JP2008296748A - ランフラットタイヤ、及びランフラットタイヤ支持体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のランフラットタイヤよりさらにロードノイズの低減効果に優れたランフラットタイヤ並びに該ランフラットタイヤに使用するランフラットタイヤ支持体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】タイヤ内部に中子であるランフラットタイヤ支持体を装着したランフラットタイヤであって、ランフラットタイヤ支持体10は少なくとも側面に開口する複数の凹部18を有するものであり、凹部18の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシート28にて閉鎖されているランフラットタイヤ10とする。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤ内部に中子であるランフラットタイヤ支持体を装着したランフラットタイヤであって、ランフラットタイヤ支持体10は少なくとも側面に開口する複数の凹部18を有するものであり、凹部18の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシート28にて閉鎖されているランフラットタイヤ10とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤがパンクした場合に必要なタイヤ外径を維持し、安全に走行可能とするランフラットタイヤ並びに自動車用タイヤのリムに装着され、空気タイヤの内部に配設されてタイヤがパンクした場合に必要なタイヤ外径を維持し、安全に走行可能とするランフラットタイヤ支持体とその製造方法に関するものである。
ランフラットタイヤは、タイヤがパンクした場合やその他の原因でタイヤの空気圧が大きく低下し或いはゼロとなった場合にも、最寄りのサービス施設まで到達するまでの間、車両の荷重と走行に耐え得る耐久性を備えたタイヤである。ランフラットタイヤとしては、タイヤのサイド部を補強したサイド補強タイプとタイヤ内部に支持体(中子)を収容した中子タイプとが実用化されている。中子タイプの支持体としては、PAXシステムと軽量メタルリングタイプが実用化されている。
ランフラットタイヤに限らずタイヤ一般として走行時において騒音が発生することは周知であり、特にタイヤ内の空気が振動するいわゆる空洞共鳴により発生するロードノイズが車内環境を悪化させることが知られている。中子タイプのランフラットタイヤの場合、タイヤとリムの間にサポートリングが配設されているために空洞共鳴が抑制され、ロードノイズが低下するものの、より快適な車内環境達成のためにさらなるロードノイズの低減が求められる。
係る要請に対応する中子タイプのランフラットタイヤとして、中子に形成された凹部に見掛け密度0.1(g/cm3)以下の発泡体を嵌着した支持体を使用したものが公知である(例えば特許文献1、2)。
特許文献1、2に開示のロードノイズの制音技術においては、凹部に嵌着するより好ましい材料として連続気泡のポリウレタンフォームが記載されており、実施例において使用されているのは連続気泡のポリウレタンフォームのみである。連続気泡軟質ポリウレタンフォームは、無響室などの騒音レベル測定設備において、吸音材として使用される材料であることは周知であり、係る吸音性フォームをタイヤ内部において吸音材として使用することは論理的である。
しかし、実際に特許文献1、2のような吸音材として有効な連続気泡軟質ポリウレタンフォームにて凹部の開口部を封止した支持体を装着した中子型のランフラットタイヤは、ロードノイズの低減効果が十分ではないことが判明した。
本発明の目的は、特許文献1、2に記載されたランフラットタイヤよりさらにロードノイズの低減効果に優れたランフラットタイヤ並びに該ランフラットタイヤに使用するランフラットタイヤ支持体及びその製造方法を提供することにある。
本発明のランフラットタイヤは、タイヤ内部に中子であるランフラットタイヤ支持体を装着したランフラットタイヤであって、
前記ランフラットタイヤ支持体は少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するものであり、前記凹部の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートにて閉鎖されていることを特徴とする。
前記ランフラットタイヤ支持体は少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するものであり、前記凹部の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートにて閉鎖されていることを特徴とする。
係る構成のランフラットタイヤは、従来技術のランフラットタイヤよりもさらにロードノイズの低減効果に優れたランフラットタイヤである。
係る構成によって連続気泡の軟質ポリウレタンフォームや弾性体膜と比較してロードノイズが効果的に低減される理由は明らかではないが、独立気泡ポリウレタンフォームは、気泡を構成する膜(セル膜)とその内部に閉じ込められた気体が厚さ方向に多数存在することにより、膜を構成するポリウレタンの有する粘弾性による振動減衰効果が厚さ方向に連続的に起こり、音のエネルギーが熱エネルギーと運動エネルギーに変換されること並びに開口部を閉鎖するポリウレタンフォームシート全体としての粘弾性による振動減衰効果によるものと推測される。連続気泡ポリウレタンフォームの密度が0.1(g/cm3)未満の場合には十分なロードノイズ低減効果が得られず、0.5を超えるとランフラットタイヤ支持体の重量が大きくなって車両走行時の燃費並びに耐遠心力性能が低下する。
別の本発明はタイヤ内部に装着するランフラットタイヤ支持体であって、
少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するものであり、前記凹部の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートにて閉鎖されていることを特徴とする。
少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するものであり、前記凹部の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートにて閉鎖されていることを特徴とする。
係る構成のランフラットタイヤを使用することによって、従来のランフラットタイヤよりもさらにロードノイズの低減効果に優れたランフラットタイヤが得られる。
本発明のランフラットタイヤ支持体の製造方法は、少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するランフラットタイヤ支持体を製造する支持体成型工程、硬化性発泡組成物をシート状にて供給して前記凹部の開口部を閉鎖する硬化性発泡組成物供給工程、及び前記硬化性発泡組成物を硬化させて、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートとするフォーム形成工程を有することを特徴とする。
係る構成の製造方法によれば、従来よりもさらにロードノイズの低減効果に優れたランフラットタイヤを構成するランフラットタイヤ支持体を製造することができる。
本発明のランフラットタイヤ支持体構成材料としては、公知の材料を限定なく使用することができる。具体的には加硫ゴム(例えば特開2002−113736号公報開示)、熱硬化性ポリウレタンエラストマー(例えば特表2004−508997号公報、WO01/42000A1公報等開示)等の熱硬化性樹脂ないし熱硬化性エラストマー、熱可塑性樹脂ないし熱可塑性エラストマー、樹脂発泡体、軽量メタル等が例示される。
上記の材料の中でも熱硬化性ポリウレタン樹脂ないしエラストマー、ポリウレタン発泡体、熱可塑性ポリエステルエラストマーから選択される材料の使用が好ましい。
ランフラットタイヤ支持体を樹脂ないし弾性体にて形成する場合には、その内周面であるリム装着部には、スチールコード、ガラス繊維、アラミド繊維等にて形成された補強部を設けることは好適な態様である。
ランフラットタイヤ支持体に形成された凹部に装着するポリウレタンフォームシートは、独立気泡のポリウレタンフォームシートを使用する。係る独立気泡ポリウレタンフォームシートは、例えば以下の方法により製造することができる。
(1)ポリオール化合物、整泡剤、触媒を含み、発泡剤を含まないポリオール組成物を空気や窒素ガスなどの不活性基体存在下に機械撹拌して該不活性基体の微細気泡を含む発泡組成物とし、この発泡組成物に所定比率のポリイソシアネート化合物を混合して硬化性発泡組成物とし、これをシート状に成形して硬化させる方法、又はブロック状で硬化させて裁断してシート状にする方法。
(2)ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物とを予めイソシアネート基過剰の化学量論比で反応させてNCO基を有するプレポリマーとし、このプレポリマーを空気や窒素ガスなどの不活性基体存在下に機械撹拌して該不活性基体の微細気泡を含むプレポリマーとし、このプレポリマーに所定比率の硬化剤である多価アルコール、芳香族ジアミンもしくはこれらの混合物を混合して硬化性発泡組成物とし、これをシート状に成形して硬化させる方法、又はブロック状で硬化させて裁断してシート状にする方法。
(3)上記(1)のポリオール組成物、ポリイソシアネート化合物、及び空気や窒素ガスなどの不活性基体をそれぞれミキシングヘッドに供給してミキシングヘッド内で混合撹拌し、微細気泡を含む硬化性発泡組成物としてシート状に吐出、硬化させる方法、又は容器状のモールドに注型してブロック状で硬化させて裁断してシート状にする方法(メカニカルフロス法)。
(4)上記(2)のプレポリマー、硬化剤及び空気や窒素ガスなどの不活性基体をそれぞれミキシングヘッドに供給してミキシングヘッド内で混合撹拌し、微細気泡を含む硬化性発泡組成物としてシート状に吐出、硬化させる方法、又は容器状のモールドに注型してブロック状で硬化させて裁断してシート状にする方法(メカニカルフロス法)。
(5)ポリオール化合物、整泡剤、触媒を含み、発泡剤を含まないポリオール組成物と中空樹脂バルーンを撹拌して中空バルーンを含む発泡組成物とし、この発泡組成物に所定比率のポリイソシアネート化合物を混合して硬化性発泡組成物とし、これをシート状に成形して硬化させる方法、又はブロック状で硬化させて裁断してシート状にする方法。
(6)ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物とを予めイソシアネート基過剰の化学量論比で反応させてNCO基を有するプレポリマーとし、このプレポリマーに中空樹脂バルーンを添加、撹拌して中空バルーンを含む発泡プレポリマーとし、この発泡プレポリマーに所定比率の硬化剤である多価アルコール、芳香族ジアミンもしくはこれらの混合物を混合して硬化性発泡組成物とし、これをシート状に成形して硬化させる方法、又はブロック状で硬化させて裁断してシート状にする方法。
上記の方法において形成する独立気泡ポリウレタンフォームシートの密度は、気泡として分散する空気などの基体の量を調整することにより行う。独立気泡ポリウレタンフォームの密度dは0.1<d≦0.5(g/cm3)であるが、0.11(g/cm3)以上であることがより好ましく、0.12(g/cm3)以上であることがさらに好ましい。
また独立気泡ポリウレタンフォームの硬さは、制音効果があれば特に限定されるものではないが、JIS K 6400−2規定のA法による硬さ(40%ILD)にて1000N/314cm2以上、5000N/314cm2以下であることが好ましい。
本発明の製造方法においては、支持体成型工程において少なくとも側面に凹部を複数有するランフラットタイヤ支持体を製造し、フォーム形成工程において、得られたランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部を閉鎖するように上記(1)〜(6)に記載の硬化性発泡組成物をシート状にて供給し、これを硬化させることにより、凹部の開口部に独立気泡ポリウレタンフォームシートが装着されたランフラットタイヤ支持体を製造する。
上記の製造方法によれば、硬化性発泡組成物が支持体の凹部の開口部に供給され、そのままシート状にて硬化するため、独立気泡ポリウレタンフォームと支持体の凹部内壁面との接着が良好であり、ランフラットタイヤに装着して通常走行をした場合に脱落するという問題がないという効果が得られる。またポリウレタンフォームシートを1個1個凹部に装着するよりも支持体の製造が容易である。
上述の製造方法において、ランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部を閉鎖するように上記(1)〜(6)に記載の硬化性発泡組成物をシート状にて供給する方法としては、以下の方法が例示される。
イ)離型性を有する平板状モールドの上に、凹部の開口部に相当する形状の硬化性発泡組成物を連続状ないし開口部形状のシート状に供給し、この上にランフラットタイヤ支持体を載置して硬化性発泡組成物を硬化すると同時に支持体の開口部に接着する方法。
ロ)支持体の外周の一部を収容する支持体収容凹部と該支持体収容凹部に形成された平板リング状凹部を有するモールドを使用し、平板リング状凹部に硬化性発泡組成物を供給し、支持体収容凹部にランフラットタイヤ支持体を嵌合載置して硬化性発泡組成物を硬化すると同時に支持体の開口部に接着する方法。
イ)離型性を有する平板状モールドの上に、凹部の開口部に相当する形状の硬化性発泡組成物を連続状ないし開口部形状のシート状に供給し、この上にランフラットタイヤ支持体を載置して硬化性発泡組成物を硬化すると同時に支持体の開口部に接着する方法。
ロ)支持体の外周の一部を収容する支持体収容凹部と該支持体収容凹部に形成された平板リング状凹部を有するモールドを使用し、平板リング状凹部に硬化性発泡組成物を供給し、支持体収容凹部にランフラットタイヤ支持体を嵌合載置して硬化性発泡組成物を硬化すると同時に支持体の開口部に接着する方法。
図1は、本発明のランフラットタイヤ支持体を例示した斜視図であり、図2は図1のX−X断面図の一部分である。ランフラットタイヤ支持体10は、断面が四角形のリング状であり、ランフラット走行時にタイヤ内面と接する外周部14、リムに接する内周面13を有する内周部12、及び外周部14と内周部12とを接続する幅方向リブ部16と周方向リブ部20とから構成されている。内周部12の内周面13近傍には、周方向に補強コード層を設けることは好ましい態様である。幅方向リブ部16と周方向リブ部20は、ランフラットタイヤ支持体の側部に設けられた凹部18を形成し、該凹部18の開口部には独立気泡ポリウレタンフォームのシート28が装着されている。内周部12の内周面13には、リムに装着した場合にリムに形成した溝と嵌合して軸芯方向の動きを防止するための凸条22が形成されている。
凹部18の形状、個数は、支持体10が所定の機械的強度等の要請を満たす限り特に限定されるものではない。図1には側面視形状が扇型、幅方向断面形状が矩形、平面形状が段差24、26を備えた段付き凸型の例を示した。凹部18の形状は側面視形状が扇型、幅方向断面形状が矩形、平面形状が長方形であってもよく、円筒形であってもよい。図1のように段差を有する凸型においては、段差の数は1でも、また3以上でもよい。
凹部18の開口部に装着された独立気泡ポリウレタンフォームシート28の厚さは、3mm以下であることが好ましい。独立気泡ポリウレタンフォームシートにより閉鎖された凹部18の奥の空間とタイヤ内部空間とを連通する貫通孔30を設けることが好ましい。係る貫通孔30により、走行中に支持体の凹部18の奥の空間とタイヤ内部空間の間に大きな温度差が生じた場合にポリウレタンフォームシート28が温度差によって生じた空気の圧力差で脱落することがない。
独立気泡ポリウレタンフォーム28を凹部18に装着する方法としては、ポリウレタンフォームシートを製造して所定形状に裁断し、接着剤を使用して開口部の周壁面に接着固定する方法等により装着することができる。
図3には、本発明のランフラットタイヤ支持体の別の実施形態を例示した部分斜視図である。この例においては、ポリウレタンフォームシート28は、ランフラットタイヤ支持体10の両側部に、支持体形成された凹部の開口部を閉鎖するように、リング状に装着されている。
図4は、上記のように硬化性発泡組成物を支持体凹部に供給して硬化させる方法を例示した断面図である。この製造方法においては、支持体の外周の一部を収容する支持体収容凹部45と該支持体収容凹部に形成された平板リング状凹部43を有するモールド41を使用する。モールド41の平板リング状凹部43に硬化性発泡組成物を供給し、凹部45にランフラットタイヤ支持体10を嵌合載置して硬化性発泡組成物を硬化することにより、支持体の開口部に図3に例示した側部にポリウレタンフォームシート28が接着されたランフラットタイヤ支持体を形成することができる。
(ポリウレタンフォームシート製造例1)
ポリオール化合物としてアクトコールPOP−45(三井化学ポリウレタン)275重量部、プラクセル305(ダイセル化学工業)75重量部、及びプラクセル205N(ダイセル化学工業)150重量部を混合し、該ポリオール混合液に整泡剤B8443(ゴールドシュミット)50重量部、触媒カオライザーNo.25(花王)0.5重量部を添加、混合し、液温を40℃に調整した。次いで2軸ミキサーを使用して混合液を撹拌し、空気を巻き込んで微細気泡を形成させて発泡組成物とした。撹拌は、ポリオール組成物が空気を微細気泡として巻き込んで所定の密度の発泡組成物となるまで行った。
ポリオール化合物としてアクトコールPOP−45(三井化学ポリウレタン)275重量部、プラクセル305(ダイセル化学工業)75重量部、及びプラクセル205N(ダイセル化学工業)150重量部を混合し、該ポリオール混合液に整泡剤B8443(ゴールドシュミット)50重量部、触媒カオライザーNo.25(花王)0.5重量部を添加、混合し、液温を40℃に調整した。次いで2軸ミキサーを使用して混合液を撹拌し、空気を巻き込んで微細気泡を形成させて発泡組成物とした。撹拌は、ポリオール組成物が空気を微細気泡として巻き込んで所定の密度の発泡組成物となるまで行った。
得られた発泡組成物にポリイソシアネート化合物としてミリオネートMTL(日本ポリウレタン工業)を179.35重量部添加し、さらに1分間撹拌を行なって硬化性発泡組成物とし、モールドに注入して100℃のオーブン中で16時間加熱して硬化させ、ポリウレタンフォームを得た。得られたポリウレタンフォームを裁断して30mm×25mm×2mm(厚さ)のポリウレタンフォームシートAを作製した。ポリウレタンフォームシートAの密度は0.30g/cm3であった。
(ポリウレタンフォームシート製造例2)
ポリオール混合液の撹拌時間を変えて得られるポリウレタンフォームシートの密度を0.45g/cm3とした以外は(フォーム製造例1)と同様にしてポリウレタンフォームシートBを作製した。
ポリオール混合液の撹拌時間を変えて得られるポリウレタンフォームシートの密度を0.45g/cm3とした以外は(フォーム製造例1)と同様にしてポリウレタンフォームシートBを作製した。
(ポリウレタンフォームシート製造例3)
市販の吸音性連続気泡軟質ポリウレタンフォームLBU(密度0.035g/cm3:東洋ゴム工業)を裁断して30mm×25mm×2mm(厚さ)のポリウレタンフォームシートCを作製した。
市販の吸音性連続気泡軟質ポリウレタンフォームLBU(密度0.035g/cm3:東洋ゴム工業)を裁断して30mm×25mm×2mm(厚さ)のポリウレタンフォームシートCを作製した。
(ポリウレタンフォームブロック製造例4)
市販の吸音性連続気泡軟質ポリウレタンフォームLBU(密度0.035g/cm3:東洋ゴム工業)を裁断して30mm×25mm×15mm(厚さ)のポリウレタンフォームブロックDを作製した。
市販の吸音性連続気泡軟質ポリウレタンフォームLBU(密度0.035g/cm3:東洋ゴム工業)を裁断して30mm×25mm×15mm(厚さ)のポリウレタンフォームブロックDを作製した。
(実施例1)
図1、2に示した形状の熱硬化性ポリウレタン製のランフラットタイヤ支持体(重量2.43kg)の側部に形成された凹部の開口部全てにポリウレタンフォームシートAを接着剤にて接着し、このランフラットタイヤ支持体と、タイヤ(215−660R46095V)、リム(205×460A)を使用してランフラットタイヤを組み立てた。このランフラットタイヤについて突起乗り越し試験を行ない、ロードノイズ性能を評価した。
図1、2に示した形状の熱硬化性ポリウレタン製のランフラットタイヤ支持体(重量2.43kg)の側部に形成された凹部の開口部全てにポリウレタンフォームシートAを接着剤にて接着し、このランフラットタイヤ支持体と、タイヤ(215−660R46095V)、リム(205×460A)を使用してランフラットタイヤを組み立てた。このランフラットタイヤについて突起乗り越し試験を行ない、ロードノイズ性能を評価した。
ロードノイズ性能の評価は、タイヤ空気圧230kPa,負荷5776N,走行速度60km/h、クリート12.5w1×5h×25w2にてドラム走行を行ない、軸力を計測して周波数分析を行って空洞共鳴ピーク(Fz第2ピーク)レベルを測定した。ロードノイズ性能は、ポリウレタンフォームシートAを装着する前のランフラットタイヤ支持体を使用したランフラットタイヤの空洞共鳴ピークレベル23.4dBを100とした指数にて示した。結果は表1に、比較例3のポリウレタンフォームを装着しないランフラットタイヤ支持体の重量を100とした重量指数と共に示した。
(実施例2)
ランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部に装着するポリウレタンフォームシートとしてポリウレタンフォームシートBを使用した以外は実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
ランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部に装着するポリウレタンフォームシートとしてポリウレタンフォームシートBを使用した以外は実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
(比較例1)
ランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部に装着するポリウレタンフォームシートとしてポリウレタンフォームシートCを使用した以外は実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
ランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部に装着するポリウレタンフォームシートとしてポリウレタンフォームシートCを使用した以外は実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
(比較例2)
ランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部に装着するポリウレタンフォームシートとしてポリウレタンフォームブロックDを使用した以外は実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
ランフラットタイヤ支持体の凹部の開口部に装着するポリウレタンフォームシートとしてポリウレタンフォームブロックDを使用した以外は実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
(比較例3)
ポリウレタンフォームシートを装着しないランフラットタイヤ支持体を使用し、実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
ポリウレタンフォームシートを装着しないランフラットタイヤ支持体を使用し、実施例1と同様にしてランフラットタイヤとし、実施例1と同じ評価を行った。
表1に記載の結果のとおり、本発明のランフラットタイヤ支持体を装着したランフラットタイヤは、吸音性連続気泡軟質ポリウレタンフォームを使用した支持体よりもロードノイズ低減効果が優れたものであった。
10 ランフラットタイヤ支持体
18 凹部
28 独立気泡ポリウレタンフォーム
18 凹部
28 独立気泡ポリウレタンフォーム
Claims (3)
- タイヤ内部に中子であるランフラットタイヤ支持体を装着したランフラットタイヤであって、
前記ランフラットタイヤ支持体は少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するものであり、前記凹部の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートにて閉鎖されていることを特徴とするランフラットタイヤ。 - タイヤ内部に装着するランフラットタイヤ支持体であって、
少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するものであり、前記凹部の開口部が、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートにて閉鎖されていることを特徴とするランフラットタイヤ支持体。 - 少なくとも側面に開口する複数の凹部を有するランフラットタイヤ支持体を製造する支持体成型工程、硬化性発泡組成物をシート状にて供給して前記凹部の開口部を閉鎖する硬化性発泡組成物供給工程、及び前記硬化性発泡組成物を硬化させて、密度dが0.1<d≦0.5(g/cm3)である独立気泡ポリウレタンフォームシートとするフォーム形成工程を有することを特徴とするランフラットタイヤ支持体の製造方法。
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US10821786B1 (en) | 2019-06-10 | 2020-11-03 | Richard W. Roberts | Run-flat tire insert |
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US10821786B1 (en) | 2019-06-10 | 2020-11-03 | Richard W. Roberts | Run-flat tire insert |
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