JP2008298914A - 液晶表示素子および投射型液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示素子および投射型液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画素内に発生するリバースチルトドメインと隣接する画素電極に対応する画素内に形成するリバースチルトとの相互作用を低減でき、横電解による画質不良を改善でき、より高品位な画質を得ることができる液晶表示素子および投射型液晶表示装置を提供する。
【解決手段】互いに対向する二つの基板と、二つの基板間に配置された液晶層と、マトリクス状の画素を形成すべく各基板の対向する面に配置される複数の画素電極と、液晶層の液晶を所定方向に配向させるために二枚の基板上に形成された配向膜と、を有し、二つの基板のうちアクティブ素子が形成された基板の配向方向の出口側に該当する複数の画素電極13の少なくとも一つの端部形状は、隣接する画素電極の端部から離間するように切り欠いたような形状を有する。
【選択図】図13

Description

本発明は、液晶表示素子およびこの液晶表示素子を用いた投射型液晶表示装置に関するものである。
液晶プロジェクタ等の投射型表示装置では、光源から出射される光を赤、緑、青に分離し、各色光を液晶表示素子(以下、LCDという)により構成される3つのライトバルブにより変調し、変調された後の色光束を再び合成して、投射面に拡大投射している。
液晶プロジェクタ等に搭載されるライトバルブとしては、一般に薄膜トランジスタ(以下TFTという)駆動によるアクティブマトリクス駆動方式のLCDが用いられる。
アクティブマトリクス駆動方式のLCDのほとんどには、ネマティック液晶が用いられており、主な表示方式としては、旋光モードのLCDがある。
旋光モードのLCDで用いられるネマティック液晶は、90度捩れた分子配列を持つツイステッドネマティック(TN型)液晶であり、原理的に白黒表示で、高いコントラスト比と良好な階調表示性を示す。
アクティブマトリクス駆動方式のLCDの表示を均一に行うためには、基板表面全面に液晶分分子を均一に配向させることと、基板間隙の制御が重要である。
配向膜が形成され2枚の電極が形成された基板は、各基板の配向膜が対向して配置されており、実際に画像が表示される画素表示領域の周囲に位置するシール領域において、シール材により貼り合わされる。
基板間隙を制御するためのスペーサとしては、近年プラスチックビーズの代わりに基板上に直接パターニングにより形成される柱状スペーサが用いられる。
これらの工程を経ることで、空セルが製造される。その後、この空セル内に液晶が封入されて、液晶セルが製造される。
なお、前述した液晶は、数種類の単体液晶材料からなり、液晶組成物ともよばれる。製造された液晶セルに偏光板が取り付けられて液晶表示素子が製造される。
ところで、マトリクス状に配置された画素電極に電圧を印加する場合、表示品質の向上のために、図1に示すようなライン駆動方式またはフィールド反転駆動方式を用いる。
一般的に、各ラインごとに印加電圧を反転するライン反転駆動がよく使われていた。ライン反転駆動では、フリッカが視認されにくい、カップリング起因の縦クロストークが出ないなどメリットも多い一方で、隣接する画素間で印加電圧を反転させるため、図2に示すように、いわゆるリバースチルトドメインの発生が各画素に発生するといった問題があった。
リバースチルトドメインとは、もともと規定されたプレチルトの方向が逆になってしまう現象である(たとえば、特許文献1参照)。リバースチルトドメインは、正常領域との境界にディスクリネーションラインが発生すため、光りぬけとなり、コントラストを大きく低下させてしまう。
これらの問題を解決するために、発生位置に遮光部を設けて隠すといった対策が施されてきたが、開口率が低下してしまう。また、液晶設計においては、プレチルトを高くすることが一般的に有効であるとされているが、生産バラツキが大きくなるため歩留まりが低下するという問題が発生してしまう。
そこで、隣接する画素において、極性反転の無い駆動が有効であるとされ、近年、1フィールドごとに印加電圧を反転するフィールド反転駆動が提案されている。
本駆動法は、原理上、横電界が発生しないため、解決策のひとつになると考えられてきた。
特許第2934875号公報
しかしながら、フィールド反転駆動において、図3に示すような黒色背景下で、局所的な白色領域を移動させたところ、配向乱れが発生し、その乱れがなかなか消失しないために、視認されるといった異常が見受けられた。図3は、配向乱れの顕微鏡観察による画像であるが、特定の場所に固定的に発生するのではなく、異常部分は画素内においても移動しているようである。
フィールド反転駆動においては、全画面同一電圧であるラスタ画面においては、横電界は発生しないため、リバースチルトドメインなどの配向乱れは全く発生しない。
しかしながら、黒/白の電界差がある領域においては、黒領域のラビング出口側にリバースチルトドメインが存在することが計算結果からわかっている(図4)。
これらの配向乱れは、前述したリバースチルトドメインが戻りきらない現象により引き起こされるものと推定される。
図4は、フィード反転駆動の液晶パネルを想定したシミュレーション結果である。シミュレーションは、シンテック株式会社製、LCD MASTER 中の2D BENCH、3DBENCHを用いた。なお、シミュレーションにおいては、画素(18μm×18μm)を並列して設置し、液晶物性値(ne、no、弾性定数K11,K22,K33、回転粘性係数、誘電率)、プレチルト角、ツイスト角、アンカリング及び偏光子角度、検光子角度を設定し、交流駆動させている。
これらの課題の改善には、一般的なリバースチルトドメイン対策と同様、プレチルトを高くする方法が有効であるが生産バラツキの観点で懸念が多い。
本発明は、画素内に発生するリバースチルトドメインと隣接する画素電極に対応する画素内に形成するリバースチルトとの相互作用を低減でき、横電界による画質不良を改善でき、より高品位な画質を得ることができる液晶表示素子および投射型液晶表示装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の液晶表示素子は、互いに対向する二つの基板と、前記二つの基板間に配置された液晶層と、マトリクス状の画素を形成すべく各基板の対向する面に配置される複数の画素電極と、前記液晶層の液晶を所定方向に配向させるために前記二枚の基板上に形成された配向膜と、を有し、前記二つの基板のうちアクティブ素子が形成された基板の配向方向の出口側に該当する複数の画素電極の少なくとも一つの端部形状は、隣接する画素電極の端部から離間するように切り欠いたような形状を有する。
好適には、前記液晶表示素子は、フレーム毎に各画素電極に印加する電圧を同一極性で反転させるフレーム反転駆動を行うアクティブマトリクス型液晶表示素子である。
本発明の第2の観点の投射型液晶表示装置は、光源と、少なくとも一つの液晶表示素子と、上記光源から出射された光を上記液晶表示素子に導く集光光学系と、上記液晶表示素子で光変調した光を拡大して投射する投射光学系と、を有し、上記液晶表示素子は、互いに対向する二つの基板と、前記二つの基板間に配置された液晶層と、マトリクス状の画素を形成すべく各基板の対向する面に配置される複数の画素電極と、前記液晶層の液晶を所定方向に配向させるために前記二枚の基板上に形成された配向膜と、を有し、前記二つの基板のうちアクティブ素子が形成された基板の配向方向の出口側に該当する複数の画素電極の少なくとも一つの端部形状は、隣接する画素電極の端部から離間するように切り欠いたような形状を有する。
本発明によれば、画素電極の形状を工夫することにより、画素内に発生するリバースチルトドメインと隣接する画素電極に対応する画素内に形成するリバースチルトドメインとの相互作用を低減できる。その結果フィールド反転駆動にて発生する横電界起因の画質不良を改善することができ、かつ高コントラスト比を達成できる。
本発明を適用することにより、高画質の液晶表示素子を実現することが可能となる。
また、プロジェクタ等の投射型LCDにおいてはパネル小型化もしくは有効画素領域拡大による高開口率化も可能となり無機材料などの材料も画質を劣化させることなく適用できるので長寿命化も可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に関連付けて説明する。
本実施形態においては、アクティブマトリクス型液晶表示素子の特徴的な構成および機能を説明した後、この液晶表示素子が適用される好適な電子機器である投射型液晶表示装置に概略構成および機能について説明する。
図5は、本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子の概略構成を示す断面図である。
本実施形態に係る液晶表示素子10は、図5に示すように、TFTアレイ基板(アクティブ素子が形成される基板)11と、TFTアレイ基板11に対向配置される透明な対向基板12とを備えている。
TFTアレイ基板11は、たとえば透過型の場合、石英基板、反射型の場合、たとえばシリコン材料に基板により形成される。対向基板12は、たとえばガラス基板や石英基板により形成される。TFTアレイ基板11には、透過型の場合、画素電極13が設けられている。
画素電極13は、たとえばITO膜(インジウム・ティン・オキサイド膜)などの透明導電性薄膜により形成される。反射型の場合、画素電極13としては、たとえば金属材料からなる反射電極を用いる。金属材料としては、可視域で高い反射率を有するアルミニウムを用いるのが一般的である。より詳しくは、銅やシリコンを数wt%添加したアルミニウム金属膜が一般に使用される。その他に、たとえば、白金、銀、金、タングステン、チタンなどを用いることも可能である。対向基板12には、前述した全面ITO膜14が前面に設けられている。
TFTアレイ基板11と対向基板12とには、液晶を所定方向に配向させるための図示しない配向膜が形成されており、配向膜が所定間隙で対向するようにシール材15で貼り合わせた一対の基板間に、たとえば垂直配向液晶層16が挟持されている(封入されている)。
図6は、本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子のアレイ基板(液晶パネル部)における配置例を示す図である。
図6に示すように、液晶表示素子10Aは、画素がアレイ状に配列された画素表示領域21、水平転送回路22、垂直転送回路23−1,23−2、プリチャージ回路24、およびレベル変換回路25を含んで形成されている。
画素表示領域21には複数のデータ線26と複数の走査線(ゲート配線)27が格子状に配線され、各データ線26の一端側は水平転送回路22に接続され、他端側はプリチャージ回路24に接続され、各走査線27の端部が垂直転送回路23−1,23−2に接続されている。
液晶表示素子10Aの画素表示領域21を構成するマトリクス状に複数形成された画素PXには、スイッチング制御する画素スイッチング用トランジスタ28、液晶29、および補助容量(蓄積容量)30が設けられている。
画素信号が供給されるデータ線26がトランジスタ28のソースに電気的に接続されており、書き込む画素信号を供給している。また、トランジスタ28のゲートに走査線27が電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線27にパルス的に走査信号を印加するように構成されている。
画素電極13は、トランジスタ28のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるトランジスタ28を一定期間だけそのスイッチをオンさせることにより、データ線26から供給される画素信号を所定のタイミングで画素信号を書き込む。
画素電極13を介して液晶29に書き込まれた所定レベルの画素信号は、対向基板12に形成された対向電極との間で一定期間保持される。液晶29は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。
ノーマリホワイト表示であれば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部分を通過可能とされ、全体として液晶表示素子から画素信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。
ここで、保持された画素信号がリークされるのを防ぐために、画素電極と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に補助容量(蓄積容量)30を付加してある。これにより、保持特性はさらに改善され、コントラスト比の高い液晶表示素子が実現できる。
また、このような保持容量(蓄積容量)30を形成するために、抵抗化されたコモン配線31が設けられている。
図7は、本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子の具体的な構成例を示す断面図である。
この図7に関連付けて本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子の製造方法を説明する。
まず、石英からなるTFTアレイ基板11上に、第一の遮光膜32として、高融点の金属(本実施例ではWSi)を形成する。
その後、第一層間膜33としてSiO2を積層し、CVD法を用いて、多結晶Si膜(p-Si)34を形成し、エッチングによりパターン形成をする。
その後、ゲート絶縁膜35を形成し、ゲート電極36として、多結晶Si膜(p-Si)を形成し、エッチングによりパターン形成を行う。
その後、第二層間膜37として、SiO2を積層し、ソース、ドレイン電極として第一のコンタクト38を形成する。
第一の配線膜39として金属材料(本実施例ではAl)をスパッタなどの成膜により形成し、エッチングによりパターニングを行う。
その後、第三の層間膜40として、SiO2を積層し、第二のコンタクト41を形成した後に、第2の遮光膜42として、金属膜(本実施例ではTi)を形成する。
第四の層間膜43としてSiO2を積層し、第三のコンタクト44を形成し、透明電極45としてITOを形成する。
次いで、柱状スペーサ46となる透明レジスト層を形成する。
基板上にフォトレジストを所定厚さに塗布した後、フォトマスクを用いて紫外線照射による露光処理を行い、その後、現像し、焼成を行って、柱状スペーサ46を形成する。柱状スペーサ46は、隣接する画素電極の間の所望の位置に配置される。
次いで、作製したTFTアレイ基板11および対向基板12を洗浄する。
次いで、各基板に配向膜を形成する。
次いで、所定の配向になるようにラビングを行い、注入口を除いて形成されるシールパターンを形成し、液晶組成物を注入する。
このようにして形成される本実施形態に係る液晶表示素子10,10Aは、以下に示すように、画素電極の形状を工夫することにより、画素内に発生するリバースチルトドメインと隣接する画素電極に対応する画素内に形成されるリバースチルトドメインとの相互作用を低減している。これにより、液晶表示素子10,10Aは、フィールド反転駆動にて発生する横電界起因の画質不良を改善している。
以下に、本実施形態の液晶表示素子10,10Aの画素電極形状について説明する。
本実施形態の液晶表示素子10,10Aは、図8に示すように、液晶分子が傾斜する方向を配向方向、画素電極に対して配向方向入り口側FIN、出口側FOUTとしたとき、TFT基板11の画素電極端部4隅のうち、TFT基板又は対向基板のどちらか一方の配向方向出口側のみ、隣接する画素電極13の端部と離間するように、切り欠いた形状、たとえば多角形の一辺をなすように切り欠いた形状を持つように構成される。
ここで、配向方向は画素の配列に沿った順方向または配向方向は画素の配列に沿った順方向とは異なる方向(斜め方向)を採用することが可能である。
たとえば順方向の場合、配向角度90°が適用され、斜め方向の場合、配向角度45°が適用される。
フィールド反転駆動において、配向乱れの消失時間が遅れる原因は画素内に発生するリバースチルトドメインと、隣接する画素に発生するリバースチルトドメインが連結することにより、発生範囲が拡大していくことが原因と推測される。
TFTなどのスイッチング素子を備えたマトリクス型の液晶表示素子10,10Aにおいて、高開口率と高コントラストを両立させるためには、画素内に発生するリバースチルトドメインと隣接する画素電極13に対応する画素内に形成するリバースチルトドメインとの相互作用を低減することが有効であり、具体的には、隣り合う画素電極の間隔をより広げることにより、隣接するリバースチルトドメイン同士を物理的に引き離せば良い。
この手法としては、
(1)画素電極間を単純に引き離す、という第1の方法、
(2)画素電極の端部を切り欠くことにより局所的に電極間隔を拡大する、という第2の方法
を採用することが可能である。
第1の方法については、プロジェクタのような高精細、高開口デバイスにおいては画素電極設計上大きく引き離すことは不可能である。
ゆえに、第2の方法が適している。また、画素電極端部の1部や画素端部4隅すべてを切り欠くやり方は、従来から検討されてきた(たとえば特開2005-24923号公報、特開平4-361232号公報)。
しかしながら、画素電極を切り欠いた部分において、電界制御不足により、別の配向不良が発生、その結果、光漏れによるコントラストの低下が著しくなる。
図9は、画素電極面積全体に対する切り欠き面積の割合とコントラストの関係を示す図である。
図9において、横軸が画素面積に対する切り欠き面積の割合を示し、縦軸がコントラストを示している。
図9からわかるように、切り欠き面積が大きくなればなるほどコントラストは悪化する。
したがって、配向乱れ消失時間の遅延の解決と新たな課題であるコントラストの悪化防止を両立させるには、画素設計の最適化が必要となる。
図10は、画素電極の切り欠き箇所、配向方向、配向乱れ消失時間の関係を調査した結果を示す図である。図11(A)〜(F)は調査に用いた画素電極の各種形状を示す図でる。図中13が画素電極を、131が切り欠きを示す。
図10において、[0]の画素は画素電極端部切り欠き無しの図11(A)に示す画素であり、[1]の画素は方形を成す画素電極の4隅全てを切り欠いた図11(B)に示す画素であり、[2]の画素はTFT側基板配向方向出口の画素電極端部を切り欠いた図11(C)に示す画素であり、[3]の画素は対向側基板配向の出口側に当たるTFT画素電極を切り欠いた図11(D)に示す画素であり、[4]の画素はTFT側基板配向方向入り口側の画素電極端部を切り欠いた図11(E)に示す画素であり、[5]の画素は対向側基板配向方向の入り口側にあたるTFT画素電極端部を切り欠いた図11(F)に示す画素である。
図10からわかるように、その結果、配向方向入り口側の画素電極の端部の形状には全く相関がないことがわかった。配向方向入り口側の画素電極端部は、切り欠きがあろうと、無かろうと配向乱れの消失時間には全く関係ないものと考えられる。
すなわち、配向方向出口側の画素電極端部さえ切り欠けば、配向乱れ消失時間の遅延の課題は解決する。コントラストの悪化に関してもほとんど影響ないレベルとなる。また、特開平04-361232号公報においては、配向方向入り口側の画素電極端部を切り欠くことでリバースチルトドメインを解決する方法が提案されている。
しかしながら、図10の実験結果からもわかるとおり、配向方向入り口側の画素電極端部のみ切り欠いても、隣接する画素に連結して発生する配向乱れを軽減することは困難である。
本実施形態は、たとえばTFT画素電極4隅の内、TFT基板または対向基板のどちらか一方の配向方向出口側のみ切り欠くことで隣接する画素に連結して発生する配向乱れを軽減、そして、画素電極端部の切り欠きによるコントラストの悪化を防止する構成を実現することにある。
その他の対策としては、狭ギャップ化、すなわちセルギャップを薄くして、TFTアレイ基板と対向基板の上下方向の電界を強め、横方向の電界の影響を防止することも効果的である。なお、最大透過率特性を得るには、前述したセルギャップを薄くするといった対策を施した場合、液晶の屈折率異方性Δnを高くする必要がある。
たとえば、クロスニコル下にTN配向セルを置いた場合(TN配向で電圧OFF時の透過率)は、次のようになる。
[数1]
T=1-[sin2 ((1+u2)1/2 ×π/2)]/ (1+u2)
u=2Δnd/λ
・(1+u2 )1/2 =2nとなれば最大(Max)となる。
・Δnd=(4n2 -1 )1/2 × (λ/2)のとき最大(Max)となる。
したがって、次の関係を得る
[数2]
1stΔnd=√3×(λ/2)
上記式から、緑色光(550nm)における最大透過率設計は、Δnd=0.48μmとなり、たとえば、セルギャップ4μm以下のときは、Δn=0.12以上が必要となる。
また近年では、プロジェクタに有利な光に強く高寿命化を狙える無機系の配向膜も検討されている。無機系の配向膜材料は、通常のポリイミド等の有機材料に比べ、配向規制力が小さいものが多く、電界の力をより受けやすい。ゆえに、本発明の有効性が発揮できる。
以上説明したような特徴的な切り欠き形状を持つ複数の画素電極を有する本実施形態に係る液晶表示素子10,10Aは、たとえば透過型の液晶パネルに好適である。
また、特に配向制御にラビングを用いる場合は、スペーサ周辺の配向制御は段差の存在から、非常に困難である。本発明はラビングを用いた配向制御法に非常に効果が大きい。
また、液晶層に用いる液晶材料は室温での屈折率異方性が0.10以上であり、セルギャップが4μm以下であることを特徴としている。
また、液晶表示素子の画素ピッチは20μm以下であり、また、配向膜に無機配向膜を用いることも可能である。
以下に、本発明の実施例を示す。
<実施例1>画素電極(ITO)形状変更
ITOパターンを図12、図13(A)、図13(B)、図13(C)、図13(D)、図13(E)に示すようなITO形状をエッチングによりパターニングした。
図12に示す画素は画素電極端部切り欠き無しの画素である。
図13(A)に示す画素はTFT側基板配向方向出口の画素電極端部を切り欠いた画素である。
図13(B)に示す画素は対向側基板配向の出口側に当たるTFT画素電極を切り欠いた画素である。
図13(C)に示す画素は対向側基板両方の配向方向入り口側の画素電極端部を切り欠いた画素である。
図13(D)に示す画素はTFT側基板配向方向の入り口側にあたるTFT画素電極端部を切り欠いた画素である。
図13(E)の画素は方形を成す画素電極の4隅全てを切り欠いた画素である。
次いで、柱状スペーサ46となる透明レジスト層を形成した。基板上にフォトレジストとして、PMER(東京応化工業株式会社製)をスピンコート法により3μmの厚さに塗布した後、フォトマスクを用いて紫外線照射による露光処理を行い、その後、現像し、焼成を行って、柱状スペーサ46を形成した。
次いで、TFTアレイ基板11および対向基板12を洗浄する。
次いで各基板に配向膜を形成した。配向膜はポリイミドからなる有機材料を用いた。膜厚が50nmの厚さになるように、スピンコートにて塗布した。ホットプレートでプレベークを行い、その後ポストベークを行った。
次いで、ラビングを行い、注入口を除いて形成されるシールパターンを形成し、液晶組成物を注入した。液晶組成物は、ギャップ3μmにおいて、緑色光の透過率が理論上最大となるように、室温での屈折率異方性Δnが0.16のものを用いた。
作製した液晶表示素子に対して、フィールド反転駆動において、画質評価、及びコントラスト評価を行った。
図14は、実施例1における配向方向、切り欠き箇所と配向乱れ消失時間の評価結果を示す図である。
図14は、図12の画素(切り欠き無しの画素)の配向乱れ消失時間を1としたときの各実施例の消失時間を評価した結果を示す。
TFT基板または対向基板のどちらか一方の配向方向出口側のみ切り欠くことで配向乱れ消失時間の大幅短縮が見られた。また前述した通り、配向方向入り口側の画素電極端部に切り欠きを設けても効果がないことを確認できた。
図14に示す評価結果は以下のとおりである。
図13(A)に示すTFT側基板の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.1以下、
図13(B)に示す対向側基板の配向方向出口側にあたる画素電極端部を切り欠いた画素は0.2以下、
図13(C)に示すTFT、対向側基板両方の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.1以下、
図13(D)に示すTFT側基板の配向方向入り口側の画素電極端部を切り欠いた画素)は1、
図13(E)に示す画素電極の4隅全てを切り欠いた画素は0.1以下であった。
図15は、実施例1におけるラビング方向、切り欠き箇所とコントラスト評価を行った結果を示す図である。
この場合も、図12の画素のコントラストを1としたときの各実施例のコントラスを評価したところ以下のようにコントラストの低下を抑えられることが確認できた。
図15に示す評価結果は以下のとおりである。
図13(A)のTFT側基板の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.9以上、
図13(B)の対向側基板の配向方向出口側にあたる画素電極端部を切り欠いた画素は0.9以上、
図13(C)のTFT、対向側基板両方の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.9以上、
図13(D)のTFT側基板の配向方向入り口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.9以上、
図13(E)に示す画素電極の4隅全てを切り欠いた画素は0.8以上であった。
本実施例を適用することで、従来画素に比べ、配向乱れ消失時間を視認されないレベルにまで改善し、かつコントラストの低下も抑えることが確認できた。
<実施例2>・・・ITO形状変更+無機材料
前述した配向膜形成を有機材料の代わりに無機配向膜を用いた。代表的に蒸着で形成されるシリコン等があげられるが、ゲルマニウムなどのIV属元素の単体または混合物または化合物、蒸着によって成膜が可能なほとんどすべての物質が使用可能であると考えられる。
その他に、印刷やスピンコート、インクジェット法で形成されるシロキ酸骨格を有する材料などもあげられる。各基板の配向膜形成を行った。
それぞれの基板を蒸着装置に導入し、それぞれに配向膜として、SiOを斜め蒸着して形成した。膜厚は、約50nmの厚さに塗布した。次いで注入口を除いて形成されるシールパターンを形成した。液晶層に用いる液晶材料は、Δεが負の垂直型液晶材料で室温での屈折率異方性Δnが0.07以上に設定され、液晶層の厚みであるセルギャップdが4μm以下に設定される。
この無機材料条件下においても有機材料と同様に、黒/白の電界差がある領域において、黒領域の配向方向出口側にリバースチルトドメインが存在することが計算結果からわかっている。
ここでは、実施例1の通常の配向方向を基準としたとき、その通常方向と異なる方向に配向する斜め方向の配向を行った。この場合、基準の方向に対して斜め45度方向である。
本実施例2のために、図12に示す切り欠きの無い画素、図16(A)に示す対向基板側、TFT基板側、両方の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素、図16(B)に示す対向基板側配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素、図16(C)に示すTFT基板配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素のそれぞれのITO形状をエッチングによりパターニングし、作製を行った。
作製した液晶表示素子に対して、画質評価、及びコントラスト評価を行った。
図17は、実施例2における配向方向、切り欠き箇所と配向乱れ消失時間の評価結果を示す図である。
図17は、図12の画素(切り欠き無しの画素)の配向乱れ消失時間を1としたときの各実施例の消失時間を評価した結果を示す。
図12の画素(切り欠き無しの画素)の配向乱れ消失時間を1としたときの各実施例の消失時間を評価したところ以下のように消失時間の大幅短縮が見られた。
図16(A)のTFT、対向基板両方の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素)は0.1以下、
図16(B)のTFT側基板の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.4程度、
図16(C)の対向側基板の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.4程度であった。
図18は、実施例1におけるラビング方向、切り欠き箇所とコントラスト評価を行った結果を示す図である。
この場合も、図12の画素のコントラストを1としたときの各実施例のコントラスを評価したところ以下のようにコントラストの低下を抑えられることが確認できた。
図18に示す評価結果は以下のとおりである。
図16(A)のTFT、対向基板両方の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.9程度、
図16(B)のTFT側基板の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.9以上、
図16(C)の対向側基板の配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素は0.9以上であった。
本実施例を用いることで、従来画素に比べ、配向乱れ消失時間を視認されないレベルにまで改善し、かつコントラストの低下も抑えることができた。
このように、本発明の液晶表示素子を用いることにより、より高品質の液晶表示素子を得ることができる。
次に、通常の配向角度90°と斜め配向角度45°について考察する。
本実施形態の構成を採用する目的は、LCDパネルを使った表示素子において高精細、
かつ、配向乱れ消失時間が問題の無い表示を可能とすることにある。
表1に配向角度90°の配向乱れ消失時間とコントラスト特性を、表2に配向角度45°の配向乱れ消失時間とコントラスト特性をそれぞれ示す。
また、図19は、配向方向と光漏れの関係を示す図であり、図20は配向方向と配向乱れ消失時間の関係を示す図である。
配向角度90°についてはコントラスト特性が良く、配向乱れ消失時間が遅延するといった特徴を持つ。前述したように配向乱れ消失時間の改善策としては配向方向出口側の画素電極端部を切り欠くことが有効である。
配向角度45°についてはコントラスト特性が悪いことが特徴である。この原因としては図19に示すように45°の直線偏光光が遮光部端面で反射すると、位相ズレが生じ、光漏れとなってしまうためである。
以上より、高画品位の実現には配向角度90°でかつ配向方向出口側の画素電極端部を切り欠いた画素設計が最適である。
次に、上記の液晶表示素子を用いた電子機器の一例として、投射型表示装置の構成について、図21の概略構成図に関連付けて説明する。
図21に示すように、投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)300は、光軸Cにそって光源301と透過型の液晶表示素子302と投影光学系303とが順に配設されて構成されている。
光源301を構成するランプ304から射出された光はリフレクタ305によって後方に放射される成分が前方に集光され、コンデンサレンズ306に入射される。コンデンサレンズ306は、光をさらに集中して、入射側偏光板307を介し液晶表示素子302へ導く。
導かれた光は、シャッタもしくはライトバルブの機能を有する液晶表示素子302および射出がエア偏光板308により画像に変換される。表示された画像は、投影光学系303を介してスクリーン310上に拡大投影される。
なお、光源301とコンデンサレンズ306との間にはフィルタ314が挿入されており、光源に含まれる不用な波長の光、たとえば赤外光および紫外光を除去する。
次に、上記の液晶表示素子を用いた電子機器の一例として、投射型表示装置の構成について、図22に関連付けて説明する。
図22に示す投射型表示装置500は、上述した液晶表示素子を3個用意し、各々RGB用の液晶表示素子562R、562Gおよび562Bとして用いた投射型液晶装置の光学系の概略構成図を示す。
投射型表示装置500は、光学系として、光源装置520と、均一照明光学系523が用いられている。
この均一照明光学系523から出射される光束Wを赤(R)、緑(G)、青(B)に分離する色分離手段である色分離光学系524と、各色光束R、G、Bを変調する変調手段である3つのライトバルブ525R、525G、525Bと、変調された後の色光束を再合成する色合成手段である色合成プリズム510と、合成された光束を投射面600の表面に拡大投射する投射手段である投射レンズユニット506とを備えている。さらに、青色光束Bを対応するライトバルブ525Bに導く導光系527を備えている。
均一照明光学系523は、2つのレンズ板521、522と反射ミラー531を備えており、反射ミラー531を挟んで2つのレンズ板521、522が直交する状態に配置されている。均一照明光学系523の2つのレンズ板521、522は、それぞれマトリクス状に配置された複数の矩形レンズを備えている。
光源装置520から出射された光束は、第1のレンズ板521の矩形レンズによって複数の部分光束に分割される。そして、これらの部分光束は、第2のレンズ板522の矩形レンズによって3つのライトバルブ525R、525G、525B付近で重なる。
したがって、均一照明光学系523を用いることにより、光源装置520が出射光束の断面内で不均一な照度分布を有している場合でも、3つのライトバルブ525R、525G、525Bを均一な照明光で照明することが可能となる。
各色分離光学系524は、青緑反射ダイクロイックミラー541と、緑反射ダイクロイックミラー542と、反射ミラー543から構成される。
まず、青緑反射ダイクロイックミラー541では、光束Wに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイックミラー542の側に向かう。赤色光束Rは、この青緑反射ダイクロイックミラー541を通過して、後方の反射ミラー543で直角に反射されて、赤色光束Rの射出部544からプリズムユニット510の側に射出される。
次に、緑反射ダイクロイックミラー542では、青緑反射ダイクロイックミラー541で反射された青色光束Bおよび緑色光束Gのうち、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色光束Gの射出部545から色合成光学系の側に射出される。緑反射ダイクロイックミラー542を通過した青色光束Bは、青色光束Bの射出部546から導光系527の側に射出される。
ここでは、均一照明光学系523の光束Wの射出部から、色分離光学系524における各色光束の射出部544、545、546までの距離がほぼ等しくなるように設定されている。色分離光学系524の赤色光束Rの射出部544および緑色光束Gの射出部545の各射出側には、それぞれ集光レンズ551および集光レンズ552が配置されている。したがって、各射出部から射出した赤色光束R、緑色光束Gは、これらの集光レンズ551、集光レンズ552に入射して平行化される。
このように平行化された赤色光束Rおよび緑色光束Gは、それぞれライトバルブ525Rおよびライトバルブ525Gに入射して変調され、各色光に対応した画像情報が付加される。
すなわち、これらの液晶表示素子は、図示していない駆動手段によって画像情報に応じてスイッチング制御されて、これにより、ここを通過する各色光の変調が行われる。一方、青色光束Bは、導光系527を介して対応するライトバルブ525Bに導かれ、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調が施される。
なお、本例のライトバルブ525R、525G、525Bは、それぞれさらに入射側偏光板561R、561G、561Bと、これらの間に配置された液晶表示素子562R、562G、562Bとからなる液晶ライトバルブである。
導光系527は、青色光束Bと射出部546の射出側に配置した集光レンズ554と、入射側反射ミラー571と、射出側反射ミラー572と、これらの反射ミラーの間に配置した中間レンズ573と、ライトバルブ525Bの手前側に配置した集光レンズ553とから構成されている。
集光レンズ546から射出された青色光束は、導光系527を介して液晶表示素子562Bに導かれて変調される。各色光束の光路長、すなわち、光束Wの射出部から各液晶表示素子562R、562G、562Bまでの距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、青色光束の光量損失が最も多くなる。
しかし、導光系527を介在させることにより、光量損失を抑制することができる。各ライトバルブ525R、525G、525Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、色合成プリズム510に入射され、ここで合成される。そして色合成プリズム510によって合成された光が投射レンズユニット506を介して所定の位置にある投射面600の表面に拡大投射されるようになっている。
なお、本発明は、単純マトリクス方式、TFTアクティブマトリクス方式、TFDアクティブマトリクス方式など、旋光モード、複屈折モード、いずれの方式の液晶表示素子に適用しても、上述した効果が期待できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、画素電極の形状を工夫することにより、画素内に発生するリバースチルトドメインと隣接する画素電極に対応する画素内に形成するリバースチルトドメインとの相互作用を低減できる。その結果フィールド反転駆動にて発生する横電界起因の画質不良を改善することができ、かつ高コントラスト比を達成できる。
本発明を適用することにより、高画質の液晶表示素子を実現することが可能となる。また、プロジェクタ等の投射型LCDにおいてはパネル小型化もしくは有効画素領域拡大による高開口率化も可能となり、セルギャップ制御による高生産性、高歩留まり化も実現できる。無機材料などの材料も画質を劣化させることなく適用できるので長寿命化も可能となる。
ライン反転駆動方式とフィールド反転駆動方式を説明するための図である。 リバースチルトドメインの発生メカニズムを説明するための図である。 残像の顕微鏡による観察結果を示す画像である。 1フィールド反転駆動における白黒表示させたときの液晶分子配列を模式的に示す図である。 本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子の概略構成を示す断面図である。 本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子のアレイ基板(液晶パネル部)における配置例を示す図である。 本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子の具体的な構成例を示す断面図である。 本実施形態の配向方向と電極切り欠きとの基本的な関係を説明するための図である。 画素電極面積全体に対する切り欠き面積の割合とコントラストの関係を示す図である。 画素電極の切り欠き箇所、配向方向、配向乱れ消失時間の関係を調査した結果を示す図である。 調査に用いた画素電極の各種形状を示す図である。 画素電極端部切り欠き無しの画素を示す図である。 画素電極の切り欠き形態例を説明するための図である。 図12の画素(切り欠き無しの画素)の配向乱れ消失時間を1としたときの各実施例の消失時間を評価した結果を示す。 実施例1におけるラビング方向、切り欠き箇所とコントラスト評価を行った結果を示す図である。 実施例2における画素電極の切り欠き形態例を説明するための図である。 実施例2における配向方向、切り欠き箇所と配向乱れ消失時間の評価結果を示す図である。 実施例1におけるラビング方向、切り欠き箇所とコントラスト評価を行った結果を示す図である。 配向方向と光漏れの関係を示す図である。 配向方向と残像の関係を示す図である。 本実施形態に係る投射型液晶表示装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る3板式投射型液晶表示装置のより具体的な一例を示す構成図である。
符号の説明
10・・・液晶表示素子、11・・・TFTアレイ基板、12・・・対向基板、13・・・画素電極、14・・・対向電極、15・・・シール材、16・・・液晶層、46・・・スペーサ、300,500・・・投射型液晶表示装置、301,520・・・光源、525R,525G,525B・・・ライトバルブ、303,506・・・投射光学系。

Claims (11)

  1. 互いに対向する二つの基板と、
    前記二つの基板間に配置された液晶層と、
    マトリクス状の画素を形成すべく各基板の対向する面に配置される複数の画素電極と、
    前記液晶層の液晶を所定方向に配向させるために前記二枚の基板上に形成された配向膜と、を有し、
    前記二つの基板のうちアクティブ素子が形成された基板の配向方向の出口側に該当する複数の画素電極の少なくとも一つの端部形状は、隣接する画素電極の端部から離間するように切り欠いたような形状を有する
    液晶表示素子。
  2. 前記液晶表示素子は、フレーム毎に各画素電極に印加する電圧を同一極性で反転させるフレーム反転駆動を行うアクティブマトリクス型液晶表示素子である
    請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 前記画素電極が設けられた液晶パネルは透過型の液晶パネルである
    請求項1記載の液晶表示素子。
  4. 前記液晶表示素子の配向制御はラビングにより行われる
    請求項1記載の液晶表示素子。
  5. 上記液晶層に用いる液晶材料は室温での屈折率異方性が0.10以上であり、セルギャップが4μm以下である
    請求項1記載の液晶表示素子。
  6. 前記液晶表示素子の画素ピッチは20μm以下である
    請求項1記載の液晶表示素子。
  7. 前記配向膜に無機配向膜を用いる
    請求項1記載の液晶表示素子。
  8. 前記配向方向は画素の配列に沿った順方向である
    請求項1から7のいずれか一に記載の液晶表示素子。
  9. 前記配向方向は画素の配列に沿った順方向とは異なる方向である
    請求項1から7のいずれか一に記載の液晶表示素子。
  10. 光源と、
    少なくとも一つの液晶表示素子と、
    上記光源から出射された光を上記液晶表示素子に導く集光光学系と、
    上記液晶表示素子で光変調した光を拡大して投射する投射光学系と、を有し、
    上記液晶表示素子は、
    互いに対向する二つの基板と、
    前記二つの基板間に配置された液晶層と、
    マトリクス状の画素を形成すべく各基板の対向する面に配置される複数の画素電極と、
    前記液晶層の液晶を所定方向に配向させるために前記二枚の基板上に形成された配向膜と、を有し、
    前記二つの基板のうちアクティブ素子が形成された基板の配向方向の出口側に該当する複数の画素電極の少なくとも一つの端部形状は、隣接する画素電極の端部から離間するように切り欠いたような形状を有する
    投射型液晶表示装置。
  11. 前記液晶表示素子は、フレーム毎に各画素電極に印加する電圧を同一極性で反転させるフレーム反転駆動を行うアクティブマトリクス型液晶表示素子である
    請求項10記載の投射型液晶表示装置。
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