JP2008309836A - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、長寿命化を図ることが可能な光源装置及びプロジェクタを提供する。
【解決手段】光源ランプ1A,1Bと、光源ランプ1A,1Bが配置される位置から略等しい距離に回転軸70axを有し、照明光軸OCに垂直な面内で光源ランプ1A,1Bを回転可能に保持する回転保持基板70と、光源ランプの数と同数の反射面を有し、光源ランプ1A,1Bからの光を合成して射出する光合成光学系90と、光源ランプ1Aを光源ランプ1Bが配置されている位置に移動させ、光源ランプ1Bを光源ランプ1Aが配置されている位置に移動させるように、回転保持基板70を定期的に回転させる機能を有する回転駆動部700とを備える光源装置110。
【選択図】図3
【解決手段】光源ランプ1A,1Bと、光源ランプ1A,1Bが配置される位置から略等しい距離に回転軸70axを有し、照明光軸OCに垂直な面内で光源ランプ1A,1Bを回転可能に保持する回転保持基板70と、光源ランプの数と同数の反射面を有し、光源ランプ1A,1Bからの光を合成して射出する光合成光学系90と、光源ランプ1Aを光源ランプ1Bが配置されている位置に移動させ、光源ランプ1Bを光源ランプ1Aが配置されている位置に移動させるように、回転保持基板70を定期的に回転させる機能を有する回転駆動部700とを備える光源装置110。
【選択図】図3
Description
本発明は、光源装置及びプロジェクタに関する。
従来より高輝度のプロジェクタが求められており、その要求に応えるものとして、複数の光源ランプを備えるプロジェクタ(いわゆる多灯式のプロジェクタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
従来の多灯式のプロジェクタによれば、光源装置として、複数の光源ランプを有する光源装置を用いているため、従来よりも高輝度のプロジェクタを構成することができる。
ところで、従来の多灯式のプロジェクタに用いる光源装置においては、熱対流などにより、管球部における重力に対して上側の頂点部分の温度が特に高くなり易く、管球部を構成する基材の許容温度を超えてしまった場合には、管球部における上側の頂点部分において局所的な膨れが発生したり白化したりする場合がある。白化とは、管球部を構成する基材が白濁して失透する現象のことである。管球部に局所的な膨れが発生すると、強度低下によって発光管が破裂する場合がある。また、管球部が白化すると、白化した箇所において光の透過が妨げられてしまい、これに起因して熱が発生して発光管の温度がさらに上昇した結果、発光管が破裂する場合がある。
管球部における上側の頂点部分の温度上昇を抑制するためには、発光管を冷却ファンで冷却することが考えられる。しかしながら、従来の光源装置においては、管球部における上側の頂点部分の温度を所定温度以下まで冷却したとき、管球部における下側の頂点部分が必要以上に冷却されてしまい、管球部における下側の頂点部分が黒化する場合がある。黒化とは、管球部内に封入された封入物(例えば、水銀、希ガス、金属ハロゲン化物等。)が管球部の内壁に付着する現象のことである。このように管球部が黒化すると、黒化した箇所において光が吸収されるため、発光管の光量が低下したり発光管が破損したりする可能性がある。
すなわち、従来の光源装置においては、管球部の管壁において局所的な膨れ、白化又は黒化が発生する場合があるため、光源装置の長寿命化を図ることが容易ではないという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、長寿命化を図ることが可能な光源装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の光源装置は、複数の光源ランプと、前記複数の光源ランプが配置される位置から略等しい距離に回転軸を有し、照明光軸に垂直な面内で前記複数の光源ランプを回転可能に保持する回転保持基板と、少なくとも前記複数の光源ランプの数と同数の反射面を有し、前記複数の光源ランプからの光を合成して射出する光合成光学系と、前記複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプを他の光源ランプが配置されている位置に移動させるように、前記回転保持基板を定期的に回転させる機能を有する回転駆動部とを備えることを特徴とする。
このため、本発明の光源装置によれば、複数の光源ランプを備えるとともに、これらの光源ランプからの光を光合成光学系によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、本発明の光源装置によれば、上述の回転保持基板及び回転駆動部を備えているため、複数の光源ランプを照明光軸に垂直な面内の配置位置で定期的に移動させることが可能となる。このとき、複数の光源ランプのうち1つの光源ランプの管球部に着目してみると、後述する図8をもとに説明すると、第1位置P1に配置されているときの当該管球部における上側の頂点部分となる位置と、第2位置P2に配置されているときの管球部における上側の頂点部分となる位置とは、それぞれ異なる位置となる。これは、光源ランプが回転保持基板に保持されているとともに、当該回転保持基板が、複数の光源ランプが配置される位置(第1位置P1及び第2位置P2)から略等しい距離に回転軸を有することに起因する。つまり、本発明の光源装置によれば、光源ランプが回転保持基板に保持されているとともに、当該回転保持基板が、複数の光源ランプが配置される位置(第1位置P1及び第2位置P2)から略等しい距離に回転軸を有するため、回転保持基板を定期的に回転させることによって、管球部における上側の頂点部分となる位置を定期的に変えることが可能となる。これにより、管球部における上側の頂点部分において局所的な膨れや白化が顕著に現れる前に管球部における上側の頂点部分の位置を変えることが可能となるため、局所的な膨れや白化に起因する発光管の破裂を抑制することが可能となる。また、管球部における下側の頂点部分となる位置についても定期的に変えることが可能となるため、管球部における下側の頂点部分において黒化が顕著に現れる前に管球部における下側の頂点部分の位置を変えることが可能となり、黒化に起因する発光管の光量の低下及び発光管の破損を抑制することが可能となる。その結果、光源装置の長寿命化を図ることが可能となる。
したがって、本発明の光源装置は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、長寿命化を図ることが可能な光源装置となる。
本発明の光源装置においては、前記複数の光源ランプと前記光合成光学系との間の光路内に配置され、前記複数の光源ランプからの光を前記光合成光学系に向けて反射する反射ミラーをさらに備え、前記反射ミラーは、少なくとも前記複数の光源ランプと同数であることが好ましい。
このように構成することにより、回転保持基板と光合成光学系との間の距離を短くすることが可能となるため、光源装置の小型化を図ることが可能となる。
本発明の光源装置においては、前記光合成光学系は、少なくとも前記複数の光源ランプの数と同数の反射面を有するプリズムであることが好ましい。
光合成光学系は、例えば、少なくとも複数の光源ランプの数と同数の反射ミラーを貼り合わせたものであってもよいが、上記のように構成することにより、部品点数を削減することが可能となる。なお、光源ランプを2つ備える場合は、三角柱プリズムを用いることが好ましく、光源ランプを3つ以上備える場合は、光源ランプの数と同数角の多角錐プリズムを用いることが好ましい。
本発明の光源装置においては、前記複数の光源ランプが保持された回転保持基板は、他の回転保持基板と交換可能に構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、複数の光源ランプを回転保持基板ごと取り外すことができるとともに、新たな光源ランプを回転保持基板ごと組み込むことができるため、複数の光源ランプのすべてを新たな光源ランプに交換する場合に、非常に簡易に交換することが可能となる。
本発明のプロジェクタは、本発明の光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、上述した優れた光源装置を備えているため、高輝度であって長寿命化を図ることが可能なプロジェクタとなる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記光源装置からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッドをさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、インテグレータロッドの内面における反射によって、電気光学変調装置の画像形成領域に照射される光の面内光強度分布をより均一なものにすることが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記インテグレータロッドは、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有し、光射出面が前記電気光学変調装置における画像形成領域と略同一の平面形状を有することが好ましい。
インテグレータロッドがテーパ形状を有することにより、光源装置から射出される光を広くのみ込むことが可能な構成としつつ、インテグレータロッドが大型化するのを抑制することが可能となる。
また、インテグレータロッドの光射出面が画像形成領域と略同一の平面形状を有することにより、インテグレータロッドから射出される光の光利用効率の向上を図ることが可能となる。
また、インテグレータロッドの光射出面が画像形成領域と略同一の平面形状を有することにより、インテグレータロッドから射出される光の光利用効率の向上を図ることが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、プロジェクタの非投影時に前記回転駆動部による回転動作を行うことが好ましい。
回転駆動部による回転動作をプロジェクタの投影時に行った場合、スクリーン等に投影中の投写画像が一瞬暗くなってしまい、視者に不快感を与える可能性がある。
しかしながら、本発明のプロジェクタによれば、プロジェクタの非投影時に回転駆動部による回転動作を行うこととしているため、スクリーン等に投影中の投写画像が一瞬暗くなってしまうこともなくなり、視者に不快感を与えることもない。
しかしながら、本発明のプロジェクタによれば、プロジェクタの非投影時に回転駆動部による回転動作を行うこととしているため、スクリーン等に投影中の投写画像が一瞬暗くなってしまうこともなくなり、視者に不快感を与えることもない。
以下、本発明の光源装置及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係るプロジェクタ1000の構成について、図1〜図7を用いて説明する。
まず、実施形態1に係るプロジェクタ1000の構成について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、実施形態1に係る光源装置110及びプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図1(a)は、光源装置110及びプロジェクタ1000の光学系を上から見た図であり、図1(b)は光源装置110及びプロジェクタ1000の光学系を横から見た図である。
図2は、実施形態1に係る光源装置110を説明するために示す図である。図2(a)は光源装置110の斜視図であり、図2(b)は光源ランプ1A,1B及び回転保持基板70の斜視図である。
図3は、実施形態1に係る光源装置110を説明するために示す図である。図3(a)は光合成光学系90側から見たときの光源ランプ1A,1B及び回転保持基板70を模式的に示す図であり、図3(b)は回転駆動部700を説明するために示す図である。なお、図3(a)においては、各光源ランプ1A,1Bの発光管20A,20Bにおける管球部30A,30Bについても併せて図示している。
図3は、実施形態1に係る光源装置110を説明するために示す図である。図3(a)は光合成光学系90側から見たときの光源ランプ1A,1B及び回転保持基板70を模式的に示す図であり、図3(b)は回転駆動部700を説明するために示す図である。なお、図3(a)においては、各光源ランプ1A,1Bの発光管20A,20Bにおける管球部30A,30Bについても併せて図示している。
図4は、光源ランプ1Aを模式的に示す側面図である。
図5は、光合成光学系90の斜視図である。
図6は、インテグレータロッド200を説明するために示す図である。図6(a)はインテグレータロッド200の斜視図であり、図6(b)はインテグレータロッド200の光射出面204を照明光軸OCに沿って見た図である。
図7は、カラーホイール250を示す図である。
図5は、光合成光学系90の斜視図である。
図6は、インテグレータロッド200を説明するために示す図である。図6(a)はインテグレータロッド200の斜視図であり、図6(b)はインテグレータロッド200の光射出面204を照明光軸OCに沿って見た図である。
図7は、カラーホイール250を示す図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1(a)における照明光軸OC方向)、x軸方向(図1(a)における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図1(a)における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1に示すように、照明光束を射出する光源装置110と、光源装置110からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッド200と、インテグレータロッド200の光射出側に配置されるカラーホイール250と、カラーホイール250を通過した光を被照明領域に導光するリレー光学系300と、リレー光学系300からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としてのマイクロミラー型光変調装置400と、マイクロミラー型光変調装置400で変調された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えるプロジェクタである。
光源装置110は、図1〜図3に示すように、2つの光源ランプ1A,1Bと、照明光軸OCに垂直な面内で2つの光源ランプ1A,1Bを回転可能に保持する回転保持基板70と、2つの反射ミラー80,82と、光合成光学系90と、回転保持基板70を回転させる機能を有する回転駆動部700とを備える。
光源ランプ1Aは、図4に示すように、楕円面リフレクタ10Aと、楕円面リフレクタ10Aの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管20Aと、反射手段としての副鏡60Aとを有する。光源ランプ1Aは、ランプ光軸1Aaxを中心軸とする光束を射出する。
発光管20Aは、管球部30Aと、管球部30Aの両側に延びる一対の封止部40A,50Aとを有する。管球部30Aは、球状に形成された石英ガラス製であって、この管球部30A内に配置された一対の電極と、管球部内に封入された水銀、希ガス及び少量のハロゲンとを有する。発光管20Aとしては、種々の発光管を採用でき、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を採用できる。
楕円面リフレクタ10Aは、発光管20Aの一方の封止部40Aに挿通・固着される開口部12Aと、発光管20Aから放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面14Aとを有する。
副鏡60Aは、発光管20Aの管球部30Aの略半分を覆い、楕円面リフレクタ10Aの反射凹面14Aと対向して配置される反射手段である。副鏡60Aは、発光管20Aの他方の封止部50Aに挿通・固着される開口部62Aと、管球部30Aから被照明領域側に向けて放射された光を管球部30Aに向けて反射する反射凹面64Aとを有する。副鏡60Aによって反射された光は、発光管20Aを透過して楕円面リフレクタ10Aに入射する。
他の光源ランプ1Bは、光源ランプ1Aと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
これら光源ランプ1A,1Bは、図3(a)に示すように、第1位置P1又は第2位置P2に配置されている。なお、第1位置P1とは、回転保持基板70を光合成光学系90側から見たときに、x(+)側(図3(a)の右側)となる位置であり、第2位置P2とは、回転保持基板70を光合成光学系90側から見たときに、x(−)側(図3(a)の左側)となる位置である。
回転保持基板70は、第1位置P1及び第2位置P2から等しい距離に回転軸70axを有し、照明光軸OCに垂直な面内で光源ランプ1A,1Bを回転可能に保持する円板状部材である。回転保持基板70の中心部分には、回転保持基板70を回転させるためのモータ710が配置されている(図3参照。)。
各光源ランプ1A,1Bのランプ光軸1Aax,1Baxと回転保持基板70の回転軸70axとの間の距離は、すべて同じ値(L)となる(図3(a)参照。)。このため、回転軸70axから第1位置P1及び第2位置P2までの距離は、それぞれ等しくなる。
光源ランプ1A,1Bが保持された回転保持基板70は、他の回転保持基板と交換可能に構成されている。
反射ミラー80は、図2(a)に示すように、第1位置P1の前方に配置され、第1位置P1に配置された光源ランプ(例えば光源ランプ1A)からの光を光合成光学系90に向けて反射する反射素子である。
反射ミラー82は、第2位置P2の前方に配置され、第2位置P2に配置された光源ランプ(例えば光源ランプ1B)からの光を光合成光学系90に向けて反射する反射素子である。
反射ミラー82は、第2位置P2の前方に配置され、第2位置P2に配置された光源ランプ(例えば光源ランプ1B)からの光を光合成光学系90に向けて反射する反射素子である。
光合成光学系90は、図5に示すように、2つの反射面92,94を有する三角柱形状のプリズムである。光合成光学系90は、図1及び図2(a)に示すように、反射ミラー80,82の略中間位置に配置され、2つの光源ランプ1A,1Bから射出され反射ミラー80,82で反射された光を合成して射出する機能を有する。
このように構成された反射ミラー80,82及び光合成光学系90により、第1位置P1及び第2位置P2に配置された光源ランプ1A,1Bからの照明光束を照明光軸OCに沿った方向に向けて射出することが可能となる(図1参照。)。
回転駆動部700は、図3(b)に示すように、回転保持基板70を回転させるためのモータ710と、モータ710の駆動を制御するモータ制御回路712とを有する。モータ制御回路712がモータ710の駆動を制御することによって、回転保持基板70の回転角の制御が可能となるように構成されている。
なお、回転駆動部700による回転保持基板70の回転動作ついては、詳細に後述する。
インテグレータロッド200は、図6に示すように、光源装置110からの光を内面で多重反射させることにより、光源装置110からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有する光学部材である。インテグレータロッド200は、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有する。インテグレータロッド200としては、例えば、中実のガラスロッドを好適に用いることができる。
インテグレータロッド200の光射出面204の形状は、マイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。ただし、照明光軸OCはマイクロミラー型光変調装置400の中心軸に対して傾斜して配置されているので、マイクロミラー型光変調装置400に照射される光は、この傾斜に応じて歪んだ輪郭形状を有することとなる。したがって、このような場合におけるインテグレータロッド200の光射出面204の形状としては、マイクロミラー型光変調装置400に照射される光の輪郭の歪みを補正するような形状とすることがより好ましい。
カラーホイール250は、図7に示すように、回転方向に沿って区切られた4つの扇形の領域に3つの透過型のカラーフィルタ260R,260G,260Bが形成された円板状部材である。カラーホイール200の中心部分には、カラーホイール200を回転させるためのモータ270が配置されている。
カラーフィルタ260Rは、インテグレータロッド200からの照明光束のうち、赤の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射又は吸収することにより、赤色光成分のみを透過するものである。同様に、カラーフィルタ260G,260Bは、それぞれ、インテグレータロッド200からの照明光束のうち、緑又は青の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射又は透過することにより、緑色光成分又は青色光成分のみを透過するものである。カラーフィルタ260R,260G,260Bは、例えば、誘電体多層膜や、塗料を用いて形成されたフィルタ板などを好適に用いることができる。4つの扇形領域において、カラーフィルタ260R,260G,260B以外の部分は、透光領域260Wとなっており、インテグレータロッド200からの光がそのまま通過できるようになっている。この透光領域260Wにより、投写画像中の輝度を上げることができ、投写画像の明るさを確保することができる。
なお、カラーホイール250は省略することも可能であり、この場合における投写画像はモノクロ画像である。
インテグレータロッド200から射出された照明光束は、カラーホイール250を通過することにより、上述のように赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光成分を含む照明光束になり、この照明光束は、リレー光学系300によって拡大されて、マイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域上に照射される。
リレー光学系300は、図1に示すように、リレーレンズ310と、反射ミラー320と、集光レンズ330とを有し、インテグレータロッド200(カラーホイール250)からの照明光束をマイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域に導く機能を有する。
リレーレンズ310は、集光レンズ330とともに、インテグレータロッド200からの照明光束を発散させずにマイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。なお、リレーレンズ310は、1枚のレンズで構成されていてもよいし、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
反射ミラー320は、照明光軸OCに対して傾斜して配置され、リレーレンズ310からの照明光束を曲折し、マイクロミラー型光変調装置400へと導光する。これにより、プロジェクタ1000をコンパクトにすることができる。
集光レンズ330は、リレーレンズ310及び反射ミラー320からの照明光束をマイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域にほぼ重畳させ、かつ、マイクロミラー型光変調装置400によって変調された光を投写光学系600とともに拡大投写するものである。
マイクロミラー型光変調装置400は、リレー光学系300からの光を画像情報に応じて各画素に対応するマイクロミラーで反射することにより、画像を表す画像光を投写光学系600へと射出する機能を有する反射方向制御型光変調装置である。マイクロミラー型光変調装置400としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
マイクロミラー型光変調装置400から射出される画像光は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
マイクロミラー型光変調装置400と投写光学系600とは、それぞれの中心軸が一致するように配置されている。なお、実施形態1に係るプロジェクタ1000をあおり投写の構成を有するプロジェクタとする場合には、マイクロミラー型光変調装置400の中心軸に対して投写光学系600の投写光軸600axがあおり方向にずれるように構成することが好ましい。
次に、回転駆動部700による回転保持基板70の回転動作について、図8を用いて説明する。
図8は、回転保持基板70の回転動作を説明するために示す図である。図8(a)は光源ランプ1Aが第1位置P1に配置されているときの各光源ランプ1A,1Bにおける管球部30A,30Bの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図であり、図8(b)は光源ランプ1Aが第2位置P2に配置されているときの各光源ランプ1A,1Bにおける管球部30A,30Bの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図である。なお、図8(a)及び図8(b)において、符号a1,a2は、光源ランプ1Aにおける管球部30Aの所定の領域を示しており、符号b1,b2は、光源ランプ1Bにおける管球部30Bの所定の領域を示している。
回転駆動部700は、複数の光源ランプ1A,1Bのうちいずれかの光源ランプを他の光源ランプが配置されている位置に移動させるように、回転保持基板70を定期的に回転させる機能を有する。
具体的に説明すると、例えば光源ランプ1A,1Bが図8(a)に示すように第1位置P1及び第2位置P2に配置されていた場合、光源ランプ1Aにおいては、a1の位置が管球部における上側の頂点部分となり、a2の位置が管球部における下側の頂点部分となる。また、光源ランプ1Bにおいては、b1の位置が管球部における上側の頂点部分となり、b2の位置が管球部における下側の頂点部分となる。
仮に、この状態のまま(回転保持基板70を回転させることなく)プロジェクタを使用し続けると、管球部における上側の頂点部分、すなわち、光源ランプ1Aにおいてはa1の位置、光源ランプ1Bにおいてはb1の位置の温度が過度に上昇してしまい、管球部におけるa1の位置又はb1の位置において局所的な膨れや白化が発生する場合がある。一方、光源ランプ1A,1Bを冷却ファンで冷却したときには、今度は管球部における下側の部分、すなわち、光源ランプ1Aにおいてはa2の位置、光源ランプ1Bにおいてはb2の位置が必要以上に冷却されてしまう場合があり、管球部におけるa2の位置又はb2の位置において黒化する場合がある。
しかしながら、実施形態1に係る光源装置110においては、上述の回転保持基板70及び回転駆動部700を備えているため、複数の光源ランプ1A,1Bを第1位置P1と第2位置P2との間で定期的に移動させることが可能となる。
なお、本発明において「定期的」とは、所定の条件が満たされたときを意味している。例えば、プロジェクタの電源を入れる(プロジェクタを使用する)たびに、回転保持基板70を回転させることとしてもよいし、プロジェクタの電源を切る(プロジェクタがクーリング状態となる)たびに、回転保持基板70を回転させることとしてもよいし、プロジェクタの累積使用時間に応じて、回転保持基板70を回転させることとしてもよい。なお、このような回転駆動部700による回転動作は、プロジェクタの非投影時に行うことがより好ましい。プロジェクタの電源を入れるたびに回転保持基板70を回転させる場合には、プロジェクタの電源を入れた後、プロジェクタからスクリーンに向けて画像が投写される前までの状態(いわゆるスタンバイ状態)のときに、回転保持基板70を回転させることが好ましい。プロジェクタの電源を切るたびに回転保持基板70を回転させる場合には、プロジェクタの電源を切った後、プロジェクタからスクリーンに向けて画像が投写されなくなった状態のときに、回転保持基板70を回転させることが好ましい。
光源ランプ1A,1Bが図8(a)に示すように配置されていた場合において、上記のような所定の条件が満たされると、回転駆動部700は、第1位置P1に配置された光源ランプ1Aを第2位置P2に移動させるとともに、第2位置P2に配置された光源ランプ1Bを第1位置P1に移動させるように、回転保持基板70を図8(b)に示す矢印R1方向に回転させる。
これにより、図8(b)に示すように、光源ランプ1Aにおいては、a2の位置が管球部における上側の頂点部分となり、a1の位置が管球部における下側の頂点部分となる。一方、光源ランプ1Bにおいては、b2の位置が管球部における上側の頂点部分となり、b1の位置が管球部における下側の頂点部分となる。
ここで、第1位置P1又は第2位置P2に配置されているときの各光源ランプ1A,1Bの管球部に着目してみると、光源ランプ1Aにおいては、第1位置P1に配置されているときには、a1の位置が管球部における上側の頂点部分となり(図8(a)参照。)、第2位置P2に配置されているときには、a2の位置が管球部における上側の頂点部分となる(図8(b)参照。)。つまり、第1位置P1に配置されているときの管球部における上側の頂点部分となる位置と、第2位置P2に配置されているときの管球部における上側の頂点部分となる位置とは、それぞれ異なる位置となる。なお、説明は省略するが、光源ランプ1Bについても光源ランプ1Aと同様のことが言える(図8(a)及び図8(b)参照。)。
このように第1位置P1に配置されているときと第2位置P2に配置されているときとで管球部における上側の頂点部分となる位置が異なるのは、光源ランプ1A,1Bが回転保持基板70に保持されているとともに、回転保持基板70が、第1位置P1及び第2位置P2から略等しい距離に回転軸70axを有することに起因する。つまり、実施形態1に係る光源装置110によれば、光源ランプ1A,1Bが回転保持基板70に保持されているとともに、回転保持基板70が、第1位置P1及び第2位置P2から略等しい距離に回転軸70axを有するため、回転保持基板70を定期的に回転させることによって、管球部における上側の頂点部分となる位置を定期的に変えることが可能となる。
以上、実施形態1に係る光源装置110によれば、2つの光源ランプ1A,1Bを備えるとともに、これらの光源ランプ1A,1Bからの光を光合成光学系90によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、実施形態1に係る光源装置110によれば、光源ランプ1A,1Bが回転保持基板70に保持されているとともに、回転保持基板70が、複数の光源ランプ1A,1Bが配置される位置(第1位置P1及び第2位置P2)から略等しい距離に回転軸70axを有するため、回転保持基板70を定期的に回転させることによって、管球部における上側の頂点部分となる位置を定期的に変えることが可能となる。これにより、管球部における上側の頂点部分において局所的な膨れや白化が顕著に現れる前に管球部における上側の頂点部分の位置を変えることが可能となるため、局所的な膨れや白化に起因する発光管の破裂を抑制することが可能となる。また、管球部における下側の頂点部分となる位置についても定期的に変えることが可能となるため、管球部における下側の頂点部分において黒化が顕著に現れる前に管球部における下側の頂点部分の位置を変えることが可能となり、黒化に起因する発光管の光量の低下及び発光管の破損を抑制することが可能となる。その結果、光源装置の長寿命化を図ることが可能となる。
したがって、実施形態1に係る光源装置110は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、長寿命化を図ることが可能な光源装置となる。
実施形態1に係る光源装置110においては、上述の反射ミラー80,82をさらに備えるため、回転保持基板70と光合成光学系90との間の距離を短くすることが可能となり、光源装置110の小型化を図ることが可能となる。
実施形態1に係る光源装置110においては、複数の光源ランプ1A,1Bが保持された回転保持基板70は、他の回転保持基板と交換可能に構成されている。これにより、複数の光源ランプ1A,1Bを回転保持基板70ごと取り外すことができるとともに、新たな光源ランプを回転保持基板ごと組み込むことができるため、複数の光源ランプ1A,1Bのすべてを新たな光源ランプに交換する場合に、非常に簡易に交換することが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、上述した優れた光源装置110を備えているため、高輝度であって長寿命化を図ることが可能なプロジェクタとなる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、上述のインテグレータロッド200をさらに備えるため、インテグレータロッド200の内面における反射によって、マイクロミラー型光変調装置400の画像形成領域に照射される光の面内光強度分布をより均一なものにすることが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、インテグレータロッド200がテーパ形状を有するため、光源装置110から射出される光を広くのみ込むことが可能な構成としつつ、インテグレータロッド200が大型化するのを抑制することが可能となる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、インテグレータロッド200の光射出面204が画像形成領域と略同一の平面形状を有するため、インテグレータロッド200から射出される光の光利用効率の向上を図ることが可能となる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、インテグレータロッド200の光射出面204が画像形成領域と略同一の平面形状を有するため、インテグレータロッド200から射出される光の光利用効率の向上を図ることが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、プロジェクタ1000の非投影時に回転駆動部700による回転動作を行うこととしている。このため、スクリーンSCRに投影中の投写画像が一瞬暗くなってしまうこともなくなり、視者に不快感を与えることもない。
[実施形態2]
図9及び図10は、実施形態2に係る光源装置112を説明するために示す図である。図9(a)は光源装置112の斜視図であり、図9(b)は光源ランプ1A〜1C及び回転保持基板72の斜視図である。図10は、光合成光学系130側から見たときの光源ランプ1A〜1C及び回転保持基板72を模式的に示す図である。なお、図9においては、各光源ランプ1A〜1Cの発光管20A〜20Cにおける管球部30A〜30Cについても併せて図示している。
図11は、光合成光学系130の斜視図である。
図9及び図10は、実施形態2に係る光源装置112を説明するために示す図である。図9(a)は光源装置112の斜視図であり、図9(b)は光源ランプ1A〜1C及び回転保持基板72の斜視図である。図10は、光合成光学系130側から見たときの光源ランプ1A〜1C及び回転保持基板72を模式的に示す図である。なお、図9においては、各光源ランプ1A〜1Cの発光管20A〜20Cにおける管球部30A〜30Cについても併せて図示している。
図11は、光合成光学系130の斜視図である。
図12は、回転保持基板72の回転動作を説明するために示す図である。図12(a)は光源ランプ1Aが第1位置P1に配置されているときの各光源ランプ1A〜1Cにおける管球部30A〜30Cの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図であり、図12(b)は光源ランプ1Aが第2位置P2に配置されているときの各光源ランプ1A〜1Cにおける管球部30A〜30Cの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図であり、図12(c)は光源ランプ1Aが第3位置P3に配置されているときの各光源ランプ1A〜1Cにおける管球部30A〜30Cの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図である。なお、図12(a)〜図12(c)において、符号a1〜a3は、光源ランプ1Aにおける管球部30Aの所定の領域を示しており、符号b1〜b3は、光源ランプ1Bにおける管球部30Bの所定の領域を示しており、符号c1〜c3は、光源ランプ1Cにおける管球部30Cの所定の領域を示している。
なお、図9〜図12において、図2、図3及び図8と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態2に係る光源装置112は、基本的には実施形態1に係る光源装置110とよく似た構成を有しているが、光源ランプの数が、実施形態1に係る光源装置110とは異なる。また、実施形態2に係る光源装置112は、光源ランプの数が異なることにともない、回転保持基板の構成、反射ミラーの数及び配置並びに光合成光学系の構成も、実施形態1に係る光源装置110とは異なる。
すなわち、実施形態2に係る光源装置112においては、図9〜図12に示すように、3つの光源ランプ1A〜1Cを備えている。なお、光源ランプ1Cは、実施形態1で説明した光源ランプ1A,1Bと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
これら光源ランプ1A〜1Cは、図10に示すように、第1位置P1〜第3位置P3に配置されている。実施形態2に係る光源装置112において、第1位置P1とは、回転保持基板72を光合成光学系130側から見たときに、x(+)側(図10の右側)となる位置であり、第2位置P2とは、x(−)側(図14の左側)となる位置であり、第3位置P3とは、y(+)側(図10の上側)となる位置である。第1位置P1〜第3位置P3はそれぞれ、回転保持基板72を約120度回転させたときの位置となる。
回転保持基板72は、第1位置P1〜第3位置P3から等しい距離に回転軸72axを有し、照明光軸OCに垂直な面内で光源ランプ1A〜1Cを回転可能に保持する円板状部材である。
3つの反射ミラー120,122,124のそれぞれは、図9(a)に示すように、光源ランプ1A〜1Cの前方に配置され、各光源ランプ1A〜1Cからの光を光合成光学系130に向けて反射する反射素子である。
光合成光学系130は、図11に示すように、3つの反射面132,134,136を有する三角錐形状のプリズムである。光合成光学系130は、3つの光源ランプ1A〜1Cから射出され反射ミラー120〜124で反射された光を合成して射出する機能を有する。
このように構成された反射ミラー120〜124及び光合成光学系130により、第1位置P1〜第3位置P3に配置された光源ランプ1A〜1Cからの照明光束を被照明領域に向けて射出することが可能となる。
実施形態2に係る光源装置112においても、実施形態1に係る光源装置110の場合と同様に、光源ランプ1A〜1Cが回転保持基板72に保持されているとともに、回転保持基板72が、第1位置P1〜第3位置P3から略等しい距離に回転軸72axを有するため、図12(a)〜図12(c)に示すように回転保持基板72を定期的に回転させることによって、管球部における上側の頂点部分となる位置を定期的に変えることが可能となる。
このように、実施形態2に係る光源装置112は、実施形態1に係る光源装置110とは、光源ランプの数が異なるが、実施形態1に係る光源装置110の場合と同様に、第1位置P1〜第3位置P3に配置された光源ランプからの光を光合成光学系130によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、実施形態2に係る光源装置112によれば、実施形態1に係る光源装置110の場合と同様に、回転保持基板72を定期的に回転させることによって、管球部における上側の頂点部分となる位置を定期的に変えることが可能となるため、結果として、光源装置112の長寿命化を図ることが可能となる。
したがって、実施形態2に係る光源装置112は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、長寿命化を図ることが可能な光源装置となる。
実施形態2に係る光源装置112においては、光源ランプとして、3つの光源ランプ1A〜1Cを備えているため、さらに高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、実施形態2に係る光源装置112においては、光合成光学系130は、三角錐形状のプリズムであるため、反射ミラーを貼り合わせた構成からなる光合成光学系の場合に比べて、部品点数を削減することが可能となる。
また、実施形態2に係る光源装置112においては、光合成光学系130は、三角錐形状のプリズムであるため、反射ミラーを貼り合わせた構成からなる光合成光学系の場合に比べて、部品点数を削減することが可能となる。
実施形態2に係る光源装置112は、光源ランプの数が異なる点以外の点では、実施形態1に係る光源装置110と同様の構成を有するため、実施形態1に係る光源装置110が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態3]
図13及び図14は、実施形態3に係る光源装置114を説明するために示す図である。図13(a)は光源装置114の斜視図であり、図13(b)は光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74の斜視図である。図14は、光合成光学系150側から見たときの光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74を模式的に示す図である。なお、図14においては、各光源ランプ1A〜1Dの発光管20A〜20Dにおける管球部30A〜30Dについても併せて図示している。
図15は、光合成光学系150の斜視図である。
図13及び図14は、実施形態3に係る光源装置114を説明するために示す図である。図13(a)は光源装置114の斜視図であり、図13(b)は光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74の斜視図である。図14は、光合成光学系150側から見たときの光源ランプ1A〜1D及び回転保持基板74を模式的に示す図である。なお、図14においては、各光源ランプ1A〜1Dの発光管20A〜20Dにおける管球部30A〜30Dについても併せて図示している。
図15は、光合成光学系150の斜視図である。
図16は、回転保持基板74の回転動作を説明するために示す図である。図16(a)は光源ランプ1Aが第1位置P1に配置されているときの各光源ランプ1A〜1Dにおける管球部30A〜30Dの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図であり、図16(b)は光源ランプ1Aが第2位置P2に配置されているときの各光源ランプ1A〜1Dにおける管球部30A〜30Dの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図であり、図16(c)は光源ランプ1Aが第3位置P3に配置されているときの各光源ランプ1A〜1Dにおける管球部30A〜30Dの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図であり、図16(d)は光源ランプ1Aが第4位置P4に配置されているときの各光源ランプ1A〜1Dにおける管球部30A〜30Dの上側の頂点部分となる位置を説明するために示す図である。なお、図16(a)〜図16(d)において、符号a1〜a4は、光源ランプ1Aにおける管球部30Aの所定の領域を示しており、符号b1〜b4は、光源ランプ1Bにおける管球部30Bの所定の領域を示しており、符号c1〜c4は、光源ランプ1Cにおける管球部30Cの所定の領域を示しており、符号d1〜d4は、光源ランプ1Dにおける管球部30Dの所定の領域を示している。
なお、図13〜図16において、図2、図3及び図7並びに図9〜図12と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態3に係る光源装置114は、基本的には実施形態1及び2に係る光源装置110,112とよく似た構成を有しているが、光源ランプの数が、実施形態1及び2に係る光源装置110,112とは異なる。また、実施形態3に係る光源装置114は、光源ランプの数が異なることにともない、回転保持基板の構成、反射ミラーの数及び配置並びに光合成光学系の構成も、実施形態1及び2に係る光源装置110,112とは異なる。
すなわち、実施形態3に係る光源装置114においては、図13〜図16に示すように、4つの光源ランプ1A〜1Dを備えている。なお、光源ランプ1Dは、実施形態1で説明した光源ランプ1A,1Bと同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
これら光源ランプ1A〜1Dは、図14に示すように、第1位置P1〜第4位置P4に配置されている。実施形態3に係る光源装置114において、第1位置P1とは、回転保持基板74を光合成光学系150側から見たときに、x(+)側(図14の右側)となる位置であり、第2位置P2とは、y(−)側(図14の下側)となる位置であり、第3位置P3とは、x(−)側(図14の左側)となる位置であり、第4位置P4とは、y(+)側(図14の上側)となる位置である。第1位置P1〜第4位置P4はそれぞれ、回転保持基板74を約90度回転させたときの位置となる。
回転保持基板74は、第1位置P1〜第4位置P4から等しい距離に回転軸74axを有し、照明光軸OCに垂直な面内で光源ランプ1A〜1Dを回転可能に保持する円板状部材である。
4つの反射ミラー140,142,144,146のそれぞれは、図13(a)に示すように、光源ランプ1A〜1Dの前方に配置され、各光源ランプ1A〜1Dからの光を光合成光学系150に向けて反射する反射素子である。
光合成光学系150は、図15に示すように、4つの反射面152,154,156,158を有する四角錐形状のプリズムである。光合成光学系150は、4つの光源ランプ1A〜1Dから射出され反射ミラー140〜146で反射された光を合成して射出する機能を有する。
このように構成された反射ミラー140〜146及び光合成光学系150により、第1位置P1〜第4位置P4に配置された光源ランプ1A〜1Dからの照明光束を被照明領域に向けて射出することが可能となる。
実施形態3に係る光源装置114においても、実施形態1及び2に係る光源装置110,112の場合と同様に、光源ランプ1A〜1Dが回転保持基板74に保持されているとともに、回転保持基板74が、第1位置P1〜第4位置P4から略等しい距離に回転軸74axを有するため、図16(a)〜図16(d)に示すように回転保持基板74を定期的に回転させることによって、管球部における上側の頂点部分となる位置を定期的に変えることが可能となる。
このように、実施形態3に係る光源装置114は、実施形態1及び2に係る光源装置110,112とは、光源ランプの数が異なるが、実施形態1及び2に係る光源装置110,112の場合と同様に、第1位置P1〜第4位置P4に配置された光源ランプからの光を光合成光学系150によって合成して射出する構成としているため、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
また、実施形態3に係る光源装置114によれば、実施形態1及び2に係る光源装置110,112の場合と同様に、回転保持基板74を定期的に回転させることによって、管球部における上側の頂点部分となる位置を定期的に変えることが可能となるため、結果として、光源装置114の長寿命化を図ることが可能となる。
したがって、実施形態3に係る光源装置114は、高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置であって、長寿命化を図ることが可能な光源装置となる。
実施形態3に係る光源装置114においては、光源ランプとして、4つの光源ランプ1A〜1Dを備えているため、さらに高輝度のプロジェクタに好適に用いることのできる光源装置となる。
実施形態3に係る光源装置114は、光源ランプの数が異なる点以外の点では、実施形態1及び2に係る光源装置110,112と同様の構成を有するため、実施形態1及び2に係る光源装置110,112が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
以上、本発明の光源装置及びプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、2つ〜4つの光源ランプを備える場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、5つ以上の光源ランプを備えていてもよい。
(2)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、回転保持基板の回転軸の軸方向と同じ方向にランプ光軸が向くように、各光源ランプが配置されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転保持基板の回転軸に垂直な方向にランプ光軸が向くように、かつ、各光源ランプからの光が回転保持基板の内側(回転軸側)に照射されるように、各光源ランプが配置されていてもよい。この場合、各光源ランプと光合成光学系との間に配置される反射ミラーを省略することも可能である。
(3)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、光合成光学系としてプリズムを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の光源ランプの数と同数の反射ミラーを貼り合わせた光学部材を用いてもよい。
(4)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、回転保持基板を矢印R1方向に回転させる場合を例示的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、矢印R1とは反対方向に回転させる構成としてもよいし、両方向に回転させる構成としてもよい。
(5)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、回転保持基板として、円板状部材を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形状(例えば略三角形状、略四角形状)からなるものを用いてもよい。
(6)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、発光管に配設される反射手段として副鏡を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射手段として反射膜を用いることも好ましい。また、上記各実施形態に係る光源装置110〜116においては、発光管に反射手段としての副鏡が配設された光源装置を例示して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、副鏡が配設されていない光源装置に本発明を適用することも可能である。
(7)上記各実施形態に係る光源装置110〜114においては、光源ランプとして、楕円面リフレクタからなる光源ランプを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、放物面リフレクタからなる光源ランプを用いてもよい。
(8)上記実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、インテグレータロッドとして、中実のロッドを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、中空のロッド(例えば4枚の反射ミラーを貼り合わせたもの)を用いてもよい。また、上記実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、光均一化光学系として、インテグレータロッドからなるロッドインテグレータ光学系を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズアレイからなるレンズインテグレータ光学系を用いてもよい。
(9)上記実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、電気光学変調装置として、マイクロミラー型光変調装置400を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶パネルを備える液晶装置を用いてもよい。この場合の液晶装置の数については、特に限定されるものではなく、例えば3つの液晶装置を用いたいわゆる3板式の液晶プロジェクタの構成としてもよいし、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いてプロジェクタを構成してもよい。なお、液晶装置としては、光を透過するタイプの液晶装置を用いてもよいし、光を反射するタイプの液晶装置を用いてもよい。
(10)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
1A,1B,1C,1D…光源ランプ、1Aax,1Bax,1Cax,1Dax…ランプ光軸、10A,10B,10C,10D…楕円面リフレクタ、12A…開口部、14A…反射凹面、20A,20B,20C,20D…発光管、30A,30B,30C,30D…管球部、40A,50A…封止部、60A,60B,60C,60D…副鏡、62A…開口部、64A…反射凹面、70,72,74…回転保持基板、70ax,72ax,74ax…回転軸、80,82,120,122,124,140,142,144,146…反射ミラー、90,130,150…光合成光学系、92,94,132,134,136,152,154,156,158…反射面、110,112,114…光源装置、200…インテグレータロッド、202…(インテグレータロッドの)光入射面、204…(インテグレータロッドの)光射出面、250…カラーホイール、260R,260G,260B…カラーフィルタ、260W…透光領域、270…モータ、300…リレー光学系、310…リレーレンズ、320…反射ミラー、330…集光レンズ、400…マイクロミラー型光変調装置、600…投写光学系、600ax…投写光軸、700…回転駆動部、710…モータ、712…モータ制御回路、1000…プロジェクタ、OC…照明光軸、P1…第1位置、P2…第2位置、P3…第3位置、P4…第4位置、SCR…スクリーン
Claims (8)
- 複数の光源ランプと、
前記複数の光源ランプが配置される位置から略等しい距離に回転軸を有し、照明光軸に垂直な面内で前記複数の光源ランプを回転可能に保持する回転保持基板と、
少なくとも前記複数の光源ランプの数と同数の反射面を有し、前記複数の光源ランプからの光を合成して射出する光合成光学系と、
前記複数の光源ランプのうちいずれかの光源ランプを他の光源ランプが配置されている位置に移動させるように、前記回転保持基板を定期的に回転させる機能を有する回転駆動部とを備えることを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置において、
前記複数の光源ランプと前記光合成光学系との間の光路内に配置され、前記複数の光源ランプからの光を前記光合成光学系に向けて反射する反射ミラーをさらに備え、
前記反射ミラーは、少なくとも前記複数の光源ランプと同数であることを特徴とする光源装置。 - 請求項1又は2に記載の光源装置において、
前記光合成光学系は、少なくとも前記複数の光源ランプの数と同数の反射面を有するプリズムであることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の光源装置において、
前記複数の光源ランプが保持された回転保持基板は、他の回転保持基板と交換可能に構成されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の光源装置と、
前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項5に記載のプロジェクタにおいて、
前記光源装置からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッドをさらに備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項6に記載のプロジェクタにおいて、
前記インテグレータロッドは、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有し、光射出面が前記電気光学変調装置における画像形成領域と略同一の平面形状を有することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項5〜7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
プロジェクタの非投影時に前記回転駆動部による回転動作を行うことを特徴とするプロジェクタ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104456429A (zh) * | 2014-12-03 | 2015-03-25 | 广州市浩洋电子有限公司 | 舞台灯具驱动系统及应用该系统的舞台灯 |
CN109581798A (zh) * | 2019-01-29 | 2019-04-05 | 苏州金双宇光电科技有限公司 | 旋转光投影成像结构 |
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2007
- 2007-06-12 JP JP2007154797A patent/JP2008309836A/ja not_active Withdrawn
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