JP2005313792A - ランフラットタイヤ支持体固定部材及びランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】リムの支持体取付部外周面と支持体内周面とが高精度で一致しなくても支持体をリムに装着することを可能とするランフラット支持体固定部材並びに該支持体固定部材を使用してランフラットタイヤ支持体を装着固定したランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】厚さtが1〜5(mm)、内径がDi(mm)であるシームレスベルト形状の樹脂からなり、ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Di≦Drであり、かつDs−2t<Drであるランフラットタイヤ支持体固定部材20とする。
【選択図】図1
【解決手段】厚さtが1〜5(mm)、内径がDi(mm)であるシームレスベルト形状の樹脂からなり、ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Di≦Drであり、かつDs−2t<Drであるランフラットタイヤ支持体固定部材20とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車用タイヤのリムに装着され、空気タイヤの内部に配設されてタイヤがパンクした場合に必要なタイヤ外径を維持し、安全に走行可能とするランフラットタイヤ支持体をリムに装着固定するための固定部材及び該固定部材を使用してランフラットタイヤ支持体を装着固定したランフラットタイヤに関するものである。
ランフラットタイヤは、タイヤがパンクした場合やその他の原因でタイヤの空気圧が大きく低下し或いはゼロとなった場合にも、最寄りのサービス施設まで到達するまでの間、車両の荷重と走行に耐え得る耐久性を備えたタイヤである。ランフラットタイヤとしては、タイヤのサイド部を補強したサイド補強タイプとタイヤ内部に支持体(中子)を収容した中子タイプとが実用化されている。
中子タイプのランフラットタイヤ支持体としては、可とう性の非発泡エラストマーにて作製した支持体(特許文献1)などが公知である。
ランフラットタイヤ支持体は、ランフラット状態での走行時には、直接車両の荷重を受けるものであり、タイヤと同様にリムとしっかりと固着していることが要求される。リムとの固定力を高めるために、ランフラットタイヤ支持体のリムとの当接面側に繊維補強した補強部を設けることも公知である(特許文献2)。
特開平10−6721号公報
US 6,598,633 B1号公報
しかし、特許文献1ないし2に記載の支持体は、予め成形された繊維層を含む補強部が支持体と一体に、かつ内周面が平坦となるように形成されたものであるため、補強部の剛性が高く、支持体の内径がわずかに大きいだけで支持体とリムとの間の固定力が低下し、支持体の内径が少しでもリムの外径より小さいとリムに装着できない。従って、リムの支持体取付部外径と支持体内径が高い精度で一致する必要が有り、製造時のリムの外径や支持体の内径のばらつきを考慮すると安定した製造が困難である。
また特許文献2のランフラットタイヤ支持体は、リムとの当接面近傍に補強部を設け、かつ補強部の内表面に突起部を形成し、この突起部の作用によりランフラットタイヤ支持体とリムとを強固に固定しようとするものである。しかるに、係る構造のランフラットタイヤ支持体を使用したランフラットタイヤがランフラット状態で走行すると当該突起部に大きな応力が集中してかかって破損する場合があるという問題を有する。
本発明は、係る事情に鑑みて、リムの支持体取付部外周面と支持体内周面とが高精度で一致しなくても支持体をリムに強固に装着固定することを可能とするランフラット支持体固定部材並びに該支持体固定部材を使用してランフラットタイヤ支持体を装着固定したランフラットタイヤを提供することを目的とする。
本発明のランフラットタイヤ支持体固定部材は、厚さtが1〜5(mm)、内径がDi(mm)であるシームレスベルト形状の樹脂からなり、ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Di≦Drであり、かつDs−2t<Drであることを特徴とする。
係るランフラット支持体固定部材は、リムの支持体取付部外径(単にリム外径と称する場合もある。)と支持体内径とが高精度で一致しなくても支持体をリムに装着することを可能とするものである。
即ち、ランフラットタイヤ支持体の内径Dsは、リムの外径をDr(mm)に対して、Dr<Dsとなるように設定し、リムと支持体との間に前記構成の固定部材を圧入、嵌挿し支持体とリムとを装着固定する。
シームレスベルト状の樹脂からなる固定部材は可とう性を有するため、繊維補強された固定部よりも伸び変形や圧縮変形が容易であり、リム、支持体並びに固定部材に製造時の寸法のばらつきがあっても、固定部材のリムへの嵌挿が容易であり、かつリムと支持体の間に嵌挿させて支持体とリムとを簡易にかつ強固に装着固定することができる。
走行による遠心力により固定部材が伸びることを考慮すると、Di<Drであることがより好ましい。
ランフラットタイヤ支持体固定部材の厚さtが1mm未満の場合には、剛性が小さくなって、支持体とリムとの間に押し込むことが難しくなり、5mmを超えると剛性が高くなって、リムに嵌挿するためには寸法精度を高くしなければならなくなる。また、軽量化された支持体を使用した場合においてはランフラットタイヤの重量が増加する。
上記ランフラットタイヤ支持体固定部材は、前記樹脂の100%伸長モジュラスが2MPa以上、20MPa以下の弾性体であることが好ましい。
係る弾性体にて形成されたランフラットタイヤ支持体固定部材は、伸縮性を有しているので、とりわけ、リム、支持体並びに固定部材に製造時の寸法のばらつきがあっても、固定部材のリムへの嵌挿が容易であり、リムと支持体の間に嵌挿して支持体とリムとを簡易にかつ強固に装着固定することができる。
固定部材構成樹脂の100%伸長モジュラスが2MPa未満の場合には、樹脂(弾性体)が柔らかすぎてリムとし自体との間への押し込み時にしわ等の変形を起こす場合が生じ、20MPaを超えると、内径が製造のばらつきによりリムの外径より小さくなるとリムへの嵌挿が困難となる場合がある。
上述のランフラットタイヤ支持体固定部材は、前記ランフラットタイヤ支持体の内周部の幅をWsとした場合に、幅Wが(1/5)Ws以上、Ws以下であることが好ましい。
固定部材の幅が広すぎると支持体のリムへの装着後に、固定部材のはみだしが生じ、狭すぎると支持体とリムとの固定が十分ではなくなる。固定部材の幅Wが(1/5)Wsに近く狭い場合には、支持体の両側に固定部材を嵌挿、介在させてもよい。
上述のランフラットタイヤ支持体固定部材は、内周片端部に厚肉部を有することが好ましい。
かかる厚肉部により、ランフラットタイヤ支持体とリムとの固定においてくさび効果が発揮され、より強固な装着固定が行える。
本発明のランフラットタイヤは、リムにタイヤ及びランフラットタイヤ支持体を装着したランフラットタイヤであって、
前記ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Ds>Drであり、
前記リムに前記ランフラットタイヤ支持体を外嵌して前記リム外周面と前記ランフラットタイヤ支持体の内周面との間にランフラットタイヤ支持体固定部材を挿入固定されており、
前記ランフラットタイヤ支持体固定部材は、厚さtが1〜5(mm)、内径がDi(mm)であるシームレスベルト形状の樹脂からなり、ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Di≦Drであり、かつDs−2t<Drであることを特徴とする。
前記ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Ds>Drであり、
前記リムに前記ランフラットタイヤ支持体を外嵌して前記リム外周面と前記ランフラットタイヤ支持体の内周面との間にランフラットタイヤ支持体固定部材を挿入固定されており、
前記ランフラットタイヤ支持体固定部材は、厚さtが1〜5(mm)、内径がDi(mm)であるシームレスベルト形状の樹脂からなり、ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Di≦Drであり、かつDs−2t<Drであることを特徴とする。
係る構成のランフラットタイヤは、リムの支持体取付部外径(リム外径)と支持体内径とが高精度で一致しなくても、固定部材の作用により支持体がリムに強固に装着されたランフラットタイヤである
上述のランフラットタイヤにおいては、前記ランフラットタイヤ用支持体は、少なくとも密度が0.3〜0.9g/cm3 の樹脂発泡体からなる基材部と前記基材部のリム装着部に設けられた補強部とを備えているものであることが好ましい。
上述のランフラットタイヤにおいては、前記ランフラットタイヤ用支持体は、少なくとも密度が0.3〜0.9g/cm3 の樹脂発泡体からなる基材部と前記基材部のリム装着部に設けられた補強部とを備えているものであることが好ましい。
係るランフラットタイヤは、支持体が従来よりも軽量化されたものであり、かつランフラット状態での走行においてタイヤ内面との摺動による支持体表面の摩耗が抑制されたものである。
上記のランフラットタイヤ用支持体は、さらに前記基材部の少なくとも外周面を被覆する非発泡樹脂外層を備えていることが好ましい。
かかる非発泡樹脂外層の存在により、樹脂発泡体からなる基材層のランフラット状態での走行におけるタイヤ内面との摩耗が低減される。
係る非発泡樹脂外層は、基材部と異なる樹脂材料であってもよく、同じ樹脂材料であってもよい。非発泡樹脂外層の厚さは、ランフラット状態における必要な走行距離が確保されればよく、特に限定されるものではないが、0.01〜3mmであることが好ましい。非発泡樹脂外層の厚さが薄すぎるとわずかな摩耗で基材部がタイヤ内面と摺動することになり、厚すぎると支持体の軽量化の要請に対応できなくなる。
基材部を構成する樹脂発泡体の密度が0.3g/cm3 未満の場合には、機械的強度が低下する場合があり、0.9g/cm3 を超えると軽量化効果が十分ではなくなる。樹脂発泡体の密度は、0.4〜0.7g/cm3 であることが、強度と軽量化のバランスが優れている点でより好ましい。基材部を構成する樹脂発泡体は、5%オフセット応力が0.3〜3MPaの発泡弾性体であることが好ましい。樹脂発泡体の5%オフセット応力が0.3MPa未満の場合には、ランフラット走行時の耐荷重性が十分ではなく、3MPaを超えると硬くなりすぎてタイヤへの装着が困難になり、またランフラット状態での走行時の振動が大きくなるという問題を生じる。オフセット応力は、圧縮試験により求められる(プラスチック標準試験方法研究会編「プラスチック試験ハンドブック」(日刊工業新聞社)第71〜72頁参照)。
また上述のランフラットタイヤにおいては、前記樹脂発泡体が、平均気泡径が20〜200μmの独立気泡ポリウレタン樹脂発泡体であることが好ましい。
係るランフラットタイヤは、支持体が樹脂発泡体の中でもとりわけ軽量であってかつ機械的強度、弾性等に優れたものである。
上記ランフラットタイヤにおける支持体は、前記基材部が、側面部に複数の凹部を有するものであることが好ましい。
係る構成のランフラットタイヤ用支持体は、必要な強度を有しつつより軽量化されたものであり、ランフラットタイヤ全体としての軽量化に有効である。
上記ランフラットタイヤにおける支持体の前記補強部は、補強繊維と非発泡樹脂にて構成されていることが好ましい。
係る構成を有するランフラットタイヤ支持体を固定部材を使用してリムに装着すると、強固な装着を行うことができ、ランフラット状態での走行時の走行安定性が確保できる。
上述のランフラットタイヤにおいては、タイヤ内面と前記ランフラットタイヤ用支持体外周面の少なくとも一方に、前記タイヤ内面を構成するゴム材料と前記ランフラットタイヤ用支持体構成材料のいずれについても低膨潤性の潤滑剤が塗布されていることが好ましい。
潤滑剤の塗布により、ランフラット状態での走行距離をさらに長くすることが可能となる。「低膨潤性」とは、膨潤度が小さく、材料強度の低下を引き起こさない程度の膨潤であることを意味し、膨潤しないことが好ましい。
本発明のランフラットタイヤ支持体固定部材を構成する樹脂は、1〜5mmの厚さにおいて可とう性を有する樹脂は限定なく使用することができる。具体的には、加硫ゴム、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ETFE等のフッ素径樹脂、EVA樹脂、熱可塑性エラストマー等が例示される。これらの中でも、圧縮永久歪みが小さく、強度にも優れていることから、加硫ゴム又はポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。
加硫ゴムを構成するゴム材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ミラブル型ウレタンゴム等が好適なものとして例示される。
加硫ゴムには、加硫促進剤、加硫剤の他に、必要に応じてカーボンブラック、シリカ、有機短繊維、無機短繊維、カーボン繊維の短繊維等の補強剤、プロセスオイル、可塑剤、加工助剤、充填剤、老化防止剤等の公知のゴム用添加剤を添加する。加硫ゴムは、常法により所定形状に加工成形することができる。即ち、ゴム材料とカーボンブラック、プロセスオイル等をバンバリーミキサー等により混練してマスターバッチとし、冷却後のマスターバッチに加硫剤と加硫促進剤とを添加して、ニーダー等により混練して反応性ゴム組成物とする。この反応性ゴム組成物を公知の方法によりシームレスベルト状に成形する。
ポリウレタン弾性体は、ワンショット法とプレポリマー法により製造可能であり、いずれの方法であってもよいが、同じ原料を使用しても機械的強度等の物理特性に優れている弾性体が得られることから、プレポリマー法によることが好ましい。ポリウレタン弾性体は、公知の方法によりシームレスベルト状の固定部材に成形可能である。
本発明のランフラットタイヤ支持体の基材部を構成する樹脂発泡体は、支持体として要求される特性を備えているものは限定なく使用可能である。特に可とう性、弾性等を考慮すると、いずれも熱硬化性材料である加硫ゴム発泡体、ポリウレタン樹脂発泡体の使用が好適である。
樹脂発泡体は、公知の方法により製造可能である。成形方法としては、具体的には、加熱により分解して気体を発生する化学発泡剤や気化して発泡体を形成する発泡剤を樹脂ないし樹脂形成原料に添加して加熱し、所定形状の発泡体とする成形方法、樹脂形成原料を発泡剤や非反応性気体との撹拌により発泡体(気泡分散液)とした後に所定形状にして硬化させる成形方法などが例示される。
加硫ゴム発泡体を構成するゴム材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ミラブル型ウレタンゴム等が好適なものとして例示される。
加硫ゴム発泡体には、発泡剤、加硫促進剤、加硫剤の他に、必要に応じてカーボンブラック、シリカ等の補強剤、プロセスオイル、可塑剤、加工助剤、充填剤、老化防止剤等の公知のゴム用添加剤を添加する。加硫ゴム発泡体は、常法により所定形状に加工成形することができる。即ち、ゴム材料とカーボンブラック、プロセスオイル等をバンバリーミキサー等により混練してマスターバッチとし、冷却後のマスターバッチに発泡剤及び加硫剤、加硫促進剤を添加して、ニーダー等により混練して反応性ゴム組成物とする。この反応性ゴム組成物を所定形状の成形型に供給して加熱することにより、発泡硬化してランフラットタイヤ支持体基材部が形成される。
加硫ゴム発泡体を製造するための発泡剤としては、加熱により分解して気体を発生する化合物である公知の化学発泡剤を使用する。具体的には、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム等の無機系発泡剤、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のニトロソ化合物、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド類、p−トルエンスルホニルセミカルバジド等が例示される。これらの発泡剤と共に、サリチル酸、尿素並びにこれらを含む発泡助剤を併用することも好適である。
ポリウレタン樹脂発泡体は、中空球状粒子とポリウレタン弾性体とから構成されるか、又は発泡剤にて発泡されたポリウレタン弾性体にて構成される。ポリウレタン弾性体は、公知のポリウレタン弾性体形成原料を使用して発泡体とすることができ、いずれもポリウレタン弾性体の技術分野において公知のポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物及び鎖延長剤をポリウレタン弾性体形成原料とする(参照:岩田敬治著「ポリウレタン樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社;昭和62年9月25日発行)。
ポリウレタン弾性体は、ワンショット法とプレポリマー法により製造可能であり、いずれの方法であってもよいが、同じ原料を使用しても機械的強度等の物理特性に優れている弾性体が得られることから、プレポリマー法によることが好ましい。ポリウレタン発泡体の製造方法としては、以下の方法が例示される。
(1)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に中空球状粒子を添加分散させて成形型内に供給して硬化させる方法。
(2)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に発泡剤を添加して成形型内に供給し、反応と同時に発泡剤を気化させて発泡、硬化させる方法。
(3)プレポリマー又はプレポリマーと鎖延長剤の混合物を非反応性気体を巻き込むように撹拌してメレンゲ状態とし、プレポリマーの場合にはさらに鎖延長剤を添加混合し、プレポリマーと鎖延長剤の混合物の場合にはそのまま所定成形型内に供給して反応硬化させる方法。
(1)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に中空球状粒子を添加分散させて成形型内に供給して硬化させる方法。
(2)液状のポリウレタン弾性体構成原料組成物に発泡剤を添加して成形型内に供給し、反応と同時に発泡剤を気化させて発泡、硬化させる方法。
(3)プレポリマー又はプレポリマーと鎖延長剤の混合物を非反応性気体を巻き込むように撹拌してメレンゲ状態とし、プレポリマーの場合にはさらに鎖延長剤を添加混合し、プレポリマーと鎖延長剤の混合物の場合にはそのまま所定成形型内に供給して反応硬化させる方法。
上記の中空球状粒子は、中空熱可塑性樹脂バルーンであることが好ましい。係る中空熱可塑性樹脂バルーンは、例えばポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン等の熱可塑性樹脂を使用し、内部に炭化水素等の有機溶剤を含むマイクロカプセルを加熱して得られる。市販品としては、エクスパンセル(日本フィライト社製)、ミクロパール(松本油脂社製)等が使用可能である。
ポリウレタン弾性体の発泡剤としては、ペンタンやフルオロアルキル化合物、水が例示される。水は、それ自体が気化するのではなく、イソシアネート基と反応して生成した炭酸ガスが発泡剤となる。ポリウレタン発泡体の製造においては、整泡剤を使用することが均一で微細な気泡が形成されるので好ましい。
ランフラットタイヤ支持体において、樹脂発泡体の基材層に設けることが好ましい非発泡樹脂外層を形成する非発泡樹脂としては、必要な可とう性、強度等を有する材料が限定なく使用可能である。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、PFAやETFA等のフッ素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂等が例示される。
上記非発泡樹脂を基材部外周部に積層する方法としては、以下の方法が例示される。
(1)非発泡樹脂により非発泡樹脂外層部材を成形し、該非発泡樹脂外層部材と予め成形された基材部とを接着剤にて接着する方法。
(2)非発泡樹脂を円筒状の熱収縮フィルムとして非発泡樹脂外層部材を成形し、予め成形された基材部の外周面に、接着剤を塗布すると共に加熱収縮させて接着積層する方法。(3)予め成形した非発泡樹脂外層部材を成形型内に配設し、樹脂発泡体形成原料を注入して硬化させて基材部を成形すると同時に非発泡樹脂外層部材と接着する方法。
(4)予め成形された基材部の外周部に成形型により非発泡樹脂外層成形キャビティーを形成し、該キャビティーに非発泡樹脂外層構成材料を注入して非発泡樹脂外層を形成する方法。
(1)非発泡樹脂により非発泡樹脂外層部材を成形し、該非発泡樹脂外層部材と予め成形された基材部とを接着剤にて接着する方法。
(2)非発泡樹脂を円筒状の熱収縮フィルムとして非発泡樹脂外層部材を成形し、予め成形された基材部の外周面に、接着剤を塗布すると共に加熱収縮させて接着積層する方法。(3)予め成形した非発泡樹脂外層部材を成形型内に配設し、樹脂発泡体形成原料を注入して硬化させて基材部を成形すると同時に非発泡樹脂外層部材と接着する方法。
(4)予め成形された基材部の外周部に成形型により非発泡樹脂外層成形キャビティーを形成し、該キャビティーに非発泡樹脂外層構成材料を注入して非発泡樹脂外層を形成する方法。
上記の中で、予め非発泡樹脂外層を成形した場合には、その内面(接着面)を、接着強度を高めるために構成樹脂に応じたコロナ放電処理等の接着処理ないしプライマー処理をすることは、好適な態様である。
本発明のランフラットタイヤ支持体のリム部近傍に設ける補強部は、補強繊維と非発泡樹脂にて構成される。補強部を構成する非発泡樹脂は、基材部を構成する樹脂材料の非発泡体であることが、発泡体樹脂層との接着強度が高く、好ましい。
補強繊維は、公知の補強繊維が限定なく使用できる。例えばナイロン66等のポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、スチールコードが例示される。補強繊維はモノフィラメントであってもよく、従ってピアノ線のようなものであってもよい。これらの補強繊維は、ポリウレタンフォームとの接着性を向上させるための接着処理を行って使用することが好ましい。補強繊維は、糸状体ないしモノフィラメントを周方向に巻回してもよく、織布やネットに形成したものであってもよい。
補強部は、予め補強繊維と非発泡樹脂とで成形した補強部部材を成形型に配設し、樹脂発泡体形成原料を注入して樹脂発泡体を硬化させて基材部を成形すると同時に補強部部材と接着する方法、予め成形した基材部と補強繊維とを成形型に配設し、非発泡樹脂形成原料を注入して反応硬化させる方法等により形成することができる。
本発明のランフラットタイヤにおいて、タイヤ内面とランフラット状態での走行時にタイヤ内面と接触するランフラットタイヤ用支持体の外周面の少なくとも一方に塗布する低膨潤性の潤滑剤としては、例えばグリセリン、ポリグリセリンが好適な材料として例示される。
図1は、本発明のランフラットタイヤ支持体固定部材を使用して支持体トリムとを装着固定したランフラットタイヤを例示した断面図である。リムはランフラットタイヤ支持体12を装着固定する平坦部23を有する第1リム部材22と単にタイヤビード部30bを受けるフランジを有する第2リム部材24とを備えた少なくとも2つの部材からなる割リムである。
ランフラットタイヤ10は、リム26、リムに装着固定されたタイヤ30とランフラットタイヤ支持体12とから構成されている。ランフラットタイヤ支持体12は、タイヤ内面に対向する外周部に非発泡樹脂外層14と第1リム部材22の平坦部23に対向する内周部に補強部18とを備えた、樹脂発泡体からなる基材部16により構成されている。非発泡樹脂外層14は、基材部16の側部に及んでかつ側部を覆うことなく形成されていてもよい。補強部は、ランフラット状態でない通常の走行時に支持体が遠心力を受けて拡径してリムから浮き上がって動くことを防止するための補強繊維層19を備えている。
ランフラットタイヤ支持体12の補強部18と第1リム部材22の平坦部23外周面との間にランフラットタイヤ支持体固定部材20が嵌挿され、支持体とリムとを強固に装着固定している。
図2には、図1に示したのと同様なランフラットタイヤの部分断面図を示した。この例においては、第1リム部材のランフラットタイヤ支持体12を装着する平坦部23とタイヤ30のビード部を受けるフランジ部との間に、支持体12の位置を調整するストッパー27が形成されており、このストッパー27は、ランフラットタイヤ支持体12とランフラットタイヤ支持体固定部材20とを嵌挿した場合のランフラットタイヤ支持体12の位置を決定する作用を有すると共にビード部との間隔が確保された構成としている。
図3には、リムのランフラットタイヤ支持体装着面外径、ランフラットタイヤ支持体の内径、ランフラットタイヤ支持体固定部材の内径と外径とを示した。
図4には、本発明のランフラットタイヤ支持体固定部材の幅方向の断面形状を示した。図4(a)に示した例では、断面が長方形である。図4(b)の例は、図4(a)の片端部の内周面に肉厚部43を形成したものである。肉厚部43により、ランフラットタイヤ支持体が、より確実にリムに固定される。
図5は、支持体の別の実施形態を例示したものであり、図5(a)は斜視図、(b)は(a)のY−Y断面図である。支持体50に、側部に径方向の断面形状が長方形の凹部が形成された例であり、支持体50は、外周部54、内周部58、凹部52を有する基材部とから構成されており、凹部52が、左右の側部に周方向に交互に形成されている。外周部54の最外層には非発泡樹脂外層56が、また内周部58のリムとの接触側である内周面には、図1に示したものと同様に補強繊維層62を含む補強部60が設けられている。軽量化のための凹部形成位置は、側部に限定されるものではなく、トレッド内面と接する外周部の表面に形成されていてもよく、側部と外周部の双方に設けられていてもよい。
凹部52の形状、個数は、支持体50が所定の機械的強度等の要請を満たす限り特に限定されるものではない。図5には直方体形状の例を示したが、半卵型形状であってもよい。凹部の体積比率が大きいほど支持体50の軽量化が図れる。図5に示した直方体形状の凹部の大きさは、高さH,奥行きD,及び周方向の長さに対応する角度θにて決定される。
図6は、割リムの第1リム部材に、ランフラットタイヤ支持体とランフラットタイヤ支持体固定部材(スペーサー)を装着する装着方法とランフラットタイヤ組立装置の例の部分断面図を示したものである。ランフラットタイヤ組立装置は、リム支持台64と支持体押圧部材と支持体押圧部材を出退自在に押圧する油圧シリンダー63とから構成されており、支持体押圧部材は、タイヤの他のビードの内側に出退自在の押圧片61と押圧片61を保持する押圧基材62とから構成されている。図6の状態から油圧シリンダーが矢印P方向に進出して押圧することにより、支持体12と固定部材20は、所定位置に容易に嵌着される。支持体押圧部材は、上昇した後に押圧片61がビード部より内径側に後退した後、さらに上昇させることにより、支持体とタイヤとが装着された第1リム部材をリム支持台64から取り外すことができる。
図6例示のランフラットタイヤ組立装置を使用したランフラットタイヤの組立工程は、以下のステップを有する。
1)タイヤ30の内部にランフラットタイヤ支持体12を収容する。
2)ランフラットタイヤ支持体固定部材20の端部をリムの端部に合わせる。固定部材20は弾性を有しているので、少し拡径してリムの端部にかけるか、一部をリムに押し込むことにより取り付ける。
3)ランフラットタイヤ支持体12を収容したタイヤ30を、固定部材を取り付けた第1リム部材22に嵌め込む。このときタイヤ30の一方のビード部は外嵌され、支持体12の一部が固定部材20に外嵌される。固定部材20が弾性を有すると共にシームレスベルト状であるので、波状に変形して外径が小さくなり、支持体を図のような位置まで外嵌することができる。
4)支持体押圧部材が下方に進出し、押圧片61が押圧基材62から、上方側に位置するタイヤビード部と支持体12との間に進出挿入された後に、さらに下方に進出することによって支持体12、固定部材20が、滑らかに第1リム部材22に嵌着される。
5)第2リム部材を第1リム部材に固定した後にタイヤ内に所定の空気圧を付与するとタイヤ両側のビード部がフランジに固定されてランフラットタイヤの組立が完了する。
1)タイヤ30の内部にランフラットタイヤ支持体12を収容する。
2)ランフラットタイヤ支持体固定部材20の端部をリムの端部に合わせる。固定部材20は弾性を有しているので、少し拡径してリムの端部にかけるか、一部をリムに押し込むことにより取り付ける。
3)ランフラットタイヤ支持体12を収容したタイヤ30を、固定部材を取り付けた第1リム部材22に嵌め込む。このときタイヤ30の一方のビード部は外嵌され、支持体12の一部が固定部材20に外嵌される。固定部材20が弾性を有すると共にシームレスベルト状であるので、波状に変形して外径が小さくなり、支持体を図のような位置まで外嵌することができる。
4)支持体押圧部材が下方に進出し、押圧片61が押圧基材62から、上方側に位置するタイヤビード部と支持体12との間に進出挿入された後に、さらに下方に進出することによって支持体12、固定部材20が、滑らかに第1リム部材22に嵌着される。
5)第2リム部材を第1リム部材に固定した後にタイヤ内に所定の空気圧を付与するとタイヤ両側のビード部がフランジに固定されてランフラットタイヤの組立が完了する。
押圧片61は、支持体12と固定部材20とを均等に押圧できればよく、その数と形状は限定されないが、扇型の部材が3個、4個設けられていることが好ましい態様として例示される。
(ランフラットタイヤ支持体の製造例)
<1>補強部部材の作製
内径420mm,外径426mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する補強部成形型の内筒の外周面にガラス繊維にて形成されたネットを巻き付ける。外周面を成形するための外型は、2ないし3個に分割した割型とすることが好ましい。
<1>補強部部材の作製
内径420mm,外径426mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する補強部成形型の内筒の外周面にガラス繊維にて形成されたネットを巻き付ける。外周面を成形するための外型は、2ないし3個に分割した割型とすることが好ましい。
80℃に加温したイソシアネート基末端プレポリマーであるアジプレンL−100(ユニロイヤル社)500gに120℃にて溶解したMOCA(イハラケミカル社)60.5gを添加し、混合撹拌した後真空脱泡して非発泡樹脂形成原料とした。
ガラスネットを配置した補強部成形型を100℃に加温し、上記の非発泡樹脂形成原料を円筒状のキャビティーに注入し、100℃にて1時間硬化させ、補強部部材を作製した。
<2>基材部の作製
外径510mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒に<1>にて作製した補強部部材をその成形に使用した中型と共に装着し、100℃に加熱した。
外径510mm,深さ110mmの円筒状キャビティーを有する基材層成形型の内筒に<1>にて作製した補強部部材をその成形に使用した中型と共に装着し、100℃に加熱した。
5000gのアジプレンL−100を80℃に加熱し、シリコン整泡剤SH−192(東レダウコーニングシリコン社)150gを添加し、20L容器にて2軸撹拌機を使用して空気中で撹拌し、液の体積が元の2倍になるまで撹拌してメレンゲ状態の気泡分散液とした。この気泡分散液を50℃に温度調節した後に120℃にて溶解したMOCA605gを添加し、均一に混合して樹脂発泡体形成原料とした。
得られた樹脂発泡体形成原料を、補強部部材を装着した基材層成形型の円筒状キャビティーに注入し、100℃にて1時間加熱硬化させて、補強部を有する図4に示した形状の基材部を作製した。基材部の密度は、0.6g/cm3 、5%オフセット応力は2.0MPaであった。また冷却後の基材部の内径は、416mmであった。
(ランフラットタイヤ支持体固定部材の製造例)
外径425mm,内径420mm,幅(深さ)110mmの成形型の円筒状のキャビティーに<1>補強部部材の作製に使用したのと同じアジプレンL−100とMOCAを混合したポリウレタン形成原料を注入し、100℃にて8時間硬化させてシームレスベルト状のランフラットタイヤ支持体固定部材を作製した。固定部材を構成するポリウレタン樹脂は、ショアA硬度にて90であった。また冷却後の固定部材の内径は411.5mm,厚さは約2.5mmであった。
外径425mm,内径420mm,幅(深さ)110mmの成形型の円筒状のキャビティーに<1>補強部部材の作製に使用したのと同じアジプレンL−100とMOCAを混合したポリウレタン形成原料を注入し、100℃にて8時間硬化させてシームレスベルト状のランフラットタイヤ支持体固定部材を作製した。固定部材を構成するポリウレタン樹脂は、ショアA硬度にて90であった。また冷却後の固定部材の内径は411.5mm,厚さは約2.5mmであった。
(ランフラットタイヤの組立例)
タイヤの内部にランフラットタイヤ支持体を収容し、図1に示した割リムの第1リム部材(支持体装着部の外径:412mm)に、ランフラットタイヤ支持体とランフラットタイヤ支持体固定部材を図6に示した方法により装着した。次いで第2リム部材を第1リム部材にボルトで固定することによりランフラットタイヤを組み立てた。
タイヤの内部にランフラットタイヤ支持体を収容し、図1に示した割リムの第1リム部材(支持体装着部の外径:412mm)に、ランフラットタイヤ支持体とランフラットタイヤ支持体固定部材を図6に示した方法により装着した。次いで第2リム部材を第1リム部材にボルトで固定することによりランフラットタイヤを組み立てた。
(評価)
上記製造例にて得られたランフラットタイヤを時速100kmに相当する回転速度で30分回転させた。回転試験後、ランフラットタイヤ支持体が初期の位置からずれているかどうかを目視にて評価したところ、リムの軸方向の位置ずれは認められず、安定して固定されていることが分かった。
上記製造例にて得られたランフラットタイヤを時速100kmに相当する回転速度で30分回転させた。回転試験後、ランフラットタイヤ支持体が初期の位置からずれているかどうかを目視にて評価したところ、リムの軸方向の位置ずれは認められず、安定して固定されていることが分かった。
比較のために、内径が416mmの中型を使用して実施例と同様にして内径が412.5mmの支持体を作製し、固定部材を使用することなく実施例と同じリムに装着固定して評価したところ、支持体の装着は容易であったが、回転試験をした結果、支持体は、リムの軸芯方向にずれを生じており、固定の安定性は不十分であった。
12 ランフラットタイヤ支持体
20 ランフラットタイヤ支持体固定部材
22 リム
20 ランフラットタイヤ支持体固定部材
22 リム
Claims (10)
- 厚さtが1〜5(mm)、内径がDi(mm)であるシームレスベルト形状の樹脂からなり、ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Di≦Drであり、かつDs−2t<Drであるランフラットタイヤ支持体固定部材。
- 前記樹脂は、100%伸長モジュラスが2MPa以上、20MPa以下の弾性体である請求項1に記載のランフラットタイヤ支持体固定部材。
- 前記ランフラットタイヤ支持体のリム当接部の幅をWsとした場合に、幅Wが(1/5)Ws以上、Ws以下である請求項1又は2に記載のランフラットタイヤ支持体固定部材。
- 内周片端部に厚肉部を有する請求項1〜3のいずれかに記載のランフラットタイヤ支持体固定部材。
- リムにタイヤ及びランフラットタイヤ支持体を装着したランフラットタイヤであって、 前記ランフラットタイヤ支持体の内径をDs(mm)、前記ランフラットタイヤ支持体を固定するリムの外径をDr(mm)とした場合に、Ds>Drであり、
前記リムに前記ランフラットタイヤ支持体を外嵌して前記リム外周面と前記ランフラットタイヤ支持体の内周面との間にランフラットタイヤ支持体固定部材が嵌着固定されており、
前記ランフラットタイヤ支持体固定部材は、厚さtが1〜5(mm)、内径がDi(mm)であるシームレスベルト形状の樹脂からなり、Di≦Drであり、かつDs−2t<Drであることを特徴とするランフラットタイヤ。 - 前記ランフラットタイヤ用支持体は、少なくとも密度が0.3〜0.9g/cm3 の樹脂発泡体からなる基材部と前記基材部のリム装着部に設けられた補強部とを備えているものである請求項5に記載のランフラットタイヤ。
- 前記樹脂発泡体が、平均気泡径が20〜200μmの独立気泡ポリウレタン樹脂発泡体である請求項6に記載のランフラットタイヤ。
- 前記基材部が、側面部に複数の凹部を有するものである請求項6又は7に記載のランフラットタイヤ。
- 前記補強部は、少なくとも補強繊維と非発泡樹脂にて構成されている請求項6〜8のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
- タイヤ内面と前記ランフラットタイヤ用支持体外周面の少なくとも一方に、前記タイヤ内面を構成するゴム材料と前記ランフラットタイヤ用支持体構成材料のいずれについても低膨潤性の潤滑剤が塗布されている請求項5〜9のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004135038A JP2005313792A (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | ランフラットタイヤ支持体固定部材及びランフラットタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004135038A JP2005313792A (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | ランフラットタイヤ支持体固定部材及びランフラットタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005313792A true JP2005313792A (ja) | 2005-11-10 |
Family
ID=35441655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004135038A Withdrawn JP2005313792A (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | ランフラットタイヤ支持体固定部材及びランフラットタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005313792A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101551867B1 (ko) | 2014-11-24 | 2015-09-10 | 화인케미칼 주식회사 | 타이어 |
KR20170025686A (ko) * | 2015-08-31 | 2017-03-08 | 화인케미칼 주식회사 | 폼 타이어 |
-
2004
- 2004-04-30 JP JP2004135038A patent/JP2005313792A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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