JP2008293577A - 信号品質測定装置及び情報再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再生信号の品質を評価する値を高速に求めることができる信号品質測定装置を提供する。
【解決手段】パターン比較器108は、参照テーブル109を参照して、ビタビ復号器105によって復調された情報パターンから、互いに誤検出される可能性があるペアのパターンの何れかを検出する。DD値演算器111は、分岐から合流に至るパス間における、等化信号とペアのパターンのそれぞれに対応する2本のパスメトリックの差に相当する値(DD値)を求める。推定bER演算器114は、F(0)変換テーブル113を、DD値の平均値の2乗(μ)及び分散(σ)で引いて得られた誤り確率の推定値を用いて、再生信号品質を評価する値(推定bER)を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号品質測定装置及び情報再生装置に関し、更に詳しくは、情報記録媒体から読み出した情報信号の信号品質を測定する信号品質測定装置、及び、信号品質を測定する機能を有する情報再生装置に関する。
近年、情報記録媒体では、情報記録密度の高密度化が進んでいる。高密度化した情報記録媒体の再生信号処理における改善方法としては、隣接データの符号間干渉を考慮したPRML(Partial Response Most Likelihood)方式が広く知られている。PRML方式を利用した再生信号品質の評価技術として、推定bER(ビットエラーレート)を測定する方法がある(例えば、特許文献1参照)。これは、ある記録パターンTが別のパターンFに誤識別される確率から、そのbERを推定するものである。
推定bERの求め方について説明する。パターンTがパターンFに誤識別される条件は、再生信号をPSとし、パターンT、パターンFの理想信号をそれぞれPT、PFとしたとき、
Figure 2008293577
Figure 2008293577
となる。式1で求まるD値は、等化信号と誤りパターンとの差メトリックから、等化信号と正パターンとの差メトリックを減算したものである。式2で求めるE値は、D値の差メトリックの算出内容を示している。
D値が0以上の場合は、パターンTがパターンFに誤識別されることはない。パターンTのパターンFへの誤識別が発生する確率F(0)は、累積したD値の分布を正規分布と仮定し、その平均、標準偏差をそれぞれμ、σとすると、
Figure 2008293577
で表される。これは、平均μを中心とした正規分布での−∞〜0の範囲の積分値であり、誤識別する範囲に相当する。つまり、正規分布全体に対する上記積分値が、誤り確率の推定値になる。そこで、誤りの発生確率の高いパターンT、Fに対し、式3を求めることにより、推定bERが次のように求められる。
指定bER=ΣC・F(0)・HT,F (4)
ただし、式4におけるCはパターンTの発生確率、HT,FはパターンTとパターンFのハミング距離を示す。推定bERは、F(0)を用いてエラーレートを推定した指標である。これを用いることで、再生信号の品質を推定でき、推定した再生信号の品質を、記録/再生に関する調整制御に反映することができる。
特開2003−272304号公報
ここで、実際の信号品質測定方法としては、リアルタイムで結果を出力する方法と、いったん再生信号を取り込んでから、後で計算機によって信号を解析し、結果を出力する方法とがある。何れによっても同じ信号評価結果が得られるはずであるが、実際の記録再生装置、或いは、再生専用装置では、リアルタイム性が重視される。これは、実際の記録再生装置では、ディスク挿入後、記録や再生に関する調整を短時間に終え、速やかに記録又は再生を開始する必要があり、調整のための信号品質測定に多大な時間を掛けるのは好ましくないからである。
リアルタイムで結果を求めるということは、ハードウェアが主体となって推定bERに関する回路を構成し、演算処理を行って結果を出力するということである。演算処理については、全てをハードウェアで行う場合と、ハードウェアが苦手な部分は一部ソフトウェアで処理する場合がとある。式3及び式4を参照すると、推定bERの計算では、標準偏差σの計算の他に、exp(指数関数)の計算、−∞〜0までの積分が必要である。標準偏差σの計算では、分散であるσを求めた後に、その平方根(ルート)を演算し、標準偏差を求めることになる。ルート演算は、ハードウェアだけで求めることはできない。このため、ソフトウェアが、求めた分散σをルート演算することで標準偏差σを求めることになる。しかし、この程度であれば大した処理時間もかからないので、ハードウェアとソフトウェアとによる連携で、ほとんどリアルタイムに近い演算は可能である。
しかしながら、式3に示すF(0)の演算は、ハードウェアとソフトウェアによる連携でもリアルタイム演算は難しい。まず、ハードウェアで演算できない項目として、expがある。exp演算する{−(x−μ)/2σ}部が整数であれば、ハードウェア演算も不可能でない。しかし、除算が入っており、ハードウェア演算は困難である。小数点以下の部分を丸め込むことで演算速度を上げることも考えられるが、その場合には精度が落ちる。従って、この部分の演算は、ソフトウェアで処理することになる。
次に、−∞〜0間の積分も、ハードウェア演算では対応できない。また、この部分については、ハードウェアでは演算できないどころか、計算機でも時間のかかる処理になる。−∞〜0の区間での積分を、完全なかたちで計算しようとすると、−∞からの積分が必要なため、無限大の時間がかかる。このため、実際には、計算結果に支障が出ない範囲で積分区間を省略することになる。つまり、−∞からではなく、ある負の有限値から、0までの間の積分をすることになる。
−∞〜0間の積分では、負の有限値から積分を行うとして、次に、負の有限値から0までの間をどれだけ細かく区切って積分するかが問題となる。粗すぎれば計算精度も粗くなり、細かすぎれば計算時間が膨大になる。従って、ある程度精度が取れつつ、計算時間が膨大とならないように区切りを決定し、積分値を計算することになる。しかし、積分における区切りを適切に設定したとしても、計算機での処理にも時間がかかり、とてもリアルタイムに結果を出せるものではない。
ハードウェアとソフトウェアとの連携による演算では、ハードウェア部の回路規模にも制限があることから、演算bit幅も限られ、そのbit幅がオーバーフローしない程度のある一定の演算周期ごとにμやσを出力してソフトウェアで演算を行うことになる。しかし、積分にはその周期を遥かに越えた演算時間が必要であり、実際にリアルタイム演算をすることは不可能である。
想定される関連技術の構成を、図7に示す。ヘッド装置202は、ディスク201に記録された情報を読み出す。読み出されたアナログ再生信号は、A/D変換器203にてディジタル再生信号に変換される。ディジタル再生信号は、等化器204によって、使用するPR等化クラスに応じた波形へと変換される。ビタビ復号器205は、PR等化されたディジタル再生信号を入力し、ビタビアルゴリズムに従って2値化信号に復号する。
参照テーブル209には、推定bERの算出対象となる、誤りやすいパターンが、ペアで格納されている。パターン比較器208は、ビタビ復号器205が出力する2値化データのパターンが、参照テーブル209に格納されているパターンに一致するか否かを判断する。一致するパターンがあるときには、該当するパターンを取り出す。その際、パターン比較器208は、ペアのパターンのうちで、ビタビ復号器205が出力するパターンに一致するパターンを正パターン、一致しない方を誤パターンとする。
理想信号生成器207は、ビタビ復号器205での復号結果に基づいて、PR等化の応答特性に応じた理想信号を生成する。D値演算器215は、パターン比較器208が、2値化データが参照テーブル209に格納されているパターンと一致すると判断するたびに、理想信号生成器207にて生成された理想信号と、等化器204の出力を遅延器206によってビタビ復号及び理想信号生成に要する時間分だけ遅延した信号とに基づいて、式1により、D値を計算する。
μ、σ演算器212は、D値演算器215が演算したD値の平均値μ、及び、分散σを計算する。F(0)演算器216は、μ、σ演算器212にて計算されたD値の平均値μ、及び、分散σを用い、式3に従って、F(0)を演算する。推定bER演算器214は、F(0)演算器216が求めたF(0)を用い、式4により、推定bERを計算する。
F(0)演算器216での演算は、前述したようにソフトウェア(計算機)での処理が必須であり、ここでの処理に時間を要していた。推定bERの演算に際しては、ハードウェア化により、リアルタイム演算できる処理が望まれるが、関連技術では、処理時間が長いソフトウェア処理が必要であり、リアルタイム処理は困難であった。
また、F(0)の計算の他に、計算に時間が掛かる処理としては、D値演算器215によるD値の演算がある。D値は、ある誤りやすいパターン検出時の、再生等化信号と理想信号とのユークリッド距離と、再生等化信号と誤り信号とのユークリッド距離との差を表す。そのため、PR1221の場合では、4サンプルに渡って、再生等化信号と理想信号、再生等化信号と誤り信号とのそれぞれのユークリッド距離の差を求める必要がある。
D値演算器215に想定される演算構成を、図8に示す。D値を求めるためには、3組の差分回路(加算器)225、2組の2乗回路226、D−FFで構成されるシフト回路227、及び、積算回路(加算器)228が必要である。2乗回路226のビット幅は、例えば、等化信号が8bitであれば、16bit幅必要になる。16bit幅の2乗演算は、近年の再生の高倍速化環境では1クロック内で処理しきれず、1クロック内に処理を終えるためには、2乗回路工程内においてレジスタを追加してパイプライン処理を行わせる必要がある。このような回路構成を採用すると、回路規模が大きくなる。
本発明は、再生信号の品質を評価する値を高速に求めることができる信号品質測定装置、信号品質測定方法、及び、情報再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の信号品質測定装置は、情報媒体から読み出した情報信号の品質を評価するための信号品質測定装置であって、PRML(Partial Response Most Likelihood)方式を用いて情報を復調する復調手段と、所定の第1のパターンと、該第1のパターンと誤検出される可能性がある第2のパターンとのペアを記憶する参照テーブルを参照し、前記復調された情報パターンから、前記第1又は第2のパターンを検出するパターン比較器と、前記パターン比較器が前記第1又は第2のパターンを検出すると、当該第1のパターンと第2のパターンとの分岐から合流に至るパス間における、PR等化した等化信号と前記第1のパターン及び第2のパターンのそれぞれに対応する2本のパスとのパスメトリックの差、又は、該パスメトリックの差に相当する値を求めるパスメトリック差演算手段と、前記パスメトリック差又は前記パスメトリック差相当値の平均値と分散とに基づいて誤り確率の推定値を求める変換テーブルを参照して誤り確率の推定値を求め、該求めた誤り確率の推定値から再生信号の品質を評価する値を算出する評価値演算手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の信号品質測定方法は、PRML(Partial Response Most Likelihood)方式を用いて情報を復調するステップと、所定の第1のパターンと、該第1のパターンと誤検出される可能性がある第2のパターンとのペアを記憶する参照テーブルを参照し、前記復調した情報パターンから、前記第1又は第2のパターンを検出するステップと、前記パターンを検出するステップにて前記第1又は第2のパターンを検出すると、当該第1のパターンと第2のパターンとの分岐から合流に至るパス間における、PR等化した等化信号と前記第1のパターン及び第2のパターンのそれぞれに対応する2本のパスとのパスメトリックの差、又は、該パスメトリックの差に相当する値を求めるステップと、前記パスメトリック差又は前記パスメトリック差相当値の平均値と分散とに基づいて誤り確率の推定値を求める変換テーブルを参照して誤り確率の推定値を求め、該求めた誤り確率の推定値から再生信号の品質を評価する値を算出するステップとを有することを特徴とする。
本発明の情報再生装置は、情報記録媒体の再生を行う情報再生装置であって、PRML(Partial Response Most Likelihood)方式を用いて、前記情報記録媒体から読み出した情報を復調する復調手段と、所定の第1のパターンと、該第1のパターンと誤検出される可能性がある第2のパターンとのペアを記憶する参照テーブルを参照し、前記復調された情報パターンから、前記第1又は第2のパターンを検出するパターン比較器と、前記パターン比較器が前記第1又は第2のパターンを検出すると、当該第1のパターンと第2のパターンとの分岐から合流に至るパス間における、PR等化した等化信号と前記第1のパターン及び第2のパターンのそれぞれに対応する2本のパスとのパスメトリックの差、又は、該パスメトリックの差に相当する値を求めるパスメトリック差演算手段と、前記パスメトリック差又は前記パスメトリック差相当値の平均値と分散とに基づいて誤り確率の推定値を求める変換テーブルを参照して誤り確率の推定値を求め、該求めた誤り確率の推定値から再生信号の品質を評価する値を算出する評価値演算手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の信号品質測定装置、信号品質測定方法、及び、情報再生装置では、誤認識が発生する確率を高速に求めることができ、信号品質の評価を、高速に行うことができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の信号品質測定装置を含む光ディスク装置の構成を示している。光ディスク装置は、光ディスク媒体に対する記録、及び、光ディスク媒体からの情報再生を行う情報記録再生装置、又は、光ディスク媒体からの情報再生を行う情報再生装置として構成される。光ディスク装置は、ヘッド装置(PUH)102、A/D変換器103、等化器104、ビタビ復号器105、遅延器106、理想信号生成器107、パターン比較器108、参照テーブル109、等化誤差算出器110、DD値演算器111、μ、σ演算器112、F(0)変換テーブル113、及び、推定bER演算器114を有する。
ヘッド装置102は、ディスク101に記録された情報を読み出す。A/D変換器103は、ディスク101から読み出されたアナログ再生信号を、ディジタル再生信号に変換する。等化器104は、ディジタル再生信号を、使用するPR等化クラスに応じた波形へと変換する。ビタビ復号器105は、復号手段を構成し、PR等化されたディジタル再生信号を、ビタビアルゴリズムに従って2値化信号に復号する。理想信号生成器107は、ビタビ復号器105での復号結果に基づいて、PR等化の応答特性に応じた理想信号を生成する。理想信号は、PR特性に応じたFIRフィルタ(Finite Impulse Response Filter)で生成可能である。
等化誤差算出器110は、理想信号生成器107によって生成された理想信号と、遅延器106によってビタビ復号及び理想信号生成に要する時間分だけ遅延された等化器104の出力とに基づいて、両者の差分である等化誤差を算出する。参照テーブル109には、推定bERの算出対象となる、誤りやすいパターンが、ペアで格納されている。例えば、ペアとなるパターンを、パターン1及びパターン2とすると、本来検出されるべきパターンがパターン1であるとき、誤って検出されやすいパターンがパターン2となる。その逆についても同様であり、本来検出されるべきパターンがパターン2であるとき、誤って検出されやすいパターンがパターン1となる。
パターン比較器108は、ビタビ復号器105が出力する2値化データのパターンが、参照テーブル109に格納されているパターンに一致するか否かを判断する。パターン比較器108は、一致するパターンがあるときには、該当するパターンを取り出す。その際、ペアのパターンのうちで、ビタビ復号器105が出力するパターンに一致するパターンを正パターンとし、一致しない方のパターンを誤パターンとする。DD値演算器111は、パターン比較器108が、2値化データが参照テーブル109に格納されているパターンと一致すると判断するたびに、パターン検出と同じタイミングにおける等化誤差算出器110が出力する等化誤差を用いて、パスメトリック差に相当するD値相当のDD値を求める。DD値演算器111は、パスメトリック差演算手段を構成する。
μ、σ演算器112は、DD値演算器111で求められたDD値により、その平均の2乗(μ)、及び、分散σを演算する。F(0)変換テーブル113は、μ、σと、F(0)の値とを、対応付けて記憶するテーブルを有する。F(0)変換テーブル113は、テーブルを参照して、μ、σ演算器112より入力するμ、σの値に対応するF(0)の値を出力する。推定bER演算器114は、信号品質評価手段を構成し、F(0)変換テーブル113が出力するF(0)を用いて、推定bERを求める。
DD値演算について説明する。DD値演算に先立って、まず、等化信号と正パターン及び誤パターンのそれぞれに対応する2本のパスとのパスメトリックの差であるD値について説明する。図2に、等化信号、及び、正パターン及び誤パターンに対応する信号の波形遷移の様子を示す。ここでは、誤って検出されやすいパターンのペアとして、「0,0,0,0,1,1,1,1,1,1」のパターンと、「0,0,0,1,1,1,1,1,1,1」のパターンとを考える。このペアは、データ列のうちの0から1への変化が1つ早く又は遅く起きるビットシフトに対応したペアである。ビタビ2値信号結果は、「0,0,0,0,1,1,1,1,1,1」であるとする。すなわち、「0,0,0,0,1,1,1,1,1,1」が正パターンであり、「0,0,0,1,1,1,1,1,1,1」が誤パターンである。
正パターンに対応する理想信号、及び、誤りパターンに対応する誤り信号について、PR1221を例として具体値を上げて説明する。誤り信号は、誤パターンから、PR等化の応答特性に応じて生成した信号である。理想信号及び誤り信号は、4次のFIRフィルタで生成することができる。2値化信号が「0,0,0,0,1」と、0から1に変化したときに、1で遷移するレベル値を10とすると、信号の遷移は1×10で10になる。次に、「0,0,0,0,1,1」になると、(1+2)×10で30に、「0,0,0,0,1,1,1」で(1+2+2)×10で50に、「0,0,0,0,1,1,1,1」で(1+2+2+1)×10で60になる。以降は、いくら1が続いても「1221」の係数は4サンプル分にしか影響を与えないので60を保ったままになる。
等化信号が、「0,0,0,2,13,34,55,60,60,60」と遷移したとする。この場合の正パターンに対応する理想信号は、「0,0,0,0,10,30,50,60,60,60」である。また、誤パターンに対応する誤り信号は「0,0,0,10,30,50,60,60,60,60」である。等化信号と誤り信号のユークリッド距離、等化信号と理想信号のユークリッド距離との差分がD値なので、
D値=((10−2)+(30−13)+(50−34)+(60−55)
−((0−2)+(10−13)+(30−34)+(50−55)
=634−54=580
となる。
等化信号が理想信号と一致していた場合のD値は、
((10−0)+(30−10)+(50−30)+(60−50))−0=1000
となる。一方、等化信号が誤り信号と一致していたとすると、D値は、
0−((0−10)+(10−30)+(30−50)+(50−60))=−1000
となる。また、等化信号が理想信号と誤り信号の中点に位置していた場合は、
((10−5)+(30−20)+(50−40)+(60−55))−((0−5)+(10−20)+(30−40)+(50−55))=0
となる。誤りのない正常な再生信号では、等化信号は理想信号に近いはずで、このシステムの場合、D値は、大体1000に近い値になるはずである。
続いて、本実施例において、上記D値に代わる値として用いるDD値について説明する。図3に、DD値演算器111の構成を示す。この構成は、1ビット分のビットシフトが発生しているときのDD値算出に対応した構成である。DD値演算器111は、遅延器121、乗算器122、及び、加算器124を有する。ここでは、PR等化クラスとして、PR(abba)を考える。遅延器(シフタ)121は、直列に接続された3つの遅延器(121−1、121−2、121−3)で構成される。各遅延器は、等化誤差算出器110より入力する等化誤差信号を、1時刻ずつ遅延して出力する。初段の遅延器121−1に入力された等化誤差信号は、その1時刻後に次段の遅延器121−2に送られ、その更に1時刻後に、3段目の遅延器121−3に送られる。
乗算器122は、4つの乗算器(122−1、122−2、122−3、122−4)で構成される。各乗算器は、PRクラスに応じた係数を、各遅延器の出力又は入力に乗算した値を出力する。各乗算器が乗算する係数は、PRクラスに応じて設定される。PR(abba)では、乗算器122−1の係数はa、乗算器122−2の係数はb、乗算器122−3の係数はb、乗算器122−4の係数はaに設定される。具体的には、PR(1221)では、乗算器122−1は、等化誤差信号に1を乗算し、乗算器122−2は、遅延器121−1の出力(1時刻前の等化誤差信号)に2を乗算し、乗算器122−3は、遅延器121−2の出力(2時刻前の等化誤差信号)に2を乗算し、乗算器122−4は、遅延器121−3の出力(3時刻前の等化誤差信号)に1を乗算する。
遅延器121及び乗算器122は、PRクラスの次数に応じた個数が配置される。例えば、PR(aba)では、遅延器121の個数は2つ、乗算器122の個数は3つとなり、PR(abbba)では、遅延器121の個数は4つ、乗算器122の個数は5つとなる。また、通常用いられるPR特性は、PR1221やPR1331のように、a,bには、比較的小さな整数が用いられる。乗算器122にて乗算する係数が比較的小さいときには、ビットシフタや加算器などを用いて、乗算と同様な演算を実現できるので、乗算器122を、純粋な乗算器で構成する必要はない。例えば、係数が1の乗算器は、入力信号をそのまま出力する回路で構成でき、係数が2の乗算器は、入力信号を1ビットシフトする回路で構成できる。係数が3の乗算器は、入力信号を1ビットシフトした後に入力信号を加算する回路で構成できる。このような回路構成とすることで、乗算器122を、小さな構成にすることができる。
図2の波形遷移を例にとると、等化誤差信号は0,0,0,2,3,4,5,0,0,0である。正パターン検出時の乗算器出力は、乗算器122−4側から順に、1×2、2×3、2×4、1×5になる。すなわち、2,6,8,5になる。DD値は、正パターンと誤パターンとのユークリッド距離から得られる値(以下、ED値とする)と、各乗算器出力の総和値とから求めることができる。PR1221のビットシフトの場合の正パターンと誤パターンとのユークリッド距離は、1+2+2+1から10である。ただし、ED値は、実際の遷移量も加味した10+20+20+10=1000という値を基準とし、ここでは、その1/20の50としておく。
ここで、パス間における正パターンと誤パターンとの遷移値について考慮する。図2に示すエッジシフトでは、正パターンに対応するパスと誤パターンに対応するパスとが分岐してから、合流するまでには4時刻分の時間が掛かる。また、図2に示すエッジシフトによる1bitの差は、PR1221で等化すると、1、2、2、1の比率の差が表れる。具体的には、正パターンに着目し、正パターンから誤パターンの各時刻における理想値を減ずると、0−10、10−30、30−50、50−60から−10,−20,−20,−10となる。逆に、誤パターンに着目し、誤パターンから正パターンの各時刻における理想値を減ずると、10−0、30−10、50−30、60−50から10,20,20,10となる。正パターンと誤パターンとの差は、PR1221で等化しているので、1,2,2,1の比率の差が得られるが、どちらのパターンに着目するかで、正負が逆の結果になる。
そこで、DD値は、正パターンに着目して負の結果になるときは、ED値から各乗算器出力総和値を減算した値として定義し、逆に、正の結果になるときは、ED値に各乗算器出力総和値を加算した値として定義する。言い換えれば、誤パターンに着目して正の結果になるときは、ED値から各乗算器出力総和値を減算した値として定義し、負の結果になるときには、ED値に各乗算器出力総和値を加算した値として定義する。よって、図2での正パターンを検出したときのDD値は、「正パターン−誤パターン」が負になることから、ED値123の値「50」から、加算器124が出力する乗算器出力総和「21(=2+6+8+5)」を減算した「29」になる。
等化信号が理想信号と一致していた場合は、等化誤差信号は全て0になるので、図3の乗算器出力は全て0になる。この場合、DD値は、ED値「50」から乗算器出力総和0を減算した「50」になる。また、等化信号が誤り信号と一致していた場合には、等化誤差信号は10,20,20,10になるので、乗算器出力は、乗算器122−4側から順に、10×1、20×2、20×2、10×1となり、その総和は100になる。この場合、DD値は、ED値「50」から乗算器出力総和「100」を減算した−50になる。等化信号が理想信号と誤り信号の中点に位置していた場合は、等化誤差信号は5,10,10,5になるので、乗算器出力は、乗算器122−4から順に、5×1、10×2、10×2、5×1となり、その総和は50になる。この場合、DD値は、ED値「50」から乗算器出力総和「50」を減算した0になる。
上記本実施例で用いるDD値と、ユークリッド距離との差分から求めたD値とを比較してみる。図2の場合、ユークリッド距離との差分から求めたD値は580で、DD値は29である。等化信号が理想信号と一致していた場合は、D値及びDD値は、それぞれ1000と50になる。また、等化信号が誤り信号と一致していた場合は、D値及びDD値は、それぞれ−1000と−50になる。等化信号が理想信号と誤り信号の中点に位置していたときには、D値及びDD値は、共に0になる。
上記から、本実施例で用いるDD値は、ユークリッド距離との差分から求めたD値の1/20になっていることが分かる。F(0)を求める際には、D値の大小は関係なく、その比率関係があっていれば正しく求めることができる。従って、D値を、DD値に置き換えて、F(0)を求めることができる。
上記では、ED値を、ユークリッド距離を1/20にした50とした。しかし、ED値は、これには限定されず、他の値でもよい。例えば、ED値を、ユークリッド距離を1/10にした100とすることもできる。この場合、DD値は、等化信号が理想信号と一致していたときには100になり、等化信号が誤り信号と一致していたときには0になる。また、等化信号が理想信号と誤り信号の中点に位置していたときには、50になる。この場合のDD値は、(D値+1000)/20になっていることが分かる。よって、ED値は、このように考えられる値であれば、正パターンと誤パターンとのユークリッド距離から任意に規定することができる。
図4に、誤パターンが1ビット後ろにシフトした場合を示す。この場合、正パターンは「0,0,0,1,1,1,1,1,1,1」であり、誤パターンは「0,0,0,0,1,1,1,1,1,1」である。等化信号は、「0,0,0,8,27,46,55,60,60,60」と遷移したとする。正パターンに対応した理想信号は、「0,0,0,10,30,50,60,60,60,60」であり、誤パターンに対応した誤り信号は、「0,0,0,0,10,30,50,60,60,60」となる。D値は、等化信号と誤り信号、等化信号と理想信号とのユークリッド距離の差分で求められ、
D値=((0−8)+(10−27)+(30−46)+(50−55)
−((10−8)+(30−27)+(50−46)+(60−55)
=634−54=580
となる。
等化信号が理想信号と一致していた場合のD値は、
((10−0)+(30−10)+(50−30)+(60−50))−0=1000
となり、等化信号が誤り信号と一致していたときのD値は、
0−((0−10)+(10−30)+(30−50)+(50−60))=−1000
となる。また、等化信号が理想信号と誤り信号の中点に位置していた場合は、
((10−5)+(30−20)+(50−40)+(60−55))−((0−5)+(10−20)+(30−40)+(50−55))=0
となる。
図4では、等化誤差信号は、「0,0,0,−2,−3,−4,−5,0,0,0」であり、正パターン検出時の乗算器出力は、乗算器122−4(図3)側から順に、1×(−2)、2×(−3)、2×(−4)、1×(−5)の、−2,−6,−8,−5になる。ED値は、前述と同様に、「50」とする。図4で正パターンを検出したときのDD値は、「正パターン−誤パターン」が正になることから、ED値「50」に乗算器出力総和「−21(=−2−6−8−5)」を加算した「29」になる。
等化信号が理想信号と一致していた場合は、等化誤差信号は全て0になるので、乗算器出力は全て0になる。この場合、DD値は、ED値「50」に乗算器出力総和0を加算した「50」になる。等化信号が誤り信号と一致していたときは、等化誤差信号は−10,−20,−20,−10になり、乗算器出力は、乗算器122−4側から順に、10×(−1)、20×(−2)、20×(−2)、10×(−1)となり、その総和は−100になる。この場合、DD値は、ED値「50」に乗算器出力総和「−100」を加算した「−50」になる。等化信号が理想信号と誤り信号との中点に位置していた場合は、等化誤差信号は−5,−10,−10,−5になり、乗算器出力は、乗算器122−4側から順に、5×(−1)、10×(−2)、10×(−2)、5×(−1)となり、その総和は−50になる。この場合、DD値は、ED値「50」に乗算器出力総和「−50」を加算した0になる。
よって、図4の場合も、図2と同様に、D値とDD値とは同じ比率関係になることが分かる。従って、DD値を用いて、F(0)及び推定bERの演算が可能である。D値と、本実施例で用いるDD値とを比較すると、D値演算では、2乗演算回路が必要であるのに対し、DD値演算では、2乗演算は不要である。また、DD値は、D値に比して小さな値で求めることができるので、大きなビット幅も不要である。従って、DD値演算器111の回路構成は、D値演算器215(図7)の回路構成に比して簡易な構成とすることができ、D値を用いる場合に比して、回路規模を削減できる。
続いて、F(0)(誤り確率の推定値)をリアルタイムで求めるための構成と動作について説明する。式(3)に示すF(0)の計算を、ハードウェア処理で行うことができないこと、及び、ハードウェアとソフトウェアとの連動により計算する場合に、演算量が多く、リアルタイム処理できないことについては、前述の通りである。そこで、本実施例では、テーブルを用いることで、ハードウェア主体でのF(0)演算を行う。
F(0)の演算では、まず、積分項内が容易に演算できない。平均μは、前述のDD値の平均なので、DD総和値をDD値総検出数で除算すれば求められる。しかし、標準偏差σについては、分散σのルート結果であり、ハードウェアだけでは求めることはできない。その代わり、分散σは、DD値さえあれば、下記式5で求めることはできる。
Figure 2008293577
ただし、XはDD値、Nは、DD値総検出数である。
上記のように、ハードウェア演算で、平均μ、分散σまでは求めることはできる。しかし、exp演算、積分はハードウェアだけでは行えない。そこで、平均μ、分散σを引数としてF(0)を求めることができる変換テーブルを作成し、それをハードウェアに組み込んでおく。この部分は、図1のF(0)変換テーブル113に相当する。F(0)変換テーブル113は、μ、σに関する値が入力されると、変換テーブルを参照し、F(0)の少なくとも近似値を出力する。このように変換テーブルを用いることで、高速にF(0)を求めることができ、リアルタイム処理が可能となる。
変換テーブルは、下記手順で作成できる。すなわち、F(0)は正規分布における−∞〜0間の面積を求めることに相当しており、まずは平均μ、標準偏差σから別途プログラムで面積を求める。次に、平均μ、分散σから面積結果を得られるようなプログラムを作成し、変換テーブルを作成する。
変換テーブルの作成に際しては、ハードウェアには回路規模の制限があるので、搭載する変換テーブルの回路規模を考慮する必要がある。そこで、推定bERがどういう値になるかを考える。推定bERは、エラーが多いときには、10−2や10−3といった大きめの値をとり、エラー数の減少に伴って小さくなっていき、10−4、10−5、……、10−10、……、10−20となっていく。実際に、推定bERが10−10ともなれば、ほとんどエラーがない状態であり、そのようなエラーレートの良いところには、あまり精度は必要としない。他方、エラーレートの悪いところは性能を改善したいところであり、細かな情報が欲しいので、こちらは精度を必要としている。推定bERは、F(0)結果が支配的であるので、変換テーブルにおいて、エラーレートの悪いところにより多くの情報を割り当て、エラーレートの良いところには少ない情報を割り当てることが望ましい。
図5に、複数の平均μと標準偏差σとの組合せについての、F(0)の算出結果を示す。図5に示すグラフにおける斜線で塗りつぶした部分の面積が、D値の積分値(面積)に相当し、F(0)に相当する。図5では、σを固定して大凡の正規分布曲線を描き、μを変えた場合の面積を、別途作成した面積を求めるプログラム結果から示した。図5において、−∞〜+∞間の面積を1とすると、μ=0の場合、−∞〜0間の面積は正規分布の左半分の面積になるので0.5になる。μ=1、2、3、4、……となると、−∞〜0間の面積は徐々に左にシフトしていき、0.5から小さな値になっていく。更にμが大きな値になっていくと、限りなく0に近づいていくのが分かる。
図5を参照すると、μ/σが同じ値であれば、μ、σに因らず、F(0)はほぼ同じ値になることが分かる。μ/σは、式3の積分の分子項にあるμと1/σとを取り出したものであり、これが支配的になっていることが分かる。よって、μ/σを規定することで。F(0)を求めることができる。
そこで、μ/σを基準にして変換テーブルを作成する。σを固定値とした場合、μの変化に応じて指数関数として値が変わることになる。これは、μの値が小さい範囲でのμの値の変化に対するF(0)の変化よりも、μの値が大きい範囲でのμの値の変化に対するF(0)の変化が格段に大きくなることを意味している。前述したように、変換テーブルは、エラーレートが悪いところでは求められるF(0)の精度が高いことが要求され、エラーレートが良いところでは高い精度は要求されない。これは、μが小さいときにはF(0)の変化が少なく、μが大きいときにはF(0)の変化が大きいことと関連づけられる。
具体的な例として、図6に、μ/σとF(0)との関係例を示す。横軸(μ/σ)をある間隔で区切ったとき、μ/σの値が大きいほど、縦軸(F(0))の変動量が大きくなる。つまり、変換刻みを概ね均等にすると、μ/σ値が大きくなるほど出力値の精度が粗くなる。これはμ/σ値が小さいところで精度が高く、大きいところで精度が粗くという要求と合致している。よって、μ/σによる変換刻みを概ね均等にし、その値に応じてF(0)値を出力する変換テーブルを作成することとする。これにより、DD値からμ/σを求め、F(0)変換テーブルを参照することでF(0)が求まり、ハードウェアだけで推定bERを求めることができるようになる。なお、μ/σを等区分する割合は、ハードウェア回路規模に応じて適宜設定する。これにより、適切な回路規模の変換テーブルを得ることができる。
本実施例では、F(0)変換テーブル113を用いて、F(0)の値を求める。F(0)変換テーブル113を、ハードウェアで構成することで、ソフトウェア処理に頼らずにF(0)の値(推定値)を求めることができ、リアルタイムで、F(0)を求めることができる。これにより、リアルタイムで推定bERを求めることができ、再生・記録への調整を高速に行うことができる信号品質評価装置を提供することができる。また、本実施例では、D値に代えて、D値相当のDD値を用いる。DD値の演算では、等化信号を2乗する回路が不要であり、レジスタを追加してパイプライン処理を行わなくても、1クロック以内に処理を完了することができるため、D値演算を行う場合に比して回路規模を小さくすることができる。
なお、上記実施例では、D値相当のDD値の平均の2乗(μ)と、分散(σ)とを求めて、F(0)変換テーブル113によりF(0)の推定値を得る例について説明したが、DD値に代えて、D値を用いることもできる。この場合、DD値を用いる場合に比して、D値を演算する部分の回路規模は多少大きくなる。しかし、推定bERの演算において処理に時間が掛かる部分はF(0)を求める部分であり、この部分を、D値の平均の2乗と分散とからテーブルを引いて求める構成とすることで、推定bERのリアルタイム処理は可能である。
また、上記では、F(0)変換テーブルをハードウェアで構成する例について説明したが、この変換テーブルを、ソフトウェアが持つ構成としてもよい。その場合は、μ/σをハードウェア或いはソフトウェアで求め、以降は、ソフトウェアでF(0)を求めればよい。この場合も、テーブルを用いることで、式3に従ってF(0)を演算する場合に比して、高速にF(0)を求めることができ、推定bERをリアルタイムに演算することが可能である。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて説明したが、本発明の信号品質測定装置、信号品質測定方法、及び、情報再生装置は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、上記実施例の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の一実施例の情報再生装置の構成を示すブロック図。 等化信号と、正パターン及び誤パターンに対応する信号とを示す波形図。 DD値演算器の構成を示すブロック図。 等化信号と、正パターン及び誤パターンに対応する信号とを示す波形図。 複数の平均μと標準偏差σとの組合せについての、F(0)の算出結果を示すグラフ。 F(0)とμ/σとの関係を示すグラフ。 関連技術の情報再生装置の構成を示すブロック図。 D値演算器に想定される構成を示すブロック図。
符号の説明
101:ディスク
102:ヘッド装置
103:A/D変換器
104:等化器
105:ビタビ復号器
106:遅延器
107:理想信号生成器
108:パターン比較器
109:参照テーブル
110:等化誤差算出器
111:DD値演算器
112:μ、σ演算器
113:F(0)変換テーブル
114:推定bER演算器
121:遅延器(D−FF)
122:固定値乗算器
123:ED値
124:加算器

Claims (7)

  1. 情報媒体から読み出した情報信号の品質を評価するための信号品質測定装置であって、
    PRML(Partial Response Most Likelihood)方式を用いて情報を復調する復調手段と、
    所定の第1のパターンと、該第1のパターンと誤検出される可能性がある第2のパターンとのペアを記憶する参照テーブルを参照し、前記復調された情報パターンから、前記第1又は第2のパターンを検出するパターン比較器と、
    前記パターン比較器が前記第1又は第2のパターンを検出すると、当該第1のパターンと第2のパターンとの分岐から合流に至るパス間における、PR等化した等化信号と前記第1のパターン及び第2のパターンのそれぞれに対応する2本のパスとのパスメトリックの差、又は、該パスメトリックの差に相当する値を求めるパスメトリック差演算手段と、
    前記パスメトリック差又は前記パスメトリック差相当値の平均値と分散とに基づいて誤り確率の推定値を求める変換テーブルを参照して誤り確率の推定値を求め、該求めた誤り確率の推定値から再生信号の品質を評価する値を算出する評価値演算手段とを備えたことを特徴とする信号品質測定装置。
  2. 前記変換テーブルは、前記パスメトリック差又は前記パスメトリック差相当値の平均値をμ、分散をσとしたとき、μ/σの値から前記誤り確率の推定値を与える、請求項1に記載の信号品質測定装置。
  3. 前記変換テーブルでは、前記μ2/σ2値の変換刻みは均等であり、μ/σ値が大きくなるほどテーブル値の変化量が大きくなる、請求項2に記載の信号品質測定装置。
  4. 前記パスメトリック差演算手段は、前記パスが分岐する時刻から合流する時刻までの間の各時刻にて、前記等化信号から、前記復調された情報パターンにPR等化クラスの係数を乗算して生成した理想信号を減算して得られた等化誤差に、PR等化クラスの係数を乗算し、該乗算により得られた値の総和値に、前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間のユークリッド距離に基づいて規定される値を加減算して、前記パスメトリック差相当値を求める、請求項1〜3の何れか一に記載の信号品質測定装置。
  5. 前記パスメトリック差演算手段は、前記パスが分岐する時刻から合流する時刻までの間の各時刻における、前記ペアとなる第1のパターンと第2のパターンとのうちで、前記復調された情報パターンに含まれる方のパターンの前記理想信号から、他方のパターンの前記理想信号を減算した差分値と、PR等化クラスの各係数とを比較し、各時刻での差分値の比率がPR等化クラス値と一致するときには、前記ユークリッド距離に基づいて規定される値から前記総和値を減算して前記パスメトリック差相当値とし、前記差分値の比率がPR等化クラス値の正負を反転した値と一致するときには、前記ユークリッド距離に基づいて規定される値に前記総和値を加算して前記パスメトリック差相当値とする、請求項4に記載の信号品質測定装置。
  6. PRML(Partial Response Most Likelihood)方式を用いて情報を復調するステップと、
    所定の第1のパターンと、該第1のパターンと誤検出される可能性がある第2のパターンとのペアを記憶する参照テーブルを参照し、前記復調した情報パターンから、前記第1又は第2のパターンを検出するステップと、
    前記パターンを検出するステップにて前記第1又は第2のパターンを検出すると、当該第1のパターンと第2のパターンとの分岐から合流に至るパス間における、PR等化した等化信号と前記第1のパターン及び第2のパターンのそれぞれに対応する2本のパスとのパスメトリックの差、又は、該パスメトリックの差に相当する値を求めるステップと、
    前記パスメトリック差又は前記パスメトリック差相当値の平均値と分散とに基づいて誤り確率の推定値を求める変換テーブルを参照して誤り確率の推定値を求め、該求めた誤り確率の推定値から再生信号の品質を評価する値を算出するステップとを有することを特徴とする信号品質測定方法。
  7. 情報記録媒体の再生を行う情報再生装置であって、
    PRML(Partial Response Most Likelihood)方式を用いて、前記情報記録媒体から読み出した情報を復調する復調手段と、
    所定の第1のパターンと、該第1のパターンと誤検出される可能性がある第2のパターンとのペアを記憶する参照テーブルを参照し、前記復調された情報パターンから、前記第1又は第2のパターンを検出するパターン比較器と、
    前記パターン比較器が前記第1又は第2のパターンを検出すると、当該第1のパターンと第2のパターンとの分岐から合流に至るパス間における、PR等化した等化信号と前記第1のパターン及び第2のパターンのそれぞれに対応する2本のパスとのパスメトリックの差、又は、該パスメトリックの差に相当する値を求めるパスメトリック差演算手段と、
    前記パスメトリック差又は前記パスメトリック差相当値の平均値と分散とに基づいて誤り確率の推定値を求める変換テーブルを参照して誤り確率の推定値を求め、該求めた誤り確率の推定値から再生信号の品質を評価する値を算出する評価値演算手段とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
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