JP2008294902A - リンク帯域推定装置およびリンク帯域推定方法 - Google Patents

リンク帯域推定装置およびリンク帯域推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の経路を利用可能な2つのノード間で、各経路に含まれるボトルネック候補の帯域を計測できるリンク帯域推定装置およびリンク帯域推定方法を得ること。
【解決手段】送信ノード101側に第1および第2の送信経路111、112の一端がそれぞれ接続されており、これらの他端は広帯域ネットワーク103を介して被計測リンクとしての第3の通信経路113の一端に接続されている。この例では、第3の通信経路113の他端側におけるパケットの入力間隔T3を測定して、これを第3のパケット123と第2のパケット122の合計サイズで割ることによって、第3の狭帯域リンク106の帯域を推定できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の通信経路を使用して通信を行う際の各通信経路の帯域を推定するリンク帯域推定装置およびリンク帯域推定方法に係わり、特に複数の通信経路を束ねて広域化する際に通信経路のそれぞれの帯域を推定してこれらの帯域の有効活用を図ることのできるリンク帯域推定装置およびリンク帯域推定方法に関する。
たとえば時速100〜300kmという高速で移動する列車やバス等の移動車両から無線通信によってインターネットに接続する技術として「Mobile Inverse Mux」(たとえば非特許文献1および特許文献1参照)と呼ばれる技術が注目されている。この技術は、無線LAN(Local Area Network)や携帯電話の通信モジュールを複数組み合わせることで広域化と通信の安定性を高めようとするものである。特に、複数の不安定な通信経路を束ねて広帯域化する場合には、各経路の帯域を有効に活用するにはそれぞれの経路の帯域変動を監視する必要がある。
2つのノードの間の経路の帯域を測定する手法として、送信側がパケットペアやパケットトレインと呼ばれる複数のパケットを同時に送信して、受信側でパケットの受信間隔を計測し、その結果から帯域を推定するパケット分散法とよばれる手法が知られている(たとえば非特許文献2参照)。この手法では、経路全体のボトルネックとなるリンクの帯域が計測される。このため、経路が1本の無線リンクを含む場合には、その無線リンクの帯域測定法として機能させることが可能であった。
特開2005−210671号公報(第0312段落、図12)。 T. Nakata et al.,"Efficient bundling of heterogeneous radio resources for broadband Internet access from moving vehicles," in proceedings of Global Mobile Congress 2004, Oct. 11-13 2004, Shanghi, China C. Dovrolis, P. Ramanathan and D. Moore, "What do packet dispersion techniques measure?," proceedings of IEEE INFOCOM 2001, pp905-914 (2001).
通信するノードの双方ともモバイル環境にあり、これらが複数の無線リンクによって接続されている場合を考える。このような場合には、双方のノードの間のいかなる経路も、たとえば2つといった複数の無線リンクを経由する必要がある。そこで、パケットが経由する無線リンクの組み合わせにより全経路の合計帯域が変化する。したがって、すべてのボトルネック候補の帯域を測定した上で帯域を最も有効活用できる組み合わせを求めることが望ましい。しかしながら、本発明の関連技術による経路の帯域測定では、2つある無線(狭帯域)区間のうちボトルネックとなっているリンクの同定が不可能であった。
また、無線回線などのボトルネック候補リンクが経路上に複数あるような場合には、このうちの低速な帯域のみを測定することになった。しかもボトルネックとなっているリンクの同定が不可能なので、計測値がいずれのリンクに対応するか区別できない問題があった。更に、ボトルネックとなっていない方の帯域測定ができないという問題もあった。
そこで本発明の目的は、複数の経路を利用可能な2つのノード間で、各経路に含まれるボトルネック候補の帯域を計測できるリンク帯域推定装置およびリンク帯域推定方法を得ることにある。
本発明では、(イ)被計測リンクを共有する複数の通信経路の一部の経路部分で、複数のパケットが連続するようにこれらのパケットを送信するパケット送信手段と、(ロ)前記した複数の通信経路の他の経路部分における前記した複数のパケットの開いた間隔を測定するパケット間隔測定手段と、(ハ)このパケット間隔測定手段の測定値と前記したパケットのデータサイズから被計測リンクの帯域を演算する帯域演算手段とをリンク帯域推定装置に具備させる。
すなわち本発明では、パケット送信手段によって、複数のパケットが複数の通信経路の一部の経路部分で連続するように、すなわちその経路部分で負荷が掛かるような状態でパケットの送信を行わせる。そして、前記した複数の通信経路の他の経路部分でパケットに間隔が生じたら、パケットのデータサイズとの関係で被計測リンクの帯域を演算して推定することにしている。なおデータサイズは、受信ノードにデータサイズ測定手段を設けることや、あらかじめデータサイズを特定しておくことなどにより取得可能である。後者は、実際に外部ノードから入力された、転送すべきパケットのサイズがあらかじめ特定したデータサイズと異なる場合、パケットの分割や、複数データの重合またはダミーデータの挿入などを行うことにより実現される。
また、本発明では、(イ)複数のパケットを、被計測リンクの一端を共有し、この被計測リンクよりも狭い帯域の複数の通信経路に対して連続して送信するパケット送信手段と、(ロ)被計測リンクの他端からパケット送信手段によって送信されたパケットを受信するパケット受信手段と、(ハ)このパケット受信手段の受信したパケットの到着間隔を測定する到着間隔測定手段と、(ニ)この到着間隔測定手段の測定結果から被計測リンクの帯域を演算する帯域演算手段とをリンク帯域推定装置に具備させる。
すなわち本発明では、被計測リンクの一端を共有する複数の通信経路からパケットを連続的に送信し、被計測リンクの他端側でこれらのパケットを受信して、受信した際のパケットの到着間隔を測定するようにし、その測定結果から被計測リンクの帯域を演算する。
また、本発明では、(イ)複数のパケットを、被計測リンクの一端から連続して送信するパケット送信手段と、(ロ)この被計測リンクの他端を共有し、この被計測リンクよりも合計で広くなるが単独では被計測リンクの帯域よりも狭い帯域の複数の通信経路のそれぞれからパケットを受信するパケット受信手段と、(ハ)このパケット受信手段の受信したパケットの到着間隔を測定する到着間隔測定手段と、(ニ)この到着間隔測定手段の測定結果から被計測リンクの帯域を演算する帯域演算手段とをリンク帯域推定装置に具備させる。
すなわち本発明では、比較的帯域の広い被計測リンクの一端からパケットを連続的に送信し、この被計測リンクの他端側に接続された複数の通信経路を経てそれぞれ受信したパケットの到着間隔を測定するようにしている。そして、その測定結果から被計測リンクの帯域を演算する。
また、本発明では、(イ)被計測リンクを共有する複数の通信経路の一部の経路部分で、複数のパケットが連続するようにこれらのパケットを送出するパケット送出ステップと、(ロ)このパケット送出ステップで送出されたパケットが前記した複数の通信経路の一部区間で開いたときそのた間隔を測定するパケット間隔測定ステップと、(ハ)このパケット間隔測定ステップで測定した測定値と前記したパケットのデータサイズから被計測リンクの帯域を演算する帯域演算ステップとをリンク帯域推定方法に具備させる。
すなわち本発明では、被計測リンクの一端を共有する複数の通信経路からパケットを連続的に送信し、被計測リンクの他端側でこれらのパケットを受信して、受信した際のパケットの到着間隔を測定するようにし、その測定結果から被計測リンクの帯域を演算する。
複数の経路を利用可能な2ノード間において、各経路の構成部分の帯域の違いによるパケットの分散の相違に着目して被測定リンクの帯域を測定することにした。これにより、随時、所定の条件の下でパケットの状態を監視するだけで、帯域の推定が可能になる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例におけるリンク帯域推定システムの構成を表わしたものである。このリンク帯域推定システム100は、パケットの送信を行う送信ノード101と、この送信ノード101から送信されたパケットを受信する受信ノード102を備えている。送信ノード101は、たとえば動画を無線で送信する図示しない第1の通信装置であり、受信ノード102はたとえば走行中の車両に備えられた図示しない第2の通信装置である。
送信ノード101と受信ノード102の間の通信経路上には、広帯域ネットワーク103が存在している。送信ノード101とこの広帯域ネットワーク103の間には、第1の狭帯域リンク104と第2の狭帯域リンク105が並列接続されている。また、広帯域ネットワーク103と受信ノード102の間には、第3の狭帯域リンク106が接続されている。
このリンク帯域推定システム100で、送信ノード101から受信ノード102に至るパケットの送信経路は、この例で2種類存在する。このうちの第1の送信経路111は、図で点線で示すように送信ノード101から第1の狭帯域リンク104を経て広帯域ネットワーク103に到達し、ここから第3の狭帯域リンク106を経て受信ノード102に至る経路である。第2の送信経路112は、図で同様に点線で示すように送信ノード101から第2の狭帯域リンク105を経て広帯域ネットワーク103に到達し、ここから第3の狭帯域リンク106を経て受信ノード102に至る経路である。
このようなリンク帯域推定システム100で、第1〜第3の狭帯域リンク104〜106に最大限の負荷が加えられた状態で、広帯域ネットワーク103は、帯域制限となるボトルネックを構成しない程度に帯域上の余裕があるものとする。すなわち、ボトルネックが生じる可能性は、第1〜第3の狭帯域リンク104〜106のいずれかの箇所に限定されるものとする。
送信ノード101は第1の送信経路111を使用して第1のシーケンス番号S1と第2のシーケンス番号S2を順に有する第1および第2のパケット121、122からなる第1のパケット列131を送信するものとする。また、この送信ノード101は、これと同一開始時刻に、第2の送信経路112を使用して第3のシーケンス番号S3と第4のシーケンス番号S4を順に有する第3および第4のパケット123、124からなる第2のパケット列132を送信するものとする。この例では、説明を単純にするために、第1〜第4のパケット121〜124は、すべて同一のデータサイズのパケットであるとする。
第1および第2のパケット121、122は、第1のパケット列131として広帯域ネットワーク103に到達する。このとき、第1および第2のパケット121、122が共に広帯域ネットワーク103に到達する時間間隔をT1とする。すると、時間間隔T1は、第1の狭帯域リンク104の帯域で定まる伝送遅延と等しくなる。
この図1では、第1〜第4のパケット121〜124の幅が、これらの伝送遅延を表わしているものとする。すなわち、第1の狭帯域リンク104と第2の狭帯域リンク105の伝送遅延は大差ない。また、第3の狭帯域リンク106は、第1〜第4のパケット121〜124の幅が第1および第2の狭帯域リンク104、105よりも狭くなっているので、第1の狭帯域リンク104と第2の狭帯域リンク105の伝送遅延よりも伝送遅延の量が小さい。更に、広帯域ネットワーク103の伝送遅延量は非常に小さくなっている。
第1のパケット列131を構成する第2のパケット122は、第1のパケット121よりもパケット到着間隔T1だけ遅れて広帯域ネットワーク103に到達する。広帯域ネットワーク103での伝送遅延は小さくなる。そこで第1のパケット121と第2のパケット122は、このパケット到着間隔T1を保つ形で第3の狭帯域リンク106の開始点に到達する。
ところで、第2のパケット列132を構成する第3および第4のパケット123、124の伝送遅延量が第1のパケット121のそれよりも大きく、かつパケット到着間隔T1よりも小さいものとする。この場合、第3の狭帯域リンク106の開始点にはまず第1のパケット121が到着する。そして、第2のパケット122が到着する前に第3のパケットが第3の狭帯域リンク106の開始点に到着することになる。したがって、第3の狭帯域リンク106の開始点には、第1のパケット121、第3のパケット123、第2のパケット122、第4のパケット124の順で到着する。そして、第3の狭帯域リンク106の伝送遅延から定まるパケット到着間隔T2を伴って、それぞれが合流パケット列133として受信ノード102に入力されることになる。ここで第1のパケット列131を構成する第2のパケット122に着目してみると、第1のパケット121に対する受信ノード102への入力間隔はT3まで拡大する。
説明を単純にするために、第1のシーケンス番号S1の第1のパケット121と、第3のシーケンス番号S3の第3のパケット123とが、ほぼ同時に、かつ第1のパケット121の方が先に第3の狭帯域リンク106に入力したものと仮定する。図示のように入力間隔T3の方がパケット到着間隔T1よりも大きい場合、第1のパケット121と第3のパケット123に関する伝送遅延によって、後に続く第2のパケット122の遅延が決定されることになる。
その理由を説明する。広帯域ネットワーク103の伝送遅延は第1の狭帯域リンク104の伝送遅延よりも遅延量が少ない。したがって、第1の狭帯域リンク104で生じた第1のパケット121に対する第2のパケット122の遅延量は、第3の狭帯域リンク106に入力するまでに拡大されることがない。このため、受信ノード102で第1のシーケンス番号S1の第1のパケット121に対して第2のシーケンス番号S2の第2のパケット122の到着間隔がパケット到着間隔T1よりも大きくなっている場合、その分は第3の狭帯域リンク106で新たに生じた伝送遅延によるものと考えることができる。
したがって、入力間隔T3を測定して、これを第3のパケット123と第2のパケット122の合計サイズで割ることによって、第3の狭帯域リンク106の帯域を推定することができる。ここで、入力間隔T3がパケット到着間隔T1よりも大きくなる条件を考察する際に、第1の狭帯域リンク104と第2の狭帯域リンク105の帯域が同一であると仮定する。この場合、この条件は、第3の狭帯域リンク106の帯域が第1の狭帯域リンク104の帯域よりは大きいが第1の狭帯域リンク104の帯域の2倍未満である場合に成り立つ。
より一般化した形で説明する。図示しない複数の経路R1、R2、……RNが、同じく図示しない狭帯域な被測定リンクLを共有するものとする。前記した複数の経路R1、R2、……RNは、被測定リンクL以外にもボトルネック候補となる図示しないリンクXが被測定リンクLよりも送信ノード側に1つあるものとする。このような場合、被測定リンクL以外のボトルネック候補のリンクXの帯域の総計よりも被測定リンクLの方が狭帯域であれば、本実施例と同様の手法で被測定リンクLの帯域を測定することができる。
以上説明した第1の実施例によれば、第3の狭帯域リンク106の帯域が第1の狭帯域リンク104や第2の狭帯域リンク105の帯域よりも大きい場合にも、第3の狭帯域リンク106の帯域をパケット分散によって測定することができる。従来の単一経路に対してのみパケット列を送信するパケット分散の手法では、第1の送信経路111および第2の送信経路112のいずれにおいてもボトルネックとならない第3の狭帯域リンク106の帯域を測定することはできない。ここで「パケット分散」とは、伝送遅延により生じるパケットの先端から末尾までの時間的な広がりをいう。リンクが無負荷となる領域では、分散が発生しない。
図2は、第1のパケット列のみを送信する場合を示したものである。従来の手法と第1の実施例の手法を比較するために、送信ノード101から第1の送信経路111に対してのみ第1および第2のパケット121、122からなる第1のパケット列131を送信したものとする。この場合に受信ノード102への第1および第2のパケット121、122の到着間隔は、広帯域ネットワーク103へこれらが到着した際の到着間隔と等しく、パケット到着間隔T1となる。すなわち、この場合には、受信ノード102での第1および第2のパケット121、122の到着間隔は、第1の送信経路111の中で最も帯域の狭い第1の狭帯域リンク104の帯域を反映している。このとき、第3の狭帯域リンク106の帯域は第1および第2のパケット121、122の到着間隔に反映されていない。
図3は、この第1の実施例のリンク帯域推定システムに使用される送信ノードの構成の概要を表わしたものである。送信ノード101は、ノードとしての通常の通信機能を備えた通信部151と、図1に示した第1の狭帯域リンク104および第2の狭帯域リンク105に送出する第1〜第4のパケット121〜124を発生させるパケット発生部152と、これら第1〜第4のパケット121〜124の送出タイミング(クロック)を発生させるパケット送出タイミング発生部153およびこれら第1〜第4のパケット121〜124のデータサイズや送出個数等のデータを格納したデータサイズ等格納部154を備えている。制御部156はこの送信ノード全体を制御する回路部分であり、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理ユニット)157とメモリ158を備えている。メモリ158は、制御プログラムを格納したり、作業用メモリを構成している。CPU157が制御プログラムを実行することで、送信ノード101を構成する各種の部品の少なくとも一部をソフトウェアで実現することができる。
図4は、この第1の実施例のリンク帯域推定システムに使用される受信ノードの構成の概要を表わしたものである。受信ノード102は、ノードとしての通常の通信機能を備えた通信部161と、図1に示した第3の狭帯域リンク106から受信する第1〜第4のパケット121〜124を格納するパケット受信バッファ162と、これら第1〜第4のパケット121〜124の受信タイミング(クロック)を発生させるパケット受信タイミング発生部163と、これら第1〜第4のパケット121〜124のデータサイズや送出個数等のデータを格納したデータサイズ等格納部164および受信した第1〜第4のパケット121〜124のタイミングの関係から第3の狭帯域リンク106の帯域を推定するための演算を行う帯域推定演算部165を備えている。制御部166はこの受信ノード全体を制御する回路部分であり、CPU167とメモリ168を備えている。メモリ168は、制御プログラムを格納したり、作業用メモリを構成している。CPU167が制御プログラムを実行することで、受信ノード102を構成する各種の部品の少なくとも一部をソフトウェアで実現することができる。
以上説明したように第1の実施例では、測定対象リンクを経路上に含むような複数の経路(この例の場合には第1の送信経路111および第2の送信経路112。)に、同時にパケット列(この例の場合には、第1のパケット列131および第2のパケット列132。)を入力するようにしている。そして、各経路に2箇所以上のボトルネックとなる候補のリンクが含まれるような場合、ボトルネック候補リンクの1つを被測定リンクとし、被測定リンクを共有する複数の経路に同時に負荷をかけることにして、経路上のボトルネックでないリンク(この例の場合には第3の狭帯域リンク106。)の帯域測定をパケット分散法により可能にすることができる。
以上説明した第1の実施例では、図1に示す受信ノード102側に被測定リンクがある場合に、この被測定リンクを共有する複数の経路に同時に負荷を掛けることによって、この被測定リンクの帯域測定を可能とした。第2の実施例では、送信ノード側に被測定リンクがある場合を説明する。
図5は、本発明の第2の実施例におけるリンク帯域推定システムの構成を表わしたものである。このリンク帯域推定システム200は、パケットの送信を行う送信ノード201と、この送信ノード201から送信されたパケットを受信する受信ノード202を備えている。送信ノード201は、たとえば動画を無線で送信する図示しない第1の通信装置であり、受信ノード202はたとえば走行中の車両に備えられた図示しない第2の通信装置である。
送信ノード201と受信ノード202の間の通信経路上には、広帯域ネットワーク203が存在している。送信ノード201とこの広帯域ネットワーク203の間には、第1の狭帯域リンク204が接続されている。また、広帯域ネットワーク203と受信ノード202の間には、第2の狭帯域リンク205と第3の狭帯域リンク206が並列に接続されている。
この帯域推定システム200で、送信ノード201から受信ノード202に至るパケットの送信経路は、2種類存在する。このうちの第1の送信経路211は、図で点線で示すように送信ノード201から第1の狭帯域リンク204を経て広帯域ネットワーク203に到達し、ここから第2の狭帯域リンク205を経て受信ノード202に至る経路である。第2の送信経路212は、図で同様に点線で示すように送信ノード201から第1の狭帯域リンク204を経て広帯域ネットワーク203に到達し、ここから第3の狭帯域リンク206を経て受信ノード202に至る経路である。
このようなリンク帯域推定システム200で、第1〜第3の狭帯域リンク204〜206に最大限の負荷が加えられた状態で、広帯域ネットワーク203は、帯域制限となるボトルネックを構成しない程度に帯域上の余裕があるものとする。すなわち、ボトルネックが生じる可能性は、第1〜第3の狭帯域リンク204〜206のいずれかの箇所に限定されるものとする。また、第2の狭帯域リンク205と第3の狭帯域リンク206の帯域は互いに等しいものとし、これらの単独の帯域は第1の狭帯域リンク204の帯域よりも小さいものとする。
送信ノード201は、第1〜第4のシーケンス番号S1〜S4の第1〜第4のパケット221〜224からなる第1のパケット列231を、第1の送信経路211および第2の送信経路212を使用して送信するものとする。この例では、説明を単純にするために、第1〜第4のパケット221〜224が、すべて同一のデータサイズのパケットであるとする。
送信ノード201から送信された第1のパケット列231を構成する第1〜第4のパケット221〜224は、第2の狭帯域リンク205が仮に第1の狭帯域リンク204の帯域と等しいかこれよりも広い場合、そのまま第2の狭帯域リンク205を順に転送されていく。しかしながら、第2の狭帯域リンク205の帯域は第1の狭帯域リンク204のそれよりも小さく、第3の狭帯域リンク206と等しい。このため、第1のパケット221が第2の狭帯域リンク205側に転送されると、第2のパケット222は第2の狭帯域リンク205で転送のために待機することなく、そのまま第3の狭帯域リンク206側に転送されることになる。
第1の狭帯域リンク204の帯域は、第2および第3の狭帯域リンク205、206の帯域よりも広いが2倍に満たない。したがって、第1〜第4のパケット221〜224は、第2の狭帯域リンク205と第3の狭帯域リンク205に交互に1パケットずつ待機することなく転送される。具体的には、第2の狭帯域リンク205にまず第1のパケット221が転送され、続いて第3の狭帯域リンク206に第2のパケット222が転送される。その次には第2の狭帯域リンク205に第3のパケット223が転送され、最後に第3の狭帯域リンク206に第4のパケット224が転送されることになる。
これら第1〜第4のパケット221〜224が第2または第3の狭帯域リンク205、206で転送を開始されるそれぞれの時間差は、これらの手前の広帯域ネットワーク203の帯域が十分広いので、第1の狭帯域リンク204をこれら第1〜第4のパケット221〜224が転送されたときの時間差としての分散T2と等しい。ただし、第2および第3の狭帯域リンク205、206では、パケット221〜224が1つずつ抜き取られた状態で転送を開始されるので、これらの時間差T3′は2つ分のパケットが第1の狭帯域リンク204を転送されるときのタイミング差としての時間差T3と等しくなる。一般には、これらは次の(1)式の関係にある。
3′≧T3=2T2 ……(1)
ところで、第2の狭帯域リンク205および第3の狭帯域リンク206では、それぞれのパケットごとにパケット到着間隔の分散T1が発生する。この分散T1は、より広帯域な第1の狭帯域リンク201で生じる分散T2よりも大きい。第2のパケット列232には、第1および第3のパケット221、223が含まれている。これら第1および第3のパケット221、223が受信ノード202へ到着する到着時間差T3′は、(1)式で示した通りである。この(1)式で不等式が成立するのは、分散T1が到着時間差T3′よりも大きな場合である。
ところが、第1の狭帯域リンク204の帯域が第2の狭帯域リンク205および第3の狭帯域リンク206のそれぞれよりも広く、かつ第2の狭帯域リンク205および第3の狭帯域リンク206のそれぞれ単独の2倍の帯域には満たないという前記した条件を満たすのは、図5で示したように分散T1が到着時間差T3′よりも小さな場合である。この場合には、(1)式は次の(2)式に示すように等式の関係になる。
3′=T3=2T2 ……(2)
これは、第3のパケット列233を構成する第2および第4のパケット222、224の到着時間差T3′についても同様となる。この場合には、第1の実施例と同様の原理で、受信ノード202での第1および第3のパケット221、223の受信時間差T3′を、被測定リンクとしての第1の狭帯域リンク204におけるパケット2つ分の分散によるものと仮定することができる。したがって、この場合には第1の狭帯域リンク204の帯域B1は、第1〜第4のパケット221〜224のそれぞれのサイズをPSとするとき、次の(3)式で推定できることになる。
1=PS×2÷T3……(3)
このように本発明の第2の実施例では、送信ノード側に被測定リンク(第1の狭帯域リンク204)がある場合、この被測定リンクのリンク帯域を、第1の狭帯域リンク201で生じる分散T2あるいは第2の狭帯域リンク205(第3の狭帯域リンク206)の到着時間差T3′を用いて算出することができる。
なお、第2の実施例のリンク帯域推定システム200を構成する送信ノード201および受信ノード202の構成は、図3および図4とほぼ同一となるので、これらの図示および説明は省略する。
以上説明した第1および第2の実施例では、帯域の測定に使用するパケットがすべて送信ノード101(201)から受信ノード102(202)に伝送されるものとして説明した。第3の実施例では、受信ノードが複数の通信インターフェースを備えており、帯域測定に用いるパケットの一部は受信ノードから供給するようになっている。
図6は、第3の実施例におけるリンク帯域推定システムの構成を表わしたものである。このリンク帯域推定システム300は、第1および第2のシーケンス番号S1、S2の第1および第2のパケット321、322の送信を行う送信ノード301と、この送信ノード301から送信されたこれらパケット321、322を受信する受信ノード302を備えている。受信ノード302は、所定の測定条件の下で、第3および第4のシーケンス番号S3、S4の第3および第4のパケット323、324の送受信も行うようになっている。
送信ノード301と受信ノード302の間の通信経路上には、広帯域ネットワーク303が存在している。送信ノード301とこの広帯域ネットワーク303の間には、第1の狭帯域リンク304が接続されている。また、広帯域ネットワーク303と受信ノード302の間には、第2の狭帯域リンク305と第3の狭帯域リンク306が並列に接続されている。
このリンク帯域推定システム300は、第1の送信経路311と第2の送信経路312の2つの送信経路を持っている。第1の送信経路311は、図で点線で示すように送信ノード301から第1の狭帯域リンク304を経て広帯域ネットワーク303に到達し、ここから第3の狭帯域リンク306を経て受信ノード302に至る経路である。第2の送信経路312は、同じく図で点線で示すように受信ノード302から第2の狭帯域リンク305を経て広帯域ネットワーク303に到達し、ここから第3の狭帯域リンク306を経て、再び受信ノード302に至るループバック経路である。
第3の実施例のリンク帯域推定システム300では、第1の実施例の場合と同様に第1の狭帯域リンク304を含む第1の送信経路311と第2の狭帯域リンク305を含む第2の送信経路312を介して被測定リンクとしての第3の狭帯域リンク306に負荷を与えるようになっている。この第3の実施例でも、第1の送信経路311と第2の送信経路312に同時に負荷を与えることで、第1の狭帯域リンク304と第2の狭帯域リンク305よりも広帯域な第3の狭帯域リンク306の帯域測定が可能となる。
ここで、送信ノード301から第1および第2のシーケンス番号S1、S2の第1および第2のパケット321、322からなる第1のパケット列331の送信と、受信ノード302から第3および第4のシーケンス番号S3、S4の第3および第4のパケット323、324からなる第2のパケット列332の送信により、第3のパケット列333として負荷を第3の狭帯域リンク306に同時に掛けるようにする。このために、送信ノード301と受信ノード302には、これらの間で同期を採るための同期機構341が接続されている。同期機構341は、第1のパケット列331と第2のパケット列332の送信を同期する。もちろん、同期機構341以外の他の手段を用いて第1のパケット列331と第2のパケット列332の送信の同期を採るものであってもよい。また、第1のパケット列331と第2のパケット列332のうちの片方の総データ長を十分に長くとることで、もう片方のパケット列の送信時刻を精密に制御しなくても両パケット列の重複が起こるように構成してもよい。
このようなリンク帯域推定システム300では、高速のリンクを認識して、これを有効活用することが可能になる。そこで、まずこのような高速活用ができない本発明の関連技術を説明する。
図7は、本発明の関連技術として、2つのノード間で負荷分散に用いる経路設定の最適化を行うことのできるリンク帯域推定システムの構成を表わしたものである。このリンク帯域推定システム400は、第1〜第6のシーケンス番号S1〜S6の第1〜第6のパケット421〜426の送信を行う送信ノード401と、この送信ノード401から送信されたこれらパケット421〜426を受信する受信ノード402を備えている。送信ノード401は、たとえば動画を無線で送信する図示しない第1の通信装置であり、受信ノード402はたとえば走行中の車両に備えられた図示しない第2の通信装置である。
送信ノード401と受信ノード402の間の通信経路上には、広帯域ネットワーク403が存在している。送信ノード401とこの広帯域ネットワーク403の間には、低速モードの第1および第2の狭帯域リンク404、405と、高速モードの第3の狭帯域リンク406が接続されている。また、広帯域ネットワーク403と受信ノード402の間には、低速モードの第4および第6の狭帯域リンク407、409と、高速モードの第5の狭帯域リンク408が並列に接続されている。低速モードはたとえば64Kbps(キロビット/秒)であり、高速モードはたとえば384Kbpsとなっており、たとえばW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)回線を想定している。
このリンク帯域推定システム400は、第1〜第3の送信経路411〜413を有している。このうち第1の送信経路411は、図で点線で示すように送信ノード401から第1の狭帯域リンク404を経て広帯域ネットワーク403に到達し、ここから第4の狭帯域リンク407を経て受信ノード402に至る経路である。第2の送信経路412は、同じく図で点線で示すように受信ノード402から第2の狭帯域リンク405を経て広帯域ネットワーク403に到達し、ここから第5の狭帯域リンク408を経て、受信ノード402に至る経路である。第3の送信経路413は、同じく図で点線で示すように送信ノード401から第3の狭帯域リンク406を経て広帯域ネットワーク403に到達し、ここから第6の狭帯域リンク409を経て、受信ノード402に至る経路である。
送信ノード401は、第1の送信経路411を使用して、第1のシーケンス番号S1と第2のシーケンス番号S2を順に有する第1および第2のパケット421、422からなる第1のパケット列431を送信するものとする。また、第2の送信経路412を使用して、第3のシーケンス番号S3と第4のシーケンス番号S4を順に有する第3および第4のパケット423、424からなる第2のパケット列432を送信するものとする。更に送信ノード401は、第3の送信経路413を使用して、第5のシーケンス番号S5と第6のシーケンス番号S6を順に有する第5および第6のパケット425、426からなる第3のパケット列433を送信するものとする。
このようなリンク帯域推定システム400で、第3の狭帯域リンク406に着目する。送信ノード401から第3の送信経路413に第5および第6のパケット425、426からなる第3のパケット列433を送信する。すると、受信ノード402は低速モードの第6の狭帯域リンク409から第3のパケット列433を受信する。そして、パケット受信間隔T1から第6の狭帯域リンク409の帯域が測定されることになる。
この第3の送信経路413の場合には、第6の狭帯域リンク409よりも第3の狭帯域リンク406の方がより高速となっている。したがって、第6の狭帯域リンク409の測定が可能である。これに対して、第2の送信経路412の場合には、低速モードにある第2の狭帯域リンク405の帯域がボトルネック帯域として測定されるが、その測定結果から第5の狭帯域リンク408が第2の狭帯域リンク405よりは高速であることを示す情報は得られない。
高速モードとなっている第3の狭帯域リンク406および第5の狭帯域リンク408の帯域を有効活用するためには、これらのリンクの双方を含む経路が設定される必要がある。しかしながら、第1〜第3の送信経路411〜413のみを対象に帯域測定をしている限りはそのような経路が設定可能であることを検知することができない。
この状態を脱するには、たとえば定期的に、現在設定されている3本の送信経路411〜413以外の経路に対して帯域測定を行うことが考えられる。この場合、高速モードである第3の狭帯域リンク406および第5の狭帯域リンク408を含む経路に対して測定が行われたときに、この経路が高速モードのリンクに等しい帯域を有することが検出される。以降このような経路を高速経路と呼ぶことにする。ただし高速経路が存在するか否かは、すべての送信側および受信側狭帯域リンクの組み合わせを試みないと確認できない。
これに対して、図6に示した第3の実施例におけるリンク帯域推定システム300では、個々の候補経路の帯域測定を行うのではない。本発明の第3の実施例では、先に説明した第1および第2の実施例で説明した帯域推定の手法を使用して個々のリンクの帯域を測定する。そして、たとえば第1の狭帯域リンク404を経て広帯域ネットワーク403に到達し、ここから第5の狭帯域リンク408を経て、受信ノード402に至る経路を第4の送信経路414とすると、この第4の送信経路414と第2の送信経路412の双方に同時に負荷を掛けることで第5の狭帯域リンク408が高速であることを測定する。
第4の送信経路414と第2の送信経路412を使用して測定を行うときに、送信ノード401側に接続された残りの第3の送信経路413が測定の対象から除外されている。しかしながら、第5の狭帯域リンク408が第1および第2の狭帯域リンク404、405よりも高速であることは確実に検出される。同様に、第2の実施例を適用すると、第3の狭帯域リンク406が高速であることが測定される。
以上のような測定をすべての狭帯域リンク404〜409に対して行うことで、高速経路を設定可能であるかどうかの確認が可能である。従来の手法では、候補経路の各々に対してパケット分散方式を用いた帯域測定を行うと、高速経路が存在するか否かをチェックするのに、最大で送信側の狭帯域リンク数と受信側の狭帯域リンク数の積の数だけの経路の確認が必要である。これに対して本実施例では、最大でも送信側の狭帯域リンク数と受信側の狭帯域リンク数の和の数の経路に対してだけ測定を行えば、高速経路が存在するか否かを確認することができる。したがって、本実施例では、より少ない測定回数で高速経路が存在することの検出が可能であり、帯域の有効活用に必要な処理および通信の量を低減することができる。
なお、第3の実施例のリンク帯域推定システム300を構成する送信ノード301および受信ノード302の構成は、図3および図4とほぼ同一となるので、これらの図示および説明は省略する。ただし、リンク帯域推定システム300の場合には受信ノード302が図3に示した送信ノード101と実質的に同一の機能も備えている。
なお、以上説明した各実施例では、1つの狭帯域リンクが広帯域ネットワークを介して2つの狭帯域リンクと接続される場合を説明したが、リンクの接続される本数はこれに限るものではない。また、実施例ではパケット送出タイミング発生部153およびパケット受信タイミング発生部163と実質的に同一の回路のタイミングを同期していることは特に説明を要しない。
更に第2の実施例では起点と終点が同一ノードとなったループバック経路を受信ノード側で構成したが、送信ノード側で構成することも自由である。
本発明の第1の実施例におけるリンク帯域推定システムの構成を表わしたシステム構成図である。 第1の実施例で第1のパケット列のみを送信する場合を示した説明図である。 第1の実施例の送信ノードの回路構成の概要を示したブロック図である。 第1の実施例の受信ノードの回路構成の概要を示したブロック図である。 本発明の第2の実施例におけるリンク帯域推定システムの構成を表わしたシステム構成図である。 本発明の第3の実施例におけるリンク帯域推定システムの構成を表わしたシステム構成図である。 本発明の関連技術として経路設定の最適化を行うリンク帯域推定システムのシステム構成図である。
符号の説明
100、200、300 リンク帯域推定システム
101、201、301 送信ノード
102、202、302 受信ノード
103、203、303 広帯域ネットワーク
104、204、304 第1の狭帯域リンク
105、205、305 第2の狭帯域リンク
106、206、306 第3の狭帯域リンク
111、211、311 第1の送信経路
112、212、312 第2の送信経路
113、213、313 第3の送信経路
121、221、321 第1のパケット
122、222、322 第2のパケット
123、223、323 第3のパケット
124、224、324 第4のパケット
152 パケット発生部
153 パケット送出タイミング発生部
154、164 データサイズ等格納部
156、166 制御部
162 パケット受信バッファ
163 パケット受信タイミング発生部
165 帯域推定演算部
341 同期機構

Claims (8)

  1. 被計測リンクを共有する複数の通信経路の一部の経路部分で、複数のパケットが連続するようにこれらのパケットを送信するパケット送信手段と、
    前記複数の通信経路の他の経路部分における前記複数のパケットの開いた間隔を測定するパケット間隔測定手段と、
    このパケット間隔測定手段の測定値と前記パケットのデータサイズから前記被計測リンクの帯域を演算する帯域演算手段
    とを具備することを特徴とするリンク帯域推定装置。
  2. 複数のパケットを、被計測リンクの一端を共有し、この被計測リンクよりも狭い帯域の複数の通信経路に対して連続して送信するパケット送信手段と、
    前記被計測リンクの他端から前記パケット送信手段によって送信されたパケットを受信するパケット受信手段と、
    このパケット受信手段の受信したパケットの到着間隔を測定する到着間隔測定手段と、
    この到着間隔測定手段の測定結果から前記被計測リンクの帯域を演算する帯域演算手段
    とを具備することを特徴とするリンク帯域推定装置。
  3. 複数のパケットを、被計測リンクの一端から連続して送信するパケット送信手段と、
    この被計測リンクの他端を共有し、この被計測リンクよりも合計で広くなるが単独では被計測リンクの帯域よりも狭い帯域の複数の通信経路のそれぞれからパケットを受信するパケット受信手段と、
    このパケット受信手段の受信したパケットの到着間隔を測定する到着間隔測定手段と、
    この到着間隔測定手段の測定結果から前記被計測リンクの帯域を演算する帯域演算手段
    とを具備することを特徴とするリンク帯域推定装置。
  4. 前記被計測リンクが、起点と終点が同一ノードとなったループバック経路の一部を構成していることを特徴とする請求項2または請求項3記載のリンク帯域推定装置。
  5. 前記被計測リンクの一端または他端を共有する前記複数の通信経路は互いに同一の帯域の経路となっていることを特徴とする請求項2または請求項3記載のリンク帯域推定装置。
  6. 前記パケット送信手段は、送信パケットのデータサイズをあらかじめ特定されたデータサイズに調整する手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載のリンク帯域推定装置。
  7. 被計測リンクを共有する複数の通信経路の一部の経路部分で、複数のパケットが連続するようにこれらのパケットを送出するパケット送出ステップと、
    このパケット送出ステップで送出されたパケットが前記複数の通信経路の一部区間で開いたときそのた間隔を測定するパケット間隔測定ステップと、
    このパケット間隔測定ステップで測定した測定値と前記パケットのデータサイズから前記被計測リンクの帯域を演算する帯域演算ステップ
    とを具備することを特徴とするリンク帯域推定方法。
  8. 前記送出ステップは、送信パケットのデータサイズをあらかじめ特定されたデータサイズに調整するステップを含むことを特徴とする請求項7記載のリンク帯域推定方法。
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