JP2000160554A - 拡大型の打込式アンカー部材 - Google Patents
拡大型の打込式アンカー部材Info
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Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 地山などの地中に打ち込まれて大きな引き抜
き抵抗力を発揮する打込式アンカー部材を提供する。 【解決手段】 進入部5の後端に内管6を突設すると共
に内管6を外管9に挿入する。外管9の前端側の部分
は、アンカー片22が周方向に並設されたアンカー筒部
7とされている。外管の後端を、進入部5に向けて前進
させることにより、各アンカー片22は外向きに山形に
屈曲してアンカー体を形成する。アンカー体が形成され
た部分にグラウトを注入するための流出孔14が、内管
6に設けられている。
き抵抗力を発揮する打込式アンカー部材を提供する。 【解決手段】 進入部5の後端に内管6を突設すると共
に内管6を外管9に挿入する。外管9の前端側の部分
は、アンカー片22が周方向に並設されたアンカー筒部
7とされている。外管の後端を、進入部5に向けて前進
させることにより、各アンカー片22は外向きに山形に
屈曲してアンカー体を形成する。アンカー体が形成され
た部分にグラウトを注入するための流出孔14が、内管
6に設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地山等の地中に打
ち込まれて大きな引き抜き抵抗力を発揮する拡大型の打
込式アンカー部材に関するものである。
ち込まれて大きな引き抜き抵抗力を発揮する拡大型の打
込式アンカー部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地山等に鉄筋等のアンカー軸を打ち込む
ことにより、該アンカー軸の周面と地山等との摩擦抵抗
によって所要の引き抜き抵抗力を確保することが行われ
ているが、アンカー軸の単位長さ当たりの引き抜き抵抗
力はそれ程大きなものでないために、所定の引き抜き抵
抗力を確保するためには非常に長いアンカー軸を打ち込
む必要があって、施工性が悪く、又経済的な不利益が伴
う問題があった。
ことにより、該アンカー軸の周面と地山等との摩擦抵抗
によって所要の引き抜き抵抗力を確保することが行われ
ているが、アンカー軸の単位長さ当たりの引き抜き抵抗
力はそれ程大きなものでないために、所定の引き抜き抵
抗力を確保するためには非常に長いアンカー軸を打ち込
む必要があって、施工性が悪く、又経済的な不利益が伴
う問題があった。
【0003】そこで、引き抜き抵抗力の向上を達成する
ために、地山等に挿入された後に拡大部を形成するよう
に構成されたアンカー部材も提案されている。該アンカ
ー部材は、内外二重管構造を有してその先端部分に拡大
機構部が設けられた棒状を呈し、ボーリングマシン等に
よる削孔によって形成された挿入孔内に挿入されて後、
油圧ジャッキ等で内管が引っ張られることにより、前記
拡大機構部が傘状に拡大されてアンカー体が形成される
構成のものであった。そして、該アンカー体が形成され
た部分及び前記挿入孔の間隙部分にグラウトが充填され
ることにより、該グラウトの硬化によって、アンカー部
材の周面摩擦抵抗力だけでなくグラウトで固められたア
ンカー体によっても所定の引き抜き抵抗力を発揮するよ
うに構成されていた。
ために、地山等に挿入された後に拡大部を形成するよう
に構成されたアンカー部材も提案されている。該アンカ
ー部材は、内外二重管構造を有してその先端部分に拡大
機構部が設けられた棒状を呈し、ボーリングマシン等に
よる削孔によって形成された挿入孔内に挿入されて後、
油圧ジャッキ等で内管が引っ張られることにより、前記
拡大機構部が傘状に拡大されてアンカー体が形成される
構成のものであった。そして、該アンカー体が形成され
た部分及び前記挿入孔の間隙部分にグラウトが充填され
ることにより、該グラウトの硬化によって、アンカー部
材の周面摩擦抵抗力だけでなくグラウトで固められたア
ンカー体によっても所定の引き抜き抵抗力を発揮するよ
うに構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記引
っ張り方式による先端拡大型のアンカー部材によるとき
には次のような問題点があった。 (1) ボーリングマシン等で地山等を削孔して形成した挿
入孔に棒状のアンカー部材を挿入していたため、ボーリ
ングマシン等による削孔コストが高くつき、全体として
の施工コストが上昇する問題があった。
っ張り方式による先端拡大型のアンカー部材によるとき
には次のような問題点があった。 (1) ボーリングマシン等で地山等を削孔して形成した挿
入孔に棒状のアンカー部材を挿入していたため、ボーリ
ングマシン等による削孔コストが高くつき、全体として
の施工コストが上昇する問題があった。
【0005】(2) 削孔した後にアンカー部材を挿入する
ため、崩れやすい砂質等の土質状態であるときは削孔が
非常に困難となり、又アンカー部材を挿入する際に挿入
孔が崩落してアンカー部材の挿入が困難となったり、削
孔のやり直しが必要となる事態を招く問題があった。
ため、崩れやすい砂質等の土質状態であるときは削孔が
非常に困難となり、又アンカー部材を挿入する際に挿入
孔が崩落してアンカー部材の挿入が困難となったり、削
孔のやり直しが必要となる事態を招く問題があった。
【0006】(3) アンカー部材の挿入を円滑に行わせる
ためには、アンカー部材の外径に比べて孔径が大きい挿
入孔を形成せざるを得ないが、孔径を大きくすると、挿
入孔に充填するためのグラウト量が多くなる結果を招
く。このようにグラウトを充填するのは、アンカー部材
と地山等とをグラウトの硬化物を介して一体化し、アン
カー部材の周面摩擦抵抗力の増大を図らんとするためで
ある。しかし、大きな孔径の挿入孔にグラウトを多量に
充填して過大な摩擦抵抗部を形成したとしても、使用目
的に応じて設定されたアンカー部材そのものの引き抜き
耐力を越えて前記周面摩擦抵抗力だけを不必要に大きく
するだけであり、全く不経済であった。
ためには、アンカー部材の外径に比べて孔径が大きい挿
入孔を形成せざるを得ないが、孔径を大きくすると、挿
入孔に充填するためのグラウト量が多くなる結果を招
く。このようにグラウトを充填するのは、アンカー部材
と地山等とをグラウトの硬化物を介して一体化し、アン
カー部材の周面摩擦抵抗力の増大を図らんとするためで
ある。しかし、大きな孔径の挿入孔にグラウトを多量に
充填して過大な摩擦抵抗部を形成したとしても、使用目
的に応じて設定されたアンカー部材そのものの引き抜き
耐力を越えて前記周面摩擦抵抗力だけを不必要に大きく
するだけであり、全く不経済であった。
【0007】(4) 又、内管の引っ張りによってアンカー
体を形成するため、アンカー部材の長さ方向に複数段に
拡大部を形成することは不可能であって、確保できる引
き抜き抵抗力に限界があった。
体を形成するため、アンカー部材の長さ方向に複数段に
拡大部を形成することは不可能であって、確保できる引
き抜き抵抗力に限界があった。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決し得る拡大
型の打込式アンカー部材の提供を目的とするものであ
る。
型の打込式アンカー部材の提供を目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
拡大型の打込式アンカー部材(以下打込式アンカー部材
という)は、地中に打ち込まれた状態でアンカー体が拡
大形成せしめられる打込式アンカー部材であって、打ち
込みによって前進する進入部の後端に、後方に向けて延
長する内管が突設されると共に、該内管が外管に挿入さ
れており、該外管の前端側の部分はアンカー筒部とさ
れ、該アンカー筒部は、前後方向に延長するスリットが
周方向に並設され、隣り合うスリット間の部分がアンカ
ー片とされてなる。そして、該外管の後端を該外管の前
端が前記進入部の後端に支持された状態で前方に押圧し
て、外管を前進させることにより、前記各アンカー片を
外向きに山形に屈曲させてアンカー体を拡大形成可能と
なされ、又該アンカー体が形成された部分にグラウトを
注入するための流出孔が前記内管に設けられていること
を特徴とするものである。
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
拡大型の打込式アンカー部材(以下打込式アンカー部材
という)は、地中に打ち込まれた状態でアンカー体が拡
大形成せしめられる打込式アンカー部材であって、打ち
込みによって前進する進入部の後端に、後方に向けて延
長する内管が突設されると共に、該内管が外管に挿入さ
れており、該外管の前端側の部分はアンカー筒部とさ
れ、該アンカー筒部は、前後方向に延長するスリットが
周方向に並設され、隣り合うスリット間の部分がアンカ
ー片とされてなる。そして、該外管の後端を該外管の前
端が前記進入部の後端に支持された状態で前方に押圧し
て、外管を前進させることにより、前記各アンカー片を
外向きに山形に屈曲させてアンカー体を拡大形成可能と
なされ、又該アンカー体が形成された部分にグラウトを
注入するための流出孔が前記内管に設けられていること
を特徴とするものである。
【0010】前記打込式アンカー部材において、前記ア
ンカー筒部が、外管の長さ方向に所要間隔をおいて複数
設けられ、前記外管を前記のように押圧前進させるに伴
い、前側に位置するアンカー筒部を構成するアンカー片
の山形の屈曲変形がその後側に位置するアンカー筒部を
構成するアンカー片の山形の屈曲変形よりも先に生ずる
ように、前側に位置するアンカー片ほど、アンカー片の
前後方向の中央部分の剛性を小さく設定するのがよい。
ンカー筒部が、外管の長さ方向に所要間隔をおいて複数
設けられ、前記外管を前記のように押圧前進させるに伴
い、前側に位置するアンカー筒部を構成するアンカー片
の山形の屈曲変形がその後側に位置するアンカー筒部を
構成するアンカー片の山形の屈曲変形よりも先に生ずる
ように、前側に位置するアンカー片ほど、アンカー片の
前後方向の中央部分の剛性を小さく設定するのがよい。
【0011】又前記打込式アンカー部材において、前記
アンカー筒部が、外管の長さ方向に所要間隔をおいて複
数設けられ、前記外管を前記のように押圧前進させるに
伴い、前側に位置するアンカー筒部を構成するアンカー
片の山形の屈曲変形がその後側に位置するアンカー筒部
を構成するアンカー片の山形の屈曲変形よりも先に生ず
るように、前側に位置するアンカー片ほど、アンカー筒
部の周方向で見た幅を小さく設定するのがよい。
アンカー筒部が、外管の長さ方向に所要間隔をおいて複
数設けられ、前記外管を前記のように押圧前進させるに
伴い、前側に位置するアンカー筒部を構成するアンカー
片の山形の屈曲変形がその後側に位置するアンカー筒部
を構成するアンカー片の山形の屈曲変形よりも先に生ず
るように、前側に位置するアンカー片ほど、アンカー筒
部の周方向で見た幅を小さく設定するのがよい。
【0012】又前記各打込式アンカー部材において、前
記アンカー片を、その前後方向略中央部を境として外側
に稍屈曲させ、前記外管を前記のように押圧前進させる
に伴い、前記アンカー片が、その前後方向略中央部を境
として外向きに山形に屈曲するように構成するのがよ
い。この場合、前記アンカー片を、その前後方向略中央
部を境として外側に稍屈曲させると共に、その中央部を
薄肉に形成するのがよい。或いは前記アンカー片を、そ
の前後方向略中央部を境として外側に稍屈曲させると共
に、その中央部の外面に、前記アンカー筒部の周方向に
凹溝を設けるのがよい。
記アンカー片を、その前後方向略中央部を境として外側
に稍屈曲させ、前記外管を前記のように押圧前進させる
に伴い、前記アンカー片が、その前後方向略中央部を境
として外向きに山形に屈曲するように構成するのがよ
い。この場合、前記アンカー片を、その前後方向略中央
部を境として外側に稍屈曲させると共に、その中央部を
薄肉に形成するのがよい。或いは前記アンカー片を、そ
の前後方向略中央部を境として外側に稍屈曲させると共
に、その中央部の外面に、前記アンカー筒部の周方向に
凹溝を設けるのがよい。
【0013】又前記各打込式アンカー部材において、前
記アンカー片が山形に屈曲するに伴って拡張し前記アン
カー体の全体を外側から覆った状態となり得る筒状の網
状体を前記アンカー筒部に被せ、且つ該網状体の前後の
端部分をアンカー筒部の前後の端部分に止着するのがよ
い。
記アンカー片が山形に屈曲するに伴って拡張し前記アン
カー体の全体を外側から覆った状態となり得る筒状の網
状体を前記アンカー筒部に被せ、且つ該網状体の前後の
端部分をアンカー筒部の前後の端部分に止着するのがよ
い。
【0014】前記各打込式アンカー部材において、前記
内管の後部分を、前記外管の後端から稍突出させ、該後
部分において、内管の軸線を横切る方向に貫通孔を設け
るのがよい。
内管の後部分を、前記外管の後端から稍突出させ、該後
部分において、内管の軸線を横切る方向に貫通孔を設け
るのがよい。
【0015】又前記各打込式アンカー部材において、前
記内管の後端部分に、その後端で開口するネジ孔を内管
の軸線方向に設けるのがよい。
記内管の後端部分に、その後端で開口するネジ孔を内管
の軸線方向に設けるのがよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜3において本発明に係る打
込式アンカー部材1(以下アンカー部材という)は、先
細に形成された円錐部分2の後端に円柱部分3を同心に
連設してなる進入部5の該円柱部分3の後端に、該進入
部5と軸線を共通にして後方に向け延長する内管6を突
設すると共に、該内管6を、前端側の部分にアンカー筒
部7が同心で小間隔をおいて3連に設けられてなる外管
9に挿入してなるものであり、地中に打ち込まれた状態
で、図4に示すようにアンカー体10が拡大形成せしめ
られるものであって、例えば1.5〜3mの適当長さを
有する。
に基づいて説明する。図1〜3において本発明に係る打
込式アンカー部材1(以下アンカー部材という)は、先
細に形成された円錐部分2の後端に円柱部分3を同心に
連設してなる進入部5の該円柱部分3の後端に、該進入
部5と軸線を共通にして後方に向け延長する内管6を突
設すると共に、該内管6を、前端側の部分にアンカー筒
部7が同心で小間隔をおいて3連に設けられてなる外管
9に挿入してなるものであり、地中に打ち込まれた状態
で、図4に示すようにアンカー体10が拡大形成せしめ
られるものであって、例えば1.5〜3mの適当長さを
有する。
【0017】前記内管6は、図3に示すように、その後
部分11に、内管の軸線を横切る方向に、軸線方向に長
い貫通孔12が設けられ、内管後端部分には、その後端
で開口するネジ孔13が内管の軸線方向に設けられてい
る。又該内管6の前端側の部分には、その前端部分及び
前記アンカー体10が形成される部分において、その周
面部の例えば対向部位に、前後方向に向かう同一軸線上
で、グラウトの流出孔(例えば円形孔)14(図1)が
設けられている。又、内管6の中間部分にも、その周面
部の対向部位に、例えば軸線方向に長い長孔としてのグ
ラウトの流出孔14が設けられている。流出孔14を長
孔として形成するのは、後述のように外管6を打ち込ん
だ際における打ち込み量の誤差を考慮したものである。
部分11に、内管の軸線を横切る方向に、軸線方向に長
い貫通孔12が設けられ、内管後端部分には、その後端
で開口するネジ孔13が内管の軸線方向に設けられてい
る。又該内管6の前端側の部分には、その前端部分及び
前記アンカー体10が形成される部分において、その周
面部の例えば対向部位に、前後方向に向かう同一軸線上
で、グラウトの流出孔(例えば円形孔)14(図1)が
設けられている。又、内管6の中間部分にも、その周面
部の対向部位に、例えば軸線方向に長い長孔としてのグ
ラウトの流出孔14が設けられている。流出孔14を長
孔として形成するのは、後述のように外管6を打ち込ん
だ際における打ち込み量の誤差を考慮したものである。
【0018】一方前記外管9は、図1〜2に示すように
その前端15が、前記進入部5の後端(進入部の軸線に
対して直交する面)16に溶接された状態で、図1、図
5に示すように、外管後端17が内管後端19の稍内側
に控えて存し、前記貫通孔12が露出状態にある。
その前端15が、前記進入部5の後端(進入部の軸線に
対して直交する面)16に溶接された状態で、図1、図
5に示すように、外管後端17が内管後端19の稍内側
に控えて存し、前記貫通孔12が露出状態にある。
【0019】又前記アンカー筒部7は、図2に示すよう
に、本実施の形態においては、例えばステンレス製の筒
体20を以って形成されており、該筒体20の両端部分
20a,20aを除いて、前後方向に延長するスリット
21が周方向に等角度ピッチで並設され、隣り合うスリ
ット間の部分がアンカー片22とされている。又各アン
カー片22の夫々は、その前後方向中央部を境として外
側に緩い山形に屈曲しており、その中央部の外面には、
前記アンカー筒部7の周方向に凹溝23が設けられてい
る。なお前記筒体20の両端部分は補強管25で補強さ
れている。
に、本実施の形態においては、例えばステンレス製の筒
体20を以って形成されており、該筒体20の両端部分
20a,20aを除いて、前後方向に延長するスリット
21が周方向に等角度ピッチで並設され、隣り合うスリ
ット間の部分がアンカー片22とされている。又各アン
カー片22の夫々は、その前後方向中央部を境として外
側に緩い山形に屈曲しており、その中央部の外面には、
前記アンカー筒部7の周方向に凹溝23が設けられてい
る。なお前記筒体20の両端部分は補強管25で補強さ
れている。
【0020】又、前記進入部5に連設されるアンカー筒
部7の前端周面部には、前記内管6の前端に設けた流出
孔14,14と位置合わせして、グラウトの流出孔2
6,26が対向して設けられると共に、前記外管9の中
間部分にも、その周面部の対向部位に、後述の如く外管
が前進したときに前記長孔としての流出孔14と合致し
得るグラウトの流出孔26,26(図1)が、対向して
設けられる。
部7の前端周面部には、前記内管6の前端に設けた流出
孔14,14と位置合わせして、グラウトの流出孔2
6,26が対向して設けられると共に、前記外管9の中
間部分にも、その周面部の対向部位に、後述の如く外管
が前進したときに前記長孔としての流出孔14と合致し
得るグラウトの流出孔26,26(図1)が、対向して
設けられる。
【0021】又、後述のように外管後端17を打撃した
ときに、前側に位置するアンカー筒部から順次、アンカ
ー片22が山形に屈曲するように、前側に位置するアン
カー筒部ほど前記スリット21の本数を多くしてアンカ
ー片のアンカー筒部周方向の幅寸法を小さく設定してい
る。
ときに、前側に位置するアンカー筒部から順次、アンカ
ー片22が山形に屈曲するように、前側に位置するアン
カー筒部ほど前記スリット21の本数を多くしてアンカ
ー片のアンカー筒部周方向の幅寸法を小さく設定してい
る。
【0022】然して前記外管後端17を前方に打撃する
等して押圧すると、前記のように山形に稍屈曲しており
且つ中央部の外面に凹溝23が設けられたアンカー片2
2は、外向きに山形に屈曲し、図4に示すような傘状の
アンカー体10が形成されることになる。
等して押圧すると、前記のように山形に稍屈曲しており
且つ中央部の外面に凹溝23が設けられたアンカー片2
2は、外向きに山形に屈曲し、図4に示すような傘状の
アンカー体10が形成されることになる。
【0023】前記構成を有するアンカー部材1を例えば
地山27(図6)等に打込むときには図5に示すような
補助具32を用いるが、打込み時の衝撃によって内管後
端が損傷を受けるのを防止するために、前記内管後端部
分のネジ孔13(図3)に、内管外径に略等しい径のボ
ルト頭29を具えた保護ボルト30のネジ軸部31を螺
合し、該ボルト頭29を内管後端19に当接状態として
おく。
地山27(図6)等に打込むときには図5に示すような
補助具32を用いるが、打込み時の衝撃によって内管後
端が損傷を受けるのを防止するために、前記内管後端部
分のネジ孔13(図3)に、内管外径に略等しい径のボ
ルト頭29を具えた保護ボルト30のネジ軸部31を螺
合し、該ボルト頭29を内管後端19に当接状態として
おく。
【0024】前記補助具32は、図5、図7に示すよう
に、前端が開放した盲孔33を有しており、該盲孔33
の前側の部分35には前記内管の後部分11が挿入され
ると共に、該盲孔33の後側の部分36には、前後端3
7,39が前記ボルト頭29と盲孔の底面40に当接し
得る押圧杆41が挿入される。又該盲孔33の前側の部
分は拡張して、前記外管の後端部分42を挿入させる拡
張孔部43が形成されている。そして前記補助具32の
周面部には、内管6に設けた前記貫通孔12と位置合わ
せして、対向する長孔45,45が、前記盲孔の開放端
寄り部位から底面寄り部位に亘って設けられている。
に、前端が開放した盲孔33を有しており、該盲孔33
の前側の部分35には前記内管の後部分11が挿入され
ると共に、該盲孔33の後側の部分36には、前後端3
7,39が前記ボルト頭29と盲孔の底面40に当接し
得る押圧杆41が挿入される。又該盲孔33の前側の部
分は拡張して、前記外管の後端部分42を挿入させる拡
張孔部43が形成されている。そして前記補助具32の
周面部には、内管6に設けた前記貫通孔12と位置合わ
せして、対向する長孔45,45が、前記盲孔の開放端
寄り部位から底面寄り部位に亘って設けられている。
【0025】かかる構成を有する補助具32を用いて前
記アンカー部材1を例えば地山27に稍下方に傾斜した
状態で打ち込むには、次のように行う。先ず、地山の法
面46の一部分を切り取ることによって図6に示すよう
な略垂直な面47を形成し、中央部に挿通孔49が設け
られた例えば正方形板状をなす打ち込み位置決め用の当
て板50を該垂直な面47に当接させる。その後同図に
示すように、前記挿通孔49内に前記進入部5を嵌め入
れてその先端部分を前記垂直面47に稍押し込み、アン
カー部材1を所要の傾斜状態(例えば、水平線に対して
5〜10度傾斜した状態)にセットする。その際前記補
助具32を、該アンカー部材1の後端部分に装着する。
この装着は図7に示すように、前記盲孔33内に押圧杆
41を挿入して後、前記内管の後部分11を盲孔33に
挿入させ、内管の後端にねじ込んだ前記保護ボルト30
の端面51を、盲孔の前記底面40に当接状態にある前
記押圧杆41の前端37に当接状態とする。且つ外管9
の後端部分42を前記拡張孔部43に納める。この状態
で、外管の後端は、図7(B)に示すように、拡張孔部
の底部から稍離れた状態になる。
記アンカー部材1を例えば地山27に稍下方に傾斜した
状態で打ち込むには、次のように行う。先ず、地山の法
面46の一部分を切り取ることによって図6に示すよう
な略垂直な面47を形成し、中央部に挿通孔49が設け
られた例えば正方形板状をなす打ち込み位置決め用の当
て板50を該垂直な面47に当接させる。その後同図に
示すように、前記挿通孔49内に前記進入部5を嵌め入
れてその先端部分を前記垂直面47に稍押し込み、アン
カー部材1を所要の傾斜状態(例えば、水平線に対して
5〜10度傾斜した状態)にセットする。その際前記補
助具32を、該アンカー部材1の後端部分に装着する。
この装着は図7に示すように、前記盲孔33内に押圧杆
41を挿入して後、前記内管の後部分11を盲孔33に
挿入させ、内管の後端にねじ込んだ前記保護ボルト30
の端面51を、盲孔の前記底面40に当接状態にある前
記押圧杆41の前端37に当接状態とする。且つ外管9
の後端部分42を前記拡張孔部43に納める。この状態
で、外管の後端は、図7(B)に示すように、拡張孔部
の底部から稍離れた状態になる。
【0026】この状態で、補助具後端55を、図示しな
い打撃装置によって図7に矢印で示すように打撃する
と、前記押圧杆41を介して内管6の後端が打撃され、
この打撃による押圧に伴い、アンカー部材1は地山27
に順次打込まれていく。そして例えば図8に示すよう
に、内管6の前記貫通孔12が前記当て板50の外面5
6の外側に位置した状態で打ち込みを完了する。その後
図9〜10に示すように、前記補助具32を取り外して
盲孔33内の前記押圧杆41を取り除き、外管の後端部
分42を前記拡張孔部43に挿入させ、且つ、前記長孔
45,45を前記貫通孔12と位置合わせする。
い打撃装置によって図7に矢印で示すように打撃する
と、前記押圧杆41を介して内管6の後端が打撃され、
この打撃による押圧に伴い、アンカー部材1は地山27
に順次打込まれていく。そして例えば図8に示すよう
に、内管6の前記貫通孔12が前記当て板50の外面5
6の外側に位置した状態で打ち込みを完了する。その後
図9〜10に示すように、前記補助具32を取り外して
盲孔33内の前記押圧杆41を取り除き、外管の後端部
分42を前記拡張孔部43に挿入させ、且つ、前記長孔
45,45を前記貫通孔12と位置合わせする。
【0027】その後、連通状態にある長孔45,45及
び貫通孔12に、板状のストッパ部材57を貫通状態に
してその両端部分59,59を前記当て板50の外面5
6に当接状態とする。この状態で前記補助具後端55
を、図示しない打撃装置によって図10に矢印で示すよ
うに打撃すると、該ストッパ部材57が当て板50に当
接して前記内管6の前進が阻止された状態で、即ち、位
置固定された進入部5に外管前端15が受け止められた
状態で、外管9が前進せしめられる。その結果図11に
示すように、前後方向中央部を境として外側に稍屈曲し
ており且つその中央部の外面に、周方向の凹溝23が設
けられてなるアンカー片22の夫々は、前記中央部を境
として、地中に食い込む状態で山形に屈曲せしめられ、
傘状に拡大したアンカー体10が形成されることにな
る。外管後端17を前進させる量は、アンカー筒部を拡
大させる程度と外管の前進量との関係をアンカー部材の
打ち込み前に予め確認して設定する。
び貫通孔12に、板状のストッパ部材57を貫通状態に
してその両端部分59,59を前記当て板50の外面5
6に当接状態とする。この状態で前記補助具後端55
を、図示しない打撃装置によって図10に矢印で示すよ
うに打撃すると、該ストッパ部材57が当て板50に当
接して前記内管6の前進が阻止された状態で、即ち、位
置固定された進入部5に外管前端15が受け止められた
状態で、外管9が前進せしめられる。その結果図11に
示すように、前後方向中央部を境として外側に稍屈曲し
ており且つその中央部の外面に、周方向の凹溝23が設
けられてなるアンカー片22の夫々は、前記中央部を境
として、地中に食い込む状態で山形に屈曲せしめられ、
傘状に拡大したアンカー体10が形成されることにな
る。外管後端17を前進させる量は、アンカー筒部を拡
大させる程度と外管の前進量との関係をアンカー部材の
打ち込み前に予め確認して設定する。
【0028】なお本実施の形態においては、図1に示す
ように、外管9の長さ方向に3個のアンカー筒部7a,
7b,7cが設けられており、前側に位置するアンカー
片ほど幅狭に形成されていて屈曲し易くなっていること
から、前側に位置するアンカー筒部7aが図11に示す
ように所要に拡大して、アンカー体10aが地中に形成
された後に、中間に位置するアンカー筒部7bが図12
に示すように所要に拡大して、アンカー体10bが地中
に形成され、その後、後端に位置するアンカー筒部7c
が図13に示すように所要に拡大して、アンカー体10
cが地中に形成されることになる。
ように、外管9の長さ方向に3個のアンカー筒部7a,
7b,7cが設けられており、前側に位置するアンカー
片ほど幅狭に形成されていて屈曲し易くなっていること
から、前側に位置するアンカー筒部7aが図11に示す
ように所要に拡大して、アンカー体10aが地中に形成
された後に、中間に位置するアンカー筒部7bが図12
に示すように所要に拡大して、アンカー体10bが地中
に形成され、その後、後端に位置するアンカー筒部7c
が図13に示すように所要に拡大して、アンカー体10
cが地中に形成されることになる。
【0029】なお、補助具後端55(図10)を打撃す
るに伴い、前記長孔45の長さの範囲で補助具32が前
進しその前進量だけ外管後端17が前進するのである
が、前記長さの範囲での外管後端の前進量だけではアン
カー筒部7の拡大に不足するときは、図14に示すよう
な継足し管体61を用いる。その具体的な施工は、前記
ストッパ部材57が図15に示すように長孔45の後端
62に接近した状態で、該ストッパ部材57を引き抜く
と共に前記補助具32を取り外し、図16に示すよう
に、前記内管の後部分11に継足し管体61を外挿す
る。
るに伴い、前記長孔45の長さの範囲で補助具32が前
進しその前進量だけ外管後端17が前進するのである
が、前記長さの範囲での外管後端の前進量だけではアン
カー筒部7の拡大に不足するときは、図14に示すよう
な継足し管体61を用いる。その具体的な施工は、前記
ストッパ部材57が図15に示すように長孔45の後端
62に接近した状態で、該ストッパ部材57を引き抜く
と共に前記補助具32を取り外し、図16に示すよう
に、前記内管の後部分11に継足し管体61を外挿す
る。
【0030】該継足し管体61は、図14に示すよう
に、内管の後部分11を挿通させ得る貫通した挿通孔6
3を具え、その前端部分は拡大して前記外管の後端部分
42(図5)及び継足し管体の後端部分を挿入させ得る
拡張した孔部65とされている。然して、該孔部65内
に外管の後端部分42を挿入させて後、前記継足し管体
61の後端部分66を前記補助具の拡張孔部43に収め
て後、前記と同様に、位置合わせされた長孔45,45
及び貫通孔12に、前記ストッパ部材57を貫通状態と
し、その後、該ストッパ部材57を前記当て板50に当
接させて内管6の前進を阻止した状態で、補助具後端を
打撃する。これによって、外管の前端15が前記進入部
5の後端に支持された状態で、前記長孔45の長さの範
囲において、外管後端17が更に前進せしめられる。
に、内管の後部分11を挿通させ得る貫通した挿通孔6
3を具え、その前端部分は拡大して前記外管の後端部分
42(図5)及び継足し管体の後端部分を挿入させ得る
拡張した孔部65とされている。然して、該孔部65内
に外管の後端部分42を挿入させて後、前記継足し管体
61の後端部分66を前記補助具の拡張孔部43に収め
て後、前記と同様に、位置合わせされた長孔45,45
及び貫通孔12に、前記ストッパ部材57を貫通状態と
し、その後、該ストッパ部材57を前記当て板50に当
接させて内管6の前進を阻止した状態で、補助具後端を
打撃する。これによって、外管の前端15が前記進入部
5の後端に支持された状態で、前記長孔45の長さの範
囲において、外管後端17が更に前進せしめられる。
【0031】前記アンカー筒部7a,7b,7cを所要
の拡大状態にできるまで、継ぎ足し管体61を、その後
端部分を前記孔部65に挿入させて順次継ぐことによ
り、外管後端60を前進させるのである。図13、図1
7は、前記最終のアンカー体10cを形成したときの打
撃完了状態を示すものである。
の拡大状態にできるまで、継ぎ足し管体61を、その後
端部分を前記孔部65に挿入させて順次継ぐことによ
り、外管後端60を前進させるのである。図13、図1
7は、前記最終のアンカー体10cを形成したときの打
撃完了状態を示すものである。
【0032】各アンカー筒部7を拡大して前記アンカー
体10a,10b,10cを形成した後、図18に示す
ように、前記保護ボルト30を取り外し、図18に示す
ように、内管後端19から注入管67を挿入し、注入管
端部を内管前端に位置させる。この状態でグラウトを供
給すると、該注入管端部から供給されたグラウトは前記
前端の流出孔(図3、図18に示す1番目の流出孔)1
4aから流出して、図18に一点鎖線で囲むように、前
記進入部と地山との隙間部分70に充填される。
体10a,10b,10cを形成した後、図18に示す
ように、前記保護ボルト30を取り外し、図18に示す
ように、内管後端19から注入管67を挿入し、注入管
端部を内管前端に位置させる。この状態でグラウトを供
給すると、該注入管端部から供給されたグラウトは前記
前端の流出孔(図3、図18に示す1番目の流出孔)1
4aから流出して、図18に一点鎖線で囲むように、前
記進入部と地山との隙間部分70に充填される。
【0033】その後、前記注入管67を稍引き出して、
注入管端部を図3、図18に示す2番目の流出孔14b
が存する部分に位置させ、この状態でグラウトを供給す
ると、注入管端部から供給されたグラウトは該2番目の
流出孔14bから流出して、前端のアンカー体7aが形
成された部分にグラウトが注入され、その硬化によって
図18に一点鎖線で囲むように球根状塊71aが形成さ
れることとなる。このようにして注入管67の引き出し
操作を順次行って、図3、図18に示す3番目の流出孔
14c、4番目の流出孔14dからグラウトを供給し
て、三つの球根状塊71a,71b,71cを形成す
る。
注入管端部を図3、図18に示す2番目の流出孔14b
が存する部分に位置させ、この状態でグラウトを供給す
ると、注入管端部から供給されたグラウトは該2番目の
流出孔14bから流出して、前端のアンカー体7aが形
成された部分にグラウトが注入され、その硬化によって
図18に一点鎖線で囲むように球根状塊71aが形成さ
れることとなる。このようにして注入管67の引き出し
操作を順次行って、図3、図18に示す3番目の流出孔
14c、4番目の流出孔14dからグラウトを供給し
て、三つの球根状塊71a,71b,71cを形成す
る。
【0034】その後、前記注入管を更に引き出して注入
管端部を前記長孔としての流出孔14eが存する部分に
位置させ、この状態でグラウトを供給すると、注入管端
部から供給されたグラウトは該5番目の流出孔14eか
ら流出して、図18に一点鎖線で囲むように、前記外管
と地山との隙間部分72に充填される。なお前記のよう
にアンカー部材1を稍傾斜した状態で打ち込むため、グ
ラウト注入の際、内管後端からの空気抜きが円滑に行わ
れる。
管端部を前記長孔としての流出孔14eが存する部分に
位置させ、この状態でグラウトを供給すると、注入管端
部から供給されたグラウトは該5番目の流出孔14eか
ら流出して、図18に一点鎖線で囲むように、前記外管
と地山との隙間部分72に充填される。なお前記のよう
にアンカー部材1を稍傾斜した状態で打ち込むため、グ
ラウト注入の際、内管後端からの空気抜きが円滑に行わ
れる。
【0035】その結果、前記球根状塊71b,71c,
71dによる引き抜き抵抗力、及び、硬化物を介して地
山と一体化した外管の周面摩擦抵抗力によって、大きな
引き抜き抵抗力が発揮されることになる。
71dによる引き抜き抵抗力、及び、硬化物を介して地
山と一体化した外管の周面摩擦抵抗力によって、大きな
引き抜き抵抗力が発揮されることになる。
【0036】前記のように打ち込まれたアンカー部材1
は、例えば図19に示すような階段状の植栽部73を形
成する際の柵状物75の支持に用いられ、例えば図20
に示すように、前記内管6の後端部分のネジ孔13に螺
合された固定杆76の先端部77を、前記柵状物75を
構成する支柱79(図19)に固定して行う。
は、例えば図19に示すような階段状の植栽部73を形
成する際の柵状物75の支持に用いられ、例えば図20
に示すように、前記内管6の後端部分のネジ孔13に螺
合された固定杆76の先端部77を、前記柵状物75を
構成する支柱79(図19)に固定して行う。
【0037】〔その他の実施の形態〕(1) 図21〜23
は、アンカー筒部7を一段に形成したアンカー部材1を
示すものであり、先細に形成された円錐部分2の後端に
円柱部分3を同心に連設してなる進入部5の該円柱部分
3の後端に、該進入部5と軸線を共通にして後方に向け
延長する内管6を突設すると共に、該内管6を、前端側
の部分にアンカー筒部7が設けられてなる外管9に挿入
してなるものであり、地中に打ち込まれた状態で、図2
3に示すようにアンカー体10が拡大形成せしめられる
ものであって、例えば1.5〜3mの適当長さを有す
る。
は、アンカー筒部7を一段に形成したアンカー部材1を
示すものであり、先細に形成された円錐部分2の後端に
円柱部分3を同心に連設してなる進入部5の該円柱部分
3の後端に、該進入部5と軸線を共通にして後方に向け
延長する内管6を突設すると共に、該内管6を、前端側
の部分にアンカー筒部7が設けられてなる外管9に挿入
してなるものであり、地中に打ち込まれた状態で、図2
3に示すようにアンカー体10が拡大形成せしめられる
ものであって、例えば1.5〜3mの適当長さを有す
る。
【0038】又その使用方法は前記と同様であり、例え
ば図24に示すように、該アンカー部材1を地山27に
打ち込んで後、図10に示すと同様にストッパ部材57
によって内管6の前進を阻止した状態で、外管後端17
を、外管の前端15が前記進入部5の後端に支持された
状態で前方に押圧することにより、図25に示すよう
に、前記アンカー片22を外向きに山形に屈曲させるこ
とができ、傘形のアンカー体10を形成できる。
ば図24に示すように、該アンカー部材1を地山27に
打ち込んで後、図10に示すと同様にストッパ部材57
によって内管6の前進を阻止した状態で、外管後端17
を、外管の前端15が前記進入部5の後端に支持された
状態で前方に押圧することにより、図25に示すよう
に、前記アンカー片22を外向きに山形に屈曲させるこ
とができ、傘形のアンカー体10を形成できる。
【0039】その後、前記と同様にして、内管6に挿入
した注入管によってグラウトを注入し、これを、図26
に一点鎖線で囲むように、進入部5の周辺部分やアンカ
ー体10が形成された部分、及び外管の周辺部分に充填
させる。その結果、アンカー部材1の前端部分には、硬
化したグラウトによって球根状塊71が形成され、且つ
外管と地山との隙間部分72がグラウトの硬化物で埋ま
り、これによって、地山とアンカー部材との一体化が図
られ、外管の周面摩擦抵抗力の増大が図られることとな
る。
した注入管によってグラウトを注入し、これを、図26
に一点鎖線で囲むように、進入部5の周辺部分やアンカ
ー体10が形成された部分、及び外管の周辺部分に充填
させる。その結果、アンカー部材1の前端部分には、硬
化したグラウトによって球根状塊71が形成され、且つ
外管と地山との隙間部分72がグラウトの硬化物で埋ま
り、これによって、地山とアンカー部材との一体化が図
られ、外管の周面摩擦抵抗力の増大が図られることとな
る。
【0040】この前端部分の球根状塊71による引抜き
抵抗力、及び、外管の周面摩擦抵抗力によって、全体と
して大きな引き抜き抵抗力を確保できることとなる。
抵抗力、及び、外管の周面摩擦抵抗力によって、全体と
して大きな引き抜き抵抗力を確保できることとなる。
【0041】(2) 本発明に係るアンカー部材を構成する
外管のアンカー筒部は、外管の周面部に直接にスリット
を設けて形成してもよい。
外管のアンカー筒部は、外管の周面部に直接にスリット
を設けて形成してもよい。
【0042】(3) 内管及び外管に設ける、グラウトの流
出孔は、アンカー体が形成された部分にのみ設けられる
場合がある。
出孔は、アンカー体が形成された部分にのみ設けられる
場合がある。
【0043】(4) 外管の前端は、前記のように進入部に
溶接等で固着されることの他、進入部の後端に当接状態
とされることもある。
溶接等で固着されることの他、進入部の後端に当接状態
とされることもある。
【0044】(5) アンカー筒部を複数段に設ける場合、
その配置間隔は、目的に応じて所要に設定され得る。
その配置間隔は、目的に応じて所要に設定され得る。
【0045】(6) 前記のように拡大形成されたアンカー
体10内にグラウトを注入し、その硬化によって例えば
図18に一点鎖線で囲むように球根状塊71aを形成す
る際、隣り合う屈曲したアンカー片22,22間の開放
部80(図28)を通して大きい土塊がアンカー体10
内に入り込むことにより、前記球根状塊71aの強度が
それだけ弱くなる恐れがある。そこでこれを防止するた
めに、図27に示すように、前記アンカー筒部7に筒状
の網状体81を予め被せておくのがよい。該網状体81
は、例えば金網を用いて筒状に構成することができ、前
記アンカー片22が山形に屈曲するに伴って図28に示
すように袋状に拡張して前記アンカー体10の全体を外
側から覆うものであり、その前後の筒状端部分82,8
3を、前記アンカー筒部7の前後の端部分85,86に
溶接等の手段によって止着する。そして該網状体の中間
部分87は、図28に示すように袋状に拡張できる余裕
を有しており、例えば図29〜30に示すように、周方
向に適宜に折り畳まれて筒状に形成されている。
体10内にグラウトを注入し、その硬化によって例えば
図18に一点鎖線で囲むように球根状塊71aを形成す
る際、隣り合う屈曲したアンカー片22,22間の開放
部80(図28)を通して大きい土塊がアンカー体10
内に入り込むことにより、前記球根状塊71aの強度が
それだけ弱くなる恐れがある。そこでこれを防止するた
めに、図27に示すように、前記アンカー筒部7に筒状
の網状体81を予め被せておくのがよい。該網状体81
は、例えば金網を用いて筒状に構成することができ、前
記アンカー片22が山形に屈曲するに伴って図28に示
すように袋状に拡張して前記アンカー体10の全体を外
側から覆うものであり、その前後の筒状端部分82,8
3を、前記アンカー筒部7の前後の端部分85,86に
溶接等の手段によって止着する。そして該網状体の中間
部分87は、図28に示すように袋状に拡張できる余裕
を有しており、例えば図29〜30に示すように、周方
向に適宜に折り畳まれて筒状に形成されている。
【0046】前記のように拡張した網状体81は、山形
の屈曲状態にある隣り合うアンカー片22,22間に形
成された前記開放部80を覆うため、拡張したアンカー
体10内に大きな土塊が侵入するのを該網状体81の網
目で阻止できることになり、従って前記球根状塊71a
の強度を高く保つことが可能となる。
の屈曲状態にある隣り合うアンカー片22,22間に形
成された前記開放部80を覆うため、拡張したアンカー
体10内に大きな土塊が侵入するのを該網状体81の網
目で阻止できることになり、従って前記球根状塊71a
の強度を高く保つことが可能となる。
【0047】該筒状の網状体81は、このように金網を
用いて構成することの他、樹脂製の網状物を用いたり、
多数の孔が設けられてなる孔明きの樹脂シート等を用い
て形成することもできる。又、筒状体の前後の端部分を
アンカー筒部の前後の端部分に止着する手段は、本発明
に係るアンカー部材1を打ち込む際に網状体が外れない
手段であれば各種の止着手段を採用できる。
用いて構成することの他、樹脂製の網状物を用いたり、
多数の孔が設けられてなる孔明きの樹脂シート等を用い
て形成することもできる。又、筒状体の前後の端部分を
アンカー筒部の前後の端部分に止着する手段は、本発明
に係るアンカー部材1を打ち込む際に網状体が外れない
手段であれば各種の止着手段を採用できる。
【0048】(7) 本発明に係るアンカー部材は、盛土さ
れた部分に打ち込んで使用されることもある。
れた部分に打ち込んで使用されることもある。
【0049】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係る打込式アンカー部材によるときは、こ
れが地山等に所要に打ち込まれて後、アンカー体を拡大
形成でき、該アンカー体が拡大形成された部分に、グラ
ウトの硬化物による球根状塊を形成できる。又、外管と
挿入孔内周面との隙間部分にグラウトの硬化物を充填す
ることもできる。従って本発明によるときは、拡大した
アンカー体による引き抜き抵抗力が発揮され、又アンカ
ー部材の外管外周面における周面摩擦抵抗力も発揮され
得るため、全体として大きな引き抜き抵抗力を確保でき
ることとなる。このように大きな引抜き抵抗力が発揮さ
れる結果、本発明に係る打込式アンカー部材は、前記の
ように傾斜方向や垂直方向等、目的に応じて各種の方向
に打ち込まれ、アンカー体が拡大形成せしめられること
により、その所要の引き抜き抵抗力によって、法面に設
置した柵状構造物等の構造物を支持したり、地下埋設の
土木構造物が浮力で浮き上がったり傾いたりするのを効
果的に防止できることとなる。なおグラウトの充填によ
る引き抜き抵抗力の増大は、地山等に削孔して形成した
挿入孔にアンカー部材を挿入して後その先端部分を拡大
させ、アンカー部材の周面と挿入孔の内周面との間にグ
ラウトを充填する前記従来の挿入拡大型アンカー部材に
よっても達成されはするが、この場合は前記したよう
に、不必要に多量のグラウトを注入せざるを得ず施工コ
ストの上昇を招く不経済があったのであるが、本発明に
よるときは、アンカー部材の引き抜き耐力に見合った周
面摩擦抵抗を確保するに必要な少ない量のグラウト充填
で所望の引き抜き抵抗力を確保できる経済性が得られ
る。
る。 (1) 本発明に係る打込式アンカー部材によるときは、こ
れが地山等に所要に打ち込まれて後、アンカー体を拡大
形成でき、該アンカー体が拡大形成された部分に、グラ
ウトの硬化物による球根状塊を形成できる。又、外管と
挿入孔内周面との隙間部分にグラウトの硬化物を充填す
ることもできる。従って本発明によるときは、拡大した
アンカー体による引き抜き抵抗力が発揮され、又アンカ
ー部材の外管外周面における周面摩擦抵抗力も発揮され
得るため、全体として大きな引き抜き抵抗力を確保でき
ることとなる。このように大きな引抜き抵抗力が発揮さ
れる結果、本発明に係る打込式アンカー部材は、前記の
ように傾斜方向や垂直方向等、目的に応じて各種の方向
に打ち込まれ、アンカー体が拡大形成せしめられること
により、その所要の引き抜き抵抗力によって、法面に設
置した柵状構造物等の構造物を支持したり、地下埋設の
土木構造物が浮力で浮き上がったり傾いたりするのを効
果的に防止できることとなる。なおグラウトの充填によ
る引き抜き抵抗力の増大は、地山等に削孔して形成した
挿入孔にアンカー部材を挿入して後その先端部分を拡大
させ、アンカー部材の周面と挿入孔の内周面との間にグ
ラウトを充填する前記従来の挿入拡大型アンカー部材に
よっても達成されはするが、この場合は前記したよう
に、不必要に多量のグラウトを注入せざるを得ず施工コ
ストの上昇を招く不経済があったのであるが、本発明に
よるときは、アンカー部材の引き抜き耐力に見合った周
面摩擦抵抗を確保するに必要な少ない量のグラウト充填
で所望の引き抜き抵抗力を確保できる経済性が得られ
る。
【0050】(2) 本発明によるときは、強度の低い土質
に対しても、アンカー筒部を構成するアンカー片の長さ
やアンカー片の本数又、アンカー筒部の段数を所要に設
定することにより、土質に適合した最適な引き抜き抵抗
力を確保できることになる。
に対しても、アンカー筒部を構成するアンカー片の長さ
やアンカー片の本数又、アンカー筒部の段数を所要に設
定することにより、土質に適合した最適な引き抜き抵抗
力を確保できることになる。
【0051】(3) 本発明に係るアンカー部材は打込式の
ものであるため、前記した従来の挿入拡大型アンカー部
材を用いる施工におけるようなボーリングマシン等によ
る削孔が全く不必要となって省力化を達成でき、この面
でも施工コストの低減を図り得る。
ものであるため、前記した従来の挿入拡大型アンカー部
材を用いる施工におけるようなボーリングマシン等によ
る削孔が全く不必要となって省力化を達成でき、この面
でも施工コストの低減を図り得る。
【0052】(4) 更に従来の挿入拡大型アンカー部材に
よるときは、崩れやすい土質状態では孔壁が崩落してア
ンカー部材の挿入が困難となったり、削孔のやり直しが
必要となる事態を招くことがあったが、打込方式を採用
する本発明によるときは、このような問題を発生させ
ず、土質を問わないで採用できる利点がある。
よるときは、崩れやすい土質状態では孔壁が崩落してア
ンカー部材の挿入が困難となったり、削孔のやり直しが
必要となる事態を招くことがあったが、打込方式を採用
する本発明によるときは、このような問題を発生させ
ず、土質を問わないで採用できる利点がある。
【0053】(5) 又、内管の引っ張りによって先端部分
を拡大させる前記従来の挿入拡大型アンカー部材による
ときには、一段の拡大部しか形成できなかったのである
が、本発明によるときは、アンカー筒部を複数段に設け
且つ、前側に位置するアンカー筒部のアンカー片ほど、
アンカー片の前後方向中央部分の剛性を小さくして山形
の屈曲変形が生じやすいように構成することにより、前
側に位置するアンカー筒部から順に拡大させ得るように
構成できる。従って本発明によるときは、複数段に拡大
したアンカー体を形成でき、大きな引き抜き抵抗力を発
揮させ得ることとなる。このように複数段にアンカー筒
部を設ける場合、もしも後側に位置するアンカー筒部が
前側に位置するアンカー筒部よりも早く拡大してしまう
と、前側に位置するアンカー筒部に係るアンカー片の屈
曲によって形成されたアンカー体が抵抗となって、外管
の前進が困難になるが、本発明は、前側に位置するアン
カー筒部から順に拡大するように構成するため、複数段
のアンカー体を無理なく形成できる。
を拡大させる前記従来の挿入拡大型アンカー部材による
ときには、一段の拡大部しか形成できなかったのである
が、本発明によるときは、アンカー筒部を複数段に設け
且つ、前側に位置するアンカー筒部のアンカー片ほど、
アンカー片の前後方向中央部分の剛性を小さくして山形
の屈曲変形が生じやすいように構成することにより、前
側に位置するアンカー筒部から順に拡大させ得るように
構成できる。従って本発明によるときは、複数段に拡大
したアンカー体を形成でき、大きな引き抜き抵抗力を発
揮させ得ることとなる。このように複数段にアンカー筒
部を設ける場合、もしも後側に位置するアンカー筒部が
前側に位置するアンカー筒部よりも早く拡大してしまう
と、前側に位置するアンカー筒部に係るアンカー片の屈
曲によって形成されたアンカー体が抵抗となって、外管
の前進が困難になるが、本発明は、前側に位置するアン
カー筒部から順に拡大するように構成するため、複数段
のアンカー体を無理なく形成できる。
【0054】(6) 前記アンカー片を、その前後方向略中
央部を境として外側に稍屈曲させることにより、その前
後方向略中央部を境としての山形屈曲を確実化できる。
更に、その中央部を、アンカー筒部の周方向に凹溝を設
ける等によって薄肉に形成することにより、前記山形屈
曲を一層確実化できる。
央部を境として外側に稍屈曲させることにより、その前
後方向略中央部を境としての山形屈曲を確実化できる。
更に、その中央部を、アンカー筒部の周方向に凹溝を設
ける等によって薄肉に形成することにより、前記山形屈
曲を一層確実化できる。
【0055】(7) 内管の後部分を外管の後端から稍突出
させ、該突出部分において、内管の軸線を横切る方向に
貫通孔を設けるときは、アンカー部材を所要に打ち込ん
で後、該貫通孔に挿通させたストッパ部材の両端部分で
内管の前進を阻止した状態で外管の後端を前方に押圧し
て外管のみを前進させることが可能となり、これによっ
て、前記アンカー体の拡大形成を容易に行い得ることと
なる。
させ、該突出部分において、内管の軸線を横切る方向に
貫通孔を設けるときは、アンカー部材を所要に打ち込ん
で後、該貫通孔に挿通させたストッパ部材の両端部分で
内管の前進を阻止した状態で外管の後端を前方に押圧し
て外管のみを前進させることが可能となり、これによっ
て、前記アンカー体の拡大形成を容易に行い得ることと
なる。
【0056】(8) 内管の後端部分に、その軸線方向にネ
ジ孔を設けるときは、該ネジ孔に保護ボルトをねじ込む
ことによって、アンカー部材を打ち込む際の衝撃をこの
保護ボルトで受けることができるため、打ち込み時の衝
撃等によって内管が損傷を受ける恐れを防止できる。
ジ孔を設けるときは、該ネジ孔に保護ボルトをねじ込む
ことによって、アンカー部材を打ち込む際の衝撃をこの
保護ボルトで受けることができるため、打ち込み時の衝
撃等によって内管が損傷を受ける恐れを防止できる。
【0057】(9) 特に、アンカー筒部に予め筒状の網状
体を被せておくときは、アンカー片が山形に屈曲するこ
とによってアンカー体が拡大形成される際、隣り合う屈
曲したアンカー片間の開放部を通してアンカー体内に大
きい土塊が入り込む恐れを、袋状に拡張した網状体によ
って防止できるため、アンカー体内へのグラウトの注入
によって形成された球根状塊の強度を高く維持できるこ
とになる。
体を被せておくときは、アンカー片が山形に屈曲するこ
とによってアンカー体が拡大形成される際、隣り合う屈
曲したアンカー片間の開放部を通してアンカー体内に大
きい土塊が入り込む恐れを、袋状に拡張した網状体によ
って防止できるため、アンカー体内へのグラウトの注入
によって形成された球根状塊の強度を高く維持できるこ
とになる。
【図1】本発明に係る打込式アンカー部材を示す側面図
である。
である。
【図2】その部分斜視図である。
【図3】その分解斜視図である。
【図4】アンカー体を形成した状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】アンカー部材を打ち込み且つアンカー体を拡大
形成するための装置を説明する斜視図である。
形成するための装置を説明する斜視図である。
【図6】アンカー部材の打ち込み始めの工程を説明する
側面図である。
側面図である。
【図7】アンカー部材の後側部分に補助具を装着した状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図8】アンカー部材の打ち込み完了状態におけるその
後側部分を示す側面図である。
後側部分を示す側面図である。
【図9】アンカー筒部を拡大させるための工程を説明す
る側面図である。
る側面図である。
【図10】その後側部分を示す断面図である。
【図11】前端のアンカー筒部を拡大させた状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図12】中間のアンカー筒部を拡大させた状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図13】後端のアンカー筒部を拡大させた状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図14】アンカー筒部を拡大させるために用いる継足
し管体を示す斜視図である。
し管体を示す斜視図である。
【図15】1段目と2段目のアンカー筒部を拡大させた
状態の後側部分を示す断面図である。
状態の後側部分を示す断面図である。
【図16】後端のアンカー筒部を拡大させるために継足
し管体を装着した状態を示す断面図である。
し管体を装着した状態を示す断面図である。
【図17】後端のアンカー筒部を拡大させた状態におけ
る後側部分を示す断面図である。
る後側部分を示す断面図である。
【図18】全てのアンカー筒部を拡大させた後における
グラウトの注入状態を示す側面図である。
グラウトの注入状態を示す側面図である。
【図19】本発明に係るアンカー部材が支持する階段状
の植栽部を示す斜視図である。
の植栽部を示す斜視図である。
【図20】図19に示す植栽部を構成する支柱を、打ち
込んだアンカー部材に連結した固定杆で固定した状態を
示す断面図である。
込んだアンカー部材に連結した固定杆で固定した状態を
示す断面図である。
【図21】アンカー部材の他の態様を示す側面図であ
る。
る。
【図22】その部分斜視図である。
【図23】そのアンカー筒部を拡大した状態を示す斜視
図である。
図である。
【図24】そのアンカー部材を打ち込んだ状態を示す側
面図である。
面図である。
【図25】そのアンカー筒部を拡大した状態を示す側面
図である。
図である。
【図26】アンカー筒部を拡大させて後グラウトを注入
した状態を示す側面図である。
した状態を示す側面図である。
【図27】アンカー筒部を網状体で覆った状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図28】拡張した網状体がアンカー体を覆った状態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図29】網状体の折り畳まれた中間部分を示す断面図
である。
である。
【図30】網状体の折り畳み状態を示す部分斜視図であ
る。
る。
1 アンカー部材 5 進入部 6 内管 7 アンカー筒部 9 外管 12 貫通孔 13 ネジ孔 14 流出孔 21 スリット 22 アンカー片 23 凹溝 26 流出孔 30 保護ボルト 32 補助具 33 盲孔 41 押圧杆 45 長孔 57 ストッパ部材 61 継足し管体 71a 球根状塊 81 筒状の網状体
Claims (9)
- 【請求項1】 地中に打ち込まれた状態でアンカー体が
拡大形成せしめられる打込式アンカー部材であって、打
ち込みによって前進する進入部の後端に、後方に向けて
延長する内管が突設されると共に、該内管が外管に挿入
されており、該外管の前端側の部分はアンカー筒部とさ
れ、該アンカー筒部は、前後方向に延長するスリットが
周方向に並設され、隣り合うスリット間の部分がアンカ
ー片とされてなり、該外管の後端を該外管の前端が前記
進入部の後端に支持された状態で前方に押圧して、外管
を前進させることにより、前記各アンカー片を外向きに
山形に屈曲させてアンカー体を拡大形成可能となされ、
又、該アンカー体が形成された部分にグラウトを注入す
るための流出孔が前記内管に設けられていることを特徴
とする拡大型の打込式アンカー部材。 - 【請求項2】 前記アンカー筒部が、外管の長さ方向に
所要間隔をおいて複数設けられ、前記外管を前記のよう
に押圧前進させるに伴い、前側に位置するアンカー筒部
を構成するアンカー片の山形の屈曲変形がその後側に位
置するアンカー筒部を構成するアンカー片の山形の屈曲
変形よりも先に生ずるように、前側に位置するアンカー
片ほど、アンカー片の前後方向の中央部分の剛性を小さ
く設定したことを特徴とする請求項1記載の拡大型の打
込式アンカー部材。 - 【請求項3】 前記アンカー筒部が、外管の長さ方向に
所要間隔をおいて複数設けられ、前記外管を前記のよう
に押圧前進させるに伴い、前側に位置するアンカー筒部
を構成するアンカー片の山形の屈曲変形がその後側に位
置するアンカー筒部を構成するアンカー片の山形の屈曲
変形よりも先に生ずるように、前側に位置するアンカー
片ほど、アンカー筒部の周方向で見た幅を小さく設定し
たことを特徴とする請求項1記載の拡大型の打込式アン
カー部材。 - 【請求項4】 前記アンカー片は、その前後方向略中央
部を境として外側に稍屈曲させてなり、前記外管を前記
のように押圧前進させるに伴い、前記アンカー片を、そ
の前後方向略中央部を境として外向きに山形に屈曲させ
るようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載
の拡大型の打込式アンカー部材。 - 【請求項5】 前記アンカー片は、その前後方向略中央
部を境として外側に稍屈曲させると共に、その中央部を
薄肉に形成したことを特徴とする請求項4記載の拡大型
の打込式アンカー部材。 - 【請求項6】 前記アンカー片は、その前後方向略中央
部を境として外側に稍屈曲させると共に、その中央部の
外面に、前記アンカー筒部の周方向に凹溝を設けたこと
を特徴とする請求項4記載の拡大型の打込式アンカー部
材。 - 【請求項7】 前記アンカー片が山形に屈曲するに伴っ
て拡張し前記アンカー体の全体を外側から覆った状態と
なり得る筒状の網状体を前記アンカー筒部に被せ、且つ
該網状体の前後の端部分をアンカー筒部の前後の端部分
に止着することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
記載の拡大型の打込式アンカー部材。 - 【請求項8】 前記内管の後部分は、前記外管の後端か
ら稍突出しており、該後部分において、内管の軸線を横
切る方向に貫通孔が設けられていることを特徴とする請
求項1〜7のいずれかに記載の拡大型の打込式アンカー
部材。 - 【請求項9】 前記内管の後端部分に、その後端で開口
するネジ孔を内管の軸線方向に設けたことを特徴とする
請求項1〜8のいずれかに記載の拡大型の打込式アンカ
ー部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34252298A JP2999189B1 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 拡大型の打込式アンカー部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34252298A JP2999189B1 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 拡大型の打込式アンカー部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2999189B1 JP2999189B1 (ja) | 2000-01-17 |
JP2000160554A true JP2000160554A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18354406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34252298A Expired - Lifetime JP2999189B1 (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 拡大型の打込式アンカー部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2999189B1 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348669A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Yoshida Kouzou Design:Kk | アンカーの構造及びアンカーの構築方法 |
JP2007239340A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Dai Nippon Construction | 構築用基礎材 |
JP2008291465A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Tohoku Kensetsu Kyokai | アンカー及びアンカー打ち込み方法 |
JP2008303659A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Kaizo Furukawa | 地中食い込ませ型アンカー及びそのアンカー工法 |
KR101016698B1 (ko) | 2008-11-24 | 2011-02-25 | 한국표준과학연구원 | 튜브식 어스앵커 |
CN102002947A (zh) * | 2010-12-06 | 2011-04-06 | 武汉大学 | 一种加固软弱岩体的爆扩内锚头预应力锚索及其锚固方法 |
KR101253496B1 (ko) * | 2010-07-08 | 2013-04-16 | (주)새길이엔시 | 확장형 앵커의 내하체 구조 및 시공방법 |
KR20150116728A (ko) * | 2014-04-08 | 2015-10-16 | 김현주 | 팽창형 락볼트 단부 보호부 |
WO2016002700A1 (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 株式会社三喜工務店 | 基礎杭 |
CN111854199A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-10-30 | 葛佳文 | 一种中深层地热换热井的开放式钻孔壁装置 |
JP7289022B1 (ja) * | 2023-03-15 | 2023-06-08 | 茂 宮古 | 口元管および口元管埋設方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117071594B (zh) * | 2023-10-13 | 2023-12-22 | 四川省建筑科学研究院有限公司 | 一种基坑支护结构 |
-
1998
- 1998-12-02 JP JP34252298A patent/JP2999189B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348669A (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-28 | Yoshida Kouzou Design:Kk | アンカーの構造及びアンカーの構築方法 |
JP2007239340A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Dai Nippon Construction | 構築用基礎材 |
JP2008291465A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Tohoku Kensetsu Kyokai | アンカー及びアンカー打ち込み方法 |
JP4509140B2 (ja) * | 2007-05-23 | 2010-07-21 | 社団法人東北建設協会 | アンカー及びアンカー打ち込み方法 |
JP2008303659A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Kaizo Furukawa | 地中食い込ませ型アンカー及びそのアンカー工法 |
KR101016698B1 (ko) | 2008-11-24 | 2011-02-25 | 한국표준과학연구원 | 튜브식 어스앵커 |
KR101253496B1 (ko) * | 2010-07-08 | 2013-04-16 | (주)새길이엔시 | 확장형 앵커의 내하체 구조 및 시공방법 |
CN102002947A (zh) * | 2010-12-06 | 2011-04-06 | 武汉大学 | 一种加固软弱岩体的爆扩内锚头预应力锚索及其锚固方法 |
KR20150116728A (ko) * | 2014-04-08 | 2015-10-16 | 김현주 | 팽창형 락볼트 단부 보호부 |
KR101579234B1 (ko) | 2014-04-08 | 2015-12-21 | 김현주 | 팽창형 락볼트 단부 보호부 |
WO2016002700A1 (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 株式会社三喜工務店 | 基礎杭 |
CN111854199A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-10-30 | 葛佳文 | 一种中深层地热换热井的开放式钻孔壁装置 |
CN111854199B (zh) * | 2020-07-30 | 2021-08-31 | 山东省物化探勘查院 | 一种中深层地热换热井的开放式钻孔壁装置 |
JP7289022B1 (ja) * | 2023-03-15 | 2023-06-08 | 茂 宮古 | 口元管および口元管埋設方法 |
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---|---|
JP2999189B1 (ja) | 2000-01-17 |
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