JP2007072114A - 液晶表示素子およびその製造方法、並びに投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スペーサの周辺部に発生する表示不良を防止することができる液晶表示素子およびその製造方法、並びに投射型表示装置を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る液晶表示素子は、画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、2枚の基板間に液晶が充填されており、いずれか一方の基板10上に形成された層間絶縁膜21と、遮光領域における層間絶縁膜21上に形成され、液晶の厚さを制御する柱状スペーサ3と、柱状スペーサ3を被覆するように層間絶縁膜21上に形成され、液晶の配向方向を制御する配向膜4とを有し、柱状スペーサ3の周囲における層間絶縁膜21の少なくとも一部に、画素領域よりも高さが低く、配向膜4を収容する収容部23が形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】本実施形態に係る液晶表示素子は、画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、2枚の基板間に液晶が充填されており、いずれか一方の基板10上に形成された層間絶縁膜21と、遮光領域における層間絶縁膜21上に形成され、液晶の厚さを制御する柱状スペーサ3と、柱状スペーサ3を被覆するように層間絶縁膜21上に形成され、液晶の配向方向を制御する配向膜4とを有し、柱状スペーサ3の周囲における層間絶縁膜21の少なくとも一部に、画素領域よりも高さが低く、配向膜4を収容する収容部23が形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、柱状スペーサを介在させて互いに対向配置された2枚の基板間に液晶が充填された液晶表示素子およびその製造方法、並びに当該液晶表示素子を備えた投射型表示装置に関する。
液晶プロジェクタ等の投射型表示装置では、光源から出射される光を赤、緑、青に分離し、各色光を液晶表示素子(以下、LCDという)により構成される3つのライトバルブにより変調し、変調された後の色光束を再び合成して、投射面に拡大投射している。
上記の液晶プロジェクタ等に搭載されるライトバルブとしては、一般に薄膜トランジスタ(以下TFTという)を用いたアクティブマトリクス駆動方式のLCDが用いられる。アクティブマトリクス駆動方式のLCDのほとんどには、ネマティック液晶が用いられており、主な表示方式としては、旋光モードのLCDがある。
旋光モードのLCDで用いられるネマティック液晶は、90°捩れた分子配列を持つツイステッドネマティック(TN型)液晶であり、原理的に白黒表示で、高いコントラスト比と良好な階調表示性を示す。
アクティブマトリクス駆動方式のLCDの表示を均一に行うためには、基板全面に液晶分子を均一に配向させることと、基板間隙の制御が重要である。配向膜が形成された2枚の基板は、各基板の配向膜が対向するように配置され、実際に画像が表示される表示領域の周囲において、シール材により貼り合わされる。
基板間隙を制御するためのスペーサとしては、近年プラスチックビーズの代わりに基板上に直接パターニングにより形成される柱状スペーサが用いられる。これらの工程を経ることで、空セルが製造される。その後、この空セル内に液晶が封入されて、液晶セルが製造される。なお、前述した液晶は、数種類の単体液晶材料からなり、液晶組成物ともよばれる。製造された液晶セルに偏光板が取り付けられて液晶表示素子が製造される。
特開2000−122071号公報
柱状スペーサを用いる場合には、基板に柱状スペーサを形成した後にポリイミド等の配向膜材料が塗布される。配向膜材料の塗布後、乾燥する間に、柱状スペーサに塗布したポリイミドが、表面張力により引っ張られ、垂れてしまい、柱状スペーサ周辺部の配向膜の表面は、その他の領域と比較して、高くなってしまうという問題がある。
柱状スペーサは、通常遮光領域に形成されるが、高さ異常部が遮光領域からはみ出してしまうと、その部分は局所的に電圧のかかり方が変化し、表示異常となる。膜厚設定や材料の粘度により、表示異常の発生は変化する。特に粘度を低く設定した場合は、柱状スペーサ上からの配向膜材料の垂れ具合が大きいため、問題発生が顕著である。
さらに、プロジェクタに用いる投射型LCDにおいては、高精細拡大投影するため画質異常が目立ちやすい。更に、液晶プロジェクタ等の投射型表示装置の小型化にともなって液晶表示素子は小型化されており、液晶表示素子の画素の高精細化、高輝度化が進展している。高精細化に伴い、液晶表示素子の画素ピッチ間は小さくなる。このため遮光領域が形成される範囲もどんどん狭くなり、配向膜の高さ異常部を遮光領域により隠すことが困難になっている。
例えば、基板サイズが22.9mm(0.9インチ)のXGA(extended graphics array)タイプの場合、画素数は1024×768であり、ピクセルピッチは18μmとなっている。
これらの問題を解決するために、スペーサの周辺部に溝を設ける方法が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1のLCDにおいては、一例として、カラーフィルタ層形成時のコンタクトホールを用いてスペーサ周辺部に溝を形成している。
特許文献1に記載の方法は、カラーフィルタ層形成時もしくはカラーフィルタ層上に溝を設けることで実現している。しかしながら、液晶プロジェクタ等の投射型表示装置においては、強い光を照射するため、レジストで形成するカラーフィルタを用いることは、光による信頼性の劣化が発生するといった課題がある。また、透過率に対しても非常に不利である。さらに、レジストで形成するカラーフィルタに溝を設ける場合には、溝の深さがカラーフィルタの膜厚と同じになるため、溝の深さが制御できない。このようにカラーフィルタをプロジェクタ用途で使いこなすのは、非常に困難である。
本発明の目的は、スペーサの周辺部に発生する表示不良を防止することができる液晶表示素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、液晶表示素子を投射した時にスペーサの周辺部に発生する表示不良を防止した投射型表示装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、液晶表示素子を投射した時にスペーサの周辺部に発生する表示不良を防止した投射型表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の液晶表示素子は、画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、前記2枚の基板間に液晶が充填された液晶表示素子であって、いずれか一方の前記基板上に形成された層間絶縁膜と、前記遮光領域における前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の厚さを制御するスペーサと、前記スペーサを被覆するように前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の配向方向を制御する配向膜とを有し、前記スペーサの周囲における前記層間絶縁膜の少なくとも一部に、前記画素領域よりも高さが低く、前記配向膜を収容する収容部が形成されている。
上記の本発明の液晶表示素子では、スペーサの周囲における層間絶縁膜に、配向膜を収容する収容部(凹溝など)が形成されている。このため、スペーサの周囲において、配向膜の表面が他の領域に比べて高くなることが抑制される。この結果、画素領域においては、均一な高さの配向膜が得られる。
上記の目的を達成するため、本発明の液晶表示素子の製造方法は、画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、前記2枚の基板間に液晶が充填された液晶表示素子の製造方法であって、いずれか一方の前記基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記遮光領域内における前記層間絶縁膜の一部をエッチングして、前記画素領域よりも高さの低い収容部を形成する工程と、前記遮光領域内であって前記収容部の近傍における前記層間絶縁膜上に、前記スペーサを形成する工程と、前記スペーサを被覆するように前記層間絶縁膜上に配向膜を形成する工程とを有する。
上記の本発明の液晶表示素子の製造方法では、配向膜の形成工程において、スペーサを被覆する配向膜が流動しても、スペーサの近傍における収容部(凹溝など)に流動した配向膜が収容される。
上記の目的を達成するため、本発明の投射型表示装置は、光源と、画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、前記2枚の基板間に液晶が充填された液晶表示素子と、前記光源から出射された光を前記液晶表示素子に導く集光光学系と、前記液晶表示素子で光変調した光を拡大して投射する投射光学系とを有し、前記液晶表示素子は、いずれか一方の前記基板上に形成された層間絶縁膜と、前記遮光領域における前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の厚さを制御するスペーサと、前記スペーサを被覆するように前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の配向方向を制御する配向膜とを有し、前記スペーサの周囲における前記層間絶縁膜の少なくとも一部に、前記画素領域よりも高さが低く、前記配向膜を収容する収容部が形成されている。
上記の本発明の投射型表示装置では、液晶表示素子のスペーサの周囲における層間絶縁膜に、配向膜を収容する収容部(凹溝など)が形成されている。このため、スペーサの周囲において、配向膜の表面が他の領域に比べて高くなることが抑制される。この結果、画素領域においては、均一な高さの配向膜が得られる。
本発明によれば、スペーサの周辺部に発生する表示不良を防止した液晶表示素子を実現することができる。また、本発明によれば、液晶表示素子を投射した時にスペーサの周辺部に発生する表示不良を防止した投射型表示装置を実現することができる。この結果、本発明によれば、遮光領域を縮小することが可能となり、画素領域の更なる高精細化を実現することができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示素子の概略断面図である。
液晶表示素子は、TFTアレイ基板1と、これに対向配置される透明な対向基板2と、TFTアレイ基板1と対向基板2との間に充填された液晶6とを有する。TFTアレイ基板1上には配向膜4が形成され、対向基板2上には配向膜5が形成されている。TFTアレイ基板1と、対向基板2は、互いの配向膜4,5を対向させて配置されている。TFTアレイ基板1と対向基板2との間には、柱状スペーサ3が介在している。柱状スペーサ3は、例えばOCS(On Chip Spacer)である。TFTアレイ基板1と対向基板2はシール材7により貼り合わされている。
TFTアレイ基板1は、例えば透過型の場合には石英基板からなり、反射型の場合にはシリコン基板からなる。図示はしないが、TFTアレイ基板1には、画素電極が形成されている。透過型の場合には、画素電極は例えばITO膜(インジウム・ティン・オキサイド膜)などの透明導電性薄膜からなる。反射型の場合には、画素電極は、例えば金属材料などの反射電極である。金属材料としては、可視域で高い反射率を有するアルミニウムを用いるのが一般的である。より詳しくは、銅やシリコンを数wt%添加したアルミニウム金属膜が一般に使用される。その他に、例えば、白金、銀、金、タングステン、チタンなどを用いることも可能である。
対向基板2は、例えばガラス基板や石英基板からなる。図示はしないが、対向基板には、全面にITO膜などの透明導電性薄膜が形成されている。
柱状スペーサ3は、TFTアレイ基板1と対向基板2の基板間隔を制御するために設けられている。TFTアレイ基板1と対向基板2の基板間隔は、例えば4μm以下に制御される。後述するように、柱状スペーサ3は、TFTアレイ基板1側に形成される。柱状スペーサ3は、レジストなどの感光性樹脂を用いて形成される。柱状スペーサ3は、TFTアレイ基板1の遮光領域に形成される。
配向膜4は、柱状スペーサ3を被覆するようにTFTアレイ基板1上に形成されている。配向膜4,5は、例えばポリイミドにより形成される。配向膜4,5はラビング処理されており、液晶6の配向方向を制御する。なお、配向膜4,5は、ポリイミドなどの有機材料のほか、シリコン、ゲルマニウムなどのIV族元素の単体や、その混合物、その化合物などの無機材料の膜を用いて形成されていてもよい。配向膜4,5は、例えばスピンコート法により形成される。
液晶6は、例えば、90°捩れた分子配列を持つツイステッドネマティック(TN型)液晶である。液晶6は、配向膜4,5によって所定方向に配向されている。液晶6は、TFTアレイ基板1の画素電極と、対向基板2の対向電極との間に印加される電圧に基づいて配向状態が変化して光学特性が変わり、画像表示を制御する。
図2(a)は本実施形態に係る液晶表示素子のTFTアレイ基板1の回路図であり、図2(b)は1つの画素Pの回路図である。
表示領域には、水平方向(横方向)に延びる走査線GLが、垂直方向(縦方向)に並んで配置されている。また、表示領域には、垂直方向に延びるデータ線DLが、水平方向(横方向)に並んで配置されている。走査線GLとデータ線DLにより囲まれた領域が、1つの画素Pとなる。画素Pの領域には、画素電極が設けられている。
走査線GLとデータ線DLの交差部には、各画素Pをスイッチング制御する薄膜トランジスタTrが設けられている。薄膜トランジスタTrのゲートは走査線GLに接続され、薄膜トランジスタTrのソースはデータ線DLに接続されている。
薄膜トランジスタTrのドレインは、画素電極以外に補助容量Cの一方の電極に接続されている。補助容量Cは、一方の電極と、コモン配線CLとの間で形成される。補助容量Cは、液晶容量(図中、6で示す)と並列に設けられている。
表示領域の外側に設けられた走査線駆動回路8は、水平方向に延びる走査線GLに接続されている。また、表示領域の外側に設けられたデータ線駆動回路9は、垂直方向に延びるデータ線DLに接続されている。
上記の液晶表示素子では、走査線駆動回路8により所定行の走査線GLに走査信号が供給されると、当該行の走査線GLに接続する薄膜トランジスタTrが一定期間オン状態となる。当該期間中に、データ線駆動回路9により各列のデータ線DLに順次画素信号が供給される。画素信号は、オン状態となっている薄膜トランジスタTrのドレインに接続された画素電極を介して、各画素の液晶6に書き込まれる。
各画素の液晶6に書き込まれた所定レベルの画素信号は、対向基板2に形成された対向電極との間で一定期間保持される。液晶6は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリホワイト表示であれば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部分を通過可能となり、全体として液晶表示素子から画素信号に応じたコントラストを持つ光が出射される。
ここで、画素電極と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に補助容量Cが設けられていることから、液晶6に保持された画素信号がリークするのが防止される。これにより、保持特性は更に改善され、コントラスト比の高い液晶表示素子が実現できる。
図3は、TFTアレイ基板1の画素の要部平面図である。図3では、柱状スペーサ3の近傍を図解している。図4は、図3のA−A’線における断面図である。本実施形態では、透過型の液晶表示素子の例について説明する。
石英基板などからなる透明基板10上には、第1遮光膜11が形成されている。第1遮光膜11は、薄膜トランジスタTrを遮光し得るパターンに形成されている。第1遮光膜11は、高融点金属膜からなり、例えばWSiからなる。
第1遮光膜11を被覆するように透明基板10上に、絶縁膜12が形成されている。絶縁膜12は、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜12上には、半導体層13が形成されている。半導体層13は、例えばポリシリコンからなる。
半導体層13を被覆するように、ゲート絶縁膜14が形成されている。ゲート絶縁膜14は例えば酸化シリコン膜からなる。半導体層13上には、ゲート絶縁膜14を介してゲート電極15が形成されている。ゲート電極15は、例えばポリシリコンからなる。
ゲート電極15を被覆するように絶縁膜16が形成されている。絶縁膜16は、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜16上には、配線層17が形成されている。配線層17は、アルミニウムなどの金属材料からなる。配線層17は、絶縁膜16に形成された2つのコンタクトホールを介して半導体層13に接続されている。
半導体層13と、ゲート電極15と、配線層17により薄膜トランジスタTrが構成される。2つの配線層17のうちの一方(図中右側)が薄膜トランジスタTrのソースとなり、他方(図中左側)が薄膜トランジスタTrのドレインとなる。
薄膜トランジスタTrを被覆して絶縁膜18が形成されている。絶縁膜18は、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜18には、ドレイン側の配線層17に達するコンタクトホール19が形成されている。
絶縁膜18上には、第2遮光膜20が形成されている。第2遮光膜20は、高融点金属膜からなり、例えばTiにより形成されている。図3に示すように、第2遮光膜20は、走査線GLを構成するゲート電極15や、データ線DLとなる配線層17を遮光すべく縦横方向にパターン形成されている。第2遮光膜20により区画された領域が、画素領域Pとなる。第2遮光膜20の一部は、コンタクトホール19を介して薄膜トランジスタTrのドレインとなる配線層17に接続されている。
第2遮光膜20上には、層間絶縁膜21が形成されている。層間絶縁膜21は、例えば酸化シリコン膜からなる。層間絶縁膜21には、画素領域よりも高さの低い収容部(凹溝など)23が形成されている。収容部23は、層間絶縁膜21の途中の深さまで形成されている。また、層間絶縁膜21には、配線層17に接続する第2遮光膜20に達するコンタクトホール22が形成されている。
層間絶縁膜21上には、画素電極24が形成されている。画素電極24は、例えばITO膜からなる。画素電極24は、画素領域毎にパターン形成されている(図3参照)。各画素電極24は、コンタクトホール22,19を介して配線層17に接続されている。
層間絶縁膜21上であって、画素領域間、すなわち第2遮光膜20が形成された遮光領域には、柱状スペーサ3が形成されている。柱状スペーサ3は、層間絶縁膜21の収容部23内に設けられている。柱状スペーサ3は、透明レジストにより形成される。柱状スペーサ3を被覆するように、画素電極24上には配向膜4が形成されている。TFTアレイ基板1は、透明基板10上に画素電極24までが形成されたものである。
次に、上記の配向膜4の粘度と、柱状スペーサ3の寸法と、液晶6の屈折率異方性Δnの各設定値について詳細に説明する。
配向膜4は、スピンコートにより配向膜材料を全面に塗布し、乾燥させて形成される。本発明者らの検討によれば、配向膜4の粘度が低い場合、乾燥時の垂れはより顕著になる。近年、スピンコートによる配向膜形成は、タクトタイムの縮小及び材料低減による低コストを目的として採用されているが、材料の粘度は、従来の印刷手法に比べ、おおよそ1/3程度と非常に低粘度となるため、柱状スペーサ周辺部の表示異常の発生に関しては、厳しい方向にある。粘度を高くすることで、乾燥時の垂れを防止することは出来るが、粘度を高くしすぎると、逆にスピンコートプロセスで発生する高さムラ(膜厚ムラ)が発生するため、15mPa・s以下に設定する。また近年では、プロジェクタに有利な光に強く高寿命化を狙える無機系の配向膜も検討されている。無機系の配向膜材料は、非常に粘度が低いため、本実施形態の有効性がより発揮できる。
また、液晶プロジェクタ等の20μm以下の狭ピッチ高精細デバイスにおいては、横電界による配向異常発生等の課題があり、この対策としては、狭ギャップ化、すなわちセルギャップを薄くして、TFTアレイ基板1と対向基板2の上下方向の電界を強め、横方向の電界の影響を防止することが効果的である。このため、TFTアレイ基板1と対向基板2の間隔は、4μm以下にすることが好ましい。従って、柱状スペーサ3の高さは4μm以下に設定する。
なお、最大透過率特性を得るには、前述したセルギャップを薄くするといった対策を施した場合、液晶の屈折率異方性Δnを高くする必要がある。例えば、クロスニコル下にTN配向セルを置いた場合において、TN配向で電圧OFF時の透過率Tは、下記式(1)で示される。
(数1)
T=1−[sin2((1+u2)1/2×π/2)]/(1+u2) (1)
T=1−[sin2((1+u2)1/2×π/2)]/(1+u2) (1)
上記式(1)において、uは下記式(2)で示される。
(数2)
u=2Δnd/λ (2)
u=2Δnd/λ (2)
上記式(1)において、(1+u2)1/2=2nとなれば透過率Tは最大となる。この式に式(2)を代入すると、Δnd=(4n2−1)1/2×(λ/2)のとき透過率Tは最大となることがわかる。n=1とすると、Δnd=√3×(λ/2)となる。上記式から、緑色光(550nm)における最大透過率設計は、Δnd=0.48μmとなり、例えば、セルギャップ4μm以下のときは、Δn=0.12以上が必要となる。
次に、上記の本実施形態に係る液晶表示素子の製造方法について、図5〜図8を参照して説明する。
まず、図5(a)までの工程について説明する。透明基板10上に、WSiなどの高融点金属膜を成膜し、レジストマスクを用いたエッチングにより第1遮光膜11のパターンを形成する。続いて、透明基板10上に例えばCVD法により酸化シリコン膜からなる絶縁膜12を形成する。続いて、絶縁膜12上に、例えばCVD法によりポリシリコン膜を成膜して、レジストマスクを用いたエッチングにより半導体層13のパターンを形成する。続いて、半導体層13上に例えば熱酸化法により酸化シリコンからなるゲート絶縁膜14を形成する。続いて、ゲート絶縁膜14上に例えばCVD法によりポリシリコン膜を成膜して、レジストマスクを用いたエッチングによりゲート電極15のパターンを形成する。続いて、ゲート電極15を被覆するように例えばCVD法により酸化シリコン膜を成膜して、絶縁膜16を形成する。続いて、レジストマスクを用いたエッチングにより、絶縁膜16に半導体層13を露出させる2つのコンタクトホールを形成する。続いて、絶縁膜16上に例えばスパッタリング法によりアルミニウム等の金属材料を成膜して、レジストマスクを用いたエッチングにより配線層17のパターンを形成する。
以上により、半導体層13と、ゲート電極15と、ソースあるいはドレインとなる配線層17とを有する薄膜トランジスタTrが形成される。
以上により、半導体層13と、ゲート電極15と、ソースあるいはドレインとなる配線層17とを有する薄膜トランジスタTrが形成される。
次に、例えばCVD法により酸化シリコン膜を成膜して、薄膜トランジスタTrを被覆する絶縁膜18を形成する。続いて、レジストマスクを用いたエッチングにより、絶縁膜18にドレインとなる配線層17を露出させるコンタクトホール19を形成する。続いて、絶縁膜18上にTiなどの高融点金属膜を成膜し、レジストマスクを用いたエッチングにより第2遮光膜20のパターンを形成する。第2遮光膜20の一部は、ドレインとなる配線層17に接続される。以上により、図5(a)に示す構造に至る。
次に、図5(b)に示すように、第2遮光膜20および絶縁膜18上に、例えばCVD法により酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜21を形成する。
次に、図6(a)に示すように、レジストの塗布、露光、現像により、層間絶縁膜21上に収容部形成のための開口パターンをもつ第1レジストマスク31を形成する。
次に、図6(b)に示すように、層間絶縁膜21のエッチングを行い、層間絶縁膜21の表面に収容部23を形成する。上記のエッチングにおいて、層間絶縁膜21の途中でエッチングをストップさせる。エッチングは、ドライエッチングあるいはウェットエッチングのいずれでもよい。エッチング後、第1レジストマスク31を除去する。
次に、図7(a)に示すように、レジストの塗布、露光、現像により、層間絶縁膜21上にコンタクトホール形成のためのパターン開口をもつ第2レジストマスク32を形成する。
次に、図7(b)に示すように、層間絶縁膜21のエッチングを行い、第2遮光膜20に達するコンタクトホール22を形成する。
次に、図8(a)に示すように、ITO等の透明電極膜を成膜し、レジストマスクを用いたエッチングにより、画素電極24のパターンを形成する。続いて、層間絶縁膜21および画素電極24上に、柱状スペーサ3を形成する。柱状スペーサ3の形成では、まず、層間絶縁膜21および画素電極24上に、透明レジスト層を形成する。透明レジスト層として、例えばPMER(東京応化工業株式会社製)をスピンコート法により3μmの厚さに塗布する。続いて、フォトマスクを用いて紫外線照射による露光処理を行い、その後、現像し、焼成を行って、収容部23内に柱状スペーサ3のパターンを形成する。柱状スペーサ3の幅、高さともに4μm以下に設定する。
次に、図8(b)に示すように、TFTアレイ基板1を洗浄して、TFTアレイ基板1に配向膜4を形成する。例えば、スピンコート法により、膜厚が50nmとなるように配向膜4を塗布する。その後、ホットプレートを用いてプリベークを行い、続いて、ポストベークを行う。上記の配向膜材料の塗布および乾燥工程において、柱状スペーサ3に塗布された配向膜材料は、その表面張力により引っ張られて垂れるが、垂れた配向膜材料は柱状スペーサ3の周囲の収容部23に溜まることから、柱状スペーサ3の周囲の配向膜4の表面が高くなることを防止することができる。この結果、配向膜材料の塗布および乾燥後には、高さが一定の配向膜4が形成される。配向膜4の高さが一定になることにより、後に注入される液晶6の膜厚が一定になる。その後、配向膜4のラビング処理を行う。スピンコートにより塗布する配向膜材料としては、室温での粘度が15mPa・s以下であることが好ましい。
図示はしないが、ITO等の透明導電膜が全面に形成された対向基板2上にも、同様にして、配向膜4を形成する。そして、TFTアレイ基板1あるいは対向基板2に、液晶注入口を除いた位置にシール材7のパターンを形成し、TFTアレイ基板1と対向基板2とを対向させて、シール材7により貼り合わせる(図1参照)。続いて、液晶注入口から液晶を注入して、液晶注入口を封止剤で塞ぐ。液晶6としては、室温での屈折率異方性が0.12以上の材料を用いる。
以上のようにして、液晶表示素子が製造される。次に、本実施形態に係る液晶表示素子の効果について説明する。図9は、比較例の液晶表示素子のTFTアレイ基板1の断面図である。比較例では、層間絶縁膜21には収容部23は形成されていない。
本実施形態(図4参照)と比較例(図9参照)のTFTアレイ基板1に、種々の粘度の配向膜を形成した。配向膜として粘度がおよそ5、10、15、17、20mPa・sの5種類の粘度を持つ材料を用い、50nmの厚さになるように、スピンコートにて塗布した。ホットプレートでプリベークを行い、その後ポストベークを行った。次いで、ラビングを行い、注入口を除いて形成されるシール材7のパターンを形成し、液晶6を注入した。液晶6は、ギャップ3μmにおいて、緑色光の透過率が理論上最大となるように、室温での屈折率異方性Δnが0.16のものを用いた。
作製した液晶表示素子に対して、SEMで柱状スペーサ部の断面図を観察したところ、比較例の場合には柱状スペーサ3の周辺部に配向膜の高さ異常発生が観察されたが、本実施形態の場合には柱状スペーサ3の周辺部に配向膜の高さ異常が観察されなかった。
また、出来上がった液晶表示素子の膜厚ムラ(高さムラ)に関する画質評価についても行った。本実施形態と比較例で比較を行ったところ、図10のような結果となった。
図10において、横軸は配向膜の粘度、縦軸は膜厚ムラ(高さムラ)のランクを示す。5以下が合格である。10は酷いレベル、5は局所的にぼんやり見えるレベル、1は見えないレベルである。図10において、本実施形態の結果をCV1で示し、比較例の結果をCV2で示している。
図10に示すように、柱状スペーサ3の周囲に収容部23を形成することにより、収容部23を形成しない場合では不良であったもの(15mPa・s以下の粘度の配向膜材料を用いたもの)が全て、良品レベルにまで改善することができた。また、配向膜の粘度が低下するほど、高さムラのレベルは酷くなる傾向が見られるが、本実施例を適用することで、低粘度の材料であっても、高さムラの発生もなく良好な表示を得ることが可能となる。
図11に実際に作製された液晶表示素子のTFTアレイ基板の拡大観察画像を示す。図11(a)はボトム径が2.5μmの柱状スペーサ3を採用したTFTアレイ基板1の観察画像であり、図11(b)はボトム径が1.1μmの柱状スペーサ3を採用したTFTアレイ基板1の観察画像である。図11から、種々の寸法の柱状スペーサ3の周囲に、確実に収容部23を形成できていることがわかる。
なお、本実施形態では、柱状スペーサ3の幅よりも大きい収容部23を形成しておき、収容部23内に柱状スペーサ3を形成する例について説明したが、柱状スペーサ3の周囲に配向膜材料の一部を収容するための収容部が形成されていればよい。
図12(a)および(b)は、収容部23の変形例を示す図である。図12(a)に示すように、例えば一方向(図中、横方向)に延在する第2遮光膜20のパターンに重なるように柱状スペーサ3を配置する場合には、配向膜4の高さ異常部が画素領域に影響するのは、図中縦方向のみである。従って、柱状スペーサ3に対して画素領域P側の寸法が大きい収容部23を形成してもよい。ただし、収容部23のパターンは、第2遮光膜20により遮光されることが好ましい。
あるいは、図12(b)に示すように、柱状スペーサ3を収容しなくても、柱状スペーサ3の周囲のみに収容部23を形成してもよい。ただし、収容部23のパターンは、第2遮光膜20により遮光されることが好ましい。収容部23は、第2遮光膜20に重なるように配置する。これによっても、柱状スペーサ3に塗布された配向膜材料の一部を収容することができ、柱状スペーサ3周囲の配向膜4の表面高さを低くすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶表示素子によれば、基板間隔制御のための柱状スペーサ3の周辺部の層間絶縁膜21の表面に収容部23を形成するので、配向膜4の垂れによる高さムラを防止することができる。収容部23は、エッチングにより形成されるため、高さムラを防止するのに最適な深さの制御が可能である。
その結果、液晶表示素子の高画質化、高歩留化を実現することが可能となる。また、後述するように、液晶表示素子をプロジェクタ等の投射型表示装置に適用した場合においては、パネル小型化もしくは有効画素領域拡大により遮光領域が縮小されても、高さムラによる画質不良を防止できる。
(第2実施形態)
図13は、TFTアレイ基板1の画素の要部平面図である。図14は、図13のA−A’線における断面図である。
図13は、TFTアレイ基板1の画素の要部平面図である。図14は、図13のA−A’線における断面図である。
本実施形態に係る液晶表示素子は、透明基板10から第2遮光膜20までの層については、第1実施形態と同様である。本実施形態では、コンタクトホール22および収容部23が形成される層間絶縁膜21は、第1層間絶縁膜21aと第2層間絶縁膜21bの2層構造であり、第1層間絶縁膜21aと第2層間絶縁膜21bとの間にエッチングストッパ膜25が形成されているものである。
すなわち、第2遮光膜20上には、第1層間絶縁膜21aが形成されている。層間絶縁膜21は、例えば酸化シリコン膜からなる。第1層間絶縁膜21a上であって、収容部23が形成される部位にはエッチングストッパ膜25がパターン形成されている。エッチングストッパ膜25は、例えば窒化シリコンからなる。第1層間絶縁膜21aおよびエッチングストッパ膜25上には、第2層間絶縁膜21bが形成されている。上記の第1層間絶縁膜21aと第2層間絶縁膜21bにより、層間絶縁膜21が形成される。
層間絶縁膜21には、第1層間絶縁膜21aおよび第2層間絶縁膜21bを貫通し、配線層17に接続する第2遮光膜20に達するコンタクトホール22が形成されている。また、層間絶縁膜21には、第2層間絶縁膜21bを貫通しエッチングストッパ膜25に達する深さの収容部23が形成されている。
層間絶縁膜21上には、画素電極24が形成されている。画素電極24は、例えばITO膜からなる。画素電極24は、画素領域毎にパターン形成されている(図13参照)。各画素電極24は、コンタクトホール22,19を介して配線層17に接続されている。
層間絶縁膜21上であって、画素領域間、すなわち第2遮光膜20が形成された遮光領域には、柱状スペーサ3が形成されている。柱状スペーサ3は、層間絶縁膜21の収容部23内に設けられている。柱状スペーサ3は、透明レジストにより形成される。柱状スペーサ3を被覆するように、画素電極24上には配向膜4が形成されている。TFTアレイ基板1は、透明基板10上に画素電極24までが形成されたものである。
上記の配向膜4の粘度と、柱状スペーサ3の寸法と、液晶6の屈折率異方性Δnの各設定値については第1実施形態と同様である。
次に、上記の第2実施形態に係る液晶表示素子の製造方法について、図15〜図18を参照して説明する。
まず、図15(a)に示すように、第1実施形態と同様にして、透明基板10上に薄膜トランジスタTrと、絶縁膜18と、第2遮光膜20とを形成する。
次に、図15(b)に示すように、第2遮光膜20および絶縁膜18上に、例えばCVD法により酸化シリコン膜からなる第1層間絶縁膜21aを形成する。
次に、図15(c)に示すように、第1層間絶縁膜21a上に、例えばCVD法により窒化シリコン膜からなるエッチングストッパ膜25を形成する。エッチングストッパ膜25としては、窒化シリコン膜に限られるものではなく、エッチングストッパ膜25に対する第2層間絶縁膜21bのエッチング選択比が5以上確保できればよい。
次に、図16(a)に示すように、レジストマスクを用いたエッチングにより、収容部を形成すべき部位のみにエッチングストッパ膜25を残す。
次に、図16(b)に示すように、エッチングストッパ膜25および第1層間絶縁膜21a上に、例えばCVD法により酸化シリコン膜からなる第2層間絶縁膜21bを形成する。第2層間絶縁膜21bの厚さは、形成すべき収容部の深さに設定する。これにより、第1層間絶縁膜21aと第2層間絶縁膜21bの2層構造からなる層間絶縁膜21が形成される。
次に、図17(a)に示すように、レジストの塗布、露光、現像により、層間絶縁膜21上に、収容部形成のための開口パターンと、コンタクトホール形成のための開口パターンをもつレジストマスク33を形成する。
次に、図17(b)に示すように、層間絶縁膜21のエッチングを行い、第1層間絶縁膜21aおよび第2層間絶縁膜21bを貫通する深さのコンタクトホール22と、第2層間絶縁膜21bを貫通する深さの収容部23を同時に形成する。エッチングは、ドライエッチングあるいはウェットエッチングのいずれでもよい。エッチング後、レジストマスク33を除去する。
次に、図18(a)に示すように、ITO等の透明電極膜を成膜し、レジストマスクを用いたエッチングにより、画素電極24のパターンを形成する。続いて、層間絶縁膜21および画素電極24上に、柱状スペーサ3を形成する。柱状スペーサ3の形成では、まず、層間絶縁膜21および画素電極24上に、透明レジスト層を形成する。透明レジスト層として、例えばPMER(東京応化工業株式会社製)をスピンコート法により3μmの厚さに塗布する。続いて、フォトマスクを用いて紫外線照射による露光処理を行い、その後、現像し、焼成を行って、収容部23内に柱状スペーサ3のパターンを形成する。柱状スペーサ3の幅、高さともに4μm以下に設定する。
次に、図18(b)に示すように、TFTアレイ基板1を洗浄して、TFTアレイ基板1に配向膜4を形成する。例えば、スピンコート法により、膜厚が50nmとなるように配向膜4を塗布する。その後、ホットプレートを用いてプリベークを行い、続いて、ポストベークを行う。上記の配向膜材料の塗布および乾燥工程において、柱状スペーサ3に塗布された配向膜材料は、その表面張力により引っ張られて垂れるが、垂れた配向膜材料は柱状スペーサ3の周囲の収容部23に溜まることから、柱状スペーサ3の周囲の配向膜4の表面が高くなることを防止することができる。この結果、配向膜材料の塗布および乾燥後には、一定の高さの配向膜4が形成される。配向膜4の高さが一定になることにより、後に注入される液晶6の膜厚が一定になる。その後、配向膜4のラビング処理を行う。スピンコートにより塗布する配向膜材料としては、室温での粘度が15mPa・s以下であることが好ましい。
以降の工程としては、第1実施形態と同様の工程を経ることにより、液晶表示素子が製造される。
本実施形態に係る液晶表示素子に対して、SEMで柱状スペーサ部の断面図を観察したところ、柱状スペーサ3の周辺部に配向膜4の高さ異常は観察されなかった。なお、収容部23の変形例については、第1実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶表示素子およびその製造方法によれば、エッチングストッパ膜25を用いることにより、収容部23の深さの制御の精度が向上し、結果的に柱状スペーサ3の高さのバラツキを低減することができる。このため、第1実施形態に比べて基板間隔制御の精度を向上させることができ、表示特性の良好な液晶表示素子を得ることができる。
その結果、液晶表示素子の高画質化、高歩留化を実現することが可能となる。また、後述するように、液晶表示素子をプロジェクタ等の投射型表示装置に適用した場合においては、パネル小型化もしくは有効画素領域拡大により遮光領域が縮小されても、高さ異常による画質不良を防止できる。
(第3実施形態)
図19は、本実施形態に係る液晶表示素子のTFTアレイ基板1の断面図である。図19は、図13のA−A’線における断面図に相当する。
図19は、本実施形態に係る液晶表示素子のTFTアレイ基板1の断面図である。図19は、図13のA−A’線における断面図に相当する。
本実施形態に係る液晶表示素子は、透明基板10から第2遮光膜20までの層については、第2実施形態と同様である。本実施形態では、第2遮光膜20上であって、柱状スペーサ3の形成する部位にエッチングストッパ膜25が形成されている。エッチングストッパ膜25は、例えば窒化シリコン膜により形成される。
エッチングストッパ膜25および絶縁膜18上には、層間絶縁膜21が形成されている。本実施形態では、層間絶縁膜21は1層構造である。層間絶縁膜21は、例えば酸化シリコン膜により形成される。層間絶縁膜21には、第2遮光膜20を露出させるコンタクトホール22と、エッチングストッパ膜25を露出させるエッチングストッパ膜25とが形成されている。本実施形態は、コンタクトホール22と収容部23の深さがほぼ等しい場合に有効である。
層間絶縁膜21上には、画素電極24が形成されている。画素電極24は、例えばITO膜からなる。画素電極24は、画素領域毎にパターン形成されている(図13参照)。各画素電極24は、コンタクトホール22,19を介して配線層17に接続されている。
層間絶縁膜21上であって、画素領域間、すなわち第2遮光膜20が形成された遮光領域には、柱状スペーサ3が形成されている。柱状スペーサ3は、層間絶縁膜21の収容部23内に設けられている。柱状スペーサ3は、透明レジストにより形成される。柱状スペーサ3を被覆するように、画素電極24上には配向膜4が形成されている。TFTアレイ基板1は、透明基板10上に画素電極24までが形成されたものである。
上記の配向膜4の粘度と、柱状スペーサ3の寸法と、液晶6の屈折率異方性Δnの各設定値については第1実施形態と同様である。
上記の第3実施形態に係る液晶表示素子は、第2実施形態に係る液晶表示素子の製造において、第1層間絶縁膜21aの形成工程(図15(b))を省いたプロセスにより製造される。すなわち、図15(a)に示すように、第2遮光膜20を形成した後に、第2遮光膜20上に直接エッチングストッパ膜25を形成し、以降の工程を経ることにより、第3実施形態に係る液晶表示素子が製造される。
本実施形態に係る液晶表示素子に対して、SEMで柱状スペーサ部の断面図を観察したところ、柱状スペーサ3の周辺部に配向膜4の高さ異常は観察されなかった。なお、収容部23の変形例については、第1実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶表示素子およびその製造方法によれば、エッチングストッパ膜25を用いることにより、収容部23の深さの制御の精度が向上し、結果的に柱状スペーサ3の高さのバラツキを低減することができる。このため、第1実施形態に比べて基板間隔制御の精度を向上させることができ、表示特性の良好な液晶表示素子を得ることができる。本実施形態は、特に層間絶縁膜21に形成すべきコンタクトホール22と収容部23の深さがほぼ等しいときに有効である。
その結果、液晶表示素子の高画質化、高歩留化を実現することが可能となる。また、後述するように、液晶表示素子をプロジェクタ等の投射型表示装置に適用した場合においては、パネル小型化もしくは有効画素領域拡大により遮光領域が縮小されても、高さ異常による画質不良を防止できる。
(第4実施形態)
上記の第1〜第3実施形態に係る液晶表示素子を用いた電子機器の一例として、投射型表示装置の構成について、図20の概略構成図によって説明する。
上記の第1〜第3実施形態に係る液晶表示素子を用いた電子機器の一例として、投射型表示装置の構成について、図20の概略構成図によって説明する。
投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)300は、光軸Cにそって光源301と透過型の液晶表示素子302と投影光学系303とが順に配設されて構成されている。
光源301を構成するランプ304から出射された光はリフレクタ305によって後方に放射される成分が前方に集光され、コンデンサレンズ306に入射される。コンデンサレンズ306は、光をさらに集中して、入射側偏光板307を介し液晶表示素子302へ導く。導かれた光は、シャッタもしくはライトバルブの機能を有する液晶表示素子302および出射側偏光板308により画像に変換される。表示された画像は、投影光学系303を介してスクリーン310上に拡大投影される。
なお、光源301とコンデンサレンズ306との間にはフィルタ314が挿入されており、光源に含まれる不要な波長の光、例えば赤外光および紫外光を除去する。
第1〜第3実施形態に係る液晶表示素子をプロジェクタ等の投射型表示装置に適用することにより、パネル小型化もしくは有効画素領域拡大により遮光領域が縮小されても、高さ異常による画質不良を防止できる。
(第4実施形態)
第1〜第3実施形態に係る液晶表示素子を用いた電子機器の一例として、投射型表示装置の構成について、図21により説明する。
第1〜第3実施形態に係る液晶表示素子を用いた電子機器の一例として、投射型表示装置の構成について、図21により説明する。
投射型表示装置500は、上述した液晶表示素子を3個用意し、各々RGB用の液晶表示素子562R、562Gおよび562Bとして用いた投射型液晶装置の光学系の概略構成図を示す。
投射型表示装置500は、光学系として、光源装置520と、均一照明光学系523が用いられている。この均一照明光学系523から出射される光束Wを赤(R)、緑(G)、青(B)に分離する色分離手段である色分離光学系524と、各色光束R、G、Bを変調する変調手段である3つのライトバルブ525R、525G、525Bと、変調された後の色光束を再合成する色合成手段である色合成プリズム510と、合成された光束を投射面600の表面に拡大投射する投射手段である投射レンズユニット506とを備えている。さらに、青色光束Bを対応するライトバルブ525Bに導く導光系527を備えている。
均一照明光学系523は、2つのレンズ板521、522と反射ミラー531を備えており、反射ミラー531を挟んで2つのレンズ板521、522が直交する状態に配置されている。均一照明光学系523の2つのレンズ板521、522は、それぞれマトリクス状に配置された複数の矩形レンズを備えている。
光源装置520から出射された光束は、第1のレンズ板521の矩形レンズによって複数の部分光束に分割される。そして、これらの部分光束は、第2のレンズ板522の矩形レンズによって3つのライトバルブ525R、525G、525B付近で重なる。
したがって、均一照明光学系523を用いることにより、光源装置520が出射光束の断面内で不均一な照度分布を有している場合でも、3つのライトバルブ525R、525G、525Bを均一な照明光で照明することが可能となる。各色分離光学系524は、青緑反射ダイクロイックミラー541と、緑反射ダイクロイックミラー542と、反射ミラー543から構成される。
まず、青緑反射ダイクロイックミラー541では、光束Wに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイックミラー542の側に向かう。赤色光束Rは、この青緑反射ダイクロイックミラー541を通過して、後方の反射ミラー543で直角に反射されて、赤色光束Rの出射部544からプリズムユニット510の側に出射される。
次に、緑反射ダイクロイックミラー542では、青緑反射ダイクロイックミラー541で反射された青色光束Bおよび緑色光束Gのうち、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色光束Gの出射部545から色合成光学系の側に出射される。緑反射ダイクロイックミラー542を通過した青色光束Bは、青色光束Bの出射部546から導光系527の側に出射される。
ここでは、均一照明光学系523の光束Wの出射部から、色分離光学系524における各色光束の出射部544、545、546までの距離がほぼ等しくなるように設定されている。色分離光学系524の赤色光束Rの出射部544および緑色光束Gの出射部545の各出射側には、それぞれ集光レンズ551および集光レンズ552が配置されている。したがって、各出射部から出射した赤色光束R、緑色光束Gは、これらの集光レンズ551、集光レンズ552に入射して平行化される。
このように平行化された赤色光束Rおよび緑色光束Gは、それぞれライトバルブ525Rおよびライトバルブ525Gに入射して変調され、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわち、これらの液晶表示素子は、図示していない駆動手段によって画像情報に応じてスイッチング制御されて、これにより、ここを通過する各色光の変調が行われる。一方、青色光束Bは、導光系527を介して対応するライトバルブ525Bに導かれ、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調が施される。
なお、本例のライトバルブ525R、525G、525Bは、入射側偏光手段560R、560G、560Bと、出射側偏光手段561R、561G、561Bと、これらの間に配置された液晶表示素子562R、562G、562Bとからなる液晶ライトバルブである。
導光系527は、青色光束Bの出射部546の出射側に配置した集光レンズ554と、入射側反射ミラー571と、出射側反射ミラー572と、これらの反射ミラーの間に配置した中間レンズ573と、ライトバルブ525Bの手前側に配置した集光レンズ553とから構成されている。
出射部546から出射された青色光束は、導光系527を介して液晶表示素子562Bに導かれて変調される。各色光束の光路長、すなわち、光束Wの出射部から各液晶表示素子562R、562G、562Bまでの距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、青色光束の光量損失が最も多くなる。
しかし、導光系527を介在させることにより、光量損失を抑制することができる。各ライトバルブ525R、525G、525Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、色合成プリズム510に入射され、ここで合成される。そして色合成プリズム510によって合成された光が投射レンズユニット506を介して所定の位置にある投射面600の表面に拡大投射されるようになっている。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
本発明は、単純マトリクス方式、TFTアクティブマトリクス方式、TFDアクティブマトリクス方式など、旋光モード、複屈折モード、いずれの方式の液晶表示素子に適用しても、上述した効果が期待できる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明は、単純マトリクス方式、TFTアクティブマトリクス方式、TFDアクティブマトリクス方式など、旋光モード、複屈折モード、いずれの方式の液晶表示素子に適用しても、上述した効果が期待できる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
1…TFTアレイ基板、2…対向基板、3…柱状スペーサ、4…配向膜、5…配向膜、6…液晶、7…シール材、8…走査線駆動回路、9…データ線駆動回路、10…透明基板、11…第1遮光膜、12…絶縁膜、13…半導体層、14…ゲート絶縁膜、15…ゲート電極、16…絶縁膜、17a,17b…配線層、18…絶縁膜、19…コンタクトホール、20…第2遮光膜、21…層間絶縁膜、21a…第1層間絶縁膜、21b…第2層間絶縁膜、22…コンタクトホール、23…収容部、24…画素電極、25…エッチングストッパ膜、31…第1レジストマスク、32…第2レジストマスク、33…レジストマスク
Claims (10)
- 画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、前記2枚の基板間に液晶が充填された液晶表示素子であって、
いずれか一方の前記基板上に形成された層間絶縁膜と、
前記遮光領域における前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の厚さを制御するスペーサと、
前記スペーサを被覆するように前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の配向方向を制御する配向膜と
を有し、
前記スペーサの周囲における前記層間絶縁膜の少なくとも一部に、前記画素領域よりも高さが低く、前記配向膜を収容する収容部が形成されている
液晶表示素子。 - 前記収容部は、少なくとも前記スペーサと前記画素領域の間における前記層間絶縁膜に形成されている
請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記層間絶縁膜上であって前記画素領域よりも高さの低い領域に前記スペーサが形成されており、前記スペーサの周囲に前記収容部が形成されている
請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記収容部の底部に、前記収容部の深さを制御するエッチングストッパ膜が形成されている
請求項1記載の液晶表示素子。 - 前記配向膜は、無機配向膜である
請求項1記載の液晶表示素子。 - 画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、前記2枚の基板間に液晶が充填された液晶表示素子の製造方法であって、
いずれか一方の前記基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記遮光領域内における前記層間絶縁膜の一部をエッチングして、前記画素領域よりも高さの低い収容部を形成する工程と、
前記遮光領域内であって前記収容部の近傍における前記層間絶縁膜上に、前記スペーサを形成する工程と、
前記スペーサを被覆するように前記層間絶縁膜上に配向膜を形成する工程と
を有する液晶表示素子の製造方法。 - 前記配向膜を形成する工程は、
前記スペーサを被覆するように前記層間絶縁膜上に配向膜材料をスピンコートにより塗布する工程と、
塗布した前記配向膜材料を乾燥させる工程と
を有する請求項6記載の液晶表示素子の製造方法。 - 前記層間絶縁膜を形成する工程の前あるいは途中に、前記収容部を形成する部位にエッチングストッパ膜を形成する工程をさらに有する
請求項6記載の液晶表示素子の製造方法。 - 前記スペーサを形成する工程において、前記収容部内に前記スペーサを形成する
請求項6記載の液晶表示素子の製造方法。 - 光源と、
画素領域および遮光領域を有する2枚の基板が対向して配置されており、前記2枚の基板間に液晶が充填された液晶表示素子と、
前記光源から出射された光を前記液晶表示素子に導く集光光学系と、
前記液晶表示素子で光変調した光を拡大して投射する投射光学系と
を有し、
前記液晶表示素子は、
いずれか一方の前記基板上に形成された層間絶縁膜と、
前記遮光領域における前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の厚さを制御するスペーサと、
前記スペーサを被覆するように前記層間絶縁膜上に形成され、前記液晶の配向方向を制御する配向膜と
を有し、
前記スペーサの周囲における前記層間絶縁膜の少なくとも一部に、前記画素領域よりも高さが低く、前記配向膜を収容する収容部が形成されている
投射型表示装置。
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-
2005
- 2005-09-06 JP JP2005258214A patent/JP2007072114A/ja active Pending
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JP2011221072A (ja) * | 2010-04-05 | 2011-11-04 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
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