JP2008304395A - 流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路を小型化した流量計においても、十分な整流効果を発揮することができる流路構造体を有する流量計を提供する。
【解決手段】被測定流体が流れるボディ部9aと流体計測部9の間に、ボディ部9aから分流させた被測定流体が入出するボディ部9a側の面に形成したボディ部側面3aと、ボディ部9a側および流体計測部9側を連通する流路折曲げ孔11d,12dと、流体計測部9側の面に形成され、ボディ部側面3aおよび流路折曲げ孔11d,12dを介して入出する被測定流体を流速センサ6に晒す計測部側面3bとを有する流路構造部3を設け、流路構造部3に上流側流路11及び下流側流路12を形成する仕切り壁10と、ボディ部9aから流入する被測定流体が溜まるバッファ用凹部13,14と、被測定流体の流れを整える整流片11a,11b,11c,12a,12b,12cを設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、流量測定を行う気体を整流する流路構造体を有する流量計に関するものである。
図8及び図9に示すように、従来の流量計に用いられる流路構造体90は、導入孔91から流入した流体を上昇させる平面略L字形状の導入縦溝92、主流路に平行に形成されている第1副流路93及び第3副流路95、主流路に直行する方向に形成されている第2副流路94及び第4副流路96、流体を排出口98から主流路Aに排出する排出縦溝97から構成されている。導入縦溝92は平面L字形状を有しているので、流入した流体の一部は主流路Aの流れと逆方向に流れるが、塵埃等は期待に比べて質量が大きいので逆方向に流れにくく、塵埃等は第1副流路93を介して排出縦溝97に流れる。流入した流体の一部は2つの第2副流路94を流れ、合流した後、検出流路である第3流路95に連通する。第3流路95の両側に設けられた仕切り壁99に設けられたと突部99aが対向するように巾狭の検出区域を形成し、流路を絞ることにより流体の流れの不均一を是正する。検出後の流体は2つの第4の流路96に分岐して排出縦溝97に連通する。最後に排出出口98を介して主流路Aに連通する(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−308518号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された流量計では、流路を小型化して形成した場合には流体を十分に整流するスペースを確保することが困難であり、流量検出流路において流体に乱れが生じるという課題があった。また、流体の整流効果を向上させる金網を上流側に設けるスペースを確保することも困難であり、また配置できたとしても十分に整流効果を得る金網数を配置することが困難であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、流路を小型化した流量計においても、十分な整流効果を発揮することができる流路構造体を有する流量計を提供することを目的とする。
この発明に係る流量計は、被測定流体を検出するセンサと、前記センサの検出結果に基づいて被測定流体の流量を計測する流体計測部とを備えた流量計において、被測定流体が流れるボディ部と前記流体計測部の間に設けた板状部材からなり、前記ボディ部から分流させた被測定流体が入出するボディ部側の面に形成した第1の流路と、前記ボディ部側および前記流体計測部側を連通する連通孔部と、流体計測部側の面に形成され、前記第1の流路および前記連通孔部を介して入出する被測定流体を前記センサに晒す第2の流路とを有する流路構造部を備え、前記流路構造部は、被測定流体の流れの上流側の第1の整流部と下流側の第2の整流部とに仕切る仕切り壁と、前記ボディ部から流入した被測定流体が溜まる凹部からなるバッファ部と、前記第1の整流部および第2の整流部に設けられ、前記バッファ部から前記連通孔部に向けて流れる被測定流体の流れを整える整流子とを備えるものである。
この発明に係る流量計は、ボディ部の主流路を流れる被測定流体の流速ベクトルと、第2の流路においてセンサに晒す被測定流体の流速ベクトルが略直交する。
この発明に係る流量計は、整流子が連通孔部の開口部から延びた複数の凸所であり、前記複数の凸所が、前記連通孔部からの長さがバッファ部に近づくにつれて短く形成されており、前記バッファ部からの被測定流体の流れを、前記凸所間を通り前記連通孔部に導くものである。
この発明に係る流量計は、第2の流路をセンサ側に流れる被測定流体を整流する金網を係止する金網係止片を備えるものである。
この発明によれば、第1の流路、連通孔及び第2の流路を設けて流路を折り返し、さらにボディ部から流入する被測定流体が溜まる凹部であるバッファ部で被測定流体の流速を下げてから整流子により被測定流体の流れを整える整流子を備えるように構成したので、被測定流体が流通する流路長を十分に確保して整流を行うことができ、正確な流量測定が実現できる。さらに流量計を小型化することができる。
この発明によれば、ボディ部の主流路を流れる被測定流体の流速ベクトルと、第2の流路においてセンサに晒す被測定流体の流速ベクトルが略直交するように構成したので、垂直配管に流量計を取り付けるなど、前記主流路を通流する被測定流体が重力方向に流れるようにボディ部を配置した場合でも、前記センサに晒す被測定流体の流速ベクトルと平行するようにセンサに備えられた上流と下流の抵抗の周囲における被測定流体の温度分布がいずれかの抵抗の方へ偏らなくてすむ。さらに、被測定流体が流通する流路長を十分に確保することができる。
この発明によれば、連通孔部の開口部から延びた複数の凸所である整流子の連通孔部からの長さをバッファ部に近づくにつれて短く形成しているので、バッファ部から第1の整流部または第2の整流部に向かう流路の入口が広がり、前記整流部を通過する被測定流体を極力均一に流すことができ、整流効果を得られる。
この発明によれば、第2の流路をセンサ側に流れる被測定流体を整流する金網を係止する金網係止片を備えるように構成したので、被測定流体をセンサに晒す前にさらに十分な整流を行うことができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る流量計の分解斜視図である。図1に示すように流量計1は、フィルタ2、流路構造部3、金網4、破断面が楕円のゴムパッキン5、流量センサ6と計測部7と支持板7a,7bと表示部8を備えたセンサユニット(流体計測部)9から構成されている。
フィルタ2は、流路構造部3に着脱可能に取り付けられ、後述するボディ部から導入される被測定流体のダスト(異物)を除去する。なお、必要に応じてフィルタを設けずに構成してもよい。流路構造部3は、支持板7aに両面テープや接着剤などにより固定され、ボディ部から導入される被測定流体の流速を下げると共に、被測定流体の偏流や乱れを整流して流量センサ6に導入する楕円に形成された調節体である。また、流路構造部3を設けることにより、センサユニット9をボディ部から取外した際に流量センサ6を覆う蓋体として機能し、センサユニット9の流量センサ6部分が露出して破損するのを防止することができる。なお、流路構造部3は、支持板7aに両面テープや接着剤により取り付けられる以外にも、その他の方法により容易に支持板7aから脱落しないように取り付けても良い。
金網4は、流量センサ6に導入される前の被測定流体の偏流や乱れを整流するための整流素子であり、複数枚が一定間隔に流量センサ6の上流側に配置されている。流量センサに供給する被測定流体の流速等を考慮して、配置する金網4の枚数、目の粗さ、または配置間隔を変更してもよい。ゴムパッキン5は弾性体であり、流路構造部3と同様に楕円で形成されている。センサユニット9の支持板7aの中央部には流量センサ6が配置されており、支持板7bには流路構造部3及びゴムパッキン5と同様の楕円状の孔部が形成されている。流路構造部3及びセンサユニット9はボディ部対して着脱可能であるが、流路構造部3はセンサユニット9の支持板7aに両面テープなどにより固定されているため、容易に外れない。流量センサ6は、金網4で整流された被測定流体の流量を検出し、検出信号をリード線(図示せず)などから計測部7に出力する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る流量計のセンサユニットの正面図である。
計測部7は、外部装置と接続するネットワークケーブル等を挿入するコネクタ71を有している。また支持板7a,7bには、センサユニット9とボディ部9aとを接続する際に固定するネジ72が設けられている。センサユニット9とボディ部9aをネジ72によりネジ止めすることにより、ゴムパッキン5が支持板7aとボディ部9aの取り付け面に当接して気密性が保たれる。表示部8は、設定入力を行う設定スイッチと81と、設定スイッチ81による設定内容などを表示する表示器82とを備えている。図2の例では、センサユニット9に表示部8を装備した場合を示したが、表示部を有さない構成であっても構わない。
図3は、この発明の実施の形態1に係るセンサユニットのボディ部への取り付けを示す図である。ボディ部9aは、主流路9b、オリフィス9c及び分流路9d,9eから構成されている。また、主流路9b内に記載した矢印は、主流路9bを流れる被測定流体の流速ベクトルを示している。分流路9d,9eは、オリフィス9cの前後に主流路9bに連通するように形成されている。また、分流路9d,9eは、図3中に矢印で示した被測定流体の流速ベクトルと平行となる位置に形成されている。オリフィス9cで生じた差圧によって分流路9dを介して被測定流体が流路構造部3へ分流され、流路構造部3を通った被測定流体が分流路9eを介して主流路9bへ流出する。なお、以下では分流路9dから流路構造部3に向かう被測定流体の流れを順流、分流路9eから流路構造部3に向かう被測定流体の流れを逆流と称する。
図4は、この発明の実施の形態1に係る流量計の流路構造部の斜視図であり、図4(a)はボディ部側面の構成、図4(b)は計測部側面の構成、図4(c)は流路構造部を支持板の孔部に取り付けた図を示している。
流路構造部3は、樹脂等を用いて型抜き成形され、図4(a)に示すようにはボディ部側面(第1の流路)3aの中央部分には、略S字形の仕切り壁10が設けられ、この仕切り壁10により仕切られた上流側流路(第1の整流部)11、下流側流路12(第2の整流部)12及びバッファ用凹部(バッファ部)13,14及で構成されている。また、ボディ部側面3aの外周部分には、仕切り壁10と連設されるように外周壁15が構成されており、センサユニット9をボディ部9aに取り付けた際に導入された被測定流体が漏出するのを防ぐ。なお、流路構造部3は、金属を切削して成形されても良い。
また、図4(a)に示すように下流側流路12の面積は上流側流路11よりも小さくなるように構成してもよいし、上流側流路11の面積と下流側流路12の面積が均等になるように構成してもよい。図4(a)に示した構成は、逆流の被測定流体を測定する場合に、導入された被測定流体は下流側流路12において整流された後流量センサ6に導入されるが、下流側流路12に導入される被測定流体が順流方向の測定と比較して少量であるため、下流側流路12の面積を上流側流路11よりも小さくしている。なお、必要に応じて、下流側流路12の面積を上流側流路11の面積よりも小さくせずとも良い。
上流側流路11には、長さの異なる3本の整流片(整流子)11a、11b及び11cと被測定流体をボディ部側面3aから計測部側面(第2の流路)3bに導入する流路折り曲げ孔(連通孔部)11dが形成されている。整流片11aは外周壁15に連設されており、バッファ用凹部13によるバッファ効果を高めるために整流片11b及び11cよりも片の高さが高くなるように構成されている。また、各整流片11a,11b,11c間で被測定流体が連通可能なように、各整流片の長さは11a<11b<11cとなるように構成されている。整流片11aの長さを最も短くすることで、バッファ用凹部13から流路折り曲げ孔11bへ向かう流路の入口が広がり、上流側流路11に形成された整流片11a、11b及び11cで仕切られた3本の流路それぞれに被測定流体を極力均一に流すことができ、整流効果を得られる。
下流側流路12も同様に、長さの異なる3本の整流片(整流子)12a、12b及び12cと被測定流体を計測部側面3bからボディ部側面3aに導入する流路折り曲げ孔(連通孔部)12dが形成されている。整流片12aは、外周壁15に連設されており、バッファ用凹部14によるバッファ効果を高めるために整流片12b及び12cよりも片の高さが高くなるように構成されている。また、各整流片12a,12b,12c間で被測定流体が連通可能なように、各整流片の長さは、12a<12b<12cとなるように構成されている。整流片12aの長さを最も短くすることで、バッファ用凹部14から流路折り曲げ孔12bへ向かう流路の入口が広がり、下流側流路12に形成された整流片12a、12b及び12cで仕切られた3本の流路それぞれに被測定流体を極力均一に流すことができ、整流効果を得られる。
下流側流路12が上流側流路11と異なる点は、整流片12b及び12cが流路折り曲げ孔12dを跨ぐように形成され、流路折り曲げ孔12dが3つに分割されている点である。流路折り曲げ孔は整流片により分割されない方がより被測定流体の整流効果を向上させることができるが、順流方向の被測定流体の流量測定に影響の少ない下流側流路12の流路折り曲げ孔12dを跨ぐように整流片12b及び12cを形成してもよい。
次に計測部側面3bの構成について、図4(b)を用いて説明する。計測部側面3bの両端には、図4(a)の説明において示した流路折り曲げ孔11d,12dが形成されている。また、計測部側面3bの中央部には、金網4を係止する4つの金網係止片16、2つの壁部17a,17b及び2つの敷居片18a,18bが設けられている。なお、本実施例では、順流の流体計測の計測範囲は、順流の流体計測の計測範囲に比べて広いので、更に整流効果を得るべく、前記金網を流路に設けた。
金網4を敷居片18a,18bの流路折り曲げ孔11d側の端部と4つの金網係止片16との間に差し込むことで、図4(c)に示すように流量センサ6の上流側に複数枚の金網4が一定間隔で配置される。壁部17a,17b及び敷居片18a,18bは流量センサ6部分に導入された被測定流体の流速ベクトルを均一に調整することができ、整流効果を得ることができる。敷居片18a,18bは流路折り曲げ孔12dを跨ぐように形成されている。
次に、流量センサ6について説明する。流量センサ6は、例えば本願出願人が特願平3−106528号に係る明細書等において開示した半導体ダイヤフラム構成のものを使用することができる。図5は、この発明の実施の形態1に係る流量計の流量センサの構成を示す図であり、図5(a)は流量センサの斜視図、図5(b)は図5(a)のA−A断面図である。流量センサ6は、一辺が1.7mm、厚さ0.5mmのシリコンチップなどの基材からなる基台60の表面に、ヒータ61、上流側温度センサ62、下流側温度センサ63、周囲温度センサ64を、白金などのパターンを用いて薄膜形成し、絶縁膜層65で覆ったものである。白金薄膜は温度に応じて抵抗値が変化し、測温抵抗体として機能する。
ヒータ61は基台60の中央に配置され、その流体の流れ方向に対してヒータ61の上流側に上流側温度センサ62が配置され、反対側の下流側に下流側温度センサ63が配置されている。また、周囲温度センサ64は、基台60の上流側周辺部に配置されている。基台60の中央部は、異方性エッチングなどの工程により基材の一部が除去されてキャビティー(凹部空間)66が形成されており、ヒータ61、上流側温度センサ62、下流側温度センサ63は基台60から熱的に遮断されたダイヤフラム67上に形成されている。
流量センサ6の動作原理は、周囲温度センサ64で計測された流体温度より一定温度、例えば数10℃だけ高くなるようにヒータ61で流体を熱して所定の温度分布を発生させ、その温度分布を上流側温度センサ62および下流側温度センサ63で計測することにより、流体流量を計測するものである。流体が静止している場合、上流側温度センサ62および下流側温度センサ63で得られる温度分布は対称となるが、流体が流れている場合、その対称性が崩れ、上流側温度センサ62に比べて下流側温度センサ63で得られる温度が高くなる。この温度差をブリッジ回路で検出することにより、流体の熱伝導率などの物性値に基づき流体流量が得られる。
流量センサ6はサイズが小さいだけでなく、熱絶縁された極めて薄いダイヤフラム構造を採用しているため、高感度分析、高速応答及び低消費電力という特長を備えている。また、ヒータ61を挟んだ上流側温度センサ62と下流側温度センサ63の配置が左右対称になっているため、順流だけではなく逆流の測定も可能となる。
図6は、この発明の実施の形態1に係る流量計の動作を示す図である。図6(a)は被測定流体の順流の流れを示した流路構造部のボディ部側面の正面図であり、図6(b)は被測定流体の順流の流れを示した流路構造部の計測部側面の正面図である。図6において、実線矢印は流量測定前の被測定流体の流れを示し、破線矢印は流量測定後の被測定流体の流れを示す。
まず、図6(a)の実線矢印で示す分流路9dからバッファ用凹部13に導入された被測定流体は、一定角度の広がりを持ち、上流側流路11に導入される。導入される被測定流体は、仕切り壁10と整流片11aとの間隔が広く構成していることから流速が抑えられ、一定角度の広がりを持って導入される。導入された被測定流体は仕切り壁10によって流れの向きが変えられ、各整流片11a,11b及び11cの間を通過して整流される。被測定流体は整流されると共に流速ベクトルが徐々に変化し、流路折り曲げ孔11dにおいて流れの向きが変えられ、計測部側面3bに導入される。
図6(b)の実線矢印で示すように、ボディ部側面3aから導入された被測定流体は、金網4によって整流された後、壁部17a,17bによって流入する面積が決定され、敷居片18a,18bにより流量センサ6部分に流入される被測定流体の流速ベクトルが均一化され、流量センサ6によって流量を検出される。流量センサ6に流入する被測定流体の流速ベクトルは、主流路9bを流れる被測定流体の流速ベクトルに対して略直交する方向に変化している。流量センサ6で検出された検出信号は計測部7へ出力される。
その後、被測定流体は再び流路折り曲げ孔12dで流れの向きが変えられ、ボディ部側面3aに導入される。図6(a)の点線矢印で示すように、計測部側面3bから導入された被測定流体は、各整流片12a,12b及び12cの間を通過して整流される。整流された被測定流体は、バッファ用凹部14及びフィルタ2を経由して分流路9eから主流路9bの気体流に合流する。
次に、逆流方向の被測定流体の流量を測定する流量計の動作を説明する。
図7は、この発明の実施の形態1に係る流量計の動作を示す図である。図7(a)は被測定流体の逆流の流れを示した流路構造部のボディ部側面の斜視図であり、図7(b)は被測定流体の逆流の流れを示した流路構造部の計測部側面の斜視図である。図7において、実線矢印は流量測定前の被測定流体の流れを示し、破線矢印は流量測定後の被測定流体の流れを示す。
まず、図7(a)の実線矢印で示す分流路9eからバッファ用凹部14に導入された被測定流体は、一定角度の広がりを持ち、下流側流路12に導入される。導入された被測定流体は、仕切り壁10と整流片12aとの間隔を広く構成していることから流速が抑えられ、一定角度の広がりを持って導入される。導入された被測定流体は仕切り壁10によって流れの向きが変えられ、各整流片12a,12b及び12cの間を通過して整流される。被測定流体は整流されると共に流速ベクトルが徐々に変化し、流路折り曲げ孔12dにおいて流れの向きが変えられ、計測部側面3bに導入される。
図7(b)の実線矢印で示すように、ボディ部側面3aから導入された被測定流体は、壁部17a,17b及び敷居片18a,18bにより流量センサ6部分に流入される被測定流体の流速ベクトルが均一化され、流量センサ6によって流量を検出される。流量センサ6に流入する被測定流体の流速ベクトルは、主流路9bを流れる被測定流体の流速ベクトルに対して略直交する方向に変化している。流量センサ6で検出された検出信号は計測部7へ出力される。
その後、被測定流体は金網4によって整流された後、再び流路折り曲げ孔11dで流れの向きが変えられ、ボディ部側面3aに導入される。図6(a)の点線矢印で示すように、計測部側面3bから導入された被測定流体は、各整流片11a,11b及び11cの間を通過して整流される。整流された被測定流体は、バッファ用凹部13及びフィルタ2を経由して分流路9dから主流路9bの気体流に合流する。
以上のように、実施の形態1によれば、流路構造体にボディ部側面、計測部側面及び流路折り曲げ孔を設け、被測定流体の流路を折り返し、さらにバッファ用凹部で被測定流体の流速を下げた後、整流子により被測定流体の流れを整える整流子を設けるように構成したので、被測定流体が流通する流路長を十分に確保して整流を行うことができ、正確な流量測定が可能となる。また、流量計を小型化することができる。
垂直配管に流量計を取り付けるなど、主流路を通流する被測定流体が重力方向に流れるようにボディ部を配置した場合、主流路を流れる被測定流体の流速ベクトルと、流量センサに晒す被測定流体の流速ベクトルが同一であると、前記流量センサに晒す被測定流体の流速ベクトルと平行するようにセンサに備えられた上流と下流の抵抗の周囲における被測定流体の温度分布が垂直上方側の抵抗の方へ偏ることが知られている。この場合、低流量や流量ゼロの際は特に、測定誤差やゼロ点のドリフトが目立つように生じるが、この実施の形態1によれば、主流路を流れる被測定流体の流速ベクトルと、計測部側面において流量センサに流入する被測定流体の流速ベクトルが略直交するように構成したので、流量センサに晒す被測定流体の流速ベクトルを重力方向と直交するように構成することが可能となり、前記センサに晒す被測定流体の流速ベクトルと平行するようにセンサに備えられた上流と下流の抵抗の周囲における被測定流体の温度分布がいずれかの抵抗の方へ偏らなくてすむ。低流量の際の測定誤差や流量ゼロの際のゼロ点のドリフトを抑制することができる。さらに、被測定流体が流通する流路長を十分に確保することができる。
さらに、実施の形態1によれば、ボディ部側面に複数の整流片を設け、ボディ部の分流路から導入された被測定流体の流速を下げた後、さらに各整流片により被測定流体の流れを整流するように構成したので、安定した被測定流体の流量測定を行うことが可能となる。また、整流片の長さをバッファ用凹部に近づくにつれて短く形成しているので、バッファ用凹部第1の整流部または第2の整流部に向かう流路に入口が広がり、複数の整流片で仕切られた流路にそれぞれ被測定流体を極力均一に流すことができ、整流効果を得られる。
また、実施の形態1によれば、ボディ部側面の下流側流路に複数の整流片及び流路折り曲げ孔を設け、さらに左右対称構造である流量センサを設けるように構成したので、下流側流路から流量センサに向かう被測定流体の流れである逆流の流量も測定することができる。
さらに、実施の形態1によれば、流量センサを覆う位置に流路構造部を設け、ボディ部側から導入された被測定流体を折り返して流量センサに供給するように構成したので、センサユニットをボディ部から取り外した場合でも、流路構造部が流量センサに対して蓋体として機能し、流量センサが露出して傷ついたり破損することを防止できる。
なお、上記実施の形態1では、流路構造部、ゴムパッキン及び支持板の孔部を楕円状に形成する例を示したが、楕円状に限定されるものではなく被測定流体を導入するボディ部の分流路の形状に合わせて構成してよい。
なお、上記実施の形態1では、流路折り曲げ孔11d付近に金網を設ける構成を示したが、流路折り曲げ孔12dの直後にもさらに金網を設け、下流側流路12から導入された逆流の被測定流体を該金網で整流した後に流量センサ6に供給するように構成してもよい。
この発明の実施の形態1に係る流量計の分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る流量計のセンサユニットの正面図である。 この発明の実施の形態1に係るセンサユニットのボディ部への取り付けを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る流量計の流路構造部の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る流量計の流量センサの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る流量計の動作を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る流量計の動作を示す図である。 従来の流量計の部分断面図である。 従来の流量計の部分断面図である。
符号の説明
1 流量計
2 フィルタ
3 流路構造部
3a ボディ部側面
3b 計測部側面
4 金網
5 ゴムパッキン
6 流量センサ
7 計測部
7a,7b 支持板
8 表示部
9 センサユニット
9a ボディ部
9b 主流路
9c オリフィス
9d,9e 分流路
10 仕切り壁
11 上流側流路
12 下流側流路
11a,11b,11c,12a,12b,12c 整流片
11d,12d 流路折り曲げ孔
13,14 バッファ用凹部
15 外周壁
16a,16b,16c,16d 金網係止片
17a,17b 壁部
18a,18b 敷居片
60 基台
61 ヒータ
62 上流側温度センサ
63 下流側温度センサ
64 周囲温度センサ
65 絶縁膜層
66 キャビティー(凹部空間)
67 ダイヤフラム
71 コネクタ
72 ネジ
81 設定スイッチ
82 表示器
90 流量計
91 先端デバイス
92 セラミック基板
93 導体パターン
94 チップ部品
95 回路基板
96 U字形流路

Claims (4)

  1. 被測定流体を検出するセンサと、前記センサの検出結果に基づいて被測定流体の流量を計測する流体計測部とを備えた流量計において、
    被測定流体が流れるボディ部と前記流体計測部の間に設けた板状部材からなり、前記ボディ部から分流させた被測定流体が入出するボディ部側の面に形成した第1の流路と、前記ボディ部側および前記流体計測部側を連通する連通孔部と、流体計測部側の面に形成され、前記第1の流路および前記連通孔部を介して入出する被測定流体を前記センサに晒す第2の流路とを有する流路構造部を備え、
    前記流路構造部は、被測定流体の流れの上流側の第1の整流部と下流側の第2の整流部とに仕切る仕切り壁と、
    前記ボディ部から流入した被測定流体が溜まる凹部からなるバッファ部と、
    前記第1の整流部および第2の整流部に設けられ、前記バッファ部から前記連通孔部に向けて流れる被測定流体の流れを整える整流子とを備えたことを特徴とする流量計。
  2. ボディ部の主流路を流れる被測定流体の流速ベクトルと、第2の流路においてセンサに晒す被測定流体の流速ベクトルが略直交することを特徴とする請求項1記載の流量計。
  3. 整流子は、連通孔部の開口部から延びた複数の凸所であり、
    前記複数の凸所は、前記連通孔部からの長さがバッファ部に近づくにつれて短く形成されており、前記バッファ部からの被測定流体の流れを、前記凸所間を通り前記連通孔部に導くことを特徴とする請求項1または請求項2記載の流量計。
  4. 第2の流路をセンサ側に流れる被測定流体を整流する金網を係止する金網係止片を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の流量計。
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