JP2008294684A - 遠隔指示システム及びサーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対象物の細部に対するアノテーションを容易に行うことができると共に、サーバ装置側でもアノテーション画像を容易に参照又は指示できる遠隔指示システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 ビデオカメラ20で撮像された対象物200の撮像画像を遠隔端末100に送信すると共に、遠隔端末100でなされた当該撮像画像に基づく指示に応じた第1の注釈画像をプロジェクタ40により対象物200に投影させるサーバ50を含み、前記サーバ50は、前記撮像画像の領域内に対する指定領域を拡大して撮像するPTZビデオカメラ30で撮像された拡大画像を遠隔端末100に送信すると共に、遠隔端末100でなされた当該拡大画像に基づく指示に応じた第2の注釈画像をビデオカメラ20の撮像領域内にプロジェクタ40により投影させることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遠隔指示システム及びサーバ装置に関する。
会議システム等ではサーバ装置側で立体物等の対象物をビデオカメラ等の撮像装置で撮影し、遠隔地にあるクライアント装置にその画像を送信し、クライアント装置では、送信された画像にアノテーションなどの指示を行い、その対象物画像に対する指示を示す指示画像をアノテーション画像としてサーバ装置側に送信して、投影装置により立体物にアノテーション画像を投影するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、複数のクライアント装置に対してそれぞれ所望の撮像画像を提供するカメラ制御システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−33756号公報 特開平11−27570号公報
本発明は、対象物の細部に対するアノテーションを容易に行うことができると共に、サーバ装置側でもアノテーション画像を容易に参照又は指示できる遠隔指示システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様の遠隔指示システムでは、第1の撮像手段で撮像された対象物の撮像画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該撮像画像に基づく指示に応じた第1の注釈画像を投影手段により対象物に投影させる制御手段を含み、制御手段は、撮像画像の領域内に対する指定領域を拡大して撮像する第2の撮像手段で撮像された拡大画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該拡大画像に基づく指示に応じた第2の注釈画像を第1の撮像手段の撮像領域内に投影手段により投影させることを特徴としている。
本発明の第2の態様の遠隔指示システムでは、請求項1に記載の発明において、制御手段は、第2の注釈画像と当該拡大画像とを重畳した画像を対象物の背後を避けた当該対象物の周辺領域に投影手段で投影することを特徴としている。
本発明の第3の態様の遠隔指示システムでは、請求項2に記載の発明において、制御手段は、第2の注釈画像と当該拡大画像とを重畳した画像を表示枠内に表示し、当該表示枠の移動、当該表示枠のサイズの変更、表示枠の開閉、及び拡大画像に対する書込みの内、少なくとも一つの処理を3次元ポインタによる指示に基づいて制御することを特徴としている。
本発明の第4の態様の遠隔指示システムでは、請求項1に記載の発明において、対象物の後ろに背景板が設けられ、制御手段は、投影手段に第2の注釈画像を背景板に投影させることを特徴としている。
本発明の第5の態様の遠隔指示システムでは、請求項4に記載の発明において、背景板は、ホワイトボード及びスクリーンの内、少なくとも一つを含むことを特徴としている。
本発明の第6の態様の遠隔指示システムでは、請求項1に記載の発明において、第1の撮像手段及び投影手段はほぼ同画角となるように配置されることを特徴としている。
本発明の第7の態様のサーバ装置では、対象物を第1の撮像手段で撮像された撮像画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該撮像画像に基づく指示に応じた第1の注釈画像を投影手段により対象物に投影させる制御手段を含み、制御手段は、撮像画像の領域内に対する指定領域を拡大して撮像する第2の撮像手段で撮像された拡大画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該拡大画像に基づく指示に応じた第2の注釈画像を第1の撮像手段の撮像領域内に投影手段により投影させることを特徴としている。
本発明の第1の態様によれば、対象物の細部に対する注釈を容易に行うことができる。
本発明の第2の態様によれば、注釈者が意図する拡大画像との関係で注釈画像を容易に参照できる。
本発明の第3の態様によれば、対象物側(サーバ装置側)でも注釈画像を容易に参照又は指示できる。
本発明の第4の態様によれば、特別な表示装置がなくても容易に対象物の細部に対する注釈画像を参照できる。
本発明の第5の態様によれば、背景板で容易に対象物の細部に対する注釈画像を参照できる。
本発明の第6の態様によれば、違和感なく、対象物や対象物の細部にも注釈することができる。
本発明の第7の態様によれば、対象物の細部に対する注釈を容易に行うことができる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の遠隔指示システムの一実施形態を示す構成図である。この遠隔指示システム1は、図1に示すように、被写体側装置10及び遠隔端末100等を備えており、被写体側装置10と遠隔端末100とはネットワーク300により相互に通信可能に接続されている。尚、図1においては、遠隔端末100を一台のみ示しているが、複数の遠隔端末100をネットワーク300を通じて被写体側装置10の後述するサーバ装置(以下、単にサーバという。)50へ接続可能である。
被写体側装置10は、第1の撮像手段としてのビデオカメラ20、第2の撮像手段としてのPTZ(パン・チルト・ズーム)ビデオカメラ30、投影手段としてのプロジェクタ40、制御手段としてのサーバ50、ハーフミラー60及び相対位置変更手段としての回転ステージ70等から構成されている。
ビデオカメラ20は、例えばCCDカメラで構成され、回転ステージ70上に置かれた被写体200を撮像すると共に、その撮像画像の情報はサーバ50に取り込まれる。
PTZビデオカメラ30は、被写体200に対してパン・チルト・ズームが可能なカメラであり、遠隔端末100により撮像画像内の所定の領域が選択されたときに被写体200上の選択された所定の領域を拡大して撮像する。ビデオカメラ20とPTZビデオカメラ30は予め位置関係のキャリブレーションの対応が出来ている。尚、ビデオカメラ20及びPTZビデオカメラ30は、ハーフミラー60を透過した画像を撮像する。
プロジェクタ40は、液晶プロジェクタ等で構成され、遠隔端末100でなされた撮像画像に基づく指示に応じたアノテーション画像201を被写体200に投影する。またプロジェクタ40は、その光学系が、ハーフミラー60によりビデオカメラ20と光学的な主点が略一致するように配置されている。このプロジェクタ40は、サーバ50から送信されたアノテーション画像をその光学系を通じハーフミラー60を介して被写体200へ投影する。プロジェクタ40からのアノテーション画像は、ハーフミラー60で反射して被写体200へ投影される。尚、アノテーション画像には、線、文字、図形等のあらゆる形態の画像が含まれる。
回転ステージ70は、サーバ50により制御され、その上面に置かれた被写体200を回動させることにより、ビデオカメラ20、PTZビデオカメラ30及びプロジェクタ40に対する被写体200の位置を変更する。
サーバ50は、ビデオカメラ20、PTZビデオカメラ30、プロジェクタ40、回転ステージ70の動作を制御すると共に、ネットワーク300を介して遠隔端末100との間で各種情報を授受する。また、サーバ50は、ビデオカメラ20が撮像した撮像画像を遠隔端末100へ送信すると共に、遠隔端末100でなされた撮像画像に基づく指示に応じたアノテーション画像をプロジェクタ40により被写体200へ投影させる。さらにサーバ50は、PTZビデオカメラ30で撮像された撮像画像を遠隔端末100に送信すると共に、遠隔端末100でなされたPTZビデオカメラ30で撮像された撮像画像に基づく指示に応じたアノテーション画像をプロジェクタ40により被写体200に投影させる。
また、サーバ50は、回転ステージ70による被写体200の回動(移動)に合わせてプロジェクタ40の被写体200に対するアノテーション画像の投影位置を変更する制御を行う。
遠隔端末100は、液晶表示装置及びCRT等からなる表示装置110、ネットワーク300に接続されたコンピュータ120、コンピュータ120に接続されたポインティングデバイス(マウス)130等から構成されている。
表示装置110は、その表示画面に被写体側装置10から送信されるビデオカメラ20による撮像画像及びPTZカメラ30による撮像画像を表示する。
ポインティングデバイス130は、撮像画像が表示された表示画面においてポインタで各種ボタン等を操作することにより、被写体200へ投影するアノテーション画像に関する指示を形成すると共に、回転ステージ70の回動による被写体200の回動を指示するのに用いられる。
次に、上記構成の遠隔指示システムの基本的な動作について図2ないし図4を参照して説明する。
図2は被写体側装置10のサーバ50におけるビデオカメラ20を用いた処理の一例を示すフローチャート、図3は遠隔端末100のコンピュータ120における像形成における処理の一例を示すフローチャート、図4は遠隔端末100側の操作の一例を説明するための図である。
図2に示すように、被写体側装置10側のサーバ50では、ビデオカメラ20の撮像画像の取り込みを開始し(ステップS11)、遠隔端末100のコンピュータ120から接続要求があるかを判断する(ステップS12)。そして、サーバ50は、コンピュータ120からの接続要求がある場合には、ビデオカメラ20の撮像画像をネットワーク300を通じて遠隔端末100のコンピュータ120へ伝送する(ステップS13)。
次いで、サーバ50は、コンピュータ120から制御信号の送信があるか否かを判断する(ステップS14)。この制御信号は、アノテーション画像の描画に関する情報である描画信号及び回転ステージ70を回転させるための位置制御信号である。サーバ50は、上記の制御信号を受信した場合には、その制御信号の内容に応じて制御信号処理を行う(ステップS15)。
一方、サーバ50は、上記の制御信号を受信しない場合には、コンピュータ120から切断要求があるかを判断し(ステップS16)、切断要求が無い場合には、ステップS13に戻って新たな撮像画像をネットワーク300を通じて遠隔端末100のコンピュータ120へ伝送し、切断要求があった場合には、ビデオカメラ20の撮像画像の伝送を停止する(ステップS17)。そして、サーバ50は、処理の終了要求があるかを判断し(ステップS18)、終了要求がない場合には、ステップS12に戻って上記の処理を繰り返し、終了要求があった場合には処理を終了する。
次に、遠隔端末100の動作について図3を参照して説明する。
先ず、遠隔端末100のコンピュータ120は、サーバ50に対して接続要求を行う(ステップS21)。次いで、コンピュータ120は、接続が完了した後、例えば、図4に示すように、被写体側のサーバ50から伝送される撮像画像を表示装置110の表示画面111に表示する(ステップS22)。
次いで、コンピュータ120は、表示装置110の表示画面111に表示した撮像画像に対する操作者からの注目領域の指示があるかを判断し(ステップS23)、注目領域の指示がある場合には、指示に応じた処理を行う(ステップS26)。具体的には、遠隔端末100の操作者は、図4に示すような表示装置110の表示画面111の画像を見ながら、表示されている画像にアノテーションを投影したい領域がある場合には、ポインティングデバイス130を操作して表示画面111上のポインタPtを移動させながらアノテーション画像201aを描画する。
例えば、ポインティングデバイス130を用いて表示画面111上に形成された各種ボタンBT等を操作することにより、描画された矩形や円などの図形情報、あらかじめ用意されたビットマップ画像、キーボードなどから入力したテキスト情報、ポインティングデバイス130の動作を反映するポインタ自体等である。そして、コンピュータ120は、ステップS26で特定された各種情報を描画情報としてサーバ50へ伝送する(ステップS27)。
次いで、コンピュータ120は、遠隔端末100でなされたビデオカメラ20の撮像画像に基づく操作者による指示が完了したかを判断し、(ステップS28)、終了した場合には、サーバ50に対して切断要求を行い(ステップS29)、処理を終了する。遠隔端末100の操作者による指示操作が終了していない場合には、ステップS22に戻って上記の処理を繰り返す。
ここで、遠隔端末100の操作者が被写体200を回転させたい場合には、操作者は、例えば、図4に示すような表示画面111の画像を見ながら、画像内の被写体200においてアノテーション画像を投影したい領域が映し出される、あるいは、被写体200に対する視点が最適になるように、表示画面111に形成された、回転ステージ70を回転させるための回転用ボタンR1,R2を操作して、回転ステージ70の回転方向及び回転量を指示する。そして、コンピュータ120は、ステップS23において、注目領域の指示がない(アノテーション画像に関する指示がない)場合には、遠隔端末100の操作者により、被写体200の回転の指示がされると判断して被写体200の回転に関する処理をする(ステップS24)。
次いで、コンピュータ120は、被写体200の回転に関する処理により得られた回転量情報(移動量情報)等を被写体側のサーバ50へ伝送する(ステップS25)。これにより、回転ステージ70が回転されて被写体200の回転位置が変更し、遠隔端末100の表示装置110には新たな撮像画像が表示される(ステップS22)。
次に、ビデオカメラ20とPTZビデオカメラ30を用いた遠隔指示システム1の特徴的な処理について説明する。
図5は、遠隔指示システム1の特徴的な動作フローチャートである。図6(a)は、ビデオカメラ20の撮像画像21上で指定するズーム指定領域350を説明する図、同図(b)はPTZビデオカメラ30の撮像画像31を説明する図、同図(c)はPTZビデオカメラ30の撮像画像31上に描画したアノテーション画像202aを説明する図、同図(d)はアノテーション画像201及び202が投影された被写体200を説明する図、同図(e)はアノテーション画像201及び202が投影された被写体200をビデオカメラ20で撮像した撮像画像21を示す図である。図7は、ズーム指定領域350の座標とPTZビデオカメラ30のパン・チルト・ズーム値の変換を説明するための図である。
図8は、遠隔端末の画面(ユーザーインターフェイス)を示す図である。
図8に示すように、遠隔端末100の画面111a上に、ビデオカメラ20による撮像画像21とPTZビデオカメラ30による撮像画像31を同時に表示する。ユーザーは、ポインティングデバイス130などで描画選択ボタン422を操作して、描画方法を選択し、ビデオカメラ20による撮像画像21かPTZビデオカメラ30による撮像画像21上にアノテーション画像201aを描画する。描画選択ボタン422内に、ズーム指定ボタン423が設けられており、このズーム指定ボタン423を選択すると矩形(ズーム指定領域350)をビデオカメラ20による撮像画像21上に描けるようになる。
図5を用いて動作を説明すると、被写体200をビデオカメラ20で撮影する。サーバ50は、ビデオカメラ20による撮像画像をネットワーク300を介して遠隔端末100に常時送信し続ける。ユーザーが遠隔端末100で、ビデオカメラ20の撮像画像21上に描画アノテーション画像201aを色Aで描画したとする。サーバ50は、ビデオカメラ20による撮影画像21上で描画アノテーション画像201aの描画が行われた事を検出すると(ステップS31)、遠隔端末100から受信したアノテーション画像をビデオカメラ20の座標系からプロジェクタ40の座標系に変換して、変換後のアノテーション画像をプロジェクタ40により被写体200に投影する(ステップS32)。これにより被写体200上にはアノテーション画像201が実際に投影される。
遠隔端末100は、ユーザーが遠隔端末100上でズーム指定領域350をポインティングデバイス130により指定した場合、ズーム指定領域の座標(x,y, x, y)をサーバ50に送信する。ここで、図7に示すように、(x, y)はズーム指定領域350の左上の座標、(x, y)はズーム指定領域350の右下の座標をそれぞれ示す。
次に、サーバ50は、ビデオカメラ20による撮影画像21上で、ズーム指定領域350が選択された場合(ステップS33)、遠隔端末100から受信したズーム指定領域(選択された所定の領域)350の座標を、PTZビデオカメラ30によるパン・チルト・ズーム値(拡大に必要な値)に変換し、PTZビデオカメラ30を制御する(ステップS34)。具体的には、サーバ50は、ズーム指定領域350をPTZビデオカメラ30の撮像画像31の縦横比に修正するため、ズーム指定領域350の座標(x, y, x, y)をもとに、対応するPTZビデオカメラ30のパン・チルト・ズーム値(p, t, z)を計算する。ここで、ズーム指定領域350の座標(x, y, x, y)とPTZビデオカメラ30のパン・チルト・ズーム値(p, t, z)の変換式を式(1)に示す。
Figure 2008294684
関数fは、ビデオカメラ20とPTZビデオカメラ30による固有の関数で、あらかじめ測定されている。
なお、関数fによる変換は、サーバ50上で行われてもよいが、遠隔端末100で変換を行い、PTZビデオカメラ30のパン・チルト・ズーム値(p,t,z)をサーバ50に送信してPTZビデオカメラ30を制御するようにしてもよい。
そして、サーバ50は、PTZビデオカメラ30のパン・チルト・ズーム値(p, t, z)値をPTZビデオカメラ30に送信し、PTZビデオカメラ30を制御する。実際には、PTZビデオカメラ30が制御可能なパン・チルト・ズーム値は限られているため、パン・チルト・ズーム値(p, t, z)に最も近い、パン・チルト・ズーム制御値(p’, t’, z’)で制御される。次に、サーバ50は、PTZビデオカメラ30による撮像画像31を取り込み、ネットワーク300を介して遠隔端末100に常に送信し続ける。遠隔端末100は、サーバ50からPTZビデオカメラ30による撮像画像を受信すると、これを表示装置110上に表示する。遠隔端末100は、ユーザーがPTZビデオカメラ30による撮像画像31上でアノテーション画像202aを描画すると、描画されたアノテーション画像202aの描画情報をサーバ50に送信する。
パン・チルト・ズーム制御値(p’, t’, z’)により、実際のズーム領域は座標(x’, y’, x’, y’)になる。
これは、
Figure 2008294684
により計算される。
サーバ50は、PTZビデオカメラ30による撮像画像31上で、アノテーション画像の描画が行われた事を検出すると(ステップS35)、PTZビデオカメラ30で撮像された撮像画像に基づく指示に応じたアノテーション画像202aを、ズーム指定領域350に基づいてビデオカメラ20による撮像画像21上の座標系に変換を行う(ステップS36)。具体的には、サーバ50は、PTZビデオカメラ30の撮像画像の座標系(xb, yb)から、ビデオカメラ20の撮像画像の座標系(xa, ya)へ変換を行う。このときの変換式を式(2)に示す。
Figure 2008294684
ここで、関数gは、 実際のズーム領域の座標(x’, y’, x’, y’)と、PTZビデオカメラ30による撮像画像の画像サイズ(w, h)より、式(3)(4)のアフィン変換により求められる(図7参照)。
Figure 2008294684
Figure 2008294684
このような処理により、PTZビデオカメラ30による撮像画像31上のアノテーション画像202aは、ビデオカメラ20の撮像画像21上の座標系でのアノテーション画像203aに変換される。そして、サーバ50は、PTZビデオカメラ30の撮像画像21に基づくアノテーション画像202を、ビデオカメラ20の撮像画像21の座標系から、プロジェクタ40の座標系に変換して変換後のアノテーション画像を被写体200に投影する(ステップS37)。これによりPTZビデオカメラ30による撮像画像31に基づくアノテーション画像202が被写体200上に投影される。なお、(xb, yb)から(xa, ya)への変換は、サーバ50で行ってもよいが、遠隔端末100で変換してサーバ50にネットワークで送信してもよい。このようにして、ビデオカメラ20の撮像画像内での矩形の位置に対する、PTZビデオカメラ30のパン・チルト・ズーム値を測定し、これをもとにPTZビデオカメラ30の制御と、PTZビデオカメラ30の撮像画像31上で指示されたアノテーションをプロジェクタ40により被写体200に投影できる。
図9は、遠隔端末100上でのユーザーインターフェイスの変形例を示す図である。遠隔端末100は、遠隔端末の画面111b上に撮像画像21のみを表示する。ユーザーはポインティングデバイス130などを用いて描画選択ボタン422を操作して描画方法を選択し、撮像画像21上にアノテーション画像を描画する。描画選択ボタン422内にズーム指定ボタン423が設けられており、このズーム指定ボタン423を選択するとズーム指定領域350を撮像画像21上に描けるようになり、撮像画像21上にズーム指定領域350を描くとポップアップウィンドウ112bが自動的に開くようになっている。ポップアップウィンドウ112b上にはPTZビデオカメラ30の撮像画像31が表示され、描画選択ボタン422で描画方法を選択してPTZビデオカメラ30に基づくアノテーション画像202aを描画する。ポップアップウィンドウ112bに、閉じるボタン113bが設けられており、ユーザーはこの閉じるボタン113bを操作することによりポップアップウィンドウ112bを閉じることができる。これにより、画面上の領域を節約することができる。
図10は、遠隔端末100上でのユーザーインターフェイスの変形例を示す図である。ユーザーインターフェイス111cは、描画選択ボタン113cがポップアップウィンドウ112c上にも設けられており、この描画選択ボタン113cにより描画選択ボタン422と異なるボタン配置やボタンの選択ができるようになっている。また、ポップアップウィンドウ112c上にはPTZカメラ制御ボタン114cが設けられており、ユーザーはこのPTZカメラ制御ボタン114cを操作する事で、ポップアップウィンドウ112c上で、遠隔地に設置されているPTZビデオカメラ30を上下左右に動かすことができる。遠隔端末100は、ポップアップウィンドウ112cを開くときに、PTZビデオカメラ30の撮像画像31の送受信を開始し、ポップアップウィンドウ112cを閉じるときには送受信を停止する。これによってPTZビデオカメラ30による撮像画像31が表示されていないときに、無駄にネットワーク帯域を使うことを防ぐ事が出来る。
図11は、PTZビデオカメラ30の撮像画像上のアノテーション画像の描画に関する変形例である。遠隔端末100で拡大されたPTZビデオカメラ30の撮像画像上でアノテーション画像の描画を行う際、PTZビデオカメラ30の拡大率が大きいほど、精度も落ち、またプロジェクタ40で表示できる解像度も限られる。そのため、PTZビデオカメラ30の撮像画像の拡大率に応じて、PTZビデオカメラ30の撮像画像上でアノテーション画像を描画できる最小単位を定めるようにする。ここではこの最小単位を半径rとする。なお、この最小単位をr×r pixelとしてもよい。半径rは拡大率によって定まり、拡大率が大きくなるほど半径rも大きくなる。
図11に示すように、ユーザーが拡大率の小さいズーム指定領域351を指定した場合、PTZビデオカメラ30の撮像画像32上で描画できる最小単位は半径r1となる。また、ユーザーが拡大率の大きいズーム指定領域352を指定した場合、PTZビデオカメラ30の撮像画像33で描画できる最小単位は、半径r1よりも大きい半径r2となる。また半径rはPTZビデオカメラ30のズームパラメータzから計算される。なお半径rの計算は遠隔端末100で行ってもよいし、サーバ50で行ってもよい。
上記本実施形態によれば、ビデオカメラ20による広角映像から領域を選択してPTZビデオカメラ30をコントロールして拡大しているが、PTZビデオカメラ30を用いず、ビデオカメラ20で領域を指定された部分をビデオカメラ20の映像をデジタルズームすることで拡大してもよい。
上記本実施形態によれば、ビデオカメラ20による広角映像から領域を選択してPTZビデオカメラ30をコントロールする技術、および遠隔端末の映像上にアノテーション画像を描画してそのアノテーション画像を被写体に投影する技術を組み合わせ、ズーム指定領域の情報によってビデオカメラ20上でPTZビデオカメラ30がどの領域を表示しているかを知ることにより、PTZビデオカメラ30の撮像画像上で描画されたアノテーション画像をプロジェクタ40により被写体200に投影することができる。また、PTZビデオカメラ30のパン・チルト・ズームおよび映像座標と、プロジェクタ40の映像座標との対応を測定する必要が無いため、計算量も少なくて済む。
上記実施形態では、投影手段としてプロジェクタを用いた場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、レーザー光等の光を被写体に照射して画像を形成することも可能である。
上記実施形態では、相対位置変更手段として回転ステージ70を例に挙げて説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、ロボット等を相対位置変更手段として使用することも可能であるし、上記実施形態では、被写体200を移動させる場合について説明したが、例えば、撮像手段としてのビデオカメラ20及び投影手段としてのプロジェクタ40を移動させる構成とすることも可能である。
上記実施形態では、回転ステージ70の回転を指示するために表示画面111上に回転用ボタンR1,R2を形成した場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、キーボードを用いてもよいし、種々の方法を採用できる。
上記実施形態では、遠隔端末100がサーバ50にネットワーク300により接続されている場合について説明したが、これに限定されるわけではなく、他の手段により遠隔端末100をサーバ50に接続することもできるし、また、遠隔端末100を被写体200の側に配置することも可能である。
上記実施形態では、ビデオカメラ20、PTZカメラ30の映像は、サーバ50ではなく、別のハードウェアによってネットワーク300を介して遠隔地に送信してもよい。
なお、本発明によるサーバ装置は、被写体側装置10のサーバ50によって実現されている。そして、サーバ50や上述したコンピュータ120、後述するサーバ450やコンピュータ520等は、図17に示すように、CPU50a等の処理装置、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NVRAM(Non Volatile RAM)等のRAM50b、フラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory) 50c、被写体側装置10又は遠隔端末100等の外部装置と入出力を行うI/F(インタフェース)50d、図示しないハードディスク等の磁気ディスク等がバス50eにより接続されたハードウェア構成により実現される。
したがって、CPU50aがROM50cやハードディスク等に格納された所要のプログラムを読み込み、当該プログラムに従った演算を行うことにより、サーバ50やコンピュータ120の各機能が実行される。そして、所要のプログラムとしては図2、図3、図5、図16を参照して説明したフローチャートに応じたプログラムとすることができる。
次に本発明の本実施形態における二つのカメラによるアノテーションにおいてサーバ側でPTZ画像によるアノテーション画像を背景板に表示(投影)する場合について説明する。
図12は、この場合での遠隔指示システムの実施形態を示す構成図である。この遠隔指示システム1aは、同図に示すように、アノテーション(注釈)の対象物(被写体)が設置されるサーバ側に設けられた被写体側装置400及び遠隔地等、サーバの設置場所と異なる場所に設置されるクライアント側に設けられた遠隔端末500等を備えており、被写体側装置400と遠隔端末500とはネットワーク600により相互に通信可能に接続されている。尚、図12においては、遠隔端末500を一台のみ示しているが、複数の遠隔端末500のクライアント(コンピュータ(PC))をネットワーク600を通じて後述する被写体側装置400のサーバ(PC)450へ接続可能である。
被写体側装置400は、第1の撮像手段としてのビデオカメラ420、第2の撮像手段としてのPTZ(パン・チルト・ズーム)ビデオカメラ430、投影手段としてのプロジェクタ440、制御手段としてのサーバ450、ビデオカメラ420とプロジェクタ440の画角と光軸を一致させるハーフミラー460、立体被写体(対象物)を載せる台としてのステージ470及びステージ470の背面に置かれた背景板480等から構成されている。
ビデオカメラ420は、例えばCCDカメラで構成され、ステージ470上に置かれた被写体(対象物)200を撮像可能に配置されていると共に、その撮像画像はサーバ450に取り込まれる。尚、ビデオカメラ420は、ハーフミラー460を透過した画像を撮像する。
プロジェクタ440は、液晶プロジェクタ等で構成され、遠隔端末500でなされた撮像画像に基づく指示に応じたアノテーション(注釈)画像を被写体200に投影すると共に被写体200に関する拡大画像(PTZカメラ画像)210sを投影する。本実施形態ではサーバ450の制御により、ビデオカメラ420による撮像画像に対する注釈画像は、被写体200に投影されると共に、PTZビデオカメラ430による拡大画像に対する注釈画像としての拡大画像210sは背景板480に投影され、背景板の被写体200によって隠れる背後を避けた位置に投影される。このプロジェクタ440は、サーバ450の制御によってビデオカメラ420と同画角で画像を投影する。プロジェクタ440は、サーバ450から送信されたアノテーション画像をその光学系を通じハーフミラー460を介して被写体200へ投影する。尚、アノテーション画像には、線、文字、図形等のあらゆる形態の画像が含まれる。
サーバ450は、ビデオカメラ420、PTZカメラ430及びプロジェクタ440の動作を制御すると共に、ネットワーク600を介して遠隔端末500との間で各種情報を授受する。また、サーバ450は、ビデオカメラ420、PTZビデオカメラ430が撮像した撮像画像、拡大画像を取り込み、これらのデータ(情報)をネットワーク600を介してクライアント側の遠隔端末500へ送信すると共に、遠隔端末500でなされた撮像画像に基づく指示に応じた、図示しない、アノテーション(注釈)画像をプロジェクタ440により被写体200上に投影させる。さらに、サーバ450は、遠隔端末500で指示された被写体200の拡大画像に対する注釈画像が被写体200上に投影された注釈画像に重ならないよう投影画像の情報を生成し、この投影画像をプロジェクタ440により投影できる。このとき、サーバ450は拡大画像に対する注釈画像を被写体200以外の領域に投影するよう投影画像の情報を生成する。これにより被写体200の細部に対する注釈画像が被写体200に重ならない位置で拡大して容易に見ることができる。拡大画像及びその注釈画像を投影する領域は、利用者がサーバ450、コンピュータ520に接続されたマウスやキーボード等を用いることにより遠隔端末500または被写体側装置400の双方から変更することができる。同図の実施形態では、ステージ470を回転テーブルとして図1に示す実施形態と同様に回転を制御してもよい。
クライアント側の遠隔端末500は、液晶表示装置やCRT等からなる表示装置510、ネットワーク600に接続されたコンピュータ(PC)520、コンピュータ520に接続されたマウスやペン等のポインティングデバイス(図示せず)等から構成されている。表示装置510は、ユーザーインターフェイス(UI)画面を表示し、その表示画面511に被写体側装置400から送信される画像を表示する。ポインティングデバイスは、撮像画像が表示された表示画面においてポインタで各種ボタン等を操作することにより、被写体200へ投影するアノテーション画像に関する指示をする。クライント(コンピュータ(PC))520は、サーバ450から送られた画像を表示装置510の表示画面(UI画面)511上に表示し、その画像に加えた注釈画像を生成し、サーバ450へ送信すると共に、サーバ450を介してPTZビデオカメラ30への命令を制御することにより、PTZビデオカメラ430への拡大すべき位置の命令をサーバ450に出し、その位置や拡大率を制御する。
図13は、図12に示す表示装置510の表示画面511に対するアノテーションによる変化を示す図である。図12における表示画面511には、被写体200に対する撮影画像200c表示されると共に、その傍らにPTZカメラ画像210sに対応した画像210cがウインドウ等の表示枠に表示され、更にそのアノテーションためのウインドウ(表示枠)212cが被写体200の撮影画像200cの上層に画像210cの表示枠より大きいサイズで表示され、その表示枠内に拡大画像211cが表示枠212のサイズに応じて拡縮されて表示される。図13では、拡大画像211cにアノテーションが施された注釈画像211c1が表示され、被写体200の撮影画像200cにも直接アノテーションが描画された注釈画像200c1となり、これらの描画された注釈画像211c1及び200c1がコンピュータ520からネットワーク600を介してサーバ450に送られ、サーバ450の制御により、これらの注釈画像に応じ投影画像がサーバ450により作成され、作成された投影画像がプロジェクタ440により被写体(対象物)200及び背景板480上に拡大画像の注釈画像210s1として投影される。
次に説明する遠隔指示システム1bは、図12の遠隔指示システム1aに対し、被写体(実物の立体対象物)200が配置されているサーバ側(実物側)で3次元ポインタで注釈を行うことが可能なものであり、図14はその変形例を示すシステム構成図である。
図12、図13の構成図と異なる点は、3次元ポインタ490と、ポインタ490と有線又は無線で接続され、ポインタ490が指し示す位置の3次元位置(座標)を計算するコンピュータ(PC)495とを含み、コンピュータ495で計算された座標値がLAN等の伝送路496を介して接続されたサーバ450に転送される。3次元ポインタ490は、ジャイロなどを内蔵した相対座標を指示するものや、ポインタからのレーザー光等の光源からの発光した光を画像処理して絶対座標の算出を行うものなど公知の技術が利用できる。
3次元ポインタ490で指示した座標値がサーバ(PC)450へ送られ、サーバ(PC)450ではその座標値を利用して、アノテーション(注釈)画像の生成やPTZカメラ画像210sの表示枠212sの位置などを処理し,表示画像へ追加してプロジェクタ440から投影する。3次元ポインタ495を用いてPTZカメラ画像210sの表示枠212s内へのアノテーション及び表示枠の操作(移動,拡大,縮小)ができる。表示画面上511上で対象物200に対応する画像200cに対する注釈画像(手書きの軌跡)200c1は通常の注釈(アノテーション)であり、対象物200に投影され、表示枠212c内の拡大画像211cの注釈画像(手書きの軌跡)211c1は、背景板480上の表示枠212s内の拡大画像210sにアノテーション(注釈)される。この結果、対象物200の注目領域(拡大箇所)では、細かい注釈が不可能又は煩雑な場合にも明瞭かつ容易に注釈することが出来る。
なお、注釈が簡単な内容の場合には、図1の実施形態と同様に対象物にもアノテーションするように制御することも可能である。
図15(a)はカメラ側から見た被写体(対象物)200及び背景板480を示し、被写体200には、プロジェクタ440によりアノテーション(注釈)画像200c1が投影され、背景板480の右上の位置にPTZカメラ画像(拡大画像)を表示(投影)させるためのボタン213が表示されている。このボタン213はサーバ450により管理されているので、3次元ポインタ490により指示され、その座標値がPC495を介してサーバ450が受け取ると、サーバ450は、図15(b)に示すように、拡大画像の表示枠212sを表示すると共に、3次元ポインタ490により、拡大位置を矩形枠等の注目領域217で指示すると、その位置にPTZビデオカメラ430を制御し、注目領域217に対応する拡大画像をPTZビデオカメラ430より取得し、解像度変換して表示枠212s内に表示する。なお、表示枠212sには、図15(b)に示すように、ズーム倍率表示215や、表示枠212を閉じるためのボタン214が示される。
図15(c)は図15(b)に対応するクライアント側の表示装置510の表示画面511を示す図である。拡大画像を表示するための表示枠212cがポップアップ表示され、その枠の中に拡大画像221cが描画表示される。
次に、本発明の本実施形態に係るシステムの動作フローチャートについて説明する。図16は、本発明の実施形態に係るシステムの動作フローチャートである。まず、被写体側装置側のサーバ450は、プロジェクタ440から初期画像を投影させると共に、ビデオカメラ420で撮像した撮像画像をネットワーク600を介して遠隔端末500に常時送出する処理を開始する(ステップS41)。サーバ450は、メッセージ待ちループを開始する(ステップS42)。そして、サーバ450は、遠隔端末500から描画コマンド及び描画情報を受領すると、(ステップS43)、描画コマンドに沿った画像の投影処理を行い、PTZカメラ表示の命令であれば、PTZビデオカメラ430から指示位置の拡大画像を取得し、解像度変換して投影画像を作成する。即ち、プロジェクタ440に投影させたとき、背景板480上の投影画像210sを被写体200の傍らの表示枠内に表示されるように投影画像の情報を生成する(ステップS44)。サーバ450は、投影画像をプロジェクタ440より投影させる。上記描画情報には、被写体200上に投影するアノテーション(注釈)画像200c1の情報と被写体200の指示位置の拡大画像210c(及び拡大画像に対する注釈がある場合には注釈情報も含む)の情報が含まれる。サーバ450は、処理が終了されるまで(ステップS45)、次のコマンド受領の待ち状態となる。
次に、コンピュータ520側の動作について説明すると、コンピュータ520は、サーバ450に対して接続要求を行う。次いで、コンピュータ520は、接続が完了した後、例えば、図12に示すように、被写体側のサーバ450から伝送される撮像画像を表示装置510の表示画面511に表示する。そして、コンピュータ520は、利用者のポインティングデバイス及びキーボードの操作を監視して、利用者によるアノテーションの指定、拡大画像(PTZカメラ画像)表示の指示及び拡大位置(注目領域)の指示を検出する。このとき、コンピュータ520は、表示装置510の表示画面511に表示した撮像画像に対する操作者からの注目領域の指示があるかを判断し、注目領域の指示がある場合には、指示に応じた処理を行う。
遠隔端末500の操作者は、図12に示すような表示装置510の表示画面511の画像を見ながら、表示されている画像に拡大画像による注釈を投影したい領域がある場合には、ポインティングデバイスを操作して表示画面511上の図示しないポインタを移動させながら注目領域207を指示する。注目領域207は、アノテーション画像を投影する投影位置を規定する領域である。このとき、同時に、注目領域207に投影するアノテーション画像に関する情報を指示する。例えば、ポインティングデバイスを用いて表示画面511上に形成された各種ボタン等を操作することにより、描画された矩形や円などの図形情報、あらかじめ用意されたビットマップ画像、キーボードなどから入力したテキスト情報、ポインティングデバイスの動作を反映するポインタ自体等である。
コンピュータ520を操作する利用者は、図示しない、ポインティングデバイスやキーボードを利用して遠隔端末500側で被写体200の拡大表示位置(注目領域)の指示と、拡大画像の表示を選択すると、PTZカメラコマンドが発行される。コンピュータ520は、コンピュータ520を操作する利用者が入力するコマンドを受け付け(ステップS51)、受け付けたコマンドがPTZカメラコマンドかどうかを調べ(ステップS52)、PTZカメラコマンドでない場合にはステップS55に進む。コンピュータ520は、ステップS52でコマンドが画像処理(アノテーションなど)コマンドの場合にはステップS56に進む。ステップS52で、コンピュータ520は、受け付けたコマンドがPTZカメラコマンドの場合、表示装置510の表示画面511上に所定のサイズの表示枠212を表示する(ステップS53)。
次に、コンピュータ520は、サーバ450を介してPTZビデオカメラ430を制御して注目領域207の拡大画像をサーバ450より取得し、表示画面511上に解像度変換して表示枠212内に拡大画像211cを表示する描画処理を行う(ステップS54)。そして、コンピュータ520は、ステップS56で、画像描画処理を行い、アノテーション(注釈)画像の情報、拡大画像及びその拡大画像に対する注釈画像の情報に基づいて描画情報を生成する。コンピュータ520は、描画コマンド及び描画情報をサーバ450に送出する。コンピュータ520は、処理を終了しない場合、ステップS51に戻り上記処理を繰り返す。拡大画像の表示領域表示枠212cはUI画面からマウスやペン等のポインティングデバイスの操作などで位置変更や大きさの変更が可能である。
また、コンピュータ520の利用者は、マウス等を用いて背景板480に投影されている拡大画像210cの一部の領域を指定すると、コマンド及び指定した領域の情報がサーバ450に送出され、サーバ450で投影画像の情報が生成され、生成された投影画像がプロジェクタ440から投影される。これにより、図15(c)に示したような画面が表示装置510に表示される。
また、利用者がサーバ450及びコンピュータ520に接続されたマウスを操作することにより画像を投影する領域を変更する指示を行うと、指示に応じたコマンドが発行され、サーバ450は、拡大画像を投影する領域を変更する指示に応じて拡大画像を投影する領域を変更するよう投影画像の情報を生成し、この投影画像をプロジェクタ440から投影させる。これにより文書画像を投影する領域を変更することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明に係る遠隔指示システム及びサーバ装置は、遠隔地間での会議システム等に利用できる。
本発明の遠隔指示システムの一実施形態を示す構成図である。 被写体側装置のサーバにおけるビデオカメラを用いた処理の一例を示すフローチャートである。 遠隔端末のコンピュータにおける像形成における処理の一例を示すフローチャートである。 遠隔端末側の操作の一例を説明するための図である。 遠隔指示システムの特徴的な動作フローチャートである。 ビデオカメラによる撮像画像、PTZビデオカメラによる撮像画像及びズーム指定領域などを説明するための図である。 ズーム指定領域の座標とPTZビデオカメラのパン・チルト・ズーム値の変換を説明するための図である。 遠隔端末上でのユーザーインターフェイスを示す図である。 遠隔端末上でのユーザーインターフェイスの変形例を示す図である。 遠隔端末上でのユーザーインターフェイスの他の変形例を示す図である。 PTZビデオカメラの撮像画像上のアノテーション画像の描画に関する変形例である。 本発明の遠隔指示システムの別の実施形態を示す構成図である。 図12の実施形態で注釈の状態を説明する図である。 図12の変形例を示す構成図である。 図13の動作説明図である。 図12及び図14の実施形態における処理フローを示すフローチャートである。 サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、1a、1b 遠隔指示システム
10、400 被写体側装置
20、420 ビデオカメラ(第1のカメラ)
21、31、32、33 撮像画像
30、430 PTZビデオカメラ(第2のカメラ)
40、440 プロジェクタ
50、450 サーバ(PC)
50a CPU
50b RAM
50c ROM
50d I/F
50e バス
60、460 ハーフミラー
70、470 回転テーブル(回転ステージ)
100、500 遠隔端末(装置)
110、510 表示装置
111、111a、111b、111c、511 表示画面
120、520 コンピュータ(PC)
130 ポインティングデバイス
200 被写体(対象物)
200s1、201、202 対象物上のアノテーション画像
200c1、201a、202a、203a、211c1 撮像画像上のアノテーション画像
300、600 ネットワーク
350、351、352 ズーム指定領域
480 背景板
490 3次元ポインタ

Claims (7)

  1. 第1の撮像手段で撮像された対象物の撮像画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該撮像画像に基づく指示に応じた第1の注釈画像を投影手段により前記対象物に投影させる制御手段を含み、
    前記制御手段は、前記撮像画像の領域内に対する指定領域を拡大して撮像する第2の撮像手段で撮像された拡大画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該拡大画像に基づく指示に応じた第2の注釈画像を第1の撮像手段の撮像領域内に前記投影手段により投影させることを特徴とする遠隔指示システム。
  2. 前記制御手段は、前記第2の注釈画像と当該拡大画像とを重畳した画像を前記対象物の背後を避けた当該対象物の周辺領域に前記投影手段で投影することを特徴とする請求項1記載の遠隔指示システム。
  3. 前記制御手段は、前記第2の注釈画像と当該拡大画像とを重畳した画像を表示枠内に表示し、当該表示枠の移動、当該表示枠のサイズの変更、前記表示枠の開閉、及び拡大画像に対する書込みの内、少なくとも一つの処理を3次元ポインタによる指示に基づいて制御することを特徴とする請求項2記載の遠隔指示システム。
  4. 前記対象物の後ろに背景板が設けられ、前記制御手段は、前記投影手段に第2の注釈画像を背景板に投影させることを特徴とする請求項1記載の遠隔指示システム。
  5. 前記背景板は、ホワイトボード及びスクリーンの内、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項4記載の遠隔指示システム。
  6. 前記第1の撮像手段及び投影手段はほぼ同画角となるように配置されることを特徴とする請求項1記載の遠隔指示システム。
  7. 対象物を第1の撮像手段で撮像された撮像画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該撮像画像に基づく指示に応じた第1の注釈画像を投影手段により前記対象物に投影させる制御手段を含み、
    前記制御手段は、前記撮像画像の領域内に対する指定領域を拡大して撮像する第2の撮像手段で撮像された拡大画像を遠隔端末装置に送信すると共に、遠隔端末装置でなされた当該拡大画像に基づく指示に応じた第2の注釈画像を第1の撮像手段の撮像領域内に前記投影手段により投影させることを特徴とするサーバ装置。
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