JP2008288436A - 不揮発性記憶素子及びその製造方法、並びにその不揮発性記憶素子を用いた不揮発性半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子及びその製造方法、並びにその不揮発性記憶素子を用いた不揮発性半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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好彦 神澤
Koji Katayama
幸治 片山
Satoru Fujii
覚 藤井
Takeshi Takagi
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Abstract

【課題】 高速動作が可能で、しかも可逆的に安定した書き換え特性と、良好な抵抗値のリテンション特性とを有する不揮発性記憶素子及びその製造方法、並びにその不揮発性記憶素子を用いた不揮発性半導体装置及びその製造方法の提供。
【解決手段】
下部電極103と上部電極106との間に介在され、両電極103,106間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層105が、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、その酸化物層は、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不揮発性記憶素子に関し、特に、印加される電気的信号に応じて抵抗値が変化する抵抗変化型の不揮発性記憶素子及びその製造方法、並びにその不揮発性記憶素子を用いた不揮発性半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の進展に伴い、携帯型情報機器及び情報家電などの電子機器が、より一層高機能化している。そのため、不揮発性記憶素子の大容量化、書き込み電力の低減、書き込み/読み出し時間の高速化、及び長寿命化の要求が高まっている。
こうした要求に対して、既存のフローティングゲートを用いたフラッシュメモリの微細化には限界があると言われている。他方、可変抵抗層を記憶部の材料として用いる不揮発性記憶素子(抵抗変化型メモリ)の場合、可変抵抗素子から成る単純な構造の記憶素子で構成することができるため、さらなる微細化、高速化、及び低消費電力化が期待されている。
可変抵抗層を記憶部の材料として用いる場合、例えば、電気的パルスの入力などによって、その抵抗値を高抵抗から低抵抗へ、または低抵抗から高抵抗へと変化させることになる。この場合、低抵抗及び高抵抗の2値を明確に区別し、且つ低抵抗と高抵抗との間を高速に安定して変化させ、これら2値が不揮発的に保持されることが必要になる。このようなメモリ特性の安定及び記憶素子の微細化を目的として、従来から、種々の提案がなされている。
そのような提案の一つとして、2つの電極と、それらの電極に挟まれた記録層とを備え、その記録層の抵抗値を可逆的に変化するように構成された抵抗変化素子によりメモリセルが構成された記憶素子が、特許文献1に開示されている。図40は、そのような従来の記憶素子の構成を示す断面図である。
図20に示すように、この記憶素子は、メモリセルを構成する複数の抵抗変化素子10がアレイ状に配置されて構成されている。抵抗変化素子10は、下部電極1と上部電極4との間に、高抵抗膜2とイオン源層3とが挟まれて構成されている。これら高抵抗膜2及びイオン源層3により記憶層が構成され、この記憶層によって、各メモリセルの抵抗変化素子10に情報を記録することができる。
なお、それぞれの抵抗変化素子10は、半導体基板11上に形成されたMOSトランジスタ18の上方に配設されている。このMOSトランジスタ18は、半導体基板11内の素子分離層12により分離された領域に形成されたソース/ドレイン領域13と、ゲート電極14とからなる。また、ゲート電極14は、記憶素子の一方のアドレス配線であるワード線を兼ねている。
MOSトランジスタ18のソース/ドレイン領域13の一方と、抵抗変化素子10の下部電極1とが、プラグ層15、金属配線層16、及びプラグ層17を介して電気的に接続されている。また、MOSトランジスタ18のソース/ドレイン領域13の他方は、プラグ層15を介して金属配線層16に接続されている。この金属配線層16は、記憶素子の他方のアドレス配線であるビット線に接続される。
上記のように構成された抵抗変化素子10の下部電極1と上部電極4との間に極性の異なる電位を印加することにより、記録層を構成するイオン源層3のイオン源を高抵抗層2へ移動させる。または、そのイオン源を、高抵抗層2から上部電極4へ移動させる。これにより、抵抗変化素子10の抵抗値が高抵抗状態から低抵抗状態へ、または、低抵抗状態から高抵抗状態へと遷移して情報を記録することができる。
また、上部電極と下部電極とで挟まれた可変抵抗材料が、多結晶構造を有する第1の電気パルス変動抵抗層と、ナノ結晶またはアモルファス構造のいずれかを有する第2の電気パルス変動抵抗層とで構成された記憶素子(相変化型メモリ)も知られている。この可変抵抗材料を構成する抵抗層は、印加する電気パルスの電圧及びパルス幅に対応して抵抗値を変化させることによって調整された上で抵抗変化素子として動作することになる(例えば、特許文献2を参照。)。
ところで、特許文献1及び特許文献2において示された可変抵抗材料とは異なるものとして、2元系の遷移金属酸化物を用いた例が報告されている。例えば、特許文献3では、可変抵抗材料としてNiO、V、ZnO、Nb、TiO、WO、CoOが開示されている。
特開2006−40946号公報 特開2004−349689号公報 特開2004−363604号公報 I.G.Beak Et Al., Tech. Digest IEDM 204,587頁 Japanese Journal of Applied Physics Vol45, NO11, 2006, pp.L310-L312, 図2
上述したような従来の可変抵抗材料は、スパッタリング法に代表される成膜技術を用いて製造されてきた。このような製造方法では、成膜時のガス圧力や真空度等の条件のわずかな違いに依存して可変抵抗膜の性質が変化してしまうという問題点がある。また、このような成膜技術では、基板上の所望の部分だけに可変抵抗膜を形成することが困難で、基板全面に可変抵抗膜を形成した後、所望の部分以外を除去する工程が必要となる。通常の半導体プロセスでは、所望の部分だけに可変抵抗膜を残すためにフォトリソグラフィーやドライエッチング等のプロセス工程が必要となる。このようなプロセス工程は、当然ながらコストの上昇を招き、望ましくない。さらに、成膜技術を利用して可変抵抗膜を形成する場合は、その下地の電極との間に不純物等が介在してしまうことが避けられない。このような不純物等は、電極と可変抵抗膜との密着性を低下させ、また、電気的な界面抵抗の原因にもなり、望ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、動作の高速化を図ることができ、可逆的に安定した書き換え特性と、良好な抵抗値のリテンション特性とを有する不揮発性記憶素子、及び半導体製造プロセスと親和性の高いその不揮発性記憶素子の製造方法、並びにその不揮発性記憶素子を用いた不揮発性半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性記憶素子の製造方法において、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有している。
前記発明に係る不揮発性記憶素子の製造方法において、前記第1電極及び前記第2電極の少なくともいずれか一方が前記タンタル窒化物層を含んでおり、前記工程(A)において、当該タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成するようにしてもよい。
また、前記発明に係る不揮発性記憶素子の製造方法において、前記不揮発性記憶素子が、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記タンタル窒化物層を含んでいる半導体素子を備え、前記工程(A)において、当該タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成するようにしてもよい。
前記工程(A)においては、酸素ガス、オゾンガス、酸素プラズマガス、水蒸気ガスからなる群より選択されるガスの雰囲気中で前記タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成するようにしてもよい。
また、本発明の不揮発性半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と前記第2電極配線との間に介在され、前記第1電極配線及び前記第2電極配線間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層を備える不揮発性半導体装置の製造方法であって、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有する。
また、本発明の不揮発性半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と接続される第1電極と、前記第2の電極配線と接続される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性半導体装置の製造方法であって、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、 タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有する。
また、本発明の不揮発性半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、互いに交差するように配列された複数のワード線及び複数のビット線、前記複数のワード線及び複数のビット線の交点に対応してそれぞれ設けられた複数のトランジスタ、並びに前記複数のトランジスタに一対一で対応して設けられた複数の不揮発性記憶素子とを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、対応して設けられている前記トランジスタを介して前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性半導体装置の製造方法であって、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有する。
また、本発明の不揮発性半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、所定の演算を実行する論理回路及びプログラム機能を有する不揮発性記憶素子とを備え、前記不揮発性記憶素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性半導体装置の製造方法であって、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、 タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有する。
前記工程(A)においては、酸素ガス、オゾンガス、酸素プラズマガス、水蒸気ガスからなる群より選択されるガスの雰囲気中で前記タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成するようにしてもよい。
本発明の不揮発性記憶素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている。
また、本発明の不揮発性記憶素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも何れか一方が、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層を含んでいる。
また、本発明の不揮発性記憶素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層を含んでいる半導体素子を更に備える。
本発明の不揮発性半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と前記第2電極配線との間に介在され、前記第1電極配線及び前記第2電極配線間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、前記第1の電極配線又は前記第2の電極配線と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている。
前記発明に係る不揮発性半導体装置において、前記不揮発性記憶素子のそれぞれが、 前記第1の電極配線と前記第2の電極配線との間に整流素子を具備しており、当該整流素子が、前記可変抵抗層と電気的に接続されていてもよい。
また、本発明の不揮発性半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と接続される第1電極と、前記第2の電極配線と接続される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている。
前記不揮発性半導体装置において、前記不揮発性記憶素子のそれぞれが、前記第1電極と前記第2電極との間に整流素子を具備しており、当該整流素子が、前記可変抵抗層と電気的に接続されていてもよい。
また、本発明の不揮発性半導体装置は、前記発明に係る不揮発性半導体装置が備える前記メモリアレイが複数積層されてなる多層化メモリアレイを備える。
また、本発明の不揮発性半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、互いに交差するように配列された複数のワード線及び複数のビット線、前記複数のワード線及び複数のビット線の交点に対応してそれぞれ設けられた複数のトランジスタ、並びに前記複数のトランジスタに一対一で対応して設けられた複数の不揮発性記憶素子とを備え、 前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、対応して設けられている前記トランジスタを介して前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている。
また、本発明の不揮発性半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、所定の演算を実行する論理回路及びプログラム機能を有する不揮発性記憶素子とを備え、 前記不揮発性記憶素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、両電極間の電圧に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、 前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている。
本発明によれば、高速動作が可能で、しかも可逆的に安定した書き換え特性と、良好な抵抗値のリテンション特性とを有する不揮発性記憶素子、及び半導体製造プロセスと親和性の高いその不揮発性記憶素子の製造方法、並びにその不揮発性記憶素子を用いた不揮発性半導体装置及びその製造方法が得られる。
以下、本発明の実施の形態に係る不揮発性記憶素子及び不揮発性半導体装置並びにそれらの製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において同一符号が付いたものは、同一の構成要素を示しており、説明を省略する場合もある。また、便宜上、一部が拡大されて図示される場合がある。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は、堆積されたタンタル窒化物を酸化することによって得られるタンタル酸窒化膜を備える不揮発性記憶素子に関する。
図1は、本実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図である。まず、図1(a)に示すように、基板101上に、電極配線である下部配線102を形成する。この上に、下部電極103及び、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層104を15nm形成する。なお、ここで基板101は、Siウエハであっても良いし、Siウエハ上に例えば、SiOやSiN等の膜が堆積されたようなものであっても良い。
次に基板101を、ランプアニール装置内に導入して、一旦装置内に窒素ガスを導入して置換し、その後、昇温する。温度が600℃になったら、窒素ガスを酸素ガスに切り替え、30秒間保持する。その後、降温して、ランプアニール装置から取り出す。これら一連の酸化処理によって、タンタル窒化物層104は、約30nmのタンタルと窒素と酸素と含むタンタル酸窒化物層105へと変化する(図1(b))。
次に、図1(c)に示すように、タンタル酸窒化物層105上に、上部電極層106を形成する。そして、上部電極層106の上に、所定のパターン形状のレジスト膜107を形成する。この工程は、通常の露光プロセス及び現像プロセスにより実行することができる。
次に、図1(d)に示すように、上部電極層106、タンタル酸窒化物層105及び下部電極層103を、それぞれエッチングする。これにより、上部電極層106と下部電極層103との間にタンタル酸窒化膜層105が介在されてなる記憶部108が形成される。
次に、図1(e)に示すように、記憶部108を覆うように絶縁体層109を形成し、その絶縁体層109の上に、所定のパターン形状のレジスト膜110を形成する。
その後、図1(f)に示すようにエッチングによって記憶部108上の絶縁体層109を除去して、開口部111を形成する。
最後に、図1(g)に示すように、開口部111を覆うようにして上部電極層106及び絶縁体層109上に、電極配線である上部配線パターン112を形成する。
以上の工程により、タンタル酸窒化物層105を可変抵抗層とし、これを上部電極106と下部電極103とで挟み、それぞれの電極を上部配線112と下部配線102とで引き出した構造を有する本実施の形態の不揮発性記憶素子を製造することができる。
本実施の形態で説明した、タンタル、その窒化物、及びその酸窒化物は、既存の半導体製造プロセスに容易に組み入れることが可能である。また、酸化によって可変抵抗層を製造できるので、スパッタリング等の成膜技術によって酸素濃度をコントロールする場合に比べ、制御性が良く、製造工程を単純化することも可能となる。
なお、本実施の形態の上部電極106、下部電極103、上部配線112及び下部配線102は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)または白金(Pt)等の金属や、タンタルの窒化物(TaN)、チタンの窒化物(TiN)、チタンとアルミニウムの窒化物(TiAlN)等の導電性の窒化物等の半導体素子や従来の不揮発性記憶素子で用いられている電極材料を用いることができる。
また、タンタル窒化物層104の酸化の方法は、上記で説明した方法や条件に限定されるものではなく、したがって、600℃以上もしくはそれ以下の温度で酸化処理を行うことも可能であるし、電気炉を使って酸化処理を行ってもよい。また、オゾンや酸素プラズマ等の酸素以外のガスを使っても良い。
[不揮発性記憶素子の動作例]
次に、本実施の形態の不揮発性記憶素子100のメモリとしての動作例、すなわち情報の書き込み/読み出しをする場合の動作例を、図面を参照して説明する。
図2は、情報を書き込む場合における本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の動作例を示す図である。
第1電極層103と第2電極層105との間に極性が異なる2種類の電気的パルスを交互に印加すると、可変抵抗層104の抵抗値が図2に示すように変化する。すなわち、負電圧パルス(電圧E1)を電極間に印加した場合、可変抵抗層104の抵抗値が、高抵抗値Rbから低抵抗値Raへ減少する。他方、正電圧パルス(電圧E2)を電極間に印加した場合、可変抵抗層104の抵抗値が、低抵抗値Raから高抵抗値Rbへ増加する。
この図2に示す例では、高抵抗値Rbを情報「0」に、低抵抗値Raを情報「1」にそれぞれ割り当てている。そのため、可変抵抗層104の抵抗値が高抵抗値Rbになるように正電圧パルスを電極間に印加することによって情報「0」が書き込まれることになり、また、低抵抗値Raになるように負電圧パルスを電極間に印加することによって情報「1」が書き込まれることになる。
図3は、情報を読み出す場合における本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の動作例を示す図である。
情報の読み出しを行う場合、可変抵抗層104の抵抗値を変化させるときに印加する電気的パルスよりも振幅の小さい読み出し用電圧E3(|E3|<|E1|、|E3|<|E2|)を電極間に印加する。その結果、可変抵抗層104の抵抗値に対応した電流が出力され、その出力電流値を検出することにより、書き込まれている情報の読み出しが可能となる。
図3に示す例では、出力電流値Iaが抵抗値Raに、出力電流値Ibが抵抗値Rbにそれぞれ対応しているので、出力電流値laが検出された場合は情報「1」が、出力電流値lbが検出された場合は情報「0」がそれぞれ読み出されることになる。
以上のように、第1電極層103と第2電極層105とに挟まれた領域において、可変抵抗層104が記憶部として機能することにより、不揮発性記憶素子100がメモリとして動作することになる。
なお、上記の本実施の形態では、タンタル窒化物層104を全て酸化して、タンタル酸窒化物層105を形成しているが、必ずしもタンタル窒化物層104を全て酸化させなくてもよく、少なくとも一部だけを酸化させればよい。その場合の製造方法を以下に例示する。
図4は、本実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法の工程の変形例を示す断面図である。
まず、図4(a)に示すように、基板101A上に、下部配線102A、下部電極103A、及びタンタル窒化物層104Aを形成する。次に、図4(b)に示すように、タンタル窒化物層104Aの一部を酸化することにより、タンタル酸窒化物層105Aを形成する。この場合、タンタル窒化物層104Aの一部は酸化されずに残ることになる。図4(b)に示す例では、タンタル窒化物層104Aの上側が酸化されてタンタル酸窒化物層105Aに変化し、その下側は酸化されずにそのまま残っている。
その後、図1(c)から(g)に示した工程と同じ工程を実行する。その結果、図4(c)に示すように、タンタル窒化物層104A及びタンタル酸窒化物層105Aを可変抵抗層とし、これを上部電極106Aと下部電極103Aとで挟み、それぞれの電極を上部配線112Aと下部配線102Aとで引き出した構造を有する本実施の形態の不揮発性記憶素子の変形例を製造することができる。
また、上記の下部電極103を、タンタル窒化物を含んだ構成とした場合、タンタル窒化物層104を堆積する必要はなく、下部電極103の一部を酸化する事でタンタル酸窒化物層105を形成することも可能である。つまり、図5(a)に示すように、基板101B上に、所定の下部配線パターン102Bと、タンタル窒化物層からなる下部電極103Bとを形成する。そして、下部電極103Bの一部を酸化することにより、タンタル酸窒化物層105Bを形成する。図5(b)に示す例では、下部電極103Bの上側が酸化されてタンタル酸窒化物層105Bに変化し、その下側は酸化されずにそのまま残っている。
その後、図1(c)から(g)に示した工程と同じ工程を実行する。その結果、図5(c)に示すように、タンタル酸窒化物層105Bを可変抵抗層とし、これを上部電極106Bと下部電極103Bとで挟み、それぞれの電極を上部配線112Bと下部配線102Bとで引き出した構造を有する本実施の形態の不揮発性記憶素子の変形例を製造することができる。
さらに、上記の下部電極103及び上部電極106を省略した構造を形成することも可能である。この場合は、まず、図6(a)に示すように、基板121上に、所定の下部配線パターン122を形成する。ここで下部配線パターン122はタンタル窒化物を含んで構成されている。そして、下部配線パターン122の上に絶縁層123を形成し、その上に所定のパターン形状のレジスト膜124を形成する。次に、図6(b)に示すように、ドライエッチングによって、絶縁層123の一部を除去し、開口部125を形成する。
次に開口部125により露出された下部配線パターン122の表面を酸化処理することにより、タンタル酸窒化物層126を形成する。最後に、図6(d)に示すように、タンタル酸窒化物層126を覆うように当該タンタル酸窒化物層126及び絶縁層123上に上部配線パターン127を形成する。
以上の工程によって、タンタル酸窒化物層126が上部配線127と下部配線122とに挟まれた構造を有する不揮発性記憶素子を製造することができる。
なお、図6(d)に示す構造においては、下部配線122及び上部配線127が、それぞれ、下部電極及び上部電極を兼ねた構造になっている。
図4(c)、図5(c)及び図6(d)に示される上記の本実施の形態の不揮発性記憶素子では、可変抵抗層であるタンタル酸窒化物層が、下部電極であるタンタル窒化物層の一部を酸化することにより形成されているため、可変抵抗層と下部電極との間には不純物等が介在することがない。可変抵抗層と電極との間の界面抵抗も小さくすることができる。また、可変抵抗膜層であるタンタル酸窒化物層と電極であるタンタル窒化物層とは、比較的類似した物質であり、両者の密着性は良好である。さらに、タンタル窒化物層は緻密な物質であり、基板側からの酸素や水素の拡散に対してバリア層として機能する。以上の理由で、タンタル酸窒化物層とタンタル窒化物層との積層構造を含む本実施の形態の不揮発性記憶素子では、高速動作や、安定動作が可能となり、かつ、製造プロセスにおける安定性も向上する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、半導体素子の一部を酸化することによって形成したタンタル酸窒化膜を可変抵抗層として利用した不揮発性記憶素子に関する。ここでは簡単な一例として、整流素子の一部を酸化して不揮発性記憶素子の可変抵抗層を形成する場合について説明する。
図7は本実施の形態の不揮発性記憶素子の製造方法の工程を示す断面図である。まず、図7(a)に示すように、基板131上に、所定の下部配線パターン132を形成する。その上に、電極133とシリコン窒化物層134とタンタル窒化物層135とをこの順に積層して構成される整流素子を形成する。例えばここで、タンタル窒化物層135の膜厚を100nmとする。さらに、電極133、シリコン窒化物層134、及びタンタル窒化物層135を覆うようにして絶縁層136を形成し、その絶縁層136上に、所定のパターン形状のレジスト膜137を形成する。
次に、図7(b)に示すように、ドライエッチングによって、絶縁層136の一部を除去し、タンタル窒化物層135が露出するように、開口部138を形成する。
次に基板131を、ランプアニール装置内に導入して、一旦装置内に窒素ガスを導入して置換し、その後、昇温する。温度が600℃になったら、窒素ガスを酸素ガスに切り替え、30秒間保持する。その後、降温して、ランプアニール装置から取り出す。これら一連の酸化処理によって、タンタル窒化物層135の表面付近が酸化され、約30nmのタンタル酸窒化物層139へと変化する(図7(c))。このとき、タンタル窒化物層135は約85nm程度残っている。
最後に、図7(d)に示すように、タンタル酸窒化物層139を覆うようにして、当該タンタル酸窒化物層139及び絶縁層136上に上部配線パターン140を形成する。
電極133とシリコン窒化物層134とタンタル窒化物層とを含んで構成される整流素子135を下部電極とし、上部配線140を上部電極とした場合、以上の工程によって、これらの下部電極及び上部電極間にタンタル酸窒化物層139から成る可変抵抗層が挟まれた構造を有する本実施の形態の不揮発性記憶素子を製造することができる。
本実施の形態では、可変抵抗層であるタンタル酸窒化物層139が下部電極を構成するタンタル窒化物層135の一部を酸化して形成されているため、可変抵抗層と下部電極との間には不純物等が介在することがない。可変抵抗膜層と電極との間の界面抵抗も小さくすることができる。また、可変抵抗膜層であるタンタル酸窒化物層139と電極であるタンタル窒化物層135は、比較的類似した物質であり、両者の密着性は良好である。さらに、タンタル窒化物層は緻密な物質であり、基板側からの酸素や水素の拡散に対してバリア層として機能する。以上の理由で、タンタル酸窒化物層とタンタル窒化物層との積層構造を含む本実施の形態の不揮発性記憶素子では、高速動作や、安定動作が可能となり、かつ、製造プロセスにおける安定性も向上する。
本実施の形態では、電極材料としても利用可能なタンタル窒化物を酸化して可変抵抗層を形成しているため、製造工程の大幅な簡略化が可能となっている。
なお、上記では半導体素子として整流素子の一部を使用して不揮発性記憶素子を構成する方法を説明したが、半導体素子としては、整流素子に限定されるものではなく、タンタル窒化物を一構成要素として含有する他の半導体素子でも良い。
また、タンタル窒化物層134の形成方法は、上記で説明した方法や条件に限定されるものではなく、したがって、600℃以上もしくはそれ以下の温度で形成することも可能であるし、電気炉を使って酸化処理を行ってもよい。また、オゾンや酸素プラズマ等の酸素以外のガスを使っても良い。
さらに、本実施の形態では、上部配線140を不揮発性記憶素子の上部電極として利用したが、例えば、図8に示すように、タンタル酸窒化物層139Aと上部配線140Aとの間に上部電極141Aを設ける構成であってもよい。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造方法は、種々の形態の不揮発性半導体装置の製造方法へ適用することが可能である。第3の実施の形態に係る半導体装置は、第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子を備える不揮発性半導体装置であって、ワード線とビット線との交点(立体交差点)にアクティブ層を介在させた、いわゆるクロスポイント型の半導体装置の製造方法である。
[第3の実施の形態に係る半導体装置の構成]
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の構成を示すブロック図である。また、図10は、図9におけるA部の構成(4ビット分の構成)を示す斜視図である。
図9に示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体装置200は、半導体基板上に、メモリ本体部201を備えており、このメモリ本体部201は、メモリアレイ202と、行選択回路/ドライバ203と、列選択回路/ドライバ204と、情報の書き込みを行うための書き込み回路205と、選択ビット線に流れる電流量を検出し、データ「1」または「0」と判定するセンスアンプ206と、端子DQを介して入出力データの入出力処理を行うデータ入出力回路207とを具備している。また、不揮発性半導体装置200は、外部から入力されるアドレス信号を受け取るアドレス入力回路208と、外部から入力されるコントロール信号に基づいて、メモリ本体部201の動作を制御する制御回路209とをさらに備えている。
メモリアレイ202は、図9及び図10に示すように、半導体基板の上に互いに平行に形成された複数のワード線WL0,WL1,WL2,…と、これらの複数のワード線WL0,WL1,WL2,…の上方にその半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に、しかも複数のワード線WL0,WL1,WL2,…に立体交差するように形成された複数のビット線BL0,BL1,BL2,…とを備えている。
また、これらの複数のワード線WL0,WL1,WL2,…と複数のビット線BL0,BL1,BL2,…との立体交差点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセルM111,M112,M113,M121,M122,M123,M131,M132,M133,…(以下、「メモリセルM111,M112,…」と表す)が設けられている。
ここで、メモリセルM111,M112,…は、第1又は第2の実施の形態で説明した工程によって製造する不揮発性記憶素子に相当し、タンタル酸化物を含む可変抵抗層を有している。ただし、本実施の形態において、これらのメモリセルM111,M112,…は、後述するように、整流素子を備えている。
なお、図9におけるメモリセルM111,M112,…は、図10において符号210で示されている。
アドレス入力回路208は、外部回路(図示せず)からアドレス信号を受け取り、このアドレス信号に基づいて行アドレス信号を行選択回路/ドライバ203へ出力するとともに、列アドレス信号を列選択回路/ドライバ204へ出力する。ここで、アドレス信号は、複数のメモリセルM111,M112,…のうちの選択される特定のメモリセルのアドレスを示す信号である。また、行アドレス信号は、アドレス信号に示されたアドレスのうちの行のアドレスを示す信号であり、列アドレス信号は、アドレス信号に示されたアドレスのうちの列のアドレスを示す信号である。
制御回路209は、情報の書き込みサイクルにおいては、データ入出力回路207に入力された入力データDinに応じて、書き込み用電圧の印加を指示する書き込み信号を書き込み回路205へ出力する。他方、情報の読み出しサイクルにおいて、制御回路209は、読み出し用電圧の印加を指示する読み出し信号を列選択回路/ドライバ204へ出力する。
行選択回路/ドライバ203は、アドレス入力回路208から出力された行アドレス信号を受け取り、この行アドレス信号に応じて、複数のワード線WL0,WL1,WL2,…のうちの何れかを選択し、その選択されたワード線に対して、所定の電圧を印加する。
また、列選択回路/ドライバ204は、アドレス入力回路208から出力された列アドレス信号を受け取り、この列アドレス信号に応じて、複数のビット線BL0,BL1,BL2,…のうちの何れかを選択し、その選択されたビット線に対して、書き込み用電圧または読み出し用電圧を印加する。
書き込み回路205は、制御回路209から出力された書き込み信号を受け取った場合、行選択回路/ドライバ203に対して選択されたワード線に対する電圧の印加を指示する信号を出力するとともに、列選択回路/ドライバ204に対して選択されたビット線に対して書き込み用電圧の印加を指示する信号を出力する。
また、センスアンプ206は、情報の読み出しサイクルにおいて、読み出し対象となる選択ビット線に流れる電流量を検出し、データ「1」または「0」と判定する。その結果得られた出力データDOは、データ入出力回路207を介して、外部回路へ出力される。
[第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子の構成]
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子の構成を示す一例の断面図である。なお、図11では、図10のB部における構成が示されている。
図11に示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子210は、銅配線である下部配線212(図16におけるワード線WL1に相当する)と同じく上部配線211(図10におけるビット線BL1に相当する)との間に介在しており、下部電極217と、整流素子216と、内部電極215と、可変抵抗層214と、上部電極213とがこの順に積層されて構成されている。
この構成は、まさに、第2の実施の形態で説明した図8の構造と全く同じである。すなわち、図11の下部配線212、下部電極217、整流素子216、内部電極215、可変抵抗層214、上部電極213、上部配線211は、図8に示した第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子における下部配線132A、下部電極133A、シリコン窒化物層134A、タンタル窒化物層から成る電極135A、タンタル酸窒化物から成る可変抵抗層139A、上部電極141A、上部配線140Aにそれぞれ対応する。
従って、第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の一構成要素である不揮発性記憶素子を、上記の第2の実施の形態で説明した方法と同じ方法で製造できる。
[第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子の変形例の構成]
本実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子の構成は、図11に示したものに限られるわけではなく、以下に示すような構成であってもよい。
図12(a)から(g)は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子の変形例の構成を示す断面図である。
図12(a)には、図11に示す構成と異なり、内部電極を備えず、可変抵抗層214が整流素子216の上に形成されている構成が示されている。
図12(b)は、図11に示す構成と異なり、下部電極、内部電極、及び上部電極を備えず、可変抵抗層214が整流素子216の上に形成されている構成が示されている。また、図12(c)には、図11に示す構成と異なり、下部電極を備えていない構成が示されている。他方、図示はしないが、上部電極を備えていない構成も考えられる。
図12(d)には、図11に示す構成と異なり、内部電極及び整流素子を備えていない構成が示されており、図12(e)には、さらに上部電極及び下部電極を備えていない構成が示されている。
また、図12(f)には、図11に示す構成と異なり、内部電極を備えず、その代わりにオーミック抵抗層218を備える構成が示されており、図12(g)には、内部電極の代わりに第2の可変抵抗層219を備える構成が示されている。
なお、以上に示した変形例において、上部電極を備えていない場合は上部配線211が不揮発性記憶素子の上部電極として機能し、また、下部電極を備えていない場合は下部配線212が不揮発性記憶素子の下部電極として機能することになる。
以上の変形例のいずれにおいても、第1及び第2の実施の形態で説明した方法を用いて、不揮発性記憶素子を構成できる。すなわち、タンタル窒化物層を酸化して、これをタンタル酸窒化物層に改質し、これを可変抵抗層214や第2の可変抵抗層219とした不揮発性記憶素子を構成する事ができる。
特に、上述の図12(a)、図12(b)、図12(g)においては、整流素子216の上部の電極をタンタル窒化物によって形成し、これを酸化してタンタル酸窒化物層214にすれば、タンタル酸窒化物層とタンタル窒化物層の積層構造が実現できる。上述の第1及び第2の実施の形態で述べたように、このような積層構造を含む不揮発性記憶素子では、高速動作や安定動作が可能となり、製造プロセスにおける安定性も向上する。
また、本実施の形態では、不揮発性記憶素子の可変抵抗層としたタンタル酸窒化膜層を用いているが、タンタル、その窒化物、及び、酸窒化物は既存の半導体製造プロセスに容易に組み入れる事が容易である。また、酸化によって可変抵抗層を製造できるので、製造工程を単純化する事も可能となる。
[多層化構造の不揮発性半導体装置の構成例]
本発明の不揮発性記憶素子の製造方法は、図9及び図10に示した本実施の形態に係る不揮発性半導体装置におけるメモリアレイを、3次元に積み重ねることによって、多層化構造にした不揮発性半導体装置を製造する時にも応用可能である。
図13は、本発明の多層化構造の不揮発性半導体装置が備えるメモリアレイの構成を示す斜視図である。図13に示すように、この不揮発性半導体装置は、図示しない半導体基板の上に互いに平行に形成された複数の下部配線212と、これらの複数の下部配線212の上方にその半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に、しかも複数の下部配線212に立体交差するように形成された複数の上部配線211と、これらの複数の下部配線212と複数の上部配線211との立体交差点に対応してマトリクス状に設けられた複数のメモリセル210とを備えるメモリアレイが、複数積層されてなる多層化メモリアレイを備えている。これらの配線の間には、図11や図12で説明した不揮発性記憶素子がそれぞれ、形成されており、この不揮発性記憶素子は、第1及び第2の実施の形態で説明した方法を用いて製造する事ができる。すなわち、タンタル窒化物層を酸化して、これをタンタル酸窒化物層に改質し、これを可変抵抗層とした不揮発性記憶素子を構成するのである。
なお、図13に示す例では、配線層が5層であり、その立体交差点に配される不揮発性記憶素子が4層の構成となっているが、必要に応じてこれらの層数を増減してもよいことは勿論である。
このように構成された多層化メモリアレイを設けることによって、超大容量不揮発性メモリを実現することが可能となる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る不揮発性半導体装置は、タンタル酸窒化物層を使った不揮発性記憶素子を備える不揮発性半導体装置であって、1トランジスタ/1不揮発性記憶部のものである。
[第4の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の構成]
図14は、本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の構成を示すブロック図である。また、図15は、図14におけるC部の構成(2ビット分の構成)を示す断面図である。
図14に示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体装置300は、半導体基板上に、メモリ本体部301を備えており、このメモリ本体部301は、メモリアレイ302と、行選択回路/ドライバ303と、列選択回路304と、情報の書き込みを行うための書き込み回路305と、選択ビット線に流れる電流量を検出し、データ「1」または「0」と判定するセンスアンプ306と、端子DQを介して入出力データの入出力処理を行うデータ入出力回路307とを具備している。また、不揮発性半導体装置300は、セルプレート電源(VCP電源)308と、外部から入力されるアドレス信号を受け取るアドレス入力回路309と、外部から入力されるコントロール信号に基づいて、メモリ本体部301の動作を制御する制御回路310とをさらに備えている。
メモリアレイ302は、半導体基板の上に形成された、互いに交差するように配列された複数のワード線WL0,WL1,WL2,…及びビット線BL0,BL1,BL2,…と、これらのワード線WL0,WL1,WL2,…及びビット線BL0,BL1,BL2,…の交点に対応してそれぞれ設けられた複数のトランジスタT11,T12,T13,T21,T22,T23,T31,T32,T33,…(以下、「トランジスタT11,T12,…」と表す)と、トランジスタT11,T12,…と1対1に設けられた複数のメモリセルM211,M212,M213,M221,M222,M223,M231,M232,M233(以下、「メモリセルM211,M212,…」と表す)とを備えている。
また、メモリアレイ302は、ワード線WL0,WL1,WL2,…に平行して配列されている複数のプレート線PL0,PL1,PL2,…を備えている。
図15に示すように、ワード線WL0,WL1の上方にビット線BL0が配され、そのワード線WL0,WL1とビット線BL0との間に、プレート線PL0,PL1が配されている。
ここで、メモリセルM211,M212,…は、第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子と同様に、タンタル窒化物層を酸化してタンタル酸窒化物層に改質する方法で製造する事ができる。より具体的には、図15における不揮発性記憶素子313が、図1(g)の記憶部に相当し、図15の金属配線318、下部電極316、可変抵抗層315、上部電極314、プラグ層317は、図1の下部配線102、下部電極103、タンタル酸窒化物層105、上部電極106、上部配線112にそれぞれ相当する。すなわち、タンタル窒化物層を酸化する事によりタンタル酸窒化物層105を形成すればよい。なお、図15において下部電極316をタンタル窒化物により形成し、これを一部酸化する事で可変抵抗層315としてのタンタル酸窒化物層を形成すれば、タンタル酸窒化物層とタンタル窒化物層の積層構造が実現できる。上述の第1及び第2の実施の形態で述べたように、このような積層構造を含む不揮発性記憶素子では、高速動作や安定動作が可能となり、製造プロセスにおける安定性も向上する。
なお、図15における318は金属配線層を、319はソース/ドレイン領域をそれぞれ示している。
図14に示すように、トランジスタT11,T12,T13,…のドレインはビット線BL0に、トランジスタT21,T22,T23,…のドレインはビット線BL1に、トランジスタT31,T32,T33,…のドレインはビット線BL2に、それぞれ接続されている。
また、トランジスタT11,T21,T31,…のゲートはワード線WL0に、トランジスタT12,T22,T32,…のゲートはワード線WL1に、トランジスタT13,T23,T33,…のゲートはワード線WL2に、それぞれ接続されている。
さらに、トランジスタT11,T12,…のソースはそれぞれ、メモリセルM211,M212,…と接続されている。
また、メモリセルM211,M221,M231,…はプレート線PL0に、メモリセルM212,M222,M232,…はプレート線PL1に、メモリセルM213,M223,M233,…はプレート線PL2に、それぞれ接続されている。
アドレス入力回路309は、外部回路(図示せず)からアドレス信号を受け取り、このアドレス信号に基づいて行アドレス信号を行選択回路/ドライバ303へ出力するとともに、列アドレス信号を列選択回路304へ出力する。ここで、アドレス信号は、複数のメモリセルM211,M212,…のうちの選択される特定のメモリセルのアドレスを示す信号である。また、行アドレス信号は、アドレス信号に示されたアドレスのうちの行のアドレスを示す信号であり、列アドレス信号は、アドレス信号に示されたアドレスのうちの列のアドレスを示す信号である。
制御回路310は、情報の書き込みサイクルにおいては、データ入出力回路307に入力された入力データDinに応じて、書き込み用電圧の印加を指示する書き込み信号を書き込み回路305へ出力する。他方、情報の読み出しサイクルにおいて、制御回路310は、読み出し用電圧の印加を指示する読み出し信号を列選択回路304へ出力する。
行選択回路/ドライバ303は、アドレス入力回路309から出力された行アドレス信号を受け取り、この行アドレス信号に応じて、複数のワード線WL0,WL1,WL2,…のうちの何れかを選択し、その選択されたワード線に対して、所定の電圧を印加する。
また、列選択回路304は、アドレス入力回路309から出力された列アドレス信号を受け取り、この列アドレス信号に応じて、複数のビット線BL0,BL1,BL2,…のうちの何れかを選択し、その選択されたビット線に対して、書き込み用電圧または読み出し用電圧を印加する。
書き込み回路305は、制御回路310から出力された書き込み信号を受け取った場合、列選択回路304に対して選択されたビット線に対して書き込み用電圧の印加を指示する信号を出力する。
また、センスアンプ306は、情報の読み出しサイクルにおいて、読み出し対象となる選択ビット線に流れる電流量を検出し、データ「1」または「0」と判定する。その結果得られた出力データDOは、データ入出力回路307を介して、外部回路へ出力される。
なお、1トランジスタ/1不揮発性記憶部の構成である第3の実施の形態の場合、第2の実施の形態のクロスポイント型の構成と比べて記憶容量は小さくなる。しかしながら、ダイオードのような整流素子が不要であるため、CMOSプロセスに容易に組み合わせることができ、また、動作の制御も容易であるという利点がある。
また、上記の実施の形態と同じく、本実施の形態では、不揮発性記憶素子の可変抵抗層としたタンタル酸窒化膜層を用いているが、タンタル、その窒化物、及び、酸窒化物は既存の半導体製造プロセスに容易に組み入れる事が容易である。また、酸化によって可変抵抗層を製造できるので、製造工程を単純化する事も可能となる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置は、プログラム機能を有し、所定の演算を実行する論理回路を備える不揮発性半導体装置を構成する不揮発性記憶素子製造方法である。
[不揮発性半導体装置の構成]
図16は、本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の構成を示すブロック図である。
図16に示すように、本実施の形態に係る不揮発性半導体装置400は、半導体基板401上に、CPU402と、外部回路との間でデータの入出力処理を行う入出力回路403と、所定の演算を実行する論理回路404と、アナログ信号を処理するアナログ回路405と、自己診断を行うためのBIST(Built In Self Test)回路406と、SRAM407と、これらBIST回路406及びSRAM407と接続され、特定のアドレス情報を格納するための救済アドレス格納レジスタ408とを備えている。
図17は、本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える救済アドレス格納レジスタの構成を示すブロック図である。また、図18は、同じく救済アドレス格納レジスタの構成を示す断面図である。
図17及び図18に示すように、救済アドレス格納レジスタ408は、不揮発性記憶素子に相当する不揮発性記憶素子409と、その不揮発性記憶素子409に対して特定のアドレス情報を書き込むための書き込み回路410と、不揮発性記憶素子409に書き込まれているアドレス情報を読み出すための読み出し回路411と、ラッチ回路412とを備えている。
不揮発性記憶素子409は、書込み回路側410への切替え部と読出し回路411側への切替え部に接続されており、可変抵抗層421を、上部電極422と下部電極423とで挟むようにして構成されている。
ここで、この不揮発性記憶素子409は、第1の実施の形態で説明した工程によって製造する事が可能である。すなわち、タンタル酸化物層を酸化してタンタル酸窒化物層を形成し、これを可変抵抗層とした不揮発性半導体装置を形成すればよい。より具体的には、図18の配線層425、下部電極423、可変抵抗層421、上部電極422、プラグ層424が、図1の下部配線102、下部電極103、タンタル酸窒化物層105、上部電極106、上部配線112にそれぞれ相当する。すなわち、可変抵抗層421を、第1の実施の形態で説明したように、タンタル窒化物を酸化してタンタル酸窒化物にする事で製造すれば良い。なお、図18において下部電極423をタンタル窒化物により形成し、これを一部酸化する事で可変抵抗層421としてのタンタル酸窒化物層を形成すれば、タンタル酸窒化物層とタンタル窒化物層の積層構造が実現できる。上述の第1及び第2の実施の形態で述べたように、このような積層構造を含む不揮発性記憶素子では、高速動作や安定動作が可能となり、製造プロセスにおける安定性も向上する。
なお、図18において、425は金属配線層を、426はソース/ドレイン層をそれぞれ示している。
本実施の形態では、2層配線で、第1配線と第2配線との間に不揮発性記憶素子を設ける構成を示しているが、例えば、3層以上の多層配線とした上で、任意の配線間へ不揮発性記憶素子を配置したり、または、必要に応じて複数の配線間に配置したりするようにしてもよい。
[不揮発性半導体装置の製造方法]
次に、上述したように構成される本実施の形態に係る不揮発性半導体装置の製造方法について説明する。
図19は、本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の製造プロセスの主要な流れを示すフローチャートである。
まず、半導体基板上にトランジスタを形成する(S101)。次に、第1ビアを形成し(S102)、その上に第1配線を形成する(S103)。
そして、S103で形成された第1配線の上に、可変抵抗層を形成する(S104)。この可変抵抗層の形成は、第1の実施の形態において説明したとおりに行われる。
次に、可変抵抗層の上に第2ビアを形成し(S105)、さらに、第2配線を形成する(S106)。
以上に示すように、本実施の形態の不揮発性半導体装置の製造方法は、COMSプロセスの製造工程に、電極及び可変抵抗層を形成する工程が追加されたものである。したがって、既存のCMOSプロセスを利用して容易に製造することが可能となる。また、追加の工程も少なく、しかも可変抵抗層の膜厚は比較的薄いため、プロセスの短縮化を図ることができる。
なお、電極部は1μm角以下で形成することができ、且つその他の回路もCMOSプロセスで形成することが可能であるため、小型の不揮発性スイッチ回路を容易に実現することができる。
本実施の形態のように、第1及び第2の実施の形態で形成したタンタル酸窒化物を含む可変抵抗層を備えた不揮発性記憶素子を用いるのではなく、公知のフラッシュメモリの不揮発性記憶素子を用いたり、または、公知のFeRAMメモリの不揮発性記憶素子を用いたりすることによって、不揮発性半導体装置を実現することも考えられる。しかしながら、これらの場合、特別の専用プロセス工程及び材料が必要となり、COMSプロセスとの親和性に劣るという欠点がある。そのため、コスト面で問題があり、しかも製造工数が著しく増加するなど、現実性に乏しいといえる。さらに、情報の書き込み及び読み出しが複雑であり、プログラム素子として扱うのが困難であるという問題がある。
また、CMOSプロセスと親和性が高い構成としては、CMOS不揮発性メモリセルと称される、COMSプロセスでゲート配線をフローティング化して等価的にフラッシュメモリセルと同様の動作を実現するものがある。しかし、この構成によると、素子部の面積が大きくなり、しかも動作の制御が複雑になるなどの問題が生じる。
また、シリサイド溶断型などの電気フューズ素子で構成する場合もCMOSプロセスと親和性が高いと言えるが、この場合、情報の書き換えが不可能である、また、素子部の面積が大きくなるなどの問題が生じる。
さらに、公知のレーザーで配線をトリミングすることも考えられるが、この場合では、製造工程のみに限定される、レーザートリマー装置の機械的精度に律速されることになるため、微細化することができない、または、最上層に配置しなければならないというレイアウトの制約があるなどの問題が生じる。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態における不揮発性記憶素子をSRAMの救済アドレス格納レジスタとして用いたが、それ以外にも、次のような適用例が考えられる。すなわち、例えば、DRAM、ROM、または第3及び第4の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の不良ビットに対する救済アドレス格納レジスタとして、第1の実施の形態における不揮発性記憶素子を用いることが可能である。
また、不良ロジック回路若しくは予備ロジック回路の切り替え用不揮発性スイッチに適用することもできる。その他にも、アナログ回路の電圧調整及びタイミング調整用のレジスタとして、製品完成後のROMの修正用のレジスタとして、リコンフィギュアラブルロジック及びFPGA用の不揮発性スイッチ素子として、さらには、不揮発性レジスタとして用いることも可能である。
(その他の実施の形態)
第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が、第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置を備えるような構成、すなわち、第3の実施の形態に係るクロスポイント型の不揮発性半導体装置と第4の実施の形態に係るCPUなどを有するLSIとを一つの半導体基板上に集積するような構成における不揮発性記憶素子を製造する場合にも、第1及び第2の実施の形態で説明した方法を使用する事ができる。
この場合、第3の実施の形態に係るクロスポイント型の不揮発性半導体装置及び第5の実施の形態に係るCPUなどを有するLSIをそれぞれ別の半導体基板上に形成しておき、その後に一つのパッケージ内にモールドするような構成であってもよい。
また、第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が、第4の実施の形態に係る不揮発性半導体装置を備えるような構成、すなわち、第4の実施の形態に係る1トランジスタ/1不揮発性記憶部構成の不揮発性半導体装置と第5の実施の形態に係るCPUなどを有するLSIとを一つの半導体基板上に集積するような構成における、不揮発性記憶素子の製造方法にも応用可能である。
この場合も、第4の実施の形態に係る1トランジスタ/1不揮発性記憶部構成の不揮発性半導体装置及び第5の実施の形態に係るCPUなどを有するLSIをそれぞれ別の半導体基板上に形成しておき、その後に一つのパッケージ内にモールドするような構成であってもよい。
上記の各実施の形態のように、可変抵抗層としてのタンタル酸窒化物層を、タンタル窒化物を酸化することで形成すれば、基板上の所望の部分だけに可変抵抗膜を形成することができ、既存の半導体製造プロセスと親和性の高いプロセスによって不揮発性記憶素子を製造することが可能となる。その結果、製造コストの低下及び歩留まりの向上を実現することができる。また、タンタル窒化物層の一部分を酸化して可変抵抗層であるタンタル酸窒化物層を形成し、残ったタンタル窒化物層を不揮発性素子の一電極とすれば、可変抵抗層と電極と間に不純物等が介在することがなく、界面抵抗の低減が可能となり、可逆的に安定した書き換え特性と、良好な抵抗値のリテンション特性とを有する不揮発性記憶素子を実現することができる。
本発明の不揮発性記憶素子及び不揮発性半導体装置並びにそれらの製造方法を使えば、高速動作が可能で、しかも安定した書き換え特性を有しており、デジタル家電、メモリカード、携帯型電話機、及びパーソナルコンピュータなどの種々の電子機器に用いられる不揮発性記憶素子等を容易に構成することが可能になる。
本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造工程を示す断面図 情報を書き込む場合における本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の動作例を示す図である。 情報を読み出す場合における本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の動作例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造工程の変形例を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造工程の変形例を示す断面図 本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造工程の変形例を示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造工程を示す断面図 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性記憶素子の製造工程の変形例を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の構成を示すブロック図 図9におけるA部の構成(4ビット分の構成)を示す斜視図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子の構成を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える不揮発性記憶素子の変形例の構成を示す断面図 本発明の多層化構造の不揮発性半導体装置が備えるメモリアレイの構成を示す斜視図 本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の構成を示すブロック図 図19におけるC部の構成(2ビット分の構成)を示す断面図 本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の構成を示すブロック図 本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える救済アドレス格納レジスタの構成を示すブロック図 本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置が備える救済アドレス格納レジスタの構成を示す断面図 本発明の第5の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の製造プロセスの主要な流れを示すフローチャート 従来の記憶素子の構成を示す断面図
符号の説明
101 基板
102 下部配線パターン
103 下部電極
104 タンタル窒化物層
105 タンタル酸窒化物層
106 上部電極
107 レジストパターン
108 記憶部
109 絶縁体層
110 レジストパターン
111 開口部
112 上部配線パターン
121 基板
122 下部配線パターン
123 絶縁物層
124 ストパターン
125 開口部
126 タンタル酸窒化物層
127 上部配線パターン
131 基板
132 下部配線パターン
133 下部電極
134 シリコン窒化物層
135 タンタル窒化物層
136 絶縁層
137 レジストパターン
138 開口部
139 タンタル酸窒化物層
140 上部配線パターン
141 上部電極
200 不揮発性半導体装置
201 メモリ本体部
202 メモリアレイ
203 行選択回路/ドライバ
204 列選択回路/ドライバ
205 書き込み回路
206 センスアンプ
207 データ入出力回路
208 アドレス入力回路
209 制御回路
210 不揮発性記憶素子
211 上部配線
212 下部配線
213 上部電極
214 可変抵抗層
215 内部電極
216 整流素子
217 下部電極
218 オーミック抵抗層
219 第2の可変抵抗層
300 不揮発性半導体装置
301 メモリ本体部
302 メモリアレイ
303 行選択回路/ドライバ
304 列選択回路
305 書き込み回路
306 センスアンプ
307 データ入出力回路
308 セルプレート電源
309 アドレス入力回路
310 制御回路
313 不揮発性記憶素子
314 上部電極
315 可変抵抗層
316 下部電極
317 プラグ層
400 不揮発性半導体装置
401 半導体基板
402 CPU
403 入出力回路
404 論理回路
405 アナログ回路
406 BIST回路
407 SRAM
408 救済アドレス格納レジスタ
409 不揮発性記憶素子
410 書き込み回路
411 読み出し回路
412 ラッチ回路
BL0,BL1,… ビット線
M11,M12,… メモリセル
T11,T12,… トランジスタ
WL0,WL1,… ワード線

Claims (20)

  1. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性記憶素子の製造方法において、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有することを特徴とする、不揮発性記憶素子の製造方法。
  2. 前記第1電極及び前記第2電極の少なくともいずれか一方が前記タンタル窒化物層を含んでおり、
    前記工程(A)において、当該タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する、請求項1に記載の不揮発性記憶素子の製造方法。
  3. 前記不揮発性記憶素子は、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記タンタル窒化物層を含んでいる半導体素子を備えており、
    前記工程(A)において、当該タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する、請求項1に記載の不揮発性記憶素子の製造方法。
  4. 前記工程(A)において、酸素ガス、オゾンガス、酸素プラズマガス、水蒸気ガスからなる群より選択されるガスの雰囲気中で前記タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の不揮発性記憶素子の製造方法。
  5. 半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、
    前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と前記第2電極配線との間に介在され、前記第1電極配線及び前記第2電極配線間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層を備える不揮発性半導体装置の製造方法において、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有することを特徴とする、不揮発性記憶素子の製造方法。
  6. 半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、
    前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と接続される第1電極と、前記第2の電極配線と接続される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性半導体装置の製造方法において、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有することを特徴とする、不揮発性記憶素子の製造方法。
  7. 半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、互いに交差するように配列された複数のワード線及び複数のビット線、前記複数のワード線及び複数のビット線の交点に対応してそれぞれ設けられた複数のトランジスタ、並びに前記複数のトランジスタに一対一で対応して設けられた複数の不揮発性記憶素子とを備え、
    前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、対応して設けられている前記トランジスタを介して前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性半導体装置の製造方法において、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有することを特徴とする、不揮発性記憶素子の製造方法。
  8. 半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、所定の演算を実行する論理回路及びプログラム機能を有する不揮発性記憶素子とを備え、
    前記不揮発性記憶素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備える不揮発性半導体装置の製造方法において、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する工程(A)を有することを特徴とする、不揮発性半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(A)において、酸素ガス、オゾンガス、酸素プラズマガス、水蒸気ガスからなる群より選択されるガスの雰囲気中で前記タンタル窒化物層の少なくとも一部を酸化することにより前記酸化物層を形成する、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の不揮発性半導体装置の製造方法。
  10. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている、不揮発性記憶素子。
  11. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも何れか一方が、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層を含んでいる、不揮発性記憶素子。
  12. 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層を含んでいる半導体素子を更に備える、不揮発性記憶素子。
  13. 半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、
    前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と前記第2電極配線との間に介在され、前記第1電極配線及び前記第2電極配線間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    前記第1の電極配線又は前記第2の電極配線と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている、不揮発性半導体装置。
  14. 前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、
    前記第1の電極配線と前記第2の電極配線との間に整流素子を具備しており、
    当該整流素子は、前記可変抵抗層と電気的に接続されている、請求項13に記載の不揮発性半導体装置。
  15. 半導体基板と、前記半導体基板の上に互い平行に形成された複数の第1の電極配線と、前記複数の第1の電極配線の上方に前記半導体基板の主面に平行な面内において互いに平行に且つ前記複数の第1の電極配線に立体交差するように形成された複数の第2の電極配線と、前記複数の第1の電極配線と前記複数の第2の電極配線との立体交差点に対応して設けられた不揮発性記憶素子とを具備するメモリアレイを備え、
    前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、前記第1の電極配線と接続される第1電極と、前記第2の電極配線と接続される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている、不揮発性半導体装置。
  16. 前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、
    前記第1電極と前記第2電極との間に整流素子を具備しており、
    当該整流素子は、前記可変抵抗層と電気的に接続されている、請求項15に記載の不揮発性半導体装置。
  17. 請求項13乃至請求項16の何れかに記載の不揮発性半導体装置が備える前記メモリアレイが複数積層されてなる多層化メモリアレイを備える、不揮発性半導体装置。
  18. 半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、互いに交差するように配列された複数のワード線及び複数のビット線、前記複数のワード線及び複数のビット線の交点に対応してそれぞれ設けられた複数のトランジスタ、並びに前記複数のトランジスタに一対一で対応して設けられた複数の不揮発性記憶素子とを備え、
    前記不揮発性記憶素子のそれぞれは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、対応して設けられている前記トランジスタを介して前記第1電極及び前記第2電極間に与えられる電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている、不揮発性半導体装置。
  19. 半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、所定の演算を実行する論理回路及びプログラム機能を有する不揮発性記憶素子とを備え、
    前記不揮発性記憶素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、両電極間の電圧に基づいて可逆的に抵抗値が変化する可変抵抗層とを備え、
    前記可変抵抗層は、少なくともタンタルと窒素とを含む酸化物層を含んでおり、
    前記第1電極又は前記第2電極と前記可変抵抗層との間に、タンタルと窒素とを含むタンタル窒化物層が形成されている、不揮発性半導体装置。
  20. 請求項13、請求項15または請求項18に記載の不揮発性半導体装置を更に備える、請求項19に記載の不揮発性半導体装置。
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