JP2008299237A - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、光源装置全体としての照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能な光源装置を提供する。
【解決手段】光源駆動時に光源ランプを点灯させる位置となる第1位置P1及び第2位置P2並びに光源駆動時に光源ランプを点灯させない位置となる第3位置P3にそれぞれ配置される光源ランプ1A〜1Cと、回転保持基板70と、光合成光学系90と、点灯状態検出部720と、点灯状態検出部720によって点灯不可能状態であると検出された光源ランプを第3位置に移動させるとともに第3位置に配置された光源ランプを第1位置又は第2位置に移動させるように、回転保持基板70を回転させる回転駆動部700とを備える光源装置110。
【選択図】図3
【解決手段】光源駆動時に光源ランプを点灯させる位置となる第1位置P1及び第2位置P2並びに光源駆動時に光源ランプを点灯させない位置となる第3位置P3にそれぞれ配置される光源ランプ1A〜1Cと、回転保持基板70と、光合成光学系90と、点灯状態検出部720と、点灯状態検出部720によって点灯不可能状態であると検出された光源ランプを第3位置に移動させるとともに第3位置に配置された光源ランプを第1位置又は第2位置に移動させるように、回転保持基板70を回転させる回転駆動部700とを備える光源装置110。
【選択図】図3
Description
本発明は、光源装置及びプロジェクタに関する。
従来より高輝度のプロジェクタが求められており、その要求に応えるものとして、複数の光源ランプを備えるプロジェクタ(いわゆる多灯式のプロジェクタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の多灯式のプロジェクタによれば、光源装置として、複数の光源ランプを有する光源装置を用いているため、従来よりも高輝度のプロジェクタを構成することができる。
しかしながら、従来の多灯式のプロジェクタに用いる光源装置においては、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプにおいて発光管の発光が弱まったり切れたりして点灯不可能状態となった場合には、光源装置全体としての照度が低下するという問題がある。
また、従来の光源装置においては、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合、当該点灯不可能状態の光源ランプを新しい光源ランプに手作業で交換する必要があるため、光源ランプの交換時間が長くなり交換作業に手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、光源装置全体としての照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能な光源装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の光源装置は、光源駆動時に光源ランプを点灯させる位置となる第1位置及び第2位置並びに光源駆動時に光源ランプを点灯させない位置となる第3位置にそれぞれ配置される少なくとも3つの光源ランプと、前記第1位置〜前記第3位置から略等しい距離に回転軸を有し、照明光軸に垂直な面内で前記少なくとも3つの光源ランプを回転可能に保持する回転保持基板と、前記第1位置及び前記第2位置に配置された光源ランプからの光を合成して射出する光合成光学系と、前記第1位置及び前記第2位置に配置された光源ランプが点灯可能状態であるか点灯不可能状態であるかを検出する点灯状態検出部と、前記点灯状態検出部によって前記第1位置及び前記第2位置のうち少なくとも一方の位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態であると検出されたときに、当該点灯不可能状態の光源ランプを前記第3位置に移動させるとともに前記第3位置に配置された光源ランプを前記第1位置及び前記第2位置のうち少なくとも一方の位置に移動させるように、前記回転保持基板を回転させる回転駆動部とを備えることを特徴とする。
このため、本発明の光源装置によれば、光源駆動時に光源ランプを点灯させる位置となる第1位置及び第2位置にそれぞれ光源ランプが配置されるとともに、第1位置及び第2位置に配置された光源ランプからの光を光合成光学系によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、本発明の光源装置によれば、上述の点灯状態検出部を備えているため、第1位置及び第2位置のうち少なくとも一方の位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態となったときに、いずれの光源ランプが点灯不可能状態となったかを点灯状態検出部によって検出することが可能となる。また、上述の回転保持基板と回転駆動部とを備えているため、点灯不可能状態となった光源ランプを第3位置に移動させて第3位置に配置された光源ランプを第1位置及び第2位置のうち少なくとも一方の位置に移動させることが可能となる。すなわち、本発明の光源装置によれば、第1位置又は第2位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態となったときには、点灯不可能状態となった光源ランプを新しい光源ランプに切り替えることが可能となるため、光源装置全体としての照度が低下するのを抑制することが可能となる。
また、本発明の光源装置によれば、回転保持基板及び回転駆動部によって上述した光源ランプの切り替えを行うことができるため、光源ランプの交換作業を手作業で行う必要がなくなり、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能となる。
したがって、本発明の光源装置は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、光源装置全体としての照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能な光源装置となる。
本発明の光源装置においては、前記第3位置には、2つ以上の光源ランプが配置されていることが好ましい。
このように構成することにより、予備の光源ランプを複数備えることができるため、光源装置の長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の光源装置においては、前記第1位置と前記第2位置とは、前記回転保持基板の回転方向に沿って隣り合う位置にあり、前記回転駆動部は、前記点灯状態検出部によって前記第1位置及び前記第2位置のうちいずれか一方の位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態であると検出されたときには、当該一方の位置に配置された点灯不可能状態の光源ランプを前記第3位置に移動させるとともに、前記第1位置及び前記第2位置のうち他方の位置に配置された点灯可能状態の光源ランプを前記一方の位置に移動させ、前記第3位置に配置された光源ランプを前記他方の位置に移動させるように、前記回転保持基板を回転させることが好ましい。
このように構成することにより、点灯不可能状態となった光源ランプ(一方の光源ランプ)を新しい光源ランプ(第3位置に配置されている光源ランプ)に切り替えることが可能となるとともに、まだ使用可能な光源ランプ(他方の光源ランプ)を、新しい光源ランプ(第3位置に配置されている光源ランプ)に切り替えることなく一方の光源ランプが配置されていた位置に配置して使用し続けることが可能となるため、光源装置全体としての長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の光源装置においては、前記少なくとも3つの光源ランプが保持された回転保持基板は、他の回転保持基板と交換可能に構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、点灯不可能状態となった光源ランプを回転保持基板ごと取り外すことができるとともに、新たな光源ランプを回転保持基板ごと組み込むことができるため、複数(少なくとも3つ)の光源ランプのすべてを新たな光源ランプに交換する場合に、非常に簡易に交換することが可能となる。
本発明のプロジェクタは、本発明の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、上述した優れた光源装置を備えているため、高輝度のプロジェクタであって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、投写画像の照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能なプロジェクタとなる。
以下、本発明の光源装置及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係るプロジェクタ1000の構成について、図1〜図5を用いて説明する。
まず、実施形態1に係るプロジェクタ1000の構成について、図1〜図5を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係る光源装置110及びプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図1(a)は、光源装置110及びプロジェクタ1000の光学系を上から見た図であり、図1(b)は光源装置110及びプロジェクタ1000の光学系を横から見た図である。なお、図1(a)においては、光源ランプ1Cの図示を省略している。
図2は、実施形態1に係る光源装置110を説明するために示す図である。図2(a)は光源装置110の斜視図であり、図2(b)は光源ランプ1A〜1C及び回転保持基板70の斜視図である。
図3は、実施形態1に係る光源装置110を説明するために示す図である。図3(a)は光合成光学系90側から見たときの光源ランプ1A〜1C及び回転保持基板70を模式的に示す図であり、図3(b)は回転駆動部700及び点灯状態検出部720を説明するために示す図である。
図3は、実施形態1に係る光源装置110を説明するために示す図である。図3(a)は光合成光学系90側から見たときの光源ランプ1A〜1C及び回転保持基板70を模式的に示す図であり、図3(b)は回転駆動部700及び点灯状態検出部720を説明するために示す図である。
図4は、インテグレータロッド200を説明するために示す図である。図4(a)はインテグレータロッド200の斜視図であり、図4(b)はインテグレータロッド200の光射出面204を照明光軸OCに沿って見た図である。
図5は、カラーホイール250を示す図である。
図5は、カラーホイール250を示す図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1(a)における照明光軸OC方向)、x軸方向(図1(a)における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図1(a)における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1に示すように、照明光束を射出する光源装置110と、光源装置110からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッド200と、インテグレータロッド200の光射出側に配置されるカラーホイール250と、カラーホイール250を通過した光を被照明領域に導光するリレー光学系300と、リレー光学系300からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としてのマイクロミラー型光変調装置400と、マイクロミラー型光変調装置400で変調された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えるプロジェクタである。
光源装置110は、図1〜図3に示すように、3つの光源ランプ1A〜1Cと、照明光軸OCに垂直な面内で3つの光源ランプ1A〜1Cを回転可能に保持する回転保持基板70と、2つの反射ミラー80,82と、光合成光学系90と、回転保持基板70を回転させる機能を有する回転駆動部700と、点灯状態検出部720とを備える。
光源ランプ1Aは、楕円面リフレクタ10Aと、楕円面リフレクタ10Aの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管20Aと、反射手段としての副鏡60Aとを有する。光源ランプ1Aは、ランプ光軸1Aaxを中心軸とする光束を射出する。
発光管20Aは、管球部と、管球部の両側に延びる一対の封止部とを有している。管球部は、球状に形成された石英ガラス製であって、この管球部内に配置された一対の電極と、管球部内に封入された水銀、希ガス及び少量のハロゲンとを有する。発光管20Aとしては、種々の発光管を採用でき、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を採用できる。
楕円面リフレクタ10Aは、発光管20Aの一方の封止部に挿通・固着される開口部と、発光管20Aから放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有する。
副鏡60Aは、発光管20Aの管球部の略半分を覆い、楕円面リフレクタ10Aの反射凹面と対向して配置される反射手段である。副鏡60Aは、発光管20Aの他方の封止部に挿通・固着される開口部と、管球部から被照明領域側に向けて放射された光を管球部に向けて反射する反射凹面とを有する。副鏡60Aによって反射された光は、発光管20Aを透過して楕円面リフレクタ10Aに入射する。
他の光源ランプ1B,1Cは、光源ランプ1Aと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
これら光源ランプ1A〜1Cが配置される位置となる第1位置P1、第2位置P2及び第3位置P3について説明すると、第1位置P1及び第2位置P2は、光源駆動時に光源ランプを点灯させる位置であり、第3位置P3は、光源駆動時に光源ランプを点灯させない位置である。
各光源ランプ1A〜1Cの配置位置について、例えば、光源ランプ1Aは第1位置P1に配置され、光源ランプ1Bは第2位置P2に配置され、光源ランプ1Cは第3位置P3に配置されている。
各光源ランプ1A〜1Cの配置位置について、例えば、光源ランプ1Aは第1位置P1に配置され、光源ランプ1Bは第2位置P2に配置され、光源ランプ1Cは第3位置P3に配置されている。
回転保持基板70は、第1位置P1〜第3位置P3から等しい距離に回転軸70axを有し、照明光軸OCに垂直な面内で光源ランプ1A〜1Cを回転可能に保持する円板状部材である。回転保持基板70の中心部分には、回転保持基板70を回転させるためのモータ710が配置されている(図3参照。)。
各光源ランプ1A〜1Cのランプ光軸1Aax〜1Caxと回転保持基板70の回転軸70axとの間の距離は、すべて同じ値(L)となる(図3(a)参照。)。このため、回転軸70axから第1位置P1〜第3位置P3の各位置までの距離は、それぞれ等しくなる。
光源ランプ1A〜1Cが保持された回転保持基板70(図2(b)に示す状態の回転保持基板70)は、他の回転保持基板と交換可能に構成されている。
反射ミラー80は、図2(a)に示すように、第1位置P1の前方に配置され、第1位置P1に配置された光源ランプ(例えば光源ランプ1A)からの光を光合成光学系90に向けて反射する反射素子である。
反射ミラー82は、第2位置P2の前方に配置され、第2位置P2に配置された光源ランプ(例えば光源ランプ1B)からの光を光合成光学系90に向けて反射する反射素子である。
反射ミラー82は、第2位置P2の前方に配置され、第2位置P2に配置された光源ランプ(例えば光源ランプ1B)からの光を光合成光学系90に向けて反射する反射素子である。
光合成光学系90は、三角柱形状からなるプリズムの側面に2つの反射面が形成されたプリズムである。光合成光学系90は、反射ミラー80,82の略中間位置に配置され、2つの光源ランプ(例えば光源ランプ1A,1B)から射出され反射ミラー80,82で反射された光を合成して射出する機能を有する。
このように構成された反射ミラー80,82及び光合成光学系90により、第1位置P1及び第2位置P2に配置された光源ランプからの照明光束を照明光軸OCに沿った方向に向けて射出することが可能となる(図1参照。)。
回転駆動部700は、図3(b)に示すように、回転保持基板70を回転させるためのモータ710と、モータ710の駆動を制御するモータ制御回路712とを有する。モータ制御回路712がモータ710の駆動を制御することによって、回転保持基板70の回転角の制御が可能となるように構成されている。
点灯状態検出部720は、第1位置P1及び第2位置P2に配置された光源ランプが点灯可能状態であるか点灯不可能状態であるかを検出し、当該検出情報を回転駆動部700のモータ制御回路712に送信する機能を有する。光源ランプが点灯可能状態であるか点灯不可能状態であるかを検出するための手段としては、例えば、発光管の温度を検出したり、発光管の光量を検出したり、発光管に流れる電流量を検出する手段を好適に用いることができる。
なお、回転駆動部700及び点灯状態検出部720による回転保持基板70の回転動作ついては、詳細に後述する。
インテグレータロッド200は、図4に示すように、光源装置110からの光を内面で多重反射させることにより、光源装置110からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有する光学部材である。インテグレータロッド200としては、例えば、中実のガラスロッドを好適に用いることができる。
インテグレータロッド200の光射出面204の形状は、マイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。ただし、照明光軸OCはマイクロミラー型光変調装置400の中心軸に対して傾斜して配置されているので、マイクロミラー型光変調装置400に照射される光は、この傾斜に応じて歪んだ輪郭形状を有することとなる。したがって、このような場合におけるインテグレータロッド200の光射出面204の形状としては、マイクロミラー型光変調装置400に照射される光の輪郭の歪みを補正するような形状とすることがより好ましい。
カラーホイール250は、図5に示すように、回転方向に沿って区切られた4つの扇形の領域に3つの透過型のカラーフィルタ260R,260G,260Bが形成された円板状部材である。カラーホイール200の中心部分には、カラーホイール200を回転させるためのモータ270が配置されている。
カラーフィルタ260Rは、インテグレータロッド200からの照明光束のうち、赤の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射又は吸収することにより、赤色光成分のみを透過するものである。同様に、カラーフィルタ260G,260Bは、それぞれ、インテグレータロッド200からの照明光束のうち、緑又は青の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射又は透過することにより、緑色光成分又は青色光成分のみを透過するものである。カラーフィルタ260R,260G,260Bは、例えば、誘電体多層膜や、塗料を用いて形成されたフィルタ板などを好適に用いることができる。4つの扇形領域において、カラーフィルタ260R,260G,260B以外の部分は、透光領域260Wとなっており、インテグレータロッド200からの光がそのまま通過できるようになっている。この透光領域260Wにより、投写画像中の輝度を上げることができ、投写画像の明るさを確保することができる。
なお、カラーホイール250は省略することも可能であり、この場合における投写画像はモノクロ画像である。
インテグレータロッド200から射出された照明光束は、カラーホイール250を通過することにより、上述のように赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光成分を含む照明光束になり、この照明光束は、リレー光学系300によって拡大されて、マイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域上に照射される。
リレー光学系300は、図1に示すように、リレーレンズ310と、反射ミラー320と、集光レンズ330とを有し、インテグレータロッド200(カラーホイール250)からの照明光束をマイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域に導く機能を有する。
リレーレンズ310は、集光レンズ330とともに、インテグレータロッド200からの照明光束を発散させずにマイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。なお、リレーレンズ310は、1枚のレンズで構成されていてもよいし、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
反射ミラー320は、照明光軸OCに対して傾斜して配置され、リレーレンズ310からの照明光束を曲折し、マイクロミラー型光変調装置400へと導光する。これにより、プロジェクタ1000をコンパクトにすることができる。
集光レンズ330は、リレーレンズ310及び反射ミラー320からの照明光束をマイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域にほぼ重畳させ、かつ、マイクロミラー型光変調装置400によって変調された光を投写光学系600とともに拡大投写するものである。
マイクロミラー型光変調装置400は、リレー光学系300からの光を画像情報に応じて各画素に対応するマイクロミラーで反射することにより、画像を表す画像光を投写光学系600へと射出する機能を有する反射方向制御型光変調装置である。マイクロミラー型光変調装置400としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
マイクロミラー型光変調装置400から射出される画像光は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
マイクロミラー型光変調装置400と投写光学系600とは、それぞれの中心軸が一致するように配置されている。なお、実施形態1に係るプロジェクタ1000をあおり投写の構成を有するプロジェクタとする場合には、マイクロミラー型光変調装置400の中心軸に対して投写光学系600の投写光軸600axがあおり方向にずれるように構成することが好ましい。
次に、回転駆動部700及び点灯状態検出部720による回転保持基板70の回転動作について、図6を用いて説明する。
図6は、回転保持基板70の回転動作を説明するために示す図である。図6(a)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となる前の状態を模式的に示す図であり、図6(b)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となった直後の状態を模式的に示す図であり、図6(c)は点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3に移動させた後の状態を模式的に示す図である。
回転駆動部700は、点灯状態検出部720によって第1位置P1及び第2位置P2のうち少なくとも一方の位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態であると検出されたときに、当該点灯不可能状態の光源ランプを第3位置P3に移動させるとともに第3位置P3に配置された光源ランプを第1位置P1及び第2位置P2のうち少なくとも一方の位置に移動させるように、回転保持基板70を回転させる機能を有する。
具体的に説明すると、例えば光源ランプ1A〜1Cが図6(a)に示すように第1位置P1〜第3位置P3に配置されていた場合において、図6(b)に示すように第2位置P2に配置された光源ランプ1Bの発光管が弱まったり切れたりして点灯不可能状態となると、点灯状態検出部720は、第2位置P2に配置された光源ランプ1Bが点灯不可能状態であることを検出し、回転駆動部700にその旨の情報(検出情報)を送信する。
回転駆動部700は、点灯状態検出部720から上記検出情報を受信すると、点灯不可能状態の光源ランプ1Bを第3位置P3に移動させるとともに、第1位置P1に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Aを第2位置P2に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ1Cを第1位置P1に移動させるように、回転保持基板70を図6(c)に示す矢印R1方向に回転させる。
これにより、点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3へと移動させることが可能となるとともに、第1位置P1に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Aを第2位置P2に移動させ、第3位置P3に配置された新しい光源ランプ1Cを第1位置P1に移動させることが可能となる。つまり、点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを新しい光源ランプ1Cに切り替えることが可能となる。
なお、第2位置P2に配置された光源ランプ1Bではなく第1位置P1に配置された光源ランプ1Aが点灯不可能状態となった場合には、図示による説明は省略するが、回転駆動部700は、点灯状態検出部720から第1位置P1に配置された光源ランプ1Aが点灯不可能状態である旨の情報を受信すると、点灯不可能状態の光源ランプ1Aを第3位置P3に移動させるとともに、第2位置P2に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Bを第1位置P1に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ1Cを第2位置P2に移動させるように、回転保持基板70を回転させる。これにより、点灯不可能状態となった光源ランプ1Aを新しい光源ランプ1Cに切り替えることが可能となる。この場合、回転保持基板70を矢印R1方向に回転させることにより、回転保持基板70の回転方向を一方向に揃えることができるし、回転保持基板70を矢印R1とは反対方向に回転させることにより、回転保持基板70の回転量を少なくすることが可能となる。
以上、実施形態1に係る光源装置110によれば、光源駆動時に光源ランプを点灯させる位置となる第1位置P1及び第2位置P2にそれぞれ光源ランプが配置されるとともに、第1位置P1及び第2位置P2に配置された光源ランプからの光を光合成光学系90によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、実施形態1に係る光源装置110によれば、上述の点灯状態検出部720を備えているため、第1位置P1及び第2位置P2のうち少なくとも一方の位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態となったときに、いずれの光源ランプが点灯不可能状態となったかを点灯状態検出部720によって検出することが可能となる。また、上述の回転保持基板70と回転駆動部700とを備えているため、点灯不可能状態となった光源ランプを第3位置P3に移動させて第3位置P3に配置された光源ランプを第1位置P1及び第2位置P2のうち少なくとも一方の位置に移動させることが可能となる。すなわち、実施形態1に係る光源装置110によれば、第1位置P1又は第2位置P2に配置された光源ランプが点灯不可能状態となったときには、点灯不可能状態となった光源ランプを新しい光源ランプに切り替えることが可能となるため、光源装置110全体としての照度が低下するのを抑制することが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置110によれば、回転保持基板70及び回転駆動部700によって上述した光源ランプの切り替えを行うことができるため、光源ランプの交換作業を手作業で行う必要がなくなり、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能となる。
したがって、実施形態1に係る光源装置110は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、光源装置全体としての照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能な光源装置となる。
実施形態1に係る光源装置110においては、第1位置P1と第2位置P2とは、回転保持基板70の回転方向に沿って隣り合う位置にあり、回転駆動部700は、点灯状態検出部720によって第1位置P1及び第2位置P2のうちいずれか一方の位置に配置された光源ランプ(例えば図6(b)に示す第2位置P2に配置された光源ランプ1B)が点灯不可能状態であると検出されたときには、当該一方の位置に配置された点灯不可能状態の光源ランプ(光源ランプ1B)を第3位置P3に移動させるとともに、第1位置P1及び第2位置P2のうち他方の位置に配置された点灯可能状態の光源ランプ(例えば図6(b)に示す第1位置P1に配置された光源ランプ1A)を一方の位置(第2位置P2)に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ(例えば図6(b)に示す光源ランプ1C)を他方の位置(第1位置P1)に移動させるように、回転保持基板70を回転させることとしている。これにより、点灯不可能状態となった光源ランプ(光源ランプ1B)を新しい光源ランプ(第3位置に配置されている光源ランプ1C)に切り替えることが可能となるとともに、まだ使用可能な光源ランプ(光源ランプ1A)を、新しい光源ランプ(第3位置に配置されている光源ランプ1C)に切り替えることなく光源ランプ1Bが配置されていた位置(第2位置P2)に配置して使用し続けることが可能となるため、光源装置110全体としての長寿命化を図ることが可能となる。
実施形態1に係る光源装置110においては、複数の光源ランプ1A〜1Cが保持された回転保持基板70は、他の回転保持基板と交換可能に構成されている。これにより、点灯不可能状態となった光源ランプを回転保持基板70ごと取り外すことができるとともに、新たな光源ランプを回転保持基板ごと組み込むことができるため、複数の光源ランプのすべてを新たな光源ランプに交換する場合に、非常に簡易に交換することが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、上述した優れた光源装置110を備えているため、高輝度のプロジェクタであって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、投写画像の照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能なプロジェクタとなる。
[実施形態2]
図7及び図8は、実施形態2に係る光源装置112を説明するために示す図である。図7(a)は光源装置112の斜視図であり、図7(b)は光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板72の斜視図である。図8は、光合成光学系130側から見たときの光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板72を模式的に示す図である。
図9は、回転保持基板72の回転動作を説明するために示す図である。図9(a)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となる前の状態を模式的に示す図であり、図9(b)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となった直後の状態を模式的に示す図であり、図9(c)は点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3に移動させた後の状態を模式的に示す図であり、図9(d)はさらに光源ランプ1Aが点灯不可能状態となった直後の状態を模式的に示す図であり、図9(e)は点灯不可能状態となった光源ランプ1Aを第3位置P3に移動させた後の状態を模式的に示す図である。
なお、図7〜図9において、図2、図3及び図6と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7及び図8は、実施形態2に係る光源装置112を説明するために示す図である。図7(a)は光源装置112の斜視図であり、図7(b)は光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板72の斜視図である。図8は、光合成光学系130側から見たときの光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板72を模式的に示す図である。
図9は、回転保持基板72の回転動作を説明するために示す図である。図9(a)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となる前の状態を模式的に示す図であり、図9(b)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となった直後の状態を模式的に示す図であり、図9(c)は点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3に移動させた後の状態を模式的に示す図であり、図9(d)はさらに光源ランプ1Aが点灯不可能状態となった直後の状態を模式的に示す図であり、図9(e)は点灯不可能状態となった光源ランプ1Aを第3位置P3に移動させた後の状態を模式的に示す図である。
なお、図7〜図9において、図2、図3及び図6と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態2に係る光源装置112は、基本的には実施形態1に係る光源装置110とよく似た構成を有しているが、光源ランプの数(第3位置に配置される光源ランプの数)が、実施形態1に係る光源装置110とは異なる。
すなわち、実施形態2に係る光源装置112においては、図7〜図9に示すように、4つの光源ランプ1A〜1Dを備えており、第3位置P3には、2つの光源ランプ(光源ランプ1C,1D)が配置されるように構成されている。
なお、光源ランプ1Dは、実施形態1で説明した光源ランプ1A〜1Cと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
また、回転保持基板72、反射ミラー120,122及び光合成光学系130は、実施形態1で説明したものと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
また、回転保持基板72、反射ミラー120,122及び光合成光学系130は、実施形態1で説明したものと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
回転保持基板72の回転動作について、図9を用いて具体的に説明すると、例えば光源ランプ1A〜1Dが図9(a)に示すように第1位置P1〜第3位置P3に配置されていた場合において、図9(b)に示すように第2位置P2に配置された光源ランプ1Bの発光管が弱まったり切れたりして点灯不可能状態となると、点灯状態検出部720(図示せず。)は、第2位置P2に配置された光源ランプ1Bが点灯不可能状態であることを検出し、回転駆動部700(図示せず。)にその旨の情報(検出情報)を送信する。
回転駆動部700は、点灯状態検出部720から上記検出情報を受信すると、点灯不可能状態の光源ランプ1Bを第3位置P3(光源ランプ1Cが配置されていた位置)に移動させるとともに、第1位置P1に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Aを第2位置P2に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ1Dを第1位置P1に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ1Cを光源ランプ1Dが配置されていた位置に移動させるように、回転保持基板72を図9(c)に示す矢印R1方向に回転させる。
これにより、点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3へと移動させることが可能となるとともに、第1位置P1に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Aを第2位置P2に移動させ、第3位置P3に配置された新しい光源ランプ1Dを第1位置P1に移動させることが可能となる。つまり、点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを新しい光源ランプ1Dに切り替えることが可能となる。
なお、図9(c)に示す光源ランプ1Aは、光源ランプ1Dよりも積算点灯時間が長いことから、光源ランプ1Dよりも先に点灯不可能状態となる場合がある(図9(d)参照。)。この場合の回転保持基板72の回転動作について図9(d)及び図9(e)を用いて説明すると、点灯状態検出部720は、第2位置P2に配置された光源ランプ1Aが点灯不可能状態であることを検出すると、回転駆動部700にその旨の情報(検出情報)を送信する。
回転駆動部700は、点灯状態検出部720から上記検出情報を受信すると、点灯不可能状態の光源ランプ1Aを第3位置P3(光源ランプ1Bが配置されていた位置)に移動させるとともに、第1位置P1に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Dを第2位置P2に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ1Cを第1位置P1に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ1Bを光源ランプ1Cが配置されていた位置に移動させるように、回転保持基板72を図9(e)に示す矢印R1方向に回転させる。
これにより、点灯不可能状態となった光源ランプ1Aを第3位置P3へと移動させることが可能となるとともに、第1位置P1に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Dを第2位置P2に移動させ、第3位置P3に配置された新しい光源ランプ1Cを第1位置P1に移動させることが可能となる。つまり、点灯不可能状態となった光源ランプ1Aを新しい光源ランプ1Cに切り替えることが可能となる。
このように、実施形態2に係る光源装置112は、実施形態1に係る光源装置110とは、光源ランプの数(第3位置に配置される光源ランプの数)が異なるが、実施形態1に係る光源装置110の場合と同様に、第1位置P1及び第2位置P2に配置された光源ランプからの光を光合成光学系130によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、実施形態2に係る光源装置112によれば、実施形態1に係る光源装置110の場合と同様に、第1位置P1又は第2位置P2に配置された光源ランプが点灯不可能状態となったときには、点灯不可能状態となった光源ランプを新しい光源ランプに切り替えることが可能となるため、光源装置112全体としての照度が低下するのを抑制することが可能となる。
また、実施形態2に係る光源装置112によれば、実施形態1に係る光源装置110の場合と同様に、回転保持基板72及び回転駆動部700によって上述した光源ランプの切り替えを行うことができるため、光源ランプの交換作業を手作業で行う必要がなくなり、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能となる。
したがって、実施形態2に係る光源装置112は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、光源装置全体としての照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能な光源装置となる。
実施形態2に係る光源装置112においては、第3位置P3には、2つの光源ランプが配置されている。これにより、予備の光源ランプを複数備えることができるため、光源装置の長寿命化を図ることが可能となる。
実施形態2に係る光源装置112は、光源ランプの数(第3位置に配置される光源ランプの数)が異なる点以外の点では、実施形態1に係る光源装置110と同様の構成を有するため、実施形態1に係る光源装置110が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態3]
図10及び図11は、実施形態3に係る光源装置114を説明するために示す図である。図10(a)は光源装置114の斜視図であり、図10(b)は光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74の斜視図である。図11は、光合成光学系150側から見たときの光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74を模式的に示す図である。
図12は、回転保持基板74の回転動作を説明するために示す図である。図12(a)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となる前の状態を模式的に示す図であり、図12(b)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となった直後の状態を模式的に示す図であり、図12(c)は点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3に移動させた後の状態を模式的に示す図である。
なお、図10〜図12において、図2、図3及び図6並びに図7〜図9と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図10及び図11は、実施形態3に係る光源装置114を説明するために示す図である。図10(a)は光源装置114の斜視図であり、図10(b)は光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74の斜視図である。図11は、光合成光学系150側から見たときの光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74を模式的に示す図である。
図12は、回転保持基板74の回転動作を説明するために示す図である。図12(a)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となる前の状態を模式的に示す図であり、図12(b)は光源ランプ1Bが点灯不可能状態となった直後の状態を模式的に示す図であり、図12(c)は点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3に移動させた後の状態を模式的に示す図である。
なお、図10〜図12において、図2、図3及び図6並びに図7〜図9と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態3に係る光源装置114は、基本的には実施形態2に係る光源装置112とよく似た構成を有しているが、第1位置〜第3位置の配置が、実施形態2に係る光源装置112とは異なる。
すなわち、実施形態2に係る光源装置112においては、図8に示すように、第1位置P1と第2位置P2とが回転保持基板72の回転方向に沿って隣り合う位置に配置され、第1位置P1及び第2位置P2における回転方向に沿った隣の位置に第3位置P3が配置されている。
これに対し、実施形態3に係る光源装置114においては、図11に示すように、第1位置P1と第2位置P2とが回転軸74axを挟んで向かい合うように配置され、第1位置P1及び第2位置P2における回転方向に沿った隣の位置に第3位置P3が配置されている。第3位置P3には、2つの光源ランプ(光源ランプ1C,1D)が配置されるように構成されている。
これに対し、実施形態3に係る光源装置114においては、図11に示すように、第1位置P1と第2位置P2とが回転軸74axを挟んで向かい合うように配置され、第1位置P1及び第2位置P2における回転方向に沿った隣の位置に第3位置P3が配置されている。第3位置P3には、2つの光源ランプ(光源ランプ1C,1D)が配置されるように構成されている。
なお、回転保持基板74、反射ミラー140,142及び光合成光学系150は、実施形態1で説明したものと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
回転保持基板74の回転動作について、図12を用いて具体的に説明すると、例えば光源ランプ1A〜1Dが図12(a)に示すように第1位置P1〜第3位置P3に配置されていた場合において、図12(b)に示すように第2位置P2に配置された光源ランプ1Bの発光管が弱まったり切れたりして点灯不可能状態となると、点灯状態検出部720(図示せず。)は、第2位置P2に配置された光源ランプ1Bが点灯不可能状態であることを検出し、回転駆動部700(図示せず。)にその旨の情報(検出情報)を送信する。
回転駆動部700は、点灯状態検出部720から上記検出情報を受信すると、点灯不可能状態の光源ランプ1Bを第3位置P3(光源ランプ1Cが配置されていた位置)に移動させるとともに、第3位置P3に配置された光源ランプ1Cを第1位置P1に移動させ、第1位置P1に配置された光源ランプ1Aを第3位置P3(光源ランプ1Dが配置されていた位置)に移動させ、第3位置P3に配置された光源ランプ1Dを第2位置P2に移動させるように、回転保持基板74を図12(c)に示す矢印R1方向に回転させる。
これにより、点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを第3位置P3へと移動させることが可能となるとともに、第1位置P1に配置された点灯可能状態の光源ランプ1Aを第3位置P3に移動させ、第3位置P3に配置された新しい光源ランプ1C,1Dを第1位置P1及び第2位置P2に移動させることが可能となる。つまり、点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを新しい光源ランプ1Dに切り替えることが可能となる。
なお、回転保持基板74の回転方向を矢印R1とは反対方向としてもよい。この場合は、点灯不可能状態となった光源ランプ1Bを新しい光源ランプ1Cに切り替えることが可能となる。
このように、実施形態3に係る光源装置114は、実施形態2に係る光源装置112とは、第1位置〜第3位置の配置が異なるが、実施形態1及び2に係る光源装置110,112の場合と同様に、第1位置P1及び第2位置P2に配置された光源ランプからの光を光合成光学系150によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、実施形態3に係る光源装置114によれば、実施形態1及び2に係る光源装置110,112の場合と同様に、第1位置P1又は第2位置P2に配置された光源ランプが点灯不可能状態となったときには、点灯不可能状態となった光源ランプを新しい光源ランプに切り替えることが可能となるため、光源装置114全体としての照度が低下するのを抑制することが可能となる。
また、実施形態3に係る光源装置114によれば、実施形態1及び2に係る光源装置110,112の場合と同様に、回転保持基板74及び回転駆動部700によって上述した光源ランプの切り替えを行うことができるため、光源ランプの交換作業を手作業で行う必要がなくなり、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能となる。
したがって、実施形態3に係る光源装置114は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプが点灯不可能状態となった場合であっても、光源装置全体としての照度低下を抑制することが可能で、光源ランプの交換時間を短縮できるとともに交換作業の手間を省くことが可能な光源装置となる。
実施形態3に係る光源装置114は、第1位置〜第3位置の配置が異なる点以外の点では、実施形態2に係る光源装置112と同様の構成を有するため、実施形態2に係る光源装置112が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
以上、本発明の光源装置及びプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態1に係る光源装置110においては、3つの光源ランプを備える場合を例示して説明し、上記実施形態2及び3に係る光源装置112,114においては、4つの光源ランプを備える場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、5つ以上の光源ランプを備えていてもよい。また、上記実施形態2及び3に係る光源装置112,114においては、第3位置P3に2つの光源ランプが配置されるように構成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第3位置P3に3つ以上の光源ランプが配置されるように構成されていてもよい。
(2)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、回転保持基板の回転軸の軸方向と同じ方向にランプ光軸が向くように、各光源ランプが配置されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転保持基板の回転軸に垂直な方向にランプ光軸が向くように、かつ、各光源ランプからの光が回転保持基板の内側(回転軸側)に照射されるように、各光源ランプが配置されていてもよい。この場合、各光源ランプと光合成光学系との間に配置される2枚の反射ミラー(反射ミラー80,82,120,122,140,142)を省略することも可能である。
(3)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、回転駆動部700が、点灯状態検出部720から第1位置P1又は第2位置P2に配置された光源ランプが点灯不可能状態である旨の検出情報を受信する場合を例示的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転駆動部700がポーリングして点灯状態検出部720から当該検出情報を取得するものであってもよい。
(4)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、光合成光学系としてプリズムを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射ミラー(反射ミラー80,82,120,122,140,142とは異なる反射ミラー)を用いてもよい。
(5)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、回転保持基板の回転方向を一方向にのみ回転可能とすることもできるし、両方向に回転可能とすることもできる。
(6)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、回転保持基板として、円板状部材を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形状(例えば略三角形状、略四角形状)からなるものを用いてもよい。
(7)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、発光管に配設される反射手段として副鏡を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射手段として反射膜を用いることも好ましい。また、上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、発光管に反射手段としての副鏡が配設された光源装置を例示して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、副鏡が配設されていない光源装置に本発明を適用することも可能である。
(8)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、光源ランプとして、楕円面リフレクタからなる光源ランプを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、放物面リフレクタからなる光源ランプを用いてもよい。
(9)上記実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、インテグレータロッドとして、中実のロッドを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、中空のロッド(例えば4枚の反射ミラーを貼り合わせたもの)を用いてもよい。また、上記実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、光均一化光学系として、インテグレータロッドからなるロッドインテグレータ光学系を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズアレイからなるレンズインテグレータ光学系を用いてもよい。
(10)上記実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、電気光学変調装置として、マイクロミラー型光変調装置400を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶パネルを備える液晶装置を用いてもよい。この場合の液晶装置の数については、特に限定されるものではなく、例えば3つの液晶装置を用いたいわゆる3板式の液晶プロジェクタの構成としてもよいし、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いてプロジェクタを構成してもよい。なお、液晶装置としては、光を透過するタイプの液晶装置を用いてもよいし、光を反射するタイプの液晶装置を用いてもよい。
(11)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
1A,1B,1C,1D…光源ランプ、1Aax,1Bax,1Cax,1Dax…ランプ光軸、10A,10B,10C,10D…楕円面リフレクタ、20A,20B,20C,20D…発光管、60A,60B,60C,60D…副鏡、70,72,74…回転保持基板、70ax,72ax,74ax…回転軸、80,82,120,122,140,142…反射ミラー、90,130,150…光合成光学系、110,112,114…光源装置、200…インテグレータロッド、202…(インテグレータロッドの)光入射面、204…(インテグレータロッドの)光射出面、250…カラーホイール、260R,260G,260B…カラーフィルタ、260W…透光領域、270…モータ、300…リレー光学系、310…リレーレンズ、320…反射ミラー、330…集光レンズ、400…マイクロミラー型光変調装置、600…投写光学系、600ax…投写光軸、700…回転駆動部、710…モータ、712…モータ制御回路、720…点灯状態検出部、1000…プロジェクタ、OC…照明光軸、P1…第1位置、P2…第2位置、P3…第3位置、SCR…スクリーン
Claims (5)
- 光源駆動時に光源ランプを点灯させる位置となる第1位置及び第2位置並びに光源駆動時に光源ランプを点灯させない位置となる第3位置にそれぞれ配置される少なくとも3つの光源ランプと、
前記第1位置〜前記第3位置から略等しい距離に回転軸を有し、照明光軸に垂直な面内で前記少なくとも3つの光源ランプを回転可能に保持する回転保持基板と、
前記第1位置及び前記第2位置に配置された光源ランプからの光を合成して射出する光合成光学系と、
前記第1位置及び前記第2位置に配置された光源ランプが点灯可能状態であるか点灯不可能状態であるかを検出する点灯状態検出部と、
前記点灯状態検出部によって前記第1位置及び前記第2位置のうち少なくとも一方の位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態であると検出されたときに、当該点灯不可能状態の光源ランプを前記第3位置に移動させるとともに前記第3位置に配置された光源ランプを前記第1位置及び前記第2位置のうち少なくとも一方の位置に移動させるように、前記回転保持基板を回転させる回転駆動部とを備えることを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置において、
前記第3位置には、2つ以上の光源ランプが配置されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項2に記載の光源装置において、
前記第1位置と前記第2位置とは、前記回転保持基板の回転方向に沿って隣り合う位置にあり、
前記回転駆動部は、前記点灯状態検出部によって前記第1位置及び前記第2位置のうちいずれか一方の位置に配置された光源ランプが点灯不可能状態であると検出されたときには、当該一方の位置に配置された点灯不可能状態の光源ランプを前記第3位置に移動させるとともに、前記第1位置及び前記第2位置のうち他方の位置に配置された点灯可能状態の光源ランプを前記一方の位置に移動させ、前記第3位置に配置された光源ランプを前記他方の位置に移動させるように、前記回転保持基板を回転させることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の光源装置において、
前記少なくとも3つの光源ランプが保持された回転保持基板は、他の回転保持基板と交換可能に構成されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
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KR101756899B1 (ko) * | 2015-03-13 | 2017-07-13 | 한국광기술원 | Led 조명장치 |
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