JP2008287048A - 映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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哲也 野田
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Abstract

【課題】拡散度の高い拡散板を用いず、簡易な構成で、高画質かつ明るい映像を観察者に観察させる。
【解決手段】左右の映像表示素子の全画素を光透過または光反射状態にしたときに、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色分布が異なるようにする。例えば、全画素が上記状態のときに、右眼観察像Rの観察画面内の色分布を、左眼観察像Lの観察画面内の色分布を、その観察画面の中心(0,0)に対して左右対称にしたものと一致させる。これらの色分布は、左右の光源のRGBの各発光部の配列方向を左右方向とし、配列順序を左右で対称にすることで実現することが可能である。これにより、右眼観察像Rの観察画面内の色分布を左眼観察像Lの観察画面内の色分布でキャンセルまたは低減することが可能となり、片眼では観察される像の色ムラを両眼観察によって低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、右眼用の映像表示ユニットRと、左眼用の映像表示ユニットLとを備え、個々のユニットに映像を表示してそれらを観察者に両眼で観察させる映像表示装置と、その映像表示装置を備えたヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する)とに関するものである。
複数波長(例えばRGB)の光を発光する光源を用いて映像表示素子(例えばLCD)に表示されたカラー映像を観察者に観察させる際に、表示映像(観察像)の色ムラを低減するためには、複数波長の光の色を混ぜる必要がある。このような色混ぜの手法としては、従来、例えば、液晶プロジェクタ等で見られるように、光源から出射されるRGBの3色の光を、ダイクロイックミラーを用いて1本にまとめる方法がある。しかし、RGB別々の光源とダイクロイックミラーとを用いる構成は、照明ユニットの大型化を招くため、小型で簡易な構成が望まれるHMDに好適とは言えない。
そこで、例えば特許文献1の映像表示装置では、光源としてRGBの光を発光する3色1チップのLEDを用い、光源からのRGBの光を拡散板を介して映像表示素子に導く構成としている。この構成では、拡散板を用いてRGBの光を混ぜるので、小型で簡易な構成で観察像の色ムラを低減することができる。
特開2004−271651号公報
ところで、拡散板を用いて観察像の色ムラを低減する構成では、一般的に以下のことが言える。つまり、拡散板の拡散度を上げると、色ムラの低減効果が大きくなる反面、光源から出射される光の利用効率が低くなり、観察像が暗くなる。逆に、拡散板の拡散度を下げると、観察像は明るくなるが、観察像に色ムラが出ることになり、画質が劣化する。
そこで、例えば、拡散板の拡散度に依存せずに観察像の色ムラを低減して画質を向上させることができれば、観察像の明るさについては拡散板の拡散度を下げることで満足させることができるので望ましい。しかし、このような構成の映像表示装置は、従来から未だ提案されてはいない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ダイクロイックミラーや拡散度の高い拡散板を用いなくても観察像の色ムラを低減することができ、これによって、簡易な構成で、高画質かつ明るい映像を観察者に観察させることができる映像表示装置と、その映像表示装置を備えたHMDとを提供することにある。
本発明の映像表示装置は、右眼用の映像表示ユニットRと、左眼用の映像表示ユニットLとを備えた映像表示装置であって、映像表示ユニットRは、光源Rと、光源Rからの光を各画素ごとに透過または反射させることによって映像を表示する映像表示素子Rと、映像表示素子Rからの映像光を観察瞳Rに導く接眼光学系Rとを備えており、映像表示ユニットLは、光源Lと、光源Lからの光を各画素ごとに透過または反射させることによって映像を表示する映像表示素子Lと、映像表示素子Lからの映像光を観察瞳Lに導く接眼光学系Lとを備えており、観察瞳Rの中心に観察者の右眼が位置するときにその右眼で観察される観察像を右眼観察像Rとし、観察瞳Lの中心に観察者の左眼が位置するときにその左眼で観察される観察像を左眼観察像Lとすると、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色分布が異なることを特徴としている。
上記の構成によれば、映像表示ユニットRでは、光源Rからの光が映像表示素子Rにて各画素ごとに変調され、そこから映像光として出射され、接眼光学系Rを介して観察瞳Rに導かれる。同様に、映像表示ユニットLでは、光源Lからの光が映像表示素子Lにて各画素ごとに変調され、そこから映像光として出射され、接眼光学系Lを介して観察瞳Lに導かれる。これにより、観察者の右眼および左眼を観察瞳R・Lにそれぞれ位置させれば、観察者は映像表示素子R・Lに表示された映像の虚像を右眼および左眼の両眼で観察することが可能となる。
ここで、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたとき、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色分布が異なる。すなわち、観察瞳R内で右眼観察像Rが観察(表示)される画面内の色分布と、観察瞳L内で左眼観察像Lが観察(表示)される画面内の色分布とが互いに異なる。なお、この現象は、映像表示素子R・Lの各画素を全て光透過状態(透過型の場合)または光反射状態(反射型の場合)にしたときでも、例えば、光源R・Lとして、RGBの少なくとも2色の光を出射するLEDを用いたときの各発光部の位置の違いや、各色間での強度分布の違いに起因して起こり得る。これにより、例えば、右眼観察像Rの観察画面内の色分布(色ムラ)を左眼観察像Lの観察画面内の色分布(色ムラ)でキャンセルまたは低減することが可能となる。つまり、片眼では観察される像の色ムラを両眼観察によって低減することができる。
このように、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの各々の色ムラよりも、両眼観察像の色ムラのほうが小さくなるので、両眼観察用の映像表示装置においては、個々の観察像の色ムラを小さくする努力が軽減される。つまり、個々の観察像の色ムラを小さくするためには、RGBの個々の光源からの光をダイクロイックミラーで合成したり、拡散板を用いてその拡散度を上げる方法があるが、本発明では、そのような方法を採用する必要がなくなる。その結果、簡易な構成で、高画質かつ明るい映像を観察者に観察させることが可能となる。
また、本発明の映像表示装置においては、両眼観察時に観察される、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lを足し合わせてできる像を両眼観察像Bとし、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の色分布をXYZ表色系におけるXY色度座標で表したときに取り得る色度座標の範囲を、それぞれ色分布色度座標範囲R、色分布色度座標範囲L、色分布色度座標範囲Bとすると、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、色分布色度座標範囲Bは、色分布色度座標範囲Rおよび色分布色度座標範囲Lよりも内側にあることが望ましい。
両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、色分布色度座標範囲Bが色分布色度座標範囲R・Lよりも内側にあれば、両眼観察像Bの色ムラは、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの各色ムラよりも小さいと言える。これにより、観察者は、両眼観察によって、片眼観察のときよりも色ムラの少ない映像を視認することができる。
また、本発明の映像表示装置においては、両眼観察時に観察される、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lを足し合わせてできる像を両眼観察像Bとし、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の各位置を座標(a,b)で表し、かつ、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の色分布をXYZ表色系におけるXY色度座標で表したときに、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の各位置(a,b)に対応する色度座標値を、それぞれ(XRab,YRab)、(XLab,YLab)および(Xab,Yab)とし、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の全ての位置(a,b)に対して、各色度座標値(XRab,YRab)、(XLab,YLab)、(Xab,Yab)が取り得る範囲を、それぞれ、観察像色度座標範囲R、観察像色度座標範囲L、観察像色度座標範囲Bとすると、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、Xabは、XRabとXLabとの間の値であり、Yabは、YRabとYLabとの間の値であり、観察像色度座標範囲Bは、観察像色度座標範囲Rおよび観察像色度座標範囲Lよりも内側にあることが望ましい。
両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、XabがXRabとXLabとの間の値であり、YabがYRabとYLabとの間の値であり、観察像色度座標範囲Bが観察像色度座標範囲R・Lよりも内側にあれば、両眼観察像Bの色ムラは、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの各色ムラよりも小さいと言える。これにより、観察者は、両眼観察によって、片眼観察のときよりも色ムラの少ない映像を視認することができる。
また、本発明の映像表示装置においては、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察像色度座標範囲Rおよび観察像色度座標範囲Lの両者について、色度X座標の範囲および色度Y座標の範囲の少なくとも一方は、0.05以上であることが望ましい。
この場合、片眼観察時に、観察画面内に色の違いとして認識可能なレベルの色ムラが存在することになる。これにより、片眼観察時に観察される像の色ムラを両眼観察によって低減できる本発明が有効なものとなる。
また、本発明の映像表示装置においては、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察画面内の任意の位置(a,b)に対応する、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの色度座標値(XRab,YRab)および(XLab,YLab)よりも両眼観察像Bの色度座標値(Xab,Yab)のほうが、両眼観察像Bの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(X00,Y00)に近いことが望ましい。
この場合、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察画面内の任意の位置(a,b)について、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lよりも両眼観察像Bのほうが、両眼観察像Bの観察画面の中心の色に近いことになる。これにより、両眼観察時に観察者に両眼観察像Bの色ムラを小さく認識させることができる。
また、本発明の映像表示装置においては、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lのうちの一方の観察像の観察画面内の色分布は、他方の観察像の観察画面内の色分布をその中心位置(0,0)に対して上下対称、左右対称または180度点対称にしたものと略一致していることが望ましい。
この場合、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラで確実にキャンセルすることができ、片眼観察で生じる像の色ムラを両眼観察によって確実に低減することができる。
また、本発明の映像表示装置においては、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察画面内の任意の位置(a,b)に対応する、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの色度座標値(XRab,YRab)および(XLab,YLab)は、右眼観察像Rの観察画面内の位置(p,q)の色度座標値と左眼観察像Lの観察画面内の位置(p,−q)の色度座標値とが略等しくなる、観察画面中心(0,0)に対して上下対称な関係、右眼観察像Rの観察画面内の位置(p,q)の色度座標値と左眼観察像Lの観察画面内の位置(−p,q)の色度座標値とが略等しくなる、観察画面中心(0,0)に対して左右対称な関係、右眼観察像Rの観察画面内の位置(p,q)の色度座標値と左眼観察像Lの観察画面内の位置(−p,−q)の色度座標値とが略等しくなる、観察画面中心(0,0)に対して180度点対称な関係のいずれかにあることが望ましい。
この場合、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラで確実にキャンセルすることができ、片眼観察で生じる像の色ムラを両眼観察によって確実に低減することができる。
また、本発明の映像表示装置においては、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、右眼観察像Rの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(XR00,YR00)と、左眼観察像Lの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(XL00,YL00)とは、略同一であることが望ましい。
この場合、両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察者が最も注視する観察画面中心の色が左右で略同一色となるので、両眼観察時には、右眼観察像Rと左眼観察像Lとを足し合わせて良好な映像(両眼観察像B)を観察者に観察させることができる。
また、本発明の映像表示装置においては、光源Rおよび光源Lは、異なる波長の光を出射する複数の発光部でそれぞれ構成されていることが望ましい。
この構成では、各発光部の位置の違いや、各発光部から出射される光の強度分布の違い等により、映像表示素子R・Lを同じように駆動したときでも(例えば映像表示素子R・Lの各画素を全て光透過状態にしたときでも)、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lに色ムラを生じさせることが可能となり、しかも、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで色ムラを互いに異ならせることも可能となる。したがって、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラでキャンセルまたは低減することが可能となり、両眼観察によって高画質の映像を観察者に観察させることが可能となる。
また、本発明の映像表示装置においては、複数の発光部は、3原色に対応した波長の光をそれぞれ出射する構成であってもよい。
この構成では、光源R・Lを構成する複数の発光部が、3原色に対応した波長の光(すなわちRGBの光)を出射するので、映像表示素子R・Lにおいて、カラー映像を表示することが可能となり、両眼観察時に観察者にカラー映像を観察させることが可能となる。
また、本発明の映像表示装置においては、光源Rと光源Lとで、複数の発光部は上下対称、左右対称または180度点対称に配置されており、かつ、対称となる方向に並んで配置されていることが望ましい。
例えば、光源R・Lが、RGBの光を出射する3つの発光部でそれぞれ構成されており、光源R・L間で複数の発光部が上下対称で配置されているとすると、光源Rの発光部が上から下に向かってBGRの順に並んで配置されている場合には、光源Lの発光部が上から下に向かってRGBの順に並んで配置されていることになる。光源R・L間で各発光部を左右対称または180度点対称に配置する場合でも、上記と同様に考えることができる。なお、RGBの各発光部は、対称となる方向に完全に一列に配置されていてもよいし、略一列に配置されていてもよい(上記方向に対して多少ずれて配置されてもよい)。
このような各発光部の配置の仕方により、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lにおける色ムラを、上下対称、左右対称または180度点対称に出すことができる。これにより、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラで確実にキャンセルまたは低減することが可能となり、両眼観察によって高画質の映像を観察者に確実に観察させることが可能となる。
また、本発明の映像表示装置においては、光源Rと光源Lとで、複数の発光部は観察者の眼幅方向である左右方向に対称に配置されており、かつ、左右方向に並んで配置されている構成であってもよい。
光源R・Lの各発光部を眼幅方向(左右方向)に並べて配置することにより、観察瞳R・Lが横長に(眼幅方向に長く)形成されるので、眼幅の異なる複数の観察者にも対応可能となる(眼幅の異なる観察者ごとに良好な映像を観察させることが可能となる)。
また、本発明の映像表示装置においては、映像表示ユニットRおよび映像表示ユニットLのそれぞれにおいて、光源と観察瞳とは、各発光部が並ぶ方向に垂直な方向において略共役であることが望ましい。
この構成では、左右の映像表示ユニットR・Lのそれぞれにおいて、各発光部が並ぶ方向とは垂直方向においては、光源からの光を効率よく観察瞳に導くことができ、観察瞳の位置にて明るい映像を観察者に観察させることが可能となる。
また、本発明の映像表示装置においては、映像表示ユニットRおよび映像表示ユニットLのそれぞれにおいて、接眼光学系は体積位相型の反射型ホログラム光学素子を含んでおり、映像表示素子からの映像光をホログラム光学素子によって拡大反射して観察者の眼に虚像として導くとともに、ホログラム光学素子を透過した外界像の光を観察者の眼に導く構成であってもよい。
ホログラム光学素子(以下、HOEとも称する)により、映像表示素子からの映像光と外界像の光とが同時に観察者の眼に導かれるので、外界像に映像を重ねて観察できるシースルー型の映像表示装置が構成される。このとき、HOEが接眼光学系を兼ねるので、装置を小型軽量にすることができる。また、体積位相型の反射型のHOEは、回折効率の半値波長幅が狭いので、外界像の光の透過率が高くなり、外界像を明瞭に観察することができる。
また、本発明の映像表示装置においては、上記接眼光学系は、上記ホログラム光学素子を埋設した接合光学部材を含んでおり、映像表示素子からの映像光を、接合光学部材の入射面より入射させ、内部で複数回全反射してホログラム光学素子に導く構成であってもよい。このように接合光学部材の内部での全反射を用いる構成とすることにより、接合光学部材を小型軽量にできる。また、映像表示素子を視野の周辺に配置することが可能となり、広い外界視野角を確保することができる。
また、本発明の映像表示装置においては、上記ホログラム光学素子は、映像表示素子に表示された映像を拡大する正の非軸対称な光学的パワーを有していてもよい。この場合、接眼光学系を小型にできるとともに、良好に収差補正された映像を観察者に提供することができる。
また、本発明の映像表示装置においては、映像表示ユニットRおよび映像表示ユニットLのそれぞれにおいて、光源は、発光ダイオードで構成されていることが望ましい。この場合、光源であるLEDの発光波長とHOEの回折波長とを合わせるようにすれば、明るい映像を観察者に提供することが可能となる。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、上述した本発明の映像表示装置と、上記映像表示装置を観察者の眼前で支持する支持手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、2つの映像表示ユニットR・Lを有する映像表示装置が支持手段によって観察者の眼前で支持されるので、観察者はハンズフリーとなり、外界像および映像表示素子での表示映像を虚像として両眼で観察しながら、空いた手で所望の作業を行うことができる。また、観察者の観察方向が一方向に定まるので、観察者は暗環境でも表示映像を探しやすいという利点もある。
本発明によれば、拡散度の高い拡散板を用いなくても、両眼観察にすることによって、観察像の色ムラを低減することが可能となる。その結果、簡易な構成で、高画質かつ明るい映像を観察者に観察させることが可能となる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(1.HMDについて)
図2(a)は、本実施形態に係るHMDの概略の構成を示す平面図であり、図2(b)は、HMDの正面図である。HMDは、映像表示装置1と、それを支持する支持手段2とを有しており、全体として、一般の眼鏡のような外観となっている。また、HMDは、左右の眼幅方向に対称な形状となっている。
映像表示装置1は、観察者に外界像をシースルーで観察させるとともに、映像を表示して観察者にそれを虚像として提供するものであり、右眼用の映像表示ユニット1Rと、左眼用の映像表示ユニット1Lとで構成されている。図2(b)で示す映像表示ユニット1R・1Lにおいて、眼鏡の右眼用レンズおよび左眼用レンズに相当する部分は、後述する接眼プリズム22および偏向プリズム23(ともに図3参照)の貼り合わせによって構成されている。なお、映像表示ユニット1R・1Lの詳細な構成については後述する。
支持手段2は、映像表示ユニット1R・1Lを観察者の右眼および左眼の前でそれぞれ支持するものであり、ブリッジ3と、フレーム4と、テンプル5と、鼻当て6と、ケーブル7とを有している。なお、フレーム4、テンプル5、鼻当て6およびケーブル7は、左右一対設けられているが、これらを左右で区別する場合は、右フレーム4R、左フレーム4L、右テンプル5R、左テンプル5L、右鼻当て6R、左鼻当て6L、右ケーブル7R、左ケーブル7Lのように表現するものとする。
ブリッジ3は、映像表示ユニット1R・1Lを連結している。右テンプル5Rは、右フレーム4Rに回動可能に支持されており、この右フレーム4Rを介して映像表示ユニット1Rと(ブリッジ3との連結側とは反対側で)連結されている。同様に、左テンプル5Lは、左フレーム4Lに回動可能に支持されており、この左フレーム4Lを介して映像表示ユニット1Lと(ブリッジ3との連結側とは反対側で)連結されている。鼻当て6は、ブリッジ3に支持されている。
ケーブル7は、外部信号(例えば映像信号、制御信号)や電力を映像表示ユニット1R・1Lに供給するための配線である。右ケーブル7Rは、右テンプル5Rおよび右フレーム4Rに沿って設けられて映像表示ユニット1Rと接続されており、左ケーブル7Lは、左テンプル5Lおよび左フレーム4Lに沿って設けられて、映像表示ユニット1Lと接続されている。
観察者がHMDを使用するときは、右テンプル5Rおよび左テンプル5Lを観察者の右側頭部および左側頭部に接触させるとともに、鼻当て6を観察者の鼻に当て、一般の眼鏡をかけるようにHMDを観察者の頭部に装着する。この状態で、映像表示ユニット1R・1Lにて映像を表示すると、観察者は、映像表示ユニット1R・1Lの各表示映像を虚像として右眼および左眼でそれぞれ観察できるとともに、この映像表示ユニット1R・1Lを介して外界像をシースルーで観察することができる。
(2.映像表示ユニットについて)
次に、上述した映像表示ユニット1R・1Lの詳細について説明する。なお、映像表示ユニット1R・1Lは、後述する左右のLCD15の両方を白色無地映像の表示状態にしたときに、右眼で観察される右眼観察像Rと左眼で観察される左眼観察像Lとで観察画面内の色分布が異なるように構成される点を除けば、基本的な構成は同じである。したがって、以下では、映像表示ユニット1R・1Lに共通の構成について、左右を区別せずに説明することとする。なお、特に左右を区別して説明する場合は、右を示す“R”や左を示す“L”の符号を付記し(特許請求の範囲でも同様)、その符号の前に必要に応じて部材番号を付記するものとする。
図3は、映像表示ユニット1R・1Lの概略の構成を示す断面図であり、図4は、映像表示ユニット1R・1Lにおける光の光路を展開して示す説明図である。映像表示ユニット1R・1Lは、映像表示部11と、接眼光学系21とでそれぞれ構成されている。映像表示部11は、光源12と、一方向拡散板13と、集光レンズ14と、LCD15とを有している。
光源12は、中心波長が例えば465nm、520nm、635nmとなる3つの波長帯域の光を発するRGB一体型のLEDで構成されており、後述する集光レンズ14の物側焦点近傍に配置されている。また、光源12のRGBの各発光部は、例えば、HMDを観察者が装着したときの左右方向に対応する水平方向(図3の紙面に垂直な方向)に並んで配置されている。なお、各発光部の配置位置の詳細については後述する。
一方向拡散板13は、光源12からの照明光を拡散させるものであるが、その拡散度は方向によって異なっている。より詳細には、一方向拡散板13は、光源12のRGBの各発光部が並ぶ方向(上記水平方向)には、入射光を約10゜拡散させ、それに垂直な方向(HMDを観察者が装着したときの上下方向(図3の紙面に平行な方向))には、入射光を約0.2゜拡散させる。集光レンズ14は、一方向拡散板13にて拡散された光を集光する照明光学系である。集光レンズ14は、上記拡散光が効率よく観察瞳(光学瞳)Eを形成するように配置されている。
LCD15は、映像信号に基づいて光源12からの光を各画素ごとに変調することにより、映像を表示する映像表示素子である。なお、本実施形態では、LCD15は、透過型であるが、反射型で構成されていてもよい。この場合、光源12などの他の光学素子の配置位置を工夫する必要がある。また、LCD以外の光変調素子(例えばDMD(Digital Micromirror Device;米国テキサスインスツルメント社製))を映像表示素子として用いてもよい。
一方、接眼光学系21は、接合プリズム(接合光学部材)で構成され、テレセントリックな光学系を構成している。この接合プリズムは、光学部材である接眼プリズム22と偏向プリズム23とを、光学素子24を挟んで接合してなっている。
接眼プリズム22と偏向プリズム23とは、接着剤で接合されている。接眼プリズム22は、平行平板の下端部を楔状にし、その上端部を厚くした形状で構成されており、面22a・22b・22cを有している。面22aは、映像表示部11からの映像光が入射する入射面であり、面22b・22cは互いに対向する面である。このうち、面22bは、全反射面兼射出面となっている。
偏向プリズム23は、平行平板の上端部を接眼プリズム22の下端部に沿った形状とすることによって、接眼プリズム22と一体となって略平行平板となるように構成されている。接眼プリズム22に偏向プリズム23を接合させない場合、外界像の光が接眼プリズム22の楔状の下端部を透過するときに屈折するので、接眼プリズム22を介して観察される外界像に歪みが生じる。しかし、接眼プリズム22に偏向プリズム23を接合させて一体的な略平行平板を形成することで、外界像の光が接眼プリズム22の楔状の下端部を透過するときの屈折を偏向プリズム23でキャンセルすることができる。その結果、シースルーで観察される外界像に歪みが生じるのを防止することができる。
上記の接眼プリズム22および偏向プリズム23は、例えば、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、MMA(メタクリル酸メチル)等のアクリル系樹脂、あるいはZEONEX(登録商標)、アペル(登録商標)等のシクロオレフィン系樹脂で構成されている。これらの有機材料は、透明性が高く、低複屈折であるので、これらの材料で上記の光学部材を構成することにより、良好な光学性能(例えば透過特性)を得ることができる。
また、各光学部材の接合に用いる接着剤は、例えば、光学部材の材料と同じ系列であるアクリル系あるいはシクロオレフィン系の有機材料で構成されている。これは、同系列の材料同士は密着力が高いからである。また、これらの有機材料は、「透明性が高い」、「紫外線・可視光照射により非常に短時間で容易に硬化が可能である」、「同系列なので屈折率が光学部材と似通っており、接合後、接合線部が目立ちにくい」、などの多くの利点を兼ね備えており、光学部材の接合に用いる接着剤として非常に望ましい。このような接着剤としては、例えばLCR629B(東亞合成株式会社製)やNOA76(ノーランドプロダクツ社製)等を用いることができる。
光学素子24は、例えばハーフミラーで構成されてもよいが、ここでは、特定の入射角で入射する例えば465±10nm、520±10nm、635±10nmの3つの波長帯域の光を回折させる体積位相型の反射型ホログラム光学素子(HOE)で構成されている。光学素子24は、接眼プリズム22の下端部の傾斜面に貼り付けられており、この結果、接眼プリズム22と偏向プリズム23とで挟まれている。
このような映像表示ユニット1R・1Lの構成により、映像表示部11の光源12から出射された光は、一方向拡散板13にて拡散され、集光レンズ14にて集光されてLCD15に入射する。LCD15に入射した光は、映像信号に基づいて各画素ごとに変調され、映像光として出射される。このとき、LCD15には、その映像自体が表示される。
LCD15からの映像光は、接眼光学系21の接眼プリズム22の内部にその上端面(面22a)から入射し、対向する2つの面22b・22cで複数回全反射されて、光学素子24に入射する。光学素子24に入射した光はそこで反射され、面22bを介して射出され、観察瞳Eに達する。観察瞳Eの位置では、観察者は、LCD15に表示された映像の拡大虚像を観察することができる。観察瞳Eから虚像までの距離は数m程度であり、また、虚像の大きさはLCD15に表示された映像の10倍以上である。
一方、接眼プリズム22、偏向プリズム23および光学素子24は、外界からの光をほとんど全て透過させるので、観察者は外界像を観察することができる。したがって、LCD15に表示された映像の虚像は、外界像の一部に重なって観察されることになる。以上のことから、光学素子24は、映像表示部11から提供される映像(映像光)と外界像(外光)とを同時に観察者の眼に導くコンバイナとして機能していると言える。
以上のように、映像表示ユニット1R・1Lのそれぞれにおいて、接眼光学系21の光学素子24は、体積位相型の反射型HOEで構成されており、LCD15からの映像光をHOEによって拡大反射して観察者の眼に虚像として導くとともに、HOEを透過した外界像の光を観察者の眼に導く。このようにHOEが接眼光学系を兼ねるので、映像表示ユニット1R・1Lを小型軽量にすることができる。また、体積位相型の反射型のHOEは、回折効率の半値波長幅が狭いので、外界像の光の透過率が高くなり、外界像を明瞭に観察することができる。さらに、HOEはLCD15にて表示された映像を拡大する正の非軸対称な光学的パワーを有しているので、接眼光学系21を小型に構成しながら、良好に収差補正された映像を観察者に提供することができる。
また、光学素子24は、上述したように特定入射角の特定波長の光のみを回折させる体積位相型の反射型HOEで構成されているので、LCD15からの映像光が、接眼プリズム22、偏向プリズム23および光学素子24を透過する外界像の光に影響を与えることがない。つまり、体積位相型の反射型HOEは、波長選択性・角度選択性がともに高いことから、ある限られた波長域の光に対してのみ回折反射作用を及ぼすので、特定波長域の反射光とそれ以外の波長の透過光とを合成するコンバイナ素子としてHOEを機能させることができる。それゆえ、観察者は、光学素子24を介してLCD15の表示映像の虚像を観察しながら、接眼プリズム22、偏向プリズム23および光学素子24を介して外界像を通常通りかつ明瞭に観察することができる。
また、光学素子24は、映像光と外光とを同時に観察者の瞳に導くコンバイナであるので、観察者は、LCD15から提供される映像を接眼光学系21を介して観察することができるのと同時に、接眼光学系21を介してシースルーで外界像を観察することができる。また、光学素子24は、接眼プリズム22および偏向プリズム23の接合面間に埋設されているので、光学素子24が外気に触れることがなく、光学素子24の光学性能を安定に保つことができる。
また、映像表示ユニット1R・1Lでは、LCD15から出射される映像光を、接眼プリズム22の面22aより内部に入射させ、内部で複数回全反射させて光学素子24に導く構成としている。これにより、通常の眼鏡レンズと同様に接眼プリズム22および偏向プリズム23の厚さを3mm程度にすることができ、接眼光学系21ひいては映像表示ユニット1R・1Lを小型化、軽量化することができる。さらに、映像表示部11を観察者の眼の直前から大きく離れた位置に配置することができ、観察者の外界に対する視野を広く確保することができる。また、接眼プリズム22内での反射を全反射としているので、接眼プリズム22の両面(面22b・22c)を介して、透過率を落とすことなく外光を透過させて、観察者に外界像を観察させることができる。
また、光源12としてLEDを用いているので、LEDの発光波長とHOEの回折波長とを合わせることで、明るい映像を観察者に提供することができる。特に、光源12がRGBの光を出射するLEDで構成されているので、LED15にてカラー映像を表示することが可能となり、両眼観察の際でも観察者にカラー映像を観察させることが可能となる。
また、光源12を集光レンズ14の物側焦点近傍に配置し、接眼光学系21をテレセントリックな光学系としているので、光源12と観察瞳Eとは略共役な位置関係にある。ただし、光源12からの光は一方向拡散板13で拡散されるので、光源12と観察瞳Eとは一方向拡散板13の拡散方向、すなわち光源12の各発光部が並ぶ方向(例えば水平方向)については実際には共役ではないが、上記方向に垂直な方向においては略共役である。これにより、上記垂直方向においては、光源12からの光を効率よく観察瞳Eに導くことができ、観察瞳Eの位置にて明るい映像を観察者に観察させることが可能となる。また、観察瞳Eにて最も強度の強い位置は、光源12と共役な位置にほぼ一致するので、LCD15を略平行な光束で照明(ケーラー照明)することになり、光源12の輝度ムラ・色ムラをLCD15の表示画面内で比較的小さくすることができる。
なお、光源12のRGBの3つの発光点(各発光部の位置)が異なるので、本実施形態のように一方向拡散板13の拡散度が小さいと、観察瞳E上で色ムラが発生することとなる。しかし、本実施形態では、逆にそのことを利用し、色ムラを有する左右の映像を観察者に両眼で観察させることにより、色ムラを低減した映像(両眼観察像)を視認させるようにしている。この点については後述する。
なお、一方向拡散板13と集光レンズ14との位置関係は逆であっても構わない。つまり、光源12からの光を集光レンズ14にて集光し、一方向拡散板13にて拡散させてLCD15に入射させるようにしても構わない(図7(a)参照)。
(3.光学素子の作製方法について)
次に、上述した光学素子24の作製方法について簡単に説明する。
光学素子24を構成するHOEは、例えば、光学フィルムである多層フィルムを接眼プリズム22上に貼り付け、これをレーザ光で露光することによって作製される。上記の多層フィルムは、ベースフィルム、バリアフィルム、感光性フィルムおよびカバーフィルムがこの順で重なって構成されている。ベースフィルム、バリアフィルム、感光性フィルムおよびカバーフィルムの厚さは、それぞれ例えば50μm、5μm、20μm、50μmである。
また、感光性フィルムを構成する感光材料としては、フォトポリマー、銀塩材料、重クロム酸ゼラチンなどが挙げられるが、本実施形態では、光学素子24としてのHOEをドライプロセスで容易に製造可能なフォトポリマーを用いている。特に、感光性フィルムは、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応した波長に感度を有する単層または3層のフォトポリマーで構成されている。
上記の多層フィルムを用いた光学素子24の作製プロセスは、以下の通りである。まず、フィルム原版から多層フィルムを切り出す。このとき、同時に、多層フィルムにおいて、接眼プリズム22への貼付が必要な領域と、その周囲に形成される領域であって貼付が不要な領域との境界にも切り目を入れる。そして、多層フィルムからカバーフィルムを剥離し、多層フィルムを接眼プリズム22に対して位置決めした後、ゴムローラによる押し付けにより、接眼プリズム22の接合面に多層フィルムを貼り付ける。このとき、多層フィルムの感光性フィルム側が接眼プリズム22側となるようにする。そして、接眼プリズム22の接合面に貼付必要領域のみが残るように、貼付不要領域を剥離するとともに、貼付必要領域のベースフィルムも剥離する。
最後に、可干渉性のレーザ光を感光性フィルムに2光束で照射し、その2光束の干渉によってHOEを作製する。このとき、レーザ光としてRGBの3色の光を射出するレーザ光源を用いることで、RGBの3色に対して機能するHOE、すなわち、RGBの光を回折反射させるHOEを作製することができる。
(4.色ムラの低減方法について)
次に、本実施形態での観察像の色ムラの低減方法について説明する。なお、その低減方法を実現する映像表示ユニット1R・1Lの具体的な構成については後述する。
なお、以下での説明の便宜上、映像表示ユニット1RのLCD15を映像表示素子Rとし、その観察瞳Eを観察瞳ERとする。同様に、映像表示ユニット1LのLCD15を映像表示素子Lとし、その観察瞳Eを観察瞳ELとする。また、映像表示素子Rに映像を表示し、観察瞳ERの中心に観察者の右眼が位置するときに、その右眼で観察される観察像を右眼観察像Rとする。同様に、映像表示素子Lに映像を表示し、観察瞳ELの中心に観察者の左眼が位置するときに、その左眼で観察される観察像を左眼観察像Lとする。また、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lを足し合わせてできる、両眼での観察像を両眼観察像Bとする。
また、本実施形態では、光源12としてRGB一体型のLEDを用いているので、RGBの全発光部を点灯させて、映像表示素子R・Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にすると、映像表示素子R・Lには白色無地映像が表示される。このことから、映像表示素子R・Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にすることを、単に白色表示状態とも称し、特にその両方が白色表示状態であることを強調するときは、両方白色表示状態とも称することとする。
図1は、両方白色表示状態での右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内での色分布の一例を示す説明図である。なお、図1では、各観察像の観察画面内の縦線の間隔が狭いほど、白色が赤っぽいまたは青っぽいことを示し、上記間隔が広いほど白色に近いことを示している。同図に示すように、本実施形態では、両方白色表示状態において、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色分布が異なっている。特に、右眼観察像Rと左眼観察像Lとは、両方白色表示状態のときに、観察画面内の色分布が左右方向に互いに逆となっている。言い換えれば、両方白色表示状態のとき、右眼観察像Rの観察画面内の色分布は、左眼観察像Lの観察画面内の色分布を、その観察画面の中心(その位置座標を(0,0)とする)に対して左右対称にしたものと一致している。
より詳しくは、白色表示状態で観察される左眼観察像Lにおいては、その中央付近は目的の白色像となっているが、左端側は青っぽい白色の像となり、右端側は赤っぽい白色の像となっている。そして、左端と中央との間では、青っぽい白色と白色との間で色が連続的に変化しており、中央と右端との間では、白色と赤っぽい白色との間で色が連続的に変化している。
これに対して、白色表示状態で観察される右眼観察像Rにおいては、その中央付近は目的の白色像となっているが、左端側は赤っぽい白色の像となり、右端側は青っぽい白色の像となっている。そして、左端と中央との間では、赤っぽい白色と白色との間で色が連続的に変化しており、中央と右端との間では、白色と青っぽい白色との間で色が連続的に変化している。
ところで、両方白色表示状態では、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの各観察画面内の全領域において、色ムラのない白色像が観察されるのが理想であるが、例えばRGBの3色の発光部(LED等)を光源12が有する場合、実際には3色の発光部の位置の違いや、放射角による強度分布の違いの影響により、各観察画面内に色ムラが発生する。両眼観察時には、右眼観察像Rの色と左眼観察像Lの色とを重ね合わせた色の像が両眼観察像Bとなって観察者に認識されるが、仮に、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lで全く同じ色ムラを発生させると(映像表示ユニット1R・1Lを全く同一に構成すると)、両眼観察像Bは右眼観察像Rおよび左眼観察像Lと同じになり、観察画面内の色ムラが大きいまま観察される。
しかし、本実施形態では、両方白色表示状態において、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lで左右対称となる色ムラを発生させることにより、両眼観察像Bでは、観察画面左端および右端の色は、ともに観察画面中央の白色に近づく。これにより、観察者は、両眼観察によって最終的に観察画面内の色ムラの小さい観察像(両眼観察像B)を観察することができる。
以上のように、両方白色表示状態において、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色分布(色ムラ)が異なっていることにより、右眼観察像Rの観察画面内の色分布を左眼観察像Lの観察画面内の色分布でキャンセルまたは低減することが可能となる。つまり、片眼では観察される像の色ムラを両眼観察によって低減することができる。これにより、個々の右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの色ムラを低減すべく、ダイクロイックミラーを用いてRGBの光路を合成したり、一方向拡散板13の拡散度を上げる、などの手法を採用する必要がなくなる。その結果、簡易な構成で、高画質かつ明るい映像を観察者に観察させることが可能となる。
特に、両方白色表示状態では、右眼観察像Rの観察画面内の色分布は、左眼観察像Lの観察画面内の色分布を、その観察画面の中心(0,0)に対して左右対称にしたものと一致しているので、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラで確実にキャンセルすることができ、片眼観察で生じる像の色ムラを両眼観察によって確実に低減することができる。
なお、以上では、右眼観察像Rと左眼観察像Lとでは、観察画面内の色ムラが完全に対称となっているが、完全に対称となっていなくてもよい。要は、右眼観察像Rと左眼観察像Lとにおける観察画面内の色ムラが両眼観察によって打ち消されるように、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色ムラを略対称に発生させればよい。
ところで、図5は、XYZ表色系におけるXY色度座標を示している。なお、以下での説明の便宜上、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の色分布を上記XY色度座標で表したときに取り得る色度座標の範囲を、それぞれ色分布色度座標範囲R、色分布色度座標範囲L、色分布色度座標範囲Bとする。また、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bのそれぞれにおいて、観察画面内の各位置をXY座標で表したときの任意の位置(a,b)に対応する色度座標値を、それぞれ(XRab,YRab)、(XLab,YLab)および(Xab,Yab)とする。さらに、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の全ての位置(a,b)に対して、各色度座標値(XRab,YRab)、(XLab,YLab)、(Xab,Yab)が取り得る範囲を、それぞれ、観察像色度座標範囲R、観察像色度座標範囲L、観察像色度座標範囲Bとする。なお、XY色度座標上では、色分布色度座標範囲R、色分布色度座標範囲Lおよび色分布色度座標範囲Bは、観察像色度座標範囲R、観察像色度座標範囲Lおよび観察像色度座標範囲Bにそれぞれ等しい。
両方白色表示状態において、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで図1に示したような色ムラを発生させた場合、色分布色度座標範囲Bは、色分布色度座標範囲Rおよび色分布色度座標範囲Lよりも内側にある。このことは、両方白色表示状態において、Xabは、XRabとXLabとの間の値であり、Yabは、YRabとYLabとの間の値であり、観察像色度座標範囲Bは、観察像色度座標範囲Rおよび観察像色度座標範囲Lよりも内側にあることと等価である。このような状態では、両眼観察像Bの色ムラは、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの各色ムラよりも小さいと言えるので、このことから、両眼観察によって、片眼観察のときよりも色ムラの少ない映像を観察者が視認できることがわかる。この点について、より具体的に説明すれば、以下の通りである。
なお、図1において、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの各観察画面内において、画面左端付近の領域をそれぞれ領域R1、L1、B1とし、画面中心(0,0)付近の領域をそれぞれ領域R2、L2、B2とし、画面右端付近の領域をそれぞれ領域R3、L3、B3とする。
なお、上記各領域を、観察画面内の位置座標(a,b)で表される「点」に対応付けた場合、領域R1、L1、B1は、a<0、かつ、b=0となる点(a,b)に対応し、領域R2、L2、B2は、a=b=0となる点(a,b)に対応し、領域R3、L3、B3は、a>0、かつ、b=0となる点(a,b)に対応する。また、図5の色度座標上では、領域R1、L1、B1は、それぞれ点(XRab,YRab)、点(XLab,YLab)、点(Xab,Yab)に対応し、領域R3、L3、B3も、それぞれ点(XRab,YRab)、点(XLab,YLab)、点(Xab,Yab)に対応するが、領域R2、L2、B2は、それぞれ点(XR00,YR00)、点(XL00,YL00)、点(X00,Y00)に対応する。
両方白色表示状態において、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで図1に示したような色ムラを発生させた場合、つまり、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで左右対称となる色ムラを発生させた場合、領域L1と領域R3、領域L3と領域R1の色度座標は同じになる。それゆえに、色分布色度座標範囲Rと色分布色度座標範囲Lとは同じになり、観察像色度座標範囲Rと観察像色度座標範囲Lとは同じになる。
また、両眼観察像Bにおいて、領域B1の色は、領域L1と領域R1との中間的な色として認識され、領域B1の色度座標としても領域L1と領域R1との中間的な値をとる。ただし、これは、観察者が右眼観察像Rおよび左眼観察像Lを均等に観察した場合であって、実際、人間には利き目があるので、利き目側の色をより強く認識する。このため、領域B1の色は、領域L1と領域R1との中間の色よりもやや利き目側に近い色として観察される。しかし、この場合であっても、領域B1の色(色度座標値)は、領域L1と領域R1との間の色(色度座標値)であることに変わりはない。以上の点は、領域B3についても同様である。一方、領域B2については、領域L2と領域R2が同じ白色のため、これらと同色の白色となる。
この結果、両方白色表示状態における両眼視では、観察画面内の各ポジションでの色が片眼観察時よりも画面中心の領域B2の色に近づくことなる。つまり、両方白色表示状態では、観察画面内の任意の位置(a,b)について、右眼観察像Rの色度座標値(XRab,YRab)および左眼観察像Lの色度座標値(XLab,YLab)よりも、両眼観察像Bの色度座標値(Xab,Yab)のほうが、両眼観察像Bの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(X00,Y00)に近づくことになる。したがって、両眼観察像Bの色分布色度座標範囲B(観察像色度座標範囲B)が、片眼視の色分布色度座標範囲R(観察像色度座標範囲R)および色分布色度座標範囲L(観察像色度座標範囲L)よりも狭くなる。その結果、両眼観察によって、観察者は観察画面内の色ムラの小さい映像を視認することが可能となる。
また、本実施形態では、図5に示すように、両方白色表示状態において、例えば領域R3および領域L1の色度座標値は略等しく、領域R1および領域L3の色度座標値が略等しくなっており、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lのそれぞれにおいて色度座標値の分布が各観察画面中心(0,0)に対して左右対称な関係になっている(図1参照)。
このように、本実施形態では、両方白色表示状態において、観察画面内の任意の位置(a,b)に対応する、右眼観察像Rの色度座標値(XRab,YRab)および左眼観察像Lの色度座標値(XLab,YLab)は、右眼観察像Rの観察画面内の位置(p,q)(例えば領域R3またはR1に対応)の色度座標値と左眼観察像Lの観察画面内の位置(−p,q)(例えば領域L1またはL3に対応)の色度座標値とが略等しくなる、観察画面中心(0,0)に対して左右対称な関係となっている。これにより、右眼観察像Rと左眼観察像Lとが左右対称な色分布となり、両眼観察像Bの観察画面内の任意の位置(a,b)の色度座標値は、右眼観察像Rの色度座標値(XRab,YRab)と左眼観察像Lの色度座標値(XLab,YLab)との中間的な値(例えば領域B1やB3の色度座標値)となる。その結果、片眼観察で生じる像の色ムラを両眼観察によって確実に低減することができる。
なお、上記の対称性は、観察画面中心(0,0)に対して左右対称に限定されるわけではなく、観察画面中心(0,0)に対して上下対称や180度点対称であっても勿論構わない。
また、本実施形態では、図5に示すように、領域R2および領域L2の色度座標値(色度座標範囲)は、略同一である。このように、両方白色表示状態において、右眼観察像Rの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(XR00,YR00)と、左眼観察像Lの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(XL00,YL00)とが略同一であることにより、両方白色表示状態では、観察者が最も注視する観察画面中心の色が右眼観察像Rと左眼観察像Lとで略同一色となるので、両眼観察時には、右眼観察像Rと左眼観察像Lとを足し合わせて良好な映像(両眼観察像B)を観察者に観察させることができる。
ところで、両方白色表示状態において、観察像色度座標範囲R・Lの両者について、色度X座標の範囲(最大値と最小値との差)および色度Y座標の範囲(最大値と最小値との差)の少なくとも一方は、0.05以上であることが望ましい。ちなみに、本実施形態では、図5に示すように、観察像色度座標範囲R・Lにおける色度X座標の範囲は、ともに0.15程度であり、色度Y座標の範囲は、ともに0.1程度となっている。このような状態では、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lのそれぞれの観察画面内には、色の違いとして認識可能なレベルの色ムラが存在することになるので、片眼観察時に観察される像の色ムラを両眼観察によって低減できる本発明が有効なものとなる。
(5.色ムラを低減するための構成について)
次に、上述した色ムラの低減方法を実現する映像表示ユニット1R・1Lの具体的な構成について説明する。
図6は、光源12R・12Lの各発光部の配置の一例を示す平面図である。同図に示すように、光源12Rは、RGBの3原色の波長の光を発光する発光部12RR・12RG・12RBを1つのチップ上に並べた3色1チップのLEDで構成されている。また、光源12Lも同様に、RGBの3原色の波長の光を発光する発光部12LR・12LG・12LBを1つのチップ上に並べた3色1チップのLEDで構成されている。
ただし、光源12R・12Lでは、各発光部の並び方が異なっている。具体的には、光源12Rでは、観察者の眼幅方向である左右方向の左側から右側に向かって、発光部12RR・12RG・12RBがこの順で一列に並んで配置されている。一方、光源12Lでは、上記左右方向の左側から右側に向かって、発光部12LB・12LG・12LRがこの順で一列に並んで配置されている。つまり、光源12Rと光源12Lとで、複数の発光部は観察者の眼幅方向である左右方向に対称に配置されており、かつ、左右方向に一列に並んで配置されている。
また、図7(a)は、映像表示ユニット1Lにおいて、光源12LからLCD15Lに向かうRGBの光の光路を示す説明図であり、図7(b)は、LCD15L上に到達したRGBの光の強度分布を示す説明図である。なお、映像表示ユニット1Rにおける光の光路やLCD15R上の光強度分布については、図7(a)(b)とは左右対称の図となる。
図6に示したように、光源12Rと光源12Lとでは、RGBの各発光部の位置が異なるため、図7(a)(b)に示すように、光源12Lからの光が集光レンズ14L、一方向拡散板13Lを介してLCD15Lに到達した際に、LCD15L上の各位置によって強度分布が異なる。このため、片眼観察では、LCD15Lの画面上での光強度ムラが、接眼光学系21Lを介して表示像を観察する際の観察画面内の色ムラとして観察される。つまり、図7(b)においては、LCD15Lの表示画面上の左右端で、BとRの強度比が約2倍異なっているため、画面中央に対する左右端の色の違いはそれとして認識される。
片眼観察では、一般には上記のような観察画面内の色ムラを低減するために、用いる拡散板の拡散度を高めて、画面中心と周辺との光量差を小さくするとともに、各位置でのRGBの光量比をほぼ等しくする必要がある。しかし、この方法では、照明光の光利用効率を低下させるので、映像が暗い。
これに対して、本実施形態では、光源Rと光源Lとで、複数の発光部を左右対称に配置し、かつ、対称となる左右方向に一列に並んで配置することで、上述したように、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色ムラを対称に発生させることが可能となる。これにより、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラで確実にキャンセルまたは低減することが可能となり、両眼視することによって、観察画面内の色ムラを低減して観察することが可能となる。したがって、色ムラを低減すべく、拡散板の拡散度を高める必要がないので、より明るい映像を観察することが可能となる。また、各発光部の強度比を観察画面内の全ての位置でほぼ一定にそろえる必要もなくなる。
なお、各色の強度比が1:0.8程度であれば色ムラとして感じないレベルであることを考えると、本実施形態で説明した色ムラの低減方法は、各色の強度比が、理想的な各色の強度比(この場合、画面中心における各色の強度比)に対して、最大20%以上異なる場合により有効であると考えられる。
また、上記のように、光源Rと光源Lとで、複数の発光部は観察者の眼幅方向である左右方向に対称に配置されており、かつ、左右方向に一列に並んで配置されているので、観察瞳ER・ELが横長、つまり、眼幅方向に長く形成されることになる。これにより、眼幅の異なる複数の観察者が本発明の映像表示装置1を使用しても、眼幅の異なる観察者ごとに良好な映像を観察することが可能となる。
なお、RGBの各発光部は、上記のように、対称となる方向に完全に一列に配置されていなくてもよい。例えば、RGBの各発光部は、対称となる方向に略一列に、すなわち、2つの発光部を結ぶ直線(上記対称となる方向に一致)に対して、残りの発光部が垂直方向に多少ずれて配置されていてもよい。この点は、以下の説明の中でも同様である。
(6.色ムラの他の低減方法およびそれを実現するための構成について)
ところで、以上では、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの観察画面内で左右方向に色ムラを対称に発生させて、両眼観察によって色ムラを低減する方法について説明したが、対称となる色ムラを発生させる方向は、上下方向であっても180度対称となる方向であっても構わない。この場合、色ムラが所望の方向に発生するように、光源12R・12Lの各発光部の配置方向を定めればよい。
例えば、図8は、白色表示状態での右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内での色分布の他の例を示す説明図である。図8では、両方白色表示状態のとき、右眼観察像Rの観察画面内の色分布は、左眼観察像Lの観察画面内の色分布を、その観察画面の中心に対して上下対称にしたものと一致している。
より詳しくは、白色表示状態で観察される左眼観察像Lにおいては、その中央付近は目的の白色像となっているが、下端側は青っぽい白色の像となり、上端側は赤っぽい白色の像となっている。そして、下端と中央との間では、青っぽい白色と白色との間で色が連続的に変化しており、中央と上端との間では、白色と赤っぽい白色との間で色が連続的に変化している。
これに対して、白色表示状態で観察される右眼観察像Rにおいては、その中央付近は目的の白色像となっているが、下端側は赤っぽい白色の像となり、上端側は青っぽい白色の像となっている。そして、下端と中央との間では、赤っぽい白色と白色との間で色が連続的に変化しており、中央と上端との間では、白色と青っぽい白色との間で色が連続的に変化している。
このように、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの観察画面内で上下方向に対称となる色ムラを発生させることによっても、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラで確実にキャンセルすることができるので、片眼観察で生じる像の色ムラを両眼観察によって確実に低減することができる。
図9は、光源12R・12Lの各発光部の配置の他の例を示す平面図である。光源12Rでは、観察者の眼幅方向(左右方向)に垂直な上下方向において、上側から下側に向かって、発光部12RB・12RG・12RRがこの順で一列に並んで配置されている。一方、光源12Lでは、上記上下方向の上側から下側に向かって、発光部12LR・12LG・12LBがこの順で一列に並んで配置されている。
右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの観察画面内において、図8のような色ムラを発生させるためには、光源12R・12Lの各発光部は、図9のように配置されればよい。つまり、光源12Rと光源12Lとで、複数の発光部は観察者の眼幅方向に垂直な上下方向に対称に配置され、かつ、上下方向に一列に並んで配置されればよい。
また、例えば図10は、光源12の全発光部を点灯させ、映像表示素子R・Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときの、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内での色分布のさらに他の例を示す説明図である。図10では、右眼観察像Rの観察画面内の色分布は、左眼観察像Lの観察画面内の色分布を、その観察画面の中心に対して180度点対称にしたものと一致している。ただし、光源12R・12Lとしては、後述するように、BおよびGの2色を発光する2色光源を用いている。
上記の色分布について、より詳しく説明すると、全発光部の点灯状態での左眼観察像Lにおいては、画面中央付近はシアン色の像となっているが、画面右下は青色の像となり、画面左上は緑色の像となっている。そして、画面右下と中央との間では、青色とシアン色との間で色が連続的に変化しており、中央と画面左上との間では、シアン色と緑色との間で色が連続的に変化している。このように、左眼観察像Lの観察画面内の色分布は、斜め45度方向に連続的に変化している。
これに対して、全発光部の点灯状態での右眼観察像Rにおいては、画面中央付近はシアン色の像となっているが、画面右下は緑色の像となり、画面左上は青色の像となっている。そして、画面右下と中央との間では、緑色とシアン色との間で色が連続的に変化しており、中央と画面左上との間では、シアン色と青色との間で色が連続的に変化している。このように、左眼観察像Lの観察画面内の色分布も、斜め45度方向に連続的に変化している。
このように、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの観察画面内で斜め45度方向に対称となる色ムラを発生させることによっても、両眼観察時に、右眼観察像Rの色ムラを左眼観察像Lの色ムラで確実にキャンセルすることができるので、片眼観察で生じる像の色ムラを両眼観察によって確実に低減することができる。
図11は、光源12R・12Lの各発光部の配置のさらに他の例を示す平面図である。光源12Rでは、観察者の眼幅方向(左右方向)に対して斜め45度方向において、左上から右下に向かって、発光部12RB・12RGがこの順で一列に並んで配置されている。一方、光源12Lでは、上記斜め45度方向の左上から右下に向かって、発光部12LG・12LBがこの順で一列に並んで配置されている。
右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの観察画面内において、図10のような色ムラを発生させるためには、光源12R・12Lの各発光部は、図11のように配置されればよい。つまり、光源12Rと光源12Lとで、複数の発光部は180度点対称に配置され、かつ、その対称となる方向(例えば観察者の眼幅方向に対して斜め45度方向)に一列に並んで配置されればよい。
以上のように、光源12R・12Lは、RGBの3色の光を発光する3色光源で構成されていてもよく、2色の光を発光する2色光源で構成されてもよいが、これらに限定されるわけではなく、例えば4色以上の光を発光する光源で構成されていてもよい。
なお、以上で説明した構成や手法を適宜組み合わせて映像表示ユニット1R・1LひいてはHMDを構成することも勿論可能である。
本発明は、両眼観察が可能な映像表示装置およびHMDに利用可能である。
本発明の実施の一形態に係るHMDの映像表示装置で観察される、両方白色表示状態での右眼観察像、左眼観察像および両眼観察像の観察画面内での色分布の一例を示す説明図である。 (a)は、HMDの概略の構成を示す平面図であり、(b)は、HMDの正面図である。 上記映像表示装置の左右の映像表示ユニットの概略の構成を示す断面図である。 上記左右の映像表示ユニットにおける光の光路を展開して示す説明図である。 XYZ表色系におけるXY色度座標を示す説明図である。 左右の光源の各発光部の配置の一例を示す平面図である。 (a)は、左眼用の映像表示ユニットにおいて、光源からLCDに向かうRGBの光の光路を示す説明図であり、(b)は、上記LCD上に到達したRGBの光の強度分布を示す説明図である。 白色表示状態で観察される右眼観察像、左眼観察像および両眼観察像の観察画面内での色分布の他の例を示す説明図である。 左右の光源の各発光部の配置の他の例を示す平面図である。 右眼用および左眼用の映像表示素子の光透過状態または光反射状態で観察される右眼観察像、左眼観察像および両眼観察像の観察画面内での色分布のさらに他の例を示す説明図である。 左右の光源の各発光部の配置のさらに他の例を示す平面図である。
符号の説明
1 映像表示装置
1R 映像表示ユニット(映像表示ユニットR)
1L 映像表示ユニット(映像表示ユニットL)
2 支持手段
12 光源
12R 光源(光源R)
12RR 発光部
12RG 発光部
12RB 発光部
12L 光源(光源L)
12LR 発光部
12LG 発光部
12LB 発光部
15 LCD(映像表示素子、映像表示素子R、映像表示素子L)
21 接眼光学系(接眼光学系R、接眼光学系L)
22 接眼プリズム(接合光学部材)
22a 面(入射面)
23 偏向プリズム(接合光学部材)
24 光学素子(ホログラム光学素子)
E 観察瞳(観察瞳R、観察瞳L)
R 観察瞳(観察瞳R)
L 観察瞳(観察瞳L)

Claims (18)

  1. 右眼用の映像表示ユニットRと、左眼用の映像表示ユニットLとを備えた映像表示装置であって、
    映像表示ユニットRは、
    光源Rと、光源Rからの光を各画素ごとに透過または反射させることによって映像を表示する映像表示素子Rと、映像表示素子Rからの映像光を観察瞳Rに導く接眼光学系Rとを備えており、
    映像表示ユニットLは、
    光源Lと、光源Lからの光を各画素ごとに透過または反射させることによって映像を表示する映像表示素子Lと、映像表示素子Lからの映像光を観察瞳Lに導く接眼光学系Lとを備えており、
    観察瞳Rの中心に観察者の右眼が位置するときにその右眼で観察される観察像を右眼観察像Rとし、観察瞳Lの中心に観察者の左眼が位置するときにその左眼で観察される観察像を左眼観察像Lとすると、
    両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、右眼観察像Rと左眼観察像Lとで観察画面内の色分布が異なることを特徴とする映像表示装置。
  2. 両眼観察時に観察される、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lを足し合わせてできる像を両眼観察像Bとし、
    右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の色分布をXYZ表色系におけるXY色度座標で表したときに取り得る色度座標の範囲を、それぞれ色分布色度座標範囲R、色分布色度座標範囲L、色分布色度座標範囲Bとすると、
    両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、色分布色度座標範囲Bは、色分布色度座標範囲Rおよび色分布色度座標範囲Lよりも内側にあることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 両眼観察時に観察される、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lを足し合わせてできる像を両眼観察像Bとし、
    右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の各位置を座標(a,b)で表し、かつ、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の色分布をXYZ表色系におけるXY色度座標で表したときに、右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の各位置(a,b)に対応する色度座標値を、それぞれ(XRab,YRab)、(XLab,YLab)および(Xab,Yab)とし、
    右眼観察像R、左眼観察像Lおよび両眼観察像Bの観察画面内の全ての位置(a,b)に対して、各色度座標値(XRab,YRab)、(XLab,YLab)、(Xab,Yab)が取り得る範囲を、それぞれ、観察像色度座標範囲R、観察像色度座標範囲L、観察像色度座標範囲Bとすると、
    両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、Xabは、XRabとXLabとの間の値であり、Yabは、YRabとYLabとの間の値であり、観察像色度座標範囲Bは、観察像色度座標範囲Rおよび観察像色度座標範囲Lよりも内側にあることを特徴とする請求項1または2に記載の映像表示装置。
  4. 両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察像色度座標範囲Rおよび観察像色度座標範囲Lの両者について、色度X座標の範囲および色度Y座標の範囲の少なくとも一方は、0.05以上であることを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
  5. 両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察画面内の任意の位置(a,b)に対応する、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの色度座標値(XRab,YRab)および(XLab,YLab)よりも両眼観察像Bの色度座標値(Xab,Yab)のほうが、両眼観察像Bの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(X00,Y00)に近いことを特徴とする請求項3または4に記載の映像表示装置。
  6. 両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lのうちの一方の観察像の観察画面内の色分布は、他方の観察像の観察画面内の色分布をその中心位置(0,0)に対して上下対称、左右対称または180度点対称にしたものと略一致していることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の映像表示装置。
  7. 両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、観察画面内の任意の位置(a,b)に対応する、右眼観察像Rおよび左眼観察像Lの色度座標値(XRab,YRab)および(XLab,YLab)は、右眼観察像Rの観察画面内の位置(p,q)の色度座標値と左眼観察像Lの観察画面内の位置(p,−q)の色度座標値とが略等しくなる、観察画面中心(0,0)に対して上下対称な関係、右眼観察像Rの観察画面内の位置(p,q)の色度座標値と左眼観察像Lの観察画面内の位置(−p,q)の色度座標値とが略等しくなる、観察画面中心(0,0)に対して左右対称な関係、右眼観察像Rの観察画面内の位置(p,q)の色度座標値と左眼観察像Lの観察画面内の位置(−p,−q)の色度座標値とが略等しくなる、観察画面中心(0,0)に対して180度点対称な関係のいずれかにあることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の映像表示装置。
  8. 両方の映像表示素子Rおよび映像表示素子Lの全ての画素を光透過状態または光反射状態にしたときに、右眼観察像Rの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(XR00,YR00)と、左眼観察像Lの観察画面内の中心位置(0,0)に対応する色度座標値(XL00,YL00)とは、略同一であることを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の映像表示装置。
  9. 光源Rおよび光源Lは、異なる波長の光を出射する複数の発光部でそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の映像表示装置。
  10. 複数の発光部は、3原色に対応した波長の光をそれぞれ出射することを特徴とする請求項9に記載の映像表示装置。
  11. 光源Rと光源Lとで、複数の発光部は上下対称、左右対称または180度点対称に配置されており、かつ、対称となる方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項9または10に記載の映像表示装置。
  12. 光源Rと光源Lとで、複数の発光部は観察者の眼幅方向である左右方向に対称に配置されており、かつ、左右方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項11に記載の映像表示装置。
  13. 映像表示ユニットRおよび映像表示ユニットLのそれぞれにおいて、光源と観察瞳とは、各発光部が並ぶ方向に垂直な方向において略共役であることを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載の映像表示装置。
  14. 映像表示ユニットRおよび映像表示ユニットLのそれぞれにおいて、接眼光学系は体積位相型の反射型ホログラム光学素子を含んでおり、映像表示素子からの映像光をホログラム光学素子によって拡大反射して観察者の眼に虚像として導くとともに、ホログラム光学素子を透過した外界像の光を観察者の眼に導くことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の映像表示装置。
  15. 上記接眼光学系は、上記ホログラム光学素子を埋設した接合光学部材を含んでおり、映像表示素子からの映像光を、接合光学部材の入射面より入射させ、内部で複数回全反射してホログラム光学素子に導くことを特徴とする請求項14に記載の映像表示装置。
  16. 上記ホログラム光学素子は、映像表示素子に表示された映像を拡大する正の非軸対称な光学的パワーを有していることを特徴とする請求項14または15に記載の映像表示装置。
  17. 映像表示ユニットRおよび映像表示ユニットLのそれぞれにおいて、光源は、発光ダイオードで構成されていることを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載の映像表示装置。
  18. 請求項1から17のいずれかに記載の映像表示装置と、
    上記映像表示装置を観察者の眼前で支持する支持手段とを備えていることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
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