JP2008291867A - 複合ダンパー - Google Patents

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衛 雄島
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昌彦 山本
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Abstract

【課題】 ダンパーのサイズを大型化させることなく、高荷重な被支持体を支持できると共に、所望の減衰効果をも得ることのできる複合ダンパーを提供する。
【解決手段】 断面矩形の金属製線材を螺旋状に形成したばね3と、ばね3を内部に埋設せしめた円柱状若しくは円筒状に形成された粘弾性体2とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ダンパーのサイズを大型化させることなく、高荷重な被支持体を支持できると共に、所望の減衰効果をも得ることのできる複合ダンパーに関する。
従来の粘弾性体とばねを組み合わせた複合ダンパーとして、断面円形の金属製線材を螺旋状に形成したばね(コイルばね)を、円筒状のゴム材の内部に埋設させたものがあった(例えば、非特許文献1参照)。
倉敷化工株式会社ホームページの産業防振技術>>防振ゴム>>ラバースプリング(http://www.kuraka.co.jp/sanki/02sangyo/01gom/22kr.html)
上述した従来の複合ダンパーでは、被支持体の荷重をコイルばねで支えつつ、高損失係数を持つゴム材により、外部から印加される衝撃や振動を減衰させるものであった。
しかしながら、このような複合ダンパーでは、被支持体の荷重を支えるに当たり、その機能はコイルばねが支配的に担っており、ゴム材は主に減衰効果を発揮させるためだけに機能するものであった。
すなわち、従来の複合ダンパーに使用されているコイルばねは、断面円形の線材を螺旋状に形成したものであったため、長手方向において、コイルばねの間に介在した部分のゴム材がコイルばねの伸縮に十分に追従して圧縮並びに回復されることがなかった。したがって、ゴム材は被支持体の荷重を支えるという役割を殆ど担っていなかった。
以上より、従来の複合ダンパーは、コイルばねで被支持体を支えつつ、ゴム材で減衰効果を得るという効果は有していたものの、荷重の大きな被支持体に使用するには、より大きなコイルばねを採用するしかないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成でありながらも、減衰効果を確保しつつ、ダンパー本体を大型化させることなく、荷重の大きな被支持体に使用することができる複合ダンパーの提供を課題とする。
請求項1に記載の発明に係る複合ダンパーは、断面矩形の金属製線材を螺旋状に形成したばねと、前記ばねを内部に埋設せしめた円柱状若しくは円筒状に形成された粘弾性体とからなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明に係る複合ダンパーは、前記ばねの外周側若しくは内周側の少なくともひとつにおいて、前記ばねの端側面が前記粘弾性体から露出するように、前記粘弾性体が長手方向全周に渡り除肉されていることを特徴とする。
本発明は、上記の構成としたことにより、以下の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、長手方向において、ばねの間に介在した部分の粘弾性体がばねの伸縮に十分に追従して圧縮並びに回復される。したがって、ばねのみでなく、粘弾性体も被支持体の荷重を支えるという役割を十分に担う。
したがって、減衰効果を確保しつつ、ダンパー本体を大型化させることなく、荷重の大きな被支持体に使用することができる。
請求項2の発明によれば、恒常的に被支持体を支持している状態において、粘弾性体に生じている歪みにより経時変化(最終的には、破断)しうる部分を除肉しているため、複合ダンパーの耐久性が向上する。
実施の形態1.
以下、本発明に係る複合ダンパーの第一の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は本発明の第一の実施形態に係る複合ダンパーの斜視図であり、一部断面図示している。図2は図1に示す複合ダンパーの正面図、図3は図1に示す複合ダンパーの上面図である。図4は図3に示すI−I断面図である。
図1〜図4において、1は複合ダンパーである。複合ダンパー1は、内部に中空部4を備えた円筒状に形成されており、図示しない被支持体を支持し、外部から印加される振動や衝撃を減衰せしめるものである。なお、中空部4を無くした円柱状の複合ダンパーも成り立つが、軽量化や減衰特性の向上等の観点から、中空部4を有した構成の方が好ましい。
2は例えばウレタン樹脂、ゴム材、エラストマー樹脂、シリコーン樹脂など(以下、これら材料を粘弾性材という)により、円筒状に成形された粘弾性体であり、内部にばね3が埋設されている。すなわち、複合ダンパー1は、ばね3が埋設されるように、粘弾性材によりインサート成形してなる。なお、粘弾性体2の材料は、上記に示した材料に限定されるものではなく、粘弾性を有する材料であれば良い。
ばね3は、断面が矩形である線材を螺旋状に形成させたいわゆる角形のコイルばねであり、その材料は例えばばね鋼などに代表される金属である。
2bは粘弾性体2において、ばね3の外周面側を形成する側壁である。同様に、2cは粘弾性体2において、ばね3の内周面側を形成する側壁である。更に、2aは粘弾性体2において、ばね3を構成する各矩形部の間に介在した部分(以下、介在部2aという)である。
以上の通り説明した複合ダンパー1は、図示しない被支持体を支持する際、ばね3及び介在部2aが圧縮されることにより、被支持体の荷重に対する反力を得ている。すなわち、被支持体の荷重が複合ダンパー1に印加された際には、ばね3が圧縮されると同時に、介在部2aも圧縮される。更に詳細に説明すれば、ばね3は断面が矩形であるため、各矩形部の間に介在した介在部2aを高い追従性の下、確実に圧縮並びに回復させることができる。
したがって、荷重の大きな被支持体に対しても、ばね3を大型化させることなく、当該被支持体を支持することができる。発明者の検証によれば、外径50mm、高さ80mmのウレタン(HsA硬度50°)に、外径40mm、高さ80mmの角形のコイルばね(ばね定数66.2N/mm)を埋設させた複合ダンパーにおいて、コイルばね単体に比して、約4〜6倍の荷重の被支持体を支持可能になることが知見されている。
そして、被支持体を支持している状態で、外部から振動や衝撃が印加された場合には、粘弾性体2を構成する各部(側壁2b、2c及び介在部2a)により減衰効果を得、有効に振動や衝撃を減衰させることができる。
以上の通り、本実施形態における複合ダンパー1においては、長手方向において、ばね3の間に介在した介在部2aがばね3の伸縮に十分に追従して圧縮並びに回復される。したがって、ばね3のみでなく、介在部2aも被支持体の荷重を支えるという役割を担う。
したがって、粘弾性体2を構成する各部(側壁2b、2c及び介在部2a)により減衰効果を確保しつつ、ダンパー本体を大型化させることなく、荷重の大きな被支持体に使用することができる。
実施の形態2.
以下、本発明に係る複合ダンパーの第二の実施形態について、図面を用いて説明する。
図5は本発明の第二の実施形態に係る複合ダンパーの斜視図であり、一部断面図示している。図6は図5に示す複合ダンパーの正面図、図7は図5に示す複合ダンパーの上面図である。図8は図7に示すII−II断面図である。
図5〜図8において、10は複合ダンパーである。複合ダンパー10は、第一の実施形態に示した複合ダンパー1に対し、側壁2b、2cの部分を除肉し、ばね3の側端面が露出した構成となったものであり、その他の構成は同一である。
すなわち、図5〜図8において、20は粘弾性体であり、第一の実施形態における粘弾性体2に相当する。40は中空部であり、第一の実施形態における中空部4に相当する。20aは介在部であり、第一の実施形態における介在部2aに相当する。
なお、第二の実施形態においても、第一の実施形態と同様に中空部40を無くした円柱状の複合ダンパーとしても良いが、中空部4を有した構成の方が好ましい。
また、第二の実施形態における複合ダンパー10は、第一の実施形態に示した複合ダンパー1に対し、側壁2b、2cの両方を除肉した構成としたが、これに限らず、どちらか一方のみを除肉した構成も成り立つ。
以下、第二の実施形態における複合ダンパー10の奏する効果について説明する。
第二の実施形態においては、側壁2b、2cを除去しているため、被支持体を恒常的に支持している場合においても、当該被支持体の荷重を受け粘弾性体2に生じている歪みにより、粘弾性体2が経時変化する部位が大幅に減少し、その結果、ダンパーの耐久性の向上が図られている。
もっとも、被支持体の荷重は、第一の実施形態と同様に、ばね3及び介在部20aで受けているため、荷重の大きな被支持体に対し、ダンパーを大型化させることはない。一方、減衰効果は、介在部20aのみで担っている分、第一の実施形態より減衰効果は低下する虞がある。しかしながら、発明者の検証によれば、その低下レベルは微小であり、それ以上に、耐久性向上のメリットが大きいことが知見されている。
ところで、第二の実施形態においては、ばね3の側端面が露出するまで、側壁2b、2cを完全に除肉した構成としたが、これに限らず、例えば1mm以下程度の薄肉の側壁2b、2cを残した構成としてもよい。なお、発明者の検証によれば、薄肉の側壁2b、2cを残した場合にも、上述した経時変化による破断を抑制する効果は十分にあり、ダンパーの耐久性が向上することが知見されている。
以上、本発明に係る複合ダンパーについて、その構成並びに機能及び効果を説明したが、その要旨は、金属製の角形のコイルばねを埋設せしめた円柱状若しくは円筒状に形成された粘弾性体にある。したがって、本要旨を変更しない範囲において、材料、形状、大きさなどは適宜設計変更であることは言うまでもない。
本発明の第一の実施形態に係る複合ダンパーの斜視図である。 図1に示す複合ダンパーの正面図である。 図1に示す複合ダンパーの上面図である。 図3に示すI−I断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る複合ダンパーの斜視図である。 図5に示す複合ダンパーの正面図である。 図5に示す複合ダンパーの上面図である。 図7に示すII−II断面図である。
符号の説明
1、10 複合ダンパー
2、20 粘弾性体
3 ばね

Claims (2)

  1. 断面矩形の金属製線材を螺旋状に形成したばねと、
    前記ばねを内部に埋設せしめた円柱状若しくは円筒状に形成された粘弾性体
    とからなる
    ことを特徴とする複合ダンパー。
  2. 前記ばねの外周側若しくは内周側の少なくともひとつにおいて、
    前記ばねの端側面が前記粘弾性体から露出するように、
    前記粘弾性体が長手方向全周に渡り除肉されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合ダンパー。
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