JP2008302668A - タイヤ用のゴム部材、その製造方法及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤ用のゴム部材、その製造方法及び空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タイヤのユニフォミティを向上させるとともに成形不良を防止する。
【解決手段】未加硫のゴムストリップSを螺旋状に巻き重ねることにより形成されたタイヤ用のゴム材であって、前記ゴムストリップSの一方の端部e1及び/又は他方の端部e2に、端に向かって厚さが漸減するテーパ部9が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤのユニフォミティを向上させるとともに成形不良を防止するのに役立つタイヤ用のゴム部材、その製造方法及び空気入りタイヤの製造方法に関する。
空気入りタイヤは、トレッドゴム、サイドウォールゴム、クリンチゴム、クッションゴム及びインナーライナゴムなど各種のゴム部材から構成される。従来、これらの各ゴム部材は、例えばゴム押出機等から所定の断面形状で押し出し成形されていた。しかし、このような方法は、断面形状毎に押出機の口金を準備する必要がある他、その交換作業にも多くの時間を要する欠点がある。
従来の欠点を解消するために、例えば図13に示されるように、円筒状の被巻付体cに、リボン状の未加硫のゴムストリップSを螺旋状に巻き重ねることにより形成されたストリップ積層体(この例ではトレッドゴムとして用いられるストリップ積層体が示される。)bをタイヤ用のゴム部材として用いることが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
このようなストリップ積層体bは、ゴムストリップの巻き付けピッチなどを変えることにより、容易に所望の断面形状を得ることができる。従って、従来のように、多種類の口金等を準備し、またこれらを逐次交換等する必要が無い。また、このような方法は、例えばストリップ積層体bをタイヤ構成部材の外側に直接形成することにより、ゴム部品の中間在庫を無くし、タイヤの生産効率を一層高めるという利点をもたらす。
特開2006−51711号公報
ところで、ゴムストリップSを用いて空気入りタイヤのゴム部材を成形する場合、ゴムストリップSの厚さtが大きいほどその巻き付け回数を少なくできる。つまり、短時間でストリップ積層体bを形成できるので、空気入りタイヤの生産性が向上する。
しかしながら、図14(a)及び(b)に示されるように、従来のゴムストリップSの端部e1及びe2の端面は、ほぼ直角に切り落とされていたので、該端部e1、e2では、大きな段差が形成されるという問題があった。このような段差は、タイヤのユニフォミティを悪化させる他、図14(a)のように、巻き付け開始側の端部e1では、その部分に大きな空気溜まりiが内部に残存しやすいという欠点があった。このような空気溜まりは、ベアやデントといった成形不良をもたらす傾向がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ゴムストリップの一方の端部及び/又は他方の端部に、端に向かって厚さが漸減するテーパ部を設けることを基本として、ゴムストリップの端部での段差の発生を防止し、ひいてはタイヤの成形不良やユニフォミティの悪化を防止しうるタイヤ用のゴム部材、その製造方法及び空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、未加硫のゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成されたタイヤ用のゴム部材であって、前記ゴムストリップの一方の端部及び/又は他方の端部に、端に向かって厚さが漸減するテーパ部が設けられていることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記テーパ部のテーパ角が45度以下である請求項1記載のタイヤ用のゴム部材である。
また請求項3記載の発明は、未加硫のゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることによりタイヤ用のゴム部材を製造する方法であって、前記ゴムストリップの一方の端部を略円筒状の被巻付体に固着する工程と、前記ゴムストリップを被巻付体に螺旋状に巻き重ねる工程と、前記ゴムストリップの他方の端部をゴム部材上に固着する工程とを含むとともに、前記ゴムストリップの一方の端部及び/又は他方の端部に、端に向かって厚さが漸減するテーパ部が設けられていることを特徴とするタイヤ用のゴム部材の製造方法である。
また請求項4記載の発明は、前記ゴムストリップの端部を被巻付体又はゴム部材上に固着するのに先立ち、該ゴムストリップに向けて切断具を押し付けることにより、ゴムストリップを切断しかつその両端部に前記テーパ部を形成する工程をさらに含む請求項3記載のタイヤ用のゴム部材の製造方法である。
また請求項5記載の発明は、前記切断具は、ゴムストリップの幅方向にのびるとともに押し下げにより前記ゴムストリップを切断しうる先鋭な切刃と、該切刃の根元部からゴムストリップの長さ方向両側にかつ上向きに傾斜してのびる押し面を有することにより前記ゴムストリップの両端部をそれぞれテーパ状に押圧しうる押圧部とを一体に有する請求項4記載のタイヤ用のゴム部材の製造方法である。
また請求項6記載の発明は、前記押圧部は、軸方向がゴムストリップの幅方向にのびる円柱体の一部をなす請求項5記載のタイヤ用のゴム部材の製造方法である。
また請求項7記載の発明は、請求項3乃至6によって製造されたタイヤ用ゴム部材を用いて生タイヤを成形する工程と、該生タイヤを加硫する工程とを含む空気入りタイヤの製造方法である。
本発明のうち請求項1記載の発明では、ゴムストリップの一方の端部及び/又は他方の端部に、端に向かって厚さが漸減するテーパ部が設けられる。このため、ゴム部材におけるゴムストリップの巻き付け開始側の端部及び/又は巻き付け終了側の端部において、大きな段差が形成されるのが効果的に防止される。このようなゴム部材を空気入りタイヤに用いることにより、そのユニフォミティが向上する。また、前記段差に起因した空気溜まりがタイヤの内部に残存するのを防止できるので、空気入りタイヤの加硫不良や耐久性の悪化をも防止しうる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本実施形態のゴム部材を用いて製造された空気入りタイヤの一実施形態の断面図が示される。該空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るトロイド状のカーカス6と、該カーカス6の半径方向外側に配されるベルト7とを含む。
前記カーカス6は、カーカスコードがタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列された少なくとも1枚のカーカスプライ6Aから形成される。該カーカスプライ6Aは、例えばトレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る本体部6aの両側に、ビードコア5の周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを連続して具える。また、前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列した本実施形態では2枚のベルトプライ7A及び7Bで形成される。
空気入りタイヤ1は、ベルト層7の外側に配されたトレッドゴムG1、サイドウォール部3においてカーカス6のタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムG2、カーカス6の内側に配された空気非透過性のゴムからなるインナーライナーゴムG3、ビード部4においてカーカス6のタイヤ軸方向外側に配された耐摩耗性に優れるクリンチゴムG4、ベルト層7の両端部かつその半径方向内側に配された断面略三角形状のクッションゴムG5及びビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状でのびる硬質のビードエーペックスG6を主要なゴム部材として含む。
また、空気入りタイヤ1は、前記各ゴム部材G1ないしG6のうちの少なくとも一つが、図2に示されるようなリボン状の未加硫のゴムストリップSを、図3に模式的に示されるように、略円筒状の被巻付体Uに螺旋状に巻き重ねることにより形成されたストリップ積層体からなるゴム部材Rを用いて形成される。なお、図3(a)には、トレッドゴムG1用のゴム部材R1が、また図3(b)には、サイドウォールゴムG2用のゴム部材R2がそれぞれ例示される。
本実施形態のゴム部材Rは、図2に示されるように、巻き付け開始側の端部e1及び巻き付け終了側の端部e2に、各々の端に向かって厚さが漸減するテーパ部9が設けられたゴムストリップSを用いて形成される。このため、図3(b)のA−A及びB−B断面図である図4(a)、(b)に示されるように、ゴム部材RのゴムストリップSの各端部e1及びe2に、大きな段差が形成されることがない。
即ち、図4(a)において、巻き付け開始側の端部e1では、その上に巻き重ねられるゴムストリップSを、外面が滑らかな傾斜をなすテーパ部9に沿って密着させて配することができる。従って、前記端部e1において、ゴム部材bの厚さの変化が非常に滑らかになる他、従来のような大きな空気溜まりが形成されるのを防止できる。また、図4(b)に示されるように、巻き付け終了側の端部e2においても、テーパ部9の外面によって、ゴム部材bの厚さの変化が非常に滑らかになる。
従って、このようなゴム部材R1ないしR2を用いて生カバーを形成し、これを加硫することにより、ユニフォミティに優れた空気入りタイヤを製造しうる。また、このようにして製造された空気入りタイヤでは、前記ゴムストリップSの端部において空気溜まりが生じにくいので、タイヤの内部に残存する空気を低減でき、ひいては空気入りタイヤの加硫不良や耐久性の悪化をも防止できる。
ここで、前記テーパ部9のテーパ角θは、好ましくは80度以下、より好ましくは60度以下、さらに好ましくは45度以下、最も好ましくは30度以下が望ましい。図5(a)に示されるように、該テーパ角θは、テーパ部9の一方の面9aと他方の面9bとによって挟まれる角度である。また、テーパ部9は、端まで連続して形成され、該端で厚さが零となる先鋭なものが望ましい。
前記テーパ部9は、図5(a)に示されるように、一定のテーパ角θを有するものでも良いし、また同図(b)に示されるように、テーパ角がθ1、θ2…θn(この例ではn=3)のように変化するものでも良い。この場合、下式のように、角度の異なる各部の長さで重み付けされた平均の角度が、上述の数値範囲を満たすことが望ましいが、とりわけ全てのテーパ角θ1、θ2…θnが、上述の数値範囲を満たすことが望ましい。
θ=Σ(θi・Li)/ΣLi (i=1,2…n)
ここで、θiはゴムストリップSの端部e1又はe2のテーパ角、Liは、そのテーパ角θiの部分が占める長さとする。
また、前記ゴムストリップSの厚さtや幅Wは特に限定されないが、これらが小さすぎるとゴム部材Rを作るためのゴムストリップSの巻き付け回数が増加して生産性が悪化する傾向がある。よって、ゴム部材Rの生産性、ひいては空気入りタイヤ1の生産性を向上するためには、ゴムストリップSの前記厚さtは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上が望ましい。同様に、ゴムストリップSの幅Wは、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上が望ましい。
一方、ゴムストリップSの厚さt又は幅Wが過度に大きくなると、被巻付体Uへの巻き付け作業性が悪化したり、また正確に所望の断面形状を形成するのが難しくなる傾向がある。このような観点より、ゴムストリップSの前記厚さtは、好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下が望ましい。同様に、ゴムストリップSの幅Wは、好ましくは 50mm以下、より好ましくは30mm以下が望ましい。
ゴムストリップSが巻き付けられる前記被巻付体Uは、略円筒状のものであれば特に限定されるものではない。このような被巻付体Uとしては、例えば成形ドラムが挙げられるが、生タイヤの一部を形成しているカーカス6やベルト層7であっても良い。即ち、カーカス6やベルト層7の外側にゴムストリップSを直接巻き付けることによりゴム部材Rを形成しても良い。
本実施形態のゴムストリップSは、種々の方法で製造することができる。例えば図6には、ゴムストリップSの製造装置10が示される。
該製造装置10は、最も上流側に配されかつゴム材料を混練ししかもリボン状で連続して押し出すゴム押出機11と、その下流側に配されかつ一対のロール12a、12bによりゴム押出機11から押し出されたゴムをゴムストリップの仕上げ断面形状に押圧成形しうるカレンダーロール機12と、該カレンダーロール機12で成形されたゴムストリップSを搬送する駆動コンベヤ13と、該駆動コンベヤ13の下流側に配されかつゴムストリップを切断しうる切断装置14とを含んで構成される。
また、前記切断装置14の下流側には、ゴムストリップSの位置をガイドしうるアプリケータ15と、ゴムストリップSが巻き付けられる成形ドラム16とが設けられている。アプリケータ15は、図示しない移動機構により、成形ドラム16に対して軸方向に移動できる。これにより、成形ドラム16の所定の巻き付け位置にゴムストリップSをガイドできる。また、駆動コンベヤ13と切断装置14との間には、適宜アキュムレータ部17などが設けられるのが望ましい。
前記切断装置14は、例えばゴムストリップSの上方に位置しかつ昇降動可能な切断具14aと、ゴムストリップSの下方に設けられかつ押し下げられた切断具14aを受ける受けコンベヤ14bとを有する。
前記切断具14aは、図7及び図8に示されるように、ゴムストリップSの幅方向にのびるとともに押し下げにより前記ゴムストリップSを切断しうる先鋭な切刃20と、軸方向がゴムストリップSの幅方向にのびる略円柱状の押圧部21とから構成される。なお、図7には、切刃20が良く見えるように、切刃20を上に向けた状態が示されているが、本実施形態では、図6に示されるように切刃20は下方に向けられて使用される。
本実施形態において、切刃20は、ゴムストリップSの幅Wよりも大きい幅CWを有する一方、図8に示されるように、ゴムストリップSの厚さtよりも小さい高さhで形成される。また、前記押圧部21は、該切刃20の根元部20bからゴムストリップSの長さ方向両側にかつ上向きで傾斜する押し面21aを有する。本実施形態では、この押し面21aが円弧面からなるが、例えば図9に示されるように、直線状の斜面であっても良い。
そして、このような押し面21aは、切断具14aの押し下げにより、先ず切刃20がゴムストリップSの表面に食い込み切断が開始されるとともに、さらなる切断具の押し下げにより、完全な切断が行われる。この際、切刃20の高さhがゴムストリップSの厚さtよりも小さいので、完全な切断状態では、ゴムストリップSの両端部e1、e2は、それぞれ押し面21aに沿ってテーパ状に押圧される。従って、本実施形態の切断具14aは、ゴムストリップSの切断と、その両端部e1及びe2へのテーパ加工とが同時に行われるので、生産性が向上する。
図10には、切断具14aによって切断されたゴムストリップSの両端部e1、e2が示される。押し面21aによってテーパ状に押圧されることにより、ゴムストリップSの端部はやや幅広に形成される。しかし、その拡幅された部分は、厚さが非常に小さくかつさほど大きくもないので、タイヤの性能に実質的な影響を及ぼすことはない。
ゴムストリップSを切断する際には、例えばゴムストリップSの供給を受けコンベヤ14bの運転を止めて行うことができる。この際、駆動コンベヤ13を通って連続供給されてくるゴムストリップSは、アキュームレータで吸収される。一方、生産性を向上させるために、受けコンベヤ14bの駆動を止めることなくゴムストリップSを切断することもできる。
また、例えば、切断時にゴムストリップSに比較的大きな張力が作用しているような場合では、該ゴムストリップSの表面に切刃20が浅く食い込んだだけで、ゴムストリップSがすぐに切断されるおそれがある。これでは、切断具14aの押し面21aが十分にゴムストリップSを押圧することができず、ひいてはテーパ部9が精度良く形成できない場合がある。
このような場合、図11に示されるように、切刃20の一部に、刃の連続性が途切れた少なくとも一つのノッチ部23を設けておくことが望ましい。このようなノッチ部23は、ゴムストリップSへの切り込み長さを減じるので、ゴムストリップSに張力が作用するような状況であっても、早期にゴムストリップSが切断されるのを防止できる。これにより、例えば図12に示されるように、作業者が手指にて引っ張ることで用に切断可能なジョイントjを介して繋がったテーパ状の端部e1、e2を具えたゴムストリップSを形成できる。
以上本発明の実施形態について説明したが、上記の具体的な実施形態に限定されるものではなく、本発明は種々の態様に変形して実施できる。
表1に示されるゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成したトレッドゴムを用いてサイズ215/45ZR17の乗用車用空気入りタイヤがそれぞれ10000本製造された。そして、各タイヤのユニフォミティ、空気溜まりによって生じる外観不良及び生産性がテストされた。テスト方法は次の通りである。
<ユニフォミティ>
各テストタイヤについて、JASO C607:2000のユニフォミティ試験条件に準拠して、回転時のタイヤ半径方向の力の変動成分であるラジアルフォースバリエーション(RFV)が測定された。RFVについては、低速回転時(10km/H)のオーバーオールである。数値が小さいほどユニフォミティに優れていることを示す。
<外観不良>
検査員による目視検査にて傷等の外観不良が発生しているタイヤの本数を調べた。
<生産性>
トレッドゴム用のゴム部材を形成するのに要した時間が測定された。結果は、比較例1を100とする指数で表示されており、数値が大きいほど短時間であることを示す。
テストの結果を表1に示す。
Figure 2008302668
Figure 2008302668
テストの結果より、実施例のタイヤは、比較例に比べてユニフォミティ及び外観に優れることが確認できた。
本発明により製造された空気入りタイヤの断面図である。 ゴムストリップの斜視図である。 (a)、(b)はゴムストリップを用いて作られたストリップ積層体からなるゴム部材の断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図3(b)のA−A及びB−B断面図である。 (a)、(b)はゴムストリップの側面図である。 ゴム部材の製造装置を示す全体側面図である。 切断具の斜視図である。 切断具によるゴムストリップ切断時の断面図である。 切断具の他の実施形態を示す断面図である。 切断されたゴムストリップの斜視図である。 切断具の他の実施形態を示す斜視図である。 それにより切断されたゴムストリップの斜視図である。 従来のストリップ積層体の断面図である。 その部分断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
9 テーパ部
14a 切断具
20 切刃
20b 切刃の根元部
21 押圧部
21a 押し面
S ゴムストリップ
b ゴム部材
e1、e2 ゴムストリップの端部
U 被巻付体

Claims (7)

  1. 未加硫のゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることにより形成されたタイヤ用のゴム部材であって、
    前記ゴムストリップの一方の端部及び/又は他方の端部に、端に向かって厚さが漸減するテーパ部が設けられていることを特徴とするタイヤ用のゴム部材。
  2. 前記テーパ部のテーパ角が45度以下である請求項1記載のタイヤ用のゴム部材。
  3. 未加硫のゴムストリップを螺旋状に巻き重ねることによりタイヤ用のゴム部材を製造する方法であって、
    前記ゴムストリップの一方の端部を略円筒状の被巻付体に固着する工程と、
    前記ゴムストリップを被巻付体に螺旋状に巻き重ねる工程と、
    前記ゴムストリップの他方の端部をゴム部材上に固着する工程とを含むとともに、
    前記ゴムストリップの一方の端部及び/又は他方の端部に、端に向かって厚さが漸減するテーパ部が設けられていることを特徴とするタイヤ用のゴム部材の製造方法。
  4. 前記ゴムストリップの端部を被巻付体又はゴム部材上に固着するのに先立ち、該ゴムストリップに向けて切断具を押し付けることにより、ゴムストリップを切断しかつその両端部に前記テーパ部を形成する工程をさらに含む請求項3記載のタイヤ用のゴム部材の製造方法。
  5. 前記切断具は、ゴムストリップの幅方向にのびるとともに押し下げにより前記ゴムストリップを切断しうる先鋭な切刃と、
    該切刃の根元部からゴムストリップの長さ方向両側にかつ上向きに傾斜してのびる押し面を有することにより前記ゴムストリップの両端部をそれぞれテーパ状に押圧しうる押圧部とを一体に有する請求項4記載のタイヤ用のゴム部材の製造方法。
  6. 前記押圧部は、軸方向がゴムストリップの幅方向にのびる円柱体の一部をなす請求項5記載のタイヤ用のゴム部材の製造方法。
  7. 請求項3乃至6によって製造されたタイヤ用ゴム部材を用いて生タイヤを成形する工程と、該生タイヤを加硫する工程とを含む空気入りタイヤの製造方法
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