JP2008296675A - ウェザストリップの取付構造 - Google Patents

Abstract

【課題】自動車のフロントドアのフロント側に設けられる固定ガラスのフロント側側縁と下側縁に固着され、固定ガラスとドアパネルとの間をシールするウェザストリップの取付構造であって、ウェザストリップはドアアウターパネルの端部に車外側から被さるリップを有し、該リップにはドアミラーのミラーカバーの端縁が車外側から当てられる構造をなすウェザストリップの取付構造において、ウェザストリップとミラーカバーとの凹凸感をなくしてカバーエッヂを隠し、車外側からウェザストリップが目立たないようにして見映えを向上させる。
【解決手段】車外側のリップ１５の根元を固定ガラス３を挟み込むウェザストリップ６の車外側側壁６ａの端面より固定ガラス３の側端面側にミラーカバー１６の厚み分、位置をずらして形成し、ミラーカバー１６がリップ１５の全体を根元まで覆い、ミラーカバー端を上記車外側側壁６ａの端部に接合させて該側端面と面一にする。
【選択図】図５

Description

本発明は、自動車用ドアのフロント側に設けられる固定ガラス側縁に取付けられ、固定ガラスとドアパネルとの間をシールするウェザストリップの取付構造に関する。

図１に示す自動車を例にとっていえば、この自動車のフロントドア１はディビジョンバー２によって仕切られるフロント側の固定ガラス３と昇降可能な窓ガラス４を有し、固定ガラス３のフロント側には図２に示すようなドアミラー５が取付けられている。図２は図１のａ部の詳細、図３は図２のＡ−Ａ線断面、図４は同Ｂ−Ｂ線断面を示すもので、固定ガラス３は、フロント側側縁と下側縁が図３及び図４に示すウェザストリップ６に嵌着して固定されている。

ウェザストリップ６はフロント側において、図３に示すようにドアパネルを構成するドアインナーパネル７とドアアウターパネル８に取付けられ、車内側のリップ９がドアインナーパネル７端部の車内側に被さり、車外側のリップ１１がドアアウターパネル８端部の車外側に被さって固定ガラス３とドアパネルとの間をシールし、また下側縁で図４に示すようにＬ形に屈曲形成されたドアアウターパネル８の屈曲部８ａ上に取付けられ、車外側のリップ１２が屈曲部の立上り部車外側に被さって固定ガラス３とドアアウターパネルとの間をシールするようになっている。図中、１３はドアミラー４のミラーカバーで、その端縁が固定ガラス３のフロント側および下側縁でリップ１１及び１２に車外側から当てられている。

上述するようにドアのフロント側にドアミラーにつづく固定ガラスを備えたタイプの自動車では、固定ガラス３のフロント側及び下側縁において、固定ガラス３とミラーカバー１３との間にウェザストリップ６が幅広く露出して車外側の外観が複雑化している。

本発明は、ウェザストリップの露出量を少なくして目立たないようにし、これにより外観をすっきりさせて見映えを向上させたウェザストリップの取付構造を提供することを目的とする。

請求項１に係る発明は、自動車用ドアのフロント側に設けられる固定ガラスのフロント側側縁と下側縁に固着され、固定ガラスとドアパネルとの間をシールするウェザストリップの取付構造であって、ウェザストリップはドアパネルを構成するドアアウターパネルの端部に車外側から被さるリップを有し、ドアミラーのミラーカバーの端縁が上記リップに車外側から当てられる構造をなすウェザストリップの取付構造において、上記ミラーカバーがリップの全体に被さり、ミラーカバー端がウェザストリップ又は固定ガラスに接合ないし近接することを特徴とする。

請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明において、上記リップの根元を固定ガラスのフロント側にミラーカバーの厚み分変位させたことを特徴とする。

請求項１に係る発明によると、ウェザストリップの車外側での露出量が大幅に減少するか或いはなくなることにより外観が簡素化されてすっきりし、見映えが向上する。

請求項１に係る発明において、ミラーカバーは図３及び図４に示すウェザストリップ６において、リップ１１及び１２を含む固定ガラス車外側のウェザストリップ全体を覆って固定ガラス３に接合ないし近接するようにしてもよいが、この場合、ミラーカバー１３端が固定ガラス３を通して車内側から目に付くようになり、車内側からの見映えが悪くなる。これに対し、請求項２に係る発明のように、リップの根元をミラーカバーの厚み分、固定ガラスのフロント側に変位させれば、ミラーカバーが該変位部分に納まり、これにより図３及び図４に示す従来のウェザストリップと同様、ミラーカバー端が車内側から見えなくなり、上記の問題が解消される。

以下、本発明の実施形態のウェザストリップの取付構造について図により説明する。図中、図３及び図４に示すウェザストリップの取付構造と同一構造部分には同一符号を付して、その説明を省略する。

図５は、図２のＡ−Ａ線における断面を示すものであり、図６は同Ｂ−Ｂ線における断面を示すもので、図５に示す取付構造が図３に示す取付構造と異なる点は、車外側のリップ１５の根元を図３に示すリップ９に比べ、固定ガラス３を挟み込むウェザストリップ６の車外側側壁６ａの端面より固定ガラス３のフロント側にミラーカバー１６の厚み分、位置をずらして形成し、リップ１５をリップ１１に比べ短くすると共に、リップ１５が被さるドアアウターパネル８のウェザストリップ６への差込み量、すなわちリップ１５の被さる量を少なくし、またミラーカバー１６を図３に示すミラーカバー１３に比べ、図の右方であるディビジョンバー２側に延設して、リップ１５の全体を根元まで覆い、ミラーカバー端をリップ１５より突出する上記車外側側壁６ａの端部に接合させて該側壁端と面一になるようにしたことで、面一にすることによりウェザストリップ６とミラーカバー１６との段差をなくしてフラット観を与え、かつミラーカバー端面が固定ガラス３を通して車内側から見えないようにしている。

図６に示す取付構造においても、図４に示す取付構造と異なる点は、車外側のリップ１８の根元がミラーカバー１６の肉厚分、薄肉にされて、固定ガラス３を挟み込むウェザストリップ側壁の車外側側壁５ａの端面よりミラーカバー１６の肉厚分、下方に位置をずらして形成され、またミラーカバー１６を図４に示すミラーカバー１３より延設してリップ１８の全体を根元まで覆い、ミラーカバー端をリップ１８より突出する上記車外側側壁６ａの上端部に接合させて該側壁端と面一になるようにしたことで、この場合においても面一にすることにより上記と同様、ウェザストリップ６とミラーカバー１６との段差をなくしてフラット観を与え、かつミラーカバー端面が固定ガラス３を通して車内側から見えないようにしている。

上記実施形態の取付構造においては、ミラーカバー端は固定ガラス３を挟み込むウェザストリップ側壁の車外側側壁６ａに接合するようになっているが、図７及び図８に示す実施形態の取付構造においては、図５及び図６に示す実施形態において、リップ１５及び１８より突出する側壁６ａの突出部分を除去し、ミラーカバー１９は、その端面が固定ガラス３に接合ないし近接するように設けて側壁６ａを覆い、かつウェザストリップ側壁の車内側側壁と面一をなすようにしたもので、面一にすることでミラーカバー端面が固定ガラス３を通して車内側から見えないようにしている。

本発明は、ドアのフロント側にドアミラーにつづく固定ガラスを備えた２ドア又は４ドアのセダンタイプの自動車に適用される。

自動車の側面図。 図１のａ部の詳細図。 図２のＡ−Ａ線における従来構造の断面図。 同Ｂ−Ｂ線における従来構造の断面図。 図２のＡ−Ａ線における本発明構造の断面図。 同Ｂ−Ｂ線における本発明構造の断面図。 図２のＡ−Ａ線における本発明構造の別の例の断面図。 同Ｂ−Ｂ線における本発明構造の別の例の断面図。

符号の説明

１・・フロントドア
２・・ディビジョンバー
３・・固定ガラス
４・・窓ガラス
５・・ドアミラー
６・・ウェザストリップ
７・・ドアインナーパネル
８・・ドアアウターパネル
９・・車内側のリップ
１１、１２、１５、１８・・車外側のリップ
１３、１６、１９・・ミラーカバー

Claims (2)

1. 自動車用ドア１のフロント側に設けられる固定ガラス３のフロント側側縁と下側縁に固着され、固定ガラス３とドアパネルとの間をシールするウェザストリップ６の取付構造であって、ウェザストリップ６はドアパネルを構成するドアアウターパネル８の端部に車外側から被さるリップ１５、１８を有し、ドアミラーのミラーカバー１６、１９の端縁が上記リップ１５、１８に車外側から当てられる構造をなすウェザストリップの取付構造において、上記ミラーカバー１６、１９がリップ１５、１８の全体に被さり、ミラーカバー端がウェザストリップ６又は固定ガラス３に接合ないし近接することを特徴とするウェザストリップの取付構造。
2. 上記リップ１５、１８の根元を固定ガラス３のフロント側にミラーカバー１６、１９の厚み分変位させたことを特徴とする請求項１記載のウェザストリップの取付構造。

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