JP2008291465A - アンカー及びアンカー打ち込み方法 - Google Patents

アンカー及びアンカー打ち込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】引き抜き抵抗力の大きい引き抜け抵抗部を備えたアンカーを提供する。
【解決手段】本発明のアンカー1は、先端筒体2と、後端筒体3と、後端筒体3の筒の後端開口縁から後端筒体3及び先端筒体2の筒内に棒を挿入可能なように先端筒体2と後端筒体3とを連結する連結体4とを備え、連結体4が、先端筒体2の筒の後端開口縁と後端筒体3の筒の先端開口縁とを所定距離離して先端筒体2と後端筒体3とを連結する初期状態から後端筒体3の後端開口縁に加えられた力によって地中で拡開変形して地中に係止する引き抜き抵抗部を形成する拡開状態に設定されるとともに、拡開状態から初期状態への戻りを阻止する戻り防止部25を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、引き抜き抵抗力の大きい引き抜け抵抗部を備えたアンカー及びこのアンカーの地中への打ち込み方法に関する。
地中に打ち込まれるアンカーとして、地中で拡開変形して地中に係止する引き抜き抵抗部を備えたものが知られている。
(例えば、特許文献1;2参照)。
特開平11−50454号公報 特開2000−160554号公報
しかしながら、特許文献1のアンカーでは、地中に設置されたアンカーに大きな引き抜き力が加わった場合に、引き抜き抵抗部が元に戻ろうとするので、引き抜き抵抗部の地中に対する引き抜き抵抗力が弱まってしまって、アンカーが地中から引き抜けてしまうという課題があった。特許文献2では、アンカーの軸に沿った方向に引き抜き抵抗部を複数段設けることにより、複数段の引き抜き抵抗部全体で地中に対する引き抜き抵抗力を大きくしている。しかしながら、引き抜き抵抗部を複数段設けるとコストが高くなるという問題がある。また、アンカーに大きな引き抜け力が加わった場合に、個々の引き抜き抵抗部が元に戻ろうとすることには変わりはないので、構造上、大きな引き抜け力に対する引き抜き抵抗力を十分に発揮できるものではないという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、引き抜き抵抗力の大きい引き抜け抵抗部を備えたアンカーを提供する。
本発明のアンカーは、先端筒体と、後端筒体と、後端筒体の筒の後端開口縁から後端筒体及び先端筒体の筒内に棒を挿入可能なように先端筒体と後端筒体とを連結する連結体とを備え、連結体が、先端筒体の筒の後端開口縁と後端筒体の筒の先端開口縁とを所定距離離して先端筒体と後端筒体とを連結する初期状態から後端筒体の後端開口縁に加えられた力によって地中で拡開変形して地中に係止する引き抜き抵抗部を形成する拡開状態に設定されるとともに、拡開状態から初期状態への戻りを阻止する戻り防止部を備えたことを特徴とする。
後端筒体の筒の後端開口縁を介して後端筒体及び先端筒体の筒内に棒を出し入れ可能なように後端筒体と先端筒体とが形成され、先端筒体の先端部には棒の先端部に接触して棒からアンカーを地中に埋める力を受ける力受部を備えたことも特徴とする。
連結体が、先端筒体の外周面に連結された先端板部と、後端筒体の外周面に連結された後端板部と、連結体の中央部と連結体の先端部との間に設けられた中央側先端板部と、連結体の中央部と連結体の後端部との間に設けられた中央側後端板部とを備え、戻り防止部が、中央側先端板部と中央側後端板部との境界付近において中央側先端板部及び中央側後端板部のうちの一方の板部より筒の中心軸の方向に向けて折れ曲がって延長するように形成された切り起こし片により形成され、切り起こし片が、連結体の拡開状態において他方の板部に接触して連結体の拡開状態から初期状態への戻りを阻止したことも特徴する。
先端筒体と後端筒体とが複数の連結体によって連結され、複数の連結体が、先端筒体および後端筒体の筒の周囲に沿って等間隔に配置されたことも特徴とする。
先端筒体、後端筒体及び連結体のうちの1つの部材に、当該1つの部材と地上の固体対象物とを繋ぐためのワイヤを備えたことも特徴とする。
上記アンカーを地中に打ち込むアンカー打ち込み方法は、棒を後端筒体の筒の後端開口縁から後端筒体の筒内及び先端筒体の筒の後端開口を経由して先端筒体の筒内に挿入して棒の先端部を先端筒体に接触させて棒体で先端筒体を押圧することによってアンカーを地中に設置し、その後、棒の外周を覆うように棒に外周に嵌め込まれる筒棒の筒の先端開口縁を後端筒体の筒の後端開口縁に接触させて筒棒で後端筒体を押圧することによって連結体を拡開状態とし、その後、筒体と棒とを地中から引き抜いてアンカーを地中に残したことを特徴とする。
本発明のアンカーによれば、連結体に戻り防止部を備えたので、引き抜き抵抗力の大きい引き抜け抵抗部を備えたアンカーを提供できる。
連結体によって先後に連結されて後端筒体の筒の後端開口縁を介して棒を出し入れ可能なように構成された後端筒体及び先端筒体を備え、先端筒体の先端部5には、棒の先端部に接触して棒からアンカーを地中に埋める力を受ける力受部を備えたので、棒に力を加えることでアンカーを地中に埋め込むことができ、しかも、棒を地中より引き抜くことができるので、アンカー毎にアンカーと共に埋められる棒が必要な構成と比べて、棒の費用を削減でき、引き抜き抵抗力の大きいアンカーを安価に提供できる。
戻り防止部が切り起こし片により形成されたので、戻り防止部を簡単に形成できる。
先端筒体と後端筒体とが複数の連結体によって連結され、複数の連結体が、先端筒体の筒および後端筒体の筒の周囲に沿って等間隔に配置されたので、複数の連結体が筒棒から力を受けて拡開状態となった場合に、拡開した連結体のそれぞれが先端筒体及び後端筒体の周囲において互いに等間隔隔てた位置でバランスよく引き抜け力に抵抗する引き抜け抵抗部を形成するので、アンカーに引き抜け力が加わった場合に地中にバランスよく抵抗するアンカーを提供できる。
先端筒体、後端筒体及び連結体のうちの1つの部材に、当該1つの部材と地上の固体対象物とを繋ぐためのワイヤを備えたので、地中に打ち込まれたアンカーと地上の固定対象物とをワイヤで連結でき、アンカーによって固定対象物を地盤に強固に固定できる。
本発明のアンカー打ち込み方法によれば、筒体と棒とを地中から引き抜いてアンカーを地中に残したので、アンカー毎にアンカーと共に棒を埋める方法と比べて、棒の費用を削減できる。
図1乃至図4は本発明の最良の形態によるアンカーを示す。図1はアンカーの初期状態を正面図で示し、図2はアンカーの初期状態を側面図で示し、図3はアンカーの拡開状態を正面図で示し、図4はアンカーの打ち込み方法を示す。尚、図1の下側を「先端」、上側を「後端」、左側を「左」、右側を「右」、紙面と直交する方向を「前後方向」と定めて説明する。
図1;2に示すように、アンカー1は、先端筒体2、後端筒体3、連結体4を備える。先端筒体2及び後端筒体3は鋼管材により形成され、連結体4は鋼板材により形成される。先端筒体2は、先端部5と円筒や角筒のような筒部6とを備える。先端部5は、円柱や角柱のような柱体の先端側の周面が錐面状に形成された形状である。先端筒体2は、先端部5の柱体の中心軸Cと筒部6の中心軸Cとが一致するように先端部5の後端面7と筒部6の先端開口縁8とが互いに付き合わされた状態で溶接により互いに接合されて形成される。後端筒体3は円筒や角筒のような筒部により形成される。先端筒体2の筒部6と後端筒体3の筒部とが、同一の内径寸法及び外径寸法の筒により形成される。先端部5の柱体後端部9の外径は、先端筒体2や後端筒体3の筒部の筒の外径よりも大きい。先端部5の柱体後端部9の外径を先端筒体2や後端筒体3の筒部の筒の外径よりも大きくしたので、アンカー1を地中92に打ち込んだ際に地面91から地中92に向けて先端筒体2や後端筒体3の外径よりも大きい径の孔を形成できる。このため、後述するように、アンカー1を地中92に埋め込むための力を先端筒体2に伝達した後に地中92に位置する棒51の外周に棒51の外周を覆うように連結体4を拡開させるための力を連結体4に伝達する筒棒55を嵌め込む作業を容易にできる。
連結体4は、先端筒体2および後端筒体3の筒の中心軸Cに沿って延長する長尺板材により形成される。連結体4の先端が先端筒体2の筒の中央よりやや先端側の外周面15に溶接により連結され、連結体4の後端が後端筒体3の筒の先端側の外周面16に溶接により連結される。連結体4は2つ設けられる。2つの連結体4;4は、後端筒体3および先端筒体2の外周面15;16において互いに180度隔てた位置に設けられる。
先端筒体2の筒の後端開口縁11と後端筒体3の筒の先端開口縁12とが所定距離隔てて対向し、かつ、先端筒体2の筒の中心軸Cと後端筒体3の筒の中心軸Cとが一致するように、先端筒体2と後端筒体3とが連結体4によって連結される。
すなわち、連結体4によって、後端筒体3の筒の後端開口縁13を介して後端筒体3及び先端筒体2の筒内に棒51を出し入れ可能にように後端筒体3と先端筒体2とが形成され、先端筒体2の先端部5には、棒51の先端部52に接触して棒51からアンカー1を地中92に埋める力を受ける力受部としての後端面7を備える。
連結体4は、先端板部21、中央側先端板部22、中央側後端板部23、後端板部24、戻り防止部25を備える。先端板部21は、先端筒体2の中央よりやや先端側の外周面15に溶接により連結される。後端板部24は、後端筒体3の先端側の外周面16に溶接により連結される。Mは溶接部である。中央側先端板部22は、連結体4の中央部20と連結体4の先端部との間に設けられる。中央側後端板部23は、連結体4の中央部20と連結体4の後端部との間に設けられる。連結体4の中央部20は、互いに連接した中央側先端板部22と中央側後端板部23との境界により形成される。
戻り防止部25は、中央側先端板部22と中央側後端板部23との境界付近において中央側後端板部の前後両側が先端筒体2及び後端筒体3の筒の中心軸C側に切り起こされて形成された切り起こし片26により形成される。切り起こし片26は、中央側先端板部22に近い先端側が先端筒体2及び後端筒体3の筒の中心軸Cの方向に向けて折れ曲がって延長するように設けられる。
中央側先端板部22と中央側後端板部23との境界部分、即ち、中央側後端板部23の先端部において前後両側が戻り防止部25;25で挟まれて形成された中央板部27は、その前後方向の板幅が、先端板部21、中央側先端板部22、中央側後端板部23、後端板部24のそれぞれの前後方向の板幅よりも狭く形成され、連結体4において戻り防止部25を除いて最も強度の小さい部分に形成される。各板部の前後方向の板幅は、大きい方から並べると、中央側先端板部22、中央側後端板部23、先端板部21、後端板部24、中央板部27、戻り防止部25の順である。
従って、互いに連結される板幅の小さい板部とこの板部よりも板幅の大きい板部との境界部分が連結体4を形成する鋼板材において強度の小さい折れ曲がり予定部31;32;33を形成する。即ち、折れ曲がり予定部31;32;33が、先端板部21と中央側先端板部22との境界付近部分である先端側境界部、中央側先端板部22と中央板部27との境界付近部分である中央側境界部、中央側後端板部23と後端板部24との境界付近部分である後端側境界部により形成される。
連結体4は、初期状態においては、中央部20がその他の部分より先端筒体2および後端筒体3の筒の中心軸Cから離れた位置に設けられる。即ち、初期状態の連結体4は、中央部20を頂点として、先端側が先端筒体2の周面15の方向に傾斜するよう延長し、後端側が後端筒体3の周面16の方向に傾斜するよう延長する形状である。
図3に示すように、筒棒55により後端筒体3の後端開口縁13に力が加えられると連結体4が初期状態から拡開状態となる。即ち、連結体4の中央部20が初期状態よりも先端筒体2および後端筒体3の筒の中心軸Cからさらに離れた状態となって後端筒体3の先端開口縁12が先端筒体2の後端開口縁11に近づいた場合に、戻り防止部25の先端面35が中央側先端板部22の内面36と接触して係止するまで、折れ曲がり予定部31;32;33が折れ曲がることによって、連結体4が地中92に係止する引き抜き抵抗部29を形成する拡開状態となる。連結体4が拡開状態となった後は、連結体4に連結体4を初期状態に戻そうとする引き抜き力が加わったとしても、戻り防止部25の先端面35と中央側先端板部22の内面36との接触係止によって戻り防止部25の先端面35が中央側先端板部22の内面36を押して突っ張っているため、連結体4は初期状態へ戻らない。即ち、連結体4が、先端筒体2の筒の後端開口縁11と後端筒体3の筒の先端開口縁12とを所定距離離して先端筒体2と後端筒体3とを連結する初期状態から後端筒体3の後端開口縁13に加えられた力によって地中92で拡開変形して地中92に係止する引き抜き抵抗部29を形成する拡開状態に設定されるとともに、拡開状態から初期状態への戻りを阻止する戻り防止部25を備える。
連結体4の中央側後端板部23には連結孔41が形成される。この連結孔41には、ワイヤ42の一端が連結される。そして、アンカー1を地中92に埋め込んでワイヤ42の他端を地上に引き出しておき、連結体4を拡開状態にした後に、ワイヤ42の他端を図外の固定対象物と連結する。この場合、戻り防止部25によってアンカー1の引き抜けが防止されるため、アンカー1によって固定対象物が地盤に強固に固定される。尚、ワイヤ42の他端には、固定対象物に連結された図外のロープなどを締結するためのリング43が取り付けられる。
次に、図4を参照し、アンカー1の打ち込み方法を説明する。棒51の先端部52を後端筒体3及び先端筒体2の筒内に挿入してアンカー1の先端筒体2の先端部5を地面91に突き付け(図4(a)参照)、棒51の後端面53を図外のハンマーで打撃してアンカー1を地中92に打ち込む(図4(b)参照)。この際、連結孔41に連結されたワイヤ42を地上に引き出しておく。そして、棒51の外径に合わせた内径に形成された棒51より長い筒棒55を棒51に対して同軸状となるように棒51の外周を覆うように棒51の外周に嵌め込んで筒棒55の先端開口縁56を地中92に位置する後端筒体3の後端開口縁13に突き付ける(図4(c)参照)。そして、筒棒55の後端開口縁57をハンマーで打撃することによって、地中92の後端筒体3の後端開口縁13に力が伝達され、この力により、連結体4の折れ曲がり予定部31;32;33が折れ曲がる(図4(d)参照)。これにより、戻り防止部25の先端面35が中央側先端板部22の内面36と衝突して筒棒55が地中92に沈みにくくなったら打撃を終了する。よって、連結体4が地中92において初期状態から拡開状態となり、戻り防止部25が、連結体4の拡開状態から初期状態への戻りを阻止するので、暴風時などにアンカー1に大きな引き抜け力が加わった場合でもアンカー1の引き抜けが防止され、地盤に対する固定対象物の固定力を大きくできる。筒棒55による打撃を終了したら、棒51と筒棒55とを地中92から引き抜き、打撃によって地面91から地中92に形成された孔58内に土を埋め戻して、アンカー1を地中92に残す(図4(e)参照)。そして、地上に引き出しておいたワイヤ42の他端を例えばテントのような固定対象物に連結することにより、固定対象物がアンカー1によって地盤に強固に固定される。
最良の形態によれば、連結体4に戻り防止部25を備えたので、引き抜き抵抗力の大きい引き抜け抵抗部29を備えたアンカー1を提供でき、アンカー1が地中92から引き抜けてしまうことを防止できる。
最良の形態によれば、連結体4に戻り防止部25を備えたので、特許文献2のようにアンカーの軸に沿って引き抜き抵抗部を複数段設けることなく、アンカー1が地中92から引き抜けてしまうことを防止できるので、引き抜き抵抗力の大きいアンカーを安価に提供できる。
最良の形態によれば、連結体4によって先後に連結されて後端筒体3の筒の後端開口縁13を介して棒51を出し入れ可能なように構成された後端筒体3及び先端筒体2を備え、さらに、先端筒体2が、棒51の先端部52に接触して棒51からアンカー1を地中92に埋める力を受ける力受部としての後端面7を有した先端部5を備えたので、棒51に力を加えることでアンカー1を地中92に埋め込むことができ、しかも、棒51を地中92より引き抜くことができるので、特許文献1;2のように1つ1つのアンカー毎にアンカーと共に埋められる芯体や内管などの棒が必要な構成と比べて、棒の費用を削減できるため、引き抜き抵抗力の大きいアンカーを安価に提供できる。
最良の形態によれば、戻り防止部25を切り起こし片により形成したので、防止部25を簡単に形成できる。
最良の形態によれば、先端筒体2と後端筒体3とが2つの連結体4によって連結され、2つの連結体4;4は、後端筒体3および先端筒体2の外周面15;16において互いに180度隔てた位置に設けられることによって、先端筒体2の筒および後端筒体3の筒の周囲に沿って等間隔に配置されたので、2つの連結体4;4が筒棒51から力を受けて拡開状態となった場合に、拡開した連結体4;4のそれぞれが先端筒体2及び後端筒体3の周囲において互いに180度隔てた位置でバランスよく引き抜け力に抵抗する引き抜け抵抗部29を形成する。即ち、アンカー1に引き抜け力が加わった場合に地中92にバランスよく抵抗するアンカーを、最小限の2つの連結体4;4を備えることによって安価に形成できる。
最良の形態によれば、連結体4に、地上の固定対象物とアンカー1とを繋ぐためのワイヤ42を備えたので、地中92に埋め込まれたアンカー1と地上の固定対象物とをワイヤ42で連結でき、アンカー1によって固定対象物を地盤に強固に固定できる。
本発明のアンカー1は、以下のような場合に効果的に使用できる。
・河川の堤防の土砂部分に固定対象物としての水位計などの観測機器を設置する場合
・水田などの支持地盤が深い場所に固定対象物としての構造物を固定する場合
・工事現場などで固定対象物としてのプレハブハウスなどを固定する場合
・固定対象物としてのペット小屋を固定する場合
・固定対象物としての物干台を庭に固定する場合
・固定対象物としての小型船舶をコンクリート護岸や岸壁でない場所に係留する場合
・固定対象物としての野外看板を固定する場合
・固定対象物としてのテレビアンテナや通信アンテナを固定する場合
・固定対象物としての造園用樹木を植栽して固定する場合
・固定対象物としての農家のビニールハウスを固定する場合
尚、連結体4を2つ以上設けてもよい。例えば、連結体を3つ設ける場合は、先端筒体2及び後端筒体3の外周面において互いに120度隔てた位置にそれぞれ連結体4を設け、連結体4を4つ設ける場合は、先端筒体2及び後端筒体3の外周面において互いに90度隔てた位置にそれぞれ連結体4を設ければよい。即ち、先端筒体2と後端筒体3とが複数の連結体4によって連結され、複数の連結体4が、先端筒体2の筒および後端筒体3の筒の周囲に沿って等間隔に配置されて先端筒体2と後端筒体3の外周面を連結した構成を備えたアンカー1であればよい。
戻り防止部25は、連結体4に1つ以上設ければよい。例えば、戻り防止部25を、連結体4の中央側後端板部23の先端側における前後の中間部や連結体4の中央側後端板部23の先端側における前後のいずれか一方に設けても良い。また、戻り防止部25を、連結体4の中央側先端板部22の後端側に設けても良い。
アンカーの初期状態を示す正面図(最良の形態)。 アンカーの初期状態を示す側面図(最良の形態)。 アンカーの拡開状態を示す正面図(最良の形態)。 アンカーの打ち込み方法の手順を示す図(最良の形態)。
符号の説明
1 アンカー、2 先端筒体、3 後端筒体、4 連結体、
5 先端筒体の先端部、7 先端部の後端面、11;13 後端開口縁、
20 中央部、21 先端板部、22 中央側先端板部、23 中央側後端板部、24 後端板部、25 戻り防止部、26 切り起こし片、
29 引き抜き抵抗部、42 ワイヤ、51 棒、55 筒棒。

Claims (6)

  1. 先端筒体と、後端筒体と、後端筒体の筒の後端開口縁から後端筒体及び先端筒体の筒内に棒を挿入可能なように先端筒体と後端筒体とを連結する連結体とを備え、連結体が、先端筒体の筒の後端開口縁と後端筒体の筒の先端開口縁とを所定距離離して先端筒体と後端筒体とを連結する初期状態から後端筒体の後端開口縁に加えられた力によって地中で拡開変形して地中に係止する引き抜き抵抗部を形成する拡開状態に設定されるとともに、拡開状態から初期状態への戻りを阻止する戻り防止部を備えたことを特徴とするアンカー。
  2. 後端筒体の筒の後端開口縁を介して後端筒体及び先端筒体の筒内に棒を出し入れ可能なように後端筒体と先端筒体とが形成され、先端筒体の先端部には棒の先端部に接触して棒からアンカーを地中に埋める力を受ける力受部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のアンカー。
  3. 連結体が、先端筒体の外周面に連結された先端板部と、後端筒体の外周面に連結された後端板部と、連結体の中央部と連結体の先端部との間に設けられた中央側先端板部と、連結体の中央部と連結体の後端部との間に設けられた中央側後端板部とを備え、戻り防止部が、中央側先端板部と中央側後端板部との境界付近において中央側先端板部及び中央側後端板部のうちの一方の板部より筒の中心軸の方向に向けて折れ曲がって延長するように形成された切り起こし片により形成され、切り起こし片が、連結体の拡開状態において他方の板部に接触して連結体の拡開状態から初期状態への戻りを阻止したことを特徴する請求項1又は請求項2に記載のアンカー。
  4. 先端筒体と後端筒体とが複数の連結体によって連結され、複数の連結体が、先端筒体および後端筒体の筒の周囲に沿って等間隔に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアンカー。
  5. 先端筒体、後端筒体及び連結体のうちの1つの部材に、当該1つの部材と地上の固体対象物とを繋ぐためのワイヤを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアンカー。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアンカーを地中に打ち込むアンカー打ち込み方法であって、棒を後端筒体の筒の後端開口縁から後端筒体の筒内及び先端筒体の筒の後端開口を経由して先端筒体の筒内に挿入して棒の先端部を先端筒体に接触させて棒体で先端筒体を押圧することによってアンカーを地中に設置し、その後、棒の外周を覆うように棒に外周に嵌め込まれる筒棒の筒の先端開口縁を後端筒体の筒の後端開口縁に接触させて筒棒で後端筒体を押圧することによって連結体を拡開状態とし、その後、筒体と棒とを地中から引き抜いてアンカーを地中に残したことを特徴とするアンカー打ち込み方法。
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