JP2010286542A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】光源から射出される光の照度分布が非対称であっても、照明対象物上で均一な照度分布が得られる照明装置を提供する。
【解決手段】本発明の照明装置1は、非対称な照度分布を有する光を射出する光源2と、照度均一化光学系6と、を備え、照度均一化光学系6は、光源からの光を複数の光束に分割する第1マルチインテグレーター4と、複数の光束の少なくとも一部を照明対象物12上で重畳させる第2マルチインテグレーター5と、を含み、第2マルチインテグレーター5を構成する複数のレンズのうち、相対的に照度が低い光束が入射するレンズを、当該レンズから射出された光束による照明領域が照明対象物12上で照度が低い領域側にずれるように、偏心させたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
近年、プロジェクターの小型化に対する要望が高まっており、照明装置においても、射出光量の大幅な低下を招くことなく小型化を図るための検討がなされている。このような背景の下、半割状の主反射鏡と副反射鏡とを備えた照明装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。この光源装置では、発光管から放射された光の一部は主反射鏡で反射して射出され、残りは副反射鏡で反射した後に主反射鏡で反射されて、発光管から主反射鏡に直接入射した光とともに主反射鏡から射出される。さらに、主反射鏡から射出された光は、インテグレーターと2枚のレンズとを経て照明対象物に照射される。これにより、射出光量の大幅な低下が生じることのない、小型の照明装置を提供できる。
特開2003−16802号公報
ところが、上述の従来の照明装置において、主反射鏡は、発光管の全周を囲んだ一般的な主反射鏡を半分に割った非対称な形状である。そのため、主反射鏡から射出される光の照度分布は、発光管から遠い側で照度が低く、発光管に近い側では照度が高いという特性を持つ、不均一なものとなる。これに起因して、照明対象物上で一端側が暗く、他端側が明るいという明るさムラが生じる虞がある。
さらに、この照明装置をプロジェクターに適用する場合、照明装置からの光を赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色の色光に分離し、そのうちの1色の色光を、リレー光学系を介して液晶パネル等の光変調素子(照明対象)に伝達する構成が考えられる。この構成を採用する場合、リレー光学系を介して光が照射された1つの光変調素子による画像は、他の2つの光変調素子による画像に対して反転するため、上述の明るさムラが色ムラとなって現れ、表示品位が低下してしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光源から射出される光の照度分布が非対称であっても、照明対象物上で均一な照度分布が得られる照明装置を提供することを目的とする。また、そのような照明装置を用いることで明るさムラや色ムラを抑えた画像の表示が可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の照明装置は、非対称な照度分布を有する光を射出する光源と、前記光源からの光の照度分布を均一化する照度均一化光学系と、を備え、前記照度均一化光学系は、前記光源からの光を複数の光束に分割する複数のレンズが配列された第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイからの複数の光束が入射され、前記複数の光束の少なくとも一部を照明対象上で重畳させる複数のレンズが配列された第2レンズアレイと、を含み、前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、相対的に照度が低い光束が入射するレンズを、当該レンズから射出された光束による照明領域が前記照明対象上で照度が低い領域側にずれるように、偏心させたことを特徴とする。
なお、本発明で言うところの「非対称な照度分布」とは、光源から射出される光の中心軸に垂直な面内において前記中心軸を通る任意の軸を考えたとき、照度分布が軸対称にならないような軸が存在する場合、その照度分布のことを言う。
本発明の照明装置によれば、光源から非対称な照度分布を有する光が射出されるが、その光の照度分布が第1レンズアレイと第2レンズアレイとを含む照度均一化光学系によって均一化される。ここで、第2レンズアレイを構成する複数のレンズのうち、相対的に照度が低い光束が入射するレンズを、当該レンズから射出された光束による照明領域が照明対象上で照度が低い領域側にずれるように、偏心させている。したがって、通常であれば照明対象の全域に重畳される照度が低い光束の照明領域が照明対象上で照度が低い領域側にずれるため、その照度が低い光束は照明対象上で照度が高い領域には重畳されなくなる。このようにして、光源から射出される光の照度分布が非対称であっても、照明対象上では均一な照度分布を得ることができる。
本発明の照明装置において、前記光源が、一対の電極を有する発光管と、前記発光管の光軸を中心とする全周のうちの一部を囲むように配置されて前記発光管から射出された光を照明対象に向けて反射させる第1反射鏡と、前記発光管の光軸を挟んで前記第1反射鏡と対向するように配置されて前記発光管から射出された光を前記第1反射鏡に向けて反射させる第2反射鏡と、を備えた構成を採用できる。
この構成によれば、発光管から放射された光の一部は第1反射鏡で反射して射出される一方、残りは第2反射鏡で反射した後、発光管を透過し、第1反射鏡で反射されて、発光管から第1反射鏡に直接入射した光とともに第1反射鏡から射出される。ここで、発光管から第2反射鏡に向けて放射された光が第2反射鏡で反射し、高い効率で第1反射鏡に戻るように設計すれば、射出光量の大幅な低下が生じることがない。また、これら第1反射鏡と第2反射鏡は従来の円形の凹面反射鏡を半分に割った形状であるため、従来に比べて装置を大幅に小型化できる。
本発明の照明装置において、前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、前記第1反射鏡が配置された側の端部に位置するレンズを偏心させた構成とすることが望ましい。
この構成によれば、第1反射鏡が配置された側の端部に位置するレンズが発光管から最も遠い位置にあり、このレンズに最も照度の低い光が入射するため、光束の損失、すなわち明るさの低下を最小限に抑えつつ、本発明の照度分布均一化の効果を得ることができる。
本発明の照明装置において、前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、偏心させたレンズの曲率を他のレンズの曲率と異ならせた構成としても良い。
本発明においては、照度が低い光束の照明領域を照明対象上で照度が低い領域側にずらすため、ずらした照明領域の縁が照明対象上に掛かり、場合によっては縁の境界が目立つ虞がある。これに対して、上記の構成によれば、偏心させたレンズの曲率が他のレンズの曲率と異なっているため、偏心させたレンズの焦点位置を他のレンズの焦点位置からずらすことができ、照明領域の縁の境界をぼかすことで目立ち難くすることができる。
もしくは、本発明の照明装置において、前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、偏心させたレンズを非球面レンズとし、他のレンズを球面レンズとしても良い。
この構成においても、上記の構成と同様、非球面レンズの焦点位置を他の球面レンズの焦点位置からずらすことができるので、照明領域の縁の境界をぼかして目立ち難くすることができる。
本発明のプロジェクターは、前記本発明の照明装置と、前記照明装置からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投写する投写光学系と、を備えたことを特徴とする。
本発明のプロジェクターは、前記本発明の照明装置を備えたことにより照度分布を均一化させた光で光変調素子を照明できるため、明るさムラ、色ムラを抑えた画像の表示が可能なプロジェクターを実現できる。
本発明の一実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 照明装置における第2マルチインテグレーターの正面図である。 第2マルチインテグレーターの作用を説明するための図である。 本発明の一実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。
[照明装置]
以下、本発明の一実施形態の照明装置について図1〜図3を用いて説明する。
本実施形態の照明装置は、発光管と一対の反射鏡とを含み、非対称な照度分布の光を射出するランプ光源を備えた例である。
図1は、本実施形態の照明装置を示す概略構成図である。図2は、照明装置における第2マルチインテグレーターの正面図である。図3は、第2マルチインテグレーターの作用を説明するための図である。なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の比率や縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の照明装置1は、図1に示すように、ランプ光源2と、凹レンズ3と、第1マルチインテグレーター4(第1レンズアレイ)と第2マルチインテグレーター5(第2レンズアレイ)とからなる照度均一化光学系6と、重畳レンズ7と、コンデンサーレンズ8と、を備えている。ランプ光源2は、発光管9と、主反射鏡10(第1反射鏡)と、副反射鏡11(第2反射鏡)と、を備えている。主反射鏡10は、発光管9から射出された光を照明対象物12に向けて反射させる機能を主に担っている。副反射鏡11は、発光管9から射出された光を主反射鏡10に向けて反射させる機能を主に担っている。
発光管9は、図1に示すように、例えば石英ガラス等の透明材料で構成されたバルブ部13の内部に一対の電極14が対向するように配置され、水銀、金属ハロゲン化物等の発光物質と希ガス、ハロゲンガス等の気体とが封入されたものである。この発光管9において、一対の電極14間に高電圧を印加すると、電極14間に放電が生じて発光点から略全周方向に光が放射される。具体的に、発光管9としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等のアーク放電型発光管が用いられる。
主反射鏡10は、例えばガラスや結晶化ガラス等の耐熱性が高く、機械的強度が大きい基材と、基材の表面に形成された、例えば誘電体多層膜や金属膜からなる反射ミラーと、から構成されている。本実施形態では、主反射鏡10の反射ミラーが形成された反射面10aは楕円面となっている。ただし、反射面10aは、楕円面に限らず、放物面や非球面であっても良い。
また、従来一般の反射鏡では、照明光軸L(発光管の光軸)を中心として全周(360度)にわたって反射ミラーが存在するのに対し、本実施形態の主反射鏡10は、略半周(180度)の部分に反射ミラーが存在する反射面10aを有している。すなわち、本実施形態の主反射鏡10は、照明光軸Lを中心として全周(360度)を覆う従来一般の反射鏡を、反射ミラーの各端部と照明光軸Lとを含む平面によって略半分に割った形状(いわゆる半割状)となっている。なお、「照明光軸L」とは、照明装置1全体の光軸のことである。この「照明光軸L」は、「主反射鏡10の光軸」と一致し、「発光管9の光軸」とも一致している。「発光管9の光軸」とは、一対の電極14が延在する方向であって発光点を通る軸のことである。
副反射鏡11は、発光管9のバルブ部13の外表面であって、照明光軸Lを中心として主反射鏡10が存在しない側の半分の領域に形成された反射膜で構成されている。すなわち、副反射鏡11は、バルブ部13の外表面において、照明光軸Lを含む平面によってバルブ部13を略半分に割った下側の領域に設けられている。バルブ部13の外表面に形成される副反射鏡11の反射面は、略球面状、あるいは楕円面状、放物面状等を含む非球面状に形成されている。
また、副反射鏡11としては、バルブ部13の外表面に反射膜を形成した構成に代えて、発光管9とは別体の反射鏡を発光管9と近接させて配置した構成を採用しても良い。この構成であれば、発光管9に対する副反射鏡11の位置合わせの自由度が上がり、副反射鏡11からの光の反射方向を調整しやすい。
本実施形態のランプ光源2では、発光管9から放射された光の略半分は主反射鏡10で反射して射出される一方、残りの略半分は副反射鏡11で反射した後、発光管9を透過し、主反射鏡10で反射されて、発光管9から主反射鏡10に直接入射した光とともに主反射鏡10から射出される。主反射鏡10から射出された光の照度分布は、照明光軸Lに近い領域で照度が高く、照明光軸Lから遠い領域で照度が低くなるが、図1における照明光軸Lよりも下方側には光がほとんど到達しないため、照度分布は略半円形となり、非対称な形状となる。
照度均一化光学系6を構成する第2マルチインテグレーター5は、図2に示すように、複数(本実施形態では16個)のレンズ15A,15Bが水平方向および垂直方向にアレイ状に配列されたものである。図2に示す符号「C」は、各レンズ15A,15Bの面頂位置を示している。複数のレンズ15A,15Bのうち、照明光軸Lに最も近い最下行のレンズ15Bと、下から2行目のレンズ15Bと、下から3行目のレンズ15Bにおいては、面頂位置Cが各レンズ15Bの中心にある。これに対して、照明光軸Lから最も遠い最上行のレンズ15Aにおいては、面頂位置Cが各レンズ15Aの中心よりも上方(主反射鏡10の縁部寄り)にずれた位置にある。
すなわち、図3に示すように、第2マルチインテグレーター5を構成する複数のレンズ15A,15Bのうち、最上行のレンズ15Aは上方寄りに偏心しており、それ以外のレンズ15Bは偏心していない。これにより、最上行のレンズ15Aから射出された光束Aの照明領域は、照明対象物12上で上方、すなわち照度が低い領域側にずれている。また、第2マルチインテグレーター5の最上行のレンズ15Aとそれ以外のレンズ15Bとは曲率が異なり、焦点位置が異なる。最上行のレンズ15Aから射出された光は照明対象物12上に結像しないが、それ以外のレンズ15Bから射出された光は照明対象物12上に結像する。
一方、図示を省略したが、第1マルチインテグレーター4については、全てのレンズ16の面頂位置が各レンズ16の中心にあり、偏心していない。
上記構成の照明装置1においては、ランプ光源2の発光管9から放射された光が主反射鏡10と副反射鏡11とにより反射されて凹レンズ3の方向に向けて射出され、凹レンズ3により平行化される。凹レンズ3から射出された光は、第1マルチインテグレーター4によりレンズ16毎の光束に分割され、分割された複数の光束が第2マルチインテグレーター5に入射される。複数の光束は、第2マルチインテグレーター5、重畳レンズ7、コンデンサーレンズ8により集光された状態で照明対象物12上において重畳され、照明対象物12を照明する。
ここで、第2マルチインテグレーター5の最上行のレンズ15Aが上方に偏心しているため、図3に示すように、偏心していないレンズ15Bからの光束Bが照明対象物12の全域に照射されて全てが重畳されるのに対し、偏心している最上行のレンズ15Aからの光束Aの照明領域は照明対象物12上で上方、すなわち照度が低い領域側にずれ、下方、すなわち照度が高い領域には重畳されなくなる。これにより、照明対象物12上で均一な照度分布を得ることができる。なお、図示を簡略化するため、図3では重畳レンズ7、コンデンサーレンズ8は省略した。ただし、重畳レンズ7、コンデンサーレンズ8があっても、各光束A,Bと照明対象物12との位置関係は上で説明したものと変わらない。
本実施形態の照明装置1においては、第2マルチインテグレーター5の最上行のレンズ15Aを上方に偏心させたため、ランプ光源2から射出される光の照度分布が非対称であっても、照明対象物12上では均一な照度分布を得ることができる。また、第2マルチインテグレーター5の最上行のレンズ15Aには最も照度が低い光束が入射されるため、照明領域を照明対象物12からずらしたとしても、光束の損失、すなわち明るさの低下を最小限に抑えることができる。さらに、偏心させたレンズ15Aの曲率を他のレンズ15Bの曲率と異ならせ、偏心させたレンズ15Aの焦点位置を他のレンズ15Bの焦点位置からずらしたことにより、レンズ15Aによる照明領域の下側のエッジをぼかして目立ち難くすることができる。
[プロジェクター]
以下、図4を参照しつつ本発明に係るプロジェクターの一実施形態を説明する。
図4に示すように、プロジェクター55は、照明装置50、液晶ライトバルブ(光変調素子)51a、51b、51c、ダイクロイックプリズム52、および投写レンズ(投射光学系)53を備えている。照明装置50は、上記実施形態の照明装置1と同等のものを適用しており、発光管501、主反射鏡502、副反射鏡510、フィルター503、照度均一化光学系504、偏光変換素子505、およびコンデンサーレンズ506を備えている。照明装置50から射出された光は、ダイクロイックミラー507、508、リレー光学系509等を経て、液晶ライトバルブ51a〜51cに入射する。
ダイクロイックミラー507、508は、例えばガラス表面に誘電体多層膜を積層したものである。これにより、所定の波長帯域の色光が選択的に反射し、それ以外の波長帯域の色光が透過するようになっている。例えば、照明装置50から射出された光源光のうち、赤色光Laがダイクロイックミラー507を透過するとともに、緑色光Lbおよび青色光Lcがダイクロイックミラー507で反射する。また、ダイクロイックミラー507で反射した緑色光Lbおよび青色光Lcのうち、青色光Lcがダイクロイックミラー508を透過し、緑色光Lbがダイクロイックミラー508で反射する。
ダイクロイックミラー507を透過した赤色光Laは、反射ミラーで反射し平行化レンズを経て赤色光用の液晶ライトバルブ51aに入射する。ダイクロイックミラー508で反射した緑色光Lbは、平行化レンズを経て緑色光用の液晶ライトバルブ51bに入射する。ダイクロイックミラー508を透過した青色光Lcは、リレー光学系509を経て青色光用の液晶ライトバルブ51cに入射する。
液晶ライトバルブ51a〜51cの各々は、例えばアクティブマトリクス型の透過型の液晶パネルであり、一対の電極間に挟持された液晶層を有している。また、液晶ライトバルブ51a〜51cは、画像信号を供給する信号源に電気的に接続されている。信号源から画像信号が供給されると、電極間に電圧が印加され、この印加電圧に応じて液晶分子の方位角が制御される。これにより、入射光の偏光状態を変化させることができ、偏光状態に応じた階調の光が得られるようになっている。液晶ライトバルブ51a〜51cにより変調された赤色光La、緑色光Lb、青色光Lcは、ダイクロイックプリズム52に入射する。
ダイクロイックプリズム52は、三角柱プリズムが貼り合わされた構造となっており、その内面に赤色光Laが反射し緑色光Lbが透過するミラー面と、青色光Lbが反射し緑色光が透過するミラー面とが互いに直交して形成されている。赤色光La、緑色光Lb、青色光Lcは、これらのミラー面で選択的に反射あるいは透過して同じ側に射出される。
これにより、3つの色光が重ね合わされて合成光となる。この合成光は、投射レンズ53によってスクリーン60に拡大投射される。これにより、カラー表示の画像が得られるようになっている。
上記構成のプロジェクター55においては、リレー光学系を経て光が入射する青色光用の液晶ライトバルブ51cの画像が他の液晶ライトバルブ51a,51bの画像に対して反転するため、非対称な照度分布を有する照明装置を用いた場合には色ムラが生じる虞がある。しかしながら、本実施形態では、上記実施形態の照明装置50を備えているので、色ムラや明るさムラが抑えられた画像が表示可能な小型のプロジェクターを実現できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では、第2マルチインテグレーターのレンズのうち、偏心させたレンズの曲率を他のレンズの曲率と異ならせた構成とした。この構成に代えて、例えば偏心させたレンズを非球面レンズとし、他のレンズを球面レンズとしても良い。この構成においても、上記の構成と同様、非球面レンズの焦点位置を他の球面レンズの焦点位置からずらすことができるので、ずらした照明領域のエッジをぼかして目立ち難くすることができる。
また、上記実施形態では、照明光軸Lから離れるほど照度が低くなる照度分布を有するランプ光源を用い、第2マルチインテグレーターのレンズのうち、最上行のレンズを偏心させる構成とした。ただし、本発明において、照度分布は上記のものに限ることはなく、種々の照度分布に応じて照度が低い光が入射する箇所のレンズを偏心させればよい。さらに、上記照明装置やプロジェクターの各部の形状、配置等に関する具体的な構成については、適宜変更が可能である。
1,50…照明装置、2…ランプ光源、4…第1マルチインテグレーター(第1レンズアレイ)、5…第2マルチインテグレーター(第2レンズアレイ)、6,504…照度均一化光学系、9,501…発光管、10,502…主反射鏡(第1反射鏡)、11,510…副反射鏡(第2反射鏡)、12…照明対象物、15A,15B,16…レンズ、51a,51b,51c…液晶ライトバルブ(光変調素子)、53…投写レンズ(投写光学系)、55…プロジェクター。

Claims (6)

  1. 非対称な照度分布を有する光を射出する光源と、
    前記光源からの光の照度分布を均一化する照度均一化光学系と、を備え、
    前記照度均一化光学系は、前記光源からの光を複数の光束に分割する複数のレンズが配列された第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイからの複数の光束が入射され、前記複数の光束の少なくとも一部を照明対象上で重畳させる複数のレンズが配列された第2レンズアレイと、を含み、
    前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、相対的に照度が低い光束が入射するレンズを、当該レンズから射出された光束による照明領域が前記照明対象上で照度が低い領域側にずれるように、偏心させたことを特徴とする照明装置。
  2. 前記光源が、一対の電極を有する発光管と、前記発光管の光軸を中心とする全周のうちの一部を囲むように配置されて前記発光管から射出された光を照明対象に向けて反射させる第1反射鏡と、前記発光管の光軸を挟んで前記第1反射鏡と対向するように配置されて前記発光管から射出された光を前記第1反射鏡に向けて反射させる第2反射鏡と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、前記第1反射鏡が配置された側の端部に位置するレンズを偏心させたことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、偏心させたレンズの曲率を他のレンズの曲率と異ならせたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記第2レンズアレイを構成する前記複数のレンズのうち、偏心させたレンズを非球面レンズとし、他のレンズを球面レンズとしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の照明装置と、前記照明装置からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投写する投写光学系と、を備えたことを特徴とするプロジェクター。
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