JP2008303605A - 手摺り用接続部材及び手摺りの接続構造 - Google Patents

手摺り用接続部材及び手摺りの接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】手摺り取付部の断面形状が同じジョイントであっても、複数の異形断面の手摺りを接続できるようにする。
【解決手段】手摺り用接続部材4は、手摺り1と、手摺り1同士又は手摺り1と壁面とを接続する連結ジョイント3との間に設けられる。手摺り用接続部材4は、軸方向の一端側に、連結ジョイント3に嵌入される円筒状のジョイント側嵌合部10を、また軸方向の他端側に、手摺り1に嵌合される筒状の手摺り側嵌合部11をそれぞれ備えている。ジョイント側嵌合部10と手摺り側嵌合部11との断面形状は互いに異なる。
【選択図】図2

Description

本発明は、手摺りとジョイントとを接続する手摺り用接続部材及びこれを備えた手摺りの接続構造に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1に示すように、階段や廊下等の壁面に沿って複数の手摺りを直列に連結して取り付ける場合に、2つの手摺りの端部同士を連結する連結ジョイントや、特許文献2に示すように、手摺りの端部を壁面に取り付けるためのジョイント(エンドブラケット)を用いることは知られている。これらのジョイントの手摺り取付部は、一般的に建築物の屋内外で用いられる断面円形状の手摺りの端部が嵌合するように円筒状又は円環状に形成されている。
ところで、近年は、例えば特許文献3に示すように、握りやすさ等を考慮して円形とは異なる異形断面の手摺りも提案されている。
特開平11−93367号公報 特開2001−32491号公報 特開2004−263409号公報
しかし、特許文献1や特許文献2のようなジョイントは、一般的な断面円形状の手摺りに合わせて手摺り取付部が断面円形状となるように形成されている。したがって、上記特許文献3のような異形断面の手摺りを用いる場合には、これらのジョイントと手摺りの端部とを嵌合させることができないか、たとえ手摺りを取付部内に挿入できたとしても、取付部内と手摺り端部との間に隙間があいてしまうので見映えがよくないという問題がある。
そこで、ジョイントの手摺り取付部を異形断面の手摺りに合わせた形状に成形することが考えられるが、設置場所や用途によって形状の異なる手摺りに合わせて多種類のジョイントを用意する必要があり、ジョイントのコスアップや製造効率の低下を招くという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、手摺りとジョイントとの間の接続構造に改良を加えることにより、手摺り取付部の断面形状が同じジョイントであっても、複数の異形断面の手摺りを接続できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る手摺り用接続部材及び手摺りの接続構造では、円形と異なる異形断面の手摺りとジョイントとを接続可能な手摺り用接続部材を用いることで、手摺りの断面形状に拘わらず、一般的な円形断面の手摺り用のジョイントを用いることができるようにした。
具体的には、第1の発明に係る手摺り用接続部材は、手摺りと、手摺り同士又は手摺りを取付面に接続するジョイントとの間に設けられる手摺り用接続部材であって、軸方向の一端側に、上記ジョイントに嵌入される円筒状のジョイント側嵌合部を、また軸方向の他端側に、上記手摺りに嵌合される筒状の手摺り側嵌合部をそれぞれ備え、上記ジョイント側嵌合部と手摺り側嵌合部との断面形状が互いに異なる。
上記の構成によると、円形と異なる異形断面の手摺りの形状に合わせて手摺り用接続部材の手摺り側嵌合部を形成することにより、手摺り用接続部材の円筒状のジョイント側嵌合部には、手摺り同士又は手摺りを取付面に接続する一般的なジョイントが嵌合され、手摺り側嵌合部には異形断面の手摺りが嵌合されて、断面形状の異なる手摺りとジョイントとが接続される。
第2の発明に係る手摺り用接続部材は、上記第1の手摺り用接続部材において、上記ジョイント側嵌合部の側面には、直径方向に互いに対向する位置に位置する一対の第1ネジ挿入部と、軸方向に見て、上記第1ネジ挿入部の中心を結ぶ直線と直交する直線上の位置を中央として角度θずつ周方向両側に広がる一対の第2ネジ挿入部とが設けられており、上記角度θは、tanθ≧230/150(0<θ≦π/2)の範囲にある。
すなわち、手摺り同士を接続する一般的なジョイントは、手摺り取付部が断面円形状であって、その側面に直径方向に互いに対向する位置に一対のネジ孔が設けられている。そして、このジョイントに手摺り接続用部材のジョイント側嵌合部を嵌入し、ジョイント側嵌合部のネジ挿入部とジョイントのネジ孔とを位置合わせしてネジによりジョイントと手摺り接続用部材とを固定する。手摺りが円形と異なる異形断面であって、配置の際の向きが決まっているときには、この手摺りと嵌合する手摺り接続用部材の向きが決まるので、手摺り用接続部材に一対のネジ挿入部を設けただけでは、ジョイントのネジ孔と位置合わせすることができない場合がある。
そして、上記第2の発明において、例えば、手摺りに合わせて、一対の第1ネジ挿入部がその中心を結ぶ直線が水平に延びるように配設され、廊下のコーナー部や、階段と踊り場等との境界部にジョイントを用いる場合を説明する。この場合、ジョイントの一対のネジ孔が上下に位置するときには、手摺り側嵌合部の第2ネジ挿入部の中央とジョイントのネジ孔との位置が合い、ジョイントのネジ孔が左右に位置するときには、第1ネジ挿入部とジョイントのネジ孔との位置が合うので、これらのネジ挿入部とネジ孔とにネジを挿入する。
一方、直角に曲がるように連続する廊下と階段との境界部にジョイントを用いる場合には、階段の傾斜に応じてジョイントの一対のネジ穴の中心を結ぶ直線が傾斜する。手摺り側嵌合部の第2ネジ挿入部は中央から角度θずつ周方向両側に広がっており、この角度θは、建築基準法施工令第23条における「住宅の階段の蹴上げは230mm以下、踏面は150mm以上とすることができる。」との規定に基づいている。すなわち、住宅の階段において建築基準法で許容される最大傾斜角である角度θ≒56.9度(tanθ=230/150)以上の角度で第2ネジ挿入部が設けられているので、階段の傾斜に拘わらず、この第2ネジ挿入部とジョイントのネジ孔との位置合わせが可能となる。
第3の発明に係る手摺り用接続部材は、上記第1又は第2の手摺り用接続部材において、上記ジョイント側嵌合部と手摺り側嵌合部との境界部には、上記手摺りを取付面に接続するジョイントを手摺りに固定するためのネジが軸方向に挿入される位置に第3ネジ挿入部が設けられている。
上記の構成によると、手摺りを取付面に接続するジョイントを手摺りに取り付ける際には、まず、手摺りの端部に手摺り側嵌合部を嵌合して固定し、エンドブラケットの側から手摺りの軸方向にネジを挿入して固定する。そして、手摺り用接続部材の境界部には、このネジが挿入される位置に第3ネジ挿入部が設けられているので、このネジが第3ネジ挿入部から挿入されてエンドブラケットが手摺りに取り付けられる。
第4の発明に係る手摺りの接続構造は、上記第1から第3のいずれか1つの手摺り用接続部材のジョイント側嵌合部にジョイントが外嵌合され、上記手摺り用接続部材の手摺り側嵌合部に、断面が円形と異なる形状である手摺りの端部が嵌合されている。
上記の構成によると、円筒状のジョイント側嵌合部に、一般的なジョイントを外嵌合し、手摺り側嵌合部に異形断面の手摺りの端部を嵌合することで、ジョイントと手摺りとが接続される。
第5の発明に係る手摺りの接続構造は、上記第4の発明に係る手摺りの接続構造において、上記手摺り用接続部材のジョイント側嵌合部の内部に固定補助部材が設けられている。
上記の構成によると、ネジをジョイントと手摺り用接続部材とに螺合することが困難である場合でも、ジョイント側嵌合部の内部に固定補助部材を設けることで、がたつきが抑制される。
上記第1の発明によれば、手摺りの断面形状に合わせて形成された手摺り用接続部材を介して手摺りとジョイントとを接続することができるので、手摺りの断面形状に拘わらず、一般的な円形断面の手摺り用のジョイントを用いることができる。
上記第2の発明によれば、ジョイント側嵌合部に第1ネジ挿入部と、階段の最大傾斜に合わせた第2ネジ挿入部とを設けていることにより、配置の向きが決まっている手摺りを接続する場合でも、第1ネジ挿入部か第2ネジ挿入部のどちらかにネジを挿入することができ、ジョイントと手摺り用接続部材とを固定することができる。
上記第3の発明によれば、手摺りを取付面に接続するジョイントを手摺りに取り付ける場合には、手摺り用接続部材の境界部のネジが挿入される位置に第3挿入部が設けられているので、この第3挿入部にネジを挿入することができ、ジョイントと手摺りとを固定することができる。
上記第4の発明によれば、手摺りの断面形状に合わせて形成された手摺り用接続部材を介して手摺りとジョイントとを接続することができるので、手摺りの断面形状に拘わらず、一般的な円形断面の手摺り用のジョイントを用いることができる。したがって、手摺りの形状に合わせて多種類のジョイントを用意しなくてもよい。
上記第5の発明によれば、固定補助部材を設けることで、ジョイントと手摺り用接続部材とのがたつきが抑制され、これらを堅固に固定することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
(使用状態1)
図1及び図2は、本発明の実施形態1に係る手摺りの接続構造を示し、1は手摺り、3は、2つの手摺り1を連結する連結ジョイントであり、4は各手摺り1と連結ジョイント3とを接続する本発明の実施形態に係る手摺り用接続部材である。図1において、この連結ジョイント3は、廊下のコーナー部で手摺り1を連結しており(使用状態1)、各手摺り1は図示しないブラケットによって壁面9に取り付けられている。
(連結ジョイント)
上記連結ジョイント3は、断面円形状の手摺りを連結する場合に用いられる一般的で公知のものであり、例えば、亜鉛合金、アルミニウム合金などの金属製である。この連結ジョイント3は、略円筒状の連結部5と、この連結部5の軸方向両端部に揺動可能に取り付けられる可動部6とを備えている。これら可動部6は連結部5内に挿入されて取り付けられる略半球状の基部6aと、この基部6aに連続して形成され、軸方向の外側に向かって開放された有底円筒状の手摺り取付部6bとからなっている。各可動部6は、その中心軸Ax1が連結部5の中心軸Ax2と一致する位置と、中心軸Ax2に対して略45度傾いた位置との間を同じ平面上で、図1のA方向に動くように構成されている。そして、各可動部6の手摺り取付部6bには、直径方向に互いに対向する位置に第1のネジ7が挿入される一対のネジ挿入孔8,8が貫通して形成されている。これらのネジ挿入孔8は、その中心を結ぶ直線が、可動部6が上記A方向に可動する平面に対して垂直となる位置に設けられている。
(手摺り)
上記各手摺り1は、断面が円形と異なる形状に形成されている。具体的には、この手摺り1は、断面円形状の本体部2aと、この本体部2aの壁面9と反対側の上部から半径方向外側に向かって断面略台形状に突出する突条部2bと、本体部2aの壁面9側上部を平面状に切り取った形状の平面部2cとからなっている。このように、本発明の実施形態における手摺り1は円形断面とは異なる異形断面に形成され、上下の向きと壁面9に対する向きとが決められている。
(手摺り用接続部材)
そして、上記手摺り用接続部材4は、連結ジョイント3と各手摺り1との間に、それぞれに嵌合するように設けられ、断面円形状の手摺りを連結するように成形された一般的な連結ジョイント3と、異形断面の上記手摺り1とを接続することができるようになっている。
すなわち、上記手摺り用接続部材4は、図3及び図4に示すように、軸方向の一端側(図4の右側)に上記連結ジョイント3に嵌入される円筒状のジョイント側嵌合部10[図3(b)に示す]を、また軸方向の他端側(図4の左側)にジョイント側嵌合部10と連続して形成され、上記手摺り1に嵌合される筒状の手摺り側嵌合部11[図3(a)に示す]をそれぞれ備えている。
具体的には、ジョイント側嵌合部10は、連結ジョイント3の可動部6の手摺り取付部6b内に嵌入されるように、断面円形状に形成されている。一方、手摺り側嵌合部11は、上記手摺り1の端部に外嵌合するように形成され、手摺り1の本体部2a及び突条部2bに沿うように形成された外枠部11aと、この外枠部11aの内側に設けられて手摺り1の平面部2cに沿うように形成された平面対応部11bとで構成されている。
そして、上記ジョイント側嵌合部10には、図5にも示すように、直径方向に互いに対向する位置に位置し、その中心を結ぶ直線L1が水平となるように配置される一対の第1ネジ挿入部13,13が設けられている。さらに、ジョイント側嵌合部10には、軸方向に見て、上記直線L1と直交する直線L2上の位置を中央として角度θずつ周方向両側に広がる一対の第2ネジ挿入部14,14が設けられている。この第2ネジ挿入部14の角度θは、56.9°≦θ≦90°、すなわち、tanθ≧230/150(0<θ≦π/2)の範囲にある。これらの第1及び第2ネジ挿入部13,14は、ジョイント側嵌合部10に貫通して形成されていてもよいし、ネジ等で貫通可能となるように薄膜状に形成されていてもよい。
上記ジョイント側嵌合部10と手摺り側嵌合部11との間の内側には、図3に示すように、板状の境界部15が一体に成形されている。この境界部15には、直径方向に互いに対向する位置に位置する第4ネジ挿入部16,16が設けられている。これらの第4ネジ挿入部16は、図2に示すように、手摺り用接続部材4を手摺り1の端面に固定するための第2のネジ17が、手摺り用接続部材4の軸方向に挿入されるものである。上記境界部15は、これらの第4ネジ挿入部16を連結する部分と、この連結部分に直交するように延びる部分とで略十字状に形成され、この境界部15と第4ネジ挿入部16とを除く部分に4つの第3ネジ挿入部18が設けられている。第3ネジ挿入部18は、後述するように、手摺り1を壁面9に接続するエンドブラケット21を手摺り1に固定するための第3のネジ23が軸方向に挿入されるものである。これらの第3及び第4ネジ挿入部16,18は、上記第1及び第2ネジ挿入部13,14と同様に、境界部15に貫通して形成されていてもよいし、薄膜状に形成されていてもよい。
上記手摺り用接続部材は、例えば、亜鉛合金、アルミニウム合金等の金属や、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、塩化ビニル樹脂等の各種合成樹脂等で成形することができる。
(固定補助部材)
そして、図2に示すように、ジョイント側嵌合部10の内部には、円柱状の固定補助部材19が設けられている。この固定補助部材19は、上記第1のネジ7がねじ込まれた際に、この第1のネジ7が抜け落ちないように保持するものであり、木質繊維板(IB、MDF等)、木削片板(パーティクルボード、ストランドボード、OSB等)、無垢材、集成材、合板、その他の木質材料や合成樹脂等の中から選択することができる。
(組み付け方法)
次に、上記手摺りの接続構造における組み付け方法を図2に基づいて説明する。
まず、手摺り1の端部に手摺り用接続部材4を取り付ける。各手摺り1を平面部2cが壁面9側(図2の手前側)上部に位置するように配置する一方、手摺り用接続部材4の手摺り側嵌合部11を手摺り1側に向けて手摺り1の配置と合わせた向きにし、手摺り側嵌合部11を手摺り1端部に外嵌合する。
そして、手摺り用接続部材4のジョイント側嵌合部10側から、各第2のネジ17を第4ネジ挿入部16に手摺り用接続部材4の軸方向に挿入して手摺り1にねじ込み、手摺り用接続部材4を手摺り1に固定一体化する。
一方、連結ジョイント3の各可動部6をA方向に回動して、各可動部6の中心軸Ax1と連結部5の中心軸Ax2とがそれぞれ略45°をなすようにすることで、可動部6の互いの中心軸Ax1が直角に交わるようにする。
そして、固定補助部材19を手摺り用接続部材4のジョイント側嵌合部10内に嵌合し、さらに、この固定補助部材19を取り付けたジョイント側嵌合部10を連結ジョイント3の手摺り取付部6bに嵌入する。
最後に、手摺り取付部6bの各ネジ挿入孔8に第1のネジ7を挿入する。そして、可動部6の一対のネジ挿入孔8が図2のように上下に位置している場合、この第1のネジ7はジョイント側嵌合部10の上下の第2ネジ挿入部14の中央部に挿入され、固定補助部材19にねじ込まれる。このようにして、連結ジョイント3と手摺り用接続部材4とが固定されて、この手摺り用接続部材4を介して手摺り1と連結ジョイント3とが接続される。
上記のようにして連結ジョイント3によって2つの手摺り1を直角に連結し、この連結ジョイント3を廊下のコーナー部に配置して、各手摺り1をブラケットを介して壁面9に取り付ける。
(使用状態2)
次に、本発明の実施形態1の手摺りの接続構造において、図6に示すように、例えば、左側の階段側の手摺り1と右側の踊り場側の手摺り1とを上記連結ジョイント3で連結する使用状態2について説明する。
この場合、連結ジョイント3の踊り場側の手摺り1を取り付ける可動部6は、その中心軸Ax1が連結部5の中心軸Ax2と同軸となる位置に配置され、反対側(階段側)の可動部6は、その中心軸Ax1が連結部5の中心軸Ax2に対して階段の傾斜と同じ傾きとなるように配置されている。このとき、可動部6の一対のネジ挿入孔8が、その中心を結ぶ直線が図6のように水平となるように配置されている場合、各第1のネジ7は、ジョイント側嵌合部10の各第1ネジ挿入部13にそれぞれ挿入されている。その他は使用状態1と同じである。
(使用状態3)
次に、本発明の実施形態1の手摺りの接続構造において、図7に示すように、廊下側の手摺り1[図7(a)の左側]と、階段側の手摺り1[図7(a)の右側]とを上記連結ジョイント3で連結する場合について説明する。
具体的には、上りの階段の壁面9が廊下側の壁面9に対して直角に連続して設けられている。階段側の手摺り1は、階段の傾斜角度θ’と同じ角度の傾斜で壁面9に取り付けられている。すなわち、連結ジョイント3の階段側の可動部6の中心軸Ax1が水平線Hに対して角度θ’傾いている。
そして、連結ジョイント3の可動部6は互いの中心軸Ax1が直角に交わるような向きにあり、階段側の手摺り1のネジ挿入孔8は上下に位置している。一方、廊下側の手摺り1のネジ挿入孔8は、その中心を通る直線L3が鉛直線Vに対して、階段の傾斜と同じ角度θ’傾く位置に位置している。
この場合、階段側の可動部6の各ネジ挿入孔8に挿入される各第1のネジ7は、ジョイント側嵌合部10の各第2ネジ挿入部14の中央部に挿入されている。一方、廊下側の可動部6の各ネジ挿入孔8に挿入される各第1のネジ7は、各第2ネジ挿入部14の中心部と通る直線L2に対して角度θ’傾いた位置に挿入されている。ここで、各第2ネジ挿入部14は直線L2に対して角度θずつ両側に広がるように設けられており、この角度θは建築基準法に基づいた階段の最大傾斜以上となっているため、階段の傾斜θ’に拘わらず、第1のネジ7を第2ネジ挿入部14に挿入することができる。
(実施形態1の効果)
したがって、本実施形態1の手摺りの接続構造においては、手摺り1の断面形状に合わせて手摺り用接続部材4の手摺り側嵌合部11を形成することにより、この手摺り側嵌合部11に手摺り1の端部が嵌合される一方、円筒状のジョイント側嵌合部10が一般的な連結ジョイント3の手摺り取付部6bに嵌入される。このように、手摺り用接続部材4を介して手摺り1と連結ジョイント3とを接続することができるので、手摺り1の断面形状の如何に拘わらず、一般的な円形断面の手摺り用の連結ジョイント3を用いることができる。したがって、手摺り1の形状に合わせて多種類のジョイントを用意しなくてもよいので、コストアップを防ぎかつ製造効率を向上させることができる。
また、ジョイント側嵌合部10に、その中心を結ぶ直線L1が水平となる位置に第1ネジ挿入部13を設け、さらに、第1ネジ挿入部13の直線L1と直交する直線L2上の位置を中央として第2ネジ挿入部14を設けている。このため、上下の向きが決まっている手摺り1を接続する場合でも、鉛直及び水平のいずれの方向からでも第1のネジ7を挿入することができる。
また、各第2ネジ挿入部14を直線L2上の位置を中央として角度θずつ周方向に広がるように設け、この角度θが階段の最大傾斜角度以上に設定されているため、廊下側の手摺り1と階段側の手摺り1とを連結ジョイント3により連結する場合に、第1のネジ7が、この階段の傾斜角度θ’だけ傾いた方向から挿入されても第2ネジ挿入部14に挿入することができるので、連結ジョイント3と手摺り用接続部材4とを固定することができる。
また、ジョイント側嵌合部10の内部に固定補助部材19を設けているので、ネジを連結ジョイント3と手摺り用接続部材4とに螺合することが困難である場合でも、がたつきを抑制してこれらを堅固に固定することができる。
《発明の実施形態2》
次に、図8により、本発明の実施形態2に係る手摺りの接続構造について、詳細に説明する。なお、図1から図7と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
すなわち、本発明の実施形態2に係る手摺りの接続構造は、ジョイントが手摺り1と壁面9(笠木上面であってもよい)とを連結するエンドブラケット21である点で上記実施形態1に係る手摺りの接続構造と異なる。
具体的には、エンドブラケット21は、基端部で壁面9に取り付けられる矩形箱状の公知のものであり、その先端部の一端側に有底円筒状の手摺り取付部22が開口されている。この手摺り取付部22の底部には、2つのネジ挿入孔が設けられている。
そして、手摺り用接続部材4の各第4ネジ挿入部16に第2のネジ17を挿入して、手摺り側嵌合部11に手摺り1の端部を嵌合して固定する。この手摺り用接続部材4のジョイント側嵌合部10をエンドブラケット21の手摺り取付部22に嵌入し、この手摺り取付部22と反対側から手摺り用接続部材4の軸方向に第3のネジ23を各ネジ挿入孔に挿入し、この第3のネジ23を左右の第3ネジ挿入部18に挿入して手摺り1にねじ込み、エンドブラケット21を手摺り用接続部材4(手摺り1)に固定する。このように手摺り用接続部材4を介して手摺り1が取り付けられたエンドブラケット21を壁面に取り付けることで、手摺り1と壁面が接続される。なお、このエンドブラケット21を縦に配置して手摺り1に取り付ける場合には、第3のネジ23を上下の第3ネジ挿入部18に挿入する。
(実施形態2の効果)
したがって、本実施形態2の手摺りの接続構造においては、境界部15に設けられた第3ネジ挿入部18に第3のネジ23を挿入して、手摺り1を壁面9に接続するエンドブラケット21と手摺り1(手摺り用接続部材4)とを固定することができる。このとき、第3ネジ挿入部18が第3のネジ23が挿入される位置に設けられているので、第3のネジ23が境界部15と干渉して取付不能となることはない。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、手摺り用接続部材4の境界部15を略十字状に形成し、この境界部15と第4ネジ挿入部16とを除いた部分を第3ネジ挿入部18としたが、境界部15の形状はこれには限定されない。実施形態2のエンドブラケット21を手摺り1(手摺り用接続部材4)に固定する際に、第3のネジ23を挿入することができる位置に第3ネジ挿入部18が設けられていればよい。
また、上記実施形態では、可動部6の手摺り取付部6bとジョイント側嵌合部10との間に固定補助部材19を設けたが、必ずしもこれを設けなくてもよい。この場合、ジョイント側嵌合部10の第1及び第2ネジ挿入部13,14の形状を第1のネジ7が螺合可能であるように形成すればよい。
また、手摺り1の断面形状は上記実施形態の形状には限定されず、設置場所、用途等に合わせて様々な形状とすることができ、この形状に合わせて、手摺り用接続部材4の手摺り側嵌合部11を形成すればよい。
以上説明したように、本発明は、手摺りとジョイントとを接続する手摺り用接続部材及びこれを備えた手摺りの接続構造について有用である。
本発明の実施形態1に係る手摺りの接続構造の使用状態1を示す平面図である。 実施形態1の手摺りの接続構造の分解斜視図である。 図2の手摺り用接続部材を示し、(a)は手摺り側嵌合部を見た側面図であり、(b)はジョイント側嵌合部を見た側面図である。 手摺り用接続部材を示し、(a)は上方から見た図、(b)は壁面と反対側の側方から見た図であり、(c)は下方から見た図である。 図4(b)のIV−IV線断面図である。 本発明の実施形態1の使用状態2を示す側面図である。 実施形態1の使用状態3を示し、(a)は廊下側から見た側面図であり、(b)は階段側から見た側面図である。 本発明の実施形態2に係る手摺りの接続構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 手摺り
3 連結ジョイント(ジョイント)
4 手摺り用接続部材
9 壁面
10 ジョイント側嵌合部
11 手摺り側嵌合部
13 第1ネジ挿入部
14 第2ネジ挿入部
15 境界部
18 第3ネジ挿入部
19 固定補助部材
21 エンドブラケット(ジョイント)
23 第3のネジ(ネジ)

Claims (5)

  1. 手摺りと、手摺り同士又は手摺りを取付面に接続するジョイントとの間に設けられる手摺り用接続部材であって、
    軸方向の一端側に、上記ジョイントに嵌入される円筒状のジョイント側嵌合部を、また軸方向の他端側に、上記手摺りに嵌合される筒状の手摺り側嵌合部をそれぞれ備え、
    上記ジョイント側嵌合部と手摺り側嵌合部との断面形状が互いに異なることを特徴とする手摺り用接続部材。
  2. 請求項1の手摺り用接続部材において、
    上記ジョイント側嵌合部の側面には、
    直径方向に互いに対向する位置に位置する一対の第1ネジ挿入部と、
    軸方向に見て、上記第1ネジ挿入部の中心を結ぶ直線と直交する直線上の位置を中央として角度θずつ周方向両側に広がる一対の第2ネジ挿入部とが設けられており、
    上記角度θは、tanθ≧230/150(0<θ≦π/2)の範囲にあることを特徴とする手摺り用接続部材。
  3. 請求項1又は2の手摺り用接続部材において、
    上記ジョイント側嵌合部と手摺り側嵌合部との境界部には、
    上記手摺りを取付面に接続するジョイントを手摺りに固定するためのネジが軸方向に挿入される位置に第3ネジ挿入部が設けられていることを特徴とする手摺り用接続部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1つの手摺り用接続部材のジョイント側嵌合部にジョイントが外嵌合され、
    上記手摺り用接続部材の手摺り側嵌合部に、断面が円形と異なる形状である手摺りの端部が嵌合されていることを特徴とする手摺りの接続構造。
  5. 請求項4の手摺りの接続構造において、
    上記手摺り用接続部材のジョイント側嵌合部の内部に固定補助部材が設けられていることを特徴とする手摺りの接続構造。
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