JP2005346878A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカス方向の小型化を図る上で有利な光ピックアップを提供する。
【解決手段】光ピックアップ104は、可動体10と、支持ブロック12と、可動体10と支持ブロック12とを連結する複数のサスペンションワイヤ14などを備えている。可動体10は、対物レンズ7を保持するレンズホルダ20と、フォーカスコイル16およびトラッキングコイル18を含んで構成されている。フォーカスコイル16およびトラッキングコイル18は、それらの絶縁基板1602、1804がそれらの厚さ方向に重ね合わされた状態で熱圧着などによって接合されることで一体的に構成され、レンズホルダ20に、それらの厚さ方向がフォーカス方向Zに向けられ、かつ、それらの第1コイル部1604の一部と第2コイル部1804の一部が突出するように取着されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ディスクに信号の記録や再生を行う光ディスク装置に用いられる光ピックアップに関する。
CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクに対して信号の記録あるいは再生あるいは記録および再生を行う光ピックアップがある。
このような光ピックアップは、光スポットを光ディスクの記録面のトラック上に合焦点するため、対物レンズを保持するを光ディスクの厚さ方向であるフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、光スポットを光ディスクのトラックに追従させるため、対物レンズを光ディスクの半径方向であるトラッキング方向に移動させるトラッキングアクチュエータとを備えている。
そして、フォーカスアクチュエータは、電流が供給されることで前記可動体を前記フォーカス方向に移動させるフォーカスコイルを有し、トラッキングアクチュエータは、電流が供給されることで前記可動体を前記トラッキング方向に移動させるトラッキングコイルを備えている。
そして、光ピックアップの小型化を図るために、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルとして、リジッドな絶縁基板に導電パターンを成形したプリント基板を用いたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−229555号公報
しかしながら、前記光ピックアップではプリント基板がフォーカス方向に沿って延在しているため、光ピックアップの前記フォーカス方向の寸法を縮小する上で不利があった。
一方、高い開口数を有する対物レンズを用いて、複数の記録層を有する光ディスクに対して記録および/または再生を行う光ピックアップにおいては、対物レンズの特性のばらつきや対物レンズから各記録層までの距離の違いによって生じる光学的収差を打ち消すことが要請されており、そのため、対物レンズを通る光の波面収差を補正する収差補正素子を対物レンズの光軸上に配置することが多い。
そして、光ディスク装置の小型化を図る上で、このような収差補正素子を組み込んだ光ピックアップの特にフォーカス方向の小型化を如何に実現するかが重要となってきている。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的はフォーカス方向の小型化を図る上で有利な光ピックアップを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、対物レンズを保持する可動体と、前記可動体を前記フォーカス方向および前記タンジェンシャル方向に直交するトラッキング方向と前記フォーカス方向に移動可能に支持する支持機構と、電流が供給されることで前記可動体を前記フォーカス方向に移動させるフォーカスコイルと、電流が供給されることで前記可動体を前記トラッキング方向に移動させるトラッキングコイルとを備える光ピックアップであって、リジッドな絶縁基板と、この絶縁基板に導電材がコイル状に形成され前記フォーカスコイルを構成する第1コイル部とからなる第1プリント基板が設けられ、リジッドな絶縁基板と、この絶縁基板に導電材がコイル状に形成され前記トラッキングコイルを構成する第2コイル部とからなる第2プリント基板が設けられ、前記可動体は、前記対物レンズを保持するレンズホルダと、前記第1プリント基板および第2プリント基板を含んで構成され、前記第1プリント基板および第2プリント基板の各絶縁基板は前記レンズホルダに、それらの厚さ方向が前記フォーカス方向に向けられ、かつ、それらの第1コイル部と前記第2コイル部の一部がそれぞれ突出するように取着されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1プリント基板および第2プリント基板の各絶縁基板はレンズホルダに、それらの厚さ方向がフォーカス方向に向けられ、かつ、それらの第1コイル部と第2コイル部の一部がそれぞれ突出するように取着されていることにより、可動部および光ピックアップがフォーカス方向に占めるスペースを最小限にすることができ、フォーカス方向の小型化を図る上で有利となる。
本発明は、フォーカス方向の小型化を図るという目的を、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルの各絶縁基板の厚さ方向をフォーカス方向に向けることで実現した。
以下、本発明による光ピックアップ及び記録再生装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1における光ピックアップを組み込んだ光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
図1において、光ディスク装置101は、CD−RやDVD±R、DVD−RAMなどの光記録媒体としての光ディスク102を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ103と、光ピックアップ104と、光ピックアップ104をその半径方向に移動させる駆動手段としての送りモータ105とを備えている。ここで、スピンドルモータ103は、システムコントローラ107及びサーボ制御部109により所定の回転数で駆動制御される構成になっている。
また、本実施例では、光ディスク102は、単一の記録面102Aが光ディスク102の厚さ方向に間隔をおいて形成された単層ディスク、および、2つ以上の記録面102Aが光ディスク102の厚さ方向に間隔をおいて形成された多層ディスクを含む。
信号変復調部及びECCブロック108は、信号処理部120から出力される信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ピックアップ104は、システムコントローラ107及びサーボ制御部109からの指令に従って回転する光ディスク102の記録面102Aに対して光ビームを照射する。このような光照射により光ディスク102に対する光信号の記録、再生が行われる。
また、光ピックアップ104は、光ディスク102の記録面102Aからの反射光ビームに基づいて、後述するような各種の光ビームを検出し、各光ビームに対応する信号を信号処理部120に供給できるように構成されている。
前記信号処理部120は、各光ビームに対応する検出信号に基づいてサーボ制御用信号、すなわち、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号、記録時における光ディスクの回転制御を行うために必要なATIP信号などを生成できるように構成されている。また、再生対象とされる記録媒体の種類に応じて、サーボ制御部109、信号変調及びECCブロック108等により、これらの信号に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。
ここで、信号変調及びECCブロック108により復調された記録信号が、例えばコンピュータのデータストレージ用であれば、インタフェース111を介して外部コンピュータ130等に送出される。これにより、外部コンピュータ130等は光ディスク102の記録面102Aに記録された信号を再生信号として受け取ることができるように構成されている。
また、信号変調及びECCブロック108により復調された記録信号がオーディオ・ビジュアル用であれば、D/A、A/D変換器112のD/A変換部でデジタル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介して外部の撮像・映写機器に伝送される。
光ピックアップ104には送りモータ105が接続され、送りモータ105の回転によって光ピックアップ104が光ディスク102上の所定の記録トラックまで移動されるように構成されている。スピンドルモータ103の制御と、送りモータ105の制御と、光ピックアップ104の対物レンズを保持するアクチュエータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御は、それぞれサーボ制御部109により行われる。
すなわち、サーボ制御部109は、ATIP信号に基づいてスピンドルモータ103の制御を行ない、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいてアクチュエータの制御を行う。
また、サーボ制御部109は、信号処理部120から入力されるフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生信号(RF信号)などに基づいて、後述する1つのフォーカスコイル16(図3参照)および2つのトラッキングコイル18(図3参照)に供給するための駆動信号(駆動電流)をそれぞれ生成するように構成されている。
また、レーザ制御部121は、光ピックアップ104におけるレーザ光源を制御するものである。
なお、ここでフォーカス方向とは光ピックアップ104の対物レンズ7(図2参照)の光軸方向をいい、タンジェンシャル方向とは前記フォーカス方向と直交する方向であって光ディスク102の円周のタンジェンシャル方向と平行する方向をいい、トラッキング方向とは前記フォーカス方向およびタンジェンシャル方向と直交する方向をいう。
図2は本発明の実施例1による光ピックアップの光学系を示す構成図である。
図2において、光ピックアップ104は、レーザ光源1、グレーティング素子2、偏光ビームスプリッタ3、コリメータレンズ4、1/4波長板5、収差補正素子6、対物レンズ7、マルチレンズ8、フォトダイオード9を備えている。
レーザ光源1の前方には、グレーティング素子2、偏光ビームスプリッタ3、コリメータレンズ4、1/4波長板5、収差補正素子6、対物レンズ7がこの順番で直線上に配置され、対物レンズ7の前方に光ディスク102が位置している。
偏光ビームスプリッタ3は、レーザ光源1に臨む第1面3Aと、第1面3Aに対向し対物レンズ6に臨む第2面3Bと、第1面3Aおよび第2面3Bと直交する第3面3Cと、第3面3Cに対向する第4面3Dと、第1面3A、第2面3Bに対してほぼ45度をなす偏光ビームスプリッタ面32とを有している。
光検出装置20は、偏光ビームスプリッタ3の第3面3Cに臨むように配置されている。
反射ミラー8は、偏光ビームスプリッタ3の第3面3Dに臨むように配置される。
なお、トラッキングエラーの検出やフォーカスエラーの検出については従来公知の様々な方法を用いることができ。本例においては、トラッキングエラー信号をDPP(Differential Push−Pull)法で検出し、フォーカスエラー信号を非点収差(Astigma)法で検出するものとして説明する。
光ピックアップ104において、レーザ光源1から出射された直線偏光の光ビームは、グレーティング素子2を通過することで0次回折光による1つのメインビームと±1次回折光による2つのサイドビームとの3つの光ビームに分離され偏光ビームスプリッタ3に入射する。
偏光ビームスプリッタ3の第1面3Aに入射した前記光ビームの一部は偏光ビームスプリッタ面32、第2面3Bを通過して、コリメータレンズ4により平行光とされ、次いで収差補正素子6を通過して1/4波長板5で円偏光とされ、対物レンズ7を介して光ディスク102に照射され、偏光ビームスプリッタ3に入射した光ビームの残りは偏光ビームスプリッタ3の偏光ビームスプリッタ面32で反射される。
光ディスク102に到達した光ビームは光ディスク102の記録面102Aで反射され反射光ビームとして対物レンズ7、収差補正素子6を通過して、1/4波長板5で直線偏光に戻され偏光ビームスプリッタ3の第2面3Bに入射され、偏光ビームスプリッタ面32で反射され第3面3Cからマルチレンズ8に入射されフォトダイオード9に導かれ、これによりフォトダイオード9から再生信号が生成される。
また、マルチレンズ8は、前記反射光ビームに対して、マルチレンズ8が有するシリンドリカルレンズの機能により非点収差を与えてフォトダイオード9に集光する。これによりフォトダイオード9から前記非点収差法によるフォーカスエラー信号が生成される。
また、マルチレンズ8は、前記反射光ビームのうち前記2つのサイドビームに相当する反射光ビームをフォトダイオード9上に集光する。これによりフォトダイオード9から前記差動プッシュプル法によるトラッキングエラー信号が生成される。
収差補正素子6は、対物レンズ7の特性のばらつきによって生じる光学的収差、あるいは、光ディスク102が多層ディスクであった場合に対物レンズ7から光ディスク102の各記録層102Aまでの距離の違いによって生じる光学的収差を打ち消す機能を有する。
収差補正素子6は、従来公知の様々な構成のものを用いることができる。収差補正素子6として、例えば、前記光ビームの光路と直交する方向に延在する液晶層と、液晶層を挟む透明電極を有する液晶装置によって構成され、液晶層の光路と直交する方向の屈折率の分布を調整することによって前記光学収差を打ち消すように構成されたものが知られている(例えば特開2003−6902号公報)。
次に光ピックアップ104について説明する。
図3は本発明の実施例1における光ピックアップ104の構成を示す一部を破断した斜視図、図4は主としてフォーカスコイル16、トラッキングコイル18、ヨークベース22の構成を示す一部を破断した斜視図、図5は光ピックアップ104の要部を破断した斜視図、図6はフォーカスコイル16の構成を示す分解斜視図、図7はトラッキングコイル18の構成を示す分解斜視図である。
また、図3、図4において矢印Xはトラッキング方向、矢印Yはタンジェンシャル方向、矢印Zはフォーカス方向を示す。
図3に示すように、光ピックアップ104は、光ディスク装置101の筐体内で光ディスク102の半径方向に移動可能に設けられたマウント部材60上に設けられている。
光ピックアップ104は、可動体10と、支持ブロック12と、可動体10と支持ブロック12とを連結する複数のサスペンションワイヤ14と、フォーカスコイル16と、トラッキングコイル18などを備えており、本実施例では、可動体10の支持機構が支持ブロック12と複数のサスペンションワイヤ14とで構成されている。
可動体10は、対物レンズ7を保持するレンズホルダ20と、フォーカスコイル16およびトラッキングコイル18を含んで構成されている。
レンズホルダ20は、対物レンズ7の半径方向外側で対物レンズ7を囲むように設けられ、その中央部で対物レンズ7を保持している。
支持ブロック12は、可動体10に対してタンジェンシャル方向Yに間隔をおいて配置され、トラッキング方向Xに沿った長さと、フォーカス方向Zに沿った高さとを有している。
トラッキング方向Xに沿った支持ブロック12の両側には、それぞれフォーカス方向Zに間隔をおいて2つのワイヤ支持部1202が設けられている。
可動体10のトラッキング方向Xにおける両側と、支持ブロック3のトラッキング方向Xにおける両側とは、それぞれ2本のサスペンションワイヤ14で連結されている。
2本のサスペンションワイヤ14はフォーカス方向Zに間隔をおいて互いに平行に設けられ、支持ブロック12に対してレンズホルダ20をフォーカス方向Zとトラッキング方向Xとに移動可能に支持している。
これら各サスペンションワイヤ14は導電性および弾性を有する材質で構成されている。
トラッキング方向Xの両側に2本ずつ設けられた合計4本のサスペンションワイヤ14のうち、支持ブロック12側の端部は、不図示の配線部材を介して前記サーボ制御部109に接続され、サーボ制御部109からフォーカス用の駆動信号とトラッキング用の駆動信号と収差補正素子6の駆動信号とが供給されるように構成されている。
本実施例では、4本のサスペンションワイヤ14のうち、マウント部材60側に位置する2本のサスペンションワイヤ14にはフォーカス用の駆動信号が供給される。
4本のサスペンションワイヤ14のうち、マウント部材60の反対側に位置する2本のサスペンションワイヤ14にはトラッキング用の駆動信号と収差補正素子用の駆動信号とが多重化された信号が供給される。
レンズホルダ20のフォーカス方向Zにおけるマウント部材60の箇所には矩形板状のヨークベース22が設けられている。ヨークベース22には対物レンズ7の光軸が通る部分に開口2202が設けられている。
図4に示すように、レンズホルダ20を挟んだヨークベース22のタンジェンシャル方向Yの両側にはそれぞれフォーカス用第1ヨーク片2204が立設され、各フォーカス用第1ヨーク片2204にはそれぞれタンジェンシャル方向Yに間隔をおいてフォーカス用第2ヨーク片2206(特許請求の範囲のフォーカス用ヨーク片に相当)が立設されている。
また、各フォーカス用第1ヨーク片2204がフォーカス用第2ヨーク片2206に臨む面には、それぞれフォーカス用マグネット24が取着されている。
各フォーカス用マグネット24は、タンジェンシャル方向Yに沿って第1ヨーク片2204から第2ヨーク片2206に向かって磁界を発生させるように着磁されている。
レンズホルダ20を挟んだヨークベース22のトラッキング方向Xの両側には、それぞれタンジェンシャル方向Yに間隔をおいて対向する一対のトラッキング用ヨーク片2208がそれぞれ立設され、一対のトラッキング用ヨーク片2208の先端間はタンジェンシャル方向Yに沿って帯状に延在するヨーク板26(特許請求の範囲のトラッキング用ヨーク片に相当)で連結されている。
各一対のトラッキング用ヨーク片2208の間のヨークベース22の箇所には、ヨーク板24に臨むようにタンジェンシャル方向Yに沿って帯状に延在するトラッキング用マグネット28がそれぞれ取着されている。
各トラッキング用マグネット28は、フォーカス方向Zに沿ってトラッキング用マグネット28からヨーク板26に向かって磁界を発生させるように着磁されている。
フォーカスコイル16は、電流が供給されることで可動体10をフォーカス方向Zに移動させるものである。
図4、図5に示すように、本実施例では、矩形枠状に形成されたリジッドな絶縁基板1602と、この絶縁基板1602に導電材がコイル状に形成された1つの第1コイル部1604とからなる第1プリント基板1601が設けられ、第1プリント基板1601の第1コイル部1604によりフォーカスコイル16が構成されている。
絶縁基板1602の中心には対物レンズ7の光軸が通る部分に矩形状の開口1606が設けられている。
本実施例では、図6に説明するように、薄い絶縁基板に導電材16Bがコイル状に形成された矩形枠状の複数のプリント基板16Aがそれらの輪郭を合致させて厚さ方向に重ね合わされて一体的に接合されることで第1プリント基板1601が構成されている。
各プリント基板16Aの導電材16Bはスルーホールなどによって電気的に接続されこれにより全体として1つの第1コイル部1604が形成されるようになっている。
したがって、本実施例では、各プリント基板16Aによって絶縁基板1602が構成され、コイル状に形成された各導電材16Bによって第1コイル部1604が構成されることになる。
また、フォーカスコイル16の絶縁基板1602の厚さ方向の一方の箇所で矩形枠状の内周寄りの箇所と外周寄りの箇所にフォーカスコイル16に駆動信号を供給するための接続端子16Cが設けられ、これら接続端子16Cにはマウント部材60側に位置する2本のサスペンションワイヤ14を介してフォーカス用の駆動信号が供給される。
トラッキングコイル18は、電流が供給されることで可動体10をトラッキング方向Zに移動させるものである。
図4、図5に示すように、本実施例では、リジッドな絶縁基板1802と、この絶縁基板1802に導電材がコイル状に形成された第2コイル部1804とからなる第2プリント基板1801が設けられ、第2プリント基板1801の第2コイル部1804によりトラッキングコイル18が構成されている。
絶縁基板1802は、2つの矩形部1802Aと、これら2つの矩形部1802Aの両側を連結する接続片1802Bで構成され、第2コイル部1804は各矩形部1802Aに形成され、したがって、絶縁基板1802に2つの第2コイル部1804が設けられており、2つの矩形部1802Aと両側の接続片1802Bとの間は第1プリント基板1601の開口1606と同形同大の矩形状の開口1806として形成されている。
本実施例では、図7に説明するように、絶縁基板1802と同じ輪郭の薄い絶縁基板と、この絶縁基板にコイル状に形成された導電材18Bからなる2つのコイル部とを有する薄いプリント基板18Aがそれらの輪郭を合致させて厚さ方向に重ね合わされて一体的に接合されることで第2プリント基板1801が構成されている。
各プリント基板18Aの導電材18Bはスルーホールなどによって電気的に接続されこれにより全体として2つの第2コイル部1804が形成されるようになっている。
したがって、本実施例では、各プリント基板18Aの絶縁基板により第2プリント基板1801の絶縁基板1802が構成され、各コイル部によりそれぞれ第2コイル部1804が構成されることになる。
また、各接続片1802Bの厚さ方向の一方に臨む箇所(表面)には、接続部1802Cが形成されこれら接続部1802Cに、復調回路30を構成する電子部品32が実装されている。また、各接続片1802Bの厚さ方向の一方に臨む箇所(表面)には、マウント部材60の反対側に位置する2本のサスペンションワイヤ14に電気的に接続される接続端子18Cが設けられ、これら接続端子18Cおよび接続部1802Cを介して前記多重化された信号が復調回路30に供給される。
また、各矩形部1802Aの厚さ方向の他方に臨む箇所には収差補正素子6に駆動信号を供給するための不図示の接続端子が設けられている。
復調回路30は、前記接続端子18Cを介して供給される前記多重化された信号からトラッキング用の駆動信号と収差補正素子用の駆動信号とを分離し、トラッキング用の駆動信号をトラッキングコイル18に供給し、収差補正素子用の駆動信号を前記接続端子を介して収差補正素子6に供給する。
第1プリント基板1601および第2プリント基板1801は、それらの絶縁基板1602、1804がそれらの厚さ方向に重ね合わされた状態で熱圧着などによって接合されることで一体的に構成されている。
一体的に構成された第1プリント基板1601および第2プリント基板1801は、レンズホルダ20に、それらの厚さ方向がフォーカス方向Zに向けられ、かつ、それらの第1コイル部1604の一部と第2コイル部1804の一部が突出するように取着されている。
上述したように、可動体10のトラッキング方向Xにおける両側と、支持ブロック3のトラッキング方向Xにおける両側とは、それぞれ2本のサスペンションワイヤ14で連結され合計4本のサスペンションワイヤ14ており、本実施例では、4本のサスペンションY14のうち2本のサスペンションワイヤ14によりレンズホルダ20のトラッキング方向Xにおける両側と、支持ブロック3のトラッキング方向Xにおける両側とが連結され、残りの2本のサスペンションワイヤ14によりンズホルダ20のトラッキング方向Xにおける両側におけるトラッキングコイル18箇所と、支持ブロック3のトラッキング方向Xにおける両側とが連結されている。
そして、レンズホルダ20は、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801の開口1606,1806上に位置するように第2プリント基板1801の絶縁基板1802に取着されている。
また、第1コイル部1604の前記突出する部分は、フォーカス用第2ヨーク片2206とフォーカス用マグネット24の間に配置されている。
また、第2コイル部1804の前記突出する部分は、ヨーク板24とトラッキング用マグネット28との間に配置されている。
したがって、第1コイル部1604に前記フォーカス用の駆動信号が供給されると、第1コイル部1604に発生した磁界と各フォーカス用マグネット24の磁界との磁気相互作用によって生じるフォーカス方向Zの力がフォーカスコイル16およびトラッキングコイル18に作用して可動部10がフォーカス方向Zに動かされる。
また、第2コイル部1804に前記トラッキング用の駆動信号が供給されると、第2コイル部1804に発生した磁界と各トラッキング用マグネット28の磁界との磁気相互作用によって生じるトラッキング方向Xの力がフォーカスコイル16およびトラッキングコイル18に作用して可動部10がトラッキング方向Xに動かされる。
収差補正素子6は、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801の開口1606,1806の内側に配置されている。収差補正素子6は、収差補正素子6の中心と対物レンズ7の光軸とが一致した状態で、収差補正素子6のトラッキング方向の両側箇所がそれら両側箇所に臨む第1プリント基板1601および第2プリント基板1801の絶縁基板1602,1802の箇所に熱圧着または接着により取着されている。言い換えると、収差補正素子6は対物レンズ7に光が入射される方向における可動部10の端部に取着されている。そして、収差補正素子6の駆動信号入力端子は、トラッキングコイル18の前記接続端子に接続されている
本実施例の光ピックアップ104によれば、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801の各絶縁基板1602,1802はレンズホルダ20に、それらの厚さ方向がフォーカス方向Zに向けられ、かつ、それらの第1コイル部1604と第2コイル部1804の一部がそれぞれ突出するように取着されていることにより、可動部10および光ピックアップ104がフォーカス方向Zに占めるスペースを最小限にすることができ、光ピックアップ104および光ディスク装置101のフォーカス方向Zの小型化を図る上で有利となる。
また、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801の開口1606,1806を利用して対物レンズ7に光が入射される方向における可動部10の端部に収差補正素子6を取着できるので、光ピックアップ104および光ディスク装置101のフォーカス方向Zの小型化を図る上で有利となる。
また、レンズホルダ20に近接して収差補正素子6を配置できるので、対物レンズ7の光軸と収差補正素子6の光学的中心との位置決め調整を高精度にかつ容易に行う上で有利となる。例えば、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801に収差補正素子6を取着した後、この収差補正素子6の光学的中心に対物レンズ7の光軸を合致させるようにレンズホルダ20を位置決めしレンズホルダ20を第2プリント基板1801に接着などにより固定することができる。
また、本実施例では、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801は、それらの絶縁基板1602、1804がそれらの厚さ方向に重ね合わされた状態で熱圧着などによって接合されることで一体的に構成したので、フォーカスコイル16およびトラッキングコイル18を取着するコイルボビンが不要となり可動部20の軽量化を図ることができる。このような可動部20の軽量化を図ることで、光ピックアップ104の電圧感度(アクチュエータ感度)を確保することができるため、広いサーボ帯域を実現する上で有利であり、また、フォーカス用駆動信号およびトラッキング用駆動信号の電力を低減する上で有利となる。
また、例えば、フォーカスコイル16およびトラッキングコイル18と樹脂材料からなるコイルボビンとを金型を用いて一体的に成形する光ピックアップでは、金型や成形にまつわる製造コストがかかるのに対して、本実施例では、フォーカスコイル16およびトラッキングコイル18は、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801が熱圧着などによって接合されることで一体的に構成したので製造コストを削減する上で有利である。
また、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801を熱圧着するのに先だって、予め接続部1802Cに電子部品32を搭載しておけば、前記熱圧着と同時に、接続部1802Cに対して電子部品32を半田付けにより実装することができ、製造コストを削減する上で有利となる。
また、第1プリント基板1601あるいは第2プリント基板1801に、サスペンションワイヤ14と電気的に接続するための接続端子、収差補正素子6と電気的に接続するための接続端子、電子部品32を実装する接続部1802Cを設けたので、可動部10に対するサスペンションワイヤ14、収差補正素子6、電子部品32の電気的な接続や実装が容易にでき製造コストを削減する上で有利となる。
また、可動部10を構成する、第1プリント基板1601および第2プリント基板1801やこれら第1プリント基板1601および第2プリント基板1801に実装される電子部品32はそれらの寸法や重量の管理が比較的容易であるため、可動部10の寸法や重量のばらつきを抑制することができ、光ピックアップ104の電圧感度やサーボ帯域のばらつきを抑制する上で有利となる。
なお、本実施例では、可動部10の端部に収差補正素子6を取着した場合について説明したが、収差補正素子6の代わりに様々な光学素子、あるいは、電気光学素子などを可動部10の端部に取着してもよく、その場合においても本実施例と同様に光ピックアップ104および光ディスク装置101のフォーカス方向Zの小型化を図る上で有利となることは無論である。
本発明の実施例1における光ピックアップを組み込んだ光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1による光ピックアップの光学系を示す構成図である。 本発明の実施例1における光ピックアップ104の構成を示す一部を破断した斜視図である。 主としてフォーカスコイル16、トラッキングコイル18、ヨークベース22の構成を示す一部を破断した斜視図である。 光ピックアップ104の要部を破断した斜視図である。 フォーカスコイル16の構成を示す分解斜視図である。 トラッキングコイル18の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
7……対物レンズ、10……可動体、12……支持ブロック、14……サスペンションワイヤ、16……フォーカスコイル、1601……第1プリント基板、1602……絶縁基板、1604……第1コイル部、18……トラッキングコイル、1801……第2プリント基板、1802……絶縁基板、1804……第2コイル部、20……レンズホルダ、101……光ディスク装置、102……光ディスク、104……光ピックアップ。

Claims (7)

  1. 対物レンズを保持する可動体と、
    前記可動体を前記フォーカス方向および前記タンジェンシャル方向に直交するトラッキング方向と前記フォーカス方向に移動可能に支持する支持機構と、
    電流が供給されることで前記可動体を前記フォーカス方向に移動させるフォーカスコイルと、
    電流が供給されることで前記可動体を前記トラッキング方向に移動させるトラッキングコイルとを備える光ピックアップであって、
    リジッドな絶縁基板と、この絶縁基板に導電材がコイル状に形成され前記フォーカスコイルを構成する第1コイル部とからなる第1プリント基板が設けられ、
    リジッドな絶縁基板と、この絶縁基板に導電材がコイル状に形成され前記トラッキングコイルを構成する第2コイル部とからなる第2プリント基板が設けられ、
    前記可動体は、前記対物レンズを保持するレンズホルダと、前記第1プリント基板および第2プリント基板を含んで構成され、
    前記第1プリント基板および第2プリント基板の各絶縁基板は前記レンズホルダに、それらの厚さ方向が前記フォーカス方向に向けられ、かつ、それらの第1コイル部と前記第2コイル部の一部がそれぞれ突出するように取着されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記第1プリント基板の絶縁基板と第2プリント基板の絶縁基板は重ね合わされて前記レンズホルダに取着されていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 前記第1コイル部と前記第2コイル部の前記突出する部分は、前記対物レンズを挟んだ2箇所にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 前記第1コイル部の前記突出する部分は、フォーカス用ヨーク片とフォーカス用マグネットの間に配置され、前記第2コイル部の前記突出する部分は、トラッキング用ヨーク片とトラッキング用マグネットとの間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  5. 前記対物レンズに光が入射される方向における前記可動部の端部に、前記対物レンズを通る前記光の波面を補正する収差補正素子が取着されていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  6. 前記対物レンズの光軸が通る前記第1プリント基板および第2プリント基板の絶縁基板箇所に開口が形成され、前記収差補正素子は前記開口内に配置されていることを特徴とする請求項5記載の光ピックアップ。
  7. 前記支持機構は、前記対物レンズの光軸方向であるフォーカス方向と直交するタンジェンシャル方向に前記可動体と間隔をおいて配設された支持ブロックと、前記可動体と前記支持ブロックとを連結する複数のサスペンションワイヤとで構成されていることを特徴とすることを請求項1記載の光ピックアップ。
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