JP2009218387A - 電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】まず、両電極箔(陽極箔および陰極箔)の各々にリード線36を接続すると共に、両電極箔の間にセパレータが介在するように電極箔を巻回して巻回体34を形成する。次に、巻き止めテープ35を、幅方向において巻回体34の両端のうちリード線36が引き出されている一端とは反対側の他端側に寄せるとともに、巻き止めテープ35の他端側の端部が、セパレータ33が陽極箔からはみ出ているはみ出し領域に位置するように、巻回体34の外周面に貼り付け、コンデンサ素子3を形成する。最後に、コンデンサ素子3を金属ケース5に収容し、金属ケース5の開口5aを封口する。
【選択図】図1
Description
また、特許文献3に記載の方法では、金属ケースの底面とコンデンサ素子との間のショート不良を防止することができても、コンデンサ素子を金属ケース内に収容する際の押し込みストレスにより、セパレータが押し潰されて陽極箔または陽極リード線と、陰極箔または陰極リード線とが接触してショート不良を引き起こすおそれがある。
一方端に開口を有し、電解液を含浸させた前記コンデンサ素子を収容する有底筒状の金属ケースと、
挿通孔を有し、該挿通孔に前記リード線を挿通した状態で前記金属ケースの前記開口を封口する封口材とを備えた電解コンデンサであって、
前記粘着テープが、前記幅方向において前記巻回体の一端とは反対の他端側に寄っているとともに、前記巻回体において前記セパレータが前記陽極箔からはみ出ているはみ出し領域に前記粘着テープの前記他端側の端部が位置していることを特徴とするものである(第1の発明)。
一方端に開口を有し、電解液を含浸させた前記コンデンサ素子を収容する有底筒状の金属ケースと、
挿通孔を有し、該挿通孔に前記リード線を挿通した状態で前記金属ケースの前記開口を封口する封口材とを備えた電解コンデンサの製造方法であって、前記粘着テープを、前記幅方向において前記巻回体の一端とは反対の他端側に寄せるとともに、前記粘着テープの前記他端側の端部が、前記巻回体における前記セパレータが前記陽極箔からはみ出ているはみ出し領域に位置するように、前記粘着テープを前記巻回体に貼り付けることを特徴とするものである(第4の発明)。
このため、巻き止めテープ35によって、金属ケース5の開口5aを封口材7で封止する際の押し込みストレスで、巻回体34のリード線36が引き出されている一端とは反対側の他端部において、セパレータ33が押し潰されるのを防ぎ、電極箔(陽極箔31および陰極箔32)と金属ケース5との間の空間を確実に確保することができる。その結果、電極箔と金属ケース5が接触したり、リード線36と金属ケース5とが接触するのを確実に防止することができる。
また、現行の電解コンデンサに対して新たな部材を追加したり、巻き止めテープ35の材質や幅等を変更したりすることなく、巻き止めテープ35の巻回体34への貼り付け位置のみを変更して電気的短絡防止の効果を得ることができる。したがって、信頼性に影響を及ぼしたり、コストが増大したりすることがない。さらに、現行の電解コンデンサ製造条件の変更や再検討の必要がなく、現行の製造工程に容易に導入することが可能である。
また、上記実施形態では、巻き止めテープ35によりセパレータ33の押し潰れを防止しているが、これに限定されず、巻き止めテープとは別個に粘着テープを巻回体34に貼り付けてもよい。具体的には、巻き止めテープ35を巻き止めに適した任意の位置(例えば幅方向において巻回体34の中央位置)に貼り付ける一方、巻き止めテープ35とは異なる粘着テープを幅方向において巻回体34の他端側に寄せるとともに、粘着テープの他端側の端部が、セパレータ33が陽極箔31からはみ出ているはみ出し領域に位置するように、粘着テープを巻回体に貼り付けてもよい。
また、上記実施形態では、本発明をチップ形電解コンデンサに適用しているが、これに限定されず、リード線形電解コンデンサ、基板自立形電解コンデンサ、ネジ端子形電解コンデンサ等に対しても適用することができる。
上述の実施例で述べたコンデンサ1、および以下に比較例1、2として述べるコンデンサとを比較する比較試験を行った。
比較例1にかかるコンデンサは、上述の実施例のコンデンサ1における巻き止めテープ35の貼り付け位置のみを変更したものであり、その他の構成は実施例のコンデンサ1と同じである。比較例1のコンデンサの巻き止めテープは、幅方向において巻回体34よりも狭い幅を有し、幅方向における巻回体一端と他端との間の中心位置に配置、すなわち、幅方向において巻き止めテープの中心位置と巻回体の中心位置とが一致するように配置されている。
比較例2にかかるコンデンサは、上述の実施例のコンデンサ1における巻き止めテープ35の貼り付け位置のみを変更すると共に、金属ケースの底面と巻回体の他端側の端部との間に絶縁物を設置して作製したものであり、その他の構成は実施例のコンデンサ1と同じである。比較例2のコンデンサの巻き止めテープは、幅方向における巻回体の一端と他端との間の中心位置に位置している。
3 コンデンサ素子
5 金属ケース
5a 開口
7 封口材
7a 挿通孔
31 陽極箔
32 陰極箔
33 セパレータ
34 巻回体
35 巻き止めテープ
36 リード線
A はみ出し領域
Claims (5)
- 長尺な陽極箔と陰極箔との間に、長尺であり、かつ前記陽極箔の幅よりも広い幅を有するセパレータが、その幅方向両端が前記陽極箔の幅方向両端からはみ出た状態で介在するように、前記陽極箔および前記陰極箔が巻回された巻回体と、該巻回体の外周面に貼り付けられた粘着テープと、前記陽極箔および前記陰極箔の各々に接続され、前記幅方向において前記巻回体の一端から引き出されたリード線とを有するコンデンサ素子と、
一方端に開口を有し、電解液を含浸させた前記コンデンサ素子を収容する有底筒状の金属ケースと、
挿通孔を有し、該挿通孔に前記リード線を挿通した状態で前記金属ケースの前記開口を封口する封口材とを備えた電解コンデンサであって、
前記粘着テープが、前記幅方向において前記巻回体の一端とは反対の他端側に寄っているとともに、前記巻回体において前記セパレータが前記陽極箔からはみ出ているはみ出し領域に前記粘着テープの前記他端側の端部が位置していることを特徴とする電解コンデンサ。 - 前記粘着テープの前記他端側の端部が、前記はみ出し領域内で、かつ前記巻回体の前記他端の近傍位置に位置、または前記巻回体の他端と一致していることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ。
- 前記粘着テープが前記巻回体を巻き止める巻き止めテープであることを特徴とする請求項1または2に記載の電解コンデンサ。
- 長尺な陽極箔と陰極箔との間に、長尺であり、かつ前記陽極箔の幅よりも広い幅を有するセパレータが、その幅方向両端が前記陽極箔の幅方向両端からはみ出た状態で介在するように、前記陽極箔および前記陰極箔が巻回された巻回体と、該巻回体の外周面に貼り付けられた粘着テープと、前記陽極箔および前記陰極箔の各々に接続され、前記幅方向において前記巻回体の一端から引き出されたリード線とを有するコンデンサ素子と、
一方端に開口を有し、電解液を含浸させた前記コンデンサ素子を収容する有底筒状の金属ケースと、
挿通孔を有し、該挿通孔に前記リード線を挿通した状態で前記金属ケースの前記開口を封口する封口材とを備えた電解コンデンサの製造方法であって、
前記粘着テープを、前記幅方向において前記巻回体の一端とは反対の他端側に寄せるとともに、前記粘着テープの前記他端側の端部が、前記巻回体における前記セパレータが前記陽極箔からはみ出ているはみ出し領域に位置するように、前記粘着テープを前記巻回体に貼り付けることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。 - 前記粘着テープが前記巻回体を巻き止めていることを特徴とする請求項4に記載の電解コンデンサの製造方法。
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---|---|---|---|---|
JPS60176217A (ja) * | 1984-02-22 | 1985-09-10 | 松下電器産業株式会社 | アルミ電解コンデンサ |
JPS6242231U (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-13 | ||
JP2002075799A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | アルミ電解コンデンサ |
JP2003151614A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-05-23 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 密閉型電池 |
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