JP2008288065A - 電解質膜、膜−電極接合体、燃料電池及び電解質膜の製造方法 - Google Patents

電解質膜、膜−電極接合体、燃料電池及び電解質膜の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロトン伝導性及び低いメタノール透過性を有する安価な電解質膜と、高出力可能な燃料電池を提供する。
【解決手段】電解質膜を、ポリイミドなどの多孔質基材と、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)と4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩(SSNa)の共重合体を含有し、前記共重合体が、多孔質基材の細孔中に保持されているようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、高いプロトン伝導性及び低いメタノール透過性を有する電解質膜と、当該電解質膜が用いられた固体高分子型高出力燃料電池に関する。
近年、燃料電池が、次世代型クリーンエネルギー源として注目されている。燃料電池の1種である固体高分子型燃料電池は、固体高分子電解質膜の両面にアノードおよびカソードの両電極が配置された構造を有している。メタノールが固体高分子型燃料電池の燃料として使用される場合、メタノールがアノード側に、酸素又は空気がカソード側に供給され、電気が電気化学反応により発生する。高いプロトン伝導性を有する固体高分子電解質膜の開発が、小型、軽量で高出力可能な燃料電池を実現するために行われている。直接型メタノール燃料電池に使用される固体高分子電解質膜は、高いイオン伝導性に加え、アノード側からカソード側への燃料用メタノールの透過(クロスオーバー)防止のため、低いメタノール透過性を有している必要がある。さらに高分子電解質膜の水に対する膨潤がなく、機械強度、寸法安定性があることも必要欠くべからざる条件となっている。
パーフルオロカーボンスルホン酸(PFS)系高分子であるNafion(登録商標、DuPont社製)膜の水和物は、高いプロトン伝導性を有するため、水和したPFS系高分子膜が固体高分子電解質膜として使用されてきた。しかしながら、水和したPFS系高分子膜は、メタノールを通過させやすいという欠点を有している。
電解質膜に要求される多数の性能を単一の素材で同時に実現することは極めて困難である。そこで、高いプロトン伝導性及び低いメタノール透過性を有するポリマーが、高い機械的強度及び耐熱性を有し、電解質溶液による膨潤が抑制される多孔質基材に充填される方法(細孔フィリング法)が検討された(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2006−128066号公報 特表2001−514431号公報
本発明が解決しようとする課題は、プロトン伝導性及び低いメタノール透過性を有する安価な電解質膜と、高出力可能な燃料電池の提供である。
本発明は、多孔質基材と、式1で示される2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)と式2で示される4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩(SSNa)を出発物質とした共重合体を含有し、前記共重合体が、多孔質基材の細孔中に保持されている電解質膜である。
Figure 2008288065
Figure 2008288065
本発明の好ましい実施態様では、上記多孔質基材が多孔質ポリイミドからなる。
本発明の好ましい別の実施態様では、上記共重合体を構成するモノマー成分である2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩からなる共重合モル比が、1/99〜99/1である。
本発明は、上記電解質膜の片面又は両面に電極が設けられている膜−電極接合体である。
本発明は、上記膜−電極接合体が組み込まれた燃料電池である。
本発明は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩が、多孔質基材の細孔中に充填され、次いで、In−situ重合される、上記電解質膜の製造方法である。
本発明の電解質膜は高いプロトン伝導性を有している。更に、本発明の電解質膜のメタノール透過性は非常に低い。これにより本発明の電解質膜が組み込まれた直接型メタノール燃料電池の出力は大きく、メタノール濃度が大きくなっても、当該燃料電池の発電能力はあまり低下しない。
多孔質基材
本発明に用いられる多孔質基材は、特に限定されず、既知の無機材料及び有機材料から選択され得る。高い寸法安定性、耐熱性、耐薬品性及び機械的強度を有する多孔質基材が好ましい。
多孔質基材の無機材料の具体例は、アルミナ系、ジルコニア系、シリカ系、窒化ケイ素系、炭化ケイ素系などのセラミック、ガラス、アルミナ、これらの複合体である。
多孔質基材の有機材料の具体例は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂である。耐久性の点から、特に望ましい有機材料は耐熱性ポリマーである。ここで、耐熱性ポリマーとは、ガラス転移温度(Tg)が150℃以上の樹脂である。耐熱性ポリマーの好ましいガラス転移温度は、150〜300℃である。耐熱性ポリマーの具体例は、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリキノリン、ポリキノキサリン、架橋型ポリエチレン、これらの混合物である。
本発明の多孔質基材の膜厚は0.1〜300μmであり、好ましい膜厚は0.1〜200μmであり、より好ましい膜厚は1〜100μmである。多孔質基材の膜厚が0.1μmより小さいと、多孔質基材の強度が十分でなく、その取扱いが難しくなる。多孔質基材の膜厚が300μmより大きいと、電解質膜のプロトン導電性にもとづく電流量が低下する。本発明の多孔質基材は、それ自身にプロトン伝導性を持たせるためのスルホン酸基が導入されている必要がないので、スルホン酸基導入に伴う機械的強度低下は発生しない。
本発明の多孔質基材に存在し、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩の共重合体(PAMPS−PSS)が保持される細孔は、連続孔である。ここで「連続孔」とは、多孔質基材の表面及び裏面を貫通している細孔を意味する。PAMPS−PSSの連続孔における保持は、プロトンの連続孔を通じての多孔質基材表面から裏面への移動を可能としている。従って、本発明の多孔質基材は、電解質によって膨潤されず、連続孔を通じてプロトンを移動させる。
本発明の多孔質基材の空孔率は10〜95%であり、好ましい空孔率は20〜90%であり、より好ましい空孔率は40〜80%である。多孔質基材の空孔率が10%より小さくなると、PAMPS−PSSが多孔質基材の細孔内に十分に保持されず、十分なプロトン伝導率が得られなくなる。多孔質基材の空孔率が95%より大きくなると、実用的な薄膜強度が得られなくなる。
本発明の多孔質基材の表面と裏面を貫通する細孔の平均径(平均貫通孔径)は0.01〜100μmであり、好ましい平均貫通孔径は0.05〜50μmであり、より好ましい平均貫通孔径は、0.1〜10μmである。平均貫通孔径が0.01μmより小さくなると、PAMPS−PSSが多孔質基材の細孔内に十分に保持されず、十分なプロトン伝導率が得られなくなる。
多孔質基材へのPAMPS−PSSの充填
PAMPS−PSSが多孔質基材の細孔に充填される方法は特に限定されない。当該充填方法の具体例は、(1)PAMP−PSS共重合体ポリマーを含む水溶液中に多孔質基材を侵漬する、(2)重合開始剤を含むPAMPS−PSS混合溶液が多孔質基材に塗布される方法、(3)多孔質基材が重合開始剤を含むPAMPS−PSS混合溶液中に浸漬される方法、(4)AMPS、SSNa及び重合開始剤を含有するモノマー組成物溶液が多孔質基材の細孔に充填され、AMPS及びSSNaが熱又は光によりIn−situ重合される方法である。PAMPS−PSS溶液又はモノマー組成物溶液は、減圧及び/又は超音波が利用されて、多孔質基材の細孔に充填されてもよい。モノマー組成物溶液が多孔質基材の細孔に充填される場合、多孔質基材の細孔表面は親水化されていてよい。PAMPS−PSS溶液及びモノマー組成物溶液の粘度は、ポリマー又は溶剤の添加により適宜調節され得る。
熱重合開始剤の具体例は、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビスプロピオニトリル等のアゾビスニトリル系化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化アセチル、過安息香酸t−ブチル、α−クミルヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、アルキルパーオキシカルバメート類、ニトロソアリールアシルアミン類等の有機過酸化物;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過塩素酸カリウム等の無機過酸化物;ジアゾアミノベンゼン、p−ニトロベンゼンジアゾニウム、アゾビス置換アルカン類、ジアゾチオエーテル類、アリールアゾスルフォン類等のアゾまたはジアゾ系化合物;ニトロソフェニル尿素、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジアリールジスルフィド類、ジベンゾイルジスルフィド、テトラアルキルチウラムジスルフィド類、ジアルキルキサントゲン酸ジスルフィド類、アリールスルフィン酸類、アリールアルキルスルフォン類、1−アルカンスルフィン酸類である。これらは、単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
熱重合開始剤のモノマー組成物に対する好ましい添加量は0.1〜30質量%であり、より好ましい添加量は0.5〜20質量%である。
光重合開始剤の具体例は、ポリケトン化合物類、カルボニルアルコール類、アシロイン・エーテル類、アシロイン類、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライドである。これらは、単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
光重合開始剤のモノマー組成物に対する好ましい添加量は0.5〜5質量%であり、より好ましい添加量は1〜3質量%である。
AMPSとSSNaの好ましい共重合モル比が1/99〜99/1であり、より好ましい共重合モル比は20/80〜80/20であり、更に好ましい共重合モル比は40/60〜60/40である。
膜−電極接合体
本発明の膜−電極接合体は、電極が電解質膜の片面又は両面に設けられた構造を有している。
(a)電極
電極は、ガス拡散層およびガス拡散層の表面層に設けられた触媒層を有する。
(b)ガス拡散層
カーボン繊維織布、カーボンペーパー等の通気性を有する基体が、ガス拡散層として使用される。基体は、好ましくは、予め撥水処理される。撥水処理の具体例は以下の通りである。基体が、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などのフッ素樹脂からなる撥水剤の水溶液中に浸漬され、乾燥され、焼成される。
(c)触媒層
触媒の具体例は、白金、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、パラジウム、オスニウムなどの白金族金属、これらの合金、これらの金属化合物である。これらの金属、合金又は金属化合物は、単独または混合されて使用される。別の好ましい触媒は、白金化合物とルテニウム化合物が混合され、還元されて得られる白金−ルテニウム合金である。
触媒金属超微粒子の粒径は、特に限定されない。触媒活性の観点から、好ましい平均粒径は0.5〜20nmである。
触媒層の厚さは、0.1〜100μmであり、好ましい厚さは1〜50μmであり、より好ましい厚さは1〜10μmである。
触媒金属超微粒子は、カーボンブラック(例えば、Degussa-Huels社B1)、ファーネスブラック(例えば、Vulcan社製XC-72R)、ケッチェンブラック(例えば、ケッチェンブラックインターナショナル社製ECP)などの担体に担持される。
(d)膜−電極接合体の製造
本発明の膜−電極接合体は、電解質膜上に、上記電極触媒を設けて製造される。好ましくは、電極の触媒層側が、電解質膜側に接合される。膜−電極接合体の製造方法の具体例は、以下の方法である。
触媒物質とガス拡散層材料を含む電極材料が、直接電解質膜上に適用される。具体的には、白金−ルテニウム、白金等の触媒物質が担持された触媒担持カーボン粒子が、水、アルコール等の溶媒、固体高分子電解質等の結着剤、必要に応じてポリテトラフルオロエチレン粒子等の撥水剤と共に混合され、ペーストが作製される。当該ペーストが、ガス拡散層カーボン紙に塗布又は噴霧された後、加熱乾燥ホットプレスされ、触媒層(撥水剤を含む場合はガス拡散層の一部をなす撥水性層が含まれる)が電解質膜上に形成される。
燃料電池
上記膜−電極接合体が、本発明の燃料電池に組み込まれる。本発明の燃料電池は、水素燃料固体高分子型燃料電池(PEFC)及び直接型メタノール型燃料電池(DMFC)である。
本発明の膜−電極接合体の一方の面にはアノード極が、他方の面にカソード極が配置され、積層体が形成されている。常圧又は加圧された水素ガス、メタノール水溶液を保持できる燃料室が、一方の積層体(セパレーター)面に配置され、常圧又は加圧された酸素或いは空気を保持できるガス室が、他方の積層体(セパレーター)面に配置され、燃料電池が作製される。当該燃料電池は、水素又はメタノールと酸素が反応して生じる電気エネルギーを取り出す。本発明の燃料電池は、膜−電極接合体又は積層体の単位が直列又は並列に複数配置される構造を有していてよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
多孔質フィリング膜の作製
2-Acrylamido-2-Methyl-Propane Sulfuric Acid、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)(和光純薬工業(株)製)と 4-Styrene-Sulfonic Acid Sodium Salt、4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩(SSNa)(Aldrich社製)が種々の割合で混合された混合物の50質量%水溶液が調整された。次いで、当該水溶液中のAMPS及びSSNaに対して、架橋剤として、全モノマーに対して1モル%のN,N’−メチレンビスアクリルアミド(N,N'-methylene-bis(acrylamide))(Aldrich社製)と、同じく重合開始剤として1モル%の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド(2,2-azobis(2-amidino-propane)dihydrochloride)(Aldrich社製)が、当該水溶液に溶解され、モノマー組成物が調整された。一方、ポリイミド膜(宇部興産(株)製、膜厚18μm、空孔率49%、ガーレー値(0.879gf/mm2圧で100ccの空気が膜を透過する秒数)37秒が、アセトンで洗浄され、次いで乾燥され、当該水溶液中に浸された。そして、上記モノマー組成物が、超音波攪拌機によりポリイミド膜の細孔に充填された。その後、太陽光が、上記モノマー組成物が充填されたポリイミド膜に2時間照射され、AMPS及びSSNaの共重合が行われた。次いで、細孔がPAMPS−PSSNaで充填されたポリイミド膜が、55℃で30時間加熱された。次に、加熱されたポリイミド膜は、過剰量の1M−HClにて洗浄され、PAMPS−PSSNaがプロトン化され、目的とするPAMPS−PSSポリマーが製作された。さらに、余分なプロトン化ポリマーがポリイミド膜から除去され、多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxが作製された。
以下、PSSの右表記xは作成に用いられたSSNaモノマーのAMPSモノマーに対するモル比率である。xは0〜80の範囲で変化する。
PAMPS−PSS50を得るためのモノマー組成物の調製例は以下のとおりである。
AMPS(分子量207.3)2.00g(9.648×10-3モル)とSSNa(分子量206.2)0.99g(4.824×10-3モル)が1.5gの水に溶解された。N,N’−メチレンビスアクリルアミド(分子量271.2)0.026gと2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド(分子量154.2)0.015gが得られた水溶液に溶解され、モノマー組成物が調製された。
比較対象となる膜の作製
Nafion112(登録商標、DuPont社製)、Nafion115(登録商標、DuPont社製)が、それぞれ、H2O230質量%水溶液に浸され、60℃で1時間加熱され、次いで、超純水で洗浄された。その後、Nafion112、Nafion115のそれぞれが、1M−H2SO4に浸され、60℃で1時間加熱され、超純水で洗浄されるという操作が3回繰り返され、Nafion膜がプロトン化された。得られた膜は、2cm×2cmの寸法に切り取られ、プロトン伝導性、メタノール透過性及びMEA(膜電極接合体)作成時の発電性能が以下に示す方法で評価された。
プロトン伝導性の評価
作製された電解質膜が、(1)水に2時間浸されたとき(図1a)、(2)80%相対湿度チャンバー中で膨潤されたとき(図1b)、(3)水に1〜10日浸されたとき(図1c)の膜面方向のプロトン伝導性が、インピーダンス法により測定された。
多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS50が、多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxの中で最も高いプロトン導電性を有していた。水に2時間浸された多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS50の膜面方向のプロトン伝導性は、水に2時間浸されたNafion112膜の膜面方向のプロトン伝導性の80%程度であった。多孔質フィリング膜の基材ポリイミドはプロトン伝導性がないため膜面方向のプロトン伝導性はNafion112膜よりもわずかに劣っている。しかし、発電時における膜厚方向でのプロトン伝導性ではNafion膜に劣らない値を示していると考えられる。
メタノール透過性の評価
電解質膜のメタノール透過性が、図2aに示される2パッチセルにより測定された。電解質膜は接合部Cに挟み込まれた。125mlの0.5M−H2SO4が、セルA1、セルB2のそれぞれに入れられた。セルA1及びセルB2中の電解質は、スターラー3により攪拌された。作用極(白金電極)4、対極(白金メッシュ電極)5及び参照極(Hg/Hg2SO4/0.5M−H2SO4)6が、セルB2に設置された。セルA1中の溶液のメタノール濃度が2Mとなるようにメタノールが投入され、メタノール投入時からのサイクリックボルタンメトリー(Cyclic Voltammetry、CV)の経時変化が測定された。測定されたCVからメタノールの酸化反応に要された電荷が算出され、電荷がセルB2のメタノール濃度に正比例するとして、メタノール透過性が評価された。なお、セルA及びBは、クロム混酸に一晩浸され、測定前に濃硫酸に浸され、60℃で30分加熱され、超純水中で超音波洗浄され、N2ガスにより1時間パージされた。
多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxのメタノール透過性は、図2bのとおり、Nafion膜のメタノール透過性よりも非常に小さかった。多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS80のメタノール透過性は、Nafion115膜のメタノール透過性の1/10以下であった。更に、SSNaの共重合比が大きくなるほど、多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxのメタノール透過性が小さくなった。上記される結果から、メタノールとの親和性が低いベンゼン環を有し、かさ高いスチレン基が導入されたPAMPS−PSSxは、多孔質フィリング膜のメタノール透過を阻害している、又は、メタノールの透過し得るバルク水領域が縮小していると推認できる。
水素燃料固体高分子型燃料電池の発電性能の評価
(a)触媒の作製
20mgのK2PtCl4及び28mgのカーボンブラック(Vulcan 社製XC-72R)が100mlの超純水に分散され、Arガスが得られた分散液に吹き込まれながら、分散液が30分間攪拌された。その後、H2ガスが分散液に5分間吹き込まれ、還元されたPtがカーボンブラックに担持された。分散液が密閉系で1晩攪拌された後、ガラスフィルターにて濾過され、濾液から分離された固形物がオーブン中で80℃で3時間乾燥され、水素バブリング触媒が作製された。
(b)膜−電極接合体の作製
水素バブリング触媒と5質量%Nafion溶液(和光純薬工業(株)製 DE521)が、質量比で1:10となるように混合された。混合物は、塊ができないように混合されながら加熱乾燥された。その後、混合物は、さらに160℃で3時間加熱されたのち、2mlのイソプロピルアルコールと混合され、触媒混合物aが得られた。一方、カーボンペーパー(東レ(株)製TGP-H-060)が、0.6gのカーボンブラック(Vulcan社製XC-72R)、5mlのポリテトラフルオロエチレン及び20mlの超純水からなる混合液に浸された後、300℃で5分間加熱乾燥された。触媒混合物aが、2mg/カーボンペーパー1cm2となるようにカーボンペーパー上に塗布された。次いで、イソプロピルアルコールが室温で蒸発され、プロトン化された電解質膜が、水素バブリング触媒が塗布されたカーボンペーパー2枚で挟まれ、さらに前処理されていないカーボンペーパー2枚で挟まれ、1MPa、120℃で1分間加熱圧縮され、電極面積1cm2の膜−電極接合体が作製された。
(c)水素燃料固体高分子型燃料電池の発電
膜−電極接合体が燃料電池発電装置に組み込まれた。水素ガスが燃料極側に、酸素ガスが空気極側に、それぞれ0.5〜1L/minで流された。それぞれのガスは、80℃の水にバブリングされてから膜−電極接合体が組み込まれたセルに通された。セルは80℃に保たれた。電流−電圧測定を行なう場合、電流設定を1A/cm2から順次大きい値に設定するが、設定電流にたいして電圧が一定になる定常状態を求めた。
多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxが組み込まれた水素燃料固体高分子型燃料電池の最大出力及びNafion112が組み込まれた水素燃料固体高分子型燃料電池の最大出力が、図3に示されている。多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS45が組み込まれた水素燃料固体高分子型燃料電池の最大出力が、多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxが組み込まれた水素燃料固体高分子型燃料電池の最大出力の中で最大であった。多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS45が組み込まれた水素燃料固体高分子型燃料電池の最大出力は0.77W/cm2であり、Nafion112が組み込まれた水素燃料固体高分子型燃料電池の最大出力の9割程度であった。
直接型メタノール燃料電池の発電性能の評価
(a)膜−電極接合体の作製
白金及びルテニウムがカーボンブラックに担持された触媒(田中貴金属工業(株)製TEC66E50、PtRu/C触媒)と5質量%Nafion溶液(和光純薬工業(株)製 DE521)が、質量比で1:10となるように混合された。混合物は、塊ができないように混合されながら加熱乾燥された。その後、混合物は、さらにホットプレートにて160℃で3時間加熱され、2mlのイソプロピルアルコールと混合され、触媒混合物bが得られた。上記(水素バブリング)触媒混合物aおよびbのそれぞれが、2mg/カーボンペーパー1cm2となるようにカーボンペーパー(東レ(株)製TGP-H-060)上に塗布された。次いで、イソプロピルアルコールが室温で蒸発され、プロトン化された電解質膜が、水素バブリング触媒又はPtRu/C触媒が塗布されたカーボンペーパー2枚で挟まれ、さらに前処理されていないカーボンペーパー2枚で挟まれ、1.5MPa、130℃で1分間加熱圧縮され、電極面積1cm2の膜−電極接合体が作製された。
(b)直接型メタノール燃料電池の発電
PtRu/C触媒が燃料極側、水素バブリング触媒が空気極側となるように、膜−電極接合体が燃料電池発電装置に組み込まれた。3〜20Mのメタノール水溶液が燃料極側に5mL/minで流され、酸素ガスが空気極側に0.5〜1L/minで流された。酸素ガスは80℃の水にバブリングされてから膜−電極接合体が組み込まれたセルに通された。ガスラインは、水のライン中での凝縮が起きないように加熱された。セルは80℃に保たれた。電流−電圧測定がなされる前に、1A/cm2毎に大きくなる電流が燃料電池発電装置に流され、電圧が一定になる定常状態が確認された。その後、任意の電流が燃料電池発電装置に流され、電位の変化が測定された。
一般に用いられているNafion115が組み込まれた直接型メタノール燃料電池が最大出力を示すときのメタノール濃度は5Mである。メタノール濃度が5Mの時、多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxが組み込まれた直接型メタノール燃料電池は、x=55で最大出力を示した。そこで、メタノール濃度が5Mの時、多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS55が組み込まれた直接型メタノール燃料電池とNafion115が組み込まれた直接型メタノール燃料電池が比較された(図4)。図4で、電流密度が横軸、電圧が左側の縦軸、出力(=電流密度×電圧)が右側の縦軸に示されている。多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS55が組み込まれた直接型メタノール燃料電池の最大出力は139mW/cm2であり、Nafion115が組み込まれた直接型メタノール燃料電池の最大出力は109mW/cm2であった。Nafion112が組み込まれた直接型メタノール燃料電池の最大出力は66mW/cm2であり、Nafion115が組み込まれた直接型メタノール燃料電池の最大出力より更に小さかった。
メタノール濃度が20Mのとき、多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSS60が組み込まれた直接型メタノール燃料電池の最大出力は103mW/cm2であった。従って、当該燃料電池は、高い燃料濃度を必要とする携帯機器電源への適用が可能である。
上記の結果から、下記事項(1)及び(2)が明らかになった。
(1)多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxが組み込まれた直接型メタノール燃料電池の出力は、Nafion膜が組み込まれた直接型メタノール燃料電池の出力より大きい。
(2)多孔質フィリング膜PI−PAMPS−PSSxは、PSS導入量xを変化させ、使用燃料濃度に応じた電解質膜とし得る。
本発明の電解質膜が組み込まれた燃料電池は、車載用電源、家庭用電源、その他の電源として使用される。特に、本発明の電解質膜が組み込まれた直接型メタノール燃料電池は、高い発電能力を有しており、メタノール濃度が多くなっても、その発電能力はあまり低下しない。
電解質膜のプロトン伝導性を示す図 電解質膜のメタノール透過性を示す図 水素燃料固形高分子形燃料電池の発電性能を示す図 直接型メタノール燃料電池の発電性能を示す図
符号の説明
1…セル、2…セル、3…スターラー、4…作用極、5…対極、6…参照極

Claims (6)

  1. 多孔質基材と、式1で示される2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸および式2で示される4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩から合成された共重合体ポリマーを含有し、前記共重合体ポリマーが、多孔質基材の細孔中に保持されている電解質膜。
    Figure 2008288065
    Figure 2008288065
  2. 多孔質基材がポリイミドからなる、請求項1に記載された電解質膜。
  3. 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩からの共重合モル比が1/99〜99/1である、請求項1又は2に記載された電解質膜。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載された電解質膜の片面又は両面に電極が設けられている膜−電極接合体。
  5. 請求項4に記載された膜−電極接合体が組み込まれた燃料電池。
  6. 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸と4−スチレンスルホン酸ナトリウム塩モノマー分子が、多孔質基材の細孔中に充填され、次いで、In−situ重合される、電解質膜の製造方法。
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