JP2008290347A - 金属積層基板、発光装置、および金属積層基板の切断方法 - Google Patents

金属積層基板、発光装置、および金属積層基板の切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】切断面の金属のバリおよび切りくずを容易に取り除く。
【解決手段】補強材としてのガラス繊維21aおよび21bを含むガラエポ基板104、ガラエポ基板104の表面に積層される多層配線樹脂層103および金属反射体102、並びに、ガラエポ基板104の裏面に積層される裏面電極108が、ガラエポ基板104の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより作製される金属積層基板であって、ガラス繊維21aおよび21bの繊維径は4μm以上かつ5μm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属積層基板、発光装置、および金属積層基板の切断方法に関するものである。
携帯電話のフラッシュLEDや照明用LEDなどの発光装置は、高輝度化や、車載用途などにおけるパッケージの放熱特性の改善が重要な課題となっている。このため、放熱性のよい金属基板を用いたり、リフレクターを反射部材にするなどして、金属材料を用いたパッケージの開発が進んでいる。
図9は、従来の発光装置100の構成を示す斜視図である。
従来の発光装置100は、例えば、液晶パネルのバックライトなどに用いる場合、該パネルの側面に備えられる発光装置である。従来の発光装置100は、図9に示すように、金属反射体102、多層配線樹脂層103、ガラエポ(ガラスエポキシ)基板104がこの順に積層された3層構造を有しており、金属反射体102で囲まれた多層配線樹脂層103の露出面にLEDチップ101を搭載(実装)している。
LEDチップ101の搭載面には、アノードとカソードとがそれぞれ割り当てられた第1電極部105と、絶縁部材107により周囲を囲まれた第2電極部106とが形成されている。多層配線樹脂層103の配線層は、第1電極部105および第2電極部106の導通をとるように形成されている。
ガラエポ基板104は、多層配線樹脂層103を補強するために積層されている。ガラエポ基板104には、多層配線樹脂層103が積層されている側と反対側に、アノードとカソードとがそれぞれ割り当てられた金属からなる裏面電極108と、後に参照する図11に示すように、裏面電極108と多層配線樹脂層103の配線層との導通をとるメッキ金属層110が形成された貫通孔109とが形成されている。
上記構成の発光装置100を製造する場合、発光装置100は初期工程から個別に製造するのではなく、図10に示すように、複数個の発光装置が等配置にて同時に製造され、最終的に、ブレード(刃)200により切断されて個々の発光装置100が完成する。ところが、切断時の衝撃により、発光装置100にクラックなどが生じてしまうという問題があった。
そこで、切断に関して、例えば、多層プリント配線板の切断に関する技術が、特許文献1に記載されている。特許文献1には、切断時の衝撃により、多層の絶縁層と多層の配線導体層とが配された多層プリント配線板の表層にクラックなどが入る問題に対して、基板の切断予定部位の最外層の絶縁層に複数の非貫通孔を形成することにより、切断時の衝撃を緩和し、クラック発生量を抑制している。
また、ガラス繊維入りエポキシ樹脂板(ガラエポ基板)などのような適宜の絶縁繊維材を用いて形成した絶縁基板を切断する際、切り出された後の切断端面から毛羽が立ち、この毛羽が離脱してクズを発生させてしまう結果、これらのクズがはんだ付け不良を引き起こす大きな要因になるという問題があった。
これに対し、例えば、特許文献2に、絶縁基板の少なくともいずれか一方の面に電解銅箔を積層させて形成される銅張積層板において、絶縁基板を構成する絶縁繊維材の繊維方向とは直交しない交差方向にて切り出す技術が記載されている。これにより、切断端面からの毛羽立ちを少なくしている。
特開2003−273524号公報(平成15年9月26日公開) 特開2003−324253号公報(平成15年11月14日公開)
ここで、上記従来の発光装置100のように、金属反射体102、多層配線樹脂層103、およびガラエポ基板104が積層されている場合、切断によって、ガラエポ基板104から毛羽立ち以外にガラス繊維が突出するとともに、金属部分の切断によって金属のバリおよび切りくずが発生する。
図11は、封止樹脂111を充填してから切断した後の、パッケージの短辺方向から見たときの発光装置100の構成を示す側面断面図である。図10に示したブレード200により切断された切断面Pが、図11に示す切断面Pに対応している。
ガラエポ基板104には、図11に示すように、ガラス繊維121aの束と、ガラス繊維121aの束に直交するガラス繊維121bの束とが編み込まれるように、一定間隔にて配置されている。
ガラエポ基板104を切断すると、ガラス繊維121aおよび121bがその硬さのためうまく切断できず、切断面に突出する場合(図11では、ガラス繊維121aが突出してガラス繊維突出部122となる)がある。このため、このガラス繊維突出部122に、金属反射体102を切断した際に発生した金属切りくず123が引っかかってしまい、ガラス繊維突出部122の突出状態と金属切りくず123との引っかかり方によっては、金属切りくず123が、後処理など、例えば、エアなどで吹き飛ばそうとしてもとれない場合がある。
金属切りくず123は、発光装置100を、例えば、液晶パネルなどのユニットに実装する際に、ダストとなって、液晶ガラスとフィルムとの間に入り込むような実装阻害を引き起こしたり、端子間に付着してショートを引き起こす要因になるという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、切断面の金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことができる金属積層基板、発光装置、および金属積層基板の切断方法を提供することにある。
本発明の金属積層基板は、上記課題を解決するために、繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層が、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより作製される金属積層基板であって、上記繊維状の補強材の繊維径は、4μm以上かつ5μm以下であることを特徴としている。
金属積層基板では、絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより、切断面において、第1金属層および第2金属層から金属のバリおよび切りくずが生じ、絶縁性樹脂基板からは繊維状の補強材が突出する。このため、金属のバリおよび切りくずが絶縁性樹脂基板から突出した繊維状の補強材に引っかかり、金属のバリおよび切りくずが取り除きにくくなる。
これに対し、上記の構成によれば、繊維状の補強材の繊維径が5μm以下であることにより、補強材のこしが弱くなっているので、金属のバリおよび切りくずが絶縁性樹脂基板から突出した繊維状の補強材に引っかかっても、切断面の金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことが可能となる。しかも、同時に繊維状の補強材の繊維径が4μm以上であることにより、補強材としての役割も十分に果たすことが可能となる。
また、本発明の金属積層基板は、上記繊維状の補強材は、複数の第1補強材と複数の第2補強材とにより構成されており、上記複数の第1補強材は、上記絶縁性樹脂基板の表面に平行な方向において、上記切断される切断面に対して90°未満をなす角度の方向にそれぞれ形成され、上記複数の第2補強材は、上記第1の補強材とそれぞれ直交するように形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の金属積層基板は、上記複数の第1補強材は、上記絶縁性樹脂基板の表面に平行な方向において、上記切断される切断面に対して、さらに、45°±20°以内をなす角度の方向にそれぞれ形成されていることが好ましい。
繊維状の補強材を構成する第1補強材および第2補強材が形成されている方向が、絶縁性樹脂基板の表面に平行な方向において切断面に平行になると、切断位置によっては、第1補強材または第2補強材が切断面にささくれだった状態で現れる。このため、金属のバリおよび切りくずが引っかかると、金属のバリおよび切りくずがさらに取り除きにくくなる。
そこで、上記の各構成により、第1補強材および第2補強材の形成方向を切断面から平行ではなく斜めにする、すなわち90°未満をなす角度の方向にすることによって、第1補強材または第2補強材が切断面にささくれだった状態で現れることを防止することが可能となる。さらには、第1補強材および第2補強材の形成方向を、45°±20°以内をなす角度の方向にすることによって、鋭角に切断することにより補強材に欠けが生ずることを防止することが可能となる。
また、本発明の金属積層基板は、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断された、上記絶縁性樹脂基板の切断面は、エッチャントによりエッチングされていることが好ましい。
上記の構成によれば、絶縁性樹脂基板の切断面がエッチャントによりエッチングされていることにより、絶縁性樹脂基板から突出した繊維状の補強材は除去されている。よって、金属のバリおよび切りくずが上記突出した繊維状の補強材に引っかかることを防止することが可能となる。
また、本発明の金属積層基板は、繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層が、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより作製される金属積層基板であって、上記繊維状の補強材は、上記切断する切断箇所に配置されていないことを特徴としている。
上記の構成によれば、繊維状の補強材が切断する切断箇所に配置されていないことにより、切断後、絶縁性樹脂基板から繊維状の補強材が突出することが無い。これにより、切断によって第1金属層および第2金属層から金属のバリおよび切りくずが生じても、金属のバリおよび切りくずは繊維状の補強材に引っかかることがないので、切断面の金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことが可能となる。
また、本発明の発光装置は、LEDチップと、上記金属積層基板と、上記第1金属層と上記絶縁性樹脂基板との間に、上記第2金属層と電気的に接続される金属からなる配線が形成された配線樹脂層とを備え、上記第1金属層が、上記配線樹脂層の露出面を形成するように当該露出面の周囲を取り囲むように設けられおり、上記LEDチップが上記露出面に実装されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことが可能な金属積層基板を備えているので、発光装置を他のユニットなどに実装するときの実装阻害やショートの発生を防止した、信頼性の高い発光装置を実現することが可能となる。
また、本発明の金属積層基板の切断方法は、繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層により構成される金属積層基板の切断方法であって、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に、ハーフダイシングにより上記第1金属層を切断する第1ステップと、露出している上記第1金属層および第2金属層にレジストを形成する第2ステップと、上記ハーフダイシングを行った切断部分から、上記絶縁性樹脂基板および上記第2金属層を切断する第3ステップと、上記絶縁性樹脂基板の切断面を、エッチャントによりエッチングする第4ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に、ハーフダイシングにより第1金属層を切断した後、露出している第1金属層および第2金属層にレジストを形成する。これにより、第1金属層の切断された切断面にもレジストが形成される。そして、ハーフダイシングを行った切断部分から、絶縁性樹脂基板および第2金属層を切断した後、絶縁性樹脂基板の切断面を、エッチャントによりエッチングする。これにより、絶縁性樹脂基板および第2金属層の切断面以外はレジストにより保護されているので、絶縁性樹脂基板および第2金属層の切断面のみをエッチングすることになる。よって、絶縁性樹脂基板から突出した繊維状の補強材をエッチングにより除去することが可能となる。
以上のように、本発明の金属積層基板は、繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層が、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより作製される金属積層基板であって、上記繊維状の補強材の繊維径は、4μm以上かつ5μm以下である構成である。
それゆえ、繊維状の補強材の繊維径が5μm以下であることにより、補強材のこしが弱くなっているので、金属のバリおよび切りくずが絶縁性樹脂基板から突出した繊維状の補強材に引っかかっても、切断面の金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことができる金属積層基板を提供するという効果を奏する。しかも、同時に繊維状の補強材の繊維径が4μm以上であることにより、補強材としての役割も十分に果たすことができるという効果を奏する。
また、本発明の金属積層基板は、繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層が、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより作製される金属積層基板であって、上記繊維状の補強材は、上記切断する切断箇所に配置されていない構成である。
それゆえ、繊維状の補強材が切断する切断箇所に配置されていないことにより、切断後、絶縁性樹脂基板から繊維状の補強材が突出することが無い。これにより、切断によって第1金属層および第2金属層から金属のバリおよび切りくずが生じても、金属のバリおよび切りくずは繊維状の補強材に引っかかることがないので、切断面の金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことができる金属積層基板を提供するという効果を奏する。
また、本発明の発光装置は、LEDチップと、上記金属積層基板と、上記第1金属層と上記絶縁性樹脂基板との間に、上記第2金属層と電気的に接続される金属からなる配線が形成された配線樹脂層とを備え、上記第1金属層が、上記配線樹脂層の露出面を形成するように当該露出面の周囲を取り囲むように設けられおり、上記LEDチップが上記露出面に実装されている構成である。
それゆえ、金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことが可能な金属積層基板を備えているので、発光装置を他のユニットなどに実装するときの実装阻害やショートの発生を防止した、信頼性の高い発光装置を実現することができるという効果を奏する。
また、本発明の金属積層基板の切断方法は、繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層により構成される金属積層基板の切断方法であって、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に、ハーフダイシングにより上記第1金属層を切断する第1ステップと、露出している上記第1金属層および第2金属層にレジストを形成する第2ステップと、上記ハーフダイシングを行った切断部分から、上記絶縁性樹脂基板および上記第2金属層を切断する第3ステップと、上記絶縁性樹脂基板の切断面を、エッチャントによりエッチングする第4ステップとを含む方法である。
それゆえ、絶縁性樹脂基板から突出した繊維状の補強材をエッチングにより除去することができる金属積層基板の切断方法を提供するという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態の発光装置は、従来の発光装置100と比べて、ガラエポ基板104のガラス繊維121aおよび121bの構成が異なっている以外、他の構成は同様の構成を有している。それゆえ、以下では、説明の便宜上、前記の背景技術の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
図1は、本実施の形態の発光装置の一構成例を示す側面断面図である。
本実施の形態の発光装置は、図1に示すように、LEDチップ101、金属反射体102(第1金属層)、多層配線樹脂層103(配線樹脂層)、ガラエポ基板104(絶縁性樹脂基板)、第1電極部105、第2電極部106、絶縁部材107、裏面電極108(第2金属層)、貫通孔109、メッキ金属層110、および封止樹脂111により構成されている。金属反射体102、多層配線樹脂層103、ガラエポ基板104、および裏面電極108により積層構成されている部分は、本発明の金属積層基板を構成する一実施形態である。
また、本実施の形態の発光装置は、図10に示すように、複数個の発光装置が等配置にて同時に製造され、最終的に、ブレード200により、金属反射体102、多層配線樹脂層103、ガラエポ基板104、および裏面電極108がこの順に積層されている方向に切断されて個々の発光装置となる。このとき切断された面である切断面Pは、図1に示す切断面Pに対応している。
次いで、ガラエポ基板104の構成について詳細に説明する。なお、ガラエポ基板104において、金属反射体102および多層配線樹脂層103が積層されている面を表面とし、裏面電極108が形成されている面を裏面とする。
ガラエポ基板104は、繊維状の補強材としてガラス繊維21aおよび21bを含んだエポキシ樹脂板である。ガラエポ基板104には、ガラエポ基板104の表面および裏面に平行な方向において、ガラス繊維21aの複数の束と、ガラス繊維21aの複数の束に直交するガラス繊維21bの複数の束とがそれぞれ編み込まれるように、一定間隔にて配置されている。ガラス繊維21aおよび21bは、ガラス繊維21aおよび21bの「こし」を弱くする程度の繊維径を有している。
ここで、本実施の形態の発光装置が備える各部材において、例えば、金属反射体102の厚さは0.4mm、多層配線樹脂層103の厚さは0.2mm、ガラエポ基板104の厚さは0.4mm、および、裏面電極108の厚さは30μmである。つまりは、本実施の形態の発光装置は、パッケージ厚みにおいて、金属反射体102とガラエポ基板104とが占める割合が多い。
このため、発光装置がブレード200により切断されると、切断面Pにおいて、金属反射体102に多くの金属のバリおよび切りくずと、ガラエポ基板104にガラス繊維21aおよび21bの突出したもの(図1では、ガラス繊維21aが突出したガラス繊維突出部22)が生じる。これにより、金属のバリや切りくずがガラス繊維突出部22に引っかかってしまう状態が生じるが、ガラス繊維のこしを弱くすることにより、切断面Pの金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことが可能となる。
よって、発光装置を、例えば、液晶パネルなどのユニットに実装する際に、金属のバリおよび切りくずがダストとなって、液晶ガラスとフィルムとの間に入り込むような実装阻害を起こしたり、端子間に付着してショートを引き起こすような事態を防止することが可能となる。
ここで、ガラス繊維21aおよび21bの繊維径による切断面Pの状態を比較するために、共に基板厚さが0.5mmで、ガラス繊維21aおよび21bの繊維径が5μmと7μmとの銅付きのガラエポ基板104を、それぞれフルダイシングにより切断したときの切断面Pの状態を観察した。切断条件は、ブレード200の回転数が30000rpm、かつ、ブレード200の送り速度が20mm/sとし、切断面Pがガラス繊維21aと垂直に(ガラス繊維21bとは平行に)なるように切断した。
切断後、切断面Pを観察し、ガラス繊維21aのささくれ部分に引っかかった銅のバリおよび切りくずに対して、エアーブローおよび超音波洗浄により除去を試みた。この結果、繊維径が5μmのガラス繊維21aに引っかかった銅のバリおよび切りくずは除去されたが、繊維径が7μmのガラス繊維21aに引っかかった銅のバリおよび切りくずは除去されなかった。その後、鋭利な針を用いて、繊維径が7μmのガラス繊維21aに引っかかった銅のバリおよび切りくずの除去を試みたところ取れた。
これにより、ガラス繊維21aおよび21bは、その繊維径が5μm以下であれば、ガラス繊維21aおよび21bのこしが弱くなり、ガラス繊維21aおよび21bの突出部に引っかかった銅のバリおよび切りくずを容易に取り除くことが可能であることがわかった。特に、上記繊維径が4μm以上かつ5μm以下の範囲内であれば、ガラス繊維21aおよび21bが補強材としての役割を果たしながら、ガラス繊維21aおよび21bのこしを弱くするという点で好ましい。
また、ガラス繊維21aおよび21bが、切断面Pに対して、平行ではない斜めの方向、すなわち90°未満をなす角度の方向に形成されることにより、切断面Pにガラス繊維21aおよび21bが突出することを抑制することが可能となる。これは、ガラス繊維21aおよび21bの形成されている方向が切断面Pに平行になると、切断位置によってはガラス繊維21aおよび21bが切断面Pに現れ、ガラス繊維21aおよび21bがささくれだった状態となり特に突出するためである。
ここで、ガラス繊維21aおよび21bの形成方向による切断面の状態を比較するために、ガラス繊維21aおよび21bの繊維径が5μmのガラエポ基板104を発光装置に構成して、ガラス繊維21aの形成方向に対して20°、25°、45°、および65°の角度で、発光装置をそれぞれフルダイシングにより切断したときの切断面Pの状態を観察した。切断条件は、ブレード200の回転数が30000rpmとし、かつ、ブレード200の送り速度が20mm/sとした。
図2は、ガラス繊維21aの形成方向が切断面Pに対して25°の角度をなす場合(一方で、ガラス繊維21bの形成方向が切断面Pに対して65°の角度をなす場合)の、ガラエポ基板104のガラス繊維21aおよび21bの構成を示す図である。
図3は、ガラス繊維21aおよび21bの形成方向が切断面Pに対して45°の角度をなす場合の、ガラエポ基板104のガラス繊維21aおよび21bの構成を示す図である。
図4は、ガラス繊維21aの形成方向が切断面Pに対して65°の角度をなす場合(一方で、ガラス繊維21bの形成方向が切断面Pに対して25°の角度をなす場合)の、ガラエポ基板104のガラス繊維21aおよび21bの構成を示す図である。
観察した結果、いずれの角度においても切断面Pにガラス繊維のささくれは発生しなかった。しかし、ガラス繊維21aの形成方向が切断面Pに対して20°の角度をなす場合、ガラスの欠けが確認された。これに対し、ガラス繊維21aの形成方向が切断面Pに対して25°、45°、および65°の角度をなす場合(一方で、ガラス繊維21bの形成方向が切断面Pに対して65°、45°、および25°の角度をなす場合)、ガラスの欠けは確認されなかった。これは、ガラスを鋭角に切断すると、ガラスに欠けが生ずるためである。
図5に、45°±20°以内の場合(25°≦θ≦65°)の切断面Pにおけるガラス繊維の状態を示す。また、図6に、45°±20°範囲外の場合(0°≦θ<25°、または、65<θ≦90°)の切断面Pにおけるガラス繊維の状態を示す。ガラス繊維21aの先端部分に欠けが生じていることが確認できる。
これにより、ガラス繊維21aおよび21bの形成方向が切断面Pに対して、特に45°±20°の範囲内の角度であれば、ささくれを防止するとともに、ガラスの欠けも防止することが可能であることがわかった。
また、切断面Pに発生した金属のバリおよび切りくずがガラス繊維21aおよび21bの突出部(ガラス繊維突出部22)に引っかかることを防止するために、切断面Pから突出したガラス繊維突出部22を除去してもよい。
図7は、発光装置を切断するとともに、ガラス繊維突出部22を除去する工程を示す工程図である。
切断前、発光装置の切断部分は、図7(a)に示すように、金属反射体102、多層配線樹脂層103、ガラエポ基板104、および裏面電極108がこの順に積層されて構成されている。
次いで、図7(b)に示すように、まずハーフダイシングにより、金属反射体102および多層配線樹脂層103を切断する。そして、図7(c)に示すように、露出している金属部分(金属反射体102、多層配線樹脂層103、および裏面電極108)に、液状レジスト31を形成する。このとき、金属反射体102および多層配線樹脂層103の切断された切断面にも、液状レジスト31が形成される。
その後、図7(d)に示すように、さらにフルダイスを行い、ガラエポ基板104および裏面電極108を切断する。そして切断後、図7(e)に示すように、ガラエポ基板104の切断面を、希フッ酸(エッチャント)でエッチングする。
このとき、ガラエポ基板104および裏面電極108の切断面以外は液状レジスト31におり保護されているので、ガラエポ基板104および裏面電極108の切断面のみをエッチングすることになる。
よって、ガラエポ基板104から突出したガラス繊維突出部22もエッチングすることになるので、ガラエポ基板104から突出したガラス繊維突出部22を除去して、発光装置を切断することが可能となる。
エッチング後は、水洗および乾燥を行い、液状レジスト31を除去することによって、図7(f)に示すように、ガラエポ基板104および裏面電極108の切断面が、金属反射体102および多層配線樹脂層103の切断面よりも内部に引っ込んで段差状となった、個々の発光装置が完成する。
これにより、切断面において、ガラエポ基板104から突出したガラス繊維突出部22が除去されているので、金属反射体102から金属のバリおよび切りくずが発生しても、いずれに引っかかることもなく、該金属のバリおよび切りくずを容易に除去することが可能となる。
なお、上記液状レジスト31に限らず、図7(e)に示したエッチング時に、金属反射体102および多層配線樹脂層103の金属を保護するものであればよい。
また、本実施の形態の発光装置では、ガラエポ基板104を備える構成を有したが、ガラエポ基板104に限らず、適宜の絶縁繊維材を用いた補強材を含む絶縁性樹脂基板であればよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本実施の形態の発光装置におけるガラエポ基板104のガラス繊維21aおよび21bの一構成例を示す図である。
本実施の形態の発光装置は、前記実施の形態1の発光装置と比べて、ガラエポ基板104のガラス繊維21aおよび21bの構成のみが異なっている。つまりは、本実施の形態の発光装置は、図8に示すように、切断面Pとなる切断部分(ダイシングのカーフ部)に、ガラス繊維21aを通さない構造を有するガラエポ基板104を構成している。
これにより、切断時にガラス繊維21aを切らないので、ガラエポ基板104からガラス繊維21aが突出することが無い。それゆえ、切断によって金属反射体102金属のバリおよび切りくずが生じても、金属のバリおよび切りくずはガラス繊維に引っかかることがないので、切断面の金属のバリおよび切りくずを容易に取り除くことが可能となる。なお、切断面Qとなる切断部分では、金属層が存在すれば、ガラス繊維21bは無い方が好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、個々に切断されることにより作製され、金属層を積層し絶縁繊維材を用いた補強材を含む絶縁性樹脂基板に適用できるが、これに限らず、他の分野にも適用できる。
本発明にかかる金属積層基板を構成する発光装置の実施の一形態を示す側面断面図である。 上記金属積層基板におけるガラエポ基板のガラス繊維の構成を示す上面図である。 上記金属積層基板におけるガラエポ基板のガラス繊維の他の構成を示す上面図である。 上記金属積層基板におけるガラエポ基板のガラス繊維のさらに他の構成を示す上面図である。 上記ガラス繊維の切断部分を示す拡大図である。 欠けが生じた場合の上記ガラス繊維の切断部分を示す拡大図である。 (a)〜(f)は、上記金属積層基板の切断工程を示す工程図である。 上記金属積層基板におけるガラエポ基板のガラス繊維のさらに他の構成を示す上面図である。 従来の発光装置の構成を示す斜視図である。 上記発光装置を作製する際の切断部分を示す斜視図である。 従来の発光装置の構成を示す側面断面図である。
符号の説明
21a ガラス繊維(補強材、第1補強材)
21b ガラス繊維(補強材、第2補強材)
22 ガラス繊維突出部
31 液状レジスト(レジスト)
101 LEDチップ
102 金属反射体(第1金属層)
103 多層配線樹脂層(配線樹脂層)
104 ガラエポ基板(絶縁性樹脂基板)
108 裏面電極(第2金属層)
200 ブレード

Claims (7)

  1. 繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層が、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより作製される金属積層基板であって、
    上記繊維状の補強材の繊維径は、4μm以上かつ5μm以下であることを特徴とする金属積層基板。
  2. 上記繊維状の補強材は、複数の第1補強材と複数の第2補強材とにより構成されており、
    上記複数の第1補強材は、上記絶縁性樹脂基板の表面に平行な方向において、上記切断される切断面に対して90°未満をなす角度の方向にそれぞれ形成され、上記複数の第2補強材は、上記第1の補強材とそれぞれ直交するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の金属積層基板。
  3. 上記複数の第1補強材は、上記絶縁性樹脂基板の表面に平行な方向において、上記切断される切断面に対して、さらに、45°±20°以内をなす角度の方向にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2に記載の金属積層基板。
  4. 上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断された、上記絶縁性樹脂基板の切断面は、エッチャントによりエッチングされていることを特徴とする請求項1に記載の金属積層基板。
  5. 繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層が、上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に個々に切断されることにより作製される金属積層基板であって、
    上記繊維状の補強材は、上記切断する切断箇所に配置されていないことを特徴とする金属積層基板。
  6. LEDチップと、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属積層基板と、
    上記第1金属層と上記絶縁性樹脂基板との間に、上記第2金属層と電気的に接続される金属からなる配線が形成された配線樹脂層とを備え、
    上記第1金属層が、上記配線樹脂層の露出面を形成するように当該露出面の周囲を取り囲むように設けられおり、上記LEDチップが上記露出面に実装されていることを特徴とする発光装置。
  7. 繊維状の補強材を含む絶縁性樹脂基板、上記絶縁性樹脂基板の表面に積層される第1金属層、および、上記絶縁性樹脂基板の裏面に積層される第2金属層により構成される金属積層基板の切断方法であって、
    上記絶縁性樹脂基板の表面に垂直な方向に、ハーフダイシングにより上記第1金属層を切断する第1ステップと、
    露出している上記第1金属層および第2金属層にレジストを形成する第2ステップと、
    上記ハーフダイシングを行った切断部分から、上記絶縁性樹脂基板および上記第2金属層を切断する第3ステップと、
    上記絶縁性樹脂基板の切断面を、エッチャントによりエッチングする第4ステップとを含むことを特徴とする金属積層基板の切断方法。
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