JP2008300742A - コンデンサ - Google Patents

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雅彦 石田
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Abstract

【課題】ケースの開口部に対する封口構造を改良することにより、コンデンサ素子における電解液の保持量の減少を抑制することのできるコンデンサを提供する。
【解決手段】コンデンサ1は、電解液が含浸されたコンデンサ素子20と、このコンデンサ素子20が収納されたケース15と、ケース15の開口部を封止する封口部材10とを有しており、封口部材10の上面外周側端部に被さるようにケース15の開口縁15aを内側に湾曲させてある。封口部材10は、封口板11と、封口板11の上面外周側端部11aに配置された環状弾性部材12とを備えており、環状弾性部材12の上面には、ケース15の開口縁部15aの湾曲形状に対応する凸部12aが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解液が含浸されたコンデンサ素子をケース内に収納したアルミニウム電解コンデンサや電気二重層コンデンサの封止構造に関するものである。
アルミニウム電解コンデンサや電気二重層コンデンサには、電解液が含浸されたコンデンサ素子が用いられており、アルミニウム電解コンデンサ素子には、アルミニウム箔を陽極酸化した酸化皮膜層を誘電体とする電極箔が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
前記のアルミニウム電解コンデンサは、例えば、図3に示すように、電解液が含浸されたコンデンサ素子120と、該コンデンサ素子120が収納された有底筒状のケース115と、ケース115の開口部を封止する封口部材110とを有している。
前記の封口部材110は、円盤状の封口板111と、封口板111の上面外周側端部に配置された環状弾性部材112とを備えており、環状弾性部材112は、図4(a)に示すように、上面および下面が平坦なゴムパッキンである。
かかる部材を用いて、ケース115の開口部を封止するには、図4(b)に示すように、いわゆるカーリング工程が行われ、封口部材110において、封口板111の上面外周側端部に配置された環状弾性部材112に向けてケース115の開口縁部を内側に湾曲させた構造が採用されている。
特開2006−339345号公報
しかしながら、図4(b)に示す構造では、環状弾性部材112の上面が平坦であるのに対して、ケース115の開口縁部は断面逆U字状に湾曲した形状であるため、環状弾性部材112の上面とケース115の湾曲部分との間に環状の隙間130が形成されてしまう。
かかる隙間130が存在すると、ケース115の内部と隙間130との間に圧力差が発生したとき、コンデンサ素子120から蒸発した電解液がこの隙間130内に漏れて隙間130内で結露する結果、コンデンサ素子120が保持する電解液量が減少するという問題点がある。かかる電解液量の減少は、静電容量の減少や、ESR(Equivalent Series Resistance:等価直列抵抗)の増大などの原因となり、好ましくない。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、ケースの開口部に対する封口構造を改良することにより、コンデンサ素子における電解液の保持量の減少を抑制することのできるコンデンサを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、電解液が含浸されたコンデンサ素子と、該コンデンサ素子が収納されたケースと、該ケースの開口部を封止する封口部材とを有し、前記封口部材の上面外周側端部に被さるように前記ケースの開口縁部を内側に湾曲させてなるコンデンサにおいて、前記封口部材は、前記ケースの開口縁部の湾曲形状に対応する凸部を上面外周側端部に沿って備えていることを特徴とする。
本発明において、前記封口部材は、前記ケースの開口部を封止する封口板と、該封口板の上面外周側端部に配置された環状弾性部材とを備え、前記凸部は、前記環状弾性部材に嵌合するように形成されている構成を採用することができる。
このように構成すると、ケースの開口縁部を内側に湾曲させた場合、その湾曲形状に一致するように、封口部材の凸部が弾性変形するので、ケースの開口縁部における湾曲部分と封口部材との間に隙間が発生することを確実に防止することができる。
本発明において、前記封口板は、中央部分の上面に比して上面外周側端部が一段下がった形状の段部を備え、上面外周側端部の上面に断面三角形の環状突起が形成されている構成を採用することができる。
上記構成により、ケース開口縁部を内側に湾曲させた場合、その湾曲形状に完全に一致するように、封口部材の凸部が弾性変形するので、ケース開口縁部における湾曲部分と封口部材との間に隙間が発生することをさらに確実に防止できる。
本発明では、ケースの開口部を内側に湾曲させて封止した状態において、ケースの開口縁部の内周面と封口部材の凸部とが嵌合し、ケースの開口縁部における湾曲部分と封口部材との間に隙間が発生しない構成を採用することができる。
従って、ケースの内部で圧力上昇が発生した場合でも、コンデンサ素子から蒸発した電解液がケースの開口縁部の湾曲部分と封口部材との間に入り込まないので、コンデンサ素子における電解液の保持量の減少を抑制することができる。それ故、コンデンサの電解液量の減少に起因する静電容量の減少や、ESRの増大などが発生しない。
図面を参照して、本発明を適用したコンデンサについて説明する。
図1は、本発明を適用したコンデンサの構成を示す断面図である。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用したコンデンサに用いられる環状弾性部材の断面図、およびコンデンサの封止部分を拡大して示す断面図である。
図1において、本形態のコンデンサ1はアルミニウム電解コンデンサであり、アルミニウム箔にエッチング処理および酸化皮膜形成処理を施した陽極箔と、アルミニウム箔にエッチング処理を施した陰極箔とをセパレータを介して巻回または積層したコンデンサ素子20を有している。
このコンデンサ素子20は、駆動用電解液を含浸した状態で、有底円筒状のケース15内に収納される。ケース15はアルミニウム製である。
ケース15の開口部側には封口部材10が配置されており、封口部材10は、円盤状の封口板11と、封口板11の上面外周側端部11aに配置されたゴム製の環状弾性部材12とを備えている。
図2(b)に示すように、封口板11は、中央部分の上面に比して上面外周側端部11aが一段下がった形状とする段部を備えており、上面外周側端部11aの上面には断面三角形の環状突起11bが形成されている。
これに対して、環状弾性部材12は、図2(a)に示すように、下面は平坦であるが、上面の外周側には上面が湾曲した環状の凸部12aが形成されている。
このように構成した封口部材10を用いてコンデンサ1を製造するには、まず、図1に示すように、コンデンサ素子20に電解液を含浸した後、コンデンサ素子20の上面から引き出されているリード板を封口板11の端子16に接続する。
次に、コンデンサ素子20をケース15に収納する。この時点では、ケース15の開口縁部15aは、未だカーリング加工が施されておらず、上方に直線的に延びている。また、ケース15には浅い括れ部分15bが形成されており、コンデンサ素子20をケース15に収納したとき、封口板11は括れ部分15bに支持された状態となる。
次に、ケース15の開口縁部15aに対してカーリング加工を行う。ここで、封口部材10は、封口板11に対して環状弾性部材12が固着されている場合と、封口板11と環状弾性部材12とが別体になっている場合とがあり、後者の場合には、カーリング工程を行う際、封口板11の上面外周側端部11aに環状弾性部材12を配置する。
この状態で、ケース15の開口縁15aにカーリング加工を施して、開口縁部15aを内側に逆U字形状に湾曲させる。その結果、環状弾性部材12は、ケース15の開口縁部15aに押圧されて弾性変形する。
この状態で、ケース15の最先端が環状弾性部材12の上面に食い込むとともに、封口板11の上面外周側端部11aに形成した環状突起11bが環状弾性部材12の下面に食い込む。
また、環状弾性部材12には凸部12aが形成されており、凸部12aの形状は、ケース15の開口縁部15aの湾曲形状に一致しているので、ケース15の開口縁部15aは凸部12aに被さるように湾曲した状態にある。
[本形態の主な効果]
以上説明したように、本形態のコンデンサ1においては、ケース15の開口部を封止する封口部材10の上面外周側端部には、ケース15の開口縁15aの湾曲形状に対応する凸部12aを備えているため、ケース15の開口縁部15aを内側に湾曲させて封止した状態において、ケース15の開口縁15aの内周面と封口部材10の凸部12aとが密着し、ケース15の開口縁15aにおける湾曲部分と封口部材10との間に隙間が発生しない。
従って、ケース15の内部で圧力上昇が発生した場合でも、コンデンサ素子20から蒸発した電解液がケース15の開口縁15aにおける湾曲部分と封口部材10との間に入り込まないので、コンデンサ素子20における電解液の保持量の減少を抑制することができる。
また、封口部材10は、ケース15の開口を塞ぐ封口板11と、封口板11の上面外周側端部11aに配置された環状弾性部材12とを備え、凸部12aは、環状弾性部材12の上面に形成されている。
このため、ケース15の開口縁15aを内側に湾曲させた場合、その湾曲形状に完全に一致するように、凸部12aが弾性変形するので、ケース15の開口縁部15aにおける湾曲部分と封口部材10との間に隙間が発生することを確実に防止することができる。
また、本形態のコンデンサ1では、封口板11の上面外周側端部11aに形成した環状突起11bが環状弾性部材12の下面に食い込む。このため、カーリング加工の際、環状弾性部材12に位置ずれが発生しないとともに、封口板11と環状弾性部材12との界面における気密性が高い。
[本発明のコンデンサの評価結果]
本発明のコンデンサにおける信頼性を検証するために、まず、本発明を適用したコンデンサ1(図1および図2参照)を10個、作製する。
このコンデンサ1は、定格電圧が450V、静電容量が1500μFのアルミニウム電解コンデンサである。
次に、これらのコンデンサ1を、105℃に保たれたオーブン中に放置した状態で、定格電圧に相当する450Vの直流電圧を連続印加した時の特性の経時変化を一定時間間隔で5000時間まで測定した。
測定した特性は、静電容量、ESR、および製品重量の変化率であり、10個の試料の特性値を平均した。
なお、比較のため、従来のコンデンサ(図3および図4参照)10個に対しても同様の試験を行った。この試験結果を以下の表1に示す。
Figure 2008300742
表1に示すように、本発明を適用したコンデンサ1は、静電容量、ESR、および重量の全てにおいて、従来のコンデンサよりも変化率が小さく、本発明を適用したコンデンサ1では、従来例と比較して明らかに性能が向上していることがわかる。
特に、本発明を適用したコンデンサ1では、重量の変化率が小さい。これは、本発明を適用することにより、コンデンサ素子20が含浸する電解液が外部へと漏れることが抑止されたためと考えられ、その結果として、静電容量変化率、ESR変化率もともに性能改善されたと考察することができる。
[その他の実施の形態]
上記形態において、封口部材10が封口板11と環状弾性部材12とからなる構成を採用したが、封口部材10が弾性を備えた一体品(封口板)のみからなる場合、封口板自身に、ケース15の開口縁15aの湾曲形状に対応する環状の凸部を形成してもよい。
上記形態においては、コンデンサ1としてアルミニウム電解コンデンサを例示したが、本発明は、電気二重層コンデンサに対しても適用することができる。
本発明を適用したコンデンサの構成を示す断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用したコンデンサに用いられる環状弾性部材の断面図、およびコンデンサの封止部分を拡大して示す断面図である。 従来のコンデンサの構成を示す断面図である。 (a)、(b)は各々、従来のコンデンサに用いられる環状弾性部材の断面図、およびコンデンサの封止部分を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 コンデンサ
10 封口部材
11 封口板
11a 封口板の上面外周側端部
11b 環状突起
12 環状弾性部材
12a 環状弾性部材の凸部(封口部材の凸部)
15 ケース
15a 開口縁部
15b 括れ部分
16 端子
20 コンデンサ素子
110 封口部材
111 封口板
112 環状弾性部材
115 ケース
120 コンデンサ素子
130 隙間

Claims (3)

  1. 電解液が含浸されたコンデンサ素子と、該コンデンサ素子が収納されたケースと、該ケースの開口部を封止する封口部材とを有し、前記封口部材の上面外周側端部に被さるように前記ケースの開口縁部を内側に湾曲させてなるコンデンサにおいて、
    前記封口部材は、前記ケースの開口縁部の湾曲形状に対応する凸部を上面外周側端部に沿って備えていることを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記封口部材は、前記ケースの開口部を封止する封口板と、該封口板の上面外周側端部に配置された環状弾性部材とを備え、
    前記凸部は、前記環状弾性部材の上面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記封口板は、中央部分の上面に比して上面外周側端部が一段下がった形状の段部を備え、上面外周側端部の上面に断面三角形の環状突起が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
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