JP2008294106A - レーザアニール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の段取り換え等に際して、校正用の基板を使用しなくても、被照射体上でレーザ光の照射位置を精度良く保証することができるレーザアニール装置を提供する。
【解決手段】本発明のレーザアニール装置は、基板10を保持するテーブル9と、基板10の表面に照射すべきレーザ光を出射する複数のレーザヘッド1と、テーブル9をXY座標平面で移動させるテーブル移動機構(6,7,8)と、テーブル移動機構によるテーブル9の移動位置を検出する検出手段と、レーザヘッド1から出射されたレーザ光を受光することにより、当該レーザ光の照射位置を測定する測定手段11と、テーブル移動機構によってテーブル9を移動させた際に、検出手段から得られる検出結果と測定手段から得られる測定結果に基づいて、複数のレーザヘッド1によるレーザ光の照射位置をXY座標平面で特定する特定手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被照射体の表面にレーザ光を照射することでアニール処理を施すレーザアニール装置に関する。
レーザアニール処理は、基板上に形成された非晶質シリコン膜にレーザ光を照射して熱を加えることにより、非晶質シリコン膜を多結晶シリコン膜に転換させる。このレーザアニール処理では、基板に瞬時に高熱が与えられるため、基板上に形成された熱に弱いパターン、例えばアルミニウム配線などにレーザ光が照射されてしまうとパターンを焼き切るなどの不良を起す。このため、レーザ光の照射位置は常に高精度に管理する必要がある。
上記のレーザアニール処理に用いられるレーザアニール装置では、レーザヘッドの搭載位置を高精度に管理していても、レーザヘッドの出射口から出射されたレーザ光の照射位置は、レーザヘッドの取り付け角度誤差により、基板に到達するまでにずれを起こす。こうした取り付け角度誤差によるレーザ光照射位置のずれは、レーザヘッドの取り付け位置から基板までの距離が長くなるほど大きくなる。
この対策としては、主に2つの方法がある。第1の方法は、レーザヘッドの取り付け角度誤差を低減する方法があり、第2の方法は、レーザ光照射位置のずれを補正する方法である。ただし、第1の方法を採用する場合は、レーザアニール装置の各部の加工・組立精度を向上させる必要があるため、装置価格の高騰の原因になる。したがって、装置価格の高騰を避けるには、第2の方法を採用すればよい。
レーザ光照射位置のずれを補正するには、基板上におけるレーザ光の照射位置を正確に把握する必要がある。その場合の具体的な補正方法として、実際の基板にレーザアニール処理を行なって、当該処理済みの基板の表面状態を観察・測定することにより、レーザアニール処理すべき位置と実際にレーザアニール処理された位置とのずれ量を把握し、その差分を位置ずれの補正量として装置に入力することが考えられる。
しかしながら、上記の方法で求めた差分は、基板の微小な回転によって生じたずれの成分であるのか、基板の微小な平行移動によって生じたずれの成分であるのか判別がつかないため、いずれの成分であって基板の平行移動で吸収せざるを得ない。このため、基板の回転中心からレーザ光の照射位置が遠くなるほど補正の誤差が発生しやすくなる。また、上記の方法では、基板を経由する相対参照にならざるを得ないため、アライメント精度(特に繰り返し位置決め精度)などの外乱の影響を受けてしまう。
さらに、実際にレーザアニール処理を行なってレーザ光照射位置のずれを補正するには、校正用の基板を用意する必要がある。また、レーザアニール処理を行なった結果が基板面内で同等になるように、校正用の基板の品質は一定でなければならない。
レーザアニール処理の光源として半導体レーザを用いたレーザアニール装置では、処理のスループットを向上させるために、レーザ光をマルチ化するか、レーザヘッドをマルチ化する必要がある。レーザ光をマルチ化する光学系は、マルチビームのそれぞれがもつエネルギーの強度にばらつきが生じるため、高精度に均一化を図ることが困難になる。これに対して、レーザヘッドをマルチ化する場合は、レーザヘッドごとに光出力のばらつきは発生するものの、個々のレーザヘッドにおける出力値の調整は比較的容易に行なえるため、光出力のばらつきを低減しやすい。複数の半導体レーザを用いてマルチヘッド化したレーザアニール装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2003−59858号公報
マルチヘッドタイプのレーザアニール装置では、上述したレーザ光照射位置の補正をレーザヘッドの個数分だけ繰り返し行なう必要があるが、基板上において一度任意のレーザヘッドでレーザアニール処理した場所を、再度別のレーザヘッドでアニール処理することは不可能である。このため、基板上では各々のレーザヘッドを用いたレーザアニール処理をそれぞれ別の場所で実施せざるを得ない。その場合、校正用基板の品質が一定でなければ、高精度にレーザ光の照射位置を把握することができない。
また、マルチヘッドの段取り換えとして、例えば、レーザヘッド間のピッチを変更する場合は、現在の設定と新しい設定におけるヘッド間ピッチの差を装置に与えることになるが、その場合は相対参照にならざるを得ないため、ヘッド間ピッチを合わせただけでは基板上でレーザ光の照射位置を精度良く保証することはできない。したがって、段取り換えのたびに、校正用基板を用いたレーザアニール処理を行なって、レーザ光照射位置のずれ量を把握し、これに基づいてレーザ光照射位置を補正する必要がある。
こうした補正を実現するレーザ光照射位置の校正は、工程が複雑で自動化が困難であるため、手動にならざるを得ないが、手動になると調整者によって結果(調整精度等)が異なってしまう。また、レーザヘッドの数が多くなるほど、レーザ光照射位置の校正に要する時間が長くなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、装置の段取り換え等に際して、校正用の基板を使用しなくても、被照射体上でレーザ光の照射位置を精度良く保証することができるレーザアニール装置を提供することにある。
本発明に係るレーザアニール装置は、被照射体の表面にレーザ光を照射することにより、被照射体にアニール処理を施すレーザアニール装置であって、被照射体を保持する保持手段と、被照射体の表面に照射すべきレーザ光を出射する複数のレーザヘッドと、保持手段と複数のレーザヘッドとを所定の座標平面で相対的に移動させる移動手段と、この移動手段による保持手段の移動位置を検出する検出手段と、レーザヘッドから出射されたレーザ光を受光することにより、当該レーザ光の照射位置を測定する測定手段と、移動手段によって保持手段と複数のレーザヘッドとを相対的に移動させた際に、検出手段から得られる検出結果と測定手段から得られる測定結果に基づいて、複数のレーザヘッドによるレーザ光の照射位置を所定の座標平面で特定する特定手段とを備えるものである。
本発明に係るレーザアニール装置においては、被照射体を保持する保持手段と複数のレーザヘッドとを所定の座標平面で相対的に移動させてレーザアニール処理する場合に、各々のレーザヘッドのレーザ光の照射位置を、上記座標平面内の絶対位置で管理することが可能となる。
本発明のレーザアニール装置によれば、装置の段取り換え等に際して、校正用の基板を使用しなくても、被照射体上でレーザ光の照射位置を精度良く保証することができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るレーザアニール装置の外観を示す斜視図である。図示したレーザアニール装置は、複数(図例では5つ)のレーザヘッド1,…を有するマルチヘッドタイプのレーザアニール装置である。各々のレーザヘッド1は、光源となる半導体レーザと、この半導体レーザから出射されたレーザ光のビーム形状を所定の形状に成形する光学系とを用いて構成されている。なお、図1においては、レーザアニール装置の各軸方向を、直交二軸方向となるX軸方向及びY軸方向と、当該直交二軸方向に交差(直交)するZ軸方向で示している。
上記複数のレーザヘッド1,…は、定盤2上に設置された門型のコラム3に搭載されている。各々のレーザヘッド1は、所定のピッチでY軸方向に並べて設けられている。各々のレーザヘッド1は、レーザ光の出射口を下方に向けた状態で設けられている。また、各々のレーザヘッド1は、それぞれ個別のZ軸移動機構4を介して、共通のヘッドY軸移動機構5に支持されている。Z軸移動機構4及びヘッドY軸移動機構5は、レーザヘッド1とともにコラム3に搭載されている。Z軸移動機構4は、それぞれ独立にレーザヘッド1をZ軸方向に移動可能に支持するものである。ヘッドY軸移動機構5は、Z軸移動機構4上に設置されたレーザヘッド1を、Z軸移動機構4とともにY軸方向に移動可能に支持するものである。ヘッドY軸移動機構5は、Y軸方向で各々のレーザヘッド1の位置を検出するスケールを有している。
一方、定盤2上には、それぞれ数値制御されたテーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7及びテーブルθ軸移動機構8が設けられている。テーブルX軸移動機構6は、テーブルY軸移動機構7を介して定盤2上に搭載されている。テーブルθ軸移動機構8は、テーブルX軸移動機構6上に設置されている。また、テーブルθ軸移動機構8上にはワークチャックテーブル9が設置されている。ワークチャックテーブル9は、レーザアニール処理で被照射体となる基板10を保持する保持手段を構成するものである。また、テーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7及びテーブルθ軸移動機構8は、上記X軸及びY軸を直交二軸としたXY座標平面でワークチャックテーブル9を移動させるテーブル移動機構となる。このテーブル移動機構(6,7,8)は、複数のレーザヘッド1とワークチャックテーブル9とを上記XY座標平面で相対的に移動させる移動手段を構成するものとなる。
さらに詳述すると、テーブルX軸移動機構6は、XY座標平面内でワークチャックテーブル9をX軸方向に平行移動させるものである。テーブルY軸移動機構7は、XY座標平面内でワークチャックテーブル9をY軸方向に平行移動させるものである。テーブルθ軸移動機構8は、XY座標平面内でZ軸と平行な軸を中心にワークチャックテーブル9をθ軸方向に回転移動させるものである。ワークチャックテーブル9の回転中心は、当該ワークチャックテーブル9の内部(図例ではテーブル中心)に設定されている。こうしたテーブル移動機構6,7,8により、ワークチャックテーブル9は、定盤2上において、コラム3に搭載された各々のレーザヘッド1に対し、X軸方向、Y軸方向及びθ軸方向(回転方向)に相対的に移動可能に設けられている。
また、各々のレーザヘッド1を、それぞれに対応するZ軸移動機構4によりZ軸方向に移動させることにより、ワークチャックテーブル9上に設置された基板10と各々のレーザヘッド1との間の距離を個別に調整可能となっている。これにより、レーザヘッド1から出射されたレーザ光を基板10の表面で集光するように調整することができる。Z軸方向においては、複数のレーザヘッド1とこれに対向するワークチャックテーブル9との間の距離が、テーブル移動機構6,7,8の駆動によってワークチャックテーブル9をXY座標平面内で移動させても所定の距離(一定)に保たれるようになっている。
ここで、上述したテーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7及びテーブルθ軸移動機構8は、それぞれ独立したスケール(検出手段)を有するものである。これらのスケールは、XY座標平面において、テーブル移動機構6,7,8によるワークチャックテーブル9の移動位置を検出する検出手段を構成するものとなる。すなわち、テーブルX軸移動機構6のスケールは、X軸方向でワークチャックテーブル9の移動位置を検出する手段となり、テーブルY軸移動機構7のスケールは、Y軸方向でワークチャックテーブル9の移動位置を検出する手段となる。また、テーブルθ軸移動機構8のスケールは、θ軸方向でワークチャックテーブル9の移動位置(回転位相)を検出する手段となる。
各々のテーブル移動機構6,7,8で使用されているスケールは、目盛り・直角が完全に校正されており、ワークチャックテーブル9の位置を検出するための基準として使用しても問題がないものとする。また、テーブルθ軸移動機構8は、θ軸方向に対して±1度以上の範囲でワークチャックテーブル9を回転可能とし、回転運動の中心位置は、ワークチャックテーブル9を回転しても変化しないものとする。
ワークチャックテーブル9は、例えば真空吸着等によって基板10をXY座標平面内で水平に保持するものである。ワークチャックテーブル9に保持される基板10の上面には、予め非晶質シリコン膜が形成されている。また、ワークチャックテーブル9の近傍にはプロファイルモニタ11が設けられている。プロファイルモニタ11は、XY座標平面内でワークチャックテーブル9と一体に移動するように、テーブルθ軸移動機構8に取り付けられている。また、プロファイルモニタ11は、ワークチャックテーブル9に基板10をセットしたときに、この基板10によって遮蔽されないように、テーブルθ軸移動機構8の外周部に設置されている。
プロファイルモニタ11は、複数のレーザヘッド1のうち、いずれか1つのレーザヘッド1から出射されたレーザ光を受光することにより、当該レーザ光の照射位置を測定する測定手段を構成するものである。プロファイルモニタ11は、例えば、当該プロファイルモニタ11に入射するレーザ光を透過し平行光として出射する前段レンズと、この前段レンズを透過したレーザ光を反射するプリズムと、このプリズムで反射したレーザ光の光強度を低下させるNDフィルタと、このNDフィルタを透過したレーザ光を集光する後段レンズと、この後段レンズで集光されたレーザ光を受光するCCD(Charge Coupled Device)センサとを用いて構成されるものである。プロファイルモニタ11は、任意のレーザヘッド1から出射されたレーザ光を取り込んでCCDセンサの受光面に投影(入射)させることにより、レーザ光の照射位置を測定する。プロファイルモニタ11の焦点は、ワークチャックテーブル9に保持される基板10の上面に一致するように調整されている。CCDセンサは、上記受光面に複数(多数)の画素をマトリクス状の配列で二次元配置してなり、この画素配列に対応する座標系(以下、「モニタ座標系」と記す)により、レーザ光の照射位置を計測し得る仕組みになっている。CCDセンサの位置分解能は、例えば1μm程度と高くなっている。
上記構成からなるレーザアニール装置を用いてレーザアニール処理を行なう場合は、まず、非晶質シリコン膜が形成された基板10を、非晶質シリコン膜を上向きにしてワークチャックテーブル9の上に載せ、真空吸着等によりワークチャックテーブル9に基板10を固定状態に保持する。このとき、必要に応じて、テーブルθ軸移動機構8を駆動して基板10の微小な傾き(姿勢)を補正する。この傾き補正は、基板10に設けられた複数のアライメントマークを用いて行なわれる。
次に、テーブルX軸移動機構6の駆動により、ワークチャックテーブル9をX軸方向に移動させるとともに、この移動中に所定のタイミングで各々のレーザヘッド1からレーザ光を出射することにより、基板10の上面に形成されている非晶質シリコン膜にレーザ光を照射する。これにより、基板10上で実際にレーザ光が照射された部分は、非晶質シリコン膜がレーザ光の照射により加熱されて再結晶化し、多結晶シリコン膜に転換される。
その後、テーブルY軸移動機構7の駆動により、ワークチャックテーブル9をY軸方向に順次ピッチ移動させ、その都度、上記同様にテーブルX軸移動機構6の駆動によってワークチャックテーブル9をX軸方向に移動させ、各々のレーザヘッド1により基板10の上面(非晶質シリコン膜)にレーザ光を照射する。これにより、基板10全体にレーザ光を照射してアニール処理することができる。
図2は本発明の実施形態に係るレーザアニール装置の制御系の構成例を示すブロック図である。図2において、ヘッドY軸スケール20は、ヘッドY軸移動機構5のスケール値を出力するものである。X軸スケール21は、テーブルX軸移動機構6のスケール値を出力するものである。Y軸スケール22は、テーブルY軸移動機構7のスケール値を出力するものである。θ軸スケール23は、テーブルθ軸移動機構8のスケール値を出力するものである。
入力部24は、装置の操作者が種々の情報を入力するために用いられるものである。モニタ座標出力部25は、プロファイルモニタ11のモニタ座標系における座標値を出力するものである。移動制御部26は、ヘッドY軸移動機構5を用いた各々のレーザヘッド1の移動や、テーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7及びテーブルθ軸移動機構8を用いたワークチャックテーブル9の移動(平行移動、回転移動)を制御するものである。メモリ27は、必要に応じて種々の情報を記憶するために用いられるものである。
ここで本発明は、上述したマルチヘッドタイプのレーザアニール装置において、各々のレーザヘッド1から出射されたレーザ光の基板10上での照射位置を、プロファイルモニタ11を使用してテーブル移動機構6,7,8のスケールによる絶対位置で管理することにより、校正用基板を使用することなく、レーザ光の照射位置を高精度に位置決めするとともに、段取り換え時間の短縮による生産性の向上を図るものである。
レーザ光の照射位置をテーブル移動機構6,7,8のスケールによる絶対位置で管理するためには、XY座標平面でロファイルモニタ11の正確な位置・姿勢を把握すればよい。上述したレーザアニール装置のように、テーブルθ軸移動機構8上にワークチャックテーブル9とともにプロファイルモニタ11を設け、プロファイルモニタ11がワークチャックテーブル9と一体に移動する構成とした場合は、以下の手順でレーザ光の照射位置を特定して、レーザアニール処理におけるレーザ光照射位置の校正・管理を行なう。
(手順1)
図3は各部の位置関係を示す図である。図3においては、レーザ光の照射位置(×印で示す位置)Paと、プロファイルモニタ11内部のCCDセンサの受光面の位置(以下、「CCD位置」と記す)Pmと、ワークチャックテーブル9の位置と、ワークチャックテーブル9の回転中心の位置Pcとの関係を、XY座標系で示している。図中のXY座標系は、テーブルX軸移動機構6がもつスケールとテーブルY軸移動機構7がもつスケールを直交座標系として表現したテーブル移動機構のXY座標系である。各々のレーザヘッド1は校正作業中に移動しないように固定しておく。
まず、図示しないレーザ駆動手段を用いて、複数のレーザヘッド1のうち任意の1つのレーザヘッド1からレーザ光を出射させる。このとき、上記図3に示すようにレーザ光の照射位置PaがCCD位置Pmから外れている場合は、テーブル移動機構6,7,8のうち、テーブルθ軸移動機構8を駆動せずに、テーブルX軸移動機構6とテーブルY軸移動機構7だけを駆動することにより、プロファイルモニタ11に取り込まれたレーザ光がCCDセンサの受光面に入射するよう、図4に示すように、レーザ光の照射位置Paに対してCCD位置Pmを合わせる。この位置合わせは、XY座標平面内でワークチャックテーブル9を平行移動させることにより行なわれる。テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7によるワークチャックテーブル9の移動量は、入力部24から入力される移動指令に基づいて移動制御部26により制御される。
(手順2)
次に、上記(手順1)の位置合わせにより、例えば図5に示すようにCCDセンサの受光面内でAの位置にレーザ光が入射しているものとして、テーブルX軸移動機構6又はテーブルY軸移動機構7を駆動したときに、レーザ光の照射位置がBの位置に変位した場合は、テーブル移動機構のXY座標系とモニタ座標系に、座標軸の傾きが生じていることになる。双方の座標軸に傾きが生じていると、例えば、テーブルY軸移動機構7を駆動してプロファイルモニタ11をY軸方向に移動させたときに、移動前のレーザ光の照射位置Aに対して移動後のレーザ光の照射位置BがX軸方向に変位してしまう。
そこで、座標軸の傾きを補正するために、例えば、テーブルY軸移動機構7を駆動してプロファイルモニタ11をY軸方向に移動させたときに、プロファイルモニタ11の座標系でレーザ光の照射位置がX軸方向に変位しないように、プロファイルモニタ11のCCDセンサを物理的に回転させて、モニタ座標系の座標軸をテーブル移動機構のXY座標系の座標軸に合わせる。このように座標軸の傾きを補正(調整)することにより、例えば図6に示すようにCCDセンサの受光面内でA′の位置にレーザ光が入射している状態で、テーブルY軸移動機構7を駆動してプロファイルモニタ11をY方向に移動させた場合、レーザ光の入射位置はモニタ座標系でX軸方向に変位することなくB′の位置に移動するようになる。
(手順3)
次に、図7に示すように、プロファイルモニタ11に取り込まれたレーザ光がCCDセンサの受光面に入射している状態で、プロファイルモニタ11に入射しているレーザ光の任意の一点(例えば、レーザ光のビームスポット画像の重心位置)を基準点に決定し、モニタ座標系でレーザ光の照射位置を示す基準点の座標値(Xp0、Yp0)を移動制御部26がモニタ座標出力部25から取り込んでメモリ27に記録する。また、移動制御部26は、基準点の座標値(Xp0、Yp0)を決めたときのテーブルX軸移動機構6のスケール出力値(X0)とテーブルY軸移動機構7のスケール出力値(Y0)とテーブルθ軸移動機構8のスケール出力値θtempを、それぞれに対応するX軸スケール21とY軸スケール22とθ軸スケール23から取り込んで上記座標値(Xp0,Yp0)と一緒にメモリ27に記録しておく。これにより、移動制御部26では、テーブルX軸移動機構6のスケール出力値(X0)と、テーブルY軸移動機構7のスケール出力値(Y0)と、テーブルθ軸移動機構8のスケール出力値θtempとによって、ワークチャックテーブル9及びプロファイルモニタ11の初期位置を規定する。
(手順4)
次に、移動制御部26は、入力部24から入力される移動指令に基づいてテーブルθ軸移動機構8を駆動することにより、図8に示すように、ワークチャックテーブル9を+方向(−方向でも構わない)に1度回転させる。これにより、CCDセンサの受光面から外れた位置にレーザ光が入射する状態となる。この場合、テーブルθ軸移動機構8の駆動によりワークチャックテーブル9を1度以上回転させても装置構成上問題が無い場合には、回転角度を大きくした方が校正精度を向上させることができる。また、このときの回転角度は正確でなくてもよいが、移動制御部26は、回転移動前にθ軸スケール23から取り込んだスケール出力値と、回転移動後にθ軸スケール23から取り込んだスケール出力値との差を、+方向への回転移動によるスケール変化量p1としてメモリ27に記憶しておく。
(手順5)
次に、移動制御部26は、入力部24から入力される移動指令に基づいて、テーブルθ軸移動機構8を駆動せずに、テーブルX軸移動機構6とテーブルY軸移動機構7だけを駆動することにより、レーザ光がCCDセンサの受光面に入射するようにプロファイルモニタ11の位置を調整する。このとき、レーザアニール装置の設計値と上記(手順4)で採用した回転角度から推測される位置を目標にすれば、レーザ光の照射位置に対してプロファイルモニタ11のセンサ受光面を容易に位置合わせすることができる。
(手順6)
次に、移動制御部26は、上記(手順3)で決定したレーザ光の基準点がモニタ座標系で上記の座標値(Xp0、Yp0)で示す位置に一致するように、入力部24から入力される移動指令に基づいて、テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7を駆動することにより、プロファイルモニタ11の位置を微調整する(図9参照)。そして、この微調整後のテーブルX軸移動機構6のスケール出力値とテーブルY軸移動機構7のスケール出力値を、それぞれに対応するX軸スケール21とY軸スケール22から取り込む。
このとき、微調整後のテーブルX軸移動機構6のスケール出力値とテーブルY軸移動機構7のスケール出力値の増分(図9のA)の符号を反転させた値は、ワークチャックテーブル9の回転中心の位置Pcを固定した状態でテーブルθ軸移動機構8の駆動によりワークチャックテーブル9を+方向に1度回転させたときの、プロファイルモニタ11の(X0、Y0)からの位置変化量(図9のB)に相当するものとなる。したがって、(X0、Y0)からテーブルX軸移動機構6のスケール出力値とテーブルY軸移動機構7のスケール出力値の増分を減算すれば、ワークチャックテーブル9の回転中心の位置Pcを固定した状態でテーブルθ軸移動機構8の駆動によりワークチャックテーブル9を+方向に1度回転させたときのプロファイルモニタ11の位置(X1、Y1)を求めることができる。このため、移動制御部26では、上記(手順3)でメモリ27に記憶したスケール出力値(X0、Y0)から、上記のスケール出力値の増分を減算することにより、上記プロファイルモニタ11の位置(X1、Y1)を求め、この(X1、Y1)をメモリ27に記録する。
(手順7)
次に、移動制御部26は、テーブルX軸移動機構6のスケール出力値と、テーブルY軸移動機構7のスケール出力値と、テーブルθ軸移動機構8のスケール出力値が、それぞれ上記の(X0)、(Y0)、θtempに一致するように、各々のテーブル移動機構6,7,8を駆動することにより、ワークチャックテーブル9及びプロファイルモニタ11を初期位置(図7を参照)に戻す。
(手順8)
次に、移動制御部26は、入力部24から入力される移動指令に基づいてテーブルθ軸移動機構8を駆動することにより、図10に示すように、ワークチャックテーブル9を−方向(手順4と反対の方向)に1度回転させる。そして、回転移動前にθ軸スケール23から取り込んだスケール出力値と、回転移動後にθ軸スケール23から取り込んだスケール出力値との差を、−方向への回転移動によるスケール変化量p2としてメモリ27に記憶しておく。
(手順9)
次に、移動制御部26は、上記(手順5)と同様に、入力部24から入力される移動指令に基づいて、テーブルθ軸移動機構8を駆動せずに、テーブルX軸移動機構6とテーブルY軸移動機構7だけを駆動することにより、レーザ光がCCDセンサの受光面に入射するようにプロファイルモニタ11の位置を調整する。このとき、レーザアニール装置の設計値と上記(手順7)で採用した回転角度から推測される位置を目標にすれば、レーザ光の照射位置に対してプロファイルモニタ11のセンサ受光面を容易に位置合わせすることができる。
(手順10)
次に、移動制御部26は、上記(手順6)と同様に、上記(手順3)で決定したレーザ光の基準点がモニタ座標系で上記の座標データ(Xp0、Yp0)で示す位置に一致するように、入力部24から入力される移動指令に基づいて、テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7を駆動することにより、プロファイルモニタ11の位置を微調整する(図11参照)。そして、この微調整後のテーブルX軸移動機構6のスケール出力値とテーブルY軸移動機構7のスケール出力値を、それぞれに対応するX軸スケール21とY軸スケール22から取り込む。
このとき、微調整後のテーブルX軸移動機構6のスケール出力値とテーブルY軸移動機構7のスケール出力値の増分(図11のC)の符号を反転させた値は、ワークチャックテーブル9の回転中心の位置Pcを固定した状態でテーブルθ軸移動機構8の駆動によりワークチャックテーブル9を−方向に1度回転させたときの、プロファイルモニタ11の(X0、Y0)からの位置変化量(図11のD)に相当するものとなる。したがって、(X0、Y0)からテーブルX軸移動機構6のスケール出力値とテーブルY軸移動機構7のスケール出力値の増分を減算すれば、ワークチャックテーブル9の回転中心の位置Pcを固定した状態でテーブルθ軸移動機構8の駆動によりワークチャックテーブル9を−方向に1度回転させたときのプロファイルモニタ11の位置(X2、Y2)を求めることができる。このため、移動制御部26では、上記(手順3)でメモリ27に記憶したスケール出力値(X0、Y0)から、上記のスケール出力値の増分を減算することにより、上記プロファイルモニタ11の位置(X2、Y2)を求め、この(X2、Y2)をメモリ27に記録する。
(手順11)
次に、移動制御部26は、上記の(X0、Y0)、(X1、Y1)、(X2、Y2)を通る円の中心座標(Xc、Yc)と半径Rを幾何学的な演算によって求めるとともに、X軸(Y軸でもよい)を基準としたプロファイルモニタ10のθ軸方向の初期位相θ0を幾何学的な演算によって求める(図12参照)。ここで求める円の中心座標(Xc、Yc)は、ワークチャックテーブル9の回転中心の位置Pcを、テーブルX軸移動機構6のスケールとテーブルY軸移動機構7のスケールで表現したものになる。また、ここで求める円の半径Rは、ワークチャックテーブル9の回転中心とプロファイルモニタ11との間の距離を、テーブルX軸移動機構6のスケールとテーブルY軸移動機構7のスケールで表現したものになる。このとき、(X1、Y1)・円の中心座標・(X0、Y0)が成す角とp1、(X2、Y2)・円の中心座標・(X0、Y0)が成す角とp2を比較することにより、テーブルθ軸移動機構8のスケール出力値の校正を行なうことができる。
(手順12)
次に、移動制御部26は、テーブルX軸移動機構6のスケール出力値と、テーブルY軸移動機構7のスケール出力値と、テーブルθ軸移動機構8のスケール出力値が、それぞれ上記の(X0)、(Y0)、θtempに一致するように、各々のテーブル移動機構6,7,8を駆動することにより、ワークチャックテーブル9及びプロファイルモニタ11を初期位置(図7を参照)に戻す。
(手順13)
次に、移動制御部26は、プロファイルモニタ11にレーザ光が入射している状態で、テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7を駆動してワークチャックテーブル9を平行移動させたときのスケール出力値の変化量と、この移動前後にモニタ座標系でレーザ光の基準点が画素エリア内で移動する移動量(画素数)とを比較することにより、プロファイルモニタ11内部のCCDセンサの1画素分の変位量と、テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7のスケール出力値の変化量との相関を求めて変換行列を作成する。
(手順14)
次に、移動制御部26は、テーブルX軸移動機構6のスケールとテーブルY軸移動機構7のスケールでレーザ光の基準点をメモリ27に記録する。
(手順15)
次に、移動制御部26は、上記(手順11)で求めた円の中心座標(Xc、Yc)、円の半径R、初期位相θ0と、上記(手順14)で記録したレーザ光の基準点の位置から、現在のレーザヘッド1から出射されるレーザ光の照射位置を、テーブルX軸移動機構6のスケールとテーブルY軸移動機構7のスケールで特定する。
(手順16)
次に、図示しないレーザ駆動手段を用いて、別のレーザヘッド1からレーザ光を出射させるとともに、このレーザ光がプロファイルモニタ11に入射するように移動制御部26がテーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7を駆動して、テーブル移動機構のXY座標系でレーザ光の基準点をメモリ27に記録する。これをレーザヘッド1の数だけ繰り返す。
これにより、移動制御部26においては、テーブル移動機構6,7,8のXY座標平面内で、複数のレーザヘッド1によるレーザ光の照射位置をそれぞれ座標値で特定することができる。このため、移動制御部26では、各々のレーザヘッド1のレーザ光の照射位置をテーブル移動機構6,7,8のスケールによる絶対位置で管理することができる。その結果、マルチヘッドタイプのレーザアニール装置において、校正用基板を使用することなく、レーザ光の照射位置を高精度に位置決めすることができる。また、マルチヘッドの段取り換えでレーザヘッド間のピッチを変更する場合でも、各々のレーザヘッドの位置をヘッドY軸移動機構5のスケール値で指定することができる。このため、段取り換え時間を短縮して生産性の向上を図ることができる。
これまでは、プロファイルモニタ11がワークチャックテーブル9と一体に移動する場合について説明したが、例えば、プロファイルモニタ11がテーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7上にあり、テーブルθ軸移動機構8を駆動してワークチャックテーブル9を回転移動させても、これと一体にプロファイルモニタ11が移動しない場合は、以下の手順でレーザ光の照射位置を特定して、レーザアニール処理におけるレーザ光照射位置の校正・管理を行なう。
(手順101)
ワークチャックテーブル9の位置・姿勢をテーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7、テーブルθ軸移動機構8で使用されているスケールで表現し、ワークチャックテーブル9に固定された座標系と、テーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7、テーブルθ軸移動機構8に固定された座標系の変換行列を作成する。例えば、図示はしないが、校正用のマークをワークチャックテーブル9上に設けて、このマークを外部に設置されたカメラで観察することにより、ワークチャックテーブル9の回転中心を求め、このテーブル回転中心を基準として変換行列を作成する。各々のレーザヘッド1は校正作業中に移動しないように固定しておく。
(手順102)
次に、図示しないレーザ駆動手段を用いて、複数のレーザヘッド1のうち任意の1つのレーザヘッド1からレーザ光を出射させるとともに、当該レーザ光がプロファイルモニタ11に入射するように、移動制御部26は、テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7を駆動する。
(手順103)
次に、前述した(手順2)と同様に、座標軸の傾きを補正する。
(手順104)
次に、上記図7に示すように、プロファイルモニタ11に取り込まれたレーザ光がCCDセンサの受光面に入射している状態で、プロファイルモニタ11に入射しているレーザ光の任意の一点(例えば、レーザ光のビームスポット画像の重心位置)を基準点に決定し、モニタ座標系でレーザ光の照射位置を示す基準点の座標値(Xp0、Yp0)を移動制御部26がモニタ座標出力部25から取り込んでメモリ27に記録する。
(手順105)
次に、移動制御部26は、プロファイルモニタ11にレーザ光が入射している状態で、テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7を駆動してワークチャックテーブル9を平行移動させたときのスケール出力値の変化量と、この移動前後にモニタ座標系でレーザ光の基準点が画素エリア内で移動する移動量(画素数)とを比較することにより、プロファイルモニタ11内部のCCDセンサの1画素分の変位量と、テーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7のスケール出力値の変化量との相関を求めて変換行列を作成する。
(手順106)
次に、移動制御部26は、モニタ座標系での基準点の座標値(Xp0、Yp0)を、テーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7の座標系の座標値に変換し、これをレーザ光の基準点としてメモリ27に記録する。
(手順107)
次に、図示しないレーザ駆動手段を用いて、別のレーザヘッド1からレーザ光を出射させるとともに、このレーザ光がプロファイルモニタ11に入射するように移動制御部26がテーブルX軸移動機構6及びテーブルY軸移動機構7を駆動して、テーブル移動機構のXY座標系でレーザ光の基準点をメモリ27に記録する。これをレーザヘッド1の数だけ繰り返す。
これにより、移動制御部26においては、テーブル移動機構6,7,8のXY座標平面内で、複数のレーザヘッド1によるレーザ光の照射位置をそれぞれ座標値で特定することができる。このため、移動制御部26では、各々のレーザヘッド1のレーザ光の照射位置をテーブル移動機構6,7,8のスケールによる絶対位置で管理することができる。その結果、マルチヘッドタイプのレーザアニール装置において、校正用基板を使用することなく、レーザ光の照射位置を高精度に位置決めすることができる。また、マルチヘッドの段取り換えでレーザヘッド間のピッチを変更する場合でも、各々のレーザヘッドの位置をヘッドY軸移動機構5のスケール値で指定することができる。このため、段取り換え時間を短縮して生産性の向上を図ることができる。
なお、上述のようにプロファイルモニタ11がテーブルX軸移動機構6、テーブルY軸移動機構7上にあり、テーブルθ軸移動機構8を駆動してワークチャックテーブル9を回転移動させても、これと一体にプロファイルモニタ11が移動しない場合は、ワークチャックテーブル9上の校正用マークを用いて求めたテーブルの回転中心と、プロファイルモニタ11の位置関係が不明であるため別途何らかの手法、例えばプロファイルモニタ11側から基準となる光を放射して、これを上記(手順101)で用いた外部設置カメラで観察することにより導出する必要がある。このため、前述したようにプロファイルモニタ11がワークチャックテーブル9と一体に移動する構成とした方が好ましい。
また、レーザアニール装置が持つ各軸の移動機構はどのように配置してもよい。例えば、ヘッドY軸移動機構5とテーブルY軸移動機構7を統合してもよい。また、テーブルX軸移動機構6がコラム3に設置されたガントリ型の構成になってもよい。また、上記の構成を組み合わせてワークチャックテーブル9はテーブルθ軸移動機構8しか持たない構成でもよい。
また、上記実施形態においては、プロファイルモニタ11でレーザ光の強度分布を観測し、この観測結果に基づいてレーザ光のビームスポット画像の重心位置を基準点に決めて、当該基準点の座標値を取り込むものとしたが、これに限らず、例えば、レーザ光のビームスポット形状やビームスポットサイズなどから任意の点を基準点に決めて、当該基準点の座標値を取り込むようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るレーザアニール装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るレーザアニール装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 各部の位置関係を示す図である。 プロファイルモニタへのレーザ光入射を示す図である。 Y軸方向への移動時のプロファイルモニタ内部のCCDの画像(傾き調整前)を示す図である。 Y軸方向への移動時のプロファイルモニタ内部のCCDの画像(傾き調整後)を示す図である。 初期位置を示す図である。 +方向回転時を示す図である。 +方向回転後のプロファイルモニタ入射時を示す図である。 −方向回転時を示す図である。 −方向回転後のプロファイルモニタ入射時を示す図である。 回転中心の算出を示す図である。
符号の説明
1…レーザヘッド、6…テーブルX軸移動機構、7…テーブルY軸移動機構、8…テーブルθ軸移動機構、9…ワークチャックテーブル、10…基板、11…プロファイルモニタ、21…X軸スケール、22…Y軸スケール、23…θ軸スケール、26…移動制御部

Claims (4)

  1. 被照射体の表面にレーザ光を照射することにより、前記被照射体にアニール処理を施すレーザアニール装置において、
    前記被照射体を保持する保持手段と、
    前記被照射体の表面に照射すべきレーザ光を出射する複数のレーザヘッドと、
    前記保持手段と前記複数のレーザヘッドとを所定の座標平面で相対的に移動させる移動手段と、
    前記移動手段による前記保持手段の移動位置を検出する検出手段と、
    前記レーザヘッドから出射されたレーザ光を受光することにより、当該レーザ光の照射位置を測定する測定手段と、
    前記移動手段によって前記保持手段と前記複数のレーザヘッドとを相対的に移動させた際に、前記検出手段から得られる検出結果と前記測定手段から得られる測定結果に基づいて、前記複数のレーザヘッドによるレーザ光の照射位置を前記所定の座標平面で特定する特定手段と
    を備えることを特徴とするレーザアニール装置。
  2. 前記測定手段は、前記保持手段と一体に移動する状態で設けられている。
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザアニール装置。
  3. 前記移動手段は、前記保持手段を直交二軸方向の一軸方向に平行移動させる第1の移動手段と、前記保持手段を前記直交二軸方向の他軸方向に平行移動させる第2の移動手段と、前記保持手段を前記直交軸二方向に交差する軸を中心に回転移動させる第3の移動手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザアニール装置。
  4. 前記レーザヘッドの光源に半導体レーザを用いた
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザアニール装置。
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