JP2008290098A - 抵抗スポット溶接方法 - Google Patents

抵抗スポット溶接方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008290098A
JP2008290098A JP2007136714A JP2007136714A JP2008290098A JP 2008290098 A JP2008290098 A JP 2008290098A JP 2007136714 A JP2007136714 A JP 2007136714A JP 2007136714 A JP2007136714 A JP 2007136714A JP 2008290098 A JP2008290098 A JP 2008290098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
welding
thick
thick plate
spot welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007136714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5045238B2 (ja
Inventor
Yasuaki Okita
泰明 沖田
Tomomasa Ikeda
倫正 池田
Moriaki Ono
守章 小野
Koichi Yasuda
功一 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2007136714A priority Critical patent/JP5045238B2/ja
Publication of JP2008290098A publication Critical patent/JP2008290098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5045238B2 publication Critical patent/JP5045238B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

【課題】重ね合わせた2枚以上の厚板の少なくとも一方に薄板を重ね合わせた板厚比の大きな板組みを抵抗スポット溶接する場合に、前記板組みのいずれかの鋼板と鋼板の間のギャップの存在の有無に関わらず、適正電流範囲が広い抵抗スポット溶接を行うことが可能な抵抗スポット溶接方法を提供する。
【解決手段】加圧力が設定した値Pまで達した後、低電流での予備通電を開始し、ギャップ17が潰れて無くなって、重ね合わせた全ての板が接した時に電極21、22の位置を固定した後、本通電を開始し、その電極位置の固定によって本通電開始後の板組みの熱膨張を抑制することで加圧力を増加させ、その始めの設定加圧力Pおよび加圧力の最大値Pmが、Pm≧1.5×Pとなるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、重ね合わせられた鋼板を抵抗スポット溶接する方法に関するものである。
一般に、重ね合わせられた鋼板同士の接合には、重ね抵抗溶接法の一種である抵抗スポット溶接法が用いられている。例えば、自動車の製造にあたっては1台あたり数千点ものスポット溶接がなされている。この溶接法は、2枚以上の鋼板を重ね合わせ、上下の電極で挟み加圧力を与えながら、上下電極間に大電流の溶接電流を短時間通電して接合する方法である。大電流の溶接電流を流すことで発生する抵抗発熱を利用して、点状の溶接部が得られる。この点状の溶接部は、ナゲットと呼ばれ、両鋼板に電流を流した際に両鋼板の接触箇所で両鋼板が溶融し、凝固した部分であり、これにより両鋼板が点状に接合される。
抵抗スポット溶接部の接合強度は、ナゲット径により左右されるため、所定の径以上のナゲット径を確保することが重要となってくる。一般に、加圧力、通電時間を一定とした場合には、ナゲット径は、溶接電流の増加にしたがって徐々に増加するが、ある値以上になると鋼板間に溶融金属が飛散する散りという現象が生じる。散りの発生は、危険である上に、溶接部周辺に散りが付着し外観を悪化させ、ナゲット径や継手引張強度にばらつきを生じさせ、継手部の品質が不安定になる。
また、自動車の部品構造をみると、例えばセンターピラーでは、アウターとインナーとの間にリインフォースメントを挟み込んだ構造が採用されている。この構造では、単純な二枚重ねの鋼板をスポット溶接する場合と異なり、3枚以上の鋼板を重ね合わせてスポット溶接することが要求される。
さらに、最近では、車体の衝突安全性の更なる向上要求にともない、リインフォースメントなどの高強度化、厚肉化が進み、外側に板厚の薄いアウター(薄板)を配置し、内側に板厚の厚いインナー、リインフォースメント(厚板)を組み合わせた板組みをスポット溶接することが必要となる場合が多い。なお、ここでは、薄板とは板組みされた鋼板のうち、板厚が相対的に小さい鋼板を薄板と記載し、板厚の相対的に大きい鋼板を厚板と記載することとし、以下も同様の記載とする。
このような板厚比(=板組みの全体厚/一番薄い板の板厚)の大きな板組みにおいて、従来のような、加圧力、溶接電流を一定の値としたままにするスポット溶接を行った場合には一番外側(電極チップと接触する側)の薄板と厚板の間に必要なサイズのナゲットが形成されにくいことが知られている。とくに板厚比が5を超えるような板組みでは、この傾向が強い。
これは、電極チップによる冷却によって一番外側の薄板と厚板の間では温度が上がりにくいことが原因である。ナゲットは、電極間の中央付近から鋼板の固有抵抗により体積抵抗発熱にて形成されるが、ナゲットが薄板にまで成長するまでに、電極間中央部に近い部分に位置する厚板と厚板間でのナゲットの成長が大きく、電極による加圧では抑えきれずに散りが発生するため、散り発生なく必要なサイズのナゲットを薄板・厚板間に得ることが困難となる。
また、一番外側に配置される薄板がアウターの場合には、強度よりも成形性が重要となるため、使用される鋼板は軟鋼となることが多い。一方、厚板は強度補強部材であり高張力鋼板が使用される場合が多い。このような板組みでは、発熱する位置は、固有抵抗の高い高張力鋼板側に偏るため、厚板−薄板(軟鋼)間にはさらにナゲットが形成されにくくなる。また、使用される鋼板がめっき鋼板となると、低温で溶融しためっき層が鋼板間の通電経路を拡大するため電流密度が減少し、薄板側でのナゲットの形成がさらに困難となる。
このような問題に対し、例えば、特許文献1では、重ねあわされた2枚の厚板にさらに薄板が重ねあわされた板厚比の大きな板組みにおいて、薄板の溶接すべき位置に部分的に一般部より一段高い座面を形成するとともに、薄板に対抗する電極は、先端を球面に形成し、溶接初期は低加圧力で、薄板の座面を押しつぶすようにして、薄板とこれと隣り合う厚板とを溶接し、その後、高加圧力で2枚の厚板同士を溶接することにより、薄板−厚板間にも必要なナゲットを得る技術が提案されている。
また、特許文献2では、剛性の高い2枚の厚板の上に剛性の低い薄板を重ね合わせたワークを、一対の電極チップにより挟んでスポット溶接する方法において、剛性が最も小さい薄板に当接する電極チップの先端径を、厚板と当接する電極チップの先端径よりも小さくすることによって、薄板と電極チップとの接触面積が、厚板と電極の接触面積よりも小さくなるようにすることにより,薄板−厚板間にもナゲットを得る技術が提案されている。
また、特許文献3では、板厚比の大きな被溶接体をスポット溶接する方法において、被溶接体に第1の加圧力を負荷して溶接電流を流した後、一旦通電を停止し、被溶接体を挟んだまま、上記第1の加圧力よりも大きな第2の加圧力を負荷して再び溶接電流を流すことにより、そして望ましくは、上記第1の工程における溶接電流の電流値を、第1段階〜第3段階の3段階に変化させるとともに、第2段階の電流値を第1段階および第3段階の電流値よりも小さくすることにより、板厚比の大きい被溶接体の接合強度を向上させるというスポット溶接方法が提案されている。
特開2003−071569号公報 特開2003−251468号公報 特開2004−358500号公報
しかしながら、特許文献1に記載の抵抗スポット溶接方法では、この場合ナゲットは形成されるが、薄板の溶接する部分に予め一般部より一段高い座面をプレスなどで形成する工程が必要となるという問題がある。
また、特許文献2に記載の抵抗スポット溶接方法では、剛性が最も小さい薄板に当接する電極チップの先端径を、厚板と当接する電極チップの先端径よりも小さくすることによって、薄板と電極チップとの接触面積が、厚板と電極の接触面積よりも小さくなるようにすることにより、薄板−厚板間にもナゲットを得ているが、薄板と電極チップとの接触面積が小さいことは電極により加圧される範囲が狭いことになり、厚板−厚板間に大きなナゲットを形成しようとすると散りが発生するという問題がある。
また、特許文献3に記載の抵抗スポット溶接方法では、高張力鋼板の厚板はプレス加工で精度を出すことが難しく、実際のワークでは、厚板−厚板間にギャップ(間隙)が存在する場合が多いことから、その場合、特許文献3に記載の抵抗スポット溶接方法では、初期に加圧力を低い状態で通電する必要があるが、ギャップの存在により、実施工が困難なことが多いと考えられる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、重ね合わせた2枚以上の厚板の少なくとも一方に薄板を重ね合わせた、板厚比の大きな板組みを抵抗スポット溶接する場合に、前記板組みのいずれかの鋼板と鋼板の間のキャップの存在の有無に関わらず、適正電流範囲(散りを発生させることなく必要な径を有するナゲットをすべての鋼板間に形成できる電流の範囲)が広い抵抗スポット溶接を行うことが可能な抵抗スポット溶接方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を達成するため、抵抗スポット溶接におけるナゲット形成に及ぼす各種要因について鋭意検討した。重ね合わせた2枚以上の厚板の一方に薄板を重ね合わせた板厚比の大きな場合のスポット溶接において、薄板とそれと隣り合う厚板との間および厚板と厚板の間ともに必要なサイズのナゲットを形成するにあたり問題となるのは、薄板−厚板間にナゲットを形成することであり、そのためには溶接初期の加圧力は小さい加圧力とし、溶接中に加圧力を増加させることが有効であることを知見した。そして、その手段として、溶接中の電極チップの位置を固定することが有効であることを見出した。
すなわち、溶接初期から高加圧力で溶接した場合、薄板−厚板間、厚板−厚板間の通電面積が広くなり、電流密度が低くなるため、発熱し難く、さらに板厚比が大きな板組みの場合、薄板−厚板間は電極に近いために冷却され、より発熱し難い状態となる。このため、厚板−厚板間には必要なサイズのナゲットが形成されても、薄板−厚板間にはナゲットが形成されず、薄板−厚板間にナゲットが形成されるまで電流をあげると、厚板−厚板間で散りが発生する。したがって、板厚比が大きな場合は、薄板−厚板間、厚板−厚板間両方に必要なナゲットを散り発生なく形成できる適正電流範囲は狭くなる。
一方、溶接初期に低い加圧力で溶接した場合は、薄板−厚板間、厚板−厚板間の通電面積が小さくなり、低い電流でも電流密度が高く発熱しやすくなり、薄板−厚板間も高温に加熱される。しかしながら、低加圧力のままでは加圧範囲が狭くなるため、ナゲットが小さい状態で散りが発生し、散り発生なく必要なサイズのナゲットが得られる適正電流範囲が狭くなる。
そこで、低加圧力で溶接を開始し、溶接中に加圧力を増加させることで、上記の問題を解決し、板厚比が大きい板組みでも広い適正電流範囲を持つ溶接が可能となる。溶接初期に低加圧力で通電することにより、薄板−厚板間、厚板−厚板間の両方が高温に加熱される。その後加圧力を増加させることにより通電面積が拡大し、薄板−厚板間での電流密度は減少するが、高温に加熱されていたことで鋼板の固有抵抗が大きく増加しているため、発熱しやすくなっており、薄板−厚板間にまでナゲットが成長しやすくなっている。加えて、加圧力が大きいことにより、電極による加圧面積も広がり、ナゲットが大きく成長しても散りが発生しにくくなる。
以上により、板厚比が大きな板組みにおいても、薄板−厚板間、厚板−厚板間のそれぞれに必要なサイズのナゲットを散り発生なく得ることができる適正電流範囲の広い抵抗スポット溶接が可能となるが、更に検討を重ねて、鋼板間にギャップが存在する場合においても、溶接中の加圧力を増加させ、適正電流範囲の広い抵抗スポット溶接が可能となる方法を見出した。
具体的には、例えば、図1に示すように、重ね合わせた2枚の厚板12、13の上面に薄板11を重ね合わせた板厚比の大きな板組みで、かつ、厚板12−厚板13間にギャップ17が存在する板組みの場合、二つの電極21、22でワーク10を挟み、予め設定した低い初期加圧力Pでかつ低電流で通電を開始する。薄板11−厚板12間の点接触部16を電流が流れるため、この部分で電流密度が高くなり発熱が進行する。一方、厚板12−厚板13間ではギャップ17の存在により、図1中の矢印の示すように、厚板12および厚板13の接触部方向に大きく迂回して厚板12から厚板13へ流れる。この迂回した電流により厚板12と厚板13の接触部付近で鋼板の温度が上昇して変形しやすくなり、低い初期加圧力Pだけでは閉じることができなかったギャップ17が閉じられ、電極間距離が減少する。そして、図2に示すように、厚板12と厚板13が接して、電極間距離が減少したところで、電極21、22の位置を固定し、本通電を開始する。これは、通電を開始し鋼板が加熱されるときには熱膨張が生じるが、電極21、22の位置を固定して電極間距離を保持することでこの熱膨張を抑制することにより、板組みにかかる真の加圧力が増加することを利用するものである。
本発明は、上記の考え方に基づいて想到されたものであり、以下のような特徴を有している。
[1]重ね合わせた2枚以上の厚板の少なくとも一方に薄板を重ね合わせた板組みを一対の電極によって挟み加圧力を与えながら抵抗スポット溶接をするにあたり、加圧力が設定した値Pまで達した後、低電流での予備通電を開始し、前記重ね合わせた全ての板同士が接した時に前記電極の位置を固定した後、本通電を開始し、前記の電極位置の固定によって本通電開始後の板組みの熱膨張を抑制することで加圧力を増加させ、設定加圧力Pおよび加圧力の最大値Pmが、
Pm≧1.5×P
P≦4kN
となるようにすることを特徴とする抵抗スポット溶接方法。
[2]サーボモータによって加圧力を与えることとし、前記重ね合わせた全ての板同士が接したことの判断を、サーボモータに内蔵されたエンコーダで電極位置を読み取ることによって行うことを特徴とする前記[1]に記載の抵抗スポット溶接方法。
[3]前記重ね合わせた全ての板同士が接していることの判断を、低電流での予備通電における電圧の変化に基づいて行うことを特徴とする前記[1]に記載の抵抗スポット溶接方法。
[4]本通電開始後、初期の数サイクルは、予め設定されている本通電設定電流よりも高い電流を流すことを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の抵抗スポット溶接方法。
本発明によると、重ね合わせた2枚以上の厚板の少なくとも一方に薄板を重ね合わせ、かつ、そのいずれかの鋼板と鋼板との間にギャップが存在する板厚比の大きな板組みを抵抗スポット溶接する場合でも、適正電流範囲(散りを発生させることなく必要な径を有するナゲットをすべての鋼板間に形成できる電流の範囲)が広い抵抗スポット溶接を簡易に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態を以下に述べる。
本発明においては、例えば、図1に示すように、重ね合わせた2枚の厚板12、13の上面に薄板11を重ね合わせた板厚比の大きな板組みで、かつ、厚板12−厚板13間にギャップ17が存在する板組みを、一対の電極(電極チップ)21、22で挟んで加圧力を与えながら抵抗スポット溶接する場合に、まず、第1ステップとして、予め設定した低い初期加圧力Pでかつ低い電流で通電を開始し、薄板11−厚板12間で発熱させるとともに、ギャップ17を迂回して流れる厚板12−厚板13間の電流によって、厚板12、13を変形しやすくすることにより、厚板12−厚板13間のギャップ17を閉じる。このときの電極間距離をモニタリングし、図2に示すように、厚板12と厚板13が接して、接触部形状が安定するまで電極間距離が減少したところで、電極間距離の減少が停止するので、その位置で電極21、22を固定し、第2ステップとして、本通電を開始する。本通電開始時の加圧力は初期加圧力Pのままであり、低い加圧力となるが、電極21、22の位置の固定によって本通電開始後の板組みの熱膨張を抑制することで加圧力を次第に増加させ、その加圧力の最大値Pmが、Pm≧1.5×Pとなるようにしている。
このように、第1ステップの通電で薄板11−厚板12間を発熱させていることに加え、本通電初期においては加圧力が低いことから、電極21−薄板11間、薄板11−厚板12間の接触径も小さく保たれ、薄板11−厚板12間が高温となっており、本通電において電極間中央部付近から成長するナゲット18が薄板11−厚板12間付近にも成長しやすくなっている。
このようにして、低加圧力で溶接を開始し、溶接中に加圧力を増加させることで、板厚比が大きい板組みでも適正電流範囲(散りを発生させることなく、必要なナゲット径D1、D2を持つナゲット18を、薄板11−厚板12間、厚板12−厚板13間のそれぞれに形成できる電流の範囲)の広い溶接を可能とすることができる。
なお、この電極の位置を固定する手法としては、可動側の電極(例えば、電極21)を固定する位置に機械的なストッパーを設けて行えばよいが、電極加圧機構がサーボモータ加圧式であれば、サーボモータにおける電極21先端の位置情報をフィードバックする手法も考えられる。電極位置の固定も電極21が全く動かないようにする必要はなく、電極間距離の増加を抑制できればよい。また、可動側の電極21の位置を固定しても、電極間距離はガンのアーム部等の剛性により変化するため、ガンのアーム部等の剛性により加圧力の増加量も変化する。高い剛性をもつガンであることが望ましいが、実際に溶接を行い、始めの設定加圧力Pに対して溶接中の加圧力増加による加圧力の最大値Pmが、Pm≧1.5×Pを満足し、かつP≦4kNを満足していればよい。P>4kNにおいては初期の加圧力が大きいために薄板11−厚板12間の通電面積が広くなり、かつ、電極との接触径が広がることにより電極による冷却の影響が大きくなるために、溶接電流を増加させても、薄板11−厚板12間を十分に加熱することが困難になる。また、Pm<1.5×Pでは加圧力増加による散り発生の抑制効果が小さい。
また、厚板12−厚板13間のギャップ15が潰れて無くなったかどうかを判断するために行う、厚板12−厚板13間のギャップを閉じる過程における電極間距離のモニタリングの方法としては、サーボモータに内蔵されたエンコーダで電極位置を読み取ることによって行うことが最も容易である。すなわち、エンコーダで電極位置を読み取り、電極位置の変化がなくなったならば、重ね合わせた全ての板同士が接したと判断する。これは、重ね合わせた板同士にギャップが存在する場合も、存在しない場合も同様に判断できる。
その他に、外部にレーザ変位計等を取り付け、電極間距離をモニタリングして行う方法もありうる。
さらに、定電流制御の抵抗スポット溶接機であれば、厚板12−厚板13間のギャップを閉じる過程における溶接電圧をモニタリングすることによっても、ギャップ17が閉じたかどうかの判定を行うことが可能である。これは、ギャップ17が閉じていない間における通電では、溶接電流はギャップ17を迂回して流れ、その迂回路における温度上昇により、抵抗が増大する。このことにより定電流制御の抵抗スポット溶接機においては電圧も上昇していく。ギャップ17が閉じた時点で、電極直下にも電流が流れるようになるため、通電面積が増大することにより抵抗が減少する。このとき電圧が減少するため、溶接電圧をモニタリングすることにより、ギャップ17が閉じたかどうかの判定を行うことができる。すなわち、低電流での予備通電における電圧が変化しなくなったらば、重ね合わせた全ての板同士が接したと判断する。これは、重ね合わせた板同士にギャップが存在する場合も、存在しない場合も同様に判断できる。
また、本通電においては、その初期の数サイクルにおいて、予め設定されている本通電設定電流よりも高い電流を流すことがより効果的である。これは、本通電開始時は加圧力が低い状態であるため、電極と鋼板および鋼板と鋼板の接触面積が小さい状態にあり、電極近傍と鋼板−鋼板間にて発熱しやすい状況にあることから、この時に、高い電流を流すことにより、薄板11−厚板12間の温度を高温にまで上昇させることができ、それによって、薄板11−厚板12間にまでナゲットが成長しやすくなるからである。
さらに、薄板11側の電極チップ21の先端を曲面とし、厚板13側の電極チップ22の先端を厚板12−厚板13間に必要なナゲット径程度の径を持つ平面あるいは薄板11側の電極チップ21よりも大きな曲率半径をもつ曲面とすることがより好ましい。薄板11側の電極チップ21の先端を曲面とし、厚板13側の電極チップ22の先端をより平坦にすることにより、低加圧力では薄板11の変形が小さく抑制でき、通電面積が狭くなることから、薄板11−厚板12間の電流密度が高くなり、薄板11−厚板12間までナゲット18が成長しやすくなる。また、薄板11側の電極21の先端を曲面とすることにより、溶接途中で加圧力を増大させることで、薄板11側の電極チップ21が加圧力を与えられる範囲が増大し、散り発生が抑制され、厚板12−厚板13間に必要な径を持つナゲット19を形成することが可能になる。
ちなみに、本発明において用いる溶接装置は、通電中の電極間距離の変動を抑制する加圧機構を有していることを必要とし、また、電極間距離を観測できることが必要となるが、前述したように、サーボモータ加圧式の溶接機であれば容易に行うことができる。また、一対の上下の電極チップで溶接する部分を挟み、加圧、通電するものであれば、加圧機構の形状(定置式、ロボットガン)、電源の種類(単相交流、交流インバータ、直流インバータ)など特に限定されるものではない。
また、溶接される鋼板は、強度レベル(軟鋼、強張力鋼板)や表面処理の有無(表面処理なし、めっき鋼板)にかかわらず適用可能であり、その板組みも、単純な3枚重ねはもちろん、板厚比が5を超えるような場合においても適用可能である。
本発明の実施例1として、本発明例と比較例を実施した。
本発明例では、サーボモータ加圧式スポット溶接装置を用いた。対象とした板組みは、図3および表1に示す板組みA(薄板11+厚板12+厚板13)であり、板厚比は7.6である。そして、厚板12と厚板13の間に厚さ1.2mmの鋼板スペーサ15、15を45mmの間隔Wをあけて挿入し、鋼板スペーサ15の部分を予め溶接して、ギャップ17を模擬的に形成した。そして、ギャップ17を閉じる過程における溶接電流は6kAとし、本通電の通電時間を20cycles(50Hz)、本通電設定電流を7kAとした。電極はDR型(先端径8mm、R40)を用いた。加圧力は溶接開始時における設定加圧力Pを3.4kNとし、ギャップ17が潰れた後に電極位置を固定し、実質の加圧力が増加するようにして、最大加圧力Pmを6.3kNとした。
一方、比較例では、従来のエア加圧式抵抗スポット溶接機を用いた。対象とした板組みは、本発明例と同様であるが、ギャップ17は設けていない。そして、加圧力を6.3kN一定で溶接を行った。
なお、ここで、適正電流範囲は、本通電における溶接時に散りが発生せず、かつ、ナゲットの断面を観察し、隣り合う2枚の鋼板のうち薄い方の鋼板の板厚をtとして、ナゲット径が4√t以上であることを満足するナゲットが得られる溶接電流範囲とした。
そして、図4に、本発明例における本溶接の溶接電流とナゲット径の関係および適正電流範囲を示す。また、図5に、比較例における本溶接の溶接電流とナゲット径の関係を示す。
まず、図5に示すように、比較例では、ギャップがない板組みにもかかわらず、薄板11と厚板12の間にナゲットを形成するために高い電流を必要とし、4√t以上のサイズのナゲットを散り発生せずに得ることはできない。
一方、図4に示すように、本発明例では、薄板11と厚板12の間にも低い電流でナゲットが形成され、1kA以上の広い適正電流範囲を持つことがわかる。
また、図6に、本発明例における溶接中の加圧力の時間的変化、電極間距離の時間的変化を測定した一例として、本溶接の溶接電流が9kAの場合の測定結果を示す。
まず、低電流で通電を開始すると、スペーサ15を介して電流が流れ、鋼板温度が上昇することにより、鋼板が変形しやすくなり、電極間距離が徐々に減少していく。厚板12と厚板13の間のギャップ17が潰れて、厚板12と厚板13が接した時点で、それまでスペーサ15を介して流れていた電流が、電極間を最短距離で流れるようになり、電極間での発熱が多くなる。このことにより、電極間の溶接しようとする部分における変形が容易になり、電極間距離が大きく減少する。この状態で数サイクル通電し、厚板12と厚板13の間のなじみを良くしたところで、可動電極の位置を固定し、本通電を開始している。本通電を開始すると、電極位置を固定しているため、実質の加圧力が徐々に上昇する。本溶接中の加圧力が溶接初期は低く、溶接後期では高くなるため、薄板11−厚板12間、厚板12−厚板13間のそれぞれに必要なサイズのナゲットを得ることが容易になる。
さらに、本発明の実施例2として、対象とする板組みを拡大して本発明例と比較例を実施した。
その板組みは、図7(a)、(b)に示す板組みである。すなわち、図7(a)に示す板組みは、(薄板11+厚板12+厚板13)の3枚重ねであり、鋼板スペーサ15を用いて、適宜、薄板11−厚板12間に深さG1のギャップ、厚板12−厚板13間に深さG2のギャップを設けている。また、図7(b)に示す板組みは、(薄板11+厚板12+厚板13+薄板14)の4枚重ねであり、鋼板スペーサ15を用いて、適宜、薄板11−厚板12間に深さG1のギャップ、厚板12−厚板13間に深さG2のギャップ、厚板13−薄板14間に深さG3のギャップを設けている。
そして、表1に、使用した板組みNo.A〜Lの各板組みにおける板厚構成と板厚比およびギャップ寸法(ギャップ幅W、ギャップ深さG1、G2、G3)を示す。
また、表2に、それぞれの場合における、板組みNo、上下の電極チップの形状、ギャップを潰すための予通電の電流、本通電開始から5cycles/50Hz間での溶接電流2割増の有無、本溶接通電時間、本溶接開始時の設定加圧力P、溶接中の加圧力増加による最大加圧力Pm、Pm≧1.5Pの満足の有無を示す。
そして、それぞれの場合における適正電流範囲ΔIを調査し評価した結果を表2に示す。ちなみに、その評価は、溶接時に散りが発生せず、かつ、ナゲットの断面を観察し、隣り合う2枚の鋼板のうち薄い方の鋼板の板厚をtとして、ナゲット径が4√t以上であることを満足するナゲットが得られる溶接電流範囲を適正電流範囲ΔIとし、この適正電流範囲ΔIが1kA以上存在するものを良好(○)とし、適正電流範囲ΔIが1kA未満のものを不良(×)とした。
その結果、本発明例では、適正電流範囲ΔIが1kA以上で、良好な溶接となっているが、比較例では、適正電流範囲ΔIが1kA未満となり、実用に適さない。これにより、本発明の有効性が確認できる。
なお、ここでは適正電流範囲ΔIを4√t以上のサイズのナゲットが散り発生がなく得られる範囲と定義したが、これに限るものではなく、基準となるナゲット径は使用者の基準に合わせて3√tでも5√tでもよい。必要となるのは継手の強度であり、使用者の必要とする強度が確保できるかどうかの判断基準の1つとしてナゲット径を規定するものである。また、本発明は板厚比の大きな板組みの抵抗スポット溶接において、鋼板間にギャップが存在しても、薄板−厚板間にも十分な強度が得られる継手を形成する手法を提案するものであり、散りを発生させながら溶接しても本発明を外れるものではない。
Figure 2008290098
Figure 2008290098
本発明の実施形態における溶接状態を説明する図である。 本発明の実施形態における溶接状態を説明する図である。 本発明の実施例1における板組みを示す図である。 本発明の実施例1における本発明例の説明図である。 本発明の実施例1における比較例の説明図である。 本発明の実施例1における本発明例の説明図である。 本発明の実施例2における板組みを示す図である。
符号の説明
10 板組み(ワーク)
11 一枚目の鋼板(薄板)
12 二枚目の鋼板(厚板)
13 三枚目の鋼板(厚板)
14 四枚目の鋼板(薄板)
15 鋼板スペーサ
16 薄板−厚板間の点接触部
17 厚板−厚板間のギャップ
18 ナゲット
21 電極(電極チップ)
22 電極(電極チップ)

Claims (4)

  1. 重ね合わせた2枚以上の厚板の少なくとも一方に薄板を重ね合わせた板組みを一対の電極によって挟み加圧力を与えながら抵抗スポット溶接をするにあたり、加圧力が設定した値Pまで達した後、低電流での予備通電を開始し、前記重ね合わせた全ての板同士が接した時に前記電極の位置を固定した後、本通電を開始し、前記の電極位置の固定によって本通電開始後の板組みの熱膨張を抑制することで加圧力を増加させ、設定加圧力Pおよび加圧力の最大値Pmが、
    Pm≧1.5×P
    P≦4kN
    となるようにすることを特徴とする抵抗スポット溶接方法。
  2. サーボモータによって加圧力を与えることとし、前記重ね合わせた全ての板同士が接したことの判断を、サーボモータに内蔵されたエンコーダで電極位置を読み取ることによって行うことを特徴とする請求項1に記載の抵抗スポット溶接方法。
  3. 前記重ね合わせた全ての板同士が接していることの判断を、低電流での予備通電における電圧の変化に基づいて行うことを特徴とする請求項1に記載の抵抗スポット溶接方法。
  4. 本通電開始後、初期の数サイクルは、予め設定されている本通電設定電流よりも高い電流を流すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抵抗スポット溶接方法。
JP2007136714A 2007-05-23 2007-05-23 抵抗スポット溶接方法 Active JP5045238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007136714A JP5045238B2 (ja) 2007-05-23 2007-05-23 抵抗スポット溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007136714A JP5045238B2 (ja) 2007-05-23 2007-05-23 抵抗スポット溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008290098A true JP2008290098A (ja) 2008-12-04
JP5045238B2 JP5045238B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=40165368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007136714A Active JP5045238B2 (ja) 2007-05-23 2007-05-23 抵抗スポット溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5045238B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014057978A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Jfe Steel Corp 抵抗スポット溶接方法
WO2015190082A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接装置および抵抗スポット溶接方法
JP2016041441A (ja) * 2014-08-19 2016-03-31 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
JP2016101591A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 ダイハツ工業株式会社 片側スポット溶接方法
EP3266553A4 (en) * 2015-03-05 2018-03-21 JFE Steel Corporation Resistance spot welding method and weld joint
US10722972B2 (en) 2015-03-05 2020-07-28 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding device
CN115156681A (zh) * 2022-07-14 2022-10-11 首钢集团有限公司 一种多层板的电阻点焊方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10166160A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Mazda Motor Corp スポット溶接方法およびその装置
JPH10249537A (ja) * 1997-03-13 1998-09-22 Honda Motor Co Ltd 抵抗溶接方法
JP2000317647A (ja) * 1999-05-17 2000-11-21 Nissan Motor Co Ltd 溶接ロボットの制御装置
JP2002096178A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Toyota Auto Body Co Ltd スポット溶接装置
JP2003071569A (ja) * 2001-08-30 2003-03-11 Toyota Auto Body Co Ltd スポット溶接方法
JP2004358500A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Daihatsu Motor Co Ltd スポット溶接方法およびスポット溶接装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10166160A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Mazda Motor Corp スポット溶接方法およびその装置
JPH10249537A (ja) * 1997-03-13 1998-09-22 Honda Motor Co Ltd 抵抗溶接方法
JP2000317647A (ja) * 1999-05-17 2000-11-21 Nissan Motor Co Ltd 溶接ロボットの制御装置
JP2002096178A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Toyota Auto Body Co Ltd スポット溶接装置
JP2003071569A (ja) * 2001-08-30 2003-03-11 Toyota Auto Body Co Ltd スポット溶接方法
JP2004358500A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Daihatsu Motor Co Ltd スポット溶接方法およびスポット溶接装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014057978A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Jfe Steel Corp 抵抗スポット溶接方法
WO2015190082A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接装置および抵抗スポット溶接方法
JP5907317B1 (ja) * 2014-06-12 2016-04-26 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接装置および抵抗スポット溶接方法
CN106457453A (zh) * 2014-06-12 2017-02-22 杰富意钢铁株式会社 电阻点焊装置和电阻点焊方法
US10081074B2 (en) 2014-06-12 2018-09-25 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding device and resistance spot welding method
CN106457453B (zh) * 2014-06-12 2019-01-08 杰富意钢铁株式会社 电阻点焊装置和电阻点焊方法
JP2016041441A (ja) * 2014-08-19 2016-03-31 Jfeスチール株式会社 抵抗スポット溶接方法
JP2016101591A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 ダイハツ工業株式会社 片側スポット溶接方法
EP3266553A4 (en) * 2015-03-05 2018-03-21 JFE Steel Corporation Resistance spot welding method and weld joint
US10641304B2 (en) 2015-03-05 2020-05-05 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding method and weld joint
US10722972B2 (en) 2015-03-05 2020-07-28 Jfe Steel Corporation Resistance spot welding device
CN115156681A (zh) * 2022-07-14 2022-10-11 首钢集团有限公司 一种多层板的电阻点焊方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5045238B2 (ja) 2012-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3228414B1 (en) Resistance spot welding method
JP5999293B1 (ja) 抵抗スポット溶接方法および抵抗スポット溶接継手の製造方法
JP5599553B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP5045238B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP2007268604A (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP5293227B2 (ja) 高強度薄鋼板の抵抗スポット溶接方法
JP4543823B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP5261984B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP3922263B2 (ja) 抵抗スポット溶接継手の製造方法
EP3342524B1 (en) Resistance spot welding method and method for manufacturing welded member
JP5609966B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP6094079B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
KR20200118857A (ko) 저항 스폿 용접 방법 및 용접 부재의 제조 방법
JP6160581B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP5082249B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP5906618B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP6060579B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
KR102622518B1 (ko) 저항 스폿 용접 방법 및 용접 부재의 제조 방법
JP7476957B2 (ja) 抵抗スポット溶接方法
JP6658992B1 (ja) 抵抗スポット溶接方法および溶接部材の製造方法
US20240033844A1 (en) Resistance welding electrodes, methods of welding flanges therewith, and vehicles
KR20190009409A (ko) 저항 스폿 용접 전극 및 이 전극의 용도
JP2021102229A (ja) スポット溶接方法
JP2022114553A (ja) 異材接合方法
JP2017060994A (ja) 抵抗スポット溶接継手、抵抗スポット溶接方法および抵抗スポット溶接継手の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100422

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120321

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5045238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250