JP2008303898A - 自動変速機のオイル回収構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トルクコンバータ20と変速機構部60とが切り離されて設けられており、コンバータケーシング10内に漏出する漏出オイルを、排出ドレーン回路42で変速機ケース61内に排出する構成の自動変速機において、変速機ケース61の内の空間を区画して変速機構を収容する変速機構収容部63とは独立に変速機構収容部63と連通する排出ドレーン回収室64を形成し、排出ドレーン回路42を、その排出口42bがオイルパン69に溜まったオイル面よりも上方に位置するように排出ドレーン回収室64に接続して、漏出オイルが変速機構収容部63内に直接排出されずに、排出ドレーン回収室64を経て変速機構収容部63内に至るようにした。
【選択図】図1
Description
そのため、変速機ケースの下部に位置するオイルパンにトルクコンバータのドレーン回路の排出口を接続すると、変速機ケース内のオイルの自重圧により、トルクコンバータのドレーン回路の排出口に作用する圧力が、トルクコンバータのドレーン排出圧力よりも高くなり、コンバータケーシング部内の漏出オイルがオイルパンへ排出されることを阻害するという問題が生じる。
さらに、このトルクコンバータのドレーン回路の排出口に作用する圧力は、変速機ケース内の温度が上昇して変速機ケース内の圧力が上昇した場合には、さらに高くなり、オイルパンへの漏出オイルの排出をいっそう困難にする。
また、排出ドレーン回収室内には、変速機構を構成する回転要素が位置していないので、排出ドレーン回路から排出された漏出オイルが、回転要素に直接吹き付けられてフリクションとして作用することがない。
図1は、実施例にかかるオイル回収構造を採用した自動変速機の構成を説明する説明図である。図2は、実施例にかかるオイル回収構造を説明するための説明図である。
トルクコンバータ作動時は、ポンプインペラーおよびタービンランナを収容するコンバーターカバー21内にオイルが導入されて、ポンプインペラーからタービンランナへの流体的伝達によって、エンジンのクランクシャフトからの動力が、ユニバーサルジョイント5を介してタービンランナに接続するプロペラシャフト4により、入力軸65へ伝達される。
そして、吸引したオイルを加圧したのち、トルクコンバータ20に作動オイルとして供給すると共に、コントロールバルブボディ70に供給する。
これにより、コントロールバルブボディ70内に収容されたコントロールバルブにより圧力が調圧され、必要な締結要素に油圧が供給されて、所望の変速比が得られる。
オイルリザーバ40のドレーン回路41の排出口41aよりも上側の位置には、排出ドレーン回路42の流入口42aが設けられており、オイルリザーバ40と後記する排出ドレーン回収室64とが排出ドレーン回路42を介して連絡している。
オイルリザーバ40内に貯留された漏出オイルは、オイルリザーバ40内の内圧と漏出オイルの自重により、排出ドレーン回路42を通って排出ドレーン回収室64に排出される。
変速機構部60は、フロントユニット2側から入力軸65を介して入力される回転動力を変速し、ディファレンシャルは、変速された回転動力を駆動輪(図示せず)に伝達する。
変速機構部60の変速機ケース61の内部の空間は、仕切板62により前後に区画されて、変速機構を収容する変速機構収容部63と、排出ドレーン回収室64とが形成されている。
変速機構収容部63は、図示しないギヤおよび締結要素などから構成される変速機構を収容するものであり、変速機構の入力軸65は、トルクコンバータ20と接続するプロペラシャフト4に、ユニバーサルジョイント6を介して接続される。
図2に示すように、排出ドレーン回収室64は、仕切板62を挟んで変速機構収容部63に隣接配置されており、入力軸65よりも上側であって変速機構収容部63内のオイルレベルよりも上側の位置には、排出ドレーン回収室64の内部と変速機構収容部63の内部とを連通する連通穴66が設けられている。この連通穴66により、変速機構収容部63内の圧力と排出ドレーン回収室64内の圧力とが同じ圧力に保たれている。
なお、変速機構収容部63内のオイルが連通穴66を介して排出ドレーン回収室64内に流入しても、流入したオイルがエアブリーザ管68を介して外部に放出されないようにするために、エアブリーザ管68の開口部68aの位置は、連通穴66よりも上方にオフセットしている。
すなわち、排出ドレーン回路42の排出口42bは、オイルパン69内に溜まったオイルレベルよりも上方に位置している。
変速機ケース61内に収容された図示しない締結要素の潤滑に用いられたオイル、図示しないコントロールバルブからドレーンとして排出されたオイル、そして排出ドレーン回収室64から変速機ケース61内に回収されたオイルは、自重により、変速機ケース61の壁面などを伝ってオイルパン69側へ移動するように構成されている。
コントロールバルブボディ70の下には、図示しないオイルストレーナが付設され、オイルストレーナの吸入口はオイルパン69内に位置し、排出口はオイルポンプ30とコントロールバルブボディ70とをつなぐ連通路(図示せず)に連絡している。よって、オイルポンプ30の作動時に、オイルパン69からオイルストレーナ内に吸引されたオイルは、ろ過されたのちに、オイルポンプ30に供給される。
また、排出ドレーン回収室64は変速機構収容部63の側方に隣接して設けられており、変速機ケース61の下部に位置するオイルパン69とは、直接連絡していない。よって、排出ドレーン回収室64内のオイルは、オイルパン69内のオイルのように、変速機構収容部63内のオイルの自重による圧力の総てを受けることがない。したがって、排出ドレーン回路42の排出口をオイルパン69に接続した場合のように、漏出オイルの排出を阻害する圧力が、排出ドレーン回路42の排出口42bに作用することがない。
よって、エアブリーザ管68が排出ドレーン回収室64の内部と外部とを連絡して圧力を外部に逃がして、排出ドレーン回収室64内の圧力を略大気圧に維持するので、漏出オイルの排出を阻害する圧力が、排出ドレーン回路42の排出口42bに作用することがない。従って、排出ドレーン回収室64内への漏出オイルの排出が阻害されることがない。
また、フロントユニット2のオイルリザーバ40内の圧力の方が、排出ドレーン回収室64内の圧力よりも多少高くなるため、車両振動の油振による排出ドレーン回路経由で逆流することなくドレーン排出が可能となる。
ここで、排出ドレーン回収室64に設けたエアブリーザ管68により、排出ドレーン回収室64がブリーザ室として機能して、変速機構収容部63内の圧力が調節されるので、変速機構収容部63内の温度が上昇しても、変速機構収容部63内の圧力が略大気圧に保たれる。よって、オイルシール部(図示せず)からオイルが外部へ漏れ出すことを防止できる。
さらに、排出ドレーン回収室64を、変速機構収容部63とオイルパン69とから独立して設けているので、排出ドレーン回収室64の容積を大きく取ることができる。よって、変速機構収容部63内の収容される油の量が多くても、エアブリーザ管68を介したオイルの外部への漏出を防止できる。
さらに、変速機構収容部63と排出ドレーン回収室64とを区画する仕切板62に設けた連通穴66、67により、変速機構収容部63と排出ドレーン回収室64とを連通させる構成としたが、変速機構収容部63内のオイルレベルを基準に上下方向に延出形成した長穴で、変速機構収容部63と排出ドレーン回収室64とを連通させるようにしても良い。
2 フロントユニット
3 リアユニット
4 プロペラシャフト
6 ユニバーサルジョイント
10 コンバータケーシング
20 トルクコンバータ
30 オイルポンプ
40 オイルリザーバ
42 排出ドレーン回路
60 変速機構部
61 変速機ケース
62 仕切板
63 変速機構収容部
64 排出ドレーン回収室
66 連通穴
67 連通穴
68 エアブリーザ管(ブリーザ管)
69 オイルパン
Claims (3)
- トルクコンバータのケーシング部と変速機構部とが切り離されて設けられており、
トルクコンバータとオイルポンプとを収容するコンバータケーシング内に、トルクコンバータおよびオイルポンプから漏出する漏出オイルを変速機構のケース内に排出する排出ドレーン回路を備える自動変速機において、
前記変速機構部内の空間を区画して、変速機構を収容する変速機構収容部と、前記変速機構収容部と連通する排出ドレーン回収室とを形成し、
前記排出ドレーン回路を前記排出ドレーン回収室に接続し、前記排出ドレーン回路の前記排出ドレーン回収室への接続口をオイルパン上に溜まったオイル面より上部に設けたことを特徴とする自動変速機のオイル回収構造。 - 前記排出ドレーン回収室は、当該排出ドレーン回収室の上部に設けたブリーザ管により、外部と連通している
ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のオイル回収構造。 - 前記排出ドレーン回収室は、前記変速機構収容部に連通しオイルパンにオイルを戻し且つ均等圧とする連通路が少なくとも1つ以上設けられていることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の自動変速機のオイル回収構造。
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