置の実施形態を示す副走査方向の要部断面図である。
図6において、符号104は、プリンタコントローラ111を搭載した画像形成装置を示す。
この画像形成装置104には、パーソナルコンピュータ等の外部機器117からコードデータDcが入力される。
このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラ111によって、画像信号である画像データ(ドットデータ)Diに変換される。
プリンタコントローラ111によってコードデータDcから変換された画像データDiは、実施例1に示した構成を有する図1の光走査装置100に入力される。
そして、この光走査装置100からは、画像信号である画像データDiに応じて変調された光ビーム103が出射され、この光ビーム103によって感光体(感光ドラム)101の感光体面が主走査方向に走査される。
静電潜像担持体たる表面に静電潜像が形成される感光体(感光ドラム)101は、モータ115によって時計廻りに回転させられる。
そして、この回転に伴って、感光体(感光ドラム)101の感光面が光ビーム103に対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感光ドラム101の上方には、感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ102が表面に当接するように設けられている。
そして、帯電ローラ102によって帯電された感光ドラム101の表面に、光走査装置100によって走査される光ビーム103が照射されるようになっている。
先に説明したように、光ビーム103は、画像信号である画像データDiに基づいて変調されており、この光ビーム103を照射することによって感光ドラム101の表面に静電潜像を形成せしめる。
この静電潜像は、光ビーム103の照射位置よりもさらに感光ドラム101の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するように配設された現像器107によってトナー像として現像される。
現像器107によって現像されたトナー像は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対向するように配設された転写ローラ108によって被転写材たる用紙112上に転写される。
用紙112は感光ドラム101の前方の用紙カセット109内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。
用紙カセット109端部には、給紙ローラ110が配設されており、用紙カセット109内の用紙112を搬送路へ送り込む。
以上のようにして、未定着トナー像を転写器108にて転写された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図において左側)の定着器へと搬送される。
定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113とこの定着ローラ113に圧接するように配設された加圧ローラ114とで構成されている。
転写部から搬送されてきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ114の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ローラ113の後方には排紙ローラ116が配設されており、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せしめる。
図6において、プリンタコントローラ111は、先に説明したコードデータDcから画像データDiを変換するだけでなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部や、光走査装置内の回転多面鏡のモータなどの制御を行う。
図7は、本発明の実施例2の光走査装置の主走査断面図である。
図8は、本発明の実施例2の同期検出光学系の副走査断面図である。
実施例2が実施例1と異なる第一の部分は、同期検出用光学素子74S、74Eを画像有効域外の画像書き出し位置側(走査開始側)及び画像書き終わり位置側(走査終了側)の両側に配置した点である。
第1の同期信号を生成する同期検出用光学素子74Sを第1の同期検出用光学素子とする。
また、第2の同期信号を生成する同期検出用光学素子74Eを第2の同期検出用光学素子とする。
また、第二の部分は、光偏向器である回転多面鏡を共振型光偏向器(カルバノミラー)に変更した点である。
その他の部分は、実施例2は実施例1と同様である。
本実施例2でも、回転多面鏡5の各偏向面の面倒れ補正機能及びプリズム74S、74E自体の面倒れ補正機能の両立を図るために、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面との間の副走査方向の結像倍率|βbd|=1.1としている。
光源手段である半導体レーザ1から出射した光束はコリメータレンズ2により平行光に変換される。
平行光に変換された光束は、絞り3によって光束の幅(光量)が制限され、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ4に入射する。
シリンドリカルレンズ4を出射した光束は、シリンドリカルレンズ4は主走査方向にパワーがないので、主走査断面内において平行光束で光偏向器である共振型光偏向器51に入射する。
共振型光偏向器51は、副走査方向に平行な軸を回転軸として往復動作する偏向素子である。
共振型光偏向器51を往復動作させることで光束が被走査面8上を往復走査することとなる。
また、副走査断面内において、シリンドリカルレンズ4を入射した光束は、副走査方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ4によって共振型光偏向器51の偏向面上で結像させられる。
そして、シリンドリカルレンズ4を出射した光束は、入射ミラー91で偏向され共振型光偏向器51に副走査断面内において結像光学系の光軸に対して有限の角度をもって入射される。
コリメータレンズ2、絞り3、シリンドリカルレンズ4により入射光学系を構成している。
よって、共振型光偏向器51に入射する光束は、主走査方向に長手の線像となる。
共振型光偏向器51の偏向面により偏向された光束は、結像光学系を構成するfθ特性を有する結像光学素子6に入射する。
本実施例において、結像光学系を構成する結像光学素子は1枚のプラスチック製のトーリックレンズ6であるが、本発明はこれに限定されるものではない。
プラスチック製のトーリックレンズ6は、主走査方向と副走査方向に異なるパワーをもっており、共振型光偏向器51の偏向面にて偏向走査された光束を被走査面上に結像させている。
但し、トーリックレンズ6は、主走査方向及び副走査方向共に正のパワーを有するレンズである。
そして、プラスチック製のトーリックレンズ6は、副走査断面内において、共振型光偏向器51の偏向面と感光ドラムが配置される被走査面8を光学的に共役関係としている。
共振型光偏向器51の往復動作により共振型光偏向器51の偏向面にて偏向走査された光束は被走査面8上を往復走査することとなる。
但し、本実施例において、被走査面上の画像有効域内への光束による画像書込みは、往復走査のうち往路走査の光束又は復路走査の光束の一方のみが使用される。
しかし、本発明では、被走査面上の画像有効域内への光束による画像書込みは、一方向走査に限定されない。本発明では、被走査面上の画像有効域内への光束による画像書込みは、往復走査でも良い。
共振型光偏向器51の偏向面にて偏向走査された被走査面8上の画像有効域外に到達する両側の光束の各々を同一の同期検出センサ75にて検出し、同期検出センサ75から2つの同期信号を発生させる。
第1の同期信号及び第2の同期信号は、被走査面上での光束の主走査方向の画像書き出し位置や被走査面上での光束の書きこみ画像幅、等を決定する信号である。
光偏向器として共振型光偏向器51を用いた場合、2つの同期信号を検知する必要がある理由を以下に説明する。
共振型光偏向器51は、ポリゴンミラー等の回転型光偏向器と異なり、その往復運動の振幅中心が存在し、振幅自体の調整も必要である。
そこで、主走査断面内において、画像有効域外の両側に設けられた同期検出用光学素子74S、74Eからの同期信号に基づき、偏向面の振幅、周波数等が所定の値となるように光偏向器を駆動制御している。
また、2つの同期検出用光学素子74S、74Eからの同期信号に基づき、光源手段から出射する光束の波長変化による倍率変化や光偏向器のジッターが低減するように被走査面上での光束の書き込み画像幅を変化させて補正することも可能である。
そして、同期検出素子である同期検出センサ75から発生した第1の同期信号及び第2の同期信号により共振型光偏向器51の往復動作状態(例えば、共振型光偏向器51の共振周波数、等)を制御し、被走査面上での光束の主走査方向の画像書き出し位置や被走査面上での光束の書きこみ画像幅、等を制御している。
したがって、本実施例では、主走査断面内において、画像有効域外の両側に同期検出用光学素子74S、74Eを配置し、画像書き出し位置側(走査開始側)の第1の同期信号と画像書き終わり位置側(走査終了側)の第2の同期信号を得ている。
主走査断面内において、共振型光偏向器51の偏向面にて偏向走査された光束のうち画像書き出し側の光束の一部を同期検出用光学素子74Sを介し共振型光偏向器51の背面に位置する同期検出用センサ75の受光面上に導光させている。
つまり、主走査断面内において、結像光学系の光軸方向に見て、同期検出用センサ75は、共振型光偏向器51に対しトーリックレンズ6と反対側に位置している。
同じく、主走査断面内において、共振型光偏向器51の偏向面にて偏向走査された光束のうち画像書き終わり側の光束の一部を同期検出用光学素子74Eを介し共振型光偏向器51の背面に位置する同期検出用センサ75の受光面上に結像させている。
つまり、第1の同期検出用光学素子である反射型プリズム74Sを通過した光束及び第2の同期検出用光学素子である反射型プリズム74Eを通過した光束は同一の同期検出用センサ75に入射している。
よって、同期検出用センサ75は、被走査面8上での光束の画像書き出し位置や書きこみ画像幅を決定する第1の同期信号及び画像書き出し位置や書きこみ画像幅を決定する第2の同期信号を生成することになる。
主走査断面内において、結像光学系の光軸方向に見て、同期検出用センサ75は、共振型光偏向器51に対して結像光学素子であるトーリックレンズ6と反対側の画像有効域外に位置されている。
よって、主走査断面内において、図7のように、画像書き出し位置側(走査開始側)と画像書き終わり位置側(走査終了側)の両側の同期検出光学系をコンパクトかつ対称に配置できる効果を得ている。
更に、主走査断面内において、同一の同期検出センサ75へ入射する2本の光束の入射角を低減できるという効果も得られる。
ここで、同期検出センサ75へ入射する光束の入射角とは、結像光学系の光軸と同期検出センサ75へ入射する光束の主光線の成す主走査方向の角度と定義される。
2つの同期検出用光学素子74S、74Eの各々は、実施例1と同様に、2つの屈折面7a、7d及び副走査断面内において直角を成す2つの平面である反射面7b、7cが一体化された反射型プリズムである。
反射面7b及び反射面7cは、共に平面であり、反射面7b及び反射面7cは、主走査方向及び副走査方向にパワーを持たない反射面である。
本実施例の第1の同期検出用光学素子である反射型プリズム74S及び第2の同期検出用光学素子である反射型プリズム74Eの各々は、図3の構造をとる。
つまり、2つの同期検出用光学素子74S、74Eの各々の入射面7aは、球面形状とし、主走査方向及び副走査方向にパワーを持たせている。
2つの同期検出用光学素子74S、74Eの各々の出射面7dは、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカル面としている。
そして、回転多面鏡5の偏向面と同期検出センサ72の受光面は、反射型プリズム74S、74Eの各々の入射面7a及び出射面7dの副走査方向の合成パワーにより、副走査断面内において光学的に共役関係としている。
第1の同期検出用光学素子である反射型プリズム74S及び第2の同期検出用光学素子である反射型プリズム74Eの各々の2つの平面である反射面は、副走査断面内において直角を成している。
以上、本実施例においても実施例1と同様に、実施例1で記載した第一の効果、第二の効果、第三の効果、第四の効果、第五の効果、第六の効果を得ている。
更に、本実施例2では、図3の構造のプリズム7としたので、同期検出センサ75の手前の光路中に従来の図9の同期検出用倒れ補正レンズ73を配置する必要がない。
図7のように、主走査断面内において、同一の同期検出センサ75へ2本の光束を入射させているので、同期検出センサ75の手前の光路中に従来の図9の同期検出用倒れ補正レンズ73を2本の光束の各々に対して配置することは不可能となる。
2本の光束の各々の同期検出センサ75の手前の光路中に同期検出用倒れ補正レンズ73を配置しようとすると、2つの同期検出用倒れ補正レンズ同士が干渉してしまう問題が起る。
よって、同期検出用光学系のコンパクト化を実現しつつ、2本の同期検出用光束を同一の同期検出センサ75で受光できるという効果が得られるので、一層の低コスト化を実現できる効果が得られる。
1 光源手段
2 コリメーターレンズ
3 絞り
4 シリンドリカルレンズ
5 光偏向器
6 結像光学素子
7 同期検出用光学素子
8 被走査面
51 共振型光偏向器
72 同期検出素子
2 コリメーターレンズ
3 絞り
4 シリンドリカルレンズ
5 光偏向器
6 結像光学素子
7 同期検出用光学素子
8 被走査面
51 共振型光偏向器
72 同期検出素子
Claims (6)
- 光源手段と、前記光源手段から出射した光束を偏向走査する光偏向器と、前記光偏向器の偏向面にて偏向走査された光束を被走査面上に結像させる結像光学系と、光束を検出して前記被走査面上での光束の主走査方向の画像書き出し位置を決定する同期信号を生成する同期検出素子と、前記光偏向器の偏向面にて偏向走査された光束の一部を前記同期検出素子に導光する同期検出用光学素子と、を有する光走査装置であって、
前記同期検出用光学素子は、副走査断面内において直角を成す2つの平面である反射面が一体化され且つ副走査方向にパワーを有するプリズムであり、
且つ、副走査断面内において、前記プリズムにより前記光偏向器の偏向面と前記同期検出素子の受光面とを光学的に共役関係としたことを特徴とする光走査装置。 - 前記結像光学系を構成する結像光学素子と前記同期検出用光学素子は、空間分離しており、前記同期検出素子に導光される光束は、前記結像光学素子を通過していない請求項1に記載の光走査装置。
- 前記光偏向器の偏向面と前記同期検出素子の受光面との間の副走査方向の結像倍率をβbdとしたとき、
0.5<|βbd|<1.5
の関係を満たす請求項1又は2に記載の光走査装置。 - 前記光偏向器は、前記被走査面上を主走査方向において往復走査する共振型光偏向器であり、
前記同期検出用光学素子は、主走査断面内において画像有効域外の画像書き出し側及び画像書き終わり側の両側に各々配置され、
前記光偏向器の偏向面にて偏向走査され主走査断面内において画像有効域外の画像書き出し側に配置された第1の同期検出用光学素子を通過し前記同期検出素子に入射した光束により、第1の同期信号を生成しており、
前記光偏向器の偏向面にて偏向走査され主走査断面内において画像有効域外の画像書き終わり側に配置された第2の同期検出用光学素子を通過し前記同期検出素子に入射した光束により、第2の同期信号を生成しており、
前記第1の同期検出用光学素子を通過した光束及び前記第2の同期検出用光学素子を通過した光束は同一の同期検出素子に入射している請求項1乃至3の何れか一項に記載の光走査装置。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の光走査装置と、前記被走査面に配置された感光ドラムと、前記光走査装置で走査された光束によって前記感光ドラムの表面に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至4の何れか一項に記載の光走査装置と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前記光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラとを有していることを特徴とする画像形成装置。
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