JP2008294484A - 固体レーザ装置 - Google Patents

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【課題】コリメータレンズなどの光学系を必要とせずに、かつ発光素子と固体レーザ媒質との距離を離しても、拡がり角による発光素子からの励起光の損失を少なくして固体レーザ媒質に入射でき、固体レーザ媒質を高密度に励起して効率よくレーザ光を発振出力すること。
【解決手段】光共振器内に配置された固体レーザ媒質を光励起し、光共振器で光共振を発生させてレーザ光を出力する固体レーザ装置において、固体レーザ媒質に照射する励起光を発光する複数の発光素子を固体レーザ媒質の長手方向に対して垂直方向に線状に配列して線状の発光素子群を形成し、この発光素子群を複数組前記固体レーザ媒質の長手方向に沿って配置し、かつ線状の発光素子群の配置長さを固体レーザ媒質の直径以下に形成した複数の励起光源を備え、当該複数の励起光源を固体レーザ媒質の外周側に配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、励起光源として半導体レーザ(以下、LDと称する)を用いて固体レーザ媒質を光励起してレーザ光を出力する固体レーザ装置に関する。
図9は固体レーザ装置の概略構成図であって、同図(a)は光軸方向に対して垂直方向から見た側面図、同図(b)は光軸方向から見た断面図である。固体レーザ媒質として例えばNd:YAGロッド1は、図示しない光共振器内に配置されている。又、このNd:YAGロッド1は、YAG冷却用フローチューブ2内に配置され、このYAG冷却用フローチューブ2とNd:YAGロッド1との間にYAG冷却水3が流されてNd:YAGロッド1の冷却が行われている。
このYAG冷却用フローチューブ2の外周側には、例えば4つの励起光源4〜7が配置されている。これら励起光源4〜7は、それぞれ複数のLDをNd:YAGロッド1の長手方向に沿って線状に配列したもの、換言すれば複数のLDをレーザ光軸と平行となるように線状に配列したものとなっている。なお、これらLDを線状に配列したもの(発光素子群)をLDバーと称する。
このような固体レーザ装置であれば、各励起光源4〜7の各LDから励起光としてLD光が発光されてNd:YAGロッド1の側面に照射されると、このNd:YAGロッド1は側面から励起され、光共振器の光共振により増幅されてレーザ光が発振出力される。
しかしながら、LDバーは、各LDの配列されている方向のLD光の拡がり角が全角で10度と小さく、かつ各LDの配列されている方向に対して垂直方向の拡がり角が40度と大きくなっている。このため、上記の如く複数のLDをレーザ光軸と平行となるように配列してNd:YAGロッド1の側面から励起する構成では、Nd:YAGロッド1の近傍にLDを配置する必要がある。しかし、Nd:YAGロッド1の近傍にLDを配置したとしても、配列するLD数に制限ができて、レーザ発振の効率に有利な高密度励起が難しくなる。
これに対してNd:YAGロッド1とLDとの距離を離す場合には、コリメータレンズを用いてLD光の拡がり角を補正しなければならない。しかしながら、コリメータレンズを使用する場合には、このコリメータレンズの反射などで15〜20%の損失が生じてしまう。以上のように複数のLDを用いてNd:YAGロッド1を高密度にかつ効率よく励起することが困難であった。
一方、Nd:YAGロッド1などの固体レーザ媒質を光励起する励起光源としては、例えばアークランプ、フラッシュランプ或いはLDが知られており、最近では、上記の如く固体レーザ媒質に吸収される所定の波長の励起光を出力することのできるLDが多く用いられるようになってきている。これにより、固体レーザ媒質の光励起を効率よく行うことが可能となっている。
このようなLDを用いる固体レーザ装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、水などの冷却媒体を流すためのフローチューブ内に固体レーザ媒質を挿通保持し、このフローチューブの内面を拡散反射面に形成された集光器内に保持している。この集光器の外部には、固体レーザ媒質を励起する励起光源としてのLDが配置され、このLDから出力されるLD光が集光器に形成された開口部から集光器内部に入射するようになっている。従って、LD光は、上記拡散反射面で多重反射して固体レーザ媒質を光励起するようになっている。
このような固体レーザ装置であれば、集光器内に入射したLD光を拡散反射面で多重反射させて固体レーザ媒質を光励起する構成であるため、集光器に形成される開口部を小さく形成し、しかも少なくすることで集光器内部で多重反射するLD光を集光器外部に逃げるのを防止しようとしている。
しかしながら、LD光を集光器内部で多重反射するために、LD光はその反射するごとに強度が低下し、レーザ発振の効率をあまり高くすることが出来ないものとなっている。
又、固体レーザ媒質を光励起する他の技術としては、例えば特願平10−81845号明細書に提案されているように、凸レンズ効果を抑制する働きを有する肉厚のフローチューブの中に挿入された固体レーザ媒質をフローチューブの外周に配置された励起光源により励起することが考えられている。この際、励起光源と対向する部分には、反射鏡が配置されているので、固体レーザ媒質を透過したLD光は、反射鏡により反射されて再び固体レーザ媒質に入射することになり、効率よく固体レーザ媒質を励起できるようになっている。
しかしながら、固体レーザ媒質の長手方向と平行な方向に線状の発光領域を持ったLDを励起光源としているので、固体レーザ媒質表面でフレネル反射による損失が大きくなっている。又、複数の線状の発光領域それぞれにコリメート用のマイクロレンズを装着しているために、固体レーザ媒質内での励起分布が不均一になってしまう。
特開平8−181368号公報
以上のように複数のLDをレーザ光軸と平行となるように配列してNd:YAGロッド1の側面から励起する構成では、Nd:YAGロッド1を高密度にかつ効率よく励起することが困難であった。
又、固体レーザ媒質を励起する技術として特開平8−181368号公報では、LD光を集光器内部で多重反射するために、LD光はその反射するごとに強度が低下し、レーザ発振の効率をあまり高くすることが出来ない。
又、固体レーザ媒質を光励起する他の技術としては、特願平10−81845号明細書の提案では、固体レーザ媒質表面でフレネル反射による損失が大きくなり、又、複数の線状の発光領域それぞれにコリメート用のマイクロレンズを装着しているために固体レーザ媒質内での励起分布が不均一になる。
そこで本発明は、コリメータレンズなどの光学系を必要とせずに、かつ発光素子と固体レーザ媒質との距離を離しても、拡がり角による発光素子からの励起光の損失を少なくして固体レーザ媒質に入射でき、固体レーザ媒質を高密度に励起して効率よくレーザ光を発振出力できる固体レーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の主要な局面に係る固体レーザ装置は、光共振器内に配置された固体レーザ媒質を光励起し、光共振器で光共振を発生させてレーザ光を出力する固体レーザ装置において、固体レーザ媒質に照射する励起光を発光する複数の発光素子を固体レーザ媒質の長手方向に対して垂直方向に線状に配列して線状の発光素子群を形成し、この発光素子群を複数組前記固体レーザ媒質の長手方向に沿って配置し、かつ線状の発光素子群の配置長さを固体レーザ媒質の直径以下に形成した複数の励起光源を備え、当該複数の励起光源を固体レーザ媒質の外周側に配置した。
本発明によれば、コリメータレンズなどの光学系を必要とせずに、かつ発光素子と固体レーザ媒質との距離を離しても、拡がり角による発光素子からの励起光の損失を少なくして固体レーザ媒質に入射でき、固体レーザ媒質を高密度に励起して効率よくレーザ光を発振出力できる固体レーザ装置を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図9と同一部分には同一符号を付してある。図1は固体レーザ装置の構成図である。一対の対向配置された各共振器ミラー10、11によって光共振器が形成され、この光共振器内にLD励起モジュール12が内包されている。
このLD励起モジュール12は、固体レーザ媒質として例えばNd:YAGロッド1を光励起するもので、図2はかかるLD励起モジュール12の概略構成図であって、同図(a)はレーザ光軸方向に対して垂直方向から見た側面図、同図(b)は光軸方向から見た断面図である。又、図3にLD励起モジュール12の外観図を示す。
Nd:YAGロッド1は、YAG冷却用フローチューブ2内に配置され、このYAG冷却用フローチューブ2とNd:YAGロッド1との間にYAG冷却水3が流されてNd:YAGロッド1の冷却が行われている。なお、YAG冷却水3の温度は、冷却器13により制御されている。
このYAG冷却用フローチューブ2の外周側には、例えば8つの励起光源14〜21が配置されている。これら励起光源14〜21は、複数のLDをNd:YAGロッド1の長手方向すなわちレーザ光軸に対して垂直方向に線状(アレイ状)に配列して1本のLDバー22を形成し、かつ図3に示すようにLDバー22の長さaをNd:YAGロッド1の直径以下に形成している。そして、これら励起光源14〜21は、複数組のLDバー22をNd:YAGロッド1の長手方向に沿って平行にスタックされている。
このうちLDバー22のスタックされている高さは、Nd:YAGロッド1の冷却水用取りしろを除く励起可能な部分の長さよりも短くなっている。
又、各励起光源14〜21から出射されるLD光は、LDバー22の配置される方向(レーザ光軸方向)の拡がり角が全角(FWHM)で約10度と小さく、かつLDバー22の各LDの配列方向(レーザ光軸方向に対して垂直方向)の拡がり角が約40度と大きくなっている。なお、これら励起光源14〜21は、それぞれLDドライバ23に接続されて発光するようになっている。
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
各励起光源14〜21の各LDから励起光としてLD光が発光されてNd:YAGロッド1の側面に照射されると、このNd:YAGロッド1は側面から励起され、光共振器の各共振器ミラー10、11の光共振により増幅されてレーザ光が発振出力される。
このレーザ発振動作のとき、各励起光源14〜21から出射されるLD光は、レーザ光軸方向の拡がり角が全角(FWHM)で約10度と小さく、かつレーザ光軸方向に対して垂直方向の拡がり角が約40度と大きく、さらに各LDバー22の方向がレーザ光軸方向に対して垂直になっているので、図2(a)に示すようにレーザ光軸方向に対して垂直方向から見ると、LD光の拡がり角は大きく、Nd:YAGロッド1を十分長くすることで、LDとNd:YAGロッド1との距離を離しても効率よくLD光をNd:YAGロッド1に入射できるものとなる。
又、図2(b)に示すようにレーザ光軸方向から見ると、LD光の拡がり角は小さく、上記同様に、LDとNd:YAGロッド1との距離を離しても効率よくLD光をNd:YAGロッド1に入射できるものとなる。
このように上記第1の実施の形態においては、複数のLDをNd:YAGロッド1の長手方向に対して垂直方向でそのLDバー22の長さをNd:YAGロッド1の直径以下に形成し、かつこのLDバー22を複数組Nd:YAGロッド1の長手方向に沿って配置したので、コリメータレンズなどの光学系を必要とせずに、かつLDとNd:YAGロッド1との距離を離しても、拡がり角によるLD光の損失を少なくしてNd:YAGロッド1に入射でき、Nd:YAGロッド1を高密度に励起して効率よくレーザ光を発振出力できる。
なお、本発明の第1の実施の形態は次の通り変形してもよい。例えば、上記第1の実施の形態では、固体レーザ媒質にロッド形状のNd:YAGロッド1を使用してその側面から励起光を入射しているが、固体レーザ媒質としては、その材質、形状、励起方法に限定されれるものでなく、レーザ発振できる媒質、励起方法であれば上記第1の実施の形態と同じ作用効果を奏することができる。
又、上記第1の実施の形態では、LDやNd:YAGロッド1の冷却に水冷方式を採用しているが、固体レーザ装置の性能に影響のないように冷却できれば、いかなる冷却方式を採用しても上記第1の実施の形態と同じ作用効果を奏することができる。
又、各励起光源14〜21は、LDバー22をスタックしたものを用いたが、スタックしていないものでも構成が同じであれば、上記第1の実施の形態と同じ作用効果を奏することができる。
又、LDバー22をレーザ光軸に対して垂直方向に配置しているが、LD光が入射できるものであれば、斜めに設置されているものでも同じ効果が得られる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図4及び図5は固体レーザ装置の構成図であって、図4はレーザ光軸方向に対して垂直方向から見た側面図、図5は光軸方向から見た断面図である。
端板30には、各ロッド押え31、32が設けられ、これらロッド押え31、32にOリング33、34を介して固体レーザ媒質として例えば直径8mmのNd:YAGロッド35が固定されている。又、端板30中には、Nd:YAGロッド35を冷却するための冷却水を流す水路36が設けられている。
Nd:YAGロッド35の外周側には、例えばガラス材により肉厚に形成される冷却スリーブ37が設けられている。この冷却スリーブ37は、例えば外径30mm、内径12mmに形成されている。そして、この冷却スリーブ37の外周側に円筒面鏡38が配置され、この円筒面鏡38には、円周上を略3等分する部分にそれぞれスリット39〜41が形成されている。円筒面鏡38は、例えば全反射の誘電体膜を施したものとなっている。
これらスリット39〜41の前面には、それぞれコリメート用の単玉の各円筒面レンズ42〜44を介して各励起光源部45〜47が配置されている。これら励起光源部45〜47は、それぞれ単体の各励起光源45a〜45d、46a〜46d、47a〜47dをNd:YAGロッド35の長手方向に沿って配列したもので、これら励起光源45a〜45d、46a〜46d、47a〜47dは、それぞれ複数のLDをNd:YAGロッド35の長手方向すなわちレーザ光軸に対して垂直方向に線状(アレイ状)に配列して1本の発光領域(LDバー)48を形成したものとなっている。
このように各励起光源部45〜47においてLDバー48をNd:YAGロッド35の長手方向に対して垂直方向に配列することにより、Nd:YAGロッド35に入射するLD光をP偏光とするものとなる。
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
各励起光源部45〜47の各LDバー48からそれぞれ励起光としてLD光が発光されると、これらLD光は、各円筒面レンズ42〜44を通り、各スリット39〜41から冷却スリーブ37を通過してNd:YAGロッド35の側面に照射される。このとき各励起光源部45〜47の各LDバー48は、Nd:YAGロッド35の長手方向に対して垂直方向に配列されているので、Nd:YAGロッド35に入射するLD光はP偏光となる。このLD光の照射によりNd:YAGロッド35は励起され、各共振器ミラーの光共振により増幅されてレーザ光が発振出力される。
ここで、単玉の各円筒面レンズ42〜44のみを用いることによりLD光を効率よくNd:YAGロッド35に入射できる作用について図6に示すLD光の光路の模式図を参照して説明する。なお、同図は冷却スリーブ37の外周に全反射の誘電体膜を施した場合を想定したLD光の追跡結果を示している。
各励起光源部45〜47の各LDバー48からは、典型的な拡がり角(半値全幅)16度によって励起光であるLD光が出力される。このLD光は、焦点距離30mmの各円筒面レンズ42〜44によりコリメートされ、外径30mmで内径12mmの冷却スリーブ37により集光されて、直径8mmのNd:YAGロッド35を効率よく均一に照射される。
又、Nd:YAGロッド35にP偏光のLD光を入射する作用について図7を参照して説明する。
同図はNd:YAGロッド35の長手方向(軸方向)に水平にLDバーを形成した場合すなわちLD光の偏光方向がNd:YAGロッド35に対してS偏光の場合と、Nd:YAGロッド35の長手方向に対して垂直にLDバーを形成した場合すなわちLD光の偏光方向がNd:YAGロッド35に対してP偏光の場合とにおけるLD光の入射角に対する透過率依存性を示している。
同図から分かるように、LD光がNd:YAGロッド35に対してS偏光の場合、透過率が91%であるのに対し、P偏光にすることにより透過率は97%にすることができる。
このように上記第2の実施の形態においては、各励起光源部45〜47における各LDバー48をNd:YAGロッド35の長手方向に対して垂直方向に配置し、Nd:YAGロッド35に対してP偏光のLD光を照射するようにしたので、Nd:YAGロッド35表面でのフレネル反射による損失を少なくすることができ、さらに各励起光源部45〜47からNd:YAGロッド35の軸芯を介して対称な部分に円筒面鏡38を配置したので、Nd:YAGロッド35を透過したLD光を反射して再びNd:YAGロッド35内に透過させることによって、Nd:YAGロッド35を効率より励起できる。
又、各励起光源部45〜47のLDバー48の前面に各円筒面レンズ42〜44を配置したLD光を集光するので、Nd:YAGロッド35中に均一な励起分布を形成することができる。
又、冷却スリーブ37の外周側に反射部材として誘電体膜等の円筒面鏡38を施したので、装置の全体構成をコンパクト化することができる。
さらに、Nd:YAGロッド35の直径を5〜10mm、各励起光源部45〜47のLDバー48の発光幅を8〜12mm、各円筒面レンズ42〜44の焦点距離を20〜40mmの範囲に形成したので、Nd:YAGロッド35を効率よく励起でき、さらに均一な励起分布を形成することができる。
なお、上記第2の実施の形態は、次の通り変形してもよい。
例えば、図8の変形列の構成図に示すように上記第2の実施の形態の円筒面鏡38の代わりに、冷却スリーブ37の外周面にNd:YAGロッド35の長手方向全長にわたり反射膜50及び反射防止膜51を形成してもよい。なお、これら反射膜50及び反射防止膜51は、冷却スリーブ37の外周面の周方向に所定の間隔を設けることで、Nd:YAGロッド35で吸収しきれなかったLD光を反射させ、再びNd:YAGロッド35で吸収できるようにしている。
このような構成であれば、上記第2の実施の形態と同様な作用効果を奏することは言うまでもなく、冷却スリーブ37の外側に反射鏡を設けずにみす、部品点数の減少や全体構成のコンパクト化を図ることができる。
本発明に係わる固体レーザ装置の第1の実施の形態を示す構成図。 同装置におけるLD励起モジュールの構成図。 同装置におけるLD励起モジュールの外観図。 本発明に係わる固体レーザ装置の第2の実施の形態を示す構成図。 同装置を光軸方向から見た断面図。 円筒面レンズによるLD光の光路を示す模式図。 Nd:YAGロッドにP偏光のLD光を入射したときの入射角に対する透過率を示す図。 同装置の変形例を示す構成図。 従来の固体レーザ装置の概略構成図。
符号の説明
1:Nd:YAGロッド、2:YAG冷却用フローチューブ、3:YAG冷却水、10,11:共振器ミラー、12:LD励起モジュール、13:冷却器、14〜21:励起光源、22:LDバー、23:LDドライバ、30:端板、31,32:ロッド押え、33,34:Oリング、35:Nd:YAGロッド、36:水路、37:冷却スリーブ、38:円筒面鏡、39〜41:スリット、42〜44:円筒面レンズ、45〜47:励起光源部、48:発光領域(LDバー)。

Claims (2)

  1. 光共振器内に配置された固体レーザ媒質を光励起し、前記光共振器で光共振を発生させてレーザ光を出力する固体レーザ装置において、
    前記固体レーザ媒質に照射する励起光を発光する複数の発光素子を前記固体レーザ媒質の長手方向に対して垂直方向に線状に配列して線状の発光素子群を形成し、この発光素子群を複数組前記固体レーザ媒質の長手方向に沿って配置し、かつ線状の発光素子群の配置長さを前記固体レーザ媒質の直径以下に形成した複数の励起光源を備え、当該複数の励起光源を前記固体レーザ媒質の外周側に配置した、
    ことを特徴とする固体レーザ装置。
  2. 前記複数の励起光源は、前記線状の発光素子群の配置される方向の拡がり角が全角で約10度と小さく、かつ前記線状の発光素子群の各発光素子の配列方向の拡がり角が約40度と大きい前記励起光を出射することを特徴とする請求項1記載の固体レーザ装置。
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