JP2008293623A - 光軸調整装置およびこれを用いた光軸調整方法 - Google Patents

光軸調整装置およびこれを用いた光軸調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二波長レーザ光源を備えた光ヘッド装置から出射される二種類のレーザ光の光軸調整を容易にかつ、正確に行うことができる光軸調整装置およびこれを用いた光軸調整方法を提供すること。
【解決手段】二つの異なる波長のレーザ光が出射可能な二波長レーザ光源52と、該二波長レーザ光源52から出射される出射光Lの光記録媒体からの戻り光をそれぞれ受光するための二つの受光部が形成された受光面72を有する受光素子と、前記出射光Lおよび戻り光LRの光路を形成する光学系Kとから構成される光ヘッド装置50の光軸を調整するための光軸調整装置1において、前記受光面72における前記戻り光LRのスポット位置を回転させるため、前記二波長レーザ光源52、前記受光素子70、および前記光学系Kを構成する光学素子のいずれかを回転させる回転部が設けられている光軸調整装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光軸調整装置およびこれを用いた光軸調整方法に関し、更に詳しくは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光記録媒体の記録・再生を行う光ヘッド装置の光軸調整装置、およびこれを用いた光軸調整方法に関するものである。
従来一般に、CDやDVD等の光記録媒体の再生や記録を行う光ヘッド装置が知られている。この光ヘッド装置は、光源から出射されたレーザ光を光学系を介して光記録媒体上に照射し、その戻り光を受光素子が受光するよう構成される。
ところで、このようなCD/DVD互換の光ヘッド装置では、CD用とDVD用のレーザ光の波長が異なるため、上記受光素子の受光面には、二種類の戻り光を読み取るためのCD用受光部およびDVD用受光部が形成されている。光ヘッド装置の組み立て工程では、戻り光の光量を正確に読み取るため、それぞれの受光部と戻り光のスポット位置が一致するよう、いわゆる光軸調整がなされる(例えば、特許文献1参照。)。
この光軸調整は、例えば、それぞれ独立したCD用およびDVD用の二種類の光源が搭載されている光ヘッド装置の場合、CD用レーザ光の光軸調整装置およびDVD用の光軸調整装置により、CD、DVD用レーザ光の光軸がそれぞれ調整される。つまり、図13(a)に示されるように、受光面100のCD用受光部100aにCD用レーザ光の戻り光SPaを、DVD用受光部100bにDVD用レーザ光の戻り光SPbを一致させるように、それぞれのレーザ光についてX、Y軸方向(二次元的)に光軸調整すればよい。
特開2006−302415号公報
しかしながら、この種の光ヘッド装置において、近年では、部品点数の削減や組立容易化のため、CDドライブ用とDVDドライブ用の発光素子とが一つにパッケージングされた、二種類の発光領域を有する二波長レーザ光源が多く使用される。この二波長レーザ光源を使用する場合、光軸調整においては、CDおよびDVD用レーザ光の光軸を別個に調整することができない。
したがって、図13(b)に示されるように、CD用レーザ光の戻り光SPaのCD用受光部100aからのずれ量と、DVD用レーザ光の戻り光SPbのDVD用受光部100bとからのずれ量が異なる場合には、X、Y軸方向の調節のみならず、回転方向の調節が必要となる。その結果、光軸調整に時間が掛かり、製造コストの上昇を招くだけでなく、CD、DVD用レーザ光のそれぞれの戻り光のスポット位置と受光部を正確に一致させることができず、光ヘッド装置の信頼性が低下してしまうという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、二波長レーザ光源を備えた光ヘッド装置から出射される二種類のレーザ光の光軸調整を容易にかつ、正確に行うことができる光軸調整装置およびこれを用いた光軸調整方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る光軸調整装置は、二つの異なる波長のレーザ光が出射可能な二波長レーザ光源と、該二波長レーザ光源から出射される出射光の光記録媒体からの戻り光をそれぞれ受光するための二つの受光部が形成された受光面を有する受光素子と、前記出射光および戻り光の光路を形成する光学系とから構成される光ヘッド装置の光軸を調整するための光軸調整装置において、前記受光面における前記戻り光のスポット位置を回転させるため、前記二波長レーザ光源、前記受光素子、および前記光学系を構成する光学素子のいずれかを回転させる回転部が設けられていることを要旨とするものである。
このような構成とすることにより、本発明に係る光軸調整装置によれば、光ヘッド装置を構成する二波長レーザ光源、受光素子および光学素子のいずれかを回転部により回転させることで、受光面における戻り光のスポット位置を回転移動させることが可能となる。そのため、光軸調整の対象となる光ヘッド装置が二波長レーザ光源を搭載したものであっても迅速な光軸調整を行うことができると共に、二種の戻り光を受光素子の受光部に正確に一致させることができ、光ヘッド装置の品質向上に寄与する。
この場合、請求項2に記載のように、前記回転部は前記二波長レーザ光源が固定されたフレームおよび前記受光素子のいずれか一方を回転させるものであれば好適である。これにより、光ヘッド装置の光軸調整をより迅速に行うことができると共に、光軸調整の構成を簡易なものとすることができる。
また、請求項3に記載のように、前記二つの異なる波長のレーザ光によりそれぞれ再生される二種の光記録媒体のうちいずれか一方の光記録媒体と、該一方の光記録媒体を再生するための一方のレーザ光とは異なる他方のレーザ光を出射した場合における、該一方の光記録媒体に対する前記受光面での光軸ずれの大きさを、前記他方の光記録媒体に対する前記受光面での光軸ずれの大きさに変換するための補正手段とが設けられていればさらに好ましい。これにより、いずれか一方の光記録媒体を搭載した一台の光軸調整装置で、二つの異なる波長のレーザ光の光軸調整が可能となる。よって、二台の光軸調整装置を使用する場合のように、一方の光軸調整装置から他方の光軸調整装置に載せかえる必要がないため、光軸調整を迅速に行うことができる。
また、上記課題を解決するために本発明に係る光軸調整方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の光軸調整装置による光軸調整方法であって、いずれか一方の前記戻り光のスポット位置が一方の前記受光部に一致するように調整する第一の調整工程と、該第一の調整工程で調整した戻り光の光軸を中心として前記回転部を駆動することにより、他方の前記戻り光のスポット位置が他方の前記受光部に一致するように調整する第二の調整工程を有することを要旨とするものである。このような構成とすることにより、簡単に光軸調整を行うことができ、光ヘッド装置の製造コストの大幅な低減につながる。
本発明に係る光軸調整装置によれば、光ヘッド装置を構成する二波長レーザ光源、受光素子および光学素子のいずれかを回転部により回転させることで、受光面における戻り光のスポット位置を回転移動させることが可能となる。そのため、光軸調整の対象となる光ヘッド装置が二波長レーザ光源を搭載したものであり、二種類のレーザ光の光軸調整を一度に行わなければならないものであっても、容易に光ヘッド装置の光軸調整を行うことができる。
また、上記光軸調整装置を用いた光軸調整方法によれば、いずれか一方の戻り光のスポット位置を受光素子の受光部に一致させ、その一致させた光軸を中心として回転させることで、もう一方の戻り光のスポット位置は、その戻り光に対応した受光部に容易に一致する。したがって、光ヘッド装置の製造工程における光軸調整を迅速かつ正確なものとすることができ、光ヘッド装置のコストダウン、品質向上につながる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る光ヘッド装置の光軸調整装置1の構成を説明するための概略図である。この光軸調整装置1は、CDおよびDVDの再生・記録に対応した(いわゆるCD/DVDデュアルライタードライブ)光ヘッド装置50の光軸調整を行うための装置である。
光軸調整装置1は、ベースである基台5に、光ヘッド装置50を回転させる回転部10、光ヘッド装置50の受光素子の取付位置を調整する取付位置調整部20が取り付けられて構成されている。
回転部10は、基台5上を回転可能に設けられた回転台12と、この回転台に立設された支軸14と、この支軸54の側面から突出して設けられたフレーム取付軸16a,16bと、ディスク載置部30とから構成されている。回転台12は、基台12上で軸Xを中心として回転するよう固定されている。また、支軸14から突出した一方のフレーム取付軸16bには、ネジ部161およびストッパ部162が形成されている。回転台12に固定されたディスク載置部30は、光軸調整のためのディスクDfが載置される部材である。なお、この光軸調整装置1には、実際に使用されるCDやDVDディスクに代えて、CD用疑似ディスクおよびDVD用疑似ディスクを使用する。このような光軸調整装置1においては、実際のディスクはその径が大きすぎるため、光軸調整に際して障害になるからである。したがって、この疑似ディスクは、出力光を反射することができる最小の大きさに形成されている。
なお、後述するCD用光軸調整装置、およびDVD用光軸調整装置の構成は、光軸調整のための上記ディスクDfが異なるだけで、その他の構成は同一である。
取付位置調整部20は、支軸22に受光素子保持部24が取り付けられて構成されている。この受光素子保持部24は、主軸241が直角に屈曲し、その先端付近に挾持部材242が取り付けられて構成されている。この挾持部材242は、主軸241とネジ部材243により連結されており、このネジ部材243を回転させることにより、主軸241と挾持部材242の幅Dが調節可能に構成されている。また、受光素子保持部24は、支軸22上を図中のX、Y軸方向に移動可能に取り付けられている。
次に、このように構成される光軸調整装置1により光軸調整される光ヘッド装置50について、図2および3を参照して説明する。図2は、光ヘッド装置50の光学系の一例を模式的に示した概略構成図であり、図3は、この光ヘッド装置50の外観斜視図である。また、図4は、この光ヘッド装置1に搭載された受光素子70の外観斜視図である。
図2に示されるように、光ヘッド装置50は、光源としての二波長レーザ光源52と、この二波長レーザ光源52から出射された出射光L(CD用の出射光をL1、DVD用の出射光をL2とする。)を対物レンズ60などを介して光記録ディスクDに向かい集束させる往路、および前記光記録ディスクDで反射した戻り光LR(CDによる戻り光をLR1、DVDによる戻り光をLR2とする。)が受光素子70に向かう復路を構成する光学系Kと、戻り光LRを受光する信号検出用の受光素子70とを備える。これらの構成部品がフレーム80に固定されて、光ヘッド装置50が構成される。
光源である二波長レーザ光源52は、単一チップ上に異なる発光領域を持つ二つの半導体レーザ素子が集積されてなるものである。この二波長レーザ光源52からCDに対応した赤色光域(約650nmの帯域)の出射光L1、DVDに対応した近赤外光域(約780nmの帯域)の出射光L2のいずれか一方が、図示されない制御装置により選択されて出射されることとなる。
光学系Kは、互いに直交する座標軸をX軸、Y軸、Z軸(図1中に矢印X、Y、Zで示す)としたときに、二波長レーザ光源52からY軸方向に出射された出射光LをX軸方向に反射する光路分離素子としてのハーフミラー54と、ハーフミラー54からの出射光Lを平行光にするコリメートレンズ56と、この平行光ををZ軸方向に立ち上げる全反射ミラー58と、平行光を光記録ディスクDの記録面に集束させる対物レンズ60等から構成されている。そして、出射光Lは、光記録ディスクDの記録面で反射された後、戻り光LRとして光路を逆に辿り、ハーフミラー54を透過して受光素子70に受光される。
受光素子70は、CDあるいはDVDの音声、映像信号等を得るため、戻り光LRの受光量を算出するための素子である。図4に示されるように、戻り光LRを受光する受光面72には、CDからの戻り光LR1を受光するCD用受光部721、DVDからの戻り光LR2を受光するDVD用受光部722が形成されている。そして、側面から突出して電気的導通を図るための端子部74が形成されている。なお、CD用受光部721とDVD用受光部722の間隔は、二波長レーザ光源52から出射されるCD用レーザ光とDVD用レーザ光の間隔と等しくなるように形成されている。
図3に示されるように、この二波長レーザ光源52、光学系Kを構成する光学素子、および受光素子70は、樹脂の一体成形品であるフレーム80に固定されている。フレーム80には、図示されない光記録ディスクDを駆動する駆動装置のガイド軸が挿通される第一の軸受部801、および第二の軸受部802が形成されている。
二波長レーザ光源52は、その接続端子部521を外側に向けてフレーム80の側面に固定されている。対物レンズ60は、フレーム80のほぼ中央の枠状開口部82に配設されたレンズ駆動部81に固定されている。また、全反射ミラー58は、対物レンズ60の真下に固定されている。このレンズ駆動部81を覆う第一の天板84には、対物レンズ60を露出させるための開口841が形成され、出射光Lはこの開口841を通って光記録ディスクDに到達する。
一方、受光素子70は、受光素子用基板72に実装されて、この受光素子用基板72を外側に向けてフレーム80に取り付けられている。ここで、受光素子70は、その取付位置の調整後(光軸調整後)、最終的には接着剤等により固定されるが、取付位置の調整前には、フレーム80を覆う第二の天板86から突出した屈曲片861により、フレーム80に押圧されて仮固定される。また、ハーフミラー54およびコリメートレンズ56は、この第二の天板86に覆われて、光軸上に取り付けられている。
次に、光軸調整装置1を用いた光ヘッド装置50の光軸調整方法について説明する。図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、光ヘッド装置50は、図1に示されるように、第一の軸受部801および第二の軸受部802を利用してCD用光軸調整装置に固定される(S1)。具体的には、フレーム取付軸16aおよび16bに、第一の軸受部801および第二の軸受部802がフレーム取付軸16aのストッパ部162に当接する位置までそれぞれ挿通される。そして、フレーム取付軸16aのネジ部161にナットN等を螺号させることにより、光ヘッド装置50が所定の位置に固定される。
そして、受光素子保持部24の主軸241と挾持部材242の幅寸法Dを調節することで、受光素子70が受光素子保持部24により保持される。これにより、光ヘッド装置50のCD用光軸調整装置への取付が完了する。
光ヘッド装置50の取付完了後、二波長レーザ光源52からCD用のレーザ光を出力(S2)する。そして、受光面72におけるCD用疑似ディスクからの戻り光LR1のスポットSP1位置を読みながら、受光素子保持部24を駆動させることにより、受光素子70をXおよびY軸方向に動かし、その取付位置調整(光軸調整)を行う(第一の調整工程)。具体的には、図6に示されるように、受光素子70の受光面72における戻り光LR1のスポット位置SP1が、CD用受光部721の中心と一致するように位置調整する(S3)。位置調整完了後、CD用レーザ光を消灯する(S4)。
この戻り光LR1の光軸の調整後、光ヘッド装置1をCD光軸調整用装置から取り外し(S5)、DVD用疑似ディスクが搭載されたDVD光軸調整装置に載せかえる(S6)。そして、二波長レーザ光源52からDVD用のレーザ光を出力(S7)し、DVD用疑似ディスクからの戻り光LR2のスポット位置SP2がDVD用受光部722と一致しているか(光軸ずれがあるか)を確認する(S8)。ここで、DVD用レーザ光の光軸ずれがない場合(S8「NO」)には、CD用レーザ光およびDVD用レーザ光の光軸ずれはないため、光軸調整は完了する(S15)。なお、光軸調整が完了した際には、接着剤等により、二波長レーザ光源52および受光素子70がフレーム80に完全に固定される。
一方、戻り光LR2のスポット位置SP2がDVD用受光部722と一致していない場合、すなわちDVD用レーザ光の光軸ずれがある場合(S8「YES」)には、DVD用レーザ光の光軸調整を行う。ここで、前述のように、CD用受光部721とDVD用受光部722の間隔は、二波長レーザ光源52から出射されるCD用レーザ光とDVD用レーザ光の間隔と等しい。よって、戻り光LR2のスポット位置は、図7(a)に示されるように、DVD用受光部722から、CD用受光部721の中心点Cを中心とした回転方向にずれているはずである。したがって、図7(b)に示されるように、基台5上の回転台12を、CD用受光部721の中心点Cを中心として回転させることで、戻り光LR2のスポット位置SP2を回転させ、簡単にDVD用受光部722に一致させることができる(S9)(第二の調整工程)。
この後、DVD用レーザ光を消灯(S10)し、DVD用光軸調整装置から光ヘッド装置50を取り外す(S10)。そして、再度CD用レーザ光の戻り光LR1のスポット位置SP1がCD用受光部721と一致しているかを確認する(S12〜S14)。ここで、CD用レーザ光の戻り光LR1のスポット位置SP1がCD用受光部721と一致している場合(S14「NO」)には、光軸調整は終了し、一致していない場合(S14「YES」)には、S3に戻り、再度CDおよびDVD用レーザ光について光軸調整を行う。
なお、このようにDVD用レーザ光の光軸調整の終了後、再度CD用レーザ光の光軸ずれをチェックするのは、CD光軸調整用装置からDVD光軸調整装置に載せかえた際に、受光素子70等の位置ずれが発生していないかを確認するためである。つまり、このような確認作業は必ずしも行う必要はなく、DVD用レーザ光の光軸調整終了後、光ヘッド装置50の光軸調整を終了することとしてもよい。
また、この光軸調整方法は、CDの戻り光LR1の光軸調整を行った後、DVDの戻り光LR2のスポット位置SP2がDVD用受光部722と一致しているかどうかを確認するようにした方法であるが、その逆、つまり、DVDの戻り光LR2の光軸調整を行った後、CDの戻り光LR1のスポット位置SP1がCD用受光部721と一致しているかどうかを確認するようにしてもよい。
次に、本発明の第二の実施形態に係る光軸調整装置2について説明する。この光軸調整装置2は、詳細を後述する補正手段を有する点で上記第一の実施形態に係る光軸調整装置1と異なる。よって、機械的な構成は同一であるため、同一の符号を付し、説明を省略する。
光軸調整装置2は、光軸調整用ディスクとしてディスク載置部30にCD用疑似ディスクを備え、一台でCDおよびDVD用レーザ光の光軸調整が可能となるようにするための補正手段としてのメモリテーブルおよび信号増幅手段を備えている。
メモリテーブルには、搭載されたCD用疑似ディスクにDVD用レーザ光を照射した場合の受光面72における戻り光LR2の光軸ずれ量(以下、非対応状態の光軸ずれ量という。)と、DVD用疑似ディスクにDVD用レーザ光を照射した場合の光軸ずれ量(以下、実際の光軸ずれ量という。)との相関関係のデータが格納されている。この保存された相関関係のデータは、使用する光源および疑似ディスクによって異なるため、光軸調整される光ヘッド装置50について予め算出されている。
また、信号増幅手段は、得られた非対応状態の光軸ずれ量を、メモリテーブルに保存されている相関関係のデータに基づいて、CD用レーザ光の実際の光軸ずれ量に増幅(変換)し、その値を信号として出力するものである。
このように構成される光軸調整装置2を用いた光ヘッド装置50の光軸調整方法について、図8のフローチャートに沿って説明する。
まず、上記光軸調整装置1を用いる場合と同様に、光軸調整装置2に光ヘッド装置50を取り付け(S1)、CD用レーザ光の光軸調整を行う(S2〜S4)。
この後、CD用疑似ディスクを搭載したままDVD用レーザ光を出力(S5)することにより、受光面72にCD用疑似ディスクからの戻り光LR2のスポットが形成される。この非対応状態のスポット位置は、補正手段としてのモニタ(図示されない)により、受光面72における戻り光LR2のスポット位置のずれ量(後述するPx(%)、Py(%)で表される光軸ずれ量)として映し出される。すなわち、DVD用レーザ光の非対応状態の光軸ずれ量が下記に詳述する算出方法にて算出され(S6)、モニタ上に映し出される。このようにして得られた非対応状態での光軸ずれ量から、メモリテーブルに基づき、実際の光軸ずれ量を得る(S7)。ここで、光軸ずれ量の算出方法、およびメモリテーブルに基づき、非対応状態の光軸ずれ量から実際の光軸ずれ量を算出する方法について、具体的な実施例に基づき説明する。
図9は、光ヘッド装置のDVD用レーザ光を、CD用疑似ディスクおよびDVD用疑似ディスクに出射したときの受光面72における光軸ずれ量の相関関係を示したグラフである。ここで、図9におけるPx(%)、Py(%)とは、受光面72におけるX軸、Y軸方向の光軸ずれの割合である。光軸ずれ量の算出方法は、図10に示されるように、DVD用受光部722(あるいはCD用受光部721)を四分割し、この分割した範囲における戻り光のスポット位置SPの面積(A〜D)を用い、以下の式で表される。
Px=(((A+D)−(B+C))/(A+B+C+D))×100(%)
Py=(((A+B)−(C+D))/(A+B+C+D))×100(%)
例えば、図11(a)のような状態では、光軸ずれ量は、Px=100(%)、Py=0(%)となる。また、図11(b)のような状態では、光軸ずれ量は、Px=0(%)、Py==−100(%)となる。つまり、Px値の絶対値が大きいほど、戻り光のスポット位置SPのX軸方向への光軸ずれ量が大きく、Py値の絶対値が大きいほど、戻り光のスポット位置SPのY軸方向への光軸ずれ量が大きい。
光軸調整では、この図9のグラフに基づく相関関係を利用して、DVD用レーザ光の実際の光軸ずれ量を求める。例えば、S6で得られたDVD用レーザ光の非対応状態の光軸ずれ量がPx=40(%)、Py=60(%)であった場合、実際の光軸ずれ量は、図9(a)のグラフよりPx=32(%)、図9(b)のグラフよりPy=−31(%)であることが求められる。つまり、DVD用レーザ光の光軸ずれ量が、DVD用(疑似)ディスクを用いなくとも算出される。
このように、光軸調整装置2には、予め測定した図9のような光軸ずれ量の相関関係グラフに基づき求められた、非対応状態の光軸ずれ量と実際の光軸ずれ量の差異分が保存されたメモリテーブルが備えられているため、このメモリテーブルにより、S6およびS7において、非対応状態の光軸ずれ量が実際の光軸ずれ量に変換されることとなる。このようにして変換された光軸ずれ量は、目標位置(DVD受光部722の位置から、上記相関関係グラフに基づき算出した光軸ずれ量分移動した位置)として補正手段としての目標位置設定手段によりモニタ上に表示される。したがって、目標位置設定手段によってモニタ上に表示された目標位置に、非対応状態での戻り光LR2のスポット位置を合わせることで光軸調整を行うことができる。
また、本実施の形態では補正手段としてメモリテーブルを用いているが、メモリテーブルは必ずしも必要ではない。すなわち、メモリーテーブルを用いることなく、相関関係グラフに基づき求められた非対応状態の光軸ずれ量と実際の光軸ずれ量の差を予め算出しておき、このずれ量を考慮した目標位置を目標位置設定手段によりモニタ上に表示させてもよい。
そして、このようにして求められたDVD用レーザ光の光軸ずれがない(Px=0(%)、Py=0(%))場合(S8「NO」)には、CDおよびDVD用レーザ光の光軸ずれはないため、光軸調整は完了する(S13)。
一方、求められたDVD用レーザ光の光軸ずれが生じている(Px≠0(%)、Py≠0(%))場合(S8「YES」)には、メモリテーブルより算出した実際の光軸ずれ量に基づき、上記第一の実施形態に係る光軸調整装置1と同様に、CD用受光部721の中心点Cを中心として回転台12を回転させることにより、DVD用レーザ光の光軸調整がなされる(S9)。
その後、DVD用レーザ光を消灯(S10)し、必要であれば、再度CD用レーザ光を出力(S11)することで、CD用レーザ光の光軸ずれがないか確認作業を行う(S12)。ここで、CD用レーザ光の光軸ずれがなければ(S12「NO」)、光軸調整は完了する(S13)。一方、再度CD用レーザ光の光軸ずれが生じてしまった場合(S12「YES」)には、S3に戻り再度CDおよびDVD用レーザ光の光軸調整を行う。
なお、この光軸調整装置2は、CD用疑似ディスクを搭載し、DVD用レーザ光の光軸ずれを非対応状態の光軸ずれ量よりメモリテーブルに基づき算出するものであったが、その逆、つまり、DVD用疑似ディスクを搭載し、CD用レーザ光の光軸ずれをメモリテーブルにより算出するものであってもよい。
また、上記光軸調整装置1および2においては、二波長レーザ光源52が固定されたフレーム80を回転させることにより、光軸調整を行うことを説明したが、このような構成に限られるものではない。すなわち、戻り光LRの受光面72におけるスポット位置SP1、あるいはSP2を回転方向に調整することができるものであればよく、受光素子70や、光学系Kを構成する光学素子のいずれかを回転させるものであってもよい。
(本実施形態の効果)
このように、本実施形態に係る光軸調整装置1(2)によれば、光ヘッド装置50を構成する二波長レーザ光源52、受光素子70および光学系Kを構成する光学素子のいずれかを回転部10により回転させることで、受光面72における戻り光のスポット位置を回転移動させることが可能となる。そのため、光軸調整の対象となる光ヘッド装置50が二波長レーザ光源52を搭載したものであっても、迅速な光軸調整を行うことができると共に、二種レーザ光の戻り光LRを受光素子70のCD用受光部721あるいはDVD受光部722に正確に一致させることができ、光ヘッド装置50の品質向上に寄与する。
また、回転部10は、二波長レーザ光源52が固定されたフレーム80全体をを回転させることができるものであるため、光ヘッド装置50の光軸調整を迅速に行うことができると共に、光軸調整装置1(2)の構成を簡易なものとすることができる。
また、本実施形態に係る光軸調整装置2は、CD用疑似ディスクあるいはDVD用疑似ディスクが搭載され、その搭載されたディスクを再生するためのレーザ光とは異なるレーザ光を出射した場合における光軸ずれ量(非対応状態の光軸ずれ量)を、対応したディスクに対して出射した場合に生じる光軸ずれ量(実際の光軸ずれ量)に変換するためのメモリテーブル等の補正手段を備えている。そのため、CD用疑似ディスクあるいはDVD用疑似ディスクのいずれか一方を搭載した一台の光軸調整装置2で、CD、DVD用レーザ光の両方の光軸調整が可能となる。よって、CD用光軸調整装置およびDVD光軸調整装置を使用した場合のように、一方の光軸調整装置から他方の光軸調整装置に載せかえる必要がないため、光軸調整を迅速に行うことができる。
また、上記光軸調整装置1(2)を用いた光軸調整方法は、CD用レーザ光あるいはDVD用レーザ光のいずれか一方の戻り光LRのスポット位置が、その戻り光LRに対応した受光素子70の受光部に一致するように調整し、そこで調整した戻り光LRの光軸を中心としてもう一方の戻り光を受光面72において回転させることにより、その戻り光LRのスポット位置が対応した受光部に一致するように調整するものである。このような光軸調整方法とすることで、迅速かつ正確に光軸調整を行うことができ、光ヘッド装置の製造コストの大幅な低減、品質向上につながる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、本実施形態に係る光軸調整装置は、CDおよびDVDの再生、記録の双方に対応した、いわゆるCD/DVDデュアルライタードライブの光ヘッド装置に使用できるものであることを説明したが、再生、記録の対象となるディスクはCDあるいはDVDに限られるものではない。
また、本発明の技術的思想は、CDあるいはDVDの少なくとも一方に、トラッキングの安定性を高めることを目的とした、いわゆる「3ビーム法」を採用した光ヘッド装置であっても適用可能である。例えば、図12に示すように、CD用受光部721がメインビームを受光するメイン受光部721a、および二つのサブ受光部721b,721cとからなる受光素子70aを搭載した光ヘッド装置であっても、サブビームがないものとして本発明に係る光軸調整装置および光軸調整方法を適用すれば、メインビームと同時にサブビームの光軸調整も完了することとなる。
本発明の実施形態に係る光軸調整装置の構成を説明するための概略図である。 光ヘッド装置の光学系を模式的に示した概略構成図である。 光ヘッド装置の外観斜視図である。 光ヘッド装置に搭載された受光素子の外観斜視図である。 図1に示した光軸調整装置(第一の実施形態に係る光軸調整装置)を用いた光ヘッド装置の光軸調整方法を説明するためのフローチャートである。 第一の調整工程(CD(DVD)用レーザ光の光軸調整)を説明するための平面図である。 第二の調整工程(DVD(CD)用レーザ光の光軸調整)を説明するための平面図である。 図1に示した光軸調整装置(第二の実施形態に係る光軸調整装置)を用いた光ヘッド装置の光軸調整方法を説明するためのフローチャートである。 ある光ヘッド装置のDVD用レーザ光を、あるCD用疑似ディスクおよびDVD用疑似ディスクに出射したときの受光面における光軸ずれ量の相関関係を示したグラフである。 受光素子の受光面における戻り光の光軸ずれ量の定義を説明するための概略図である。 図11(a)は戻り光の光軸ずれ量がPx=0、Py=100の時の平面図であり、図11(b)は戻り光の光軸ずれ量がPx=−100、Py=0の時の平面図である。 いわゆる「3ビーム法」を採用した光ヘッド装置の受光素子を受光面側から見た平面図である。 図13(a)は、CD用およびDVD用レーザ光のそれぞれについて光軸調整がなされる様子を示した受光素子の受光面の概略図であり、図13(b)は、CD用レーザ光の戻り光のCD用受光部からのずれ量と、DVD用レーザ光の戻り光のDVD用受光部とからのずれ量が異なる状態を示した受光素子の受光面の概略図である。
符号の説明
1、2 光軸調整装置
10 回転部
50 光ヘッド装置
52 二波長レーザ光源
70 受光素子
72 受光面
721 CD用受光部
722 DVD用受光部
80 フレーム
D ディスク
K 光学系

Claims (4)

  1. 二つの異なる波長のレーザ光が出射可能な二波長レーザ光源と、該二波長レーザ光源から出射される出射光の光記録媒体からの戻り光をそれぞれ受光するための二つの受光部が形成された受光面を有する受光素子と、前記出射光および戻り光の光路を形成する光学系とから構成される光ヘッド装置の光軸を調整するための光軸調整装置において、
    前記受光面における前記戻り光のスポット位置を回転させるため、前記二波長レーザ光源、前記受光素子、および前記光学系を構成する光学素子のいずれかを回転させる回転部が設けられていることを特徴とする光軸調整装置。
  2. 請求項1において、前記回転部は前記二波長レーザ光源が固定されたフレームおよび前記受光素子のいずれか一方を回転させるものであることを特徴とする光軸調整装置。
  3. 請求項1または2のいずれかにおいて、前記二つの異なる波長のレーザ光によりそれぞれ再生される二種の光記録媒体のうちいずれか一方の光記録媒体と、該一方の光記録媒体を再生するための一方のレーザ光とは異なる他方のレーザ光を出射した場合における、該一方の光記録媒体に対する前記受光面での光軸ずれの大きさを、前記他方の光記録媒体に対する前記受光面での光軸ずれの大きさに変換するための補正手段とが設けられていることを特徴とする光軸調整装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の光軸調整装置による光軸調整方法であって、いずれか一方の前記戻り光のスポット位置が一方の前記受光部に一致するように調整する第一の調整工程と、該第一の調整工程で調整した戻り光の光軸を中心として前記回転部を駆動することにより、他方の前記戻り光のスポット位置が他方の前記受光部に一致するように調整する第二の調整工程とを有することを特徴とする光軸調整方法。
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