JP2004253114A - 信号評価方法と情報記録再生装置と情報再生装置及び情報記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】再生信号に対して、あらかじめ誤りやすいパターンに対し、各種パターンのテーブルを作成することにより正確に信号品質の評価値を算出する。
【解決手段】PRML識別方式を用いた情報記録再生装置において、所定ビット系列対と識別データとの対応を検出し、対応が検出された場合にはビット系列とその対の理想応答を算出し、2つの前記理想応答と等化信号とのユークリッド距離を求め、ユークリッド距離の差を求め、前記ユークリッド距離の差の平均と標準偏差を求め、平均と標準偏差と前記所定ビット系列の出現確率と所定ビット系列対のハミング距離とから再生信号の品質評価値を算出する。これにより正確に信号品質の評価できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、情報記録媒体から再生された信号を評価する信号評価方法と、情報記録再生装置及び情報記録媒体に関するもので、特に情報記録媒体に記録された信号を再生し、その再生信号の評価を行う評価手段、評価方法の改善に係わる。
情報記録再生装置における信号処理として、PRML(Partial Response and Maximum Likelihood)(パーシャルレスポンスアンドマキシマムライクリーフッド)識別方式がある。
また、PRML識別方式を用いたシステムにおける信号品質の評価に関連する技術として、特開2002−358738に記載された技術がある。
ここでは、差メトリック分布を作成し、この分布を正規分布として想定し、正規分布の標準偏差σ、平均μを求める。標準偏差σ、平均μから、誤差関数を用いて、正規分布でピーク0以下の領域の面積(エラー率)を求める。
特開平2002−38738号公報(段落番号0023、段落番号0024、図4、図5)
しかしながら、上記の正規分布は、必ずしも正確なものではなく異なる複数の正規分布が重畳された形態となっている。その結果、エラー率が正しく推定できず、信号品質の評価が正しくできないという問題がある。
そこで本発明は、正しく信号品質を評価する方法を提供することを目的とする。また、本発明は、十分な信頼性の情報の記録再生を行うことができる情報記録再生装置を提供することを目的とする。また、本発明は、十分な信頼性の情報の記録再生を行うことができる情報記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、基本的には、PRML識別方式を用いた情報記録再生装置において、複数の所定ビット系列対と識別データとの一致検出手順と、対応が検出された場合にはビット系列とその対の理想応答を算出する手順と、2つの前記理想応答と等化信号とのユークリッド距離を求める手順と、ユークリッド距離の差を求める手順と、前記ユークリッド距離の差の平均と標準偏差を求める手順と、平均と標準偏差と前記所定ビット系列の出現確率と所定ビット系列対のハミング距離とから再生信号の品質評価値を算出する手順とを備えたことを特徴とする。しかし本発明は、この範囲のみに限定されるのではなく、後述する方法、装置および媒体もその範囲に包含するものである。
本発明を用いることにより、光ディスクからの再生信号を正確に品質評価することが可能となり、前記品質評価による評価値を利用することにより、情報記録再生装置の記録条件、あるいは、再生条件を最適化することができる。
以下、図面を参照して本発明による情報記録再生装置とその信号評価方法及び情報記録再生媒体の実施の形態を説明する。
先ず、本発明の前提となるPRML識別方式の説明を行う。PRML識別方式では記録再生特性に応じたPR(Partial Response)特性が用いられる。例としてPR(1,2,2,1)特性の説明をする。PR(1,2,2,1)特性とは、符号ビット‘1’に対する応答が‘1221’となる特性のことを表す。符号ビット系列と系列1221との畳込み演算が応答となる。例えば、符号ビット系列0010000に対する応答は、0012210となる。同様に、符号ビット系列00110000の応答は、00134310、符号ビット系列001110000の応答は、000135531、符号ビット系列00011110000の応答は、00013565310となる。
前記の符号ビット系列とその応答との関係は、理想的なPR特性の場合にのみ成り立つ。この意味で前記の応答を、以下、理想応答と呼ぶ。実際の応答には雑音が含まれており、ML(Maximum Likelihood)識別では、雑音を含む応答と各種理想応答とを比較し、その距離が最も小さい理想応答を選択出力する。
ML識別では、前記比較のための距離として、ユークリッド距離を用いている。系列A(=A・・・A)と系列B(=B・・・B)間のユークリッド距離Eは、
= Σ(A− B
で定義される。
次に長さNサンプルの全理想応答と等化信号(長さNサンプル)とのユークリッド距離を、SAM計算処理する。計算した全ユークリッド距離の中から、最も小さい値Eminと、その次に小さい値Enextを選出する。選ばれたEmin、Enextに対しEnext −Emin (=SAM)を計算する。Enext −Emin が大きい程、識別誤りの発生確率は低いと考えられる。
具体的に数字を用いて説明する。長さ9サンプルの2種類の等化信号をS、Sとし、各々以下に示される内容とする。
=[5.9 6.1 5.9 4.9 2.9 0.9 0.1 0.0 0.1]
=[5.8 6.0 5.8 4.7 2.7 1.1 0.2 0.1 0.2]
等化信号S、Sとのユークリッド距離が最小となる理想応答は共に、[6 6 6 5 3 1 0 0 0](ビット系列[1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0]の理想応答)である。同様に、等化信号S、Sとのユークリッド距離が2番目に最小となる理想応答は共に、[6 6 5 3 1 0 0 0 0](ビット系列[1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0]の出力)である。Sに対し、Emin 、Enextは、
min
=(6−5.9)+(6−6.1)+(6−5.9)+…+(0−0.1)
= 0.08
Enext
=(6−5.9)+(6−6.1)+(5−5.9)+…+(0−0.1)
= 8.88
となる。同様に、Sに対し、Emin 、Enextは、
min
=(6−5.8)+(6−6.0)+(6−5.8)+…+(0−0.2)
= 0.36
next
=(6−5.8)+(6−6.0)+(5−5.8) +…+(0−0.2)
= 7.76
となる。ここで、Sについては、Enext −Emin =8.8、Sについては、Enext −Emin =7.4となる。この結果Sの方が誤りが発生し難いと言える。
上記のように、SAM値を必要数個計算し、複数個のSAM値から、エラー率を推定する。以下にエラー率の推定方法について述べる。
SAM値の分布として、0に近い分布を正規分布として想定し、正規分布の標準偏差σ、平均μを求める。標準偏差σ、平均μから、誤差関数を用いて、正規分布で0以下の領域の面積(エラー率)を求める。
しかし、この場合も、SAMの分布は、実際には標準偏差と平均との異なる複数の正規分布が重畳された形態となっており、閾値Th以下は正規分布とはならない。その結果、エラー率が正しく推定できず、信号品質の評価が正しくできない場合がある。
そこで、この発明ではさらに確実な評価が実現できる方法を提供するものである。本説明では、PR特性は、PR(1,2,2,2,1)特性、変調符号は、(1,7)RLL符号を用いる。
具体的な実施の形態の説明の前に、本発明の原理を説明する。ここでは、先ず、PRML方式において、ある記録パターンTが別のパターンFに誤識別される確率を考える。パターンTがパターンFに誤識別される条件は、再生信号をS、パターンT,Fの理想信号を各々PT、PFとしたとき(図1)
Figure 2004253114
Figure 2004253114
となる。
EPF,S は、理想信号PFと再生信号Sとのユークリッド距離、EPT,S は、理想信号PTと再生信号Sとのユークリッド距離、EP1,P2 は、信号P1と信号P2とのユークリッド距離である。
TのFへ誤識別が発生する確率は、累積したD値の分布(図2)を正規分布と仮定し、その平均、標準偏差を各々μ、σとすると、
Figure 2004253114
と表される。誤りの発生し易いパターン対T,Fに対し、式(3)を求めることで、bER(ビットエラー)の推定値、
Figure 2004253114
が求められる。ただし、Cは、パターンTの発生確率、HT,Fは、TとFのハミング距離を示す。
続いて、パターンT、Fの選定方法について簡単に説明する。パターンT、Fの選定方法には、式(2)のユークリッド距離を用いるのが有効である。一般的にパターンTとFのユークリッド距離ET,Fの増加に対し、誤り発生確率は指数関数的に減少する。したがって、ユークリッド距離ET,Fがある値以下となるパターン対から、推定bERを求めれば良い。
(実施例1)
図3に本発明の構成を示す。情報記録媒体つまり光ディスク101にマーク、スペースとして記録された情報は、光ヘッド装置(PUH)102を通して微弱なアナログ信号として読み出される。微弱なアナログ信号は、増幅器(プリアンプ)103で十分な大きさに増幅される。増幅されたアナログ再生信号は、アナログデジタル(AD)変換器104でデジタル再生信号へと変換される。デジタル再生信号は等化器105によって、使用するPR特性に応じた波形へと等化され(以下、等化信号と呼ぶ)、ビタビ復号器106と評価値算出器107へ送られる。ビタビ復号器106では、等化信号がビタビアルゴリズムに従って二値の識別データへ復号される。識別データは、図示しない後段回路へ送られ、必要に応じて復調、誤り訂正等の処理を施された後、ユーザへと渡される。また、識別データは、評価値算出器107へも送られる。評価値算出器107は等化信号と識別データを用いて評価値を計算する。
評価値算出器107は、時間調整用の遅延器201、識別データと参照テーブル202のデータとのパターン比較を行うパターン比較器203を有する。評価値計算器204では、等化信号とパターン比較の結果得られる理想信号とを用いた評価値計算が実行される。
図4に評価値計算の手順を示す。ビタビ復号器106から識別データを取得し、この識別データと予め用意した参照テーブル202のデータパターン(参照データ)とを比較する(ステップA1)。参照テーブル202には誤り易いパターン対T,Fが登録されている。ここで、パターンTはパターンFに誤り易く、また逆にパターンFはパターンTに誤り易い。前記比較の結果、識別データと参照テーブル202に登録されたあるデータパターンTとが一致した場合には、等化信号S、パターンTの理想信号PT、パターンFの理想信号PFとを用いて、式(1)で表されるD値を計算する。複数のD値の平均と標準偏差を算出する。データ数が十分に達し、データ取得が終了した段階で、式(3)で表されるF(0)を算出する。続いて、式(4)で表される推定エラー率を算出する。データ数が不十分な場合、推定エラー率の演算精度が不十分になってしまう。したがって、データ数としては、100000個以上必要である。
明細書の後半の図面の簡単な説明の前に、テーブル(1−1)とテーブル(1−2)乃至テーブル(2−1)とテーブル(2−2)を示している。このテーブル(1−1)とテーブル(1−2)乃至テーブル(2−1)とテーブル(2−2)は、誤り易いパターン対T,Fの所属グループ例を示す。誤り易いパターン対T,Fはテーブル(1−1)とテーブル(1−2)のグループと、テーブル(2−1)とテーブル(2−2)のグループとは、それぞれ同一の108対のパターンが示されており、グループ化の方法のみが異なる。
108対のパターンの選び方は、先頭4ビット、および、最終4ビットが同一であり、かつ、T≠Fとなるパターン対であり、かつ、(1,7)RLL符号の変調規則を満足するものである。テーブル(1−1)とテーブル(1−2)では、108対の各々を1つのグループとし、合計108種類のグループを構成する例である。詳細にパターン分類されていることにより、推定エラー率の精度が高い反面、必要データ収集数が多く、かつ、処理回路が複雑になるという特徴がある。
必要データ収集数の低下と処理回路の簡単化、かつ、推定エラー率の精度を十分に満足することを目的とし、テーブル(2−1)とテーブル(2−2)では、符号ビット1または0の連続数に着目したグループ化をする。以下、符号ビット1がマーク、符号ビット0がスペースに対応するものとする。符号ビット1がn個連続する系列をnTm、符号ビット0がn個連続する系列をmTsと表現する。テーブル(2−1)とテーブル(2−2)では、以下のようにグループ化されている。なお、以下では、パターンTがどのように変化してパターンFになるかを示した。
グループ1:3Tmの最終符号ビットが0に変化
グループ2:4Tmの最終符号ビットが0に変化
グループ3:nTm(n>4)の最終符号ビットが0に変化
グループ4:3Tmの先頭符号ビットが0に変化
グループ5:4Tmの先頭符号ビットが0に変化
グループ6:nTm(n>4)の先頭符号ビットが0に変化
グループ7:2Tmの後続符号ビットが1に変化
グループ8:3Tmの後続符号ビットが1に変化
グループ9:nTm(n>3)の後続符号ビットが1に変化
グループ10:2Tmの先導符号ビットが1に変化
グループ11:3Tmの先導符号ビットが1に変化
グループ12:nTm(n>3)の先導符号ビットが1に変化
グループ13:2Tsのみが前方に1ビットシフト
グループ14:2Tmのみが後方に1ビットシフト
グループ15:2Tsのみが後方方に1ビットシフト
グループ16:2Tmのみが前方に1ビットシフト。
テーブル(2−1)とテーブル(2−2)のようにグループ化することで、グループ数は16種類になる。1グループに所属するパターン数が増加することにより、必要データ収集数が低下し、処理回路が簡単になる。
テーブル(2−1)とテーブル(2−2)のグループ化でグループ1乃至3は、3Tm、4Tm、nTm(n>4)であったが、同様に3Tm、4Tm、5Tm、nTm(n>5)のようなグループ化の方法も考えられる。その場合には、それに応じて、パターン対の数も増加させればよい。
テーブル(2−1)とテーブル(2−2)が示すグループは、符号ビット1の連続数(マークの長さ)に着目したグループ化の方法である。テーブル(2−1)とテーブル(2−2)に示されるような分類は、特に再生専用光ディスクの評価には有効である。また、逆に符号ビット0に着目したグループ化の方法も考えられる。パターンのグループ化の方法は、これに限らず多数存在する。実際の評価において、どのようなグループ化の方法が適切であるかは、記録再生系の特性に依存する。
実施例1の方法による評価値(推定bER)が1×10−3を超える場合、図示しない後段の誤り訂正処理を実施しても誤り訂正不能な識別誤りが多数発生することに対応する。したがって、推定bERが1×10−3以下となる情報記録媒体を選別するようにする。
また、記録再生系の各種性能劣化要因、例えば、焦点誤差や光学収差、を考慮すれば、推定bER値は5×10−5以下であるが必要である。このことから、推定bERが5×10−5以下となる情報記録媒体を選別するようにする。
(実施例2)
図5に前述の評価値、あるいは、前記評価値を算出するための中間計算結果を用いて記録波形を調整する回路を示す。図3の回路と対応するブロックには同一符号を付している。このシステムでは、評価値、または、中間計算結果がある規定値を満足するように記録波形生成器301では、記録パラメータ調整を行う。この調整が行なわれた記録データが、光ヘッド装置102に入力される。
テーブル(1−1)とテーブル(1−2)記載の参照テーブルと、所属グループ毎に算出した平均、標準偏差を用いて記録パラメータを調整する方法を説明する。平均をμ、標準偏差をσとすると、Z(=μ/σ)の値が大きい程、パターンTがパターンFに誤識別される確率が小さい。したがって、Z値がある規定値以上であれば、記録パラメータは適正である。例えば、テーブル(1−1)とテーブル(1−2)のグループ4のZ値が規定値以下であったとする。グループ4は、連続する3Tm、3Tsのパターンが、連続する2Tm、4Tsに誤識別されるグループである。グループ4のZ値が規定値以下の場合、記録波形生成器では、連続する3Tm、3Tsを記録時に、マークの後端が長くなるように記録パラメータの調整をする。他のグループについても、同様に、Z値が規定値以下であれば記録パラメータを調整することにより、誤識別の発生確率を減少させることができる。記録パラメータを調整する方向、つまり、マークを長くするか、短くするかは、グループの属性により明らかである。この実施例では、中間計算結果として、Z(=μ/σ)を用いたが、式(3)のF(0)、あるいは、式(4)の途中で算出される CF(0)HT,F を用いても良い。
前記では、前述の評価値、あるいは、中間計算結果を用いて、記録波形を調整する方法を示した。本発明は、これに限らず、フォーカス調整、トラッキング調整、チルト調整にも利用可能である。
(実施例3)
図6と図7に本発明の第3の実施例および第4の実施例の構成を示す。図6の実施例を先に説明し、図7の実施例は、後で説明することにする。光ディスク101にマーク、スペースとして記録された情報は、PUH102を通して微弱なアナログ信号として読み出される。微弱なアナログ信号はプリアンプ103で十分な大きさに増幅される。増幅されたアナログ再生信号は、AD変換器104でデジタル再生信号へと変換される。デジタル再生信号は等化器105によって使用するPR特性に応じた波形へと等化され、ビタビ復号器106と第1評価値計算器107と第2評価値算出器108へ送られる。
ビタビ復号器106では、ビタビアルゴリズムに従って二値の識別データへ復号される。識別データは、図示しない後段回路へ送られ、必要に応じて復調、誤り訂正等の処理を施された後、ユーザへと渡される。また、識別データは、第1評価値算出器107と第2評価値算出器108へも送られる。第1評価値算出器107は、図3に示される評価値算出器と同一であり、第1評価値は、図3の評価値を表す。第2評価値算出器108は等化信号と識別データとから第2評価値を算出する。
第2評価値算出器108の構成および第2評価値について以下に説明する。
第2評価値算出器108は、基本的には、光ディスク媒体に予めエンボス形成により記録、もしくは光学的情報記録装置により記録された信号の品質評価方法において、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から求められる目標信号と、クロック周期毎の再生信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出し、この等化誤差の自己相関に基づいて信号品質を評価する。
先ず、第2評価値算出器108の原理から説明する。
PRMLではビタビ復号と呼ばれるアルゴリズムに基づいてデータの判別が行われる。ビタビ復号では、クロック周期毎に、再生信号の値とパーシャルレスポンスで定められる所定のレベルとの差の自乗を算出し、各パスに沿ってその自乗和を算出し、自乗和が最小となるパスを選択することによりデータの復号が行われる。
ビタビ復号で検出誤りが起きやすいのは、パス間のユークリッド距離が小さい場合である。異なるパス間のユークリッド距離dは、次のようにd2=4Σεi 2で定義される。すなわち、一方のパスに沿ったデータ列bkで定められる多項式をB(D)=Σbkk、他方のパスに沿ったデータ列ck(bk,ckは1もしくは-1の2値データ)で定められる多項式をC(D)=Σckkとする。またパーシャルレスポンスを規定する多項式H(D)=Σhkkとして、
N(D)=(B(D)-C(D))H(D)=2Σεiiとして、d2=4Σεi 2で定義される。ここで、Dはクロック時間を単位とする時間遅延演算子を表し、hkは所定のパーシャルレスポンス特性を表す。パーシャルレスポンス特性は、一般に0でないhkの成分を使用してPR(h0,h1,h2,h3,...)と記述される。
パーシャルレスポンスをh0 = 1, h1 = 2, h2 = 1、h3以降はすべて0(この場合PR(1,2,1)と表現される)とし、データ列bkをb0 = 1, b1= 1, b2= -1, b3以降はすべて−1、また、データ列ckをc0 = −1, c1 =1, c2 =1, c3以降はすべて−1とすると、データ列bkに沿ったパスとデータ列ckに沿ったパス間のユークリッド距離は、N(D)=2(1−D2)(1+2D+D2)
=2*(1+2D−2D3−D4)からd2=4*(1*1+2*2+2*2+1*1)と求められる。
2値データを表現するのに1/0の組み合わせを用いる場合と、1/-1の組み合わせを用いる場合があるが、本明細書では1/-1の組み合わせを用いている。
なお、1/0 の組み合わせを用いた場合の波形の振幅は、1/-1 の組み合わせを用いた場合の波形の振幅の1/2となり、ユークリッド距離の2乗値は、上記ユークリッド距離の2乗値d2の1/4となる。つまり、後述するSの値は1/4にすればよい。
PR多項式が規定されれば、各々のεiの組み合わせについてパス間のユークリッド距離を算出することができる。なお、光ディスクでは一般にd>=1のラン長制限の記録符号が用いられ、例えば、d=1の記録符号の場合、ディスク上には2T以上の長さのマークが記録される。この制限をユークリッド距離算出において考慮するには、εiの組み合わせについてεiεi+1 ≠−1という制約を課せば良い。すなわち、εiεi+1 =−1を満たすデータ列は例えば、データ列bkとして、(x,1,-1,y)、データ列ckとして、(x,−1,1,y)が考えられる。しかし、d=1の制限下では、(1,−1,1)もしくは(−1,1,−1)というパターンは禁じられているので、x=−1もしくはy=1の場合にはデータ列bkがラン長制限を破るパターン(存在し得ないパターン)となり、また、x=1もしくはy=−1の場合にはデータ列ckがラン長制限を破るパターンとなるため、ラン長制限を満たしつつ、εiεi+1 =−1を満足するデータ列bk、ckの組み合わせは存在しないこととなる。また、ディスク上に記録されるマークの長さが3T以上の場合にはεiεi+1 ≠-1、かつ、εiεi+2 ≠ −1の制約を課せば良い。
ユークリッド距離がdの2つのパス間で検出誤りが起こる確率は、例えば、データ列bkを基準に考えると、ノイズの影響によりΣ(yk-Σbk-ii)2がΣ(yk-Σck-ii)2より大きくなる確率と等価である。データ列bkを基準に考えた場合、yk-Σbk-iiは等化誤差であり、また、Σ(yk-Σbk-ii)2とΣ(yk-Σck-ii)2の大小関係は、B(D)H(D)とC(D)H(D)の差で定義される多項式の係数をベクトルの成分と見なしてエラーベクトルを定義し、そのエラーベクトル上に等化誤差を射影して考えても良く、この場合、検出誤りが起こる確率は、エラーベクトル上に射影されたノイズの大きさ(ノイズの分散)が、パス間のユークリッド距離の半分より大きくなる確率で定義されることになる。従って、パス間のユークリッド距離とエラーベクトル上に射影されたノイズの分散の比を算出すれば、信号品質を推定することが可能となる。なお、基準となるデータ列は、記録条件の調整時など事前にデータが分かっている場合にはそのデータ列を、また、データが分からない場合には、確からしいデータである、ビタビ復号器により2値化されたデータを用いれば良い。
データ列bkをb0 =−1, b1= 1, b2以降すべて1、また、データ列ckをc0 = 1, c1以降もすべて1とすると、A(D)=C(D)-B(D)=2Σajjにおいて、ε0 = 1、ε1以降はすべて0となる。
例えば、H(D)として、h0=1, h1 = 2, h2 = 2, h3 = 1を用いる場合(PR(1,2,2,1)に相当)、エラーベクトルを規定する多項式N(D)=A(D)H(D)=2Σεiiの係数εiはε0, ε1, ε2, ε3の順に(1,2,2,1)となる。したがって、PR(1221)に対して、上記データ列bkを上記データ列ckと誤る確率は、2*(1,2,2,1)上に射影された等化誤差の大きさが2つのパス間のユークリッド距離(この場合は、2*(1+2*2+2*2+1)1/2)の半分より大きくなる確率となる。等化誤差のエラーベクトル上への射影は、
Figure 2004253114
で表されるので、エラーベクトル上に射影されたノイズの分散CNは
Figure 2004253114
で表されることとなる。信号振幅に相当する2つのパス間のユークリッド距離の半分は
Figure 2004253114
であり、電力に相当するその振幅の自乗Eは
Figure 2004253114
であるので、E/CNが誤り確率と相関を有する指標として求められる。(A(D)及びN(D)の全体にかかる係数2は、計算結果に影響を与えないので、係数2を省略して、A(D)= Σεjj、N(D)= Σeiiとして式を算出しても結果は同一である。)
以上説明したように、クロック周期毎の再生信号の値yk、目標信号生成のための所定のデータ列ak、所定のパーシャルレスポンス特性hkに対して、等化誤差をyk=(yk-Σak-ii)、クロック時間を単位とする時間遅延演算子をD、1,0,−1の3種類のいずれかの値を取り、かつ、αjαj+1≠-1を満足する係数をαjとして定義される多項式をA(D)=Σαjj、パーシャルレスポンスを規定するPR多項式をH(D)=Σhkkとし、N(D)=A(D)H(D)=Σεiiで定義される多項式に基づいて
Figure 2004253114
で定義される信号品質評価値を算出すれば、検出誤りを起こす確率、すなわち再生信号の信号品質を評価することが可能となる。
誤りやすいデータ列の組み合わせの1例として、上記では、bkとckを引用して説明を行ったが、エラーベクトル上に射影されたノイズの分散を算出する際、必ずしも、データ列bkのみを選択して等化誤差を算出する必要はなく、すなわち、目標信号生成のためのデータ列akの中からデータ列bkに相当する時刻を抽出して等化誤差の分散を算出する必要はなく、毎クロック時刻毎に算出された等化誤差を用いて分散を算出することができる。これは、等化誤差がガウス分布に従って確率的に分布しているのであれば、特定部分を抽出して分散を算出しても、全体を用いて分散を算出しても結果は変わらないからである。もちろんある特定のデータ列bkにのみ着目してノイズの分散を計算しても良いが、パタンを選別せずに等化誤差の分散を算出する方が回路の構成がより簡略になるという利点がある。
図8は前述の信号品質評価値Sを算出するための機能ブロックの1例を表している。再生波形をAD変換器により一定周波数でサンプリングした後、PLL(位相同期ループ)回路を含んだ等化器によりクロック周期毎の等化再生波形データが得られる。等化は、ノイズ成分をできるだけ抑制しつつ、再生波形がPR波形に基づく目標波形にできるだけ近づくように等化される。信号品質評価器108は、入力した等化再生波形を用いて信号品質評価値Sを算出して、再生波形の品質評価を行う。なお、再生専用の光ディスクの場合や他の記録装置で記録された記録可能な光ディスクの場合、ディスクに記録された元データakは常に予め知られているとは限らない。この場合は、信号品質評価器108に含まれる識別器(ビタビ復号)により2値化されたデータをakとして代用すれば良い。
基準のPR波形をhi、識別器20(ビタビ復号器が代表的)により2値化データをakとすると、目標信号生成器21により目標信号Rkが
Figure 2004253114
に基づいて生成され、等化されたクロック周期毎の再生信号ykとRkとの差である等化誤差vkが比較演算器22により求められる。等化誤差をエラーベクトル上に射影するため、タップ23によりクロック周期毎に等化誤差を遅延させ、タップ係数εiを介して足し合わせる構成となっている。εiは、前述したN(D)の係数である。εiの組み合わせをjで区別し、それに対応するSの値をSjと定義すると、タップ(D)の総数mはjによって変化することになる。例えば、仮にj=1に対応するεiの組み合わせをε0=1, ε1=1, ε2=0, ε3=0, ε4=1, ε5以降はすべて0とし、j=2に対応するεiの組み合わせをε0=1, ε1=2, ε2=1, ε3以降はすべて0とすると、S1を算出する場合はm=4、S2を算出する場合はm=2となる。組み合わせjに応じてタップ数を変化させるのが煩雑な場合は、タップ数を十分に多く(例えば15〜20程度)確保しておき、計算に必要ないタップ係数を0に設定しておけば良い。
タップ係数を介して足し合わされた等化誤差を乗算器24で自乗し、等化誤差のサンプル総数Nについて和算器25により足し合わせることで、エラーベクトル上に射影されたノイズの分散に比例する(N及びΣεi 2で割ると分散になるが、N及びΣεi 2は定数であるので乗算器24の係数として用いられている)値が求められる。除算器26によりこの値の逆数を取り、乗算器27で(NΣεi 2)* Σεi 2との積を取ることでSが求められる。なお、再生波形のサンプル総数は正確にはN+m必要であるが、Nは104以上(必要なサンプル総数については後述する)であるのに対し、mはたかだか20程度であるので、本明細書中ではサンプル数をNとして統一して表現している。
Sの値を算出するさらに別の実施の形態について説明する。
パーシャルレスポンスとして、h0 = 1, h1 = 2, h2 = 2, h3 = 2, h4 = 1を用い、前記dが12及び14となる前記εの組み合わせそれぞれに対して得られる前記Sの値に基づいて、光ディスクに記録された信号の品質を評価する方法である。また(f)…パーシャルレスポンスとして、h0 = 1, h1 = 2, h2 = 2, h3 = 2, h4 = 1を用い、前記εの組み合わせのうち、下記の少なくとも3つの組み合わせそれぞれに対して得られる前記Sの値に基づいて、光ディスクに記録された信号の品質を評価する方法である。
上記εの組み合わせとして、下記3つを選択する。
ε ε0 = 1, ε1 = 2, ε2 = 2, ε3 = 2, ε4 = 1
ε ε0 = 1, ε1 = 2, ε2 = 1, ε3 = 0, ε4 = -1, ε5 = -2, ε6 = -1
ε ε0 = 1, ε1 = 2, ε2 = 1, ε3 = 0, ε4 = 0, ε5 = 0, ε6 = 1, ε7 = 2, ε8 =1
上記第1のεの組み合わせについて、Σ(vk+2vk+1+2vk+2+2vk+3+vk+4)2
=N*(14R0+24R1+16R2+8R3+2R4)、(Ri=Σvkk+i/Nと定義)であることを利用すると、Sは[数11]のように表現可能である。
Figure 2004253114
上記第2第3のεの組み合わせについて、同様に、S2、S3も
Figure 2004253114
Figure 2004253114
と表現することができる。Riは等化誤差の自己相関に相当し、R0以外の値が0であれば、等化誤差は白色であることが分かる。
以上説明したようにPR(12221)等化を用いる再生方法においては、クロック時刻毎の等化誤差Vmの自己相関に所定の積和演算を行って下式(1-1),(1-2),(1-3)で与えられるS1,S2,S3を求め、その最小値を調べることで、再生信号の品質評価を行うことができる。
Figure 2004253114
図9は、このようにして表現されたSの値を算出するための機能ブロックの構成の1例である。先の図8の場合と異なり、等化誤差の自己相関を計算し、それらを所定の重み付け(乗算器61により係数βiを乗算)を行った後和を取る構成となっている。乗算器61の係数βiは、例えばS1を算出するには、S1の分子を14*14とした場合は、β0=14,β1=24,β2=16,β3=8,β4=2、S1の分子を14とした場合はβ0=14/14,β1=24/14,β2=16/14,β3=8/14,β4=2/14とすれば良い。図9における乗算器61の個数は算出するSjにより変化し、上記のS3を求めるには9個の乗算器が必要となる。この場合もパターンによって乗算器の個数を変化させるのが煩雑な場合は、十分多い(15〜20個程度)乗算器を確保しておき、演算に関係ない乗算器の係数を0にしておけば良い。
図9における平均は例えば、ローパスフィルタによって実現しても良いし、デジタル演算で実現してもよい。
また、図9において平均を取らない(サンプル総数Nで割らない)構成を取ることもでき、その場合は、単に和を取ってSの分子(この例では12あるいは14)にNをかければ良い。
図9に示した構成を用いて、再生専用光ディスクと相変化光ディスクを用いて、評価を行なったところ、図8の実施例と同一のSの値が得られることが確認できた。なお、等化誤差の特性が明らかに白色であること、あるいは、白色に近いことが予め分かっている場合には、R0のみを算出する構成を取ることもできる。
上記では、誤りやすいデータ列を判別せずに毎クロック時刻毎の等化誤差に基づいて信号品質評価を行う実施例について記述してきたが、誤りやすい所定のデータ列を判別して、そのデータ列に対する等化誤差を用いて光ディスクの信号品質を評価することも可能である。この場合、図8或は図9に記述した信号品質評価器中に図10に示したような判別器71を設け、誤りやすいデータパタンに対してのみ等化誤差を取り込んで評価するようにすれば良い。図10における判別器71は、判別器で予め設定されたパタンについてのみ等化誤差をその後の処理ブロックに出力する役割を持っている。
上記したシステムでは、ジッタでは信号品質が評価できないような高記録密度条件下で、光学的情報記録媒体に記録された信号の品質を評価することが可能となる。また、本発明で規定した信号品質を指標として、記録あるいは再生条件を最適化することが可能となる。
上記のシステムは、(a)…光ディスク媒体に予めエンボス形成により記録、もしくは光学的情報記録装置により記録された信号の品質評価方法において、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から求められる目標信号と、クロック周期毎の再生信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出し、この等化誤差の自己相関に基づいて信号品質を評価することを基本としている。また(b)…光ディスク媒体に予めエンボス形成により記録、もしくは光学的情報記録装置により記録された信号の品質評価方法において、ある二組の時系列データの差分とパーシャルレスポンス特性とを用いて定義されるノイズベクトル上に等化誤差を射影し、射影された等化誤差の分散と、前記二組の時系列データの差分とパーシャルレスポンス特性とを用いて定義されるユークリッド距離との比に基づいて信号品質を評価している。さらにまた(c)…光ディスク媒体に予めエンボス形成により記録、もしくは光学的情報記録装置により記録された信号の品質評価方法において、クロック周期毎の再生信号の値yk、所定のデータ列ak、所定のパーシャルレスポンス特性hkに対して、等化誤差をvk=(yk-Σak-ii)、クロック時間を単位とする時間遅延演算子をD、1,0,−1の3種類のいずれかの値を取り、かつ、αj αj+1≠−1を満足する係数をαjとして定義される多項式をA(D)=Σαjj、パーシャルレスポンスを規定するPR多項式をH(D)=Σhkkとし、N(D)=A(D)H(D)=Σεiiで定義される多項式に基づいて、
Figure 2004253114
で定義される値を算出し、光ディスクに記録された信号の品質を評価している。
(d)…また(c)に記載した前記εiの組み合わせのうち、d=Σεi 2を最小とするεの組み合わせ及び2番目に小さいdを与えるεの組み合わせの少なくとも2つに対して得られる前記Sの値に基づいて、光ディスクに記録された信号の品質を評価する方法である。
誤識別が発生し易いのは、符号ビットが0から1、または、1から0に変化する遷移点である。誤識別が発生し易いビット系列についてのみからビットエラー率を推定することができる。一方、PRML方式は再生信号の線形性を前提とした識別方式である。誤識別が発生し易いビット系列以外の信号品質が劣悪な場合には、例えば、PRML識別回路の誤動作を招く。したがって、信号全体の線形性の品質評価が必要となる。
本発明の第1評価値算出器で実施される信号品質評価方法は、ビットエラー率を推定する。また、第2評価値算出器で実施される信号品質評価方法は、等化信号の線形性を評価する。ビットエラー率の評価と、線形性の評価とが実行されることにより、ビットエラー率と線形性の両方が予め決められた規定値を満足する媒体を選別することができる。
また、ビットエラー率の評価と、線形性の評価とは別々に実行されており、これら2つの相対関係を調べることで、信号品質が不十分な場合に、不十分な原因の特定が容易になる。このことは、例えば、図示しない記録波形生成器内で実行される、記録波形のパラメータ調整を容易にする。
実施例3の第2評価値が12未満の場合、図示しない後段の誤り訂正処理を実施しても誤り訂正不能な識別誤りが多数発生することに対応する。したがって、第2評価値が12以上となる情報記録媒体を選別するようにする。
また、記録再生系の各種性能劣化要因、例えば、焦点誤差や光学収差、を考慮すれば、第2評価値として15以上は必要である。したがって、第2評価値が15以上の情報記録媒体を選別するようにする。
第1評価値と第2評価値のどちらか一方のみ規定値を満たす情報記録媒体は、図示しない後段の誤り訂正処理を実施しても誤り訂正不能な識別誤りが多数発生する場合が存在する。したがって、第1評価値が1×10−3以下、かつ、第2評価値が12以上の情報記録媒体を選別するようにする。
また、記録再生系の各種性能劣化要因、例えば、焦点誤差や光学収差、を考慮すれば、第1評価値として5×10−5以下、かつ、第2評価値として15以上が必要である。したがって、第1評価値が5×10−5以下、かつ、第2評価値が15以上の情報記録媒体を選別するようにする。
(実施例4)
図7に本発明の第4の実施例の構成を示す。図6の実施例と同一部には同一符号を付している。記録系統において、2値のユーザデータは誤り訂正符号化器121で符号化される。誤り訂正符号には、積符号が用いられる。積符号では、ユーザデータを2次元に配列し、その横方向、および、縦方向のパリティを計算し、計算したパリティ(冗長ビット)を付加する。ここで、横方向に付加した冗長ビットをPI(インナーパリティ)、縦方向に付加した冗長ビットをPO(アウターパリティ)と呼ぶ。2次元に配列したユーザビット全体を称してECCブロックと呼ぶ。変調器122では、(1,7)RLL符号に従った変調処理が行われる。記録波形生成器123では、変調されたデータに応じた記録波形を生成し、PUH102を介して、光ディスク101上にマーク、スペースとして情報を記録する。
光ディスク101にマーク、スペースとして記録された情報は、PUH102を通して微弱なアナログ信号として読み出される。プリアンプ103、AD変換器104、等化器105、ビタビ復号器106、第1評価値計算器107、第2評価値算出器108による構成は図6と同じである。
ビタビ復号器106では、ビタビアルゴリズムに従って二値の識別データへ復号される。識別データは、復調器111で(1,7)RLL符号の復号処理が行われた後、誤り訂正回路112で誤り訂正処理が行われた後、後段回路へと渡される。また、識別データは、第1評価値算出器107と第2評価値算出器108へも送られる。第1評価値算出器107は、図3に示される評価値算出器と同一であり、第1評価値は、図3の評価値を表す。第2評価値算出器108、および、第2評価値は、図8或は図9或は図10に示されるものと同一である。
誤り訂正復号器112では、復調器111出力の二値データを2次元に配列し、パリティを用いて誤り訂正処理を行う。ここで、PIを用いて訂正される誤りをPI誤りと呼ぶ。誤り訂正復号器112は、1ECCブロック単位で誤り訂正処理を実行すると共に、PI誤りの個数を第3評価値として出力する。PI誤りの個数とは、少なくとも1個のPI誤りを含む行数(ECCブロックの横方向の配列)のことである。
本実施例では、第1評価値によりビットエラー率を評価し、第2評価値により線形性を評価し、第3評価値で媒体欠陥を評価する。3種類の評価が可能なことにより、情報の記録再生に適した光ディスクの厳格な選別が可能となる。
第1評価値と第2評価値と第3評価値の少なくとも1つが予め定められた規定値を満たさない情報記録媒体は、ユーザデータの信頼性が不足している場合がある。したがって、第1評価値が1×10−3以下、かつ、第2評価値が12以上、かつ、第3評価値が連続する8ECCブロック当たり280以下の情報記録媒体を選別するようにする。
また、記録再生系の各種性能劣化要因、例えば、焦点誤差や光学収差、を考慮すれば、第1評価値として5×10−5以下、かつ、第2評価値として15以上、かつ、第3評価値が連続する8ECCブロック当たり280以下が必要である。したがって、第1評価値が5×10−5以下、かつ、第2評価値が15以上、かつ、第3評価値が連続する8ECCブロック当たり280以下の情報記録媒体を選別するようにする。
上記した本発明では、(1)…PRML識別方式を用いた情報記録再生装置において、グループ化された複数の所定ビット系列対と識別データとの一致検出手順と、対応が検出された場合にはビット系列とその対の理想応答を算出する手順と、2つの前記理想応答と等化信号とのユークリッド距離を求める手順と、ユークリッド距離の差を求める手順と、前記ユークリッド距離の差の平均と標準偏差を求める手順と、平均と標準偏差と前記所定ビット系列の出現確率と所定ビット系列対のハミング距離とから再生信号の品質評価値を算出する手順とを備えた信号品質評価方法を基本としている。ここで、(2)…前記平均と標準偏差から算出される値を用いて、記録波形の調整を行う情報記録再生装置であってもよい。また(3)…上記(1)記載の評価方法による第1の評価値と、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から求められる目標信号と、クロック周期毎の再生等化信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出し、この等化誤差の自己相関に基づいて信号品質を評価した第2の評価値とから情報記録媒体を選別する方法であってもよい。
さらに(4)…上記(3)記載の評価方法による第1の評価値および第2の評価値と、誤り訂正復号器からの少なくとも媒体欠陥に対する第3評価値とから情報記録媒体を選別する信号評価方法としてもよい。さらに(5)…上記(1)(3)(4)のいずれかの信号評価方法を用いて評価値を算出し、前記評価値が所定値より悪い場合は、所定の改善処理を実施する情報記録再生装置も本発明に相当する。
また(6)…上記(1)記載の評価値が1×10−3以下となる情報記録媒体もこの発明の範疇である。さらに(7)…上記(3)記載の第1の評価値が1×10−3以下であり、かつ、上記(3)記載の第2の評価値が12以上となる情報記録媒体であってもよい。さらにまた(8)…上記(4)記載の第1の評価値が1×10−3以下であり、かつ、上記(4)記載の第2の評価値が12以上であり、かつ、上記(4)記載の第3の評価値が連続する8ECCブロックの中で280以下となる情報記録媒体であってもよい。なおここでは、エラー訂正コード(ECC)ブロックは、DVDにおいて採用されている182(列)×208(行)単位のデータブロックを1ECCとしている。しかし1ECCのカウント方法として、その2倍のデータブロック2×(182(列)×208(行))が1ECCとしてカウントされるならば、上記(4)記載の第3の評価値が連続する4ECCブロックの中で280以下となる。
本発明では、(9)…また上記(3)記載の第2評価値が15以上となる情報記録媒体も含むし、(10)…上記(1)記載の評価値が5×10−5以下となる情報記録媒体も含む。(11)…また上記(3)記載の第1の評価値が5×10−5以下であり、かつ、上記(3)記載の第2の評価値が15以上となる情報記録媒体も含む。(12)…さらに上記(4)記載の第1の評価値が5×10−5以下であり、かつ、上記(4)記載の第2の評価値が15以上であり、かつ、上記(4)記載の第3の評価値が連続する8ECCブロックの中で280以下となる情報記録媒体も含む。(13)…また上記(1)記載の評価値の算出には、等化信号100000チャネルビット分以上を用いる信号評価方法も範疇である。
更にまたこの発明では、上記のいずれかの信号評価方法を用いて評価値を算出し、前記評価値が所定値より悪い場合は、記録波形の調整、再生信号のオフセット調整、ゲイン調整、等化係数調整、トラック調整、フォーカス調整、チルト調整、球面収差調整の少なくとも1つの処理を行う情報記録再生装置としても実現可能である。またこの発明は、記録再生装置のみならず、再生装置単独にも適用できることは勿論である。
以下は、参照テーブル内に格納されるデータのテーブル例を記述する
テーブル1−1
T F
グループ1 001110000 001100000
グループ2 011110000 011100000
グループ3 111110000 111100000
グループ4 001110001 001100001
グループ5 011110001 011100001
グループ6 111110001 111100001
グループ7 001110011 001100011
グループ8 011110011 011100011
グループ9 111110011 111100011
グループ10 000011100 000001100
グループ11 000011110 000001110
グループ12 000011111 000001111
グループ13 100011100 100001100
グループ14 100011110 100001110
グループ15 100011111 100001111
グループ16 110011100 110001100
グループ17 110011110 110001110
グループ18 110011111 110001111
グループ19 00111001100 00110011100
グループ20 01111001100 01110011100
グループ21 11111001100 11110011100
グループ22 00111001110 00110011110
グループ23 01111001110 01110011110
グループ24 11111001110 11110011110
グループ25 00111001111 00110011111
グループ26 01111001111 01110011111
グループ27 11111001111 11110011111
グループ28 00001100000 00000110000
グループ29 10001100000 10000110000
グループ30 11001100000 11000110000
グループ31 00001100001 00000110001
グループ32 10001100001 10000110001
グループ33 11001100001 11000110001
グループ34 00001100011 00000110011
グループ35 10001100011 10000110011
グループ36 11001100011 11000110011
グループ37 0011100110000 0011001100000
グループ38 0111100110000 0111001100000
グループ39 1111100110000 1111001100000
グループ40 0011100110001 0011001100001
グループ41 0111100110001 0111001100001
グループ42 1111100110001 1111001100001
グループ43 0011100110011 0011001100011
グループ44 0111100110011 0111001100011
グループ45 1111100110011 1111001100011
グループ46 0000110011100 0000011001100
グループ47 1000110011100 1000011001100
グループ48 1100110011100 1100011001100
グループ49 0000110011110 0000011001110
グループ50 1000110011110 1000011001110
グループ51 1100110011110 1100011001110
グループ52 0000110011111 0000011001111
グループ53 1000110011111 1000011001111
グループ54 1100110011111 1100011001111
テーブル1−2
F T
グループ55 001110000 001100000
グループ56 011110000 011100000
グループ57 111110000 111100000
グループ58 001110001 001100001
グループ59 011110001 011100001
グループ60 111110001 111100001
グループ61 001110011 001100011
グループ62 011110011 011100011
グループ63 111110011 111100011
グループ64 000011100 000001100
グループ65 000011110 000001110
グループ66 000011111 000001111
グループ67 100011100 100001100
グループ68 100011110 100001110
グループ69 100011111 100001111
グループ70 110011100 110001100
グループ71 110011110 110001110
グループ72 110011111 110001111
グループ73 00111001100 00110011100
グループ74 01111001100 01110011100
グループ75 11111001100 11110011100
グループ76 00111001110 00110011110
グループ77 01111001110 01110011110
グループ78 11111001110 11110011110
グループ79 00111001111 00110011111
グループ80 01111001111 01110011111
グループ81 11111001111 11110011111
グループ82 00001100000 00000110000
グループ83 10001100000 10000110000
グループ84 11001100000 11000110000
グループ85 00001100001 00000110001
グループ86 10001100001 10000110001
グループ87 11001100001 11000110001
グループ88 00001100011 00000110011
グループ89 10001100011 10000110011
グループ90 11001100011 11000110011
グループ91 0011100110000 0011001100000
グループ92 0111100110000 0111001100000
グループ93 1111100110000 1111001100000
グループ94 0011100110001 0011001100001
グループ95 0111100110001 0111001100001
グループ96 1111100110001 1111001100001
グループ97 0011100110011 0011001100011
グループ98 0111100110011 0111001100011
グループ99 1111100110011 1111001100011
グループ100 0000110011100 0000011001100
グループ101 1000110011100 1000011001100
グループ102 1100110011100 1100011001100
グループ103 0000110011110 0000011001110
グループ104 1000110011110 1000011001110
グループ105 1100110011110 1100011001110
グループ106 0000110011111 0000011001111
グループ107 1000110011111 1000011001111
グループ108 1100110011111 1100011001111
テーブル2−1
T F
グループ1 001110000 001100000
グループ2 011110000 011100000
グループ3 111110000 111100000
グループ1 001110001 001100001
グループ2 011110001 011100001
グループ3 111110001 111100001
グループ1 001110011 001100011
グループ2 011110011 011100011
グループ3 111110011 111100011
グループ4 000011100 000001100
グループ5 000011110 000001110
グループ6 000011111 000001111
グループ4 100011100 100001100
グループ5 100011110 100001110
グループ6 100011111 100001111
グループ4 110011100 110001100
グループ5 110011110 110001110
グループ6 110011111 110001111
グループ13 00111001100 00110011100
グループ13 01111001100 01110011100
グループ13 11111001100 11110011100
グループ13 00111001110 00110011110
グループ13 01111001110 01110011110
グループ13 11111001110 11110011110
グループ13 00111001111 00110011111
グループ13 01111001111 01110011111
グループ13 11111001111 11110011111
グループ14 00001100000 00000110000
グループ14 10001100000 10000110000
グループ14 11001100000 11000110000
グループ14 00001100001 00000110001
グループ14 10001100001 10000110001
グループ14 11001100001 11000110001
グループ14 00001100011 00000110011
グループ14 10001100011 10000110011
グループ14 11001100011 11000110011
グループ1 0011100110000 0011001100000
グループ2 0111100110000 0111001100000
グループ3 1111100110000 1111001100000
グループ1 0011100110001 0011001100001
グループ2 0111100110001 0111001100001
グループ3 1111100110001 1111001100001
グループ1 0011100110011 0011001100011
グループ2 0111100110011 0111001100011
グループ3 1111100110011 1111001100011
グループ4 0000110011100 0000011001100
グループ5 1000110011100 1000011001100
グループ6 1100110011100 1100011001100
グループ4 0000110011110 0000011001110
グループ5 1000110011110 1000011001110
グループ6 1100110011110 1100011001110
グループ4 0000110011111 0000011001111
グループ5 1000110011111 1000011001111
グループ6 1100110011111 1100011001111
テーブル2−2
F T
グループ7 001110000 001100000
グループ8 011110000 011100000
グループ9 111110000 111100000
グループ7 001110001 001100001
グループ8 011110001 011100001
グループ9 111110001 111100001
グループ7 001110011 001100011
グループ8 011110011 011100011
グループ9 111110011 111100011
グループ10 000011100 000001100
グループ11 000011110 000001110
グループ12 000011111 000001111
グループ10 100011100 100001100
グループ11 100011110 100001110
グループ12 100011111 100001111
グループ10 110011100 110001100
グループ11 110011110 110001110
グループ12 110011111 110001111
グループ15 00111001100 00110011100
グループ15 01111001100 01110011100
グループ15 11111001100 11110011100
グループ15 00111001110 00110011110
グループ15 01111001110 01110011110
グループ15 11111001110 11110011110
グループ15 00111001111 00110011111
グループ15 01111001111 01110011111
グループ15 11111001111 11110011111
グループ16 00001100000 00000110000
グループ16 10001100000 10000110000
グループ16 11001100000 11000110000
グループ16 00001100001 00000110001
グループ16 10001100001 10000110001
グループ16 11001100001 11000110001
グループ16 00001100011 00000110011
グループ16 10001100011 10000110011
グループ16 11001100011 11000110011
グループ7 0011100110000 0011001100000
グループ8 0111100110000 0111001100000
グループ9 1111100110000 1111001100000
グループ7 0011100110001 0011001100001
グループ8 0111100110001 0111001100001
グループ9 1111100110001 1111001100001
グループ7 0011100110011 0011001100011
グループ8 0111100110011 0111001100011
グループ9 1111100110011 1111001100011
グループ10 0000110011100 0000011001100
グループ11 1000110011100 1000011001100
グループ12 1100110011100 1100011001100
グループ10 0000110011110 0000011001110
グループ11 1000110011110 1000011001110
グループ12 1100110011110 1100011001110
グループ10 0000110011111 0000011001111
グループ11 1000110011111 1000011001111
グループ12 1100110011111 1100011001111
本発明の基本原理を説明するために示す波形図。 本発明の基本原理を説明するために示す分布図。 本発明の一実施の形態を示すブロック図。 本発明の動作を説明するために示したフローチャート。 本発明の他の実施の形態を示すブロック図。 本発明のさらに他の実施の形態を示すブロック図。 本発明のさらにまた他の実施の形態を示すブロック図。 図6、図7の第2の評価値算出器の例を示すブロック図。 図6、図7の第2の評価値算出器の他の例を示すブロック図。 図6、図7の第2の評価値算出器のさらに他の例を示すブロック図。
符号の説明
101…光ディスク、102…光ヘッド装置、105…等化器、106…ビタビ復号器、107、108…評価値算出器。

Claims (16)

  1. 記録媒体からPRML(パーシャルレスポンスアンドマキシマムライクリーフッド)識別方式を用いて再生した再生等化信号を評価する場合、
    所定ビット系列対と識別データとの対応を検出する手順と、
    対応が検出された場合にはビット系列とその対の理想応答を算出する手順と、
    2つの前記理想応答と等化信号とのユークリッド距離を算出する手順と、
    2つのユークリッド距離の差を求める手順と、
    前記ユークリッド距離の差の平均と標準偏差を算出する手順と、
    平均と標準偏差と前記所定ビット系列の出現確率と所定ビット系列対のハミング距離とから前記再生信号の品質評価値を算出する手順と
    を備えたことを特徴とする信号評価方法。
  2. 前記品質評価値を第1の評価値とし、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から求められる目標信号と、クロック周期毎の再生等化信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出し、この等化誤差の自己相関に基づいて信号品質を評価する方法による評価値を第2の評価値とし、この第2の評価値と前記第1の評価値とを併用して、最終的な評価を得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の信号評価方法。
  3. 前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記再生信号の誤り訂正を行なう誤り訂正復号器からの媒体欠陥を主要因とする第3評価値とから、最終的な評価を得るようにしたことを特徴とする請求項2記載の信号評価方法。
  4. 前記品質評価値を第1の評価値とし、この第1の評価値と、前記再生信号の誤り訂正を行なう誤り訂正復号器からの媒体欠陥を主要因とする第3評価値とから、最終的な評価を得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の信号評価方法。
  5. 前記評価値の算出に、等化信号100000チャネルビット分以上を用いることを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれかに記載の信号評価方法。
  6. 記録媒体からPRML(パーシャルレスポンスアンドマキシマムライクリーフッド)識別方式を用いて再生した再生信号を得る情報記録再生装置あるいは情報再生装置において、
    再生信号の評価手段として、
    所定ビット系列対と識別データとの対応を検出する手段と、
    対応が検出された場合にはビット系列とその対の理想応答を算出する手段と、
    2つの前記理想応答と等化信号とのユークリッド距離を算出する手段と、
    2つのユークリッド距離の差を求める手段と、
    前記ユークリッド距離の差の平均と標準偏差を算出する手段と、
    平均と標準偏差と前記所定ビット系列の出現確率と所定ビット系列対のハミング距離とから前記再生信号の品質評価値を算出する手段と
    を備えたことを特徴とする情報記録再生装置あるいは情報再生装置。
  7. 前記平均と標準偏差から算出される値を用いて、記録波形の調整を行う手段をさらに有したことを特徴とする請求項6記載の情報再生装置。
  8. 請求項1又は2又は3又は4のいずれかの信号評価方法により評価値を求め、記録波形の調整、再生信号のオフセット調整、ゲイン調整、等化係数調整、トラック調整、フォーカス調整、チルト調整、球面収差調整の少なくとも1つの処理を行う手段を有した情報記録再生装置あるいは情報再生装置。
  9. 前記評価値の算出には、等化信号100000チャネルビット分以上を用いることを特徴とする請求項5、6、7のいずれかに記載の装置。
  10. 情報記録媒体において、PRML(パーシャルレスポンスアンドマキシマムライクリーフッド)識別方式を用いて再生した再生信号を評価する場合、
    所定ビット系列対と識別データとの対応を検出し、
    対応が検出された場合にはビット系列とその対の理想応答を算出し、
    2つの前記理想応答と等化信号とのユークリッド距離を算出し、
    2つのユークリッド距離の差を求め、
    前記ユークリッド距離の差の平均と標準偏差を算出し、
    平均と標準偏差と前記所定ビット系列の出現確率と所定ビット系列対のハミング距離とから前記再生信号の品質評価値を算出したとき、
    前記評価値が1×10−3以下となることを特徴とする情報記録媒体。
  11. 前記品質評価値を第1の評価とし、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から求められる目標信号と、クロック周期毎の再生等化信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出し、この等化誤差の自己相関に基づいて信号品質を評価する方法による評価値を第2の評価値とし、この第2の評価値と前記第1の評価値とを併用して、最終的な評価を得た場合、
    前記第1の評価値が1×10−3以下であり、かつ、前記第2の評価値が12以上となることを特徴とする請求項10記載の情報記録媒体。
  12. 前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記再生信号の誤り訂正を行なう誤り訂正復号器からの媒体欠陥を主要因とする第3評価値とから、最終的な評価を得るようにした場合、前記第1の評価値が1×10−3以下であり、かつ、前記第2の評価値が12以上であり、かつ、前記第3の評価値が連続する8ECCブロックの中で280以下となることを特徴とする請求項11記載の情報記録媒体。
  13. 前記品質評価値を第1の評価とし、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から求められる目標信号と、クロック周期毎の再生等化信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出し、この等化誤差の自己相関に基づいて信号品質を評価する方法による評価値を第2の評価値とし、この第2の評価値と前記第1の評価値とを併用して、最終的な評価を得た場合、
    前記第2の評価値が15以上となることを特徴とする請求項10記載の情報記録媒体。
  14. 情報記録媒体において、PRML(パーシャルレスポンスアンドマキシマムライクリーフッド)識別方式を用いて再生した再生信号を評価する場合、
    所定ビット系列対と識別データとの対応を検出し、
    対応が検出された場合にはビット系列とその対の理想応答を算出し、
    2つの前記理想応答と等化信号とのユークリッド距離を算出し、
    2つのユークリッド距離の差を求め、
    前記ユークリッド距離の差の平均と標準偏差を算出し、
    平均と標準偏差と前記所定ビット系列の出現確率と所定ビット系列対のハミング距離とから前記再生信号の品質評価値を算出したとき、
    前記評価値が5×10−5以下となることを特徴とする情報記録媒体。
  15. 前記品質評価値を第1の評価とし、所定のデータ列及び所定のパーシャルレスポンス特性から求められる目標信号と、クロック周期毎の再生信号との差異である等化誤差をクロック周期毎に算出し、この等化誤差の自己相関に基づいて信号品質を評価する方法による評価値を第2の評価値とし、この第2の評価値と前記第1の評価値とを併用して、最終的な評価を得た場合、
    前記第1の評価値が5×10−5以下であり、かつ、前記第2の評価値が15以上となることを特徴とする請求項14記載の情報記録媒体。
  16. 前記第1の評価値および前記第2の評価値と、前記再生信号の誤り訂正を行なう誤り訂正復号器からの媒体欠陥を主要因とする第3評価値とから、最終的な評価を得るようにした場合、前記第1の評価値が5×10−5以下であり、かつ、前記第2の評価値が15以上であり、かつ、前記第3の評価値が連続する8ECCブロックの中で280以下となることを特徴とする請求項15記載の情報記録媒体。
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