JP2008288917A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回路基板2の実装面に対して略垂直となるように形成された微小ループアンテナ11と、微小ループアンテナ11を構成する導電路上に直列接続された第1キャパシタ4と第1スイッチ素子14及び第2キャパシタ5と第2スイッチ素子15の2組の並列回路と、回路基板2の実装面に形成されたグランドパターン6と、回路基板2上に実装された無線回路部12を備え、距離推定通信の場合、第1スイッチ14をオンし、第2スイッチ素子15をオフして、給電点P1との距離が長い第2キャパシタ5を使用し、長距離通信の場合、第1スイッチ素子14をオフし、第2スイッチ15をオンして、給電点P1との距離が短い第1キャパシタ4を使用する。
【選択図】図2
Description
電子情報通信学会編 "アンテナ工学ハンドブック" PP.62-63 オーム社 第1版 1980年10月30日発行
回路基板の実装面に対して略垂直となるように形成された微小ループアンテナと、前記微小ループアンテナを構成する導電路上に直列接続されたキャパシタンス成分と、前記回路基板の実装面に形成されたグランドパターンと、前記回路基板上に実装された無線回路部を備えたアンテナ装置において、
前記微小ループアンテナの導電路上における前記キャパシタンス成分と、前記微小ループアンテナへの給電点及び前記微小ループアンテナの接地点との相対的な位置が可変であり、
前記キャパシタンス成分と前記給電点との距離を長くした第1の状態で使用することにより、前記グランドパターンに流れるダイポールモード電流を小さくして、前記アンテナ装置によって励起される電波の強度を安定化させ、それにより、このアンテナ装置から送信される電波の強度を測定することにより、測定点とアンテナ装置の距離の推定を可能とし、
前記キャパシタンス成分と前記給電点との距離を短くした第2の状態で使用することにより、前記グランドパターンに流れるダイポールモード電流を大きくして、グランドパターンから放射される垂直偏波成分を大きくして、通信可能距離を長くしたことを特徴とする。
前記キャパシタンス成分は、前記微小ループアンテナの導電路上において、前記微小ループアンテナへの給電点に近い第1の位置に直列接続された第1キャパシタ及び第1スイッチ素子の並列回路と、前記微小ループアンテナへの給電点から前記第1の位置よりも遠い第2の位置に直列接続された第2キャパシタ及び第2スイッチ素子の並列回路で構成され、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子のいずれか一方がオンされ、同時に他方がオフされることを特徴とする。
前記キャパシタンス成分は、前記微小ループアンテナの導電路に直列接続された1つのキャパシタと、前記微小ループアンテナの導電路上の複数箇所に設けられ、前記微小ループアンテナへの給電点を切り換える給電点切り換えスイッチ及び前記微小ループアンテナの接地点を切り換える接地点切り換えスイッチで構成され、前記給電点切り換えスイッチのいずれかがオンされ、その他がオフされると共に、前記接地点切り換えスイッチいずれかがオンされ、その他がオフされることにより、前記キャパシタに対する給電点及び接地点の相対的な位置を変化させることを特徴とする。
前記微小ループアンテナの導電路に、少なくとも1つの共振周波数調整用キャパシタを接続したことを特徴とする。
前記微小ループアンテナの導電路に、少なくとも1組の共振周波数調整用キャパシタ及びスイッチ素子の並列回路を接続したことを特徴とする。
本発明に係るアンテナ装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る微小ループアンテナを用いたアンテナ装置1の基本的な構成を示す。アンテナ装置1は、回路基板2と、回路基板2上に形成された導体パターン3と、導体パターン3間に挿入された複数(例えば2個)の第1キャパシタ(コンデンサ)4及び第2キャパシタ5と、第1キャパシタ4及び第2キャパシタ5に並列に接続され、これら第1キャパシタ4と第2キャパシタ5を切り換えるための第1スイッチ素子14及び第2スイッチ素子15と、導体パターン3及び回路基板2上に実装された略コの字状のアンテナ素子10で構成された微小ループアンテナ11と、回路基板2上に実装された無線回路部12及び制御回路部13などで構成されている。また、回路基板2上にはグランドパターン6、導体パターン3とグランドパターン6を接続する接地線(ジャンパー線)7、微小ループアンテナ11に信号を供給する給電線(ジャンパー線)8などが設けられている。
本発明に係るアンテナ装置の第2実施形態の回路構成を図4に示す。図4からわかるように、第2実施形態は、図3に示す第1実施形態に係るアンテナ装置1の構成に、さらに、少なくとも1個(図4では2個を例示する)の共振周波数調整用キャパシタ21、22・・・を直列接続したものである。このような構成によれば、例えば組み立て工程における検査段階において、第1キャパシタ4又は第2キャパシタ5の部品誤差などにより、所望するアンテナの共振周波数が得られない場合であっても、設計変更又は部品交換が比較的困難な第1キャパシタ4又は第2キャパシタ5の静電容量値を変更することなく、追加される共振周波数調整用キャパシタ21、22の静電容量及び/又は数を調整することにより、グランドパターン6に流れるダイポールモード電流I2を制御することができ、アンテナの共振周波数を微調整することができる。
本発明に係るアンテナ装置の第3実施形態の回路構成を図5に示す。図5からわかるように、第3実施形態に係るアンテナ装置は、図3に示す第1実施形態に係るアンテナ装置1の構成に、さらに、少なくとも1組(図5では2組を例示する)の共振周波数調整用キャパシタ21、22・・・及びスイッチ素子31、32・・・の並列回路を直列接続したものである。このような構成によれば、アンテナ装置1の完成後であっても、制御回路部13によりスイッチ素子31、32・・・のオン/オフを制御することにより、第1キャパシタ4又は第2キャパシタ5の静電容量値とこれら共振周波数調整用キャパシタ21、22・・・の静電容量の組み合わせにより、アンテナの共振周波数を微調整することができる。そのため、例えば導電体がアンテナ装置1に接近した場合であっても、グランドパターン6に流れるダイポールモード電流I2を所望するレベルに制御することができ、距離推定通信用途及び長距離通信用とのいずれにおいても、アンテナ装置の通信特性を安定化させることができる。
本発明に係るアンテナ装置の第4実施形態の回路構成を図6に示す。図6に示す第4実施形態に係るアンテナ装置は、上記第3実施形態における共振周波数調整用キャパシタ21、22・・・及びスイッチ素子31、32・・・の並列回路の代わりに、図3に示す第1実施形態に係るアンテナ装置1の構成に、さらに、少なくとも1組(図6では2組を例示する)の共振周波数調整用の容量可変式キャパシタ41、42・・・を直列接続したものである。このような構成によれば、アンテナ装置1の完成後であっても、制御回路部13により容量可変式キャパシタ41、42・・・の静電容量を制御することにより、第1キャパシタ4又は第2キャパシタ5の静電容量値とこれら共振周波数調整用の容量可変式キャパシタ41、42・・・の静電容量の組み合わせにより、アンテナの共振周波数を微調整することができ、グランドパターン6に流れるダイポールモード電流I2を所望するレベルに制御することができる。
本発明に係るアンテナ装置の第5実施形態の回路構成を図7に示す。図7に示す第5実施形態に係るアンテナ装置は、図5に示す第3実施形態又は図6に示す第4実施形態に係るアンテナ装置1の構成に、さらに、無線回路部12から出力された信号の反射波の大きさを計測する検波回路16を備えたものである(図7では第3実施形態をベースにした場合を例示する)。
本発明に係るアンテナ装置の第6実施形態のブロック構成を図8に示す。第6実施形態では、上記第5実施形態に係るアンテナ装置1を備えた無線通信装置(送受信装置)を2台用いて、互いに所定の電波を送受信することによって、スイッチ素子14、15、31、32・・・のオン/オフの組み合わせ又は容量可変式キャパシタ41、42・・・の静電容量の調整を可能とする。
本発明に係るアンテナ装置の第7実施形態の回路構成を図9に示す。図9からわかるように、第7実施形態に係るアンテナ装置1では、微小ループアンテナ11の導電路上にはキャパシタ50が1個のみ直列接続されると共に、微小ループアンテナ11の導電路上の複数箇所(図9では4箇所を例示する)において、給電線8及び接地線7との接続位置(給電点P1及び接地点P2)を切り換える給電点切り換えスイッチ51、52、53及び54と接地点切り換えスイッチ61、62、63及び64が設けられている。
2 回路基板
3 導体パターン
4 第1キャパシタ
5 第2キャパシタ
6 グランドパターン
7 接地線
8 給電線
10 アンテナ素子
11 微小ループアンテナ
12 無線回路部
13 制御回路部
14 第1スイッチ素子
15 第2スイッチ素子
16 検波回路
31、32 スイッチ素子
41、42 容量可変式キャパシタ
50 キャパシタ
51、52、53、54 給電点切り換えスイッチ
61、62、63、64 接地点切り換えスイッチ
P1 給電点
P2 接地点
I1 微小ループモード電流
I2 ダイポールモード電流
Claims (6)
- 回路基板の実装面に対して略垂直となるように形成された微小ループアンテナと、前記微小ループアンテナを構成する導電路上に直列接続されたキャパシタンス成分と、前記回路基板の実装面に形成されたグランドパターンと、前記回路基板上に実装された無線回路部を備えたアンテナ装置において、
前記微小ループアンテナの導電路上における前記キャパシタンス成分と、前記微小ループアンテナへの給電点及び前記微小ループアンテナの接地点との相対的な位置が可変であり、
前記キャパシタンス成分と前記給電点との距離を長くした第1の状態で使用することにより、前記グランドパターンに流れるダイポールモード電流を小さくして、前記アンテナ装置によって励起される電波の強度を安定化させ、それにより、このアンテナ装置から送信される電波の強度を測定することにより、測定点とアンテナ装置の距離の推定を可能とし、
前記キャパシタンス成分と前記給電点との距離を短くした第2の状態で使用することにより、前記グランドパターンに流れるダイポールモード電流を大きくして、グランドパターンから放射される垂直偏波成分を大きくして、通信可能距離を長くしたことを特徴とするアンテナ装置。 - 前記キャパシタンス成分は、前記微小ループアンテナの導電路上において、前記微小ループアンテナへの給電点に近い第1の位置に直列接続された第1キャパシタ及び第1スイッチ素子の並列回路と、前記微小ループアンテナへの給電点から前記第1の位置よりも遠い第2の位置に直列接続された第2キャパシタ及び第2スイッチ素子の並列回路で構成され、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子のいずれか一方がオンされ、同時に他方がオフされることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記キャパシタンス成分は、前記微小ループアンテナの導電路に直列接続された1つのキャパシタと、前記微小ループアンテナの導電路上の複数箇所に設けられ、前記微小ループアンテナへの給電点を切り換える給電点切り換えスイッチ及び前記微小ループアンテナの接地点を切り換える接地点切り換えスイッチで構成され、前記給電点切り換えスイッチのいずれかがオンされ、その他がオフされると共に、前記接地点切り換えスイッチいずれかがオンされ、その他がオフされることにより、前記キャパシタに対する給電点及び接地点の相対的な位置を変化させることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記微小ループアンテナの導電路に、少なくとも1つの共振周波数調整用キャパシタを接続したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
- 前記共振周波数調整用キャパシタは、静電容量可変であることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
- 前記微小ループアンテナの導電路に、少なくとも1組の共振周波数調整用キャパシタ及びスイッチ素子の並列回路を接続したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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