JP2005045346A - 平面アンテナ及びこれを用いた無線装置 - Google Patents

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Nobuo Murofushi
信男 室伏
Koichi Sano
貢一 佐野
Yasuo Matsumoto
泰夫 松本
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Abstract

【課題】通信可能距離を長くすることができる平面アンテナ及びこれを用いた無線装置を提供すること。
【解決手段】電磁波を放射する複数の放射素子21〜24と、各放射素子面に給電を行なう第1の給電線31が共通に接続された第1の給電線接続端子60と各放射素子面に給電を行なう第2の給電線32が共通に接続された第2の給電線接続端子61のうちの一方の端子と、送受信信号を伝送する信号線が接続された信号接続端子63との接続を切り換える切り換え器25とを具備した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給電点を切り換えることにより直線偏波の偏波方向を切り換えて、電波を送受信する平面アンテナ及びこれを用いた無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、直線偏波の偏波方向を切り換える装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、放射器に接続された二本の給電プローブの給電信号の位相の組み合わせにより、放射器から放射される電波の水平偏波と垂直偏波の切り換えをする装置が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−295002号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の直線偏波共用装置では、放射器が一つであったため、通信可能距離が短かった。従来の装置では、通信可能距離を長くするためには送信電力を上げれば良いが、電波法により送信電力の上限が定められており、例えば2450MHz帯を使用する構内無線局の移動体識別装置では、送信電力が0.3Wと規定されている。このような送信電力においては、従来の装置では、通信可能距離を長くするには限界があった。
【0005】
本発明の目的は上記課題を解決し、通信電力を増やさずに、偏波方向が異なる二つの直線偏波の通信可能距離を長くすることができる平面アンテナ及びこれを用いた無線装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、電磁波を放射する複数の放射素子と、一端が各放射素子面に第1の方向から接続され、第1の方向に各放射素子面を励振させる第1の給電線と、一端が各放射素子面に第2の方向から接続され、第2の方向に各放射素子面を励振させる第2の給電線と、各放射素子面に給電を行なう第1の給電線が共通に接続された第1の給電線接続端子と各放射素子面に給電を行なう第2の給電線が共通に接続された第2の給電線接続端子のうちの一方の端子と、送受信信号を伝送する信号線が接続された信号接続端子との接続を切り換える切り換え器とを具備したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0008】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る平面アンテナ1の上面図、図2は平面アンテナ1のA−A線に沿った断面図を示す。平面アンテナは図2に示すように第1乃至第3の誘電体層11〜13を有する。図1に示すように最上位の第1の誘電体層11上には第1〜第4の放射素子21〜24及び第1〜第4の放射素子21〜24から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向を切り換える偏波切り換えスイッチ25が配設されている。これら第1乃至第4の放射素子21〜24の中心は一辺がλ/2の正方形の各頂点にくるように配設されている。ここで、λは第1〜第4の放射素子21〜24から放射される電磁波の波長である。
【0009】
第1の誘電体層11と第2の誘電体層12との間には、第1の給電層14を有する。第1の給電層14には、各放射素子21〜24の放射面に接続する給電線31が決められた配線パターンで形成されている。第2の誘電体層12と第3の誘電体層13との間にはグランド層15を有する。第3の誘電体層13の裏面には、第2の給電層16を有する。第2の給電層16には各放射素子21〜24の放射面に接続する給電線32が決められた配線パターンで形成されている。
【0010】
第1の誘電体層11には給電線31を第1〜第4の放射素子21〜24に接続するスルーホール41〜44が形成されている。
【0011】
また、第1〜第3の誘電体層11〜13に亘って、給電線32を第1から第4の放射素子21〜24に接続するスルーホール51〜54が形成されている。スルーホール51〜54は給電線31とグランド層15とは電気的に絶縁されている。
【0012】
給電線31は、各スルーホール41〜44からb方向に延びて形成された後、a方向に曲げられて一本の給電線31に統合される。
【0013】
さらに、給電線32は、スルーホール51と53からa方向に延びて形成された後、b方向に曲げられて、さらにa方向に曲げられる。スルーホール52と54からa方向に延びて形成された給電線32は、b方向に曲げられて、前記スルーホール51と53に接続した給電線32と接続され、一本の給電線32に統合される。
【0014】
偏波切り換えスイッチ25は、第1の給電線接続端子60、第2の給電線接続端子61、信号線接続端子62、制御線接続端子63を備えている。給電線31は第1の誘電体層11に形成されたスルーホール45を介して切り換えスイッチ25の第1の給電線接続端子60に接続される。
【0015】
給電線32は第1〜第3の誘電体層11〜13に形成されたスルーホール55を介して偏波切り換えスイッチ25の第2の給電線接続端子61に接続される。
【0016】
信号線接続端子62には、無線装置の送受信部から供給される送信信号を伝送し、各放射素子21〜24で受信した受信信号を無線装置の受信部に伝送する信号線が接続される。また、この信号線は、端子72に接続され、端子72には、送受信信号を伝送する外部の信号線が接続される。
【0017】
制御線接続端子63には、無線装置の制御部からの制御信号を伝送する制御線が接続される。この制御線は、端子71に接続され、端子71には、制御信号を伝送する外部の制御線が接続される。端子62には、送受信信号を伝送する外部の信号線を直接接続することもできる。 端子63には、制御信号を伝送する外部の制御線を直接接続することもできる。
【0018】
端子62と端子60との接続、端子62と端子61との接続はスイッチSを切り換えることにより行われる。この切り換えは、端子63に接続された制御線を伝送する切り換え信号cにより行われる。
【0019】
このような構成の平面アンテナでは、給電線31の配線パターンは、各放射素子21〜24に対して第1の方向である縦方向から接続するように決定される。給電線32の配線パターンは、各放射素子21〜24に対して第2の方向である横方向から接続するように決定される。つまり、各放射素子21〜24において、給電線31と32が接続される方向は90°異なるように給電線31と給電線32が配設されている。
【0020】
更に、給電線31の配線パターンは、切り換え器25の端子60から入力した送信信号が、各放射素子21〜24に接続されたスルーホール41〜44において、すべて同じ位相となるように決定される。また、給電線32の配線パターンは、切り換え器25の端子61から入力した送信信号が各放射素子21〜24に接続されたスルーホール51〜54において、すべて同じ位相となるように決定される。
【0021】
給電線31を伝送する高周波信号である送信信号が、放射素子21に入力された場合には、給電線31は放射素子21に対して縦方向からの入力となるため、放射素子21にb方向に高周波信号の電流が流れる。この結果、放射素子21がb方向に励振され、偏波方向がb方向である直線偏波の電磁波が放射される。なお、放射素子22〜24に給電線31を伝送する送信信号が入力された場合に、放射素子22〜24から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向もb方向となる。 従って、給電線31に送信信号を入力した場合、放射素子22〜24から、同位相で、かつ偏波方向が縦方向である直線偏波の電磁波が放射される。
【0022】
給電線32を伝送する高周波信号である送信信号が、放射素子21に入力された場合には、給電線32は放射素子21に対して横方向からの入力となるため、放射素子21にa方向に高周波信号の電流が流れる。この結果、放射素子21がa方向に励振され、偏波方向がa方向である直線偏波の電磁波が放射される。なお、放射素子22〜24に給電線32を介して送信信号が入力された場合に、放射素子22〜24から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向もa方向となる。 従って、給電線32に送信信号を入力した場合、放射素子22〜24から、同位相で、かつ偏波方向が横方向である直線偏波の電磁波が放射される。
切り換えスイッチ25が図示の如く端子61と62とを接続するように切り換えられている状態では、送信信号dは給電線32を介して第1〜第4の放射素子21〜24に入力される。このため、第1〜第4の放射素子21〜24から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向は全てa方向(横方向)となる。
【0023】
一方、切り換えスイッチ25が端子60と62とを接続するように切り換えられた場合には、送信信号dは給電線31を介して第1〜第4の放射素子21〜24に入力される。このため、第1〜第4の放射素子21〜24から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向は全てb方向(縦方向)方向となる。
【0024】
このように、切り換えスイッチ25を切り換えることで第1〜第4の放射素子21〜24から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向を横方向あるいは縦方向に切り換えることができる。
【0025】
次に、図3を参照してこの第1の実施の形態に係る平面アンテナ1の指向性について説明する。図3は平面アンテナ1または放射素子の放射面をx−y面とし、放射方向をz軸としたときのx−z面における指向性の図を示す。図3(A)の放射素子は、平面アンテナの放射素子21〜24と同じ放射素子で、給電線が、放射素子に対して横方向及び縦方向から接続されている。Aで示す指向性のパターンは、この放射素子に対して横方向から接続された給電線に送信信号を入力した場合に、放射される電磁波の指向性を示す。
【0026】
図3(B)のBで示す指向性のパターンは、平面アンテナ1の放射素子21〜24に対して横方向に接続された給電線32に送信信号を入力した場合の平面アンテナの指向性を示す。図3(A)の放射素子と図3(B)の平面アンテナ1に入力する送信信号は、同じ送信電力である。
【0027】
平面アンテナ1に配設された4つの放射素子21〜24から放射される電磁波は、放射素子21〜24の中心が各々λ/2離れているので、平面アンテナ1の放射面となるx−y面では打ち消しあう。一方、平面アンテナ1に配設された4つの放射素子21〜24から放射される電磁波は、平面アンテナ1から離れたz軸上では足し合わされる。
【0028】
このため、平面アンテナ1の指向性Bは、一つの放射素子の指向性Aに比べて、z軸方向に長くなり、x軸方向では狭くなる。
【0029】
なお、平面アンテナ1の放射素子21〜24に対して縦方向に接続された給電線31に送信信号を入力した場合の平面アンテナの指向性も、図3(B)で示す指向性Bと同じである。
【0030】
このようにして、通信電力を増やさずに、平面アンテナから放射される電磁波の放射方向の指向性を伸ばすことによって、縦方向に偏波成分を持つ直線偏波の通信可能距離及び横方向に偏波成分を持つ直線偏波の通信可能距離を長くすることができる。
【0031】
さらに、直線偏波の偏波方向を切り換えることができるため、平面アンテナと無線通信を行う無線通信装置または無線タグは、アンテナの偏波方向を限定せずに使用することができる。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る無線装置について説明する。この第2の実施の形態は図1の平面アンテナ1を複数、例えば3つ使用した無線装置である。
【0033】
図4において、71〜73は図1の平面アンテナ1と同一の構成を有する平面アンテナであり、一列に並べて配列されている。
【0034】
74は平面アンテナ71〜73の切り換えスイッチ25にそれぞれ切り換え信号cを出力する制御部である。
【0035】
平面アンテナ71の切り換えスイッチ25の端子62はアンテナ切り換えスイッチ75の端子81に接続され、平面アンテナ72の切り換えスイッチ25の端子62はアンテナ切り換えスイッチ75の端子82に接続され、平面アンテナ73の切り換えスイッチ25の端子62はアンテナ切り換えスイッチ75の端子83に接続される。
【0036】
なお、切り換え信号cは、HレベルまたはLレベルとなる直流信号であり、切り換え信号cがHレベルのときには偏波切り換えスイッチ25の端子62と端子61とが図示の如く接続され、切り換え信号cがLレベルのときには偏波切り換えスイッチ25の端子62と端子60とが接続される。
【0037】
アンテナ切り換えスイッチ75の端子84は送受信部76に接続される。この送受信部76は送信信号dを出力する。なお、受信時には受信信号dを受信する。このアンテナ切り換えスイッチ75のスイッチSの切り換えは制御部74からの制御信号eに応じて行われる。
【0038】
各平面アンテナ71〜73の指向性は図3を参照して説明した平面アンテナ1の指向性と同じである。
【0039】
制御部74は切り換え信号c及び制御信号eを以下のように同期して制御する。つまり、図6に示すように、時刻t1〜t4までは切り換え信号cをHレベルとし、時刻t4〜t7までは切り換え信号cをLレベルとして出力する。以下、交互に切り換え信号cをHレベル、Lレベルとに繰り返して出力する。
【0040】
また、切り換え信号cがHレベルである時刻t1〜t4において、アンテナ切り換えスイッチ75は制御信号eにより切り換えられる。つまり、時刻t1において、アンテナ切り換えスイッチ75の端子81と端子84とが接続され、時刻t2において、アンテナ切り換えスイッチ75の端子82と端子84とが接続され、時刻t3において、アンテナ切り換えスイッチ75の端子83と端子84とが接続される。
【0041】
さらに、時刻t4において切り換え信号cがLレベルに切り換わるタイミング(時刻t4)で、アンテナ切り換えスイッチ75の端子81と端子84とが接続される。以下、時刻t5において、アンテナ切り換えスイッチ75の端子82と端子84とが接続され、時刻t6において、アンテナ切り換えスイッチ75の端子83と端子84とが接続される。以下、時刻t7において再度切り換え信号cがHレベルとなるタイミングでアンテナ切り換えスイッチ75の端子81と端子84とが接続される。以下、同様の処理が繰り返される。
【0042】
このように平面アンテナ71〜73に順次送信信号が入力され、時刻t1〜t4間には、各放射素子21〜24に対して横方向に偏波成分を持つ直線偏波の電磁波が、平面アンテナ71〜73から順次放射され、次に、時刻t4〜t7間には、各放射素子21〜24に対して縦方向に偏波成分を持つ直線偏波の電磁波が、平面アンテナ71〜73から順次放射され、以後、この放射動作が繰り返される。このようにして、図5に示すように通信可能な範囲を広くできる。
【0043】
なお、平面アンテナ71〜73で電磁波を受信する場合には、前述した送信した経路と逆の経路で受信信号が送受信部76で受信される。
【0044】
この第2の実施の形態では、平面アンテナを3つ一列に並べて配設したが、4つ以上であっても良いことは勿論であり、平面アンテナをちどり配置のように並べても良い。
【0045】
以上のように、通信可能距離が長い平面アンテナ71〜73を並べて配置し、順次無線通信させるので、通信電力を増やさずに、さらに平面アンテナ71〜73を並べた方向に通信範囲を広げることができる。
【0046】
さらに、この広がった通信範囲において、直線偏波の偏波方向を切り換えることができるため、平面アンテナと無線通信を行う無線通信装置または無線タグは、アンテナの偏波方向を限定せずに使用することができる。
【0047】
(第3の実施の形態)
次に、図7を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図7において、図4と同じ部分には同じ番号を付し、その詳細な説明につては省略する。図4を参照して説明した第2の実施の形態では、各平面アンテナ71〜73の切り換えスイッチ25は制御部74から出力される切り換え信号cにより切り換えられていたが、この第3の実施の形態では、切り換え信号cを送信信号dに加えるようにしている。
【0048】
つまり、制御部74から出力される直流信号である切り換え信号cはバイアス変換器91に出力される。このバイアス変換器91は送受信部76から送信される交流信号である送信信号dとバイアス信号である切り換え信号cとを加えてアンテナ切り換えスイッチ75の端子84に出力する。
【0049】
また、各平面アンテナ71〜73は切り換え信号cに応じて切り換えスイッチ25を切り換えるために、以下のように構成を有する。つまり、切り換えスイッチ25の端子62は抵抗r1とr2との直列接続体を介して接地される。ここで、抵抗r2の抵抗値は抵抗r1の抵抗値より十分大きくなるように設定されている。そして、切り換え信号cがHレベルである場合には、抵抗r1と抵抗r2の接続点はHレベルとなる。従って、切り換え信号cがHレベルのときには切り換えスイッチ25の端子62と端子61とが図示の如く接続される。一方、切り換え信号cがLレベルのときには、抵抗r1と抵抗r2の接続点はLレベルとなるため、切り換えスイッチ25の端子62と端子60とが接続される。
【0050】
なお、受信時には、バイアス変換器91は、直流信号である切り換え信号cをアンテナ切り換えスイッチ75の端子84に出力するとともに、アンテナ切り換えスイッチ75から入力された信号から切り換え信号cを取り除き、受信信号として送受信部76に出力する。
次に、動作について説明する。制御部74が切り換え信号cをHレベルとLレベルに切り換えるタイミング及び制御信号eを切り換えるタイミングは前述した第2の実施の形態で説明した図6のタイミングと同じであり、その動作も第2の実施の形態と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0051】
以上のように本発明の第3の実施の形態によれば、前述した第2の実施の形態と同じ効果を奏する。
【0052】
さらに、各平面アンテナ71〜73から制御部74に接続される切り換え信号cを送信するラインを無くすことができるので、構成を簡素化することができる。
【0053】
(第4の実施の形態)
以下、図8及び図9を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。
前述した第2及び第3の実施の形態では、制御部74は切り換え信号c及び制御信号eとを同期して制御するようにしたが、この第4の実施の形態では、切り換え信号cと制御信号eとを非同期で制御するようにしている。図8において、図4と同じ部分には同じ番号を付し、その詳細な説明については省略する。
【0054】
図8において、90は無線部である。この無線部90内に制御部74、アンテナ切り換えスイッチ75、送受信部76が搭載されている。
【0055】
そして、この無線部90とは別体で偏波制御部91が設けられている。この偏波制御部91は制御部74から出力される制御信号eとは非同期で切り換え信号cを各平面アンテナ71〜73の切り換えスイッチ25に出力する。
【0056】
切り換え信号cがHレベルのときには切り換えスイッチ25の端子62と端子61とが図示の如く接続され、切り換え信号cがLレベルのときには切り換えスイッチ25の端子62と端子60とが接続される。これにより、平面アンテナ71〜73から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向が切り換えられる。
【0057】
次に、動作について説明する。偏波制御部91から出力される切り換え信号cは図9のt1からt2まではHレベル信号、t2からt3まではLレベル信号を出力する。
【0058】
また、制御部74は、偏波制御部91から出力される切り換え信号cがHレベル信号である期間にほぼ3サイクルアンテナ切り換えスイッチ75を切り換えている。
【0059】
このようにして、3サイクルだけアンテナ切り換えスイッチ75を切り換える毎に、各平面アンテナ71〜73から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向を切り換えるようにしている。
【0060】
制御部74から出力される制御信号eと偏波制御部91から出力される切り換え信号cとは同期はとられていないため、アンテナ切り換えスイッチ75が端子81〜83に接続されているときに、偏波制御部91から出力される切り換え信号cが切り換わる可能性があり、通信が途切れる可能性がある。しかし、切り換え信号cを切り換える周期をアンテナ切り換えスイッチ75の切り換え周期よりも長くすることにより、アンテナ切り換えスイッチ75が端子81〜83に接続されているときに、平面アンテナ71〜73から放射される電磁波の直線偏波の偏波方向が切り換わる確率を減少させることができる。
【0061】
以上のように本発明の第4の実施の形態によれば、前述した第2の実施の形態と同じ効果を奏する。
【0062】
さらに、無線部90として、アンテナ回路を2系統以上備え、使用するアンテナ回路を切り換える機能、すなわちアンテナダイバーシティ機能を有する無線機を購入して、偏波制御部91、切り換え信号cを送信する信号線、平面アンテナ71〜73を接続することにより、簡単に偏波機能を有する無線装置を実現することができる。
【0063】
なお、この第4の実施の形態において、切り換え信号cがHレベルあるいはLレベルである期間でのアンテナ切り換えスイッチ75の切り換えは3サイクルに限定するものではなく、それ以外のサイクルであっても良い。
【0064】
なお、第1乃至第4の実施の形態において、切り換えスイッチ25を平面アンテナ1,71〜73内に設けたが、これに限らず平面アンテナ1,71〜73外に設けても良い。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、通信電力を増やさずに、偏波方向が異なる二つの直線偏波の通信可能距離を長くすることができる平面アンテナ及びこれを用いた無線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る平面アンテナの平面図。
【図2】同第1の実施の形態に係る平面ンテナの断面図。
【図3】同第1の実施の形態に係る平面アンテナの指向性を説明するための図。
【図4】同第2の実施の形態に係る無線装置の構成を示す図。
【図5】同第2の実施の形態に係る無線装置の通信可能範囲を示す図。
【図6】同第2の実施の形態に係るアンテナ切り換えと偏波切り換えのタイミングを示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る無線装置の構成を示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る無線装置の構成を示す図。
【図9】同第4の実施の形態におけるアンテナ切り換えと偏波切り換えのタイミングを示す図。
【符号の説明】
1,71〜73…平面アンテナ、21〜24…放射素子、25…切り換えスイッチ、74…制御部、75…アンテナ切り換えスイッチ、76…送受信部。

Claims (5)

  1. 電磁波を放射する複数の放射素子と、
    一端が各放射素子面に第1の方向から接続され、第1の方向に各放射素子面を励振させる第1の給電線と、
    一端が各放射素子面に第2の方向から接続され、第2の方向に各放射素子面を励振させる第2の給電線と、
    各放射素子面に給電を行なう第1の給電線が共通に接続された第1の給電線接続端子と各放射素子面に給電を行なう第2の給電線が共通に接続された第2の給電線接続端子のうちの一方の端子と、送受信信号を伝送する信号線が接続された信号接続端子との接続を切り換える切り換え器とを具備したことを特徴とする平面アンテナ。
  2. 電磁波を放射する複数の放射素子と、
    一端が各放射素子面に第1の方向から接続され、第1の方向に各放射素子面を励振させる第1の給電線と、
    一端が各放射素子面に第2の方向から接続され、第2の方向に各放射素子面を励振させる第2の給電線と、
    各放射素子面に給電を行なう第1の給電線が共通に接続された第1の給電線接続端子と各放射素子面に給電を行なう第2の給電線が共通に接続された第2の給電線接続端子のうちの一方の端子と、送受信信号を伝送する信号線が接続された信号接続端子との接続を切り換える第1の切り換え器とをそれぞれ備えた複数の平面アンテナと、
    送受信部と、
    各平面アンテナの第1の切り換え器に接続された送受信信号を伝送する信号線のうちいずれか一つの信号線と前記送受信部との接続を切り換える第2の切り換え器と、
    前記第1及び第2の切り換え器の切り換えを制御する制御部とを具備したことを特徴とする無線装置。
  3. 前記第1の切り換え器に接続された前記信号線を伝送する送受信信号に前記第1の給電線接続端子と第2の給電線接続端子との接続の切り換えを行うバイアス信号を加えるバイアス変換器と、
    前記第1の切り換え器にそれぞれ設けられたバイアス信号検出部とを具備し、第1の切り換え器は前記バイアス信号検出部で検出されたバイアス信号のレベルに応じて切り換えられ、第2の切り換え器は前記制御部からの制御信号により切り換えられることを特徴とする請求項2記載の無線装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の切り換え器を制御して前記第1の給電線と第2の給電線のうちの一方の給電線を前記信号線に接続し、前記第2の切り換え器を制御して各平面アンテナの第1の切り換え器に接続された送受信信号を伝送する信号線を順次切り替えて前記送受信部に接続し、その後前記第1の切り換え器を制御して前記第1の給電線と第2の給電線のうちの他方の給電線と前記信号線を接続し、前記第2の切り換え器を制御するようにして第1及び第2の切り換え器を交互に制御することを特徴とする請求項2または請求項3いずれか一記載の無線装置。
  5. 電磁波を放射する複数の放射素子と、
    一端が各放射素子面に第1の方向から接続され、第1の方向に各放射素子面を励振させる第1の給電線と、
    一端が各放射素子面に第2の方向から接続され、第2の方向に各放射素子面を励振させる第2の給電線と、
    各放射素子面に給電を行なう第1の給電線が共通に接続された第1の給電線接続端子と各放射素子面に給電を行なう第2の給電線が共通に接続された第2の給電線接続端子のうちの一方の端子と、送受信信号を伝送する信号線が接続された信号接続端子との接続を切り換える第1の切り換え器とをそれぞれ備えた複数の平面アンテナと、
    送受信部と、
    各平面アンテナの第1の切り換え器に接続された送受信信号を伝送する信号線のうちいずれか一つの信号線と前記送受信部との接続を切り換える第2の切り換え器と、
    この第2の切り換え器の切り換えを制御する制御部と、
    前記第1の切り換え器の切り換えを制御する偏波制御部とを具備したことを特徴とする無線装置。
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