JP2008291210A - ケイ光ソルバトクロミック色素及びその使用法 - Google Patents
ケイ光ソルバトクロミック色素及びその使用法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008291210A JP2008291210A JP2008023492A JP2008023492A JP2008291210A JP 2008291210 A JP2008291210 A JP 2008291210A JP 2008023492 A JP2008023492 A JP 2008023492A JP 2008023492 A JP2008023492 A JP 2008023492A JP 2008291210 A JP2008291210 A JP 2008291210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescent
- compound
- group
- alkyl group
- dye
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 CI(C)(C(*1)=C(*)C(*)=C1I(C)(C)c(cc1*)cc(*)c1N(*)*)c(cc1)ccc1S(*)(=O)=O Chemical compound CI(C)(C(*1)=C(*)C(*)=C1I(C)(C)c(cc1*)cc(*)c1N(*)*)c(cc1)ccc1S(*)(=O)=O 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
- Furan Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】色素母骨格(チオフェン骨格等)、電子供与部位及び電子吸引部位を別々に合成しておき、鈴木−宮浦クロスカップリング法で直結することにより、電子吸引部位としてスルホン酸をもつ様々なチオフェン誘導体を合成した。これらは分子周辺の溶媒極性によってケイ光波長が変わるケイ光ソルバトクロミック色素であるため、脂質、タンパク質、核酸などに連結して、水中での生体分子などの微視的環境の変化をケイ光色変化で高感度に検出するケイ光プローブ等として用いることができる。
【選択図】なし
Description
このケイ光ソルバトクロミック色素として、NBD、dansyl、prodan、Dapoxylなどがある。その中で最も性能が優れているのはDapoxylで、ソルバトクロミック色素としては珍しく長波長領域(370nm付近)に光励起が可能な吸収バンドがあり、ストークスシフトも大きく、ケイ光の量子収率も高い(非特許文献1)。
一方、本発明のケイ光ソルバトクロミック色素に近似のチオフェン誘導体は、非線形光学材料として知られている(非特許文献2)。
そこで、本発明は、(1)励起波長が長波長で(2)モル吸光係数が大きく(3)ケイ光量子収率が高く(4)わずかな極性の変化でも大きく発光波長シフトする新規ケイ光ソルバトクロミック色素を提供することを目的とした。
特に、そのスルホン酸基を嵩高いアルキルエステルとして保護することにより、有機溶媒への溶解性を大幅に向上させ、大量合成や精製を容易にした。この保護基は、DMF中で4級アンモニウム塩と反応させて定量的に脱保護することができ、水溶性でケイ光ソルバトクロミズムを示す種々の誘導体を合成することができた。更に、この誘導体から、ラベル化が可能なスルホン酸誘導体や、電子吸引性を高めて発光波長のシフト幅を大きくした様々な誘導体を合成することが可能である。
mは1〜4の整数を表し、
R1は、下記(a)〜(e)のいずれかを表し、
(a)−O−R8(式中、R8は、アルキル基の側鎖を有するアルキル基を表す。)
(b)−Y(式中、Yはハロゲン原子又はハロゲン化アルキル基を表す。)
(c)−NH(CH2)nNH2(式中、nは1〜14の整数を表す。)
(d)−NH(CH2)nNHCO(CH2)oY(式中、n及びoはそれぞれ1〜14の整数を表し、Yはハロゲン原子を表す。)
(e)−NH(CH2)nCH3(式中、nは1〜20の整数を表す。)
R2及びR3は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、アルコキシ基、アシルアミノ基、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アミノ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子を表し、但し、R2及びR3は共同して芳香族若しくはエーテル結合を含んでもよい脂肪族の5、6又は8員環を形成してもよく、R4及びR5は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子又はアルキル基を表し、R6及びR7は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、又は置換基を有していてもよいアルキル基を表し、但し、R4及びR6は共同して芳香族若しくは脂肪族の5員環又は6員環を形成してもよく、R5及びR7は共同して芳香族若しくは脂肪族の5員環又は6員環を形成してもよい。)で表されるケイ光ソルバトクロミック色素、又はこのケイ光ソルバトクロミック色素から成る極性検査薬である。
更に本発明は、これらのケイ光ソルバトクロミック色素やケイ光ソルバトクロミック色素複合体又はこれらを含む溶液に紫外線を照射する段階、及び該ケイ光ソルバトクロミック色素からの発光波長又は発光色を測定する段階から成る、該ケイ光ソルバトクロミック色素の周辺の極性を検査する方法である。
また、本願発明のケイ光ソルバトクロミック色素は、従来の色素よりも励起波長が長波長であるため、細胞や生体分子の光損傷を極力防ぐことができ、例えば、細胞が生きたままの挙動の観測が可能になる。
このケイ光ソルバトクロミック色素は、脂質、タンパク質、核酸などに連結することができるため、生体分子などの微視的環境の変化をケイ光色変化で高感度に検出するケイ光プローブ等として用いることができる。
色素母骨格として、チオフェン骨格又はフラン骨格を用意して、鈴木−宮浦クロスカップリング法で電子供与部位及び電子吸引部位を連結することにより、電子吸引部位としてスルホン酸を持つチオフェン誘導体やフラン誘導体を容易に合成することができる。
また、色素母骨格として、複数のチオフェン骨格又はフラン骨格を含んでもよく、mは1〜4、好ましくは1又は2の整数を表す。
(a)−O−R8
式中、R8はアルキル基の側鎖を有するアルキル基を表す。R8は、好ましくは−(CH2)o−C(R9)3で表され、R9は、それぞれ独立して、このうち少なくとも2つはアルキル基、好ましくは炭素数が1〜4の直鎖アルキル基であり、残りは水素原子を表し、oは0〜2の整数を表す。
一般にケイ光ソルバトクロミック色素は平面性が高く、分子間に強い電化移動相互作用が働き、溶媒に対する溶解性が低い。例えば、非特許文献2に記載のR8がメチル基の化合物(compound 25)はDMFに溶解しない。しかし本発明のケイ光ソルバトクロミック色素は、上記のR8が直鎖ではないアルキル基(即ち、嵩高いアルキル基)であるため、このような分子間相互作用を妨げる立体障害が生じ、溶媒に対する溶解性が上がる。その結果、例えば、溶液中でのケイ光測定が容易になり、製造時に精製が容易になるなどの利点が生じる。
R2及びR3としては電子供与基が好ましい。このような電子供与基としては、例えば、アルコキシ基、アシルアミノ基、アルキル基、アミノ基又はヒドロキシ基、好ましくは、アルコキシ基、アルキル基又はヒドロキシ基が挙げられる。
また、R2及びR3は共同して芳香族若しくはエーテル結合を含んでもよい脂肪族の5、6又は8員環を形成してもよい。例えば、同一のチオフェン環又はフラン環上のR2及びR3は、共同して芳香族若しくはエーテル結合(−O−)を含んでもよい脂肪族の5員環又は6員環を形成してもよいし、更に、mが2以上の場合、あるチオフェン環又はフラン環上のR2又はR3は、隣接するチオフェン環又はフラン環上のR2又はR3と共同して、芳香族若しくはエーテル結合(−O−)を含んでもよい脂肪族の5、6又は8員環を形成してもよい。
R6及びR7は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、又は置換基を有していてもよいアルキル基を表す。このアルキル基は好ましくは炭素数が1〜4のアルキル基であり、置換基としては水酸基、アミノ基、チオール基、スルホン酸基などが挙げられる。
但し、R4及びR6は共同して窒素原子を含む芳香族若しくは脂肪族の5員環又は6員環を形成してもよく、R5及びR7は共同して窒素原子を含む芳香族若しくは脂肪族の5員環又は6員環を形成してもよい。
化合物1(ネオペンチルエステル)は、スルホン酸が保護されているが、テトラメチルアンモニウムクロリド存在下DMF中160℃で攪拌することにより脱保護され、スルホン酸(化合物5)とすることができる(Tetrahedron Letters, vol.38(3),355-358 (1997))。スルホン酸(化合物5)は、5塩化リンと反応させて、酸クロリド(化合物6)に誘導化することができる。酸クロリド(化合物6)は、アミノ基と縮合しやすい。
また、この化合物7をブロモアセチルブロミドなどと反応させて、末端にハロゲン原子を有するハロアセチルアミド体(化合物8)を合成することができる。
さらに、酸クロリド(化合物6)をアルキルアミンと反応させて、アルキル鎖を連結することができる(化合物9)。
一般に、エステルに比べ、酸クロリドや酸アミドの方が電子吸引性は強い。一般に、色素の電子吸引性と電子供与性が強い場合には、吸収極大波長及びケイ光極大波長が共に大きく長波長シフトし、ストークスシフトが大くなる(非特許文献1)。そのため、化合物6〜9のケイ光色素は、化合物1よりも吸収及びケイ光波長が長波長で、ストークスシフトも大きくなる。
このように、上記の方法で機能性置換基を縮合して、更なる光学特性の向上及びラベル化部位の付与が可能な誘導体とすることができる。
(b)−Y(式中、Yはハロゲン原子を表す。このハロゲン原子としてはフッ素原子又は塩素原子が好ましい。)
(c)−NH(CH2)nNH2(式中、nは1〜14、好ましくは1〜4の整数を表す。)
(d)−NH(CH2)nNHCO(CH2)oY(式中、n及びoは独立して1〜14、好ましくは1〜4の整数を表し、Yはハロゲン原子又はハロゲン化アルキル基を表す。このハロゲン原子としてはフッ素原子又は塩素原子が好ましい。またこのハロゲン化アルキル基としては、炭素数1〜34、好ましくは1〜2のペルフルオロアルキル鎖、例えばペルフルオルメタンが挙げられる。)
(e)−NH(CH2)nCH3(式中、nは1〜20、好ましくは1〜4の整数を表す。)
(1)上記化合物6(酸クロリド)にジアミン化合物を連結し、酵素(トランスグルタミナーゼ)反応によりタンパク質のアミノ基含有アミノ酸(アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン等)に連結することができる。その結果、タンパク質を上記R1が下記(f)であるラベル化されたタンパク質とすることができる。
(f)−NH−R10(式中、R10は、アミノ基含有アミノ酸を含むタンパク質から該アミノ基を除いたタンパク質残基、又はポリ若しくはオリゴヌクレオチドの塩基のアミノ基を除いたポリ若しくはオリゴヌクレオチド残基を表す。)
(2)このジアミン化合物を連結した化合物(化合物7)は、酵素(トランスグルタミナーゼ)反応により、タンパク質のアミノ基含有アミノ酸(アスパラギン、グルタミン、リシン、アルギニン等)に連結することができる。その結果、タンパク質を上記R1が下記(g)であるラベル化されたタンパク質とすることができる。
(g)−NH(CH2)nNH−R10(式中、R10は、アミノ基含有アミノ酸を含むタンパク質から、該アミノ基を除いたタンパク質残基を表す。nは、例えば、1〜14、好ましくは1〜4の整数を表す。)
(h)−NH(CH2)nNHCO(CH2)o−S−R11(式中、R11は、チオール基含有アミノ酸を含むタンパク質から、該チオール基を除いたタンパク質残基を表す。n及びoは、それぞれ、例えば、1〜14、好ましくは1〜4の整数を表す。)
(4)上記化合物7(アミノ末端を持つ色素)と1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドなどのカルボジイミドでカルボキシル基を活性化したタンパク質を反応させると、カルボキシル基含有アミノ酸(アスパラギン酸等)に連結することができる。その結果、タンパク質を上記R1が下記(i)であるラベル化されたタンパク質とすることができる。
(i)−NH(CH2)nNHSO2−R12(式中、R12は、カルボキシル基含有アミノ酸を含むタンパク質から、該カルボキシル基を除いたタンパク質残基を表す。nは、例えば、1〜14、好ましくは1〜4の整数を表す。)
このほか、水酸基を有するアミノ酸(セリン、トレオニン、チロシン等)はアルデヒド基に誘導することにより、これら化合物と結合させてラベル化することができる。
(1)バイオイメージング用ケイ光色素の分野で、生体膜プローブとして有用である。即ち、アルキル鎖などの脂質分子に連結し、局所的な環境に応答してケイ光色が変化する分子膜プローブに利用することができる。合成法としては、スルホン酸クロリド体(例えば、図1の化合物6)に、末端にアミノ基を持つアルキルなどの脂質分子と反応させて目的のプローブ(例えば、図1の化合物9、上記(e)参照。)を得ることができる。この分子は、親水環境では長波長、疎水環境では短波長のケイ光を発するため、細菌細胞膜の検出・抗菌作用の評価・ドラッグデリバリーシステムの評価など生体膜ダイナミクスの高感度リアルタイム計測に用いることができる。
なお、これらの用途に於て、本願発明の色素は、吸収波長が長波長であるため、励起光によるタンパク質やDNAの光損傷を避けられるため、従来の色素よりも有利である。
合成例1
本合成例では、4-(5-(4-(ジメチルアミノ)フェニル)-チオフェン-2-イル)-ベンゼンスルホン酸 2,2-ジメチルプロピル エステル(化合物1)を合成した。合成経路を図4に示す。
ネオペンチルアルコール(4.53g, 51.4 mmol)をクロロホルム50mLに溶かし、ピリジン(8.33 mL, 103 mmol)を加え、窒素気流下0℃で4-ブロモ-ベンゼンスルホン酸クロリド(東京化成工業株式会社製)(12.0g, 47.0 mmol)のクロロホルム溶液(20 mL)を45分かけて滴下した。その後、室温で23時間撹拌し、0.1%塩酸を加えた。ジエチルエーテルを加えて有機層を抽出した後、0.1%塩酸で1回、脱イオン水で3回、飽和食塩水で1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒留去後、残った固体をヘキサンで再結晶して、白色鱗片状晶の化合物2(4.17g, 13.6 mmol, 29%)を得た。以下に生成した化合物2(4-Bromo-benzenesulfonic acid 2,2-dimethylpropyl ester)の分析結果を示す。
1H-NMR (400MHz, CDCl3, TMS, r.t.) δ 7.76 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.69 (d, J = 9 Hz, 2H), 3.69 (s, 2H), 0.91 (s, 9H).
1H-NMR (400MHz, CDCl3, TMS, r.t.) δ 7.96 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.87 (d, J = 9 Hz, 2H), 3.69 (s, 2H), 1.35 (s, 12H), 0.91 (s, 9H).
TLC;Rf = 0.09(溶離液;クロロホルム)
1H-NMR (400MHz, CDCl3, TMS, r.t.);δ 7.89 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 4 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 0.91 (s, 9H).
TLC;Rf = 0.07(溶離液;クロロホルム)
1H-NMR (400MHz, CDCl3, TMS, r.t.);δ 7.86 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.52 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.39 ( d, J = 4 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 4 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.01 (s, 6H), 0.91 (s, 9H).
本合成例では、4-(5-(4-(ジメチルアミノ)フェニル)-フラン-2-イル)-ベンゼンスルホン酸 2,2-ジメチルプロピル エステル(化合物13)を合成した。合成経路を図5に示す。
2,5-ジブロムフラン(東京化成工業株式会社製)(0.405g, 1.77mmol)、化合物3(0.6g, 1.69mmol)、4-(ジメチルアミノ)フェニルボロン酸(0.292g, 1.77mmol)をトルエン25ml、メタノール10mlに溶かし、水10mlに溶かしたNa2CO3(0.56g, 5.28mmol)とPd(PPh3)4(0.097g, 84μmol)を加え、更に脱気とN2置換を3回行い、80℃で5時間攪拌した。放冷後、クロロホルムで3回抽出し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒減圧除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム:ヘキサン=4:1)で分離精製し、黄色固体(化合物13)(0.137g, 20%)を得た。以下に生成した化合物13(4-(5-(4-(Dimethylamino)phenyl)-furan-2-yl)-benzenesulfonic acid 2,2-dimethylpropyl ester)の分析結果を示す。
TLC;Rf =0.23(クロロホルム:ヘキサン=4:1)
1H-NMR(400MHz, CDCl3, TMS, r.t.);δ 7.88(d, J = 9Hz, 2H), 7.82(d, J = 9Hz, 2H), 7.63(d, J = 9Hz, 2H), 6.90(d, J = 4Hz, 1H), 6.75(d, J = 9Hz, 2H), 6.56(d, J = 4Hz, 1H), 3.69(s, 2H), 3.00(s, 6H), 0.91(s, 9H).
本合成例では、4-(5- (4-(ジメチルアミノ)フェニル)-3,4-エチレンジオキシチオフェン-2-イル) ベンゼンスルホン酸 2,2-ジメチルプロピル エステル(化合物16)を合成した。合成経路を図6に示す。
3,4-エチレンジオキシチオフェン(シグマアルドリッチジャパン株式会社製)(1.42g, 10mmol)を50%酢酸のTHF溶液20mlに溶かし、氷冷下で50%酢酸のTHF溶液20mlに溶かしたN-ブロモスクシンイミド(和光純薬工業株式会社製)(3.74g, 21mmol)を1時間滴下添加した後、室温で2時間攪拌した。反応終了後、水100mlを加え、析出した固体を吸引ろ過で分離した。さらにろ液に水100mlを加え、析出した固体を吸引ろ過で分離した。これらの固体をさらに水で洗い、減圧下で乾燥して、白色結晶(化合物14)(2.67g, 89%)を得た。以下に生成した化合物14(2,5-Dibromo-3,4-ethylenedioxythiophene)の分析結果を示す。
TLC;Rf = 0.49(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
1H-NMR(400MHz, CDCl3, TMS, r.t.);δ 4.27(s,4H).
放冷後、クロロホルムで3回抽出し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒減圧除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム)で分離精製し、黄色固体(化合物15)(0.148g, 63%)を得た。以下に生成した化合物15(4-(5-Bromo-3,4-ethylenedioxythiophen-2-yl) benzenesulfonic acid 2,2-dimethylpropyl ester)の分析結果を示す。
TLC;Rf = 0.18(ヘキサン:クロロホルム=1:1)
1H-NMR(400MHz, CDCl3, TMS, r.t.);δ 7.92(d, J = 9Hz, 2H), 7.88(d, J = 9Hz, 2H), 4.45(s, 4H), 3.67(s, 2H), 0.92(s, 9H).
TLC;Rf = 0.43(クロロホルム:酢酸エチル=99:1)
1H-NMR(400MHz, CDCl3, TMS, r.t.);δ 7.87(d, J = 9Hz, 2H), 7.82(d, J = 9Hz, 2H), 7.63(d, J = 9Hz, 2H), 6.74(d, J = 9Hz, 2H), 4.40(d, J = 5 Hz, 2H), 4.36 (d, J = 5 Hz, 2H), 3.67(s, 2H), 2.99(s, 6H), 0.91(s, 9H).
本合成例では、(2-(4-(5-(4-(ジメチルアミノ)フェニル)チオフェン-2-イル)ベンゼンスルホン酸アミノ)エチル)カルバミン酸 tert-ブチルエステル(化合物19)を合成した。合成経路を図7に示す。
4-ブロモ-ベンゼンスルホン酸クロリド(東京化成工業株式会社製)(1.60g, 6.3mmol) を塩化メチレン60mlに溶かし、塩化メチレン50mlとトリエチルアミン 2 ml(14mmol)の混合溶液に溶かしたN-Boc-ethylenediamine(和光純薬工業株式会社製)(0.84g, 5.2mmol)に1時間滴下添加した後、25時間攪拌した。反応終了後、水50mlを加え洗浄し、塩化メチレンで3回抽出し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒減圧除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム:酢酸エチル=10:1→6:1)で分離精製し、白色固体(化合物17)(1.81g, 91%)を得た。以下に生成した化合物17((2-(4-Bromo-benzenesulfonylamino)ethyl)carbamic acid tert-butyl ester)の分析結果を示す。
TLC;Rf = 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
1H-NMR(400MHz, CDCl3, TMS, r.t.); δ 7.71(d, J = 8Hz, 2H), 7.64(d, J = 8Hz, 2H), 5.30.(s, 1H), 4.78(s, 1H), 3.22(t, J = 5Hz, 2H), 3.07(d, J = 5Hz, 2H), 1.43(s,9H).
TLC;Rf = 0.23(クロロホルム:酢酸エチル=8:1)
1H-NMR(400MHz, CDCl3, TMS, r.t.); δ 7.71(d, J = 9Hz, 2H), 7.64(d, J = 9Hz, 2H), 7.54(d, J = 5Hz, 1H), 7.47(d, J = 5Hz, 1H), 5.36.(s, 1H), 4.82.(s, 1H), 3.24(d, J = 5Hz, 2H), 3.10(d, J = 5Hz, 2H), 1.43(s, 9H).
TLC;Rf = 0.36(クロロホルム:酢酸エチル=4:1)
1H-NMR(400MHz, CDCl3, TMS, r.t.); δ 7.84(d, J = 8Hz, 2H), 7.72(d, J = 8Hz,2H), 7.62(d, J = 8Hz, 2H), 7.52(d, J = Hz, 1H), 7.42(d, J = 8Hz, 1H), 6.79(d, J = 8Hz,2H) 5.26(s, 1H), 4.81(s, 1H), 3.25(d, J = 4.8Hz, 2H), 3.09(d, J = 4.8Hz, 2H), 2.97(s,6H), 1.43(s, 9H).
本合成例では、4-(5'-(4-(ジメチルアミノ)フェニル)-2,2'-ビチオフェン-5-イル) ベンゼンスルホン酸 2,2-ジメチルプロピル エステル(化合物21)を合成した。合成経路を図8に示す。
5,5'-ジブロモ-2,2'-ビチオフェン(和光純薬工業株式会社製)(0.324 g, 1.00 mmol)、化合物3 (0.248 g, 0.70 mmol)をトルエン20 mlとメタノール12 mlの混合溶媒に溶解させ、更に1.0 M Na2CO3 aq 5 mlと Pd(PPh3)4 (0.066g, 57μmol)を加え、脱気と N2置換を3回行い、80℃で4時間半攪拌した。放冷後、トルエンを加えて有機層を抽出し、水と飽和食塩水で洗浄した後 Na2SO4で乾燥させた。溶媒減圧除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液;トルエン)で精製し、黄色固体(化合物20) (0.137g, 43%)を得た。以下に生成した化合物20(4-(5'-Bromo-2,2'-Bithiophen-5-yl) benzenesulfonic acid 2,2-dimethylpropyl ester)の分析結果を示す。
TLC; Rf = 0.07 (トルエン)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS, r.t.); δ 7.89 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 4 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 4 Hz, 1H), 3.71 (s, 2H), 0.92 (s, 9H).
TLC; Rf = 0.36 (クロロホルム)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS, r.t.): δ 7.87 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8Hz, 2H), 7.47 (d, J = 9 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.15 (m, 2H), 7.07 (d, J = 4 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 9 Hz, 2H), 3.69 (s, 2H), 2.99 (s, 6H), 0.91 (s, 9H).
本実施例では、合成例1〜5で得たチオフェン誘導体(化合物1、16、19及び21)及びフラン誘導体(化合物13)を極性の異なる様々な溶媒中でのケイ光スペクトルを測定した。
これらチオフェン誘導体及びフラン誘導体を、様々な溶媒(トルエン、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル、クロロホルム、ジクロルメタン、アセトン、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、エタノール、メタノール)に溶解させた。これらはいずれも良好に溶解した。
なお、各溶媒の溶媒極性ET(30) (kcal/mol)を、吸光型ソルバトクロミック色素である下式のベタイン色素を溶媒に溶かし、その吸収極大波長λ(nm)を式 ET(30) = 28591 / λ に代入して得た。
Claims (3)
- 下式
mは1〜4の整数を表し、
R1は、下記(a)〜(e)のいずれかを表し、
(a)−O−R8(式中、R8は、アルキル基の側鎖を有するアルキル基を表す。)
(b)−Y(式中、Yはハロゲン原子又はハロゲン化アルキル基を表す。)
(c)−NH(CH2)nNH2(式中、nは1〜14の整数を表す。)
(d)−NH(CH2)nNHCO(CH2)oY(式中、n及びoはそれぞれ1〜14の整数を表し、Yはハロゲン原子を表す。)
(e)−NH(CH2)nCH3(式中、nは1〜20の整数を表す。)
R2及びR3は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、アルコキシ基、アシルアミノ基、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アミノ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子を表し、但し、R2及びR3は共同して芳香族若しくはエーテル結合を含んでもよい脂肪族の5、6又は8員環を形成してもよく、R4及びR5は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子又はアルキル基を表し、R6及びR7は、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、又は置換基を有していてもよいアルキル基を表し、但し、R4及びR6は共同して芳香族若しくは脂肪族の5員環又は6員環を形成してもよく、R5及びR7は共同して芳香族若しくは脂肪族の5員環又は6員環を形成してもよい。)で表されるケイ光ソルバトクロミック色素。 - 請求項1に記載のケイ光ソルバトクロミック色素を、アミノ基、水酸基、チオール基又はカルボキシル基を含有するアミノ酸を含むタンパク質若しくはペプチド又はポリ若しくはオリゴヌクレオチドに連結して形成されるケイ光ソルバトクロミック色素複合体。
- 請求項1に記載のケイ光ソルバトクロミック色素若しくは請求項2に記載のケイ光ソルバトクロミック色素複合体又はこれらを含む溶液に紫外線を照射する段階、及び該ケイ光ソルバトクロミック色素からの発光波長又は発光色を測定する段階から成る、該ケイ光ソルバトクロミック色素の周辺の極性を検査する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008023492A JP5319130B2 (ja) | 2007-04-27 | 2008-02-04 | ケイ光ソルバトクロミック色素及びその使用法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007118831 | 2007-04-27 | ||
JP2007118831 | 2007-04-27 | ||
JP2008023492A JP5319130B2 (ja) | 2007-04-27 | 2008-02-04 | ケイ光ソルバトクロミック色素及びその使用法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008291210A true JP2008291210A (ja) | 2008-12-04 |
JP5319130B2 JP5319130B2 (ja) | 2013-10-16 |
Family
ID=40166273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008023492A Expired - Fee Related JP5319130B2 (ja) | 2007-04-27 | 2008-02-04 | ケイ光ソルバトクロミック色素及びその使用法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5319130B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010090265A1 (ja) | 2009-02-06 | 2010-08-12 | 国立大学法人北海道大学 | 蛍光ソルバトクロミック色素 |
JP2013001766A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Hiroshima Univ | ソルバトクロミック色素及びこれを用いた有機ハロゲン化合物検出方法 |
CN105859761A (zh) * | 2016-04-26 | 2016-08-17 | 丽水学院 | 一种芳香硼酸酯化合物合成方法 |
JP2020009608A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池セパレータの汚染物質識別方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09204040A (ja) * | 1996-01-26 | 1997-08-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光材料およびそれを用いた画像記録方法 |
JPH10104781A (ja) * | 1996-10-02 | 1998-04-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱現像感光材料 |
WO2003080042A1 (fr) * | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Shionogi & Co., Ltd. | Inhibiteur de decomposition pour matrice extracellulaire de cartilage |
JP2005119129A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷原版、平版印刷版の製版方法および平版印刷方法 |
-
2008
- 2008-02-04 JP JP2008023492A patent/JP5319130B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09204040A (ja) * | 1996-01-26 | 1997-08-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光材料およびそれを用いた画像記録方法 |
JPH10104781A (ja) * | 1996-10-02 | 1998-04-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱現像感光材料 |
WO2003080042A1 (fr) * | 2002-03-27 | 2003-10-02 | Shionogi & Co., Ltd. | Inhibiteur de decomposition pour matrice extracellulaire de cartilage |
JP2005119129A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷原版、平版印刷版の製版方法および平版印刷方法 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010090265A1 (ja) | 2009-02-06 | 2010-08-12 | 国立大学法人北海道大学 | 蛍光ソルバトクロミック色素 |
JP2013001766A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Hiroshima Univ | ソルバトクロミック色素及びこれを用いた有機ハロゲン化合物検出方法 |
CN105859761A (zh) * | 2016-04-26 | 2016-08-17 | 丽水学院 | 一种芳香硼酸酯化合物合成方法 |
CN105859761B (zh) * | 2016-04-26 | 2018-06-26 | 丽水学院 | 一种芳香硼酸酯化合物合成方法 |
JP2020009608A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池セパレータの汚染物質識別方法 |
JP7028733B2 (ja) | 2018-07-06 | 2022-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池セパレータの汚染物質識別方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5319130B2 (ja) | 2013-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7383283B2 (ja) | 蛍光プローブ及びその製造方法と使用 | |
EP0898596B1 (en) | Squarate dyes and their use in fluorescent sequencing method | |
CN107089937B (zh) | 线粒体靶向测定粘度的荧光探针及其制备方法和应用 | |
CN103087545B (zh) | 一类以荧光素为母体的荧光染料、其制备方法及应用 | |
EP3690002A1 (en) | Fluorescent probe, preparation method therefor and use thereof | |
CN107663384B (zh) | 一种荧光染料及其制备方法和用途 | |
WO2014106957A1 (ja) | 非対称Siローダミン及びロドールの合成 | |
Zhang et al. | Rational design of NIR fluorescence probes for sensitive detection of viscosity in living cells | |
KR20170101360A (ko) | 시아닌계 화합물, 이를 포함하는 생체분자 표지용 염료, 키트 및 조영제 조성물 | |
JP5319130B2 (ja) | ケイ光ソルバトクロミック色素及びその使用法 | |
Roubinet et al. | New insights into the water-solubilization of thiol-sensitive fluorogenic probes based on long-wavelength 7-hydroxycoumarin scaffolds | |
KR20230038676A (ko) | 시아닌계 화합물, 이를 포함하는 생체분자 표지용 염료, 키트 및 조영제 조성물 | |
KR102253839B1 (ko) | 표지용 염료 및 이를 포함하는 키트 | |
Safir Filho et al. | Visualization of intracellular lipid droplets using lipophilic benzothiazole-based push-pull fluorophores at ultralow concentration | |
JP2001002951A (ja) | 新規な蛍光色素およびその蛍光マーカーとしての使用 | |
JP2009014369A (ja) | 生体分子標識用蛍光試薬 | |
JP5683967B2 (ja) | 蛍光ソルバトクロミック色素 | |
KR101125057B1 (ko) | 물질 표지용 화합물 및 그 제조방법 | |
CN113416196B (zh) | 一种苯并噻二唑-tb类化合物及其合成方法和应用 | |
JP6108341B2 (ja) | ケイ光イオンセンサー色素 | |
JP5437615B2 (ja) | ケイ光ソルバトクロミック色素 | |
WO2020246616A1 (ja) | Enpp活性検出用蛍光プローブ | |
CN102603802B (zh) | 以噻吩基苯并噻唑衍生物为配体的磷光铱配合物及制备和应用 | |
JP4929461B2 (ja) | 高蛍光量子収率型疎水性蛍光プローブ、それを用いる生体高分子検出法ならびに生体高分子間相互作用検出法 | |
CN115433066A (zh) | 一类碘取代的生物正交增强型荧光探针及其制备方法与应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110128 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120611 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120611 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20120612 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120618 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120626 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120612 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130611 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5319130 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |