JP2008298931A - コインスクラッチラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】異物が接触しても隠された像が現れることを防止でき、コインで擦った際に隠された像を現すことができるコインスクラッチラベルを提供する。
【解決手段】コインスクラッチラベルは、下フィルム2と、下フィルム2に重ねられた上フィルム3と、を有し、下フィルム2の上面または上フィルム3の下面の少なくともいずれか一方に、所望の像を象った凸部5が突設されており、上フィルム3が、非透明であり、上フィルム3の上面側が、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有し且つ耐スクラッチ性を有する。
【選択図】図2
【解決手段】コインスクラッチラベルは、下フィルム2と、下フィルム2に重ねられた上フィルム3と、を有し、下フィルム2の上面または上フィルム3の下面の少なくともいずれか一方に、所望の像を象った凸部5が突設されており、上フィルム3が、非透明であり、上フィルム3の上面側が、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有し且つ耐スクラッチ性を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、コインを用いてラベル上面を擦ることにより、所定の像が現れるコインスクラッチラベルに関する。
従来、懸賞応募用の情報、籤引きなどを目的として、コインスクラッチラベルが用いられている。
コインスクラッチラベルは、通常の状態では、潜在した像が見えず、コインを用いてラベル上面を擦ることにより、所定の像が現れるものである。
該コインスクラッチラベルは、販促キャンペーンなどのため、各種商品に装着される。
コインスクラッチラベルは、通常の状態では、潜在した像が見えず、コインを用いてラベル上面を擦ることにより、所定の像が現れるものである。
該コインスクラッチラベルは、販促キャンペーンなどのため、各種商品に装着される。
この種のコインスクラッチラベルとして、原反フィルムの上に、無色透明インキ組成物による耐スクラッチ性絵柄印刷層を設け、該絵柄印刷層を含む全面に、硬貨の金属よりも硬度が同等または大きい材料を含むインキ組成物による印刷被膜層を設け、該印刷被膜層を硬貨で擦過して、絵柄印刷層の上の印刷被膜層を削り取って絵柄印刷層を露出させると共に削り取られた硬貨の金属により印刷被膜層を着色して、露出した絵柄印刷層と着色した印刷被膜層との濃度差によって画像を顕現させるコインスクラッチラベルが知られている(特許文献1)。
特開2003−233316号公報
しかしながら、上記従来のコインスクラッチラベルは、印刷被膜層を削り取って絵柄印刷層を露出させるため、印刷被膜層は、容易に削り取ることができるように構成されている。このため、該コインスクラッチラベルラベルを商品に装着し、流通に供すると、印刷被膜層の表面に異物が接触し、印刷被膜層が部分的に削れるという問題点がある。このように流通過程に於いて、印刷被膜層が削れると、絵柄印刷層の一部が露出するので、これを見た消費者が、絵柄印刷層によって表された像を推測できる。かかる印刷被膜層の不用意な削れを防止するため、上記コインスクラッチラベルは、印刷被膜層を容器側(内側)にして、容器に装着しなければならず、ラベルの装着方法が限定される。
また、上記従来のコインスクラッチラベルは、コインで擦った際、印刷被膜層の削り滓が生じる。
また、上記従来のコインスクラッチラベルは、コインで擦った際、印刷被膜層の削り滓が生じる。
本発明の課題は、異物が接触しても隠された像が現れることを防止でき、コインで擦った際に隠された像を現すことができるコインスクラッチラベルを提供することである。
本発明のコインスクラッチラベルは、下フィルムと、下フィルムに重ねられた上フィルムと、を有し、下フィルムの上面または上フィルムの下面の少なくともいずれか一方に、所望の像を象った凸部が突設されており、上フィルムが、非透明であり、上フィルムの上面側が、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有し且つ耐スクラッチ性を有することを特徴とする。
ここで、耐スクラッチ性とは、層をコインで擦った際に、その層が破れない程度の強度を有することを言う。
ここで、耐スクラッチ性とは、層をコインで擦った際に、その層が破れない程度の強度を有することを言う。
上記コインスクラッチラベルは、上フィルムの上面側が耐スクラッチ性を有するので、これに異物が接触しても該上フィルムが破れる虞がない。従って、コインスクラッチラベルを装着した商品の流通過程において、コインスクラッチラベルの上面に異物が接触しても、潜在的に設けられた凸部の形状が、外部から視認または推測される虞がない。
一方、上記コインスクラッチラベルの上フィルムの上面をコインで擦ると、コインの金属粒子が削り取られ、その金属粒子が上フィルムの上面に付着する。該コインで擦った際、コインは、凸部と下フィルムの上面の間の段差においては強く接触しない。このため、コインは、凸部の突出頂部に対応する部分と凸部の周囲を除く下フィルムの上面に対応する部分とに強く接触し、該両部分に削り取られた金属粒子が主として付着する。かかる付着した金属粒子の金属色によって、上フィルムの上面に凸部の形状が現れる。
一方、上記コインスクラッチラベルの上フィルムの上面をコインで擦ると、コインの金属粒子が削り取られ、その金属粒子が上フィルムの上面に付着する。該コインで擦った際、コインは、凸部と下フィルムの上面の間の段差においては強く接触しない。このため、コインは、凸部の突出頂部に対応する部分と凸部の周囲を除く下フィルムの上面に対応する部分とに強く接触し、該両部分に削り取られた金属粒子が主として付着する。かかる付着した金属粒子の金属色によって、上フィルムの上面に凸部の形状が現れる。
本発明の好ましいコインスクラッチラベルは、上記上フィルムが、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する樹脂組成物を製膜した非透明な耐スクラッチ性フィルムで構成されている。
かかるコインスクラッチラベルは、上フィルムが、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する樹脂組成物を製膜した非透明な耐スクラッチ性フィルムで構成されているので、例えば、上フィルムを上記耐スクラッチ性フィルムの1層で構成することができる。
本発明の他の好ましいコインスクラッチラベルは、上記上フィルムが、基材フィルムと、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する非透明な耐スクラッチ性硬化層と、が積層された積層フィルムで構成され、前記上フィルムの硬化層が上面側となるように下フィルムに積層されている。
かかるコインスクラッチラベルは、上フィルムが、基材フィルムと、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する非透明な耐スクラッチ性硬化層と、で構成されているので、基材フィルムとして耐スクラッチ性を有しないものを使用することも可能である。
本発明の他の好ましいコインスクラッチラベルは、上記下フィルムと上フィルムの周縁部において、上フィルムと下フィルムが接着されている。
かかるコインスクラッチラベルは、上下フィルムの周縁部が接着されているので、コインで擦った際に、上フィルムが動き難くなり、金属粒子を確実に削る取ることができる。
本発明のコインスクラッチラベルは、流通過程において、潜在的に設けられた凸部の形状が外部から視認または推測される虞がなく、コインスクラッチラベルに具備された像を確実に隠蔽することができる。
該コインスクラッチラベルは、コインで擦ることにより、上フィルムの上面に、凸部の形状に対応して金属粒子が付着するので、必要時には、コインスクラッチラベルに具備された像を確実に現すことができる。
該コインスクラッチラベルは、コインで擦ることにより、上フィルムの上面に、凸部の形状に対応して金属粒子が付着するので、必要時には、コインスクラッチラベルに具備された像を確実に現すことができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ただし、本発明において、「上」「下」は、本発明の説明上、便宜的に用いた用語である。「上」とは、商品に装着した際のコインスクラッチラベルを基準にして、商品から離れる側を指し、「下」とは、前記商品に近い側を指す。
図1及び図2に於いて、1は、コインスクラッチラベルを示す。
該コインスクラッチラベル1は、下フィルム2と、下フィルム2の上面側に積層された上フィルム3と、を有し、下フィルム2の上面2aには、所望の模様を象った凸部5が突設されている。
上フィルム3は、その上面側に硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する非透明な耐スクラッチ性フィルム31を有する。
ただし、本発明において、「上」「下」は、本発明の説明上、便宜的に用いた用語である。「上」とは、商品に装着した際のコインスクラッチラベルを基準にして、商品から離れる側を指し、「下」とは、前記商品に近い側を指す。
図1及び図2に於いて、1は、コインスクラッチラベルを示す。
該コインスクラッチラベル1は、下フィルム2と、下フィルム2の上面側に積層された上フィルム3と、を有し、下フィルム2の上面2aには、所望の模様を象った凸部5が突設されている。
上フィルム3は、その上面側に硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する非透明な耐スクラッチ性フィルム31を有する。
上記下フィルム2の材質は、特に限定されず、合成樹脂フィルム、紙、合成紙、発泡樹脂フィルム、不織布などを用いることができる。下フィルム2は、紙と合成樹脂フィルムの積層体、合成樹脂フィルムと不織布の積層体などの各種の積層フィルムを用いることもできる。下フィルム2が合成樹脂フィルムまたは合成樹脂フィルムを含む積層体の場合、該合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などを含むフィルムなどが挙げられる。
下フィルム2は、非透明であることが好ましい。下フィルム2が、透明または半透明であると、下フィルム2の下面側から、凸部5の形状(すなわち、所望の像)を透視でき、コインスクラッチラベル1に潜在された像を隠蔽できないからである。
非透明な下フィルム2としては、紙、合成紙、不織布などが挙げられ、好ましくは紙または合成紙である。また、下フィルム2として合成樹脂フィルムが用いられる場合には、透明または半透明の合成樹脂フィルムの一面(又は両面)全体に、隠蔽性に優れたベタ状印刷を施すことによって得られた、非透明な合成樹脂フィルムが用いられる。
非透明な下フィルム2としては、紙、合成紙、不織布などが挙げられ、好ましくは紙または合成紙である。また、下フィルム2として合成樹脂フィルムが用いられる場合には、透明または半透明の合成樹脂フィルムの一面(又は両面)全体に、隠蔽性に優れたベタ状印刷を施すことによって得られた、非透明な合成樹脂フィルムが用いられる。
なお、本発明において、「非透明なフィルム」とは、例えば、フィルムの光線透過率が、25%以下、好ましくは、15%以下のものが該当する。他方、「透明なフィルム」とは、例えば、フィルムの光線透過率が、80%以上、好ましくは、90%以上のものが該当する。「半透明なフィルム」とは、例えば、フィルムの光線透過率が、25%を超え80%未満、好ましくは、40%〜70%、より好ましくは50%〜60%のものが該当する。ただし、上記光線透過率は、JIS K 7361に準拠した測定法により、可視光領域における測定値をいう。
下フィルム2の厚みは、特に限定されず、通常、合成樹脂フィルムや合成紙の場合には、30〜80μm程度のものが用いられ、紙の場合には、目付量50〜150g/m2程度のものが用いられる。
なお、6は、下フィルム2の下面に設けられた貼着層を示す。該貼着層6は、下フィルム2の下面に、例えば、感圧型粘着剤、感熱性粘着剤などを塗工することにより設けられている。該感圧型粘着剤は、室温で粘着性を示すもので、該感圧型粘着剤を用いる場合には、貼着層6は、離型紙(図示せず)に仮貼付される。感熱性粘着剤は、室温で粘着性を示さず、且つ加熱(例えば、80〜120℃程度)されることにより粘着性を発現するものであり、該感熱性粘着剤を用いる場合には、離型紙は省略される。
この下フィルム2の上面2aには、所望の像を象った凸部5が形成されている。
凸部5は、図2に示すように、所望の像の形状に対応した突起を下フィルムの上面から突出することにより形成されている。
該像(凸部5によって表される上面視形状)は、特に限定されず、数字、アルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字、絵柄、記号など、任意である。本発明のコインスクラッチラベル1が、例えば、懸賞応募用に使用される場合には、凸部5によって象られる像は、懸賞応募資格である「アタリ」を意味する文字や、懸賞応募用ID番号や、懸賞応募点数などが挙げられる。
なお、上記凸部5は、上面側から視た際に、所望の像を認識できる形状に象られている。
凸部5は、図2に示すように、所望の像の形状に対応した突起を下フィルムの上面から突出することにより形成されている。
該像(凸部5によって表される上面視形状)は、特に限定されず、数字、アルファベット、ひらがな、カタカナ、漢字、絵柄、記号など、任意である。本発明のコインスクラッチラベル1が、例えば、懸賞応募用に使用される場合には、凸部5によって象られる像は、懸賞応募資格である「アタリ」を意味する文字や、懸賞応募用ID番号や、懸賞応募点数などが挙げられる。
なお、上記凸部5は、上面側から視た際に、所望の像を認識できる形状に象られている。
凸部5は、下フィルム2の上面2aに、インキを印刷することにより形成されている。該インキとしては、特に限定されず、例えば紫外線硬化型インキが挙げられる。該紫外線硬化型インキの組成は、印刷方式や要求特性などによっても異なり、特に限定されないが、例えば、光重合性オリゴマー(プレポリマー)や光重合性モノマー(反応希釈剤)などの樹脂成分と、光重合開始剤と、を含む組成物から構成される。また、必要に応じて、各種添加剤、例えば、顔料(着色剤)、増感剤、滑剤等を含有してもよい。顔料を含むインキを用いることにより、所定色に着色された凸部5を形成できる。一方、顔料を含まないインキを用いることにより、透明な凸部5を形成できる。本発明のコインスクラッチラベル1は、凸部5の形状に対応したコインの金属粒子を付着させ、上フィルム3に凸部5の形状の像を現すものであるため、凸部5は、着色されていても、透明(無着色)でも何れでもよい。
好ましくは、凸部5は、透明が好ましい。凸部5が、透明であれば、上下フィルム2,3がどのような色に着色されていても、凸部5が透けて見えにくいからである。
また、凸部5が着色されている場合には、該凸部5は、上フィルム3(及び下フィルム2)と同じ色に着色することが好ましい。例えば、上下フィルム2,3が白色に着色されている場合には、凸部5は、白色に着色されているか、或いは、透明とされていることが好ましい。
好ましくは、凸部5は、透明が好ましい。凸部5が、透明であれば、上下フィルム2,3がどのような色に着色されていても、凸部5が透けて見えにくいからである。
また、凸部5が着色されている場合には、該凸部5は、上フィルム3(及び下フィルム2)と同じ色に着色することが好ましい。例えば、上下フィルム2,3が白色に着色されている場合には、凸部5は、白色に着色されているか、或いは、透明とされていることが好ましい。
上記凸部5を形成する際のインキの印刷法は、従来公知の印刷法を用いることができるが、比較的厚くインキを塗布できることから、フレキソ印刷法やシルク印刷法が好ましい。
凸部5の厚み(突出高さ)は、特に限定されないが、余りに低いと、上フィルム3をコインで擦った際に、上フィルム3に凸部5に対応した像が現れない虞があることから、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上である。凸部5の厚みの上限は、余りに高く形成しても効果が変わらない一方で、インキによる厚盛りは難しいことから、好ましくは30μm以下、より好ましくは25μm以下である。
凸部5の硬さは、上フィルム3をコインで擦った際に、コインの擦過力によって凸部5が潰れない程度である。具体的には、該凸部5の硬さは、鉛筆硬度2H以上、好ましくは4H以上である。
ただし、この鉛筆硬度は、JIS K 5600−5−4の鉛筆硬度試験に準じて(荷重750g)で測定された値である。
凸部5の厚み(突出高さ)は、特に限定されないが、余りに低いと、上フィルム3をコインで擦った際に、上フィルム3に凸部5に対応した像が現れない虞があることから、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上である。凸部5の厚みの上限は、余りに高く形成しても効果が変わらない一方で、インキによる厚盛りは難しいことから、好ましくは30μm以下、より好ましくは25μm以下である。
凸部5の硬さは、上フィルム3をコインで擦った際に、コインの擦過力によって凸部5が潰れない程度である。具体的には、該凸部5の硬さは、鉛筆硬度2H以上、好ましくは4H以上である。
ただし、この鉛筆硬度は、JIS K 5600−5−4の鉛筆硬度試験に準じて(荷重750g)で測定された値である。
次に、上フィルム3は、非透明であって、少なくとも上フィルム3の上面側に、硬貨の硬度と同等の硬度を有する微粒子または硬貨の硬度よりも高硬度の微粒子を含有し且つ耐スクラッチ性を有するフィルムが用いられる。
上記「耐スクラッチ性」とは、層をコインで擦った際に、その層が破れない程度の強度を有することを言う。
上記「耐スクラッチ性」とは、層をコインで擦った際に、その層が破れない程度の強度を有することを言う。
かかる上フィルム3は、非透明な耐スクラッチ性フィルム31の1層構造からなるものでもよいし、基材フィルムの上面に非透明な耐スクラッチ性フィルム31が積層されている積層フィルムでもよい。
本実施形態では、上フィルム3は、耐スクラッチ性フィルム31の1層構造のもの、すなわち、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子(以下、「硬質微粒子」と略記する場合がある)を含有する樹脂組成物を製膜した非透明なフィルムで構成されている。
上フィルム3の色は、非透明であれば特に限定されないが、好ましくは白色である。白色の上フィルム3は、凸部5を良好に隠蔽でき、更に、コインで擦った際に、上フィルム3に付着した金属粒子の金属色を鮮明に現すことができる。
本実施形態では、上フィルム3は、耐スクラッチ性フィルム31の1層構造のもの、すなわち、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子(以下、「硬質微粒子」と略記する場合がある)を含有する樹脂組成物を製膜した非透明なフィルムで構成されている。
上フィルム3の色は、非透明であれば特に限定されないが、好ましくは白色である。白色の上フィルム3は、凸部5を良好に隠蔽でき、更に、コインで擦った際に、上フィルム3に付着した金属粒子の金属色を鮮明に現すことができる。
硬質微粒子としては、例えば、モース(Mose)硬度6.0〜7.0のルチル型酸化チタン、モース硬度5.5〜6.0のアナタ−ゼ型酸化チタン、モース硬度9.0の酸化アルミニウム(アルミナ)、モース硬度7.0の酸化珪素、モース硬度9.0の酸化クロム、モース硬度3.0の炭酸カルシウム、モース硬度8.7のジルコニアなどが挙げられる。これらは、1種単独で、または2種以上を併用することができる。
なお、硬貨を構成する金属として一般に用いられている金属の硬度は、例えば、鉄の場合、モース硬度4.5、黄銅(Cu−Zn)の場合、モース硬度3.0〜4.0、銅の場合、モース硬度3.0、アニミニウムの場合、モース硬度2.9、亜鉛の場合、モース硬度2.5、鉛の場合、モース硬度1.5程度である。上記硬質微粒子は、硬貨を構成する何れの金属よりも硬質である。
ただし、上記モース(Mose)硬度とは、10種の基準鉱物(滑石、石膏、方解石、ホタル石、燐石灰、正長石、石英、黄玉、硬玉、ダイアモンド)との比較による硬度をいい、数値が大きいほど硬い材質である。
なお、硬貨を構成する金属として一般に用いられている金属の硬度は、例えば、鉄の場合、モース硬度4.5、黄銅(Cu−Zn)の場合、モース硬度3.0〜4.0、銅の場合、モース硬度3.0、アニミニウムの場合、モース硬度2.9、亜鉛の場合、モース硬度2.5、鉛の場合、モース硬度1.5程度である。上記硬質微粒子は、硬貨を構成する何れの金属よりも硬質である。
ただし、上記モース(Mose)硬度とは、10種の基準鉱物(滑石、石膏、方解石、ホタル石、燐石灰、正長石、石英、黄玉、硬玉、ダイアモンド)との比較による硬度をいい、数値が大きいほど硬い材質である。
上フィルム3は、上記硬質微粒子と、樹脂成分と、を含有する樹脂組成物を製膜した合成樹脂フィルム、合成紙、発泡樹脂フィルムなどから構成されている。このようなフィルムは、コインで擦った際に、破れる虞がなく、耐スクラッチ性を有する。
樹脂成分としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などが挙げられる。
上記上フィルム3は、好ましくは、硬質微粒子と樹脂成分とを含有する樹脂組成物を製膜した合成紙または発泡樹脂フィルムである。合成紙や発泡樹脂フィルムは、内部気泡により、非常に高い非透明性を有するからである。特に、硬質微粒子として、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、炭酸カルシウムなどから選ばれる少なくとも1種が含まれている合成紙または発泡樹脂フィルムが好ましい。
具体的には、上フィルム2としては、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、炭酸カルシウムなどから選ばれる少なくとも1種が含まれた、ポリエチレンテレフタレート製の合成紙またはポリプロピレン製の合成紙が好ましい。このような合成紙は、白色を呈する。ポリエチレンテレフタレート製の合成紙としては、東洋紡績(株)製のクリスパー(商品名)などが挙げられる。ポリプロピレン製の合成紙としては、(株)ユポ・コーポレーションのユポ(商品名)などが挙げられる。
樹脂成分としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などが挙げられる。
上記上フィルム3は、好ましくは、硬質微粒子と樹脂成分とを含有する樹脂組成物を製膜した合成紙または発泡樹脂フィルムである。合成紙や発泡樹脂フィルムは、内部気泡により、非常に高い非透明性を有するからである。特に、硬質微粒子として、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、炭酸カルシウムなどから選ばれる少なくとも1種が含まれている合成紙または発泡樹脂フィルムが好ましい。
具体的には、上フィルム2としては、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、炭酸カルシウムなどから選ばれる少なくとも1種が含まれた、ポリエチレンテレフタレート製の合成紙またはポリプロピレン製の合成紙が好ましい。このような合成紙は、白色を呈する。ポリエチレンテレフタレート製の合成紙としては、東洋紡績(株)製のクリスパー(商品名)などが挙げられる。ポリプロピレン製の合成紙としては、(株)ユポ・コーポレーションのユポ(商品名)などが挙げられる。
上記硬質微粒子の含有量は、樹脂固形分100質量部に対し、5〜60質量部程度、好ましくは10〜50質量部、より好ましくは10〜30質量部である。上フィルム3の耐スクラッチ性を維持しつつ、コインを削り取るためである。
上フィルム3の厚みは、特に限定されないが、余りに薄いと耐スクラッチ性を十分に有さないことから、20μm以上が好ましい。一方、上フィルム3の厚みは、余りに厚いとコインで擦った際に、凸部5の突出頂部に対応して金属粒子が付着しない虞があることから、好ましくは100μm以下、より好ましくは80μm以下である。
上フィルム3の厚みは、特に限定されないが、余りに薄いと耐スクラッチ性を十分に有さないことから、20μm以上が好ましい。一方、上フィルム3の厚みは、余りに厚いとコインで擦った際に、凸部5の突出頂部に対応して金属粒子が付着しない虞があることから、好ましくは100μm以下、より好ましくは80μm以下である。
上記下フィルム2及び上フィルム3は、所定形状(例えば、上面視矩形状など)に形成されている。該下フィルム2の上面に、上フィルム3を重ね合わせ、上下フィルム2,3の周縁部7を接着することにより、コインスクラッチラベル1が構成されている。従って、上下フィルム2,3の層間は、周縁部7において接着され、且つ凸部5が形成された範囲において上下フィルム2,3は非接着(重ねられているだけ)である。
上記周縁部7の接着幅は、特に限定されず、通常、3mm〜10mm程度である。上下フィルム2,3の周縁部7は、各種接着剤を介して接着されている。なお、上フィルム3の下面と下フィルム2の上面が、溶剤によって接着可能である場合には、前記周縁部7は溶剤によって溶着されていてもよい。また、上フィルム3の下面と下フィルム2の上面にそれぞれシーラント層(例えば、ポリエチレン層など)が積層されている場合には、前記周縁部7は熱溶着されていてもよい。
なお、図1において、7aは、上下フィルム2,3の周縁部7に於ける非接着部分を示す。該非接着部分7aは、上下フィルム2,3を接着する際の空気抜き通路として機能する。該非接着部分7aは、2ヶ所以上設けることもできる。
上記周縁部7の接着幅は、特に限定されず、通常、3mm〜10mm程度である。上下フィルム2,3の周縁部7は、各種接着剤を介して接着されている。なお、上フィルム3の下面と下フィルム2の上面が、溶剤によって接着可能である場合には、前記周縁部7は溶剤によって溶着されていてもよい。また、上フィルム3の下面と下フィルム2の上面にそれぞれシーラント層(例えば、ポリエチレン層など)が積層されている場合には、前記周縁部7は熱溶着されていてもよい。
なお、図1において、7aは、上下フィルム2,3の周縁部7に於ける非接着部分を示す。該非接着部分7aは、上下フィルム2,3を接着する際の空気抜き通路として機能する。該非接着部分7aは、2ヶ所以上設けることもできる。
上記構成からなるコインスクラッチラベル1は、貼着層6を介して、商品に貼り付けられる。
上記コインスクラッチラベル1は、上フィルム3が耐スクラッチ性フィルム31からなるので、異物が接触しても上フィルム3が破れる虞がない。従って、上記商品の流通過程において、コインスクラッチラベル1(上フィルム3)の上面に異物が接触しても、下フィルム2の上面2aに潜在的に設けられた凸部5の形状が、外部から視認または推測される虞がない。
上記コインスクラッチラベル1は、上フィルム3が耐スクラッチ性フィルム31からなるので、異物が接触しても上フィルム3が破れる虞がない。従って、上記商品の流通過程において、コインスクラッチラベル1(上フィルム3)の上面に異物が接触しても、下フィルム2の上面2aに潜在的に設けられた凸部5の形状が、外部から視認または推測される虞がない。
上記コインスクラッチラベル1の貼付された商品を購入した消費者が、上フィルム3の上面をコインで擦ることにより、硬質微粒子によってコインの金属粒子が削り取られ、その金属粒子が上フィルム3の上面に付着する。
上フィルム3をコインで擦った際、コインは、凸部5と下フィルム2の上面2aの間の段差においては強く接触しないため、コインは、凸部5の突出頂部に対応する上フィルム3の部分と、凸部5の周囲を除く下フィルム2の上面に対応する上フィルム3の部分と、に強く接触する。このようにコインが強く接触した部分において、コインが主として削り取られ、金属粒子が付着する。かかる付着した金属粒子の金属色によって、上フィルム3の上面に凸部5の形状が現れる(図3参照)。
なお、図3において、上フィルムの上面に付着する金属粒子によって現れる金属色を薄墨塗りで表している。
また、本発明のコインスクラッチラベル1は、コインで擦った際に、削り滓を生じないので、衛生上においても好ましいものである。
上フィルム3をコインで擦った際、コインは、凸部5と下フィルム2の上面2aの間の段差においては強く接触しないため、コインは、凸部5の突出頂部に対応する上フィルム3の部分と、凸部5の周囲を除く下フィルム2の上面に対応する上フィルム3の部分と、に強く接触する。このようにコインが強く接触した部分において、コインが主として削り取られ、金属粒子が付着する。かかる付着した金属粒子の金属色によって、上フィルム3の上面に凸部5の形状が現れる(図3参照)。
なお、図3において、上フィルムの上面に付着する金属粒子によって現れる金属色を薄墨塗りで表している。
また、本発明のコインスクラッチラベル1は、コインで擦った際に、削り滓を生じないので、衛生上においても好ましいものである。
次に、本発明のコインスクラッチラベルの変形例を示す。
ただし、下記各変形例の説明について、主として、上記実施形態と異なる部分について説明する。そして、上記実施形態と同様の構成及び効果については、その説明を省略し、上記実施形態で用いた用語及び符号をそのまま援用する場合がある。
ただし、下記各変形例の説明について、主として、上記実施形態と異なる部分について説明する。そして、上記実施形態と同様の構成及び効果については、その説明を省略し、上記実施形態で用いた用語及び符号をそのまま援用する場合がある。
上記実施形態では、上フィルム3は、硬質微粒子を含む耐スクラッチ性フィルム31から構成されているが、上フィルム3は、例えば、2層以上の積層体で構成されていてもよい。
このような積層体としては、例えば、図4(a)に示すように、基材フィルム32の上面に、上記実施形態で例示した耐スクラッチ性フィルム31が積層された積層フィルム3’や、図4(b)に示すように、基材フィルム32の上面に、硬質微粒子を含有する耐スクラッチ性硬化層33が積層された積層フィルム3”、などが挙げられる。
上記積層フィルム3’,3”の基材フィルム32は、特に限定されず、合成樹脂フィルム、紙、合成紙などが挙げられる。該基材フィルム32は、透明(半透明を含む)または非透明の何れでも良い。該基材フィルム32が、透明(半透明を含む)である場合には、積層フィルム3’の耐スクラッチ性フィルム31や、積層フィルム3”の硬化層33は、非透明とされる。基材フィルム32が、非透明なフィルムである場合には、積層フィルム3’の耐スクラッチ性フィルム31や、積層フィルム3”の硬化層33は、透明(半透明を含む)または非透明の何れでもよい。
このような積層体としては、例えば、図4(a)に示すように、基材フィルム32の上面に、上記実施形態で例示した耐スクラッチ性フィルム31が積層された積層フィルム3’や、図4(b)に示すように、基材フィルム32の上面に、硬質微粒子を含有する耐スクラッチ性硬化層33が積層された積層フィルム3”、などが挙げられる。
上記積層フィルム3’,3”の基材フィルム32は、特に限定されず、合成樹脂フィルム、紙、合成紙などが挙げられる。該基材フィルム32は、透明(半透明を含む)または非透明の何れでも良い。該基材フィルム32が、透明(半透明を含む)である場合には、積層フィルム3’の耐スクラッチ性フィルム31や、積層フィルム3”の硬化層33は、非透明とされる。基材フィルム32が、非透明なフィルムである場合には、積層フィルム3’の耐スクラッチ性フィルム31や、積層フィルム3”の硬化層33は、透明(半透明を含む)または非透明の何れでもよい。
上記積層フィルム3’は、基材フィルム32と、上記実施形態で例示した耐スクラッチ性フィルム31と、をドライラミネート法などの公知の積層法にて接着することにより、得ることができる。該積層フィルム3’からなる上フィルム3は、耐スクラッチ性フィルム31を上面側にして、下フィルム2に重ね合わされる。
上記積層フィルム3”は、基材フィルム32の上面に、硬質微粒子を含む樹脂組成物の液状物を、ベタ状に塗工し、これを硬化させて硬化層33を形成することにより、得ることができる。塗工法は、特に限定されず、各種印刷法の他、コーターを用いた塗工でもよい。
該樹脂組成物中の硬質微粒子の含有量は、樹脂固形分100質量部に対し、1〜60質量部程度、好ましくは10〜50質量部、より好ましくは10〜30質量部である。硬化層33の耐スクラッチ性を維持しつつ、コインを削り取るためである。
上記樹脂組成物中の樹脂成分としては、例えば、紫外線硬化型インキに使用されている樹脂成分を用いることができる。かかる樹脂成分は、紫外線照射により重合し、耐スクラッチ性を有する硬化層33を形成できる。このようにして得られた硬質微粒子を含有する耐スクラッチ性硬化層33の硬度は、鉛筆硬度2H以上、好ましくは4H以上である。
ただし、該鉛筆硬度は、上記と同様の方法で測定された値である。
該積層フィルム3”からなる上フィルム3は、硬質微粒子を含む耐スクラッチ性硬化層33を上面側にして、下フィルム2に重ね合わされる。
該樹脂組成物中の硬質微粒子の含有量は、樹脂固形分100質量部に対し、1〜60質量部程度、好ましくは10〜50質量部、より好ましくは10〜30質量部である。硬化層33の耐スクラッチ性を維持しつつ、コインを削り取るためである。
上記樹脂組成物中の樹脂成分としては、例えば、紫外線硬化型インキに使用されている樹脂成分を用いることができる。かかる樹脂成分は、紫外線照射により重合し、耐スクラッチ性を有する硬化層33を形成できる。このようにして得られた硬質微粒子を含有する耐スクラッチ性硬化層33の硬度は、鉛筆硬度2H以上、好ましくは4H以上である。
ただし、該鉛筆硬度は、上記と同様の方法で測定された値である。
該積層フィルム3”からなる上フィルム3は、硬質微粒子を含む耐スクラッチ性硬化層33を上面側にして、下フィルム2に重ね合わされる。
さらに、上記実施形態では、所望の像を象った凸部5は、所望の像の形状に対応した突起を突出することにより形成されているが、例えば、図5に示すように、下フィルム2の上面2aに突設された凸部5の一部分に、所望の像の形状に対応した凹み部51を形成することにより、所望の像が象られていてもよい。この場合、凸部5で囲われる部分(凹み部51)に、所望の像が象られる。
なお、該凹み部51の深さは、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上である。また、凹み部51の深さの上限は、特に限定されないが、好ましくは30μm以下、より好ましくは25μm以下である。
上記凹み部51を有する凸部5が形成されたコインスクラッチラベルは、上フィルム3をコインで擦った際、凸部5の突出頂部に対応する上フィルム3に金属粒子が付着し、且つ凹み部51に対応する上フィルム3に金属粒子が付着し難く、従って、上フィルム3の上面に、該凸部5で囲われる部分(凹み部51)の形状が現れる。従って、所望の像が、上フィルム3の上面に現れる。
なお、該凹み部51の深さは、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上である。また、凹み部51の深さの上限は、特に限定されないが、好ましくは30μm以下、より好ましくは25μm以下である。
上記凹み部51を有する凸部5が形成されたコインスクラッチラベルは、上フィルム3をコインで擦った際、凸部5の突出頂部に対応する上フィルム3に金属粒子が付着し、且つ凹み部51に対応する上フィルム3に金属粒子が付着し難く、従って、上フィルム3の上面に、該凸部5で囲われる部分(凹み部51)の形状が現れる。従って、所望の像が、上フィルム3の上面に現れる。
また、上記実施形態では、下フィルム2の上面2aに、所望の像を象った凸部5が突設されている(凸部5が上フィルム3側に向けて突設されている)が、例えば、図6に示すように、上フィルム3の下面3bに、前記凸部5が突設されていてもよい。
また、特に図示しないが、下フィルム2の上面2a及び上フィルム3の下面3bのぞれぞれに、上記凸部5が突設されていてもよい。この場合、下フィルム2に形成される凸部5と、上フィルム3に形成される凸部5は、互いに対向しない位置に設けることが好ましい。
また、特に図示しないが、下フィルム2の上面2a及び上フィルム3の下面3bのぞれぞれに、上記凸部5が突設されていてもよい。この場合、下フィルム2に形成される凸部5と、上フィルム3に形成される凸部5は、互いに対向しない位置に設けることが好ましい。
上記実施形態において、下フィルム2と上フィルム3は、略同形同大に形成されているが、下フィルム2と上フィルム3は、形状及び/又は大きさが異なっていてもよい。上下フィルム2,3は、凸部5を隠蔽するように重ね合わせていればよく、その形状は上記実施形態に限定されるもではない。
また、上記実施形態のコインスクラッチラベル1は、下フィルム2の下面に設けられた貼着層6を介して商品に貼付される、いわゆるタックラベルの態様での使用を例示したが、本発明のコインスクラッチラベル1は、商品に貼付して使用される態様に限られない。
例えば、上記コインスクラッチラベル1を筒状に成形することにより、例えばボトル型容器の首部に引掛ける態様(いわゆる首掛けラベル)で使用することもできる。
また、上記上フィルム2及び下フィルム3として、一方向(例えば幅方向)に熱収縮性を有するものを用い、且つ上記コインスクラッチラベル1を筒状に成形することにより、例えばボトル型容器の胴部に熱収縮装着する態様(いわゆる熱収縮性筒状ラベル(筒状シュリンクとも言う))で使用することもできる。
さらに、上記コインスクラッチラベル1は、例えば容器の胴部に巻き付けて装着する態様(いわゆる巻付けラベル)で使用することもできる。
例えば、上記コインスクラッチラベル1を筒状に成形することにより、例えばボトル型容器の首部に引掛ける態様(いわゆる首掛けラベル)で使用することもできる。
また、上記上フィルム2及び下フィルム3として、一方向(例えば幅方向)に熱収縮性を有するものを用い、且つ上記コインスクラッチラベル1を筒状に成形することにより、例えばボトル型容器の胴部に熱収縮装着する態様(いわゆる熱収縮性筒状ラベル(筒状シュリンクとも言う))で使用することもできる。
さらに、上記コインスクラッチラベル1は、例えば容器の胴部に巻き付けて装着する態様(いわゆる巻付けラベル)で使用することもできる。
1…コインスクラッチラベル、2…下フィルム、2a…下フィルムの上面、3…上フィルム、3b…上フィルムの下面、5…凸部、6…貼着層、7…周縁接着部
Claims (4)
- 下フィルムと、下フィルムの上面に重ねられた上フィルムと、を有し、
下フィルムの上面または上フィルムの下面の少なくともいずれか一方に、所望の像を象った凸部が突設されており、
上フィルムが、非透明であり、
上フィルムの上面側が、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有し且つ耐スクラッチ性を有することを特徴とするコインスクラッチラベル。 - 前記上フィルムが、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する樹脂組成物を製膜した非透明な耐スクラッチ性フィルムで構成されている請求項1に記載のコインスクラッチラベル。
- 前記上フィルムが、基材フィルムと、硬貨の硬度と同等または硬貨の硬度よりも高い微粒子を含有する非透明な耐スクラッチ性硬化層と、が積層された積層フィルムで構成され、前記上フィルムの硬化層が上面側となるように下フィルムに積層されている請求項1に記載のコインスクラッチラベル。
- 前記下フィルムと上フィルムの周縁部において、上フィルムと下フィルムが接着されている請求項1〜3のいずれかに記載のコインスクラッチラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143025A JP2008298931A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | コインスクラッチラベル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007143025A JP2008298931A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | コインスクラッチラベル |
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JP (1) | JP2008298931A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022019228A1 (ja) * | 2020-07-20 | 2022-01-27 | 株式会社フジシールインターナショナル | ラベル付き容器の製造方法、およびラベル付き容器 |
-
2007
- 2007-05-30 JP JP2007143025A patent/JP2008298931A/ja active Pending
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WO2022019228A1 (ja) * | 2020-07-20 | 2022-01-27 | 株式会社フジシールインターナショナル | ラベル付き容器の製造方法、およびラベル付き容器 |
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