JP2005313736A - ランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】一層強固な構造を有し、耐久性に優れたランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】リム16に装着されると共に樹脂発泡体からなる基材部13を有していて、この基材部13の外周部に非発泡樹脂外層11を備え、リム16に接する内周部に補強部15を備える。非発泡樹脂外層11の内周側に外側補強繊維層17を設けると共に、補強部15に内側補強繊維層18を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】リム16に装着されると共に樹脂発泡体からなる基材部13を有していて、この基材部13の外周部に非発泡樹脂外層11を備え、リム16に接する内周部に補強部15を備える。非発泡樹脂外層11の内周側に外側補強繊維層17を設けると共に、補強部15に内側補強繊維層18を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明はランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤに関し、詳しくは、リムに装着されると共に基材部を有していて、この基材部の外周部に非発泡樹脂外層を備え、前記リムに接する内周部に補強部を備えるランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤに関する。
ランフラットタイヤは、タイヤがパンクした場合やその他の原因でタイヤの空気圧が大きく低下し或いはゼロとなった場合であっても、最寄りのサービス施設まで到達するまでの間、車両の荷重と走行に耐え得る耐久性を備えたタイヤである。ランフラットタイヤとしては、タイヤのサイド部を補強したサイド補強タイプとタイヤ内部に支持体(中子)を収容した中子タイプとが実用化されている。
中子タイプのランフラットタイヤ用支持体(以下、単に「支持体」ということがある)としては、80℃における引張りモジュラスが20〜60MPaのポリウレタンエラストマーを使用した非発泡体の支持体(特許文献1)並びに可とう性の非発泡エラストマーにて作製した支持体(特許文献2)などがある。支持体は円筒状をしていて、厚み方向の表面側から、表面層、本体、補強層などとから構成されている。
WO 01/42000A1号公報
特開平10−6721号公報
しかしながら、タイヤは走行中に大きな遠心力が長時間連続的にかかり支持体が変形し易くなるため、強固な構造を要するところ、従来のランフラットタイヤでは、支持体構造が強度的に必ずしも十分とは言えず、耐久性の向上に対する改善の要請がある。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の有する問題点に鑑みて、一層強固な構造を有し、耐久性に優れたランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤを提供することにある。
上記課題は、請求項記載の発明により達成される。すなわち、本発明に係るランフラットタイヤ用支持体の特徴構成は、リムに装着されると共に樹脂発泡体からなる基材部を有していて、この基材部の外周部に非発泡樹脂外層を備え、前記リムに接する内周部に補強部を備えるランフラットタイヤ用支持体において、前記非発泡樹脂外層の内周側に外側補強繊維層を設けると共に、前記補強部に内側補強繊維層を設けたことにある。
この構成によれば、タイヤに走行中に大きな遠心力が長時間連続的にかかったとしても、基材部を内外周側から挟持する補強繊維層の協働作用により、基材部の変形を強固に抑制することができると共に、リムと支持体間の滑りが防止され、リムとの一体化が維持でき、耐久性にも優れたランフラットタイヤ用支持体とすることができる。のみならず、基材部が樹脂発泡体から構成されていることから、軽量化が可能となる。
その結果、従来技術に比べて一層強固な構造を有し、耐久性に優れたランフラットタイヤ用支持体を提供することができた。
前記基材部は、密度が0.3〜0.9g/cm3の樹脂発泡体からなると共に、前記補強部は非発泡樹脂により構成されていて、前記内側補強繊維層は前記補強部の内部に埋設されていることが好ましい。
この構成によれば、従来技術よりも軽量化が可能であり、かつランフラット状態での走行においてタイヤ内面との摺動による支持体表面の摩耗が抑制されるものとなる。基材部を構成する樹脂発泡体の密度が0.3g/cm3未満の場合には、機械的強度が低下する場合があり、0.9g/cm3を超えると軽量化効果が十分ではなくなる。樹脂発泡体の密度は、0.4〜0.7g/cm3であることが、強度と軽量化のバランスが優れている点でより好ましい。
更に、基材部を構成する樹脂発泡体は、5%オフセット応力が0.3〜3MPaの発泡弾性体であることが好ましい。樹脂発泡体の5%変形時のオフセット応力が0.3MPa未満の場合には、ランフラット走行時の耐荷重性が十分ではなく、3MPaを超えると硬くなりすぎてタイヤへの装着が困難になり、またランフラット状態での走行時の振動が大きくなる。
前記樹脂発泡体が、平均気泡径が20〜200μmの独立気泡ポリウレタン樹脂発泡体であることが好ましい。
この構成によれば、樹脂発泡体の中でもとりわけ軽量であって、かつ機械的強度、弾性などに優れた支持体となる。
前記基材部が、側面部に複数の凹部を有するものであることが好ましい。
この構成によれば、必要な強度を有しつつより軽量化されたものとなる。
前記非発泡樹脂外層の表面に、多数の溝が形成されていることが好ましい。
この構成によっても、必要な強度を有しつつ、より一層軽量化されたものとなる。
また、本発明に係るランフラットタイヤの特徴構成は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ用支持体を備えたことにある。
この構成によれば、従来技術より一層強固な構造を有し、それでいて軽量化され、かつランフラット状態での走行においてタイヤ内面との摺動による支持体表面の摩耗が抑制されて、耐久性に優れたランフラットタイヤ用支持体を備えたランフラットタイヤを提供することができる。
タイヤ内面と前記ランフラットタイヤ用支持体外周面の少なくとも一方に、前記タイヤ内面を構成するゴム材料と前記ランフラットタイヤ用支持体構成材料のいずれについても低膨潤性の潤滑剤が塗布されていることが好ましい。
潤滑剤の塗布により、ランフラット状態での走行距離をさらに長くすることが可能となる。「低膨潤性」とは、膨潤度が小さく、材料強度の低下を引き起こさない程度の膨潤であることを意味し、膨潤しないことが好ましい。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係るランフラットタイヤの断面構造を示し、タイヤ内部にランフラットタイヤ用支持体が装着された部分破断構造を示しており、図2は図1のX−X断面構造を示す。このランフラットタイヤ10は、リム16にタイヤ本体12とリング状の支持体14が装着されて構成されており、支持体14の形状は、タイヤ内部空間の形状よりも小さい。リム16は、支持体14の装着を考慮して、図面右側のビード32側が支持体14の内径以下に形成された1体型リムである。このために、タイヤ本体12は左右非対称の断面形状を有する。
本発明の第1実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係るランフラットタイヤの断面構造を示し、タイヤ内部にランフラットタイヤ用支持体が装着された部分破断構造を示しており、図2は図1のX−X断面構造を示す。このランフラットタイヤ10は、リム16にタイヤ本体12とリング状の支持体14が装着されて構成されており、支持体14の形状は、タイヤ内部空間の形状よりも小さい。リム16は、支持体14の装着を考慮して、図面右側のビード32側が支持体14の内径以下に形成された1体型リムである。このために、タイヤ本体12は左右非対称の断面形状を有する。
中子である支持体14は断面が長方形であり、リム16の中央平坦部に外嵌装着されている。支持体14は、タイヤ本体内面に対向する外周部に非発泡樹脂外層11と、リム16の中央平坦部に接する内周部に補強部15とを備えた樹脂発泡体からなる基材部13とを備えて構成されている。非発泡樹脂外層11は、ランフラット状態での走行時にタイヤ本体内面と接触する面に設けられるが、基材部13の側部にまで及んで形成されていてもよい。支持体14のリム外周面に接する補強部15の内部には内側補強繊維層18が設けられていると共に、非発泡樹脂外層11の内側に外側補強繊維層17が設けられていて、ランフラット状態でない通常の走行時に、支持体が遠心力を受けて拡径してリムから浮き上がって動くことを強固に防止するようになっている。支持体14の断面形状は特に限定されるものではないが、ランフラット状態の走行時の安定性を考慮すると、タイヤ幅方向がより長い偏平な形状であることが好ましい。
上記支持体14が、かかる構造を有していることから、走行中に大きな遠心力が長時間連続的にかかる場合であっても、基材部13を円周方向の内外周側から挟持するように設けられた上記両補強繊維層17,18の協働作用により、走行時における大きな遠心力に起因する基材部13の変形を強固に抑制し、支持体が遠心力を受けて拡径してリムから浮き上がって動くことを確実に防止でき、支持体構造が強固に補強されていて、耐久性にも優れた構造となっている。
本実施形態のランフラットタイヤ用支持体の基材部を構成する樹脂発泡体は、支持体として要求される特性を備えておれば、限定なく使用できる。特に可とう性、弾性などを考慮すると、いずれも熱硬化性材料である加硫ゴム発泡体、ポリウレタン樹脂発泡体を使用することが好適である。
樹脂発泡体は、各種方法により製造できる。成形方法として、具体的には、加熱により分解して気体を発生する化学発泡剤や気化して発泡体を形成する発泡剤を樹脂ないし樹脂形成原料に添加して加熱し、所定形状の発泡体とする成形方法、樹脂形成原料を発泡剤や非反応性気体との撹拌により発泡体(気泡分散液)とした後に所定形状にして硬化させる成形方法などが例示される。
加硫ゴム発泡体を構成するゴム材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ミラブル型ウレタンゴム等が好適なものとして例示される。
加硫ゴム発泡体には、発泡剤、加硫促進剤、加硫剤の他に、必要に応じてカーボンブラック、シリカ等の補強剤、プロセスオイル、可塑剤、加工助剤、充填剤、老化防止剤等の公知のゴム用添加剤を添加する。加硫ゴム発泡体は、常法により所定形状に加工成形することができる。すなわち、ゴム材料とカーボンブラック、プロセスオイル等をバンバリーミキサー等により混練してマスターバッチとし、冷却後のマスターバッチに発泡剤および加硫剤、加硫促進剤を添加して、ニーダー等により混練して反応性ゴム組成物とする。この反応性ゴム組成物を所定形状の成形型に供給して加熱することにより、発泡硬化してランフラットタイヤ用支持体の基材部が形成される。
加硫ゴム発泡体を製造するための発泡剤としては、加熱により分解して気体を発生する化合物である公知の化学発泡剤を使用する。具体的には、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム等の無機系発泡剤、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合物、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド類、p−トルエンスルホニルセミカルバジド等が例示される。これらの発泡剤と共に、サリチル酸、尿素ならびにこれらを含む発泡助剤を併用することも好適である。
ポリウレタン樹脂発泡体は、中空球状粒子とポリウレタン弾性体とから構成されるか、又は発泡剤にて発泡されたポリウレタン弾性体にて構成される。ポリウレタン弾性体は、公知のポリウレタン弾性体形成原料を使用して発泡体とすることができ、いずれもポリウレタン弾性体の技術分野において公知のポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物および鎖延長剤をポリウレタン弾性体形成原料とする(参照:岩田敬治著「ポリウレタン樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社;昭和62年9月25日発行)。
ポリウレタン弾性体は、ワンショット法とプレポリマー法により製造可能であり、いずれの方法であってもよいが、同じ原料を使用しても機械的強度などの物理特性に優れている弾性体が得られることから、プレポリマー法によることが好ましい。ポリウレタン発泡体の製造方法として、以下の方法が例示される。
(1)プレポリマー又はプレポリマーと鎖延長剤の混合物を、非反応性気体を巻き込むように撹拌してメレンゲ状態の気泡分散液とし、プレポリマーの場合にはさらに鎖延長剤を添加混合し、プレポリマーと鎖延長剤の混合物の場合にはそのまま所定成形型内に供給して反応硬化させる方法。
(2)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に発泡剤を添加して成形型内に供給し、反応と同時に発泡剤を気化させて発泡、硬化させる方法。
(3)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に中空球状粒子を添加分散させて成形型内に供給して硬化させる方法。
(1)プレポリマー又はプレポリマーと鎖延長剤の混合物を、非反応性気体を巻き込むように撹拌してメレンゲ状態の気泡分散液とし、プレポリマーの場合にはさらに鎖延長剤を添加混合し、プレポリマーと鎖延長剤の混合物の場合にはそのまま所定成形型内に供給して反応硬化させる方法。
(2)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に発泡剤を添加して成形型内に供給し、反応と同時に発泡剤を気化させて発泡、硬化させる方法。
(3)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に中空球状粒子を添加分散させて成形型内に供給して硬化させる方法。
上記(1)の製造方法によれば、均一な気泡径と密度とを備えた基材層が得られるという効果がある。非反応性気体としては、空気を使用することが形状の安定性が良好であり、好ましい。気泡分散液形成に際しては、ポリウレタンフォームの技術分野において公知の整泡剤を、ポリウレタン樹脂全量に対して0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%となるように添加することが好ましい。
上記(2)の製造方法において、ポリウレタン弾性体の発泡剤としては、ペンタンやフルオロアルキル化合物、水が例示される。水は、それ自体が気化するのではなく、イソシアネート基と反応して生成した炭酸ガスが発泡剤となる。ポリウレタン発泡体の製造においては、整泡剤を使用することが均一で微細な気泡が形成されるので好ましい。
上記(3)の製造方法において、中空球状粒子は、中空熱可塑性樹脂バルーンであることが好ましい。係る中空熱可塑性樹脂バルーンは、例えばポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン等の熱可塑性樹脂を使用し、内部に炭化水素などの有機溶剤を含むマイクロカプセルを加熱して得られる。市販品としては、エクスパンセル(日本フィライト社製)、ミクロパール(松本油脂社製)等を使用できる。
本実施形態の支持体の非発泡樹脂外層を形成する非発泡樹脂としては、必要な可とう性、強度などを有する材料であれば限定なく使用可能である。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、PFAやETFA等のフッ素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂などが例示される。
上記非発泡樹脂を基材部外周部に積層する方法としては、以下の方法が例示される。
(1)非発泡樹脂により非発泡樹脂外層部材を成形し、該非発泡樹脂外層部材と予め成形された基材部とを接着剤にて接着する方法。
(2)非発泡樹脂を円筒状の熱収縮フィルムとして非発泡樹脂外層部材を成形し、予め成形された基材部の外周面に、接着剤を塗布すると共に加熱収縮させて接着積層する方法。(3)予め成形した非発泡樹脂外層部材を成形型内に配設し、樹脂発泡体形成原料を注入して硬化させて基材部を成形すると同時に非発泡樹脂外層部材と接着する方法。
(4)予め成形された基材部の外周部に成形型により非発泡樹脂外層成形キャビティーを形成し、該キャビティーに非発泡樹脂外層構成材料を注入して非発泡樹脂外層を形成する方法。
(1)非発泡樹脂により非発泡樹脂外層部材を成形し、該非発泡樹脂外層部材と予め成形された基材部とを接着剤にて接着する方法。
(2)非発泡樹脂を円筒状の熱収縮フィルムとして非発泡樹脂外層部材を成形し、予め成形された基材部の外周面に、接着剤を塗布すると共に加熱収縮させて接着積層する方法。(3)予め成形した非発泡樹脂外層部材を成形型内に配設し、樹脂発泡体形成原料を注入して硬化させて基材部を成形すると同時に非発泡樹脂外層部材と接着する方法。
(4)予め成形された基材部の外周部に成形型により非発泡樹脂外層成形キャビティーを形成し、該キャビティーに非発泡樹脂外層構成材料を注入して非発泡樹脂外層を形成する方法。
上記の中で、予め非発泡樹脂外層を成形した場合には、その内面(接着面)を、接着強度を高めるために構成樹脂に応じたコロナ放電処理、プラズマ処理、ブラスト処理等の接着処理ないしプライマー処理をすることは、好適な態様である。
本発明のランフラットタイヤ用支持体のリム部近傍に設ける補強部は、補強繊維と非発泡樹脂にて構成される。補強部を構成する非発泡樹脂は、基材部を構成する樹脂材料の非発泡体であることが、発泡体樹脂層との接着強度が高く、好ましい。
補強繊維は、公知の補強繊維が限定なく使用できる。例えばナイロン6,6等のポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、スチールコードが例示される。補強繊維はモノフィラメントであってもよく、従ってピアノ線のようなものであってもよい。これらの補強繊維は、ポリウレタンフォームとの接着性を向上させるための接着処理を行って使用することが好ましい。
非発泡樹脂外層の内周側に外側補強繊維層を設ける方法としては、以下のような方法を採用できる。
(1)非発泡樹脂外層を作製する際に、その内周側に外側補強繊維層を配置して一体成形する。
(2)非発泡樹脂外層を作製した後、その内周側に外側補強繊維層を接着剤により貼着する。
(3)予め成形した基材部の外周に、必要に応じて接着剤を使用して巻回貼着した後、非発泡樹脂外層を形成する材料を注入して成形する。
(1)非発泡樹脂外層を作製する際に、その内周側に外側補強繊維層を配置して一体成形する。
(2)非発泡樹脂外層を作製した後、その内周側に外側補強繊維層を接着剤により貼着する。
(3)予め成形した基材部の外周に、必要に応じて接着剤を使用して巻回貼着した後、非発泡樹脂外層を形成する材料を注入して成形する。
補強繊維は、糸状体ないしモノフィラメントを周方向に巻回してもよく、織布やネットに形成したものであってもよい。
補強部は、予め補強繊維と非発泡樹脂とで成形した補強部部材を成形型に配設し、樹脂発泡体形成原料を注入して樹脂発泡体を硬化させて基材部を成形すると同時に補強部部材と接着する方法、予め成形した基材部と補強繊維とを成形型に配設し、非発泡樹脂形成原料を注入して反応硬化させる方法などにより形成することができる。
本発明のランフラットタイヤにおいて、タイヤ本体内面とランフラット状態での走行時に、タイヤ本体内面と接触するランフラットタイヤ用支持体の外周面の少なくとも一方に塗布する低膨潤性の潤滑剤としては、例えばグリセリン、ポリグリセリンが好適な材料として例示される。
〔第2実施形態〕
図3は、第2実施形態に係る支持体を示しており、図4はそのY−Y断面構造を示す。この支持体21には、側部に凹部が形成されている。支持体21は、外周部29、内周部25から構成されており、凹部23、24が、左右の側部に形成されている。図2に示したものと同様に、外周部の最外層には非発泡樹脂外層22が設けられていて、その内周側に外側補強繊維層17が設けられていると共に、内周部25のリムとの接触側である内周面には、内側補強繊維層18を含む補強部27が設けられている。軽量化のための凹部形成位置は、側部に限定されるものではなく、トレッド内面と接する外周部の表面に形成されていてもよく、側部と外周部の双方に設けられていてもよい。
図3は、第2実施形態に係る支持体を示しており、図4はそのY−Y断面構造を示す。この支持体21には、側部に凹部が形成されている。支持体21は、外周部29、内周部25から構成されており、凹部23、24が、左右の側部に形成されている。図2に示したものと同様に、外周部の最外層には非発泡樹脂外層22が設けられていて、その内周側に外側補強繊維層17が設けられていると共に、内周部25のリムとの接触側である内周面には、内側補強繊維層18を含む補強部27が設けられている。軽量化のための凹部形成位置は、側部に限定されるものではなく、トレッド内面と接する外周部の表面に形成されていてもよく、側部と外周部の双方に設けられていてもよい。
凹部23、24の形状、個数は、支持体21が所定の機械的強度などの要請を満たす限り特に限定されるものではない。図3、4には直方体形状の例を示したが、半卵型形状であってもよく、その他の形状であってもよい。凹部の体積比率が大きいほど支持体21の軽量化が図れる。図3、4に示した直方体形状の凹部の大きさは、高さH,奥行きD,及び周方向の長さに対応する角度θにて決定される。
〔第3実施形態〕
図5は、リムに装着された第3実施形態に係る支持体34を示す。この支持体34は、割りリム36にタイヤ本体12が装着されると共に、表面に多数の溝31aを形成した非発泡樹脂外層31である点に特徴を有する。このようになっていると、基材部33を挟んで非発泡樹脂外層31の内周側に外側補強繊維層17が設けられていると共に、リム36との接触側である内周面に、内側補強繊維層18を含む補強部37が設けられているため、強度的には上記実施形態と同様であり、しかも、非発泡樹脂外層31の表面に多数の溝31aが形成されているので、支持体34の重量が確実に軽減され、ランフラットタイヤ全体の重量を軽減できるという利点を有する。更に加えて、第2実施形態に示したような、支持体の基材部33側部に適度なサイズの凹部を形成するようにしてもよい。
図5は、リムに装着された第3実施形態に係る支持体34を示す。この支持体34は、割りリム36にタイヤ本体12が装着されると共に、表面に多数の溝31aを形成した非発泡樹脂外層31である点に特徴を有する。このようになっていると、基材部33を挟んで非発泡樹脂外層31の内周側に外側補強繊維層17が設けられていると共に、リム36との接触側である内周面に、内側補強繊維層18を含む補強部37が設けられているため、強度的には上記実施形態と同様であり、しかも、非発泡樹脂外層31の表面に多数の溝31aが形成されているので、支持体34の重量が確実に軽減され、ランフラットタイヤ全体の重量を軽減できるという利点を有する。更に加えて、第2実施形態に示したような、支持体の基材部33側部に適度なサイズの凹部を形成するようにしてもよい。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例1)
<1>補強部部材の作製
ランフラットタイヤを装着するリムの外径と同じ外径の内筒にて形成される内径420mm,外径426mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する補強部成形型の内筒の外周面にガラス繊維にて形成されたネット(品番:KS5431。カネボウ(株)製)を巻き付ける。
<1>補強部部材の作製
ランフラットタイヤを装着するリムの外径と同じ外径の内筒にて形成される内径420mm,外径426mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する補強部成形型の内筒の外周面にガラス繊維にて形成されたネット(品番:KS5431。カネボウ(株)製)を巻き付ける。
80℃に加温したイソシアネート基末端プレポリマーであるアジプレンL−100(ユニロイヤル社)500gに120℃にて溶解したMOCA(イハラケミカル社)60.5gを添加し、混合撹拌した後真空脱泡して非発泡樹脂形成原料とした。
ガラス繊維製ネットを配置した補強部成形型を100℃に加温し、上記の非発泡樹脂形成原料を円筒状のキャビティーに注入し、100℃にて1時間硬化させ、補強部部材を作製した。
<2>基材部の作製
外径504mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒に<1>にて作製した補強部部材を装着し、100℃に加熱した。
<2>基材部の作製
外径504mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒に<1>にて作製した補強部部材を装着し、100℃に加熱した。
5000gのアジプレンL−100を80℃に加熱し、シリコン整泡剤SH−192(東レダウコーニングシリコン社)150gを添加し、20L容器にて2軸撹拌機を使用して空気中で撹拌し、液の体積が元の2倍になるまで撹拌してメレンゲ状態の気泡分散液とした。この気泡分散液を50℃に温度調節した後に120℃にて溶解したMOCA605gを添加し、均一に混合して樹脂発泡体形成原料とした。
得られた樹脂発泡体形成原料を、補強部部材を装着した基材層成形型の円筒状キャビティーに注入し、100℃にて1時間加熱硬化させて、補強部を有する図3に示した形状の基材部を作製した。基材部の密度は、0.6g/cm3、5%オフセット応力は2.0MPaであった。
<3>非発泡樹脂外層の作製
上記<2>にて作製した補強部を有する樹脂発泡体層の外周面成形部分の型材を取り外した後、補強部部材に使用した内側補強繊維層と同じガラス繊維製ネットを巻回し、外径510mm,幅(深さ)110mmの成形型を装着し、補強部を有する基材部の外周面に円筒状のキャビティーを形成した。このキャビティーに<1>補強部部材の作製に使用したのと同じアジプレンL−100とMOCAを混合したポリウレタン形成原料を注入し、100℃にて8時間硬化させて、外側補強繊維層を有する非発泡樹脂外層を形成し、ランフラットタイヤ用支持体1を作製した。非発泡樹脂外層を構成するポリウレタン樹脂は、ショアA硬度にて90であった。
<3>非発泡樹脂外層の作製
上記<2>にて作製した補強部を有する樹脂発泡体層の外周面成形部分の型材を取り外した後、補強部部材に使用した内側補強繊維層と同じガラス繊維製ネットを巻回し、外径510mm,幅(深さ)110mmの成形型を装着し、補強部を有する基材部の外周面に円筒状のキャビティーを形成した。このキャビティーに<1>補強部部材の作製に使用したのと同じアジプレンL−100とMOCAを混合したポリウレタン形成原料を注入し、100℃にて8時間硬化させて、外側補強繊維層を有する非発泡樹脂外層を形成し、ランフラットタイヤ用支持体1を作製した。非発泡樹脂外層を構成するポリウレタン樹脂は、ショアA硬度にて90であった。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例2)
非発泡樹脂外層構成原料として、アジプレンL−325(ユニロイヤル社)500gに対してMOCAを128g添加混合した組成物を使用した点を除いて、(ランフラットタイヤ用支持体の製造例1)と全く同様にしてランフラットタイヤ用支持体2を作製した。非発泡樹脂外層を構成するポリウレタン樹脂は、ショアD硬度にて60であった。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例3)
非発泡樹脂外層として、厚さ500μmのベルト状PETフィルムを、内面をコロナ放電処理した後、ポリウレタン接着剤を使用して内側補強繊維層に使用したガラス繊維製ネットを内面に貼着し使用した。外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒にランフラットタイヤ用支持体の製造例1<1>にて作製した補強部部材を装着し、外周面成形型の内面に上記のベルト状PETフィルムを貼着し、残りのキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<2>の樹脂発泡体形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、ランフラットタイヤ用支持体3を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例4)
非発泡樹脂外層として、厚さ25μmのベルト状ナイロン6,6フィルムを使用した点を除いて上記(ランフラットタイヤ用支持体の製造例3)と同様にしてランフラットタイヤ用支持体4を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例5)
非発泡樹脂外層として、厚さ3mmのショア硬度Aが90のSBRベースのベルト状加硫ゴムを、内面にクロロプレンゴム系の接着剤を塗布し、ガラス繊維製ネットを貼着して使用した点を除いては、上記(ランフラットタイヤ用支持体の製造例3)と同様にしてランフラットタイヤ用支持体5を作製した。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例6)
外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型のキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<2>の樹脂発泡体形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、補強部、非発泡樹脂外層を共に有しないランフラットタイヤ用支持体6を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例7)
外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒にランフラットタイヤ用支持体の製造例1<1>にて作製した補強部部材を装着し、残りのキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<2>の樹脂発泡体形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、非発泡樹脂外層を有しないランフラットタイヤ用支持体7を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例8)
外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒にランフラットタイヤ用支持体の製造例1<1>にて作製した補強部部材を装着し、残りのキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<3>の非発泡樹脂外層形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、基材層、非発泡樹脂外層共に非発泡のポリウレタン樹脂にて形成されたランフラットタイヤ用支持体8を得た。基材層の密度は1.05g/cm3であった。
(評価)
ランフラットタイヤ用支持体の重量、ランフラット状態での耐久性を評価した。ランフラット状態での耐久性は、以下の方法にて行った。
<ランフラットタイヤの作製>
タイヤ(235/45ZR/17)の内面に潤滑剤としてポリプロピレングリコールを塗布し、支持体をタイヤ内部に挿入した。17インチの3Pリムを装着し、タイヤに所定の空気圧を充填し、ビードを所定位置にセットした後に空気圧をゼロとした。このランフラットタイヤを荷重400kgf,走行速度80km/hにてドラムテスターによりランフラット状態での走行試験を行った。結果は、3時間連続走行(走行距離240km)に耐えたものを「良好」とした。評価結果は(表1)に示した。
非発泡樹脂外層構成原料として、アジプレンL−325(ユニロイヤル社)500gに対してMOCAを128g添加混合した組成物を使用した点を除いて、(ランフラットタイヤ用支持体の製造例1)と全く同様にしてランフラットタイヤ用支持体2を作製した。非発泡樹脂外層を構成するポリウレタン樹脂は、ショアD硬度にて60であった。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例3)
非発泡樹脂外層として、厚さ500μmのベルト状PETフィルムを、内面をコロナ放電処理した後、ポリウレタン接着剤を使用して内側補強繊維層に使用したガラス繊維製ネットを内面に貼着し使用した。外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒にランフラットタイヤ用支持体の製造例1<1>にて作製した補強部部材を装着し、外周面成形型の内面に上記のベルト状PETフィルムを貼着し、残りのキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<2>の樹脂発泡体形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、ランフラットタイヤ用支持体3を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例4)
非発泡樹脂外層として、厚さ25μmのベルト状ナイロン6,6フィルムを使用した点を除いて上記(ランフラットタイヤ用支持体の製造例3)と同様にしてランフラットタイヤ用支持体4を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例5)
非発泡樹脂外層として、厚さ3mmのショア硬度Aが90のSBRベースのベルト状加硫ゴムを、内面にクロロプレンゴム系の接着剤を塗布し、ガラス繊維製ネットを貼着して使用した点を除いては、上記(ランフラットタイヤ用支持体の製造例3)と同様にしてランフラットタイヤ用支持体5を作製した。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例6)
外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型のキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<2>の樹脂発泡体形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、補強部、非発泡樹脂外層を共に有しないランフラットタイヤ用支持体6を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例7)
外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒にランフラットタイヤ用支持体の製造例1<1>にて作製した補強部部材を装着し、残りのキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<2>の樹脂発泡体形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、非発泡樹脂外層を有しないランフラットタイヤ用支持体7を得た。
(ランフラットタイヤ用支持体の製造例8)
外径510mm,内径420mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒にランフラットタイヤ用支持体の製造例1<1>にて作製した補強部部材を装着し、残りのキャビティーにランフラットタイヤ用支持体の製造例1<3>の非発泡樹脂外層形成原料を注入、充填して100℃にて8時間硬化させ、基材層、非発泡樹脂外層共に非発泡のポリウレタン樹脂にて形成されたランフラットタイヤ用支持体8を得た。基材層の密度は1.05g/cm3であった。
(評価)
ランフラットタイヤ用支持体の重量、ランフラット状態での耐久性を評価した。ランフラット状態での耐久性は、以下の方法にて行った。
<ランフラットタイヤの作製>
タイヤ(235/45ZR/17)の内面に潤滑剤としてポリプロピレングリコールを塗布し、支持体をタイヤ内部に挿入した。17インチの3Pリムを装着し、タイヤに所定の空気圧を充填し、ビードを所定位置にセットした後に空気圧をゼロとした。このランフラットタイヤを荷重400kgf,走行速度80km/hにてドラムテスターによりランフラット状態での走行試験を行った。結果は、3時間連続走行(走行距離240km)に耐えたものを「良好」とした。評価結果は(表1)に示した。
11 非発泡樹脂
13 基材部
14 支持体
15 補強部
16 リム
17 外側補強繊維層
18 内側補強繊維層
13 基材部
14 支持体
15 補強部
16 リム
17 外側補強繊維層
18 内側補強繊維層
Claims (7)
- リムに装着されると共に樹脂発泡体からなる基材部を有していて、この基材部の外周部に非発泡樹脂外層を備え、前記リムに接する内周部に補強部を備えるランフラットタイヤ用支持体において、前記非発泡樹脂外層の内周側に外側補強繊維層を設けると共に、前記補強部に内側補強繊維層を設けたことを特徴とするランフラットタイヤ用支持体。
- 前記基材部は、密度が0.3〜0.9g/cm3の樹脂発泡体からなると共に、前記補強部は非発泡樹脂により構成されていて、前記内側補強繊維層は前記補強部の内部に埋設されている請求項1に記載のランフラットタイヤ用支持体。
- 前記樹脂発泡体が、平均気泡径が20〜200μmの独立気泡ポリウレタン樹脂発泡体である請求項1又は2に記載のランフラットタイヤ用支持体。
- 前記基材部が、側面部に複数の凹部を有するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ用支持体。
- 前記非発泡樹脂外層の表面に、多数の溝が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ用支持体。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ用支持体を備えたランフラットタイヤ。
- タイヤ内面と前記ランフラットタイヤ用支持体外周面の少なくとも一方に、前記タイヤ内面を構成するゴム材料と前記ランフラットタイヤ用支持体構成材料のいずれについても低膨潤性の潤滑剤が塗布されている請求項6に記載のランフラットタイヤ。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP2004132814A JP2005313736A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | ランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤ |
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CA002563036A CA2563036A1 (en) | 2004-04-27 | 2005-04-25 | Run-flat tire support, manufacturing method therefor, and a run-flat tire with the run-flat tire support fixedly mounted thereto |
US11/587,546 US20070215266A1 (en) | 2004-04-27 | 2005-04-25 | Run-Flat Tire Support, Manufacturing Method Therefor, and a Run-Flat Tire with the Run-Flat Tire Support Fixedly Mounted Thereto |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004132814A JP2005313736A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | ランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP2004132814A Withdrawn JP2005313736A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-28 | ランフラットタイヤ用支持体とこれを備えたランフラットタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005313736A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100739351B1 (ko) | 2006-08-28 | 2007-07-16 | 조은호 | 차량용 안전 휠 |
JP2007277414A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | ランフラットタイヤの安全支持体用潤滑組成物 |
WO2018003834A1 (ja) | 2016-06-29 | 2018-01-04 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ/ホイール組立体 |
WO2018128134A1 (ja) | 2017-01-05 | 2018-07-12 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ/ホイール組立体 |
-
2004
- 2004-04-28 JP JP2004132814A patent/JP2005313736A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007277414A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | ランフラットタイヤの安全支持体用潤滑組成物 |
KR100739351B1 (ko) | 2006-08-28 | 2007-07-16 | 조은호 | 차량용 안전 휠 |
WO2008026831A1 (en) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Eun-Ho Jo | Safety wheel for vehicle |
WO2018003834A1 (ja) | 2016-06-29 | 2018-01-04 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ/ホイール組立体 |
WO2018128134A1 (ja) | 2017-01-05 | 2018-07-12 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤ/ホイール組立体 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070328 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090804 |