JP2008301288A - 固体撮像装置およびその駆動方法、並びに電子情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトダイオード11から電荷検出部FDへ信号電荷を転送する転送トランジスタ112のゲート電圧の昇圧により該信号電荷の完全な転送を可能とし、しかも、該ゲート電圧の昇圧に用いるチャージポンプ型昇圧回路が発生するノイズによる影響を抑制することができ、これにより高画質の画像を得る。
【解決手段】転送トランジスタ12のゲート電圧の昇圧に用いるチャージポンプ型昇圧回路101を、発振周波数可変のオシレータ回路、および該オシレータ回路の出力パルスにより駆動されるポンプ部を有する回路構成とし、画素部10aの電荷蓄積部FDの電位を読み出す画素読み出し期間には、チャージポンプ型昇圧回路101におけるオシレータ回路を、その発振周波数が低下するよう制御するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、固体撮像装置およびその駆動方法、並びに電子情報機器に関し、特に、昇圧回路を搭載する増幅型固体撮像装置、該増幅型固体撮像装置におけるチャージポンプ型昇圧回路の駆動方法、および該増幅型固体撮像装置を有する電子情報機器に関する。
一般に、増幅型固体撮像装置としては、増幅機能を持たせた画素部とその画素部の周辺に配置された走査回路とを有し、その走査回路により画素部から画素データを読み出すものが普及している。
具体的には、増幅型固体撮像装置としては、画素部が周辺の走査回路などの駆動回路および信号処理回路と一体化するのに有利なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)により構成されたAPS(Active Pix el Sensor) 型イメージセンサが知られており、特に、1個のフォトダイオード( P D )と4個のMOS型トランジスタ(Tr)を用いて、PD+4Tr方式としたAPS型イメージセンサが知られている(特許文献1)。
図9は、従来のAPS型イメージセンサの一画素部を示す図である。
このAPS型イメージセンサの画素部(以下単に画素ともいう。)10は、光電変換部としてのフォトダイオード11と、フォトダイオード11に蓄積した信号電荷を電荷検出部FDに転送するための転送トランジスタ12と、電荷検出部FDの電位をVR電位(例えば電源電位)にリセットするリセット部14と、該電荷検出部FDの電位を増幅する増幅装置13と、画素信号を読み出すべき画素を選択する画素選択部15とを備えている。該イメージセンサでは、このような構成の画素が行列状に配列され、各画素列毎に垂直信号線17が設けられ、各画素列の画素は、対応する垂直信号線17に接続されている。また、垂直信号線17には、該垂直信号線17に読み出された電荷検出部FDの電位を信号処理して、各画素の画素データ(画素信号)を生成する信号処理回路120が接続されている。
ここで、上記リセット部14は、一定電圧のリセットドレイン電源VRと上記電荷検出部FDとの間に接続されたスイッチ素子により構成されており、駆動パルスφRにより駆動制御される。上記転送トランジスタ12は、フォトダイオード11と電荷検出部FDとの間に接続され、駆動パルスφTXにより駆動制御される。また、上記画素選択部15は、上記増幅装置13の出力と上記垂直信号線17との間に接続され、駆動パルスφSにより駆動制御される。
図10は、リセット部14の駆動パルスφR、画素選択部15の駆動パルスφS、および転送トランジスタ12の駆動パルスφTXの動作タイミングを示す図である。
図10に示すように、従来のAPS型イメージセンサでは、先ずリセット部駆動パルスφRが期間TRでオン(ハイレベル)となり、電荷検出部FDの電位が電源電圧VRにリセットされる。そして、駆動パルスφRの立ち上がりタイミングと同時、あるいはその後に、画素選択部駆動パルスφSがオン(ハイレベル)となり、リセット部駆動パルスφ Rがローレベルに立ち下がった後、期間TAにて、リセットされた電荷検出部FDの電位が、増幅装置13、画素選択部15、および垂直信号線17を介して、出力信号V s i g(R)として読み出される。
その後、転送トランジスタ駆動パルスφTXが期間TXでオン(ハイレベル)となり、フォトダイオード11から電荷検出部FDへ信号電荷が転送される。
このとき、画素選択部駆動パルスφSがオン(ハイレベル)状態であることから、信号電荷が転送された電荷検出部FDの電位が、増幅装置13、画素選択部15、垂直信号線17を介して、期間TBで出力信号Vsig(S)として読み出される。
図9に示す回路構成の画素部10において、フォトダイオード11を埋め込み型として、フォトダイオード11から電荷検出部FDへの信号電荷転送を完全に行えるようにすれば、非常に低ノイズ化でき、高画質の画像を得ることが可能である。
しかしながら、このような信号電荷の完全な転送を実現するには、以下のような課題が存在する。
図11は、埋め込み型フォトダイオードを有する画素部を説明する図であり、図11(a)は該画素部の断面構造を示し、図11(b)はフォトダイオードから電荷検出部までの間でのポテンシャル分布を示している。
この画素部の埋め込み型フォトダイオードは、P型基板201と、P型基板201上に形成されたN型光電変換蓄積部202と、このN型光電変換蓄積部202の表面領域に形成された高濃度P型ピンニング層203とから構成されている。また、この画素部では、P型基板201の、埋め込み型フォトダイオード部から一定距離離れた部分には、電荷検出部204(図9の電荷検出部FDに相当する。)が形成され、P型基板201のフォトダイオードと電荷検出部との間の領域上には、埋め込み型フォトダイオードからの信号電荷を電荷検出部へ転送する転送ゲート206が配置されている。そして、転送ゲート206には転送パルスφTXが、電荷検出部204には電位VFDが夫々印加されるようになっている。
ここで、転送パルスφTXは、通常CMOS駆動回路から供給されるため、ローレベルがGND、ハイレベルが電源電圧VDである。また、その時のゲート下チャネルポテンシャルは、図10に示すように、転送パルスφTXがローレベルのときポテンシャルΨ0、転送パルスφTXがハイレベルのとき、ポテンシャルΨ1となっている。
ここで、CMOS駆動回路の電源電圧VDは、固定であるので大きな値を取ることができず、また、N型光電変換蓄積部202の空乏化ポテンシャルΨdは、蓄積可能電荷量の低下を招くという理由であまり浅くできない。
このため、上記ポテンシャルの大小関係が、Ψ1<Ψdになって、Ψ1からΨdまでのポテンシャル領域に存在する電荷ΔQが残留して、フォトダイオードに蓄積された電荷Qを完全転送できず、ノイズが発生して低ノイズ化できないと共に、残像現象を引き起こすという問題がある。
この問題を解決するために、転送トランジスタのゲート電圧を昇圧することが考えられる。
例えば、特許文献2には、入力電圧を該入力電圧よりも高い電圧に変換するチャージポンプ回路を、MOS型固体撮像素子が形成された半導体基板と同じ基板上に形成した固体撮像装置が開示されている。
このようなチャージポンプ回路により得られた昇圧電圧を転送トランジスタのゲートに印加することにより前記残像現象をなくすことが可能となる。
特開平9−46596号公報 特開2004−241491号公報
しかしながら、チャージポンプ回路は、キャパシタに貯められた電荷を繰り返し充放電することにより電荷転送する機構であるため、電源電圧の瞬時低下をはじめとする動作時のノイズが問題となる。特に、画素の読み出し期間のノイズは、画質への影響が避けられない。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、転送トランジスタのゲートに印加する電圧を、チャージポンプ型昇圧回路を用いて、この昇圧回路の動作ノイズの画質への影響を抑えつつ昇圧することができ、これにより、フォトダイオードから電荷検出部への信号電荷の完全転送を、画質を損なうことなく行うことができる固体撮像装置およびその駆動方法、並びに、該固体撮像装置を用いた電子情報機器を得ることを目的とする。
この発明にかかる固体撮像装置は、光電変換より信号電荷を発生する光電変換素子と、該光電変換素子で発生した信号電荷を検出して該信号電荷に対応する電位を発生する電荷検出部と、該信号電荷を該光電変換素子から該電荷検出部に転送する転送トランジスタとを有する画素部を備え、画素読み出し期間内に、該画素部から該電荷検出部の電位を読み出し、続くデータ処理期間内に、該読み出した電荷検出部の電位を信号処理する固体撮像装置であって、発振周波数可変のオシレータ回路を有し、該転送トランジスタのゲートに印加するゲート電圧を、該オシレータ回路の発振周波数に応じた、電源電圧より高い電圧レベルに昇圧する昇圧部と、該オシレータ回路を、その発振周波数が該画素読み出し期間には低下するよう制御する制御部とを備えたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記光電変換素子は、埋め込み型のフォトダイオードであることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記オシレータ回路は、その駆動電流を決定する複数の抵抗素子を有し、これらの抵抗素子の切り替えにより、その発振周波数が変更されるよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記抵抗素子は、基板上に形成されたポリシリコン層を用いたポリ抵抗、あるいは基板上に形成されたウェル領域を用いたウェル抵抗であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記抵抗素子は、MOSトランジスタのオン抵抗を用いたものであることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記昇圧部は、前記オシレータ回路の出力パルス電圧が印加される第1のキャパシタを有し、該出力パルスによる該第1のキャパシタの充放電により、電源電圧より高い昇圧電圧を発生するポンプ部と、該ポンプ部から出力される昇圧電圧により充電される第2のキャパシタと、前記転送トランジスタのゲートに印加するゲート電圧を、該第2のキャパシタの充電により発生した昇圧電圧にレベルシフトするレベルシフタとを有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記昇圧部は、前記オシレータ回路と、該オシレータ回路の出力パルス電圧が印加される第1のキャパシタを有し、該出力パルスによる該第1のキャパシタの充放電により、電源電圧より高い昇圧電圧を発生するポンプ部と、該ポンプ部の動作を制御するポンプ部制御回路とからなるチャージポンプ型昇圧回路を含み、かつ該ポンプ部から出力される昇圧電圧により充電される第2のキャパシタを含み、該ポンプ部制御回路は、該ポンプ部による第2のキャパシタの充電により発生する昇圧電圧を目標電圧と比較し、該昇圧電圧が該目標電圧より大きくなったとき、該ポンプ部の動作を停止させることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記オシレータ回路は、入力信号を反転して出力する発振用ユニットを複数段リング状に接続してなる発振部と、該各発振用ユニットに供給される、該発振部の発振周波数を決定するその駆動電流を規定する基準電流を発生する基準電流発生回路とを有し、前記制御部は、該基準電流発生回路が発生する基準電流を、該発振部の発振周波数が前記画素読み出し期間内に低下するよう制御することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記画素読み出し期間には、前記画素部の、電源電圧にリセットされた前記電荷検出部の電位が、該画素部を含む画素部列に対応する垂直信号線に読み出され、その後、該画素部の、前記信号電荷が転送された該電荷検出部の電位が、該垂直信号線に読み出されることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記オシレータ回路を構成する発振部は、前記発振用ユニットを素数個有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記オシレータ回路を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に形成された、直列接続の抵抗素子およびスイッチ素子を含む電流経路を複数有し、該複数の電流経路における抵抗素子は異なる抵抗値を有し、前記制御部は、該スイッチ素子の制御により、該基準電圧発生回路で発生する前記基準電流を変更して前記発振部の発振周波数を調整することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記発振部を構成する発振用ユニットは、その出力ノードと電源との間に直列に接続された第1および第2の第1導電型トランジスタと、その出力ノードと接地との間に直列に接続された第1および第2の第2導電型トランジスタとを有し、該出力ノードは、次段の発振用ユニットの入力ノードである、該異なる導電型のトランジスタの接続点に接続されており、前記発振部を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に直列に導電型の異なる2つのトランジスタを直列に接続してなる直列回路を含み、該直列回路は、該スイッチ素子の制御により選択された電流経路に流れる電流と等しい電流が流れるものであり、該直流回路を構成する電源側の第1導電型トランジスタと、該発振用ユニットの電源に接続された第1導電型トランジスタとはカレントミラー回路を構成し、該直流回路を構成する接地側の第2導電型トランジスタと、該発振用ユニットの接地に接続された第2導電型トランジスタとはカレントミラー回路を構成することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記オシレータ回路を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に形成された、直列接続の第1の抵抗素子および第1のスイッチ素子を含む第1の電流経路と、電源と接地との間に形成された、第2の抵抗素子および第2のスイッチ素子を含む第2の電流経路とを有し、該第2の抵抗素子は、該第1の抵抗素子の抵抗値より大きい抵抗値を有し、前記制御部は、前記画素読み出し期間内には、該基準電流発生回路の第2の電流経路に前記基準電流が流れるよう、該第1のスイッチ素子をオフし、かつ該第2のスイッチ素子をオンし、前記画素読み出し期間に続くデータ処理期間内には、該基準電流発生回路の第1の電流経路に該基準電流が流れるよう、該第1のスイッチ素子をオンし、かつ第2のスイッチ素子をオフすることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置において、前記オシレータ回路を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に形成された、直列接続の第1の抵抗素子および第1のスイッチ素子を含む第1の電流経路と、電源と接地との間に形成された、直列接続の第2の抵抗素子および第2のスイッチ素子を含む第2の電流経路と、電源と接地との間に形成された、直列接続の第3の抵抗素子および第3のスイッチ素子を含む第3の電流経路とを有し、該第2の抵抗素子は、該第1の抵抗素子の抵抗値より大きい抵抗値を有し、該第3の抵抗素子は、該第1の抵抗素子の抵抗値と第2の抵抗素子の抵抗値との間の中間的な抵抗値を有し、前記制御部は、前記画素読み出し期間内には、該基準電流発生回路の第2の電流経路に前記基準電流が流れるよう、該3つのスイッチ素子を制御し、前記画素読み出し期間に続くデータ処理期間には、最初の一定時間は、該基準電流発生回路の第3の電流経路に該基準電流が流れ、その後、該基準電流発生回路の第1の電流経路に該基準電流が流れるよう、該3つのスイッチ素子を制御することが好ましい。
本発明にかかる固体撮像装置の駆動方法は、光電変換より信号電荷を発生する光電変換素子と、該光電変換素子で発生した信号電荷を検出して該信号電荷に対応する電位を発生する電荷検出部と、該信号電荷を該光電変換素子から該電荷検出部に転送する転送トランジスタとを有する画素部を備えた固体撮像装置を、電源電圧を昇圧して得られる昇圧電圧により駆動する固体撮像装置の駆動方法であって、発振周波数可変のオシレータ回路の出力パルスにより駆動され、昇圧用キャパシタを充電するチャージポンプ回路を用いて、該転送トランジスタのゲートに印加するゲート電圧を、該オシレータ回路の発振周波数に応じた、電源電圧より高い昇圧電圧に昇圧し、該画素部から該電荷検出部の電位を読み出す画素読み出し期間内には、該昇圧電圧が低下するよう、該オシレータ回路の発振周波数を制御するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像装置の駆動方法において、前記画素読み出し期間に続く、該読み出した電荷検出部の電位を信号処理するデータ処理期間には、その最初の一定時間の間に、該画素読み出し期間内に低下させた昇圧電圧が段階的に上昇するよう、該オシレータ回路の発振周波数を制御することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の駆動方法において、前記画素読み出し期間に続く、該読み出した電荷検出部の電位を信号処理するデータ処理期間では、その最初の一定時間の間に、該画素読み出し期間内に低下させた昇圧電圧が段階的に上昇し、その後、昇圧電圧が一定レベルに保持され、その最後の一定時間の間に、該昇圧電圧が段階的に低下するよう、該オシレータ回路の発振周波数を制御することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の駆動方法において、前記光電変換素子は、埋め込み型のフォトダイオードであることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の駆動方法において、前記オシレータ回路に含まれる、その駆動電流を決定するための複数の抵抗素子を切り替えて、該オシレータ回路の発振周波数を変更することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の駆動方法において、前記抵抗素子は、基板上に形成されたポリシリコン層を用いたポリ抵抗、あるいは基板上に形成されたウェル領域を用いたウェル抵抗であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の駆動方法において、前記抵抗素子は、MOSトランジスタのオン抵抗を用いたものであることが好ましい。
本発明の電子情報機器は、本発明の上記固体撮像装置を撮像部または/および回路部に用いたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、発振周波数可変のオシレータ回路を有し、転送トランジスタのゲート電圧を、該オシレータ回路の発振周波数に応じた、電源電圧より高い電圧レベルに昇圧する昇圧部を備え、該オシレータ回路を、その発振周波数が、画素部からその電荷検出部の電位を読み出す画素読み出し期間には低下するよう制御するようにしたから、画素読み出し時には、画素部の光電変換素子から電荷検出部へ信号電荷を完全に転送でき、しかも、昇圧部のオシレータ回路が発生するノイズによる影響を抑制することができ、これにより高画質の画像を得ることができる。
また、オシレータ回路を構成する発振部は、発振用ユニットを素数個だけ有するので、発振用ユニット間での動作の干渉を回避してノイズ低減を図ることができる。
また、オシレータ回路は、その駆動電流を決定するための複数の抵抗素子を有し、これらの抵抗素子の切り替えにより、その発振周波数が変更されるよう構成されているので、オシレータ回路の発振周波数の変更を、複数の抵抗素子のうちから所定のものを選択するという簡単処理により行うことができる。
さらに、この発明においては、画素読み出し期間後の、画素から読み出した画素電圧を後段の信号処理回路の転送するデータ転送期間には、段階的にチャージポンプ型昇圧回路の動作周波数を高めるようにしているので、チャージポンプ型昇圧回路の動作周波数の切り替え時に発生するノイズを低減することが可能となり、これにより、より一層高画質の画像を得ることができる。
また、この発明においては、データ転送期間の初期の段階で徐々に発振周波数を高めるだけでなく、データ転送期間の最後の一定期間に、発振周波数を段階的に低下させるので、より一層、チャージポンプ型昇圧回路の動作周波数の切り替え時に発生するノイズを低減することが可能となり、これにより、より一層高画質の画像を得ることができる。
以上により、本発明によれば、発振周波数可変のオシレータ回路を有し、転送トランジスタのゲート電圧を、該オシレータ回路の発振周波数に応じた、電源電圧より高い電圧レベルに昇圧する昇圧部を備えることにより、フォトダイオードから電荷検出部へ信号電荷を完全に転送でき、さらに、読み出し時には、昇圧部のオシレータ回路の動作周波数を下げて、該オシレータ回路をゆっくり動作させることにより、該昇圧部が発生するノイズによる影響を抑制することができ、これにより高画質の画像を得ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は、該固体撮像装置の全体構成を模式的に示し、図1(b)は、該固体撮像装置における1つの画素部と転送トランジスタのゲート電圧昇圧部とを示している。
この実施形態1の固体撮像装置100は、画素部(以下単に画素ともいう。)を行列状に配列してなる画素アレイ部100aと、画素アレイ部の各画素行を選択する垂直走査回路110aと、画素アレイ部100aの各画素列を選択する水平走査回路110bとを有している。
ここで、画素部10aは、光電変換部としてのフォトダイオード11と、フォトダイオード11に蓄積した信号電荷を電荷検出部FDに転送する転送トランジスタ12と、該トランジスタ12のゲート19が接続された電荷検出部FDの電位をVR電位(例えば電源電位)にリセットするリセット部14と、該電荷検出部FDの電位を増幅する増幅装置13と、画素信号を読み出すべき画素を選択する画素選択部15とを備えている。また、従来の固体撮像装置と同様、各画素列毎に垂直信号線17が設けられ、各画素列の画素は、対応する垂直信号線17に接続されている。該垂直信号線17には、該垂直信号線17に読み出された電荷検出部FDの電位を信号処理して、各画素の画素データ(画素信号)を生成する信号処理回路120が接続されている。
また、上記固体撮像装置100は、電源電圧より高い電圧を発生するチャージポンプ型昇圧回路101と、該昇圧回路101の出力と接地との間に接続され、該昇圧回路から出力された昇圧電圧により電荷を蓄積するプールキャパシタ102と、画素の転送トランジスタの選択信号TX_Dを、該プールキャパシタ102に発生した昇圧電圧によりレベルシフトするレベルシフタ103とを有している。ここで、チャージポンプ型昇圧回路101、プールキャパシタ102、およびレベルシフタ103は、転送トランジスタのゲート電圧を昇圧する昇圧部を構成している。該レベルシフタ103はインバータ回路からなり、上記垂直走査回路110aに含まれているものである。また、チャージポンプ型昇圧回路101から出力される電圧は、フォトダイオードから信号電荷を電荷検出部FDへ完全に転送するのに十分な昇圧電圧である。
さらに、上記固体撮像装置100は、垂直走査回路110a、水平走査回路110b、および、チャージポンプ型昇圧回路101を制御する制御部100bを有している。
図2は、上記チャージポンプ型昇圧回路の構成例を示す。
このチャージポンプ型昇圧回路101は、昇圧電圧HHVを発生するポンプ部503と、該制御部からの制御信号EN1およびEN2に基づいて該ポンプ部503に駆動パルス電圧Dpを供給するオシレータ回路502と、該ポンプ部の稼動あるいは非稼動を制御するポンプ部制御回路501とから構成されている。
図3は、ポンプ部503の具体的な回路構成を示している。
このポンプ部503は、オシレータ回路502からの駆動パルス電圧Dpによりキャパシタの充放電を行って、電源電圧の約2倍の昇圧電圧を出力する1段ポンピング構成を有している。つまり、該ポンプ部503は、電源と接地との間に直列に接続された直列接続の2つのトランジスタT601およびT602と、該両トランジスタの接続点N603に一端が接続されたキャパシタ610と、上記駆動パルス電圧を、上記制御回路501からのポンプ制御信号PMPENに応じて該キャパシタ610の他端に印加する2入力論理回路L603とを有している。
なお、実際には、トランジスタT601およびT602にしきい値による電圧降下が発生するため、このポンプ部503の出力は、電源電圧の2倍の昇圧電圧にはならないが、これらのトランジスタに、低しきい値のトランジスタを用いるなどの対策をして、電圧のロスをなくすことは可能である。
図4は、ポンプ部制御回路501の具体的な回路構成例を示している。
このポンプ部制御回路501は、基準電圧Vrefとポンプ部503の出力電圧HHVとに基づいて、ポンプ部の稼動/非稼動を制御する回路である。このポンプ部制御回路501は、上記ポンプ部503の出力電圧HHVを抵抗分圧する抵抗分圧回路702と、該抵抗分圧回路702の分圧出力VDIVと基準電圧Vrefとを比較し、この比較結果に応じて、ポンプ部を稼動状態あるいは非稼動状態にするポンプ部制御信号PMPENを出力する差動増幅回路701とを有している。例えば、ポンプ部制御回路501は、分圧出力VDIVが基準電圧Vrefより高いときは、ポンプ部502をこれが非稼動状態となるよう制御し、分圧出力VDIVが基準電圧Vrefより高くないときは、ポンプ部502をこれが稼動状態となるよう制御する。これにより、ポンプ部制御回路501は、プールキャパシタの充電により発生する昇圧電圧が一定レベル以上にならないようにしている。また、上記抵抗分圧回路702は、ポンプ部503の出力と接地との間に直列に接続された2つの抵抗R0およびR1から構成されている。ただし、該抵抗R0およびR1は、消費電流を抑えるために、数メガΩ以上の高抵抗であることが望ましい。
図5は、上記オシレータ回路の詳細な構成を示す。
このオシレータ回路502は、発振用ユニット802を多段に接続してなる発振部800と、該発振部800の発振周期を可変するための基準電流発生回路801とから構成される。
基準電流発生回路801は、電源と第1のノードN80aとの間に接続されたP型MOSトランジスタT83と、該第1のノードN80aに一端が接続された第1の抵抗R3と、該第1の抵抗R3の他端と接地との間に接続された第1のN型MOSトランジスタT81と、該第1のノードN80aに一端が接続された第2の抵抗R4と、該第2の抵抗R4の他端と接地との間に接続された第2のN型MOSトランジスタT82とを有している。ここで、第1のP型MOSトランジスタT83のゲートは第1のノードN80aに接続されている。第1のN型MOSトランジスタT81のゲートには、上記制御部100bからの制御信号である第1のイネーブル信号E1が供給され、該第2のN型MOSトランジスタT82のゲートには、上記制御部100bからの制御信号である第2のイネーブル信号E2が供給されるようになっている。ここで、第1の抵抗R3の抵抗値VR3と第2の抵抗R4の抵抗値VR4とは、VR3≪VR4の関係となっている。なお、抵抗素子は、固体撮像装置を構成する各回路の素子などが形成されている半導体基板に形成されたポリシリコン層を用いたポリ抵抗である。ただし、上記抵抗素子は、ポリ抵抗に限定されるものではなく、該半導体基板に形成されたウェル領域を用いたウェル抵抗であってもよく、また、該半導体基板に形成されたMOSトランジスタのオン抵抗を用いたものでもよい。
また、基準電流発生回路801は、電源と第2のノードN80bとの間に接続された第2のP型MOSトランジスタT84と、該第2のノードN80bと接地との間に接続された第2のN型MOSトランジスタT85とを有している。ここで、該第1のP型MOSトランジスタT84のゲートは上記第1のノードN80aに接続され、該第2のN型MOSトランジスタT85のゲートは上記第2のノードN80bに接続されている。また、第2のP型MOSトランジスタT84は、上記第1のP型MOSトランジスタT83と同一のトランジスタ能力を有している。
上記発振部800を構成する発振用ユニット802は、その出力ノードN2と電源との間に直列に接続された2つのP型MOSトランジスタT86およびT87と、その出力ノードN2と接地との間に直列に接続された2つのN型MOSトランジスタT88およびT89とを有している。電源側のP型MOSトランジスタT86のゲートは、基準電流発生回路801の第1のノードN80aに接続されている。従って、P型MOSトランジスタT83、T84、T86のトランジスタ能力が同じである場合は、これらのトランジスタはカレントミラーを構成することとなる。なお、ここでは、これらのトランジスタT83、T84、およびT86はカレントミラーを構成しているものとする。また、接地側のN型MOSトランジスタT89のゲートは、基準電流発生回路801の第2のノードN80bに接続されている。従って、P型MOSトランジスタT85、T89のトランジスタ能力が同じである場合は、これらのトランジスタはカレントミラーを構成することとなる。ここでは、これらのトランジスタT85およびT89はカレントミラーを構成するものとする。また、出力ノードN2につながるP型MOSトランジスタT87のゲートとN型MOSトランジスタT88のゲートは共通接続され、発振用ユニット802の入力ノードN1となっている。
上記発振部800では、このような発振用ユニット802が素数個の段数設けられ、1つの発振用ユニットの出力ノードが次段の発振用ユニットの入力ノードに接続され、最終段の発振用ユニットの出力ノードは初段の発信用ユニットの入力ノードに接続されている。つまり、素数個の発振用ユニット802は、リング状の多段接続となっている。
次に動作について説明する。
固体撮像装置100では、画素アレイ部100aの所定の画素行が垂直走査回路110aにより選択され、画素アレイ部100aの所定の画素列が水平走査回路110bにより選択される。そして、図6に示すように、画素行と画素列の選択により選択された画素から、画素読み出し期間Taに、リセットされた電荷検出部FDの電位と、信号電荷が転送された電荷検出部FDの電位とを垂直信号線17に読み出す。そして、続くデータ転送期間(データ処理期間)Tbには、垂直信号線17に読み出された電位が次段の信号処理回路120で処理される。
そして、本実施形態では、画素のフォトダイオード11から電荷検出部FDへ信号電荷を転送する際、チャージポンプ型昇圧回路101により昇圧された転送パルスφTXが転送トランジスタ12のゲートに印加される。
つまり、この実施形態では、プールキャパシタ102は常に、チャージポンプ型昇圧回路101から供給される電荷により充電されており、該プールキャパシタ102の端子間電圧は、電源電圧より高い電位となっている。そして、このプールキャパシタ102の端子間電圧は、垂直走査回路110aからの転送トランジスタの選択信号TX_Dをレベルシフトするレベルシフタ103に供給されている。これにより、インバータ回路からなるレベルシフタ103からは、ハイレベルが電源電圧より高い電位に昇圧された転送パルスφTXが転送トランジスタ12のゲートに印加されることとなって、フォトダイーオード11に蓄積された信号電荷は、完全に電荷検出部FDへ転送されることとなる。
以下、このチャージポンプ型昇圧回路101の動作について詳しく説明する。
このチャージポンプ型昇圧回路101には、制御部100bから制御信号である第1および第2のイネーブル信号EN1およびEN2が供給されており、これらの信号EN1およびEN2は、チャージポンプ型昇圧回路101を構成するオシレータ回路502の基準電流発生回路801に供給される。
例えば、第1のイネーブル信号EN1がハイレベルで、第2のイネーブル信号EN2がローレベルであるときは、選択トランジスタT81がオンし、基準電流発生回路801では、電源から、P型MOSトランジスタT83、抵抗R3、および選択トランジスタT81を介して接地に至る経路で電流が流れる。すると、該P型MOSトランジスタT83のドレイン(つまり第1のノード)N80aにゲートが接続されたP型MOSトランジスタT84が導通し、N型MOSトランジスタのドレイン(つまり第2のノード)N80bも立ち上がり、N型MOSトランジスタT85がオンする。
各発振用ユニット802の、電源につながるP型MOSトランジスタT86のゲートは、基準電流発生回路801のP型MOSトランジスタT83およびT84のゲートに接続され、各発振用ユニット802の、接地につながるN型MOSトランジスタT89が基準電圧発生回路801のN型MOSトランジスタT85のゲートに接続されていることから、各発振用ユニット802のこれらのトランジスタT86およびT89はオンする。この結果、各発振用ユニット802の、ゲートが入力ノードに共通接続されたP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタの直列接続体の両端に電圧が印加されることとなって、発振部800は発振動作を開始する。
一方、第1のイネーブル信号EN1がローレベルで、第2のイネーブル信号EN2がハイレベルであるときは、選択トランジスタT82がオンし、基準電流発生回路801では、電源から、P型MOSトランジスタT83、抵抗R4、および選択トランジスタT82を介して接地に至る経路で電流が流れる。この場合も、選択トランジスタT82がオンしたときと同様の発振動作が行われる。
ただし、抵抗R3の抵抗値VR3と抵抗R4の抵抗値VR4は、VR3≪VR4である。このため、例えば、基準電流発生回路801で、抵抗R3を含む電流パスが選択された場合は、この電流パスには1μAの電流が流れ、抵抗R4を含む電流パスが選択された場合は、この電流パスには50μAの電流が流れる。
そして、P型MOSトランジスタT83のゲートは、発振用ユニット802内のP型MOSトランジスタT86のゲートにも接続されており、双方のトランジスタ能力が同じである場合は、カレントミラーを構成していることから、P型MOSトランジスタT83の電流が発振ユニット802内のP型MOSトランジスタT86の動作電流としてコピーされる。また、P型MOSトランジスタT83は、同一トランジスタ能力のP型MOSトランジスタT84のゲートにも接続され、P型MOSトランジスタT84のドレインは、N型MOSトランジスタT85のドレインおよびゲートに接続されている。さらにN型MOSトランジスタT85のゲートは、発振用ユニット802内のN型MOSトランジスタT89のゲートにも接続されている。
従って、このようなことから、発振用ユニット802は、次段のゲート容量、つまり入力ノードの容量を充電するとき、基準電流発生回路801で発生した電流と同じ電流で充電を行い、次段のゲート容量、つまり入力ノードの容量を放電するとき、基準電流発生回路801で発生した電流と同じ電流で放電を行う。言い換えると、基準電流発生回路801のP型MOSトランジスタT83を流れる電流を制御することで、発振部の発振周波数を可変できる。
ところで、チャージポンプ型昇圧回路を停止するためには、リセット回路などを追加して、ポンプ部制御回路、オシレータ回路、ポンプ部をそれぞれ停止させる必要がある。ところが、一旦チャージポンプ型昇圧回路が停止してしまうと、次ぎに起動時には、オシレータ回路が発振をするまでに時間を必要としたり、それぞれの回路を起動するためのスイッチング時のノイズが発生することとなる。このため、チャージポンプ型昇圧回路101の、特にオシレータ回路は、停止しないことが望ましい。
そこで、この実施形態1では、図6に示すように画素から電荷蓄積部の電位を読み出す画素読み出し期間Taには、チャージポンプ型昇圧回路におけるオシレータ回路の動作周波数を抑えるようにしている。チャージポンプ型昇圧回路のオシレータ回路の動作周波数を低く抑えることで、チャージポンプ型昇圧回路の消費電流を抑えることができ、ノイズの発生を低く抑えることが可能となる。
具体的には、例えば、制御部100bは、画素読み出し期間Taは、抵抗値の大きい抵抗R4を含む電流パスが形成されるよう、イネーブル信号EN1をローレベルにし、かつイネーブル信号EN2をハイレベルとして、1MHz程度でチャージポンプ型昇圧回路を動作させ、データ転送期間Tbには、抵抗値の小さい抵抗R3を含む電流パスが形成されるよう、イネーブル信号EN1をハイレベルにし、かつイネーブル信号EN2をローレベルとして、50MHz程度でチャージポンプ型昇圧回路を動作させる。
このようにしてオシレータ回路502で発振動作が行われると、該オシレータ回路502からは、ポンプ駆動パルスDpがポンプ部503に出力される。
すると、ポンプ部503では、図3に示すように、該駆動パルス電圧Dpは、ANDゲートL603を介してキャパシタ610に印加される。このANDゲートL603では、ポンプ部制御回路501からのポンプイネーブル信号PMPENがハイレベルのときのみ、駆動パルス電圧Dpをキャパシタ610に出力する。
上記駆動パルス電圧Dpがキャパシタ610に供給されると、該キャパシタ610が該駆動パルス電圧Dpにより充放電されることとなる。このとき、ポンプ部503の直列接続のN型MOSトランジスタ601およびT602は、これらはダイオード接続となっているため、常に導通状態であり、これらのトランジスタの接続ノードN603は、上記駆動パルス電圧Dpが印加されていない状態で電源電位(例えば3V)となっている。
従って、キャパシタ610のANDゲート側ノードに駆動パルス電圧Dpが供給され、該ノードが0Vから電源電圧(例えば3V)に変化すると、該キャパシタの他方のノードN603の電位は電源電圧(例えば3V)から電源電圧より高い昇圧電圧(例えば6V)に変化し、ポンプ部503の出力側のプールキャパシタ102は、6Vで充電されることとなる。ただし、プールキャパシタ102については、目標充電電圧(例えば4V)が設定されており、ポンプ部制御回路501は、プールキャパシタ102の電位がこれを超えると、ポンプ部503の稼動を停止させて該ポンプ部503によるプールキャパシタの充電は停止する。
つまり、ポンプ部制御回路501では、プールキャパシタ102の充電電位HHVを抵抗分圧回路702で分圧した分圧電位VDIVと、基準電圧Vrefとが差動増幅回路701で比較され、分圧電位VDIVが基準電圧Vrefを超えたとき、ポンプ制御信号PMPENをローレベルとする。これにより、ポンプ部503では、ANDゲートL603からはオシレータ回路502からの駆動パルス電圧Dpが出力されない状態となる。
このように本実施形態1では、転送ゲートに印加する電圧を昇圧するチャージポンプ型昇圧回路101を備え、読み出し時には、チャージポンプ型昇圧回路の動作周波数を下げて、ゆっくり動作させるようにしたので、画素10aのフォトダイオード11から電荷検出部FDへ信号電荷を完全に転送でき、しかも、チャージポンプ型昇圧回路101が発生するノイズによる影響を抑制することができ、これにより高画質の画像を得ることができる。
また、オシレータ回路502を構成する発振部800は、発振用ユニット802を素数個だけ有するので、発振用ユニット間での動作の干渉を回避してノイズ低減を図ることができる。
また、オシレータ回路502は、その駆動電流を決定する2つの抵抗素子R3およびR4を有し、これらの抵抗素子の切り替えにより、その発振周波数が変更されるよう構成されているので、オシレータ回路の発振周波数の変更を抵抗の選択という簡単な処理により行うことができる。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2による固体撮像装置を説明する図であり、該固体撮像装置のチャージポンプ型昇圧回路におけるオシレータ回路の構成を示している。
本実施の形態2の固体撮像装置102は、実施形態1の固体撮像装置100のチャージポンプ型昇圧回路におけるオシレータ回路502に代えて、その発振周波数の切り替えを3段階に変更可能としたオシレータ回路502aを備え、実施形態1の制御部100bを、該オシレータ回路で3段階の周波数の変更を行うための制御信号、つまり3つのイネーブル信号EN1、EN2、EN3を該オシレータ回路502aに供給するよう構成変更した制御部(図示せず)を備えたものであり、その他の構成は、実施形態1のものと同一である。
すなわち、この実施形態2のチャージポンプ型昇圧回路におけるオシレータ回路502aは、発振用ユニット802を多段に接続してなる発振部800と、該発振部800の発振周期を3段階に変更可能とした基準電流発生回路801aとから構成されている。ここで、発振部800は、実施形態1のものと同一構成である。
そして、この実施形態2の基準電流発生回路801aは、電源と第1のノードN80aとの間に接続されたP型MOSトランジスタT83と、該第1のノードN80aに一端が接続された第1の抵抗R3と、該第1の抵抗R3の他端と接地との間に接続された第1のN型MOSトランジスタT81と、該第1のノードN80aに一端が接続された第2の抵抗R4と、該第2の抵抗R4の他端と接地との間に接続された第2のN型MOSトランジスタT82と、該第1のノードN80aに一端が接続された第3の抵抗R5と、該第3の抵抗R5の他端と接地との間に接続された第3のN型MOSトランジスタT90とを有している。
ここで、第1のP型MOSトランジスタT83のゲートは第1のノードN80aに接続されている。第1のN型MOSトランジスタT81のゲートには、上記制御部100bからの第1のイネーブル信号E1が供給され、該第2のN型MOSトランジスタT82のゲートには、上記制御部100bからの第2のイネーブル信号E2が供給され、該第3のN型MOSトランジスタT90のゲートには、上記制御部100bからの第3のイネーブル信号E3が供給されるようなっている。なお、第3の抵抗R5の抵抗値VR5は、第1の抵抗R3の抵抗値VR3と第2の抵抗R4の抵抗値VR4と間の中間的な値となっている。
また、基準電流発生回路801aは、実施形態1と同様、電源と第2のノードN80bとの間に接続された第2のP型MOSトランジスタT84と、該第2のノードN80bと接地との間に接続された第2のN型MOSトランジスタT85とを有している。また、該第1のP型MOSトランジスタT84のゲートは上記第1のノードN80aに接続され、該第2のN型MOSトランジスタT85のゲートは上記第2のノードN80bに接続されている。また、第2のP型MOSトランジスタT84は、上記第1のP型MOSトランジスタと同一のトランジスタ能力を有している。
次に動作について説明する。
この実施形態2の固体撮像装置の動作は、チャージポンプ型昇圧回路の動作以外は、実施形態1と同一であるので、以下では、チャージポンプ型昇圧回路の動作についてのみ説明する。
この実施形態2では、図8に示すように画素から電荷蓄積部の電位を読み出す画素読み出し期間Taには、実施形態1と同様、チャージポンプ型昇圧回路の動作周波数を抑えるようにしている。このようにチャージポンプ型昇圧回路の動作周波数を低く抑えることで、チャージポンプ型昇圧回路の消費電流を抑えることができ、ノイズの発生を低く抑えることが可能となる。そして、この実施形態2では、画素読み出し期間Ta後の、画素から読み出した画素電圧を後段の信号処理回路の転送するデータ転送期間Tbには、段階的にチャージポンプ型昇圧回路の動作周波数を高めるようにしている。これにより、チャージポンプ型昇圧回路の動作周波数の切り替え時に発生するノイズをより低減することが可能となる。
具体的には、例えば、本実施形態2の制御部(図1(a)参照)は、画素読み出し期間Taには、基準電流発生回路801aの抵抗値の大きい抵抗R4を含む電流パスが形成されるよう、イネーブル信号EN1およびE3をローレベルにし、かつイネーブル信号EN2をハイレベルとして、1MHz程度でチャージポンプ型昇圧回路を動作させる。そしてその後のデータ転送期間Tbでは、まず、最初の一定時間の間には、中間的な抵抗値を持つ抵抗R5を含む電流パスが形成されるよう、イネーブル信号EN3をハイレベルにし、かつイネーブル信号EN1およびEN2をローレベルとして、1MHzと50MHzの間の中間的な周波数(例えば10MHz)でチャージポンプ型昇圧回路を動作させ、その後抵抗値の小さい抵抗R3を含む電流パスが形成されるよう、イネーブル信号EN1をハイレベルにし、かつイネーブル信号EN2およびEN3をローレベルとして、50MHzの間の中間的な周波数でチャージポンプ型昇圧回路を動作させる。
このようにしてオシレータ回路502で発振動作が行われると、該オシレータ回路502からは、ポンプ駆動パルスDpがポンプ部503に出力される。
すると、ポンプ部503では、実施形態1と同様にして、チャージポンプ型昇圧回路の出力側のプールキャパシタ102を充電する動作が行われ、このプールキャパシタ102の充電により生じた昇圧電圧により、転送トランジスタのゲートに印加するゲート電圧が昇圧される。
このように本実施形態2では、上記実施形態1と同様、転送ゲートに印加する電圧を昇圧するチャージポンプ型昇圧回路を備え、読み出し時には、チャージポンプ型昇圧回路の動作周波数を下げて、ゆっくり動作させるようにしたので、フォトダイオードから電荷検出部へ信号電荷を完全に転送でき、しかも、チャージポンプ型昇圧回路が発生するノイズによる影響を抑制することができる。さらに、この実施形態2では、画素読み出し期間Ta後の、画素から読み出した画素電圧を後段の信号処理回路の転送するデータ転送期間Tbには、段階的にチャージポンプ型昇圧回路の動作周波数を高めるようにしているので、チャージポンプ型昇圧回路の動作周波数の切り替え時に発生するノイズを低減することが可能となる。この結果、本実施形態2では、より一層高画質の画像を得ることができる。
なお、上記実施形態1および2では、チャージポンプ型昇圧回路の発振部における発振ユニットの個数を素数個としているが、発振部における発振ユニットの個数は奇数個や偶数個でもよく、この場合もチャージポンプ型昇圧回路の発振動作は可能である。
さらに、上記実施形態2では、チャージポンプ型昇圧回路の発振周波数を3段階に変更可能なものを示したが、上記チャージポンプ型昇圧回路は、さらに多くの段数、つまり4段階以上で発振周波数を変更可能な構成としてもよい。
また、データ転送期間の初期の段階で徐々に発振周波数を高めるだけでなく、データ転送期間の最後の一定期間に、発振周波数を段階的に低下させるようにしてもよい。
また、上記実施形態1および2による固体撮像装置の画素を構成するフォトダイオードは、上記実施形態で説明した埋め込み型フォトダイオード方式のものに限定されるものではなく、PN接合フォトダイオード方式やフォトゲート方式のものであってもよい。
また、上記実施形態1および2による固体撮像装置を構成するトランジスタは、上記実施形態で説明した導電型とは逆の導電型のものであってもよい。この場合は、電源電圧として負電圧を用いる必要がある。
さらに、上記実施形態1および2では、特に説明しなかったが、上記実施形態1および2の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの画像入力デバイスを有した電子情報機器について説明する。本発明の電子情報機器は、本発明の上記実施形態1および2の固体撮像装置の少なくともいずれかを撮像部に用いて得た高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示手段と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信手段と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力手段とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1および2を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、これらの実施形態1および2に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1および2の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、チャージポンプ型昇圧回路を搭載した固体撮像装置およびその駆動方法、並びに、該固体撮像装置を用いた電子情報機器の分野において、転送トランジスタのゲート電圧を、該チャージポンプ型昇圧回路を用いて、該回路の動作ノイズの画質への影響を抑えつつ昇圧することができ、これにより、フォトダイオードから電荷検出部への信号電荷の完全転送を、画質を損なうことなく行うことができる固体撮像装置およびその駆動方法、並びに、該固体撮像装置を用いた電子情報機器を得ることができるものである。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は、該固体撮像装置の全体構成を模式的に示し、図1(b)は、該固体撮像装置における1つの画素とチャージポンプ型昇圧回路とを示している。 図2は、上記実施形態1の固体撮像装置におけるチャージポンプ型昇圧回路の構成例を示す図である。 図3は、上記実施形態1のチャージポンプ型昇圧回路を構成するポンプ部の具体的な回路構成を示す図である。 図4は、上記実施形態1のチャージポンプ型昇圧回路を構成するポンプ部制御回路の具体的な回路構成を示す図である。 図5は、上記実施形態1のチャージポンプ型昇圧回路を構成するオシレータ回路の具体的な回路構成を示す図である。 図6は、上記実施形態1のチャージポンプ型昇圧回路を構成するオシレータ回路の動作を説明する図である。 図7は、本発明の実施形態2による固体撮像装置を説明する図であり、該固体撮像装置を構成するチャージポンプ型昇圧回路のオシレータ回路を示している。 図8は、上記実施形態2のチャージポンプ型昇圧回路を構成するオシレータ回路の動作を説明する図である。 図9は、従来のAPS型イメージセンサの一画素部を示す図である。 図10は、APS型イメージセンサの動作を説明する図であり、動作を制御する駆動パルスφR、駆動パルスφS、および駆動パルスφTXのタイミングを示している。 図11は、埋め込み型フォトダイオードを有する画素部を説明する図であり、図11(a)は該画素部の断面構造を示し、図11(b)はフォトダイオードから電荷検出部までの間でのポテンシャル分布を示している。
符号の説明
10a 画素部
11 フォトダイオード
12 転送トランジスタ
13 増幅装置
14 リセット部
15 画素選択部
17 垂直信号線
100 固体撮像装置
100a 画素アレイ部
100b 制御部
101 チャージポンプ型昇圧回路
102 プールキャパシタ
103 レベルシフタ
110a 垂直走査回路
110b 水平走査回路
120 信号処理回路
501 ポンプ部制御回路
502,502a オシレータ回路
503 ポンプ部
610 キャパシタ
701 差動増幅回路
702 抵抗分圧回路
800 発振部
801,801a 基準電流発生回路
802 発振用ユニット
FD 電荷検出部
N1 入力ノード
N2 出力ノード
N80a 第1のノード
N80b 第2のノード
T81〜T90 MOSトランジスタ
T601、T602 MOSトランジスタ

Claims (22)

  1. 光電変換より信号電荷を発生する光電変換素子と、該光電変換素子で発生した信号電荷を検出して該信号電荷に対応する電位を発生する電荷検出部と、該信号電荷を該光電変換素子から該電荷検出部に転送する転送トランジスタとを有する画素部を備え、画素読み出し期間内に、該画素部から該電荷検出部の電位を読み出し、続くデータ処理期間内に、該読み出した電荷検出部の電位を信号処理する固体撮像装置であって、
    発振周波数可変のオシレータ回路を有し、該転送トランジスタのゲートに印加するゲート電圧を、該オシレータ回路の発振周波数に応じた、電源電圧より高い電圧レベルに昇圧する昇圧部と、
    該オシレータ回路を、その発振周波数が該画素読み出し期間には低下するよう制御する制御部とを備えた固体撮像装置。
  2. 前記光電変換素子は、埋め込み型のフォトダイオードである請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記オシレータ回路は、その駆動電流を決定する複数の抵抗素子を有し、これらの抵抗素子の切り替えにより、その発振周波数が変更されるよう構成されている請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記抵抗素子は、基板上に形成されたポリシリコン層を用いたポリ抵抗、あるいは基板上に形成されたウェル領域を用いたウェル抵抗である請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 前記抵抗素子は、MOSトランジスタのオン抵抗を用いたものである請求項2に記載の固体撮像装置。
  6. 前記昇圧部は、前記オシレータ回路の出力パルス電圧が印加される第1のキャパシタを有し、該出力パルスによる該第1のキャパシタの充放電により、電源電圧より高い昇圧電圧を発生するポンプ部と、該ポンプ部から出力される昇圧電圧により充電される第2のキャパシタと、前記転送トランジスタのゲートに印加するゲート電圧を、該第2のキャパシタの充電により発生した昇圧電圧にレベルシフトするレベルシフタとを有する請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記昇圧部は、前記オシレータ回路と、該オシレータ回路の出力パルス電圧が印加される第1のキャパシタを有し、該出力パルスによる該第1のキャパシタの充放電により、電源電圧より高い昇圧電圧を発生するポンプ部と、該ポンプ部の動作を制御するポンプ部制御回路とからなるチャージポンプ型昇圧回路を含み、かつ該ポンプ部から出力される昇圧電圧により充電される第2のキャパシタを含み、
    該ポンプ部制御回路は、該ポンプ部による第2のキャパシタの充電により発生する昇圧電圧を目標電圧と比較し、該昇圧電圧が該目標電圧より大きくなったとき、該ポンプ部の動作を停止させる請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記オシレータ回路は、入力信号を反転して出力する発振用ユニットを複数段リング状に接続してなる発振部と、該各発振用ユニットに供給される、該発振部の発振周波数を決定するその駆動電流を規定する基準電流を発生する基準電流発生回路とを有し、
    前記制御部は、該基準電流発生回路が発生する基準電流を、該発振部の発振周波数が前記画素読み出し期間内に低下するよう制御する請求項1に記載の固体撮像装置。
  9. 前記画素読み出し期間には、前記画素部の、電源電圧にリセットされた前記電荷検出部の電位が、該画素部を含む画素部列に対応する垂直信号線に読み出され、その後、該画素部の、前記信号電荷が転送された該電荷検出部の電位が、該垂直信号線に読み出される請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. 前記オシレータ回路を構成する発振部は、前記発振用ユニットを素数個有する請求項8に記載の固体撮像装置。
  11. 前記オシレータ回路を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に形成された、直列接続の抵抗素子およびスイッチ素子を含む電流経路を複数有し、
    該複数の電流経路における抵抗素子は異なる抵抗値を有し、
    前記制御部は、該スイッチ素子の制御により、該基準電圧発生回路で発生する前記基準電流を変更して前記発振部の発振周波数を調整する請求項8に記載の固体撮像装置。
  12. 前記発振部を構成する発振用ユニットは、その出力ノードと電源との間に直列に接続された第1および第2の第1導電型トランジスタと、その出力ノードと接地との間に直列に接続された第1および第2の第2導電型トランジスタとを有し、該出力ノードは、次段の発振用ユニットの入力ノードである、該異なる導電型のトランジスタの接続点に接続されており、
    前記発振部を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に直列に導電型の異なる2つのトランジスタを直列に接続してなる直列回路を含み、
    該直列回路は、該スイッチ素子の制御により選択された電流経路に流れる電流と等しい電流が流れるものであり、
    該直流回路を構成する電源側の第1導電型トランジスタと、該発振用ユニットの電源に接続された第1導電型トランジスタとはカレントミラー回路を構成し、
    該直流回路を構成する接地側の第2導電型トランジスタと、該発振用ユニットの接地に接続された第2導電型トランジスタとはカレントミラー回路を構成する請求項8に記載の固体撮像装置。
  13. 前記オシレータ回路を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に形成された、直列接続の第1の抵抗素子および第1のスイッチ素子を含む第1の電流経路と、電源と接地との間に形成された、第2の抵抗素子および第2のスイッチ素子を含む第2の電流経路とを有し、
    該第2の抵抗素子は、該第1の抵抗素子の抵抗値より大きい抵抗値を有し、
    前記制御部は、前記画素読み出し期間内には、該基準電流発生回路の第2の電流経路に前記基準電流が流れるよう、該第1のスイッチ素子をオフし、かつ該第2のスイッチ素子をオンし、前記画素読み出し期間に続くデータ処理期間内には、該基準電流発生回路の第1の電流経路に該基準電流が流れるよう、該第1のスイッチ素子をオンし、かつ該第2のスイッチ素子をオフする請求項8に記載の固体撮像装置。
  14. 前記オシレータ回路を構成する基準電流発生回路は、電源と接地との間に形成された、直列接続の第1の抵抗素子および第1のスイッチ素子を含む第1の電流経路と、電源と接地との間に形成された、直列接続の第2の抵抗素子および第2のスイッチ素子を含む第2の電流経路と、電源と接地との間に形成された、直列接続の第3の抵抗素子および第3のスイッチ素子を含む第3の電流経路とを有し、
    該第2の抵抗素子は、該第1の抵抗素子の抵抗値より大きい抵抗値を有し、該第3の抵抗素子は、該第1の抵抗素子の抵抗値と第2の抵抗素子の抵抗値との間の中間的な抵抗値を有し、
    前記制御部は、前記画素読み出し期間内には、該基準電流発生回路の第2の電流経路に前記基準電流が流れるよう、該3つのスイッチ素子を制御し、前記画素読み出し期間に続くデータ処理期間には、最初の一定時間は、該基準電流発生回路の第3の電流経路に該基準電流が流れ、その後、該基準電流発生回路の第1の電流経路に該基準電流が流れるよう、該3つのスイッチ素子を制御する請求項8に記載の固体撮像装置。
  15. 光電変換より信号電荷を発生する光電変換素子と、該光電変換素子で発生した信号電荷を検出して該信号電荷に対応する電位を発生する電荷検出部と、該信号電荷を該光電変換素子から該電荷検出部に転送する転送トランジスタとを有する画素部を備えた固体撮像装置を、電源電圧を昇圧して得られる昇圧電圧により駆動する固体撮像装置の駆動方法であって、
    発振周波数可変のオシレータ回路の出力パルスにより駆動されて昇圧用キャパシタを充電するチャージポンプ回路を用いて、該転送トランジスタのゲートに印加するゲート電圧を、該オシレータ回路の発振周波数に応じた、電源電圧より高い昇圧電圧に昇圧し、
    該画素部から該電荷検出部の電位を読み出す画素読み出し期間内には、該昇圧電圧が低下するよう、該オシレータ回路の発振周波数を制御する固体撮像装置の駆動方法。
  16. 前記画素読み出し期間に続く、該読み出した電荷検出部の電位を信号処理するデータ処理期間には、その最初の一定時間の間に、該画素読み出し期間内に低下させた昇圧電圧が段階的に上昇するよう、該オシレータ回路の発振周波数を制御する請求項15に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  17. 前記画素読み出し期間に続く、該読み出した電荷検出部の電位を信号処理するデータ処理期間では、その最初の一定時間の間に、該画素読み出し期間内に低下させた昇圧電圧が段階的に上昇し、その後、昇圧電圧が一定レベルに保持され、その最後の一定時間の間に、該昇圧電圧が段階的に低下するよう、該オシレータ回路の発振周波数を制御する請求項15に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  18. 前記光電変換素子は、埋め込み型のフォトダイオードである請求項15に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  19. 前記オシレータ回路に含まれる、その駆動電流を決定するための複数の抵抗素子を切り替えて、該オシレータ回路の発振周波数を変更する請求項15に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  20. 前記抵抗素子は、基板上に形成されたポリシリコン層を用いたポリ抵抗、あるいは基板上に形成されたウェル領域を用いたウェル抵抗である請求項19に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  21. 前記抵抗素子は、MOSトランジスタのオン抵抗を用いたものである請求項19に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  22. 請求項1〜14のいずれかに記載の固体撮像装置を撮像部または/および回路部に用いた電子情報機器。
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