JP2008298337A - クリーンルーム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーンルーム装置において、ワークの搬入、搬出時にも、内部の作業室のクリーン度を保つことができるようにする。
【解決手段】吸気口2d、通気孔4a、およびワーク13を出し入れするための前面開口部2aを有する作業室2bと、前面開口部2aを開閉する扉3と、吸気口2dにクリーン度が良好なクリーンガス16の供給するクリーンユニット5と、通気孔4aを通して作業室2bの排気を行う排気ユニット7とを備えるクリーン精密機器組立装置1であって、扉3の開閉状態を検知する開閉検知器10と、開閉検知器10によって扉3の開状態が検知されたときに、排気側の流路抵抗を増大させて、作業室2bを正圧に保つ隔壁開閉扉6とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】吸気口2d、通気孔4a、およびワーク13を出し入れするための前面開口部2aを有する作業室2bと、前面開口部2aを開閉する扉3と、吸気口2dにクリーン度が良好なクリーンガス16の供給するクリーンユニット5と、通気孔4aを通して作業室2bの排気を行う排気ユニット7とを備えるクリーン精密機器組立装置1であって、扉3の開閉状態を検知する開閉検知器10と、開閉検知器10によって扉3の開状態が検知されたときに、排気側の流路抵抗を増大させて、作業室2bを正圧に保つ隔壁開閉扉6とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、クリーンルーム装置に関する。例えば、開閉自在に設けられた開口部から、作業用のワークを搬入し、クリーン度が良好に保たれた作業室の内部で、例えば、組立作業などの作業をワークに対して行うことができるクリーンルーム装置に関する。
従来、例えば、電子部品や光学部品などの精密部品の組立工程においては、工程内にゴミが混入すると製品の不良につながることから、作業用空間を箱状に覆い、クリーンユニット等によってクリーン度が良好なエアを内部の作業用空間に供給するクリーンルーム装置を用いて、作業を行うのが一般的である。
例えば、特許文献1には、このようなクリーンルーム装置の一例として、装置内部が、隔壁によって、作業領域、クリーンエア停留排気領域、機構部領域に分けられ、作業領域が陽圧とされ、クリーンエア停留排気領域、機構部領域の順に、より低圧となるようにすることで、作業領域内に外部のゴミを流入させないようにしたクリーン組立モジュール装置が記載されている。
特開2004−12048号公報
例えば、特許文献1には、このようなクリーンルーム装置の一例として、装置内部が、隔壁によって、作業領域、クリーンエア停留排気領域、機構部領域に分けられ、作業領域が陽圧とされ、クリーンエア停留排気領域、機構部領域の順に、より低圧となるようにすることで、作業領域内に外部のゴミを流入させないようにしたクリーン組立モジュール装置が記載されている。
しかしながら、上記のような従来のクリーンルーム装置には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、扉を閉じた状態で装置内部の圧力を調整することで、作業領域から機構部領域に向かうクリーンエアの気流を発生させるため、作業中は作業領域内のクリーン度が保つことができるものの、装置の扉を開けて、装置内にワークを搬入、搬出する際には、外部のゴミを含むエアも機構部領域に吸引されるため、ゴミを含む外部のエアが大量に装置内部に流入してしまう。こうしてワークの搬入、搬出時に内部に流入したゴミは、扉を閉じた状態で内部に形成される気流によって外部に排出されるまでは、装置内部を循環するので、ワークなどに付着してしまうという問題がある。
ワークの搬入後、装置内部のクリーン度が回復するまで、作業を中断することも考えられるが、この場合、作業効率が著しく悪くなってしまうという問題がある。
特許文献1に記載の技術では、扉を閉じた状態で装置内部の圧力を調整することで、作業領域から機構部領域に向かうクリーンエアの気流を発生させるため、作業中は作業領域内のクリーン度が保つことができるものの、装置の扉を開けて、装置内にワークを搬入、搬出する際には、外部のゴミを含むエアも機構部領域に吸引されるため、ゴミを含む外部のエアが大量に装置内部に流入してしまう。こうしてワークの搬入、搬出時に内部に流入したゴミは、扉を閉じた状態で内部に形成される気流によって外部に排出されるまでは、装置内部を循環するので、ワークなどに付着してしまうという問題がある。
ワークの搬入後、装置内部のクリーン度が回復するまで、作業を中断することも考えられるが、この場合、作業効率が著しく悪くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、ワークの搬入、搬出時にも、作業室の内部のクリーン度を保つことができるクリーンルーム装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、吸気口、排気口、およびワークを出し入れするための開口部を有する作業室と、前記開口部を開閉する開閉機構と、前記吸気口にクリーン度が良好なクリーンガスの供給するクリーンガス供給機構と、前記排気口を通して前記作業室の排気を行う排気機構とを備えるクリーンルーム装置であって、前記開閉機構の開閉状態を検知する開閉検知器と、該開閉検知器によって前記開閉機構の開状態が検知されたときに、排気側の流路抵抗を増大させて、前記作業室を正圧に保つ正圧形成手段とを備えた構成とする。
この発明によれば、開閉検知器を備え、開閉検知器によって開閉機構の開状態が検知されたときには、正圧形成手段によって排気側の流路抵抗を増大させて、作業室を正圧に保つことができるので、開閉機構を開いたときに、開口部から外部のゴミ含んだ空気が作業室内に流入しないようにすることができる。
この発明によれば、開閉検知器を備え、開閉検知器によって開閉機構の開状態が検知されたときには、正圧形成手段によって排気側の流路抵抗を増大させて、作業室を正圧に保つことができるので、開閉機構を開いたときに、開口部から外部のゴミ含んだ空気が作業室内に流入しないようにすることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のクリーンルーム装置において、前記正圧形成手段は、前記排気口の面積または前記排気口近傍の流路を可変する流路抵抗制御機構を備える構成とする。
この発明によれば、流路抵抗制御機構により、排気口の面積または排気口近傍の流路を可変することで、排気側の流路抵抗を増大させることができる。
この発明によれば、流路抵抗制御機構により、排気口の面積または排気口近傍の流路を可変することで、排気側の流路抵抗を増大させることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のクリーンルーム装置において、前記正圧形成手段は、前記排気機構の排気量を可変する排気量制御機構を備える構成とする。
この発明によれば、排気量制御機構により排気機構の排気量を可変することで、排気側の流路抵抗を増大させることができる。
この発明によれば、排気量制御機構により排気機構の排気量を可変することで、排気側の流路抵抗を増大させることができる。
本発明のクリーンルーム装置によれば、開閉検知器により開閉機構の開状態を検知したときに正圧形成手段によって作業室を正圧に保つことができるので、ワークの搬入、搬出時にも、内部の作業室のクリーン度を保つことができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置を示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置の概略構成を示す図1のA−A線に沿う模式的な断面図である。
本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置を示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置の概略構成を示す図1のA−A線に沿う模式的な断面図である。
本実施形態のクリーン精密機器組立装置1(クリーンルーム装置)は、ゴミの付着などが不良の発生につながる精密部品や光学部品などの部品を用いて精密機器を組み立てるため、装置内部に良好なクリーン度の環境を形成する装置である。
クリーン精密機器組立装置1の概略構成は、図1、2に示すように、装置本体2、扉3(開閉機構)、隔壁開閉扉6(流路抵抗制御機構)、クリーンユニット5(クリーンガス供給機構)、排気ユニット7、クリーンエア噴射機構8、および制御部9からなる。
クリーン精密機器組立装置1の概略構成は、図1、2に示すように、装置本体2、扉3(開閉機構)、隔壁開閉扉6(流路抵抗制御機構)、クリーンユニット5(クリーンガス供給機構)、排気ユニット7、クリーンエア噴射機構8、および制御部9からなる。
装置本体2は、箱形の筐体からなり、その内部が、複数の通気孔4aを有する隔壁4によって、上側の作業室2bと下側の排気室2cとに仕切られている。
作業室2bは、ワーク13の組み立て作業を行う空間であり、ワーク13の収容および組立に必要なスペースを確保する大きさとされている。
そして、作業室2bの一側面(前面側)に、ワーク13を出し入れするための前面開口部2a(開口部)が形成されている。
また、作業室2bの上面には、クリーンエアを作業室2b内に導入するための吸気口2dが設けられている。
作業室2bは、ワーク13の組み立て作業を行う空間であり、ワーク13の収容および組立に必要なスペースを確保する大きさとされている。
そして、作業室2bの一側面(前面側)に、ワーク13を出し入れするための前面開口部2a(開口部)が形成されている。
また、作業室2bの上面には、クリーンエアを作業室2b内に導入するための吸気口2dが設けられている。
扉3は、前面開口部2aを気密に覆うためのもので、観音開きとなるように、2枚が、前面開口部2aの側方の端部にヒンジ15(図3参照)を介して開閉自在に取り付けられている。
各扉3の内側には、装置本体2の内側に設けられた検知板11との距離に応じて、扉3の開閉状態を検知する開閉検知器10が設けられている。開閉検知器10は、制御部9に電気的に接続され、開閉検知器10による検知出力を制御部9に送出できるようになっている。
開閉検知器10に用いるセンサとしては、扉3の開閉が検知できれば、例えば、光電センサのような非接触式センサでもよいし、リミットスイッチのような接触式スイッチでもよい。本実施形態の開閉検知器10は、ロッド形のアクチュエータ10aでマイクロスイッチを作動させるリミットスイッチを用いている。
各扉3の内側には、装置本体2の内側に設けられた検知板11との距離に応じて、扉3の開閉状態を検知する開閉検知器10が設けられている。開閉検知器10は、制御部9に電気的に接続され、開閉検知器10による検知出力を制御部9に送出できるようになっている。
開閉検知器10に用いるセンサとしては、扉3の開閉が検知できれば、例えば、光電センサのような非接触式センサでもよいし、リミットスイッチのような接触式スイッチでもよい。本実施形態の開閉検知器10は、ロッド形のアクチュエータ10aでマイクロスイッチを作動させるリミットスイッチを用いている。
隔壁4は、本実施形態では、矩形状の通気孔4a(排気口)が2次元格子状に適宜ピッチで複数設けられた金属板からなる。そして、隔壁4の上面側の通気孔4a以外の場所に、ワーク13を配置する作業台12や、ワーク13を組立位置に移動したり固定したりする組立ロボット14が設置されている。組立ロボット14は、制御部9に電気的に接続され、不図示の操作部を通じて、外部から組立動作を制御できるようになっている。
各通気孔4aの近傍には、排気室2c側に、ロータリアクチュエータ6aによって回動可能に支持された隔壁開閉扉6が設けられている。
各隔壁開閉扉6は、図2の水平方向に回動されることで、各通気孔4aを全面的に塞ぐことができるようになっている。また、各隔壁開閉扉6の水平面に対する回動角を変更することで、各通気孔4a近傍での流路を変化させ、通気孔4aを通して、作業室2b側から排気室2c側に流通するエアに対する流路抵抗を可変できるようになっている。
各ロータリアクチュエータ6aは、制御部9に電気的に接続され、制御部9からの制御信号に応じて、回動量が個別に制御できるようになっている。
各隔壁開閉扉6は、図2の水平方向に回動されることで、各通気孔4aを全面的に塞ぐことができるようになっている。また、各隔壁開閉扉6の水平面に対する回動角を変更することで、各通気孔4a近傍での流路を変化させ、通気孔4aを通して、作業室2b側から排気室2c側に流通するエアに対する流路抵抗を可変できるようになっている。
各ロータリアクチュエータ6aは、制御部9に電気的に接続され、制御部9からの制御信号に応じて、回動量が個別に制御できるようになっている。
クリーンユニット5は、装置本体2の上面に取り付けられ、制御部9からの制御信号に応じて、作業室2bに良好なクリーン度を有するクリーンエア16(クリーンガス)供給するもので、本実施形態では、例えば、ファンなどの送風機構とエアからゴミを除去するフィルタとを内蔵し、周囲のエアを吸引して、図2の下方側にクリーンエア16として送出するものである。
このクリーンユニット5は、装置本体2の吸気口2dを覆うように、吸気口2dの上側に取り付けられている。
このクリーンユニット5は、装置本体2の吸気口2dを覆うように、吸気口2dの上側に取り付けられている。
排気ユニット7は、排気室2c内のエアを装置本体2の外部に排気するもので、排気量制御可能な排風ファンを備えており、排気室2cにおいて、前面開口部2aと反対側の側面(背面側)に設けられた排気室出口2eの外側に取り付けられている。
排気ユニット7は、制御部9と電気的に接続されており、排気ユニット7の排気量は、制御部9からの制御信号に応じて制御される。
排気室2cは、各通気孔4aからの排気室出口2eまでの間で、エアの流路とエア貯留空間を兼ねている。そして、排気室2c、排気ユニット7は、通気孔4aから作業室2bの排気を行う排気機構を構成している。
排気ユニット7は、制御部9と電気的に接続されており、排気ユニット7の排気量は、制御部9からの制御信号に応じて制御される。
排気室2cは、各通気孔4aからの排気室出口2eまでの間で、エアの流路とエア貯留空間を兼ねている。そして、排気室2c、排気ユニット7は、通気孔4aから作業室2bの排気を行う排気機構を構成している。
クリーンエア噴射機構8は、装置本体2の背面側の上部に取り付けられ、不図示の供給源からクリーン度が良好なクリーンエア17の供給を受けて、所定圧に圧縮し、作業室2b内の上部側に設置された噴射ノズル8aから圧縮したクリーンエア17を噴射するものである。クリーンエア噴射機構8は、制御部9に電気的に接続され、制御部9からの制御信号に応じて、クリーンエア17(クリーンガス)の噴射を行う。
噴射ノズル8aは、組立作業中のワーク13に向けて噴射できるようになっている。なお、噴射ノズル8aは、必要に応じて適宜のアクチュエータによって姿勢制御可能に保持し、噴射方向や、噴射目標を変えて、クリーンエア17を噴射できるようにしてもよい。
噴射ノズル8aは、組立作業中のワーク13に向けて噴射できるようになっている。なお、噴射ノズル8aは、必要に応じて適宜のアクチュエータによって姿勢制御可能に保持し、噴射方向や、噴射目標を変えて、クリーンエア17を噴射できるようにしてもよい。
制御部9は、クリーン精密機器組立装置1の装置動作を制御するもので、本実施形態では、クリーンユニット5、排気ユニット7、開閉検知器10、クリーンエア噴射機構8、および組立ロボット14と電気的に接続されている。そして、それらの動作を制御する制御信号をそれぞれに対して送出できるようになっている。
制御部9の装置構成としては、CPU、メモリ、入出力インタフェース、外部記憶装置などを備えるコンピュータや適宜のハードウェアなどからなる。
制御部9の装置構成としては、CPU、メモリ、入出力インタフェース、外部記憶装置などを備えるコンピュータや適宜のハードウェアなどからなる。
次に、クリーン精密機器組立装置1の動作について説明する。
図3(a)、(b)は、それぞれ本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置に用いる開閉機構の閉状態および開状態における開閉検知器の動作について説明する模式的な断面図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置の開閉機構が閉状態の気流について説明する動作説明図である。
図3(a)、(b)は、それぞれ本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置に用いる開閉機構の閉状態および開状態における開閉検知器の動作について説明する模式的な断面図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係るクリーンルーム装置の開閉機構が閉状態の気流について説明する動作説明図である。
クリーン精密機器組立装置1では、制御部9によって、扉3が開状態にあるか、閉状態にあるかを判定し、それぞれの状態に応じて異なる動作を行う。
扉3が閉状態にあると、図3(a)に示すように、開閉検知器10のアクチュエータ10aが検知板11に押圧される。そのため、開閉検知器10から、閉状態を検知した検知信号が制御部9に送出される。
一方、図3(b)に示すように、扉3が開状態にあると、アクチュエータ10aが検知板11から離間するので、開閉検知器10から、開状態を検知した検知信号が制御部9に送出される。
扉3が閉状態にあると、図3(a)に示すように、開閉検知器10のアクチュエータ10aが検知板11に押圧される。そのため、開閉検知器10から、閉状態を検知した検知信号が制御部9に送出される。
一方、図3(b)に示すように、扉3が開状態にあると、アクチュエータ10aが検知板11から離間するので、開閉検知器10から、開状態を検知した検知信号が制御部9に送出される。
扉3が閉状態の場合、制御部9は、ロータリアクチュエータ6aを駆動して、各隔壁開閉扉6を水平状態から回動させて、各通気孔4aを通る流体に作用する流路抵抗が低い状態とする(図4参照)。例えば、90°近くまで回動し、上から下方向に流れる流路を開放状態とする。
また、制御部9は、排気ユニット7を作動させ、排気室2c内に貯留されたエア19を吸引して排気室出口2eから排気する。
これにより、装置本体2内には、吸気口2dから、作業室2bに流入し、通気孔4aを通して排気室2cに流れるクリーンエア16の定常流が形成される。
このとき、扉3は閉じられ、装置本体2内は、吸気口2d、排気室出口2eを除いて気密となっているので、作業室2b内のクリーン度が良好に保たれる。
そのため、作業室2bでは、このようなクリーン度が良好な状態で、組立ロボット14を用いて、ワーク13の組立作業を行うことができる。
また、制御部9は、排気ユニット7を作動させ、排気室2c内に貯留されたエア19を吸引して排気室出口2eから排気する。
これにより、装置本体2内には、吸気口2dから、作業室2bに流入し、通気孔4aを通して排気室2cに流れるクリーンエア16の定常流が形成される。
このとき、扉3は閉じられ、装置本体2内は、吸気口2d、排気室出口2eを除いて気密となっているので、作業室2b内のクリーン度が良好に保たれる。
そのため、作業室2bでは、このようなクリーン度が良好な状態で、組立ロボット14を用いて、ワーク13の組立作業を行うことができる。
なお、作業開始前、または作業中に、必要に応じて、ワーク13に向けて噴射ノズル8aからクリーンエア17を噴射し、ワーク13に搬入時から付着しているゴミを除去するようにしてもよい。クリーンエア17によって、ワーク13から離間されたゴミは、クリーンエア16の定常流に沿って移動し、通気孔4aを通して、排気室2cに移動され、排気ユニット7によってエア19とともに外部に排出される。
一方、扉3の開状態が検知された場合、図2に示すように、制御部9は、クリーンユニット5を作動させた状態で、ただちにロータリアクチュエータ6aを駆動して、各隔壁開閉扉6が水平状態となるように回動させ、各通気孔4aを閉じる。
このとき、各通気孔4aは、気密に密閉すれば、流路抵抗が最大となるため好ましいが、作業室2b内が正圧となるような流路抵抗が発生できる程度に通気孔4aを塞ぐことができればこのような気密性までは必要はなく、隙間を残した状態で閉じていてもよい。
例えば、各隔壁開閉扉6は、通気孔4aに近接する角度まで回動させた状態で回動を停止させた状態としてもよい。
また、全体として、作業室2bの正圧状態が実現できれば、各隔壁開閉扉6の回動角度は場所によって変化させ、流路抵抗を場所によって変化させてもよい。
また、排気ユニット7は、各通気孔4aが閉じられたときに、作業室2b内が負圧とならない程度の排気力であれば、そのまま排気運転を続けてもよいが、扉3が開状態にある間は、排気能力を低下させるモードに移行したり、運転を一時停止したりしてもよい。
このとき、各通気孔4aは、気密に密閉すれば、流路抵抗が最大となるため好ましいが、作業室2b内が正圧となるような流路抵抗が発生できる程度に通気孔4aを塞ぐことができればこのような気密性までは必要はなく、隙間を残した状態で閉じていてもよい。
例えば、各隔壁開閉扉6は、通気孔4aに近接する角度まで回動させた状態で回動を停止させた状態としてもよい。
また、全体として、作業室2bの正圧状態が実現できれば、各隔壁開閉扉6の回動角度は場所によって変化させ、流路抵抗を場所によって変化させてもよい。
また、排気ユニット7は、各通気孔4aが閉じられたときに、作業室2b内が負圧とならない程度の排気力であれば、そのまま排気運転を続けてもよいが、扉3が開状態にある間は、排気能力を低下させるモードに移行したり、運転を一時停止したりしてもよい。
このように、隔壁開閉扉6によって各通気孔4aまたは各通気孔4a近傍の流路抵抗を増大させることで、クリーンユニット5から供給されるクリーンエア16は、より流路抵抗の小さい前面開口部2aから外部に流れ、作業室2bが正圧状態となる。
このため、外部側からゴミなどを含んだエアは、作業室2b内に流入することができなくなる。したがって、扉3を開放しても、作業室2b内のクリーン度が良好に保たれ、前面開口部2aを通して、ワーク13の出し入れを行った後、扉3を閉めることで、すぐに、次の組立工程を実施することが可能となる。
また、併せて噴射ノズル8aからクリーンエア17を常時噴射するようにしておけば、搬入したワーク13にゴミが付着していても、ただちにゴミを除去することができる。
このため、外部側からゴミなどを含んだエアは、作業室2b内に流入することができなくなる。したがって、扉3を開放しても、作業室2b内のクリーン度が良好に保たれ、前面開口部2aを通して、ワーク13の出し入れを行った後、扉3を閉めることで、すぐに、次の組立工程を実施することが可能となる。
また、併せて噴射ノズル8aからクリーンエア17を常時噴射するようにしておけば、搬入したワーク13にゴミが付着していても、ただちにゴミを除去することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリーンルーム装置について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るクリーンルーム装置の概略構成を示す図1のA−A線に沿う模式的な断面図である。
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリーンルーム装置について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るクリーンルーム装置の概略構成を示す図1のA−A線に沿う模式的な断面図である。
本実施形態のクリーンルーム装置50は、図5に示すように、上記第1の実施形態の隔壁開閉扉6、ロータリアクチュエータ6aを削除し、制御部9に代えて制御部90を備えたものである。以下、上記第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
クリーン精密機器組立装置50では、隔壁開閉扉6が削除されているため、隔壁4に形成された通気孔4aの断面積は一定であり、作業室2bと排気室2cとは、常に連通されている。
制御部90は、開閉検知器10からの検知信号に応じて排気ユニット7の排気量を可変できるようになっている点が、制御部9と異なる。
制御部90は、開閉検知器10からの検知信号に応じて排気ユニット7の排気量を可変できるようになっている点が、制御部9と異なる。
制御部90は、開閉検知器10の検知信号によって扉3の閉状態が検知される間は、上記第1の実施形態の制御部9と同様の制御を行う。
一方、制御部90は、扉3の開状態を検知すると、排気室2cからの排気量を、作業室2bが正圧状態となる程度にまで低下させる。例えば、排気ユニット7の排風ファンの回転数を低減させる。本実施形態では、排気ユニット7を停止させる。
このように本実施形態では、制御部90は、排気ユニット7の排気量を可変する排気量制御機構を構成しており、排気ユニット7とともに、作業室2bを正圧に保つ正圧形成手段を構成している。
一方、制御部90は、扉3の開状態を検知すると、排気室2cからの排気量を、作業室2bが正圧状態となる程度にまで低下させる。例えば、排気ユニット7の排風ファンの回転数を低減させる。本実施形態では、排気ユニット7を停止させる。
このように本実施形態では、制御部90は、排気ユニット7の排気量を可変する排気量制御機構を構成しており、排気ユニット7とともに、作業室2bを正圧に保つ正圧形成手段を構成している。
このような構成により、クリーン精密機器組立装置50の扉3が開放されると、排気ユニット7が停止され、排気室2cからクリーンエア16がほとんど排気されなくなる。そのため、排気室2c内に貯留されるエア19の圧力が高まり、作業室2bから通気孔4aを通して排気室2c内に流入するクリーンエア16の流れが停止する。そのため、作業室2bが正圧状態となり、行き場がなくなったクリーンエア16は、前面開口部2aを通して外部に流れる。したがって、上記第1の実施形態と同様に、扉3が開放されても作業室2b内のクリーン度を良好に保つことができる。
なお、上記の第1の実施形態の説明では、流路抵抗制御機構として、隔壁開閉扉6を回動させて、通気孔4aを塞いだり、通気孔4aとの間の距離を変化させたりすることで、排気口の面積または排気口近傍の流路を可変するようにしたが、流路抵抗制御機構の具体的な構成は、これに限定されるものではない。
例えば、隔壁開閉扉6をエアシリンダなどによって、通気孔4aの側方で水平方向に移動自在に保持し、隔壁開閉扉6によって通気孔4aの面積を変化させて流路抵抗を可変する機構としてもよい。
例えば、隔壁開閉扉6をエアシリンダなどによって、通気孔4aの側方で水平方向に移動自在に保持し、隔壁開閉扉6によって通気孔4aの面積を変化させて流路抵抗を可変する機構としてもよい。
また、上記の説明では、作業室の排気口が矩形状の開口からなる場合の例で説明したが、開口の形状はこれに限定されず、円形や多角形などでもよい。ない。また、排気口は、例えば、パンチングメタル、金網などのように、一定領域内に複数の開口が設けられた態様を採用してもよい。
また、上記第2の実施形態の説明では、排風機構の排風ファンの回転数を可変して排気量を制御する場合の例で説明したが、排気室出口2e自体あるいはその近傍の流路抵抗を変化させる機構を設けて、排気量を可変してもよい。
例えば、排気室出口2eの面積を可変する絞り機構を設け、排気室出口2eの開口面積を可変するようにしてもよい。
また例えば、排気室出口2eの近傍に、流路を屈曲させたり、流路面積を低減したりする機構を設けて、流路抵抗を変化させる機構を設けてもよい。
例えば、排気室出口2eの面積を可変する絞り機構を設け、排気室出口2eの開口面積を可変するようにしてもよい。
また例えば、排気室出口2eの近傍に、流路を屈曲させたり、流路面積を低減したりする機構を設けて、流路抵抗を変化させる機構を設けてもよい。
また、上記の説明では、クリーンガスとして、クリーンエアを用いた場合の例で説明したが、クリーンガスは、クリーン度が良好であれば、必要に応じて種々の気体を用いることができる。例えば、不活性ガスや窒素ガスなどであってもよい。
また、上記の説明では、クリーンガス供給機構の他に、ワークに向けてクリーンガスを噴射するクリーンガス噴射機構であるクリーンエア噴射機構8を備える例で説明したが、例えば、搬入されるワークにゴミなどが付着していないような環境などでは、このようんばクリーンガス噴射機構を有しない構成としてもよい。
また、上記に説明した各実施形態および変形例の各構成要素は、技術的に可能であれば、本発明の技術的思想の範囲内で、適宜組み合わせたり、削除したりする変形を施してもよい。
例えば、正圧形成手段が、作業室の排気口の面積または排気口近傍の流路抵抗を可変するとともに、排気機構の排気量を可変することで、作業室を正圧に保つようにしてもよい。
例えば、正圧形成手段が、作業室の排気口の面積または排気口近傍の流路抵抗を可変するとともに、排気機構の排気量を可変することで、作業室を正圧に保つようにしてもよい。
1、50 クリーン精密機器組立て装置(クリーンルーム装置)
2 装置本体
2a 前面開口部(開口部)
2b 作業室
2c 排気室(排気機構)
2d 吸気口
2e 排気室出口
3 扉(開閉機構)
4 隔壁
4a 通気孔(排気口)
5 クリーンユニット
6 隔壁開閉扉
6a ロータリアクチュエータ
7 排気ユニット(排気機構)
8 クリーンエア噴射機構
9、90 制御部
10 開閉検知器
13 ワーク
16、17 クリーンエア(クリーンガス)
2 装置本体
2a 前面開口部(開口部)
2b 作業室
2c 排気室(排気機構)
2d 吸気口
2e 排気室出口
3 扉(開閉機構)
4 隔壁
4a 通気孔(排気口)
5 クリーンユニット
6 隔壁開閉扉
6a ロータリアクチュエータ
7 排気ユニット(排気機構)
8 クリーンエア噴射機構
9、90 制御部
10 開閉検知器
13 ワーク
16、17 クリーンエア(クリーンガス)
Claims (3)
- 吸気口、排気口、およびワークを出し入れするための開口部を有する作業室と、前記開口部を開閉する開閉機構と、前記吸気口にクリーン度が良好なクリーンガスの供給するクリーンガス供給機構と、前記排気口を通して前記作業室の排気を行う排気機構とを備えるクリーンルーム装置であって、
前記開閉機構の開閉状態を検知する開閉検知器と、
該開閉検知器によって前記開閉機構の開状態が検知されたときに、排気側の流路抵抗を増大させて、前記作業室を正圧に保つ正圧形成手段とを備えたことを特徴とするクリーンルーム装置。 - 前記正圧形成手段は、
前記排気口の面積または前記排気口近傍の流路を可変する流路抵抗制御機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のクリーンルーム装置。 - 前記正圧形成手段は、
前記排気機構の排気量を可変する排気量制御機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーンルーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143445A JP2008298337A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | クリーンルーム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007143445A JP2008298337A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | クリーンルーム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008298337A true JP2008298337A (ja) | 2008-12-11 |
Family
ID=40172016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007143445A Withdrawn JP2008298337A (ja) | 2007-05-30 | 2007-05-30 | クリーンルーム装置 |
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JP (1) | JP2008298337A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021116944A (ja) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | ファナック株式会社 | クリーンベンチ装置 |
CN115228196A (zh) * | 2022-07-08 | 2022-10-25 | 南方电网大数据服务有限公司 | 一种全封闭机房冷热气流通道系统 |
-
2007
- 2007-05-30 JP JP2007143445A patent/JP2008298337A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021116944A (ja) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | ファナック株式会社 | クリーンベンチ装置 |
JP7513399B2 (ja) | 2020-01-23 | 2024-07-09 | ファナック株式会社 | クリーンベンチ装置 |
CN115228196A (zh) * | 2022-07-08 | 2022-10-25 | 南方电网大数据服务有限公司 | 一种全封闭机房冷热气流通道系统 |
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