JP2008291684A - 遠心羽根車、遠心ファン装置及び電子機器 - Google Patents

遠心羽根車、遠心ファン装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な形状でなく、低騒音の遠心羽根車、遠心ファン装置及びこの遠心ファン装置を搭載した電子機器を提供すること。
【解決手段】
遠心羽根車10の中央には、略円筒形状のボス部11が設けられており、ボス部11の周囲に複数の羽根12が配置されている。ボス部11とこれら複数の羽根12は連結部14により連結されており、複数の羽根12は、連結部14の周縁部に立設されている。各羽根12の隙間の空気の流れが層流となるように、当該隙間の距離及び各羽根12の遠心方向の長さが設定されている。これにより、羽根12が複雑な形状でなくても、低騒音化を実現することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、遠心方向に送風する遠心ファン装置、これに搭載された遠心羽根車、遠心ファン装置を搭載した電子機器に関する。
従来から、ファン装置の技術分野では、羽根車に設けられた羽根の形状が工夫されることで、送風効率の向上及び低騒音化が図られてきた(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、羽根車の羽根が作り出す空気の渦が騒音の原因とされている。そこで、特許文献1のファンでは、羽根(2)の厚さが羽根車(1a)の内周側から遠心方向に羽根の中央付近まで徐々に厚くなるように、かつ、その央付近から羽根車(1a)の外周側にかけて徐々に薄くなるように、当該羽根(2)が形成されている。また、その羽根(2)の羽根車(1a)の回転方向に向かう面の反対側の面(2S)が、回転方向に対してなめらかな凹形状となっている。
特許3757802号公報(段落[0018]、[0095]、図44、45)
特許文献1のファンの羽根(2)の形状は一般の遠心ファンの羽根に比べ、形状の精度が要求される。特に、羽根(2)を有するファンを小型化して製造しようとする場合、羽根(2)の形状を確保することが難しくなってくる。また、騒音を低減するためにさらなる改良も必要と考えられる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、複雑な形状でなく、低騒音の遠心羽根車、遠心ファン装置及びこの遠心ファン装置を搭載した電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る遠心羽根車は、ボス部と、前記ボス部の周囲に配置された複数の羽根であって、前記各羽根の隙間の気体の流れが層流となるように、前記各羽根の隙間の距離及び前記各羽根の遠心方向の長さが設定された複数の羽根と、前記ボス部と前記複数の羽根とを連結する連結部とを具備する。
すなわち、本発明では、各羽根の隙間の距離は、一般的な羽根車の羽根の隙間の距離に比べ狭く形成されている。これにより、羽根の形状が特別に複雑な形状でなくても、騒音を低減することができる。
本発明において、直径1mmの円管流路における臨界レイノルズ数2300が成立する場合であって、前記遠心羽根車の直径が20〜40mm前記遠心羽根車の回転軸方向における前記各羽根の長さが10mm、前記各羽根の隙間の距離が0.5〜1mmである場合、矩形管の流路とされた前記各羽根の隙間の臨界レイノルズ数が2200〜4200である。
あるいは、前記遠心羽根車の直径が20〜40mmで、前記遠心羽根車が回転数6000〜8000rpmで回転する場合に、前記各羽根の隙間の距離が0.5〜1mm、前記各羽根の遠心方向の長さが4.89〜10.35mmである。
一方、直径1mmの円管流路における臨界レイノルズ数2300が成立する場合であって、前記遠心羽根車の直径が60〜100mm、前記遠心羽根車の回転軸方向における前記各羽根の長さが25mm、前記各羽根の隙間の距離が0.55〜1.1mmである場合、矩形管の流路とされた前記各羽根の隙間の臨界レイノルズ数が2500〜7000である。
あるいは、前記遠心羽根車の直径が60〜100mmで、前記遠心羽根車が回転数1500〜2500rpmで回転する場合に、前記各羽根の隙間の距離が0.55〜1.1mm、前記各羽根の遠心方向の長さが5.55〜17.28mmである。
本発明に係る遠心ファン装置は、ボス部と、前記ボス部の周囲に配置された複数の羽根であって、前記各羽根の隙間の距離の気体の流れが層流となるように、前記各羽根の隙間の距離及び前記各羽根の遠心方向の長さが設定された複数の羽根と、前記ボス部と前記複数の羽根とを連結する連結部とを有する遠心羽根車と、前記遠心羽根車を収容するハウジングとを具備する。
本発明に係る電子機器は、(a)筐体と、(b)ボス部と、前記ボス部の周囲に配置された複数の羽根であって、前記各羽根の隙間の距離の気体の流れが層流となるように、前記各羽根の隙間の距離及び前記各羽根の遠心方向の長さが設定された複数の羽根と、前記ボス部と前記複数の羽根とを連結する連結部とを有する遠心羽根車と、前記遠心羽根車を収容するハウジングとを有し、前記筐体内に設けられた遠心ファン装置とを具備する。
以上のように、本発明によれば、遠心羽根車を複雑な形状にすることなく、低騒音化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る遠心ファン装置を示す分解斜視図である。図2は、遠心ファン装置100の内部構造を示す断面図である。図3は、一実施の形態に係る遠心羽根車を示す斜視図である。
遠心ファン装置100は、遠心羽根車10と、ハウジング20と、ステータ30とにより構成されている。
遠心羽根車10の中央には、略円筒形状のボス部11が設けられており、ボス部11の周囲に複数の羽根12が配置されている。ボス部11とこれら複数の羽根12は連結部14により連結されており、複数の羽根12は、連結部14の周縁部に立設されている。遠心羽根車10の直径(外径)φは、20〜40mm、あるいは、60〜100mmとされている。
遠心羽根車10は、典型的には、樹脂で構成される。しかし、樹脂に限られず、金属、またはその他の材料でもよい。
ハウジング20は、略直方体の形状をしており、上面21a、下面21b及び側面21cを有している。典型的には、ハウジング20は、例えば本体20aと、本体20aの上部に装着されるカバー部材20bとを有する。上面21aと下面21bの略中央には略円形の上部吸気口22aと下部吸気口22bとがそれぞれ設けられ、側面21cには排気口23が設けられている。ハウジング20内には、遠心羽根車10を収容し、内壁面21dによって形成された空間が設けられている。この内壁面21dの一部には、舌部24が形成されている。
下部吸気口22bの中央には、下部吸気口22bの外周縁から延びるリブ25と一体的に設けられた保持板26が配置されている。この保持板26上に、ステータ30を含むモータを駆動する回路基板34が載置される。
図2に示すように、ステータ30は、コイルを備えたコア33、軸受32等により構成されている。遠心羽根車10のボス部11の内部には、ヨーク42、マグネット41等が設けられている。軸受32により支持された回転シャフト31にボス部11が固定されることで、ボス部11がステータ30に接続されている。回転シャフト31、ヨーク42、マグネット41、ボス部11等によりロータが構成される。
図4は、遠心羽根車10の各羽根12の拡大平面図である。遠心羽根車10の各羽根12は、該各羽根12の隙間の空気の流れが層流となるように、各羽根12の隙間の距離a及び各羽根12の遠心方向の長さbが設定されている。すなわち、各羽根12の隙間の空気の流れに乱流が発生しないように、上記a、bの値が設定されている。
具体的には、本実施の形態に係る遠心羽根車10は、以下のように設計されている。
直径φ=20〜40mmの遠心羽根車10が回転数6000〜8000rpmで回転する場合、a=0.5〜1mm、b=4.89〜10.35mmとされている。
あるいは、φ=60〜100mmの遠心羽根車10が回転数1500〜2500rpmで回転する場合、a=0.55〜1.1mm、b=5.55〜17.28mmとされている。
なお、各羽根12の厚さeは、例えば0.6mmであるが、層流の発生の観点からは、特にこれに限定されることはない。後にも説明するように、各羽根12における空気が流入する側(高圧側)の形状が、鋭く、細い形状であれば、厚さeは特に限定されない。
次に、上述のように構成された遠心ファン装置100の作用について説明する。
コイルに電圧が加えられると、遠心羽根車10が所定の速度で回転し、ハウジング20外の空気が上部吸気口22a及び下部吸気口22bを介してハウジング20内に吸い込まれる。すなわち、回転軸方向(Z軸方向)の気流が発生する。ハウジング20内に吸い込まれた空気は、遠心方向へ流され、排気口23より排出される。各羽根12の隙間の気流は層流となるので、騒音が抑制される。
以上のように、本実施の形態では、各羽根12の隙間の空気の流れが層流となるように、当該隙間の距離及び各羽根12の遠心方向の長さが設定されているので、羽根12が、上記特許文献1に記載のように複雑な形状でなくても、低騒音化を実現することができる。
上記したように、遠心羽根車10の羽根12の形状がほぼ平板形状であるので、各羽根12の隙間の空気の流れは、矩形管内の空気の流れに近似することができる。以下、このように各羽根12が矩形管で近似できることに基いて、臨界レイノルズ数の導出について説明する。
1.まず、平板境界層の流れについて説明する。
図5は、平板上の空気の流れを模式的に示した図である。横軸及び縦軸を、それぞれ長さx、yとしている。x軸の大きさが増す方向に空気が流れているとする。平板150上を流れる空気は、図に示すようにx軸方向に層流境界層(長さxt)、遷移境界層及び乱流境界層を構成する。遷移境界層の始まりは、層流が平板150から剥離する始まりである。
空気の動粘性係数をν、空気の流速(代表速度)をUとすると、平板150上における臨界レイノルズ数Recは、次のように表せる。
Rec=U・xt/ν・・・(1)
なお、式(1)、及び以降の明細書中のすべての式はMKS単位で示している。
2.次に、矩形管内の流れについて説明する。
図6は、矩形管の断面図である。空気の流れを等速度線で表している。矩形管内には、中央の主流と、4つのコーナーへ向かう二次流れとが存在する。主流の等速度線は、ゆるやかに湾曲する。このため、壁面せん断応力は、管壁周囲の場所によって異なる。
壁面せん断応力τw、管長lの圧力降下ΔP、管断面積A、ぬれ縁長さ(流路断面の周囲の長さ)Lを用いると、矩形管内の流れにおける力のつり合いは、次式のように表せる。
AΔP=Llτw・・・(2)
τwを管の摩擦係数λで表し、m=A/Lとすると、式(2)は、
ΔP=λ(l/4m)(ρ・v2/2)・・・(3)
となる。
λの定義式において、円管の直径(流路径)dを次式(4)で置き換えればよいことになる。
h=4A/L=4m・・・(4)
(dh:水力直径(または等価直径))
よって、矩形管のレイノルズ数は、
Re=v・4m/ν=v・dh/ν・・・(5)
となる。
(a)直径φ20〜40mmの遠心羽根車について
φ20〜40mmの遠心羽根車10の各羽根12の隙間(以下、羽根隙間という場合もある。)での空気の流れは、図7に示すように、上記のような矩形管内での空気の流れと実質的に同じになる。特に、φ20〜40mmの遠心羽根車の羽根隙間での空気の流れは、正方形管内での空気の流れと実質的に同じである。正方形管内では、層流から乱流へ移行する遷移における臨界レイノルズ数Recは、2300である。
φ20〜40mmの遠心羽根車10において、いま、羽根12の高さを10mm(c=10mm)とする。羽根12の高さとは、遠心羽根車10の回転軸方向における羽根12の長さである。円管の直径d=1mm(流路断面積=2π・(0.5)2)で、式(1)よりRec=U・d/ν=2300が成り立つとする。式(4)より、
h=4A/L=4・10・0.5/(10+10+0.5+0.5)=20/21・・・(6)
となる。式(6)において最小0.5mmの羽根隙間の距離を対象としている。したがって、
Rec×20/21=2190.5≒2200・・・(7)
となる。φ20〜40mmの遠心羽根車において内周と外周の流速差は2倍と定義している。
連続の式より、
11=A22・・・(8)
(A1、A2は流路断面積、v1、v2は流速)
したがって、流路断面積は2倍程度まで許容できる。
以上より、1mm(0.5mmの2倍)の羽根隙間までを考慮すると、矩形管の等価的な直径dhは、
h=4A/L=4・10・1/(10+10+1+1)=20/11・・・(9)
よって、
Rec×20/11=4181.8≒4200・・・(10)
となる。
したがって、φ20〜40mmの遠心羽根車では、レイノルズ数2200〜4200までが層流と考えられる。
なお、上記したように、円管の直径d=1mmで、Rec=U・d/ν=2300が成り立つことを前提とした。これは、本実施の形態に係る遠心羽根車10の羽根隙間(等価直径dh)が0.5〜1mmであり同等であること、及びレイノルズ数の計算が容易であることによる。
(b)φ60〜100mmの遠心羽根車について
一方、φ60〜100mmの遠心羽根車の羽根隙間での空気の流れは、長方形管内での空気の流れと実質的に同じである。長方形管内では、層流から乱流へ移行する遷移における臨界レイノルズ数Recは、3300である。
φ20〜40mmの遠心羽根車において、いま、羽根12の高さを25mm(図2においてc=25mm)とする。この場合、式(6)のdhは、
h=4A/L=4・25・0.55/(25+25+0.55+0.55)=55/51.5・・・(11)
となる。式(11)において最小0.55m mの羽根隙間の距離を対象としている。したがって、Rec=2300とした場合、
Rec×55/51.5=2456.3≒2500・・・(12)
となる。φ60〜100mmの遠心羽根車の場合も内周と外周の流速差は2倍と定義している。
以上より、1.1mm(0.55mmの2倍)の羽根隙間までを考慮すると、
h=4A/L=4・25・1.1/(25+25+1.1+1.1)=110/52.2・・・(13)
上記したように、Rec=3300が限界とした場合、
Rec×110/52.2=6954.0≒7000・・・(14)
となる。
したがって、φ60〜100mmの遠心羽根車では、レイノルズ数2500〜7000までが層流と考えられる。
図8及び図9は、臨界レイノルズ数Rec、遠心羽根車10の直径φ、遠心羽根車10の回転速度[rpm]、羽根隙間の距離(層流境界層厚さa)、各羽根12の遠心方向の長さ(羽根長)b、羽根12のピッチdの関係の理論値を示す表である。図8がφ20〜40mmの遠心羽根車を示し、図9がφ60〜100mmの遠心羽根車を示している。羽根12のピッチdは、上記した羽根12の厚さeと、層流境界層厚さaとの差で決まる値であり、ここでは、e=0.6としている。層流境界層厚さaは、羽根12のピッチdから0.6を差し引いた値となる。値a、b、dの単位は[mm]である。
図8において、破線で囲まれる範囲が、層流境界層厚さa=0.5〜1mmの範囲であり、この範囲における羽根長bが、b=4.89〜10.35mmとされている。図9において、破線で囲まれる範囲が、層流境界層厚さa=0.55〜1.1mmの範囲であり、この範囲における羽根長bが、b=5.55〜17.28mmの範囲である。
図10、図11及び図12は、図8に示した表のデータを示すグラフである。図13及び図14は、図9に示した表のデータを示すグラフである。
図15は、本発明者らが試作した遠心羽根車10により騒音を実測したときの結果を示すグラフである。横軸が羽根12のピッチdを示し、縦軸は騒音を示している。上記したように、層流境界層厚さaは、羽根12のピッチdから0.6を差し引いた値となるので、騒音レベルが低くなる最適なピッチを1〜1.5mmとすると、今回の実測では、最適な層流境界層厚さaは、0.4〜0.9となる。この実験で用いられた遠心羽根車10の設計は、φ80mm、羽根長b=8mmで、回転数は1800rpmである。これは、図9の特に太線で示した理論値に最も近い結果となった。
図16、図17及び図18は、上記実験で用いられた遠心羽根車10のうちの1つを示す写真である。
次に、物体の形状の観点から、物体の周りの空気の流れについて説明する。図19は、その説明のための図である。
図19(A)に示すように、物体160が物体160の左側から空気の流れを受けると、空気は物体により剥離される。そうすると、物体160の左側に高圧の領域が形成され、右側に低圧の領域が形成される。物体160の全表面にわたり圧力を積分すると、物体160の左側に形成される高圧領域と、右側に形成される低圧領域との圧力差により抗力が発生する。この抗力は物体160の形状に依存する。
図19(B)に示すように、鈍頭の物体170の場合、剥離現象が顕著になり抗力が支配的となる。抗力Dは、下記の式で表せる。
D=CD・ρ・U2・S/2・・・(15)
D:抗力係数、ρ:流体の密度、U:物体と流体の相対速度、S:物体の基準面積。
図20は、種々の物体の抗力係数を示す(出典:JSMEテキストシリーズ 流体力学 日本機械学会)。上記したように、遠心羽根車10の羽根12の厚さeは0.6mmと薄いので、流線形物体と考えてよい。0.6mmに限られず、例えば1.5mm以下程度であれば、剥離現象を抑えることができる。
図21は、上記遠心ファン装置100を備える電子機器として、ラップトップ型のPC(Personal Computer)を示す斜視図である。
PC500の筐体2の側面には、開口5が設けられている。遠心ファン装置100の排気口23(図1参照)には、ヒートシンク6が取り付けられている。遠心ファン装置100は、ヒートシンク6が開口5と対面するように、筐体2内に配置されている。これにより、遠心ファン装置100から排出された空気に含まれる熱は、ヒートシンク6に伝達されるとともに開口5を介してその空気が外部に排出される。
なお、PC500内の図示しないCPU等の発熱源と、ヒートシンク6とがヒートパイプ等により熱的に接続されていてもよい。
電子機器としては、PC(Personal Computer)に限らず、PDA(Personal Digital Assistance)、電子辞書、カメラ、ディスプレイ装置、オーディオ/ビジュアル機器、プロジェクタ、携帯電話、ゲーム機器、カーナビゲーション機器、ロボット機器、その他の電化製品等が挙げられる。
本発明の一実施の形態に係る遠心ファン装置を示す分解斜視図である。 遠心ファン装置の内部構造を示す断面図である。 一実施の形態に係る遠心羽根車を示す斜視図である。 遠心羽根車の各羽根の拡大平面図である。 平板上の空気の流れを模式的に示した図である。 矩形管の断面図である。 矩形管内での空気の流れと同等な羽根隙間の空気の流れを示す図である。 臨界レイノルズ数、遠心羽根車の直径(20〜40mm)、回転速度、層流境界層厚さ、羽根長、羽根のピッチdの関係の理論値を示す表である。 臨界レイノルズ数、遠心羽根車の直径(60〜100mm)、回転速度、層流境界層厚さ、羽根長、羽根のピッチdの関係の理論値を示す表である。 図8の回転数6000rpm及び6500rpmのときのデータを示すグラフである。 図8の回転数7000rpm及び7500rpmのときのデータを示すグラフである。 図8の回転数8000rpmのときのデータを示すグラフである。 図9の回転数1500rpm及び1800rpmのときのデータを示すグラフである。 図9の回転数2000rpm及び2500rpmのときのデータを示すグラフである。 本発明者らが実際に試作した遠心羽根車により騒音を実測したときの結果を示すグラフである。 上記実験で用いられた遠心羽根車のうちの1つを示す写真である(斜視)。 その側面の写真である。 その羽根を拡大した写真である)。 物体の形状の観点から、物体の周りの空気の流れについて説明するための図である。 種々の物体の抗力係数を示す図である。 上記遠心ファン装置を備える電子機器として、ラップトップ型のPCを示す斜視図である。
符号の説明
a…各羽根の隙間の距離
b…各羽根12の遠心方向の長さ
φ…遠心羽根車の直径(外径)
10…遠心羽根車
11…ボス部
12…羽根
14…連結部
20…ハウジング
100…遠心ファン装置
500…電子機器(PC)

Claims (7)

  1. ボス部と、
    前記ボス部の周囲に配置された複数の羽根であって、前記各羽根の隙間の気体の流れが層流となるように、前記各羽根の隙間の距離及び前記各羽根の遠心方向の長さが設定された複数の羽根と、
    前記ボス部と前記複数の羽根とを連結する連結部と
    を具備することを特徴とする遠心羽根車。
  2. 請求項1に記載の遠心羽根車であって、
    直径1mmの円管流路における臨界レイノルズ数2300が成立する場合であって、前記遠心羽根車の直径が20〜40mm前記遠心羽根車の回転軸方向における前記各羽根の長さが10mm、前記各羽根の隙間の距離が0.5〜1mmである場合、
    矩形管の流路とされた前記各羽根の隙間の臨界レイノルズ数が2200〜4200であることを特徴とする遠心羽根車。
  3. 請求項1に記載の遠心羽根車であって、
    前記遠心羽根車の直径が20〜40mmで、前記遠心羽根車が回転数6000〜8000rpmで回転する場合に、
    前記各羽根の隙間の距離が0.5〜1mm、
    前記各羽根の遠心方向の長さが4.89〜10.35mm
    であることを特徴とする遠心羽根車。
  4. 請求項1に記載の遠心羽根車であって、
    直径1mmの円管流路における臨界レイノルズ数2300が成立する場合であって、前記遠心羽根車の直径が60〜100mm、前記遠心羽根車の回転軸方向における前記各羽根の長さが25mm、前記各羽根の隙間の距離が0.55〜1.1mmである場合、
    矩形管の流路とされた前記各羽根の隙間の臨界レイノルズ数が2500〜7000であることを特徴とする遠心羽根車。
  5. 請求項1に記載の遠心羽根車であって、
    前記遠心羽根車の直径が60〜100mmで、前記遠心羽根車が回転数1500〜2500rpmで回転する場合に、
    前記各羽根の隙間の距離が0.55〜1.1mm、
    前記各羽根の遠心方向の長さが5.55〜17.28mm
    であることを特徴とする遠心羽根車。
  6. ボス部と、前記ボス部の周囲に配置された複数の羽根であって、前記各羽根の隙間の距離の気体の流れが層流となるように、前記各羽根の隙間の距離及び前記各羽根の遠心方向の長さが設定された複数の羽根と、前記ボス部と前記複数の羽根とを連結する連結部とを有する遠心羽根車と、
    前記遠心羽根車を収容するハウジングと
    を具備することを特徴とする遠心ファン装置。
  7. 筐体と、
    ボス部と、前記ボス部の周囲に配置された複数の羽根であって、前記各羽根の隙間の距離の気体の流れが層流となるように、前記各羽根の隙間の距離及び前記各羽根の遠心方向の長さが設定された複数の羽根と、前記ボス部と前記複数の羽根とを連結する連結部とを有する遠心羽根車と、前記遠心羽根車を収容するハウジングとを有し、前記筐体内に設けられた遠心ファン装置と
    を具備することを特徴とする電子機器。
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