JP2008294173A - 制御装置及び制御装置一体型回転電機 - Google Patents

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弘行 芳原
Masao Kikuchi
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Abstract

【課題】大型化することなしに、スイッチング素子のリード間及びリードとベースとの間のはんだブリッジを防止する制御装置を得ることである。
【解決手段】スイッチング素子と、スイッチング素子のベースがはんだ接合される第1の金属パターンとスイッチング素子のリードがはんだ接合される第2の金属パターンとが設けられた絶縁配線基板と、絶縁配線基板の第1の金属パターンと第2の金属パターンとが設けられた面と対向する面に設けられたヒートシンクとを備えた制御装置であって、スイッチング素子のベースを、第1の金属パターンに設置された厚肉部材に載置して、厚肉部材と第1の金属パターンとにはんだ接合することである。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータなどの回転電機の駆動を制御する制御装置と、この制御装置を内蔵した、電気自動車、ハイブリッド車あるいはアイドルストップ車に搭載される制御装置一体型回転電機に関するものである。
従来のインバータなどの制御装置に用いられるパワー素子ユニットは、スイッチング素子を絶縁配線基板の一方の面に設けられた金属パターンにはんだ接合し、放熱板を絶縁配線基板の他方の面にグリースを介して接続した構造である。
例えば、スイッチング素子を絶縁配線基板の金属パターンへはんだ接合した構造は、スイッチング素子の底面に設けられたドレーン端子となるベースと、スイッチング素子から延出したゲート端子及びソース端子となる複数のリードとが、同一平面上に位置する金属パターンに接合されたものである。
そして、最近は、モータなどの回転電機にこのような構造の制御装置を内蔵した制御装置一体型回転電機が、多く用いられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−348494号公報(第7頁、第1図、第5図)
しかし、上記のような構造の制御装置のパワー素子ユニットでは、絶縁配線基板の金属パターンにスイッチング素子をはんだ接合する場合、溶融したはんだが金属パターン上に濡れ広がる。そして、スイッチング素子が自重によりはんだ層中に沈み込むことにより、その沈み込んだ体積分のはんだが、スイッチング素子の金属パターンとの接合部であるリード及びベースの側面で金属パターンからはみ出して盛り上がることがある。
その結果、はんだのフィレットは過多のはんだが楕円形状となり、はんだの端部でリード間及びベースとリードとの間で接触し、はんだブリッジを発生させ、短絡による不良が起こるとの問題があった。
また、はんだ接合時にスイッチング素子ははんだ層中に所定量沈んだ状態で浮いているので、はんだ層の厚さはスイッチング素子の自重により決定され、はんだ層の厚さにばらつきが発生する。そのため、リード下及びベース下にはんだ層の厚さが薄い部分を生じ、このはんだ層の厚さが薄い部分に、冷熱衝撃試験で生じる熱応力によりはんだクラックが発生し、はんだ接合の信頼性が低下するとの問題があった。
また、スイッチング素子が、はんだの浮力によってはんだ層中に浮くため、スイッチング素子が傾き、ベースとリードの側面では、過多のはんだが発生しやすくなり、はんだブリッジがおこるとの問題があった。
また、スイッチング素子の実装時に位置ずれが発生した場合、はんだ層が薄いとはんだの表面張力が小さいため、スイッチング素子の位置ずれを元に戻す復元力が小さく、位置ずれしたままとなる。リードがずれたままとなると、リードは隣の金属パターンの端で、はんだが接触して、短絡による不良が起こるとの問題があった。
スイッチング素子における、リード間及びベースとリードとの間のはんだブリッジを防止する手段として、金属パターンにおける、ベース接合部とリード接合部との間及びリード接合部間の隙間を大きくする方法がある。このようにすると、スイッチング素子における、リード間及びベースとリードとの間の距離が大きくなり、パワー素子ユニットの大型化、すなわち、制御装置が大型化するとの問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、大型化させることなしに、スイッチング素子のリード間及びリードとベースとの間のはんだブリッジを防止するとともに、はんだ接合部の信頼性を向上させたパワー素子ユニットを備えた制御装置と、この制御装置を内蔵した制御装置一体型回転電機を得ることである。
本発明に係わる制御装置は、スイッチング素子と、スイッチング素子のベースがはんだ接合される第1の金属パターンとスイッチング素子のリードがはんだ接合される第2の金属パターンとが設けられた絶縁配線基板と、この絶縁配線基板の第1の金属パターンと第2の金属パターンとが設けられた面と対向する面に設けられたヒートシンクとを備えた制御装置であって、ベースが、第1の金属パターンに設置された厚肉部材に載置され、且つ厚肉部材と第1の金属パターンとにはんだ接合されているものである。
本発明に係わる制御装置は、スイッチング素子と、スイッチング素子のベースがはんだ接合される第1の金属パターンとスイッチング素子のリードがはんだ接合される第2の金属パターンとが設けられた絶縁配線基板と、この絶縁配線基板の第1の金属パターンと第2の金属パターンとが設けられた面と対向する面に設けられたヒートシンクとを備えた制御装置であって、ベースが、第1の金属パターンに設置された厚肉部材に載置され、且つ厚肉部材と第1の金属パターンとにはんだ接合されているものであり、ベースと第1の金属パターンとの間及びリードの接合部と第2の金属パターンとの間に、一定の厚さのはんだ保持層が確保され、ベースと第1の金属パターンとの間及びリードの接合部と第2の金属パターンとの間に垂直方向に長いはんだフィレットを形成し、ベースとリードとの間及びリード間のはんだ接触が防止できるとの効果が得られる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わる制御装置の断面模式図(a)と、この断面模式図(a)において制御装置をS方向から見た側面模式図(b)である。
図1に示すように、本実施の形態の制御装置500は、基材と基材表面に設けられた絶縁層80fとこの絶縁層80fの表面に設けられた金属パターンとで絶縁配線基板80が形成され、絶縁配線基板80の金属パターンに、スイッチング素子60がはんだ100で接合されている。そして、絶縁配線基板80のスイッチング素子60が接合された面と対向する面にグリース90を介してヒートシンク50が設けられている。
例えば、スイッチング素子60がMOSFETの場合では、スイッチング素子60は、ドレイン端子になるベース60aと、ゲート端子60gとソース端子60sとになる複数のリード60bとを備えている。そして、ベース60aが、ベース接続部である第1の金属パターン80aに接続され、ゲート端子60gとソース端子60sとになる複数のリード60bが、複数のリード接続部である第2の金属パターン80bに接続されている。
本実施の形態の制御装置500では、図1に示すように、絶縁配線基板80の第1の金属パターン80aに厚肉部材70が載置されており、この厚肉部材70が載置された第1の金属パターン80aに、ベース60aがはんだ100で接合されている。また、図1に示すように、スイッチング素子60の側面から延出し、所定の間隔をあけて平行に並んだゲート端子60gとソース端子60sとになる複数のリード60bが、第2の金属パターン80bに、はんだ100で接合されている。
そして、リード60bの接合面は、厚肉部材70上で保持されたベース60aの接合面と略同一平面になるようにしてあるので、リード60bの接合面と第2の金属パターン80bとは所定の間隙を設けて配置でき、この間隙内がはんだで充填されて、リード60bと第2の金属パターン80bとが接合されている。
本実施の形態の制御装置500に用いられるスイッチング素子60は、MOSFETの他、IGBT、ダイオード等が挙げられる。また、用いるはんだ材としては、液状のはんだ及び固形のはんだが挙げられる。
また、厚肉部材70は、第1の金属パターン80aを、厚さの異なる部分を有するパターンとすることにより形成できる。しかし、第1の金属パターン80aとは別にしたアルミニウムや銅等の金属材料片を用いるのが、加工工程が少なくなり、コストを低減できる。そして、ベース60aとリード60bとの間ではんだ接触が起こるのを抑制するフィレットをベース60aと第1の金属パターン80aとの間に形成させるため、厚肉部材70の外形はベース60aの外形よりも小さいことが望ましい。
次に、絶縁基板60の金属パターンに、スイッチング素子60を接合する工程について説明する。
まず、第1の金属パターン80aにおける厚肉部材70を載置する部分にはんだを塗布して、このはんだ塗布部に厚肉部材70を載置した後、第1の金属パターン80aに厚肉部材70をはんだ接合する。次に、厚肉部材70を含めたすべての金属パターンにはんだを再塗布して、スイッチング素子60のベース60aと全てのリード60bとを、対応する金属パターンのはんだ塗布部に接触させた後、対応する金属パターンにはんだ接合する。
また、別工法として、絶縁基板60の全ての金属パターンにはんだを塗布した後、厚肉部材70を第1の金属パターン80aに載置し、さらに、厚肉部材70上にはんだを再塗布して、スイッチング素子60を実装して、すべての部材を同時にはんだ接合する。この方法を用いると、はんだ接合の工程数を削減できる。
また、スイッチング素子60に位置ずれ防止冶具を載せてはんだ接合を行うと、スイッチング素子60の重心位置で固定でき、スイッチング素子60の傾きを防止できる。
本実施の形態の制御装置500は、スイッチング素子60のベース60aと第1の金属パターン80aとの間に厚肉部材70が存在するので、スイッチング素子60の沈み込みが見られず、ベース60aの接合面と第1の金属パターン80aの面との間に一定の厚さのはんだ保持層が確保される。そして、リード60bの接合面が、ベース60aの接合面と略同一平面になっているので、リード60bの接合面と第2の金属パターン80bの面との間にも一定の厚さのはんだ保持層が確保される。
通常、スイッチング素子60の絶縁配線基板80への実装においては、リード60bと第2の金属パターン80bとの間ではんだが濡れあがり、はんだフィレットを形成する。しかし、本実施の形態の制御装置500では、厚肉部材70により、ベース60aと第1の金属パターン80aとの間、及び、リード60bと第2の金属パターン80bとの間に、一定厚さのはんだ保持層が確保されているので、この厚さ分は表面張力により、はんだ100が垂直方向に引張られる。
その結果、ベース60aやリード60bの側面に存在する過多のはんだが、金属パターン面に対する垂直方向に移動し、各リード60b側面に広がるはんだ量を低減させて、金属パターン面に対する垂直方向に長いはんだフィレットが形成される。すなわち、ベース60aの下に形成されるはんだフィレットと各リード60b下に形成されるはんだフィレットとの間、及び、各リード60b下に形成される各はんだフィレット間に、隙間が確保でき、はんだ100の接触が防止できる。
例えば、スイッチング素子60がMOSFETであり、ゲート端子60gとソース端子60sとになる複数のリード60bの各ピッチ間が約0.5mmと狭ピッチであっても、本実施の形態の制御装置500では、上記のように、表面張力によりはんだブリッジとなる過多のはんだを、金属パターン面に対する垂直方向に移動させることができ、各リード60b間のはんだの接触を防止できる。
また、このような狭ピッチのスイッチング素子60において、はんだ溶融時に各リード60bのはんだ同士が接触した場合でも、はんだ100を表面張力により各リード60bと第2の金属パターン80bとの間に引張りこみ、各リード60b間に広がるはんだ量を減少して、各リード間に広がるはんだ100を分離する。
このようなことにより、スイッチング素子60のリード60bとベース60aとの間の距離、及び、リード60b間の距離を小さくすることができるので、スイッチング素子60が小型になり、制御装置の小型化が可能になる。
また、本実施の形態の制御装置500は、スイッチング素子60の絶縁配線基板80への実装において、スイッチング素子60の沈み込みや傾きがみられず、はんだ層に一定厚さが確保されるので、リード60b及びベース60aのはんだフィレット形状のばらつきが小さく、このことによっても、ベース60aとリード60bとの間、及び、各リード間でのはんだ接触が防止できる。
また、実装時に、スイッチング素子60が位置ずれした場合でも、スイッチング素子60の接合部に、少なくとも厚肉部材厚さ分の溶融はんだ層があるので、このはんだ層の表面張力により、スイッチング素子60が正しい位置へ戻る復元力が増加する。すなわち、リード60bが、第2の金属パターン80bのはんだに引張られて、元の位置に戻る。
また、はんだ厚さを一定でしかも厚くすることができるので、リード60bとベース60aとのはんだフィレット形状にばらつきが無くなるとともに、冷熱衝撃試験における熱応力によって発生するはんだクラックを抑制でき、制御装置の長期信頼性が向上する。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2に係わる制御装置の上面模式図(a)と、この上面模式図のA−A断面の模式図(b)である。図2では、絶縁配線基板80のスイッチング素子60が接合された面と対向する面にグリースを介して設けられたヒートシンクは図示していない。
図2に示すように、本実施の形態の制御装置600は、第1の金属パターン80aにおける、スイッチング素子60から複数のリード60bが延出している方向と略平行な両側部の外側に、この側部から所定の間隔を設けて第3の金属パターン80cを形成し、この第3の金属パターン80cに厚肉部材70を設けた以外、実施の形態1の制御装置と同様である。
また、厚肉部材70を設ける複数の第3の金属パターン80cは、第1の金属パターン80aの外側近傍であれば、どこでも良い。
本実施の形態の制御装置600は、まず、少なくとも2個以上の厚肉部材70を、絶縁配線基板80に設けられた第3の金属パターン80cに配置する。この第3の金属パターン80cは、回路と電気的に繋がっていないダミーパターンでもよい。
スイッチング素子60を絶縁配線基板80に実装する工法は実施の形態1と同様であるが、スイッチング素子60はベースとはんだ接触しないように厚肉部材70を配置している。
例えば、スイッチング素子60がMOSFETであれば、厚肉部材70はMOSFETのパッケージ部分と接触する。
すなわち、本実施の形態の制御装置600は、スイッチング素子60が第1の金属パターン80aの外側に設けられた厚肉部材70に載置されて実装されているので、ベース60aの接合面と第1金属パターン80aとの間、及び、リード60bの接合面と第2の金属パターン80bとの間に、各々、所定の間隙が形成される。そして、この間隙に充填されたはんだ100によって、ベース60aと第1金属パターン80aとが接合され、リード60bと第2の金属パターン80bとが接合されるので、接合部には、各金属パターン面に対して垂直方向に長い一定厚さのはんだフィレットを形成している。
つまり、本実施の形態の制御装置600も、厚肉部材70が用いられ、スイッチング素子60の接合部に、各金属パターン面に対して垂直方向に長い一定厚さのはんだフィレットを形成しているので、実施の形態1の制御装置と同様な作用効果を有する。
さらに、本実施の形態の制御装置600では、厚肉部材70が、スイッチング素子60のベース60aと接合される第1金属パターン80aに設けられていないので、はんだ溶融時に厚肉部材70と第1金属パターン80aとの角に、気泡がトラップされ停滞することによって生じるボイドを低減できる。その結果、スイッチング素子60のベース60a部分からヒートシンクへの熱伝導性が向上する。
また、ベース部のはんだ層に厚肉部材70がないので、厚肉部材70とベース間で生じるはんだ厚さが薄い部分が存在することによる応力集中が防止でき、半田クラックの急速な進展がなくなり、はんだの信頼性がいっそう向上する。
実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3に係わる制御装置の断面模式図である。
図3に示すように、本実施の形態の制御装置700は、スイッチング素子60のベース60aが、はんだ100によりヒートシンク50に直接接合されている。また、スイッチング素子60のリード60bが、はんだ100によりリード保持部材101に設けられた複数の第4の金属パターン80dに接合されている。そして、リード60bの接合面とベース60aの接合面とが、略同一平面になっており、複数の第4の金属パターン80dのリード60bが接合される面とベース60aが接合されるヒートシンク50の面とが、略同一平面になっている。
リード保持部材101は、ヒートシンク50に設置されているが、絶縁材で形成されているので、ヒートシンク50とリード60bが接合される第4の金属パターン80dとは絶縁されている。リード保持部材101に用いられる絶縁材は、実施の形態1の絶縁配線基板に用いられた基材、PBT樹脂、PPS樹脂等が挙げられ、材料コスト及び加工コストの面から、PBT樹脂やPPS樹脂が好ましい。
そして、例えば、スイッチング素子60がMOSFETの場合、複数の第4の金属パターン80dの金属パターン間に絶縁材が存在するとともに、第4の金属パターン80dのリード60bが接合する端部と反対側の端部が絶縁材で覆われている。
また、本実施の形態の制御装置700では、ヒートシンク50のベース60aが接合される部分に、厚肉部材が設けられており、この厚肉部材としては、例えば、ヒートシンク50を加工して形成した凸部51が挙げられる。アルミダイキャストにてヒートシンク50を作製することにより、凸部51は容易にしかも安価に形成できる。
厚肉部材に、実施の形態1と同様に別個の金属を用いてもよいが、ヒートシンク50の一体加工により凸部51を形成するのが、材料コストの低減が図れ、好ましい。
本実施の形態の制御装置700は、スイッチング素子60のベース60aが、凸部51が設けられたヒートシンク50の面に、はんだ100で接合されているので、ベース60aとヒートシンク50との間に厚さの厚いはんだフィレットが形成される。また、リード60bの接合面がベース60aの接合面と略同一平面にあり、第4の金属パターン80dのリード60bが接合される面がヒートシンク50のベース60aが接合される面と略同一平面にあるので、リード60bと第4の金属パターン80dとの間に所定の間隙があり、この間隙に充填されたはんだ100により、リード60bと第4の金属パターン80dとが接合されている。
図3に示す制御装置では、リード60bの接合面とベース60aの接合面とが略同一平面であり、第4の金属パターン80dのリード60bが接合される面とヒートシンク50のベース60aが接合される面とが略同一平面であるが、これに限らずリード60bの接合面と第4の金属パターン80dのリード60bが接合される面との間隙が、ベース60aとヒートシンク50との間のはんだ層の厚さと同程度になるように、リード60bと第4の金属パターン80dとを設置すれば良い。
このような構造であるので、本実施の形態の制御装置700も、スイッチング素子60のベース60bの下のはんだ層のフィレット及びリード60bの下のはんだ層のフィレットが金属パターン面に対する垂直方向に長く形成されており、実施の形態1の制御装置と同様な作用効果を有する。
それと、本実施の形態の制御装置700は、スイッチング素子60のベース60aがヒートシンク50にはんだ100で、直接に接合しているので、スイッチング素子60からヒートシンク50への熱抵抗が小さく、スイッチング素子60の放熱性が向上する。
実施の形態4.
図4は、本発明の実施の形態4に係わる制御装置の上面模式図である。
図4に示すように、本実施の形態の制御装置800は、実施の形態3の制御装置において、ヒートシンク50の面に、厚肉部材である凸部として、第1の凸部51aと第2の凸部51bと第3の凸部51cとの3個を設けたものである。第1の凸部51aはスイッチング素子60のベース60aの下のヒートシンク50の面に設け、第2の凸部51bと第3の凸部51cとはスイッチング素子60のパッケージの下のヒートシンク50の面に設けている。第1の凸部51aは、はんだ層中のボイド低減とはんだ接合の信頼性向上とのために、小さくするのが好ましい。
本実施の形態では、厚肉部材として設ける凸部を3個としたが、ヒートシンク50に所望のはんだ接合面積が確保できる範囲であれば、3個以上であっても良い。
本実施の形態の制御装置800は、このような構造にすることにより、実施の形態3の制御装置と同様な作用効果を有するとともに、スイッチング素子60の接合時の傾きを低減し、はんだフィレット形状のばらつきを無くし、リード60b間におけるはんだ接触をさらに抑制できる。
図4では、凸部を、スイッチング素子60のベース60aの下、すなわちベース60a接合部のヒートシンク50の面と、スイッチング素子60のベース60a接合部の近傍の外側とのヒートシンク50の面とに設けているが、凸部をベース60a接合部の近傍の外側のヒートシンク50のみに複数個、好ましくは3個以上設けても良い。
実施の形態5.
図5は、本発明の実施の形態5に係わる制御装置一体型回転電機の断面模式図である。
図5に示すように、本実施の形態の制御装置一体型回転電機1は、リアブラケット2とフロントブラケット3とに支持されたステータ4を有し、このステータ4の後方側にケース5が配置されている。ケース5内部に、ステータ4に巻装されたステータコイル4aに電流を供給する制御装置15と、制御装置15を制御する制御基板40とが配置されている。そして、制御装置15は、ヒートシンク50が接続部材101を介してリアブラケット2に軸方向に組み付けられている。
また、制御装置一体型回転電機1は、リアブラケット2とフロントブラケット3とに、各々に設けられたベアリング14とベアリング13とを介して支持されたロータ6を有し、ロータ6はシャフト10を中心に回転可能になっている。図示していないが、エンジン制御ユニットなどと通信するためのコネクタもケース5に取り付けられており、コネクタから制御基板40に信号線が接続されている。
ロータ6の軸方向後方端面にはファン7が装着されており、ファン7の回転により吸気される冷却風は、図示するFの経路にてケース5の後方側端面から軸方向から流れ、ヒートシンク50のフィン、ステータコイル4aを通過して、リアブラケット2により外部へ排気される。
本実施の形態の制御装置一体型回転電機1は、制御装置15が、リアブラケット2の後方側に配設されたケース5の内側に設けられている。
この制御装置15は、例えば、実施の形態3の制御装置に用いられた、スイッチング素子60と、スイッチング素子60が載置接合され且つ凸部51が設けられたヒートシンク50と、スイッチング素子60の複数のリードが接合される金属パターン80dが設けられ且つ樹脂で成形されたリード保持部材101とからなる上アーム及び下アームの一対で構成される。
本実施の形態では、ヒートシンク50は導電体としても機能しており、制御装置15のヒートシンク50とリード保持部材101とがリアブラケット2に共締めされる構造である。
本実施の形態の制御装置一体型回転電機1は、制御装置15が、実施の形態3の制御装置と同様な構造であるので、凸部51により、スイッチング素子60のベースの下とリードの下とのはんだ層において形成されるフィレットが垂直方向に長くなっている。そのため、リード間またはリードとベースとの間のはんだ接触を低減でき、スイッチング素子60の、リードとベースとの間の距離及びリード間の距離をより小さくすることが可能になり、スイッチング素子60の小型化とヒートシンク50とリード部材間の距離の短縮化とができ、制御装置の小型化、すなわち制御装置一体型回転電機1の小型化を実現できる。
また、リアブラケットの共締め時にヒートシンクと接続部材間で発生するスイッチング素子のリードの応力を、厚さが厚いはんだ層で緩和できるため、接合部のはんだ破断を抑制できる。
本実施の形態の制御装置一体型回転電機1において、制御装置15が実施の形態4の制御装置と同様な構造であっても、同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態の制御装置一体型回転電機1に、実施の形態1または2の制御装置を実装しても、同様な作用効果が得られる。
本発明に係わる制御装置は、スイッチング素子のリード間及びリードとベースとの間のはんだブリッジが防止されるとともに、はんだ接合部の信頼性が向上したものであり、高信頼性で小型化が要求される制御装置一体型回転電機に用いることができる。
実施の形態1に係わる制御装置の断面模式図(a)と側面模式図(b)である。 実施の形態2に係わる制御装置の上面模式図(a)と、この上面模式図のA−A断面の模式図(b)である。 実施の形態3に係わる制御装置の断面模式図である。 実施の形態4に係わる制御装置の上面模式図である。 実施の形態5に係わる制御装置一体型回転電機の断面模式図である。
符号の説明
1 制御装置一体型回転電機、2 リアブラケット、3 フロントブラケット、
4 ステータ、4a ステータコイル、5 ケース、6 ロータ、7 ファン、
10 シャフト、13,14 ベアリング、15 制御装置、40 制御基板、
50 ヒートシンク、51 凸部、51a 第1の凸部、51b 第2の凸部、
51c 第3の凸部、60 スイッチング素子、60a ベース、60b リード、
60g ゲート端子、60s ソース端子、70 厚肉部材、80 絶縁配線基板、
80a 第1の金属パターン、80b 第2の金属パターン、
80c 第3の金属パターン、80d 第4の金属パターン、80f 絶縁層、
90 グリース、100 はんだ、101 リード保持部材、
500,600,700,800 制御装置。

Claims (8)

  1. スイッチング素子と、上記スイッチング素子のベースがはんだ接合される第1の金属パターンと上記スイッチング素子のリードがはんだ接合される第2の金属パターンとが設けられた絶縁配線基板と、上記絶縁配線基板の上記第1の金属パターンと上記第2の金属パターンとが設けられた面と対向する面に設けられたヒートシンクとを備えた制御装置であって、上記ベースが、上記第1の金属パターンに設置された厚肉部材に載置され、且つ上記厚肉部材と上記第1の金属パターンとにはんだ接合されていることを特徴とする制御装置。
  2. スイッチング素子と、上記スイッチング素子のベースがはんだ接合される第1の金属パターンと上記スイッチング素子のリードがはんだ接合される第2の金属パターンとが設けられた絶縁配線基板と、上記絶縁配線基板の上記第1の金属パターンと上記第2の金属パターンとが設けられた面と対向する面に設けられたヒートシンクとを備えた制御装置であって、上記絶縁配線基板における上記第1の金属パターンの外側近傍に複数の第3の金属パターンを形成し、上記第3の金属パターンに設置された厚肉部材に上記スイッチング素子を載置して、上記ベースを上記第1の金属パターンに対して間隙をあけて設置し、上記ベースと上記第1の金属パターンとの間隙に充填されたはんだで上記ベースと上記第1の金属パターンとが接合されていることを特徴とする制御装置。
  3. スイッチング素子と、上記スイッチング素子のベースがはんだ接合されるヒートシンクと、上記スイッチング素子のリードがはんだ接合される第4の金属パターンが設けられたリード保持部材とを備えた制御装置であって、上記ベースが、上記ヒートシンクに設けられた厚肉部材に載置され、且つ上記厚肉部材と上記ヒートシンクとにはんだ接合されていることを特徴とする制御装置。
  4. スイッチング素子と、上記スイッチング素子のベースがはんだ接合されるヒートシンクと、上記スイッチング素子のリードがはんだ接合される第4の金属パターンが設けられたリード保持部材とを備えた制御装置であって、上記ヒートシンクにおけるベース接合部の外側近傍に設置された複数の厚肉部材に上記スイッチング素子を載置して、上記ベースを上記ヒートシンクと間隙をあけて設置し、上記ベースと上記ヒートシンクとの間隙に充填されたはんだで上記ベースと上記ヒートシンクとが接合されていることを特徴とする制御装置。
  5. スイッチング素子と、上記スイッチング素子のベースがはんだ接合されるヒートシンクと、上記スイッチング素子のリードがはんだ接合される第4の金属パターンが設けられたリード保持部材とを備えた制御装置であって、上記ヒートシンクにおけるベース接合部及び上記ベース接合部の外側近傍に設置された複数の厚肉部材に上記スイッチング素子が載置され、上記ベースが上記ヒートシンクにおける上記ベース接合部に設けられた上記厚肉部材と上記ヒートシンクとに接合されていることを特徴とする制御装置。
  6. 厚肉部材が、ヒートシンクに一体形成された凸部であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. ベースと接合する厚肉部材の外形が上記ベースの外形よりも小さいことを特徴とする請求項1、3、5のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. リアブラケットとフロントブラケットとに支持されたステータと、上記リアブラケットと上記フロントブラケットとの各々に設けられたベアリングを介して支持されたロータと、上記ステータの後方側に配置されるケースと、上記ケース内部に配置され且つ上記ステータに巻装されたステータコイルに電流を供給する制御装置とを備えた制御装置一体型回転電機であって、上記制御装置が請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御装置であることを特徴とする制御装置一体型回転電機。
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JP2010178465A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp 回転電機

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