JP2007079297A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 輝度ムラや色ムラが少なくより明るい高画質な映像を表示するとともに、小型、軽量、ひいては低コストな映像表示装置を提供する。
【解決手段】 ピーク波長が異なる複数の点光源(LED)を備える少なくとも一対の光源ユニット(LEDユニット)と、光源ユニットの光を変調して映像を生成する空間変調器(LCD)と、光源ユニットと空間変調器との間に配置されて、一対の光源ユニットを光学的に近接させるように該光源ユニットの光を空間変調器に導く第1の照明光学系(プリズム)と、空間変調器で生成された映像を投影する投影光学系とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、映像表示装置に関し、特に、複数の点光源によって液晶表示デバイスを照射して映像表示を行う映像表示装置に関する。
従来、複数の点光源によって液晶表示デバイス(LCD)を照明し、該照明によって得られた液晶表示デバイスからの光像をホログラム光学素子等を介して表示する映像表示装置が知られている。このような映像表示装置において、例えば特許文献1には、照明光学系に球面レンズや拡散板或いはシリンダーレンズを用いることで、複数の点光源による均一照射を可能にしながら、明るい映像を得るといった技術が開示されている。
特開2004−271651号公報
しかしながら、上記技術では、例えば装置のパッケージが大きい場合や上記各点光源を備える光源ユニット間の距離(光源ピッチ)が大きい場合には、表示映像における各点光源の間隔が拡大されるので、輝度ムラや色ムラが大きかったり、或いは各点光源による映像を混合するべく(色混ぜを行うべく)より拡散度の高い拡散板を使用する必要が生じて明るくし難いという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、輝度ムラや色ムラが少なく、より明るい、高画質な映像を表示することが可能であるとともに、小型、軽量であり、ひいては低コストな映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る映像表示装置は、ピーク波長が異なる複数の点光源を備える少なくとも一対の光源ユニットと、前記光源ユニットの光を変調して映像を生成する空間変調器と、前記光源ユニットと前記空間変調器との間に配置されて、前記一対の光源ユニットを光学的に近接させるように該光源ユニットの光を空間変調器に導く第1の照明光学系と、前記空間変調器で生成された映像を投影する投影光学系とを備えることを特徴とする。
また、上記構成において、前記各点光源は、所定色の点光源であり、前記一対の光源ユニットは、該各光源ユニットにおける各点光源が前記色毎に前記投影光学系の光軸を含む面に略対称となるように配置されたものであることが好ましい。
また、上記構成において、前記第1の照明光学系は、前記投影光学系の光軸を中心として外側へ向けて広がる断面テーパ形状のプリズムであり、当該広がる角度をθとすると、15度≦θ≦45度の関係を有していることが好ましい。
また、上記構成において、前記第1の照明光学系は、前記光源ユニットからの光が前記プリズムの内部で全反射する全反射面を備えることが好ましい。
また、上記構成において、前記一対の光源ユニットは、前記投影光学系の光軸に対して略垂直方向に複数の点光源が並ぶように並設されており、該並設された光源ユニット間の距離は5mm以下であることが好ましい。
また、上記構成において、前記光源ユニットの近傍に物側焦点が位置するように前記第1の照明光学系と前記空間変調器との間に配置されて、且つ、前記投影光学系の光学瞳と前記光源ユニットとが、前記点光源の並ぶX方向と垂直なY方向において略共役となる第2の照明光学系をさらに備えることが好ましい。
また、上記構成において、前記光源ユニットの光を拡散する拡散板をさらに備え、前記拡散板は、該拡散板の面内における直交方向に拡散度が異なり、且つ、前記点光源の並ぶX方向に該拡散度が大きいものであることが好ましい。
また、上記構成において、前記投影光学系は、ホログラム光学素子を備え、該ホログラム光学素子は軸非対称な正の光学パワーを有するものであることが好ましい。
また、上記構成において、前記ホログラム光学素子は、前記投影光学系の光軸の該ホログラム光学素子に対する入射面が前記Y方向と略平行となるように配置されていることが好ましい。
また、上記構成において、前記投影光学系は、前記ホログラム光学素子において前記映像と外光とを重ねることが可能に構成されたものであることが好ましい。
また、上記構成において、前記投影光学系は、前記空間変調器からの映像光を全反射するとともに、外光を透過する第1の透明基板をさらに備えることが好ましい。
また、上記構成において、前記投影光学系は、前記第1の透明基板における光の屈折を相殺しつつ外光を透過する第2透明基板をさらに備えることが好ましい。
さらに、上記構成において、ユーザの頭部に装着するための頭部装着手段をさらに備えることが好ましい。
請求項1に係る映像表示装置によれば、光源ユニットと空間変調器との間に配置された第1の照明光学系によって一対の光源ユニットが光学的に近接されることから、各光源ユニット(光源ユニットの点光源)を見かけ上、実際より近づけることができるので、点光源による表示映像の輝度ムラや色ムラを少なくでき、より明るい、高画質な映像を表示することができる。なお、例えば装置のパッケージや光源ピッチ等が大きい場合であっても、表示映像における点光源間隔の拡大を防止して輝度ムラや色ムラの発生を抑えるとともに、拡散度の高い拡散板を使用することなどなく明るい映像を得ることが可能となる。また、第1の照明光学系を用いて各光源ユニットを光学的に近接させるという簡易な構成であるので、小型、軽量、ひいては低コストな映像表示装置を実現することができる。
請求項2に係る映像表示装置によれば、各光源ユニットの点光源が色毎に光軸を含む面に略対称に配置されることから、各色の光学瞳が光軸に対称に形成されるので、色ムラの小さい映像を表示することができる。
請求項3に係る映像表示装置によれば、断面テーパ形状のプリズムという簡易な構成のプリズム(クサビプリズム)であるので、このプリズムを安価なものとすることができ、ひいては装置の低コス化を図ることができる。また、プリズムの広がる角度θを15度≦θ≦45度の角度(例えば30度程度)としたので、プリズムへの光の入射角を60度以下にすることができ、プリズムの表面及び裏面反射による損失が少なく、明るい映像を得ることができる。
請求項4に係る映像表示装置によれば、光源ユニットからの光がプリズムの内部で全反射する構成であるので、この構成を利用して、光源ユニット(複数の点光源)の向き(配置)を変えて、一対の光源ユニットを光学的にさらに近づけることができ、表示映像をさらに明るくすることができる。
請求項5に係る映像表示装置によれば、並設された光源ユニット間の距離が5mm以下とされて光源ユニット間距離が短いので、コンパクトな装置とすることができる。また、当該光源ユニット間距離が短い、すなわち各光源ユニットの点光源がより近づくように(集合するように)配置されるので、各点光源の光強度は弱いものであるにも拘わらず、焦点距離が短い照明光学系(後述の第2の照明光学系)を用いるなどして、明るい映像を表示することが可能となる。
請求項6に係る映像表示装置によれば、光源ユニット近傍に物側焦点が位置するように第1の照明光学系と空間変調器との間に配置され、且つ光学瞳と光源ユニットとがY方向で略共役となる第2の照明光学系を備えた光学配置となるので、ケーラー照明されることになり輝度ムラや色ムラが無く、また光源ユニット(各点光源)と光学瞳とが共役であるので、より効率良く明るい映像を表示することができる。
請求項7に係る映像表示装置によれば、面内の直交方向に拡散度が異なり、且つX方向に拡散度が大きい拡散板とされるので、離間した点光源をムラ無く拡散し、輝度ムラや色ムラの無い映像を表示することができ、また、X方向に拡散度が大きい、すなわち或る一方向には拡散度が大きくない(小さい)ので、明るい映像となる。
請求項8に係る映像表示装置によれば、軸非対称な構成且つ光学パワーをホログラム光学素子に持たせたので、光学配置の自由度が高くなり、ひいては装置の小型化(コンパクト化)を図ることができる。
請求項9に係る映像表示装置によれば、ホログラム光学素子の入射面と垂直な方向に点光源が並んでいるので、ホログラム光学素子の波長選択性によって映像光の波長が揃い、色純度の高い映像を表示することができる。
請求項10に係る映像表示装置によれば、ホログラム光学素子において映像と外光とを重ねることが可能に構成された、すなわちホログラム光学素子を用いたコンバイナとしたので、外光透過率が高く、明るい外界を見ながら明るい映像を見ることが可能となる。
請求項11に係る映像表示装置によれば、映像光を全反射し且つ外光を透過する第1の透明基板を用いたので、外光の第1の透明基板における透過率を低下させることなく(外光の透過率が高く)明るい外界を見ることができるとともに、第1の透明基板の小型化、ひいては装置の小型化が可能となる。
請求項12に係る映像表示装置によれば、第1の透明基板における光の屈折を相殺しつつ外光を透過する第2の透明基板を備える構成とされるので、すなわち、このような第2の透明基板及び第1の透明基板を用いた投影光学系とすることができるので、投影光学系の自由度を増して小型化を可能にしながら、明るい外界を見ることが可能となる。
請求項13に係る映像表示装置によれば、頭部装着手段を備えることにより、装置の頭部への装着が可能となり、ひいては快適に映像を観察することができる。
(実施形態1)
図1、2は、第1の実施形態に係る映像表示装置1の概略構成図であり、図1はY方向における映像表示装置1の断面図及び光路を示し、図2はX方向における映像表示装置1の断面図及び光路を示している。ただし、XYZ座標軸(XYZ方向)を同図に示すように定義する。すなわち、X方向を後述する点光源が並ぶ方向(左右方向)とし、Y方向をこの点光源が並ぶ方向と垂直な方向(上下方向)とし、Z方向は光軸方向とする(以下の各図も同様)。なお、図2に示すようにXZ平面方向で見た場合であることを“X方向”と表現し、図1で示すようにYZ平面方向で見た場合であることを“Y方向”と表現するものとする(以下同様)。X、Y、Z方向そのものの方向を示す場合には、X軸方向、Y軸方向或いはZ軸方向と表現するものとする。
図1、2に示すように、映像表示装置1は、LED光源101、第1照明光学系102、第2照明光学系103、拡散板104、LCD105及び投影レンズ106を備えている。LED光源101は、複数種類、例えばR、G、B3色の発光ダイオード(LED)を点光源として備えてなるRGB一体型の光源である。このように複数の点光源を備えた一体型の光源のことを、以降、適宜、LEDユニットという。第1照明光学系102は、LED光源101における後述するLED光源101a、101b(各点光源)を光学的に近接させるもの(LED近接手段)である。第2照明光学系103は、LED光源101の光(光源光;LED光)を集光するものである。拡散板104は、光源光を拡散するもの(所謂磨りガラスのようなもの)であり、LCD105の投影レンズ106側の近接位置に配設されている。LCD105は、光源光を変調して映像を生成するものであり、例えば波長制限フィルタを備えた透過型のカラーLCD(Liquid Crystal Display)である。投影レンズ106は、正のパワーを有するレンズからなり、投影光学系をなすものである。LED光源101から射出された光は、第1照明光学系102及び第2照明光学系103を通して集光されてLCD105を照明する。この照明によりLCD105で生成された映像光は、拡散板104を介して投影レンズ106の正のパワーにより虚像として光学瞳107(投影光学系の射出瞳)に導かれる。観察者は光学瞳107の光を瞳に入射させてこの映像を観察することができる。
このような映像表示装置1の各部についてさらに詳細に説明する。図2に示すように、LED光源101は、LED光源101a及びLED光源101bに示す一対のLEDユニット(パッケージ)から構成されている。各LEDユニットは正面視が略正方形の基板で構成され、その基板サイズは一辺が例えば約3mm(X=Y=3mm)となっている。この一対のLED光源101a、101bは、LED101R1及び101R2を中心側(中央側)に、次にLED101G1及び101G2、最も外側にLED101B1及び101B2というR、G、B色の順で、中心側から外側へ向けてX方向に波長が長いものから順にLED(発光点)が一列に並び、各色の点光源が色毎に(同じ色同士が)光軸Pを含む面(光軸面)に対称(面対称)となるよう並設されている。ただし、これらLED光源101a、101b間の距離は、例えば5mm以下とされている。
このように光軸面に対称となる配置とすることで、2つのLED光源101a、101bを足し合わせた光強度の重心を各色とも対称面(光軸面)内に配置することができる。つまり、各色のLED強度を、対称面(瞳中心)において各色均一な強度分布とすることができる。また、光源ユニット間距離が短いので、コンパクトな装置とすることができる。また、LED光源101a、101b間距離が上記5mm以下と短いので、すなわち各LED光源101a、101bの点光源がより近づくように(中央側に集まるように)配置されるので、焦点距離が短い照明光学系(後述の第2照明光学系103)を用いるなどして、明るい映像を得ることが可能となる。なお、後述のLED光源201a、201b、LED光源301a、301b、及びLED光源601a、601b、601cにおける相互間隔も5mm以下に設定されており、当該各LEDユニット間距離が短いことにより、同様の効果が得られる。
LED光源101の上記各点光源(LED101R1〜101B1、LED101R2〜101B2)は、それぞれ約0.3mm角のサイズを有しており、例えば約0.5mmピッチでX方向に一列に並設されている。本実施形態では、LED光源101として各点光源が一列に並んだものを用いているが、完全には整列せず、例えば、XY平面でのR、Gの並びに対してBの点光源(LED101B1、101B2)の位置が所定距離(例えば約0.5mm)だけ垂直方向(Z軸方向)にズレているようなものを用いてもよい。この場合、より多くの光源が直線的に並ぶ方向をX軸方向に設定すればよい。なお、拡散板104は、LCD105側の面を光学的に平坦な面とし、投影レンズ106側の面を凹凸による拡散面としており、拡散板104は、LED光源101から発散光が平坦面で屈折されて僅かに集光された状態で拡散される。
第1照明光学系102は、符号150の拡大図にも示すように、XZ断面でクサビ形状をしたプリズム(クサビプリズム)である。このプリズムは、投影レンズ106の光軸Pを中心として外側へ向けて広がる(外側に行くに従って厚みが増加する)形状をしており、当該広がる角度、すなわち広がり角αは、例えば30度となっている。換言すれば、このプリズムは、前面1021側(LCD105側の面を前面とする。以下、各部における前面側(後面側)の定義はこれと同じ。)が略V字状(凹状)に切り欠かれたように形成され、中央部1022の厚みがX軸方向の両端部の厚みよりも小さくされたテーパ形状となっている(このようなプリズムの形状のことを上記「クサビ形状」と表現する)。
この第1照明光学系102は、上記クサビ形状により、各LEDユニット(LED光源101a、101b)におけるLED光が屈折され、X方向の各LEDの見かけ上の光学的な間隔LがLEDの実際の間隔よりも小さいものとなる。このように、離間した一対のLEDユニット(RGBの点光源)が第1照明光学系102によって互いに近接するように屈折されて、当該LEDユニット同士の間隔が光学的に小さくなるので、光学瞳107の瞳中心でより明るい映像を観察できるという効果が得られる。同様に、LEDユニット内の点光源の間隔も見かけ上小さくなる。従って、互いに異なる波長の光源の色混ぜが容易となり、色ムラの無い明るい映像を観察することができる。
なお、プリズムの材質は適宜選択可能であるが、屈折率が概ね1.5から1.8程度となっている。従って、媒質内での臨界角が40度程度であり、これを超えると全反射してしまう。また、ブルースターアングルが60度程度であるので、これを超えると表面反射及び裏面反射が大きくなり、暗くなる。故に、クサビ形状の広がり角αは45度以下とするのが望ましい。また、上記近接の効果を得るために、広がり角αを15度以上とするのが望ましい。すなわち、15度≦α≦45度であることが望ましい。このように広がり角(θ)を15度≦θ≦45度の角度(ここでは30度)とすることで、プリズムへの光の入射角を60度以下にすることができ、プリズムの表面及び裏面反射による損失が少なく、明るい映像を得ることができる。なお、断面テーパ形状(クサビ形状)のプリズムという簡易な構成のプリズムであるので、これを安価なプリズムとすることができる。
第2照明光学系103は、光軸Pに軸対称な正のパワーを有する非球面レンズであり、像側(光学瞳107側)が凸面(非球面)とされている。この非球面レンズの焦点距離をfとすると例えばf=6mmと短い焦点距離を有している。また、LED光源101を第2照明光学系103の物側焦点位置近傍に配置し(上記「像側」と反対の側を「物側」という)、投影レンズ106はテレセントリックな光学系としているので、LED光源101と光学瞳107とは共役な関係(LED光源101のLED光が光学瞳107上で略集光される関係)にある。ただし、LCD105に近接配置された拡散板104によって光源光が拡散されるので、厳密には共役とならないが、光学瞳107の最も強度の強い位置はLED光源101の共役な位置と略一致する。従って、LCD105を略平行な光束で照明(ケーラー照明;照明による輝度ムラが映像に反映されないような光学配置での照明)することになり、LED光源101の輝度ムラや色ムラをLCD105画面内で小さくすることができる。換言すれば、拡散板104をLCD105の近傍(直近)に配設しているので、LCD105を平行な光束で照明するということは、LED光源101と、LCD105すなわち該LCD105に近接配置された拡散板104との間の距離が十分大きい(拡散板104に対してLED光源101が遠い)ということを意味することになり、従って、拡散板104に対する点光源の輝度ムラや色ムラが少なく、LCD105の画面内の輝度ムラや色ムラも少ないものとなる。また、光学瞳107では、LCD105近傍の拡散板104により各点光源の強度が略一致して、輝度ムラや色ムラの無い映像を観察することができる。
LED光源101の基板サイズは、上述のように3mm四方であり、この基板を並べて配置すると、中央に位置した点光源(LED101R1及びLED101R2)間の距離は3mmとなる。このように配置されたLED光源101a、101bの一対の点光源からの光が、第1照明光学系102のクサビ形状で屈折されることで、当該LED光源101a、101bの点光源が光学的に例えば2mmだけ離間した状態と同等になる。従って、これら一対の点光源は、それぞれ互いに0.5mmだけ光軸Pに光学的に近づく。ところで、一般に、LED光源101は放射特性を有しており、基板に垂直な方向が最も強度が強く、周辺ほど強度が弱い。また、拡散板104によって拡散される光も入射方向が最も強度が強く、入射角からずれるほど強度が弱い。つまり、上記点光源を近づけるということが、投影レンズ106の光軸P上で、よりLED光源101の垂直方向に近い光とすることであり、拡散板104への入射角が小さい光を利用できるということを意味している。このことからも、より明るい映像を観察することができると言える。また、X方向において、第1照明光学系102で光源光が屈折する際、各LEDユニットにおける各色(各点光源の光)の位置が互いに近づくので、光学瞳107での色ムラが小さくなる。
ただし、第1照明光学系102にプリズムを用いたので、色分散が生じるものの、そもそも各色の点光源は同一点に位置しておらず、色分散が大きい方向(X方向)には拡散を行うので、均一照射に対する問題とはならない。なお、LCD105には、例えばLED光源101のRGB各色のLEDを時分割照明し(各色の映像を逐次表示し)、これらを同期させて駆動(照明)することでカラー表示を行う所謂フィールドシーケンシャルタイプのLCDを用いてもよい。
(実施形態2)
図3、4は、第2の実施形態に係る映像表示装置2の概略構成図であり、図3はY方向における映像表示装置2の断面図及び光路を示し、図4はX方向における映像表示装置2の断面図及び光路を示している。図3、4に示すように、映像表示装置2は、LED光源201、第1照明光学系202、第2照明光学系203、拡散板204、LCD205及び投影レンズ206を備えている。映像表示装置2は、第1の実施形態の映像表示装置1と比べて、主に、LED光源201における一対のLEDユニットを互いに傾斜配置したこと、各LEDユニットの各色(RGB)の並びが逆になること、第1照明光学系202のXZ断面の上記クサビ形状を変更したことが異なる。また、方向により拡散度が異なる拡散板204をLCD205とは別に設けたこと、投影レンズ206が所謂テレセントリックから若干ズレていることが異なる。その他の構成については第1の実施形態と同じである。
図4に示すように、一対のLED光源201すなわちLED光源201a、201bのRGBの各点光源(LED)は、上記LED光源101の場合とは逆に、B、G、R色の順で、中心(光軸P)側から外側へ向けてX方向に波長が短いものから順に並んでいる。これは、拡散板204は、波長が長いほどよく拡散するので、光軸Pから離れた位置に波長の長いLEDを配置することによって、光学瞳207の輝度ムラを小さくしている。また、LED光源201a、201b(基板)は、Y軸回りに光軸Pを中心として所定角度傾斜して配置されている。各LEDは、基板に垂直な方向の光強度が強いので、当該傾斜させることによって、投影レンズ206の光軸P方向の光強度をより強くすることができる。すなわち、光学瞳207中心での映像をより明るくすることができる。
拡散板204は、方向により拡散度が異なる、すなわちX方向に半値で約40度拡散し、(X方向での拡散度が大きく)Y方向に半値で約0.5度拡散する(Y方向での拡散度が小さい)。このように拡散板204は、LED光源201からの光をX方向に拡散し、Y方向には殆ど拡散しない。従って、X方向の光学瞳207とY方向の光学瞳207とで大きさが異なる。なお、本発明の実施形態における光学瞳(光学瞳207)の大きさは、瞳中心に対する光強度が半値程度までと定義している。
第1照明光学系202は、上記第1照明光学系102と同様、XZ断面でクサビ形状をしたプリズム(クサビプリズム)であり、投影レンズ106の光軸Pを中心として外側に向かって広がった(外側へ向けて厚みが増加する)形状をしている。ただし、第1照明光学系102は、前面1021側のみが略V字状(凹状)に形成されていたが、第1照明光学系202は、前面2021及び後面2022側の両面側が、略V字状(凹状)に切り欠かれたような(光軸P方向で左右対称な)形状とされており、中央部2023から軸方向の両端部に行くに従って厚みが大きくなるテーパ形状となっている。この場合の広がり角βは例えば30度としている。なお、ここでは光軸P方向に左右対称な形状としているが、非対称な形状、すなわち前面2021側と後面2022側とのV字の広がり角が異なるような形状としてもよい。また、広がり角βは上記と同様、15度≦β≦45度であることが望ましく、この場合も広がり角(θ)を15度≦θ≦45度の角度(ここでは30度)とすることで、プリズムへの光の入射角を60度以下にすることができ、プリズムの表面及び裏面反射による損失が少なく、明るい映像を得ることができる。また、断面テーパ形状(クサビ形状)のプリズムという簡易な構成のプリズムであるので、これを安価なプリズムとすることができる。
また、LED光源201を第2照明光学系203の物側焦点位置近傍に配置し、さらに、投影レンズ206を含めてY方向でLED光源201と光学瞳207とを略共役にしている。ただし、拡散板204によって光源光が拡散されるので、厳密には共役とならないが、光学瞳207の最も強度の強い位置はLED光源201の共役な位置と略一致する。従って、LCD205に対してケーラー照明に近い照明を行うことになり、LED光源201の輝度ムラや色ムラをLCD205画面内で小さくすることができる。また、このようにY方向では光学瞳207とLED光源201とが略共役であるので、照明光の無駄(ロス)が少なくより明るい映像を、X方向では、拡散板204による拡散により各点光源の光(RGBの各色の光)の強度が略一致した、輝度ムラや色ムラの無い映像を観察することができる。また、第2照明光学系203を拡散板204とLCD205との間に配置して、拡散板204をLCD205と光学的な距離を離して配置する構成とすることで、拡散板204の凹凸の像(影)がLCD205に映り込んで投影レンズ206を通して観察される当該凹凸の像を、よりぼかして(ボケを大きくして)これを観察し難くすることができる。
ところで、各LEDユニット(点光源)を光学的に近接させることに関し、図5、6は、上記映像表示装置2における光学瞳207のX軸方向のG色の光(G光)の光強度分布を示すものであり、図5は、上記各LED光源201a、201bのG光の光強度分布(それぞれ光強度分布G1’、G2’)を示し、図6は、これら2つのG光を足し合わせた光強度分布(合成光強度分布G1’+G2’)を示している。ただし、各図の横軸は光学瞳207内での位置座標を示し、その中央が瞳中心であり、縦軸は光強度を示す。また、図6に示す斜線領域はX方向における光学瞳207の使用領域である。
上述のようにX方向でクサビ形状を有する第1照明光学系202を備えることにより、図5に示すように、従来における第1照明光学系202を備えていない場合の各LED光源201a、201bのG光(光強度分布G1、G2)は、光強度分布G1’、G2’に示すように近接したものとなり、当該近接することにより、図6に示すように、合成光強度分布G1’+G2’が、上記第1照明光学系202を備えていない場合の合成光強度分布G1+G2よりも山が高くなる(光強度が瞳中心付近で増大する)。このことはG光だけでなくR、B光に対しても同様であり、従って、瞳中心でより明るい映像を得ることができる。図5、6で説明したことは、第1の実施形態において、クサビ形状の第1照明光学系102を備えることで各LEDユニット(点光源)を光学的に近接させる場合についても同じである。
(実施形態3)
図7、8は、第3の実施形態に係る映像表示装置3の概略構成図であり、図7はY方向における映像表示装置3の断面図及び光路を示し、図8はX方向における映像表示装置3の断面図及び光路を示している。ただし、図8では後述の第2透明基板308の図示を省略している。図7、8に示すように、映像表示装置3は、LED光源301、第1照明光学系302、第2照明光学系303、拡散板304、LCD305、HOE306、第1透明基板307及び第2透明基板308を備えている。LED光源301は、LED光源101と同様、RGB一体型の光源である。第1照明光学系302は、LED光源301における後述する一対のLED光源301a、301b(各点光源)を光学的に近接させるものである。第2照明光学系303は、光源光を集光するものである。
拡散板304は、LED光源301の光を一方向に拡散する一方向拡散板であり、第1照明光学系302及び第2照明光学系303間における第2照明光学系303寄りの位置に配置されている。LCD305は、波長制限フィルタを備えた透過型のカラーLCDである。HOE306は、体積位相型のホログラム光学素子(HOE;Holographic Optical Element)であり、投影光学系をなすものである。HOE306は、光学的に軸非対称な所謂自由曲面で構成されて正のパワーを有しており、第1透明基板307の一端(図7での下端)において所定の傾斜角を有して支持されている。第1及び第2透明基板307、308は、ガラスや透明樹脂等の透明部材からなる略板状のプリズムであり、HOE306と同様、投影光学系をなすものである。第1及び第2透明基板307、308は、それぞれ例えばクサビ状(テーパ面状)に形成された一端面同士が接合(例えば接着)されて一枚の板状に一体化されており、この接合面(界面)において上記HOE306を支持(挟持)している。
LCD305の映像光は、第1透明基板307内に、該第1透明基板307の一端側面(上端側面)である入射面3071から入射し、反射面3072、3073において全反射した後、HOE306によって回折され、HOE306の正のパワーにより虚像として光学瞳309に導かれる。観察者は光学瞳309の光を瞳に入射して映像を観察することができる。
このような映像表示装置3の各部についてさらに詳細に説明する。LED光源301は、図8に示すように、LED光源301a及びLED光源301bの一対のLEDユニットから構成されている。各LEDユニットは正面視が略正方形であり、そのサイズは一辺が例えば約3mm(X=Y=3mm)となっている。これら一対のLED光源301a、301bは、上記LED光源101a、101bと同様、LED301R1及び301R2を中心側に、次にLED301G1及び301G2、最も外側にLED301B1及び301B2というR、G、B色の順で、中心側から外側へ向けてX方向に波長が長いものから順にLEDが一列に並び、各色の点光源が色毎に(同じ色同士が)光軸Pを含む面(光軸面)に対称となるよう並設されている。このように光軸面に対称となる配置とすることで、2つのLED光源301a、301bを足し合わせた光強度の重心を各色とも対称面(光軸面)内に配置することができる。つまり、各色のLED強度を、対称面(瞳中心)において各色均一な強度分布とすることができ、光学瞳309中心で色ムラの少ない映像を得ることができる。
LED光源301a、301bは、図13に示すように、各R、G、B色の点光源すなわちLED301R1、301R2、LED301G1、301G2、及びLED301B1、301B2それぞれの中心波長及び半値が462nm±12nm、525nm±17nm、635nm±11nmとなるLEDを用いており、当該LED光の強度(LED強度)がホログラム光学素子回折効率やLCD透過率を考慮して調整され、白色表示を可能にしている。また、LED光源301a、301bは、基板上に上記各R、G、B色のLEDが形成され、このLEDの上から所定の透明媒質で封止された構成となっている。
第1照明光学系302は、平凹状のプリズムであり、該プリズムの平面部(後面側)を上記LEDの透明媒質に近接して配置している。本実施形態では、当該近接させており上記平面部と透明媒質との間には空気層が存在するが、これに限らず、例えば透明な接着材等で接着するなどしてこれら同士を密着させてもよい。密着させた場合、上記LEDの透明媒質の光射出面及びレンズ入射面での反射が減少するので、より明るい映像を得ることができる。第2照明光学系303は、第2照明光学系103と同様、光軸Pに軸対称な正のパワーを有する非球面レンズである。
拡散板304は、方向により拡散度が異なる、すなわちX方向に半値で約40度拡散し、Y方向に半値で約0.5度拡散する。このように拡散板304は、LED光源301からの光をX方向に拡散し、Y方向には殆ど拡散しない。第1及び第2照明光学系302、303は、LED光源301の発散光を集光(屈折)し、当該拡散板304によって一方向に拡散された光が効率良く光学瞳309を形成するように配置されている。
LED光源301は、Y方向で光学瞳309と略共役になるように配置されている。また、LED光源301は、第2照明光学系303の物側焦点位置近傍に配置されており、従って、LCD305をケーラー照明し、LED光源301の輝度ムラをLCD305画面内で小さくすることができ、上述したように、光学瞳309とLED光源301とが略共役であるので、LED光源301の光を効率良く集光して明るい映像とすることができる。また、X方向では拡散板304により拡散されるので、LED光源301と光学瞳309とは共役ではないが、光学瞳309の最も強度の強い位置は、LED光源301の共役な位置と略一致する。
光学瞳309は、強度半値でX方向に約10mm、Y方向に約2mmの大きさとなるように設定している。従って、一方向に、観察者の瞳(径3mm程度)より大きい上記約10mmの光学瞳309であるので、映像を観察し易く、且つ、一方向には観察者の瞳より小さい上記約2mmの光学瞳309に集光したので、無駄なく明るい映像を観察することができる。
また、映像光を第1透明基板307内で反射して眼に導く構成としたので、通常の眼鏡レンズと同程度に第1透明基板307(及び第2透明基板308)の板厚を薄く(例えば3mm程度)することができ、小型化、軽量化することができる。また、第1透明基板307内での光の反射を全反射としたので、観察者は、外界光(外光)の第1透明基板307における透過率を低下させることなく(全反射する映像光によって視界を遮られることなく)該第1透明基板307の反射面3072、3073を通して外界(明るい外界)を見ることができる。また、第2透明基板308は、第1透明基板307のクサビ状部分での光の屈折をキャンセル(相殺)する、すなわち、当該クサビ状部分におけるプリズム効果により、光学瞳309側からの光が入射面3071側(上側)に折れ曲がるのを防止するので、観察者は、第1及び第2透明基板307、308、及びHOE306を通して、外界光を歪むことなく見ることができる。なお、HOE306を上記軸非対称で且つパワー(正のパワー)を有するように構成したので、すなわち、映像表示装置3を、図7に示すように軸非対称な光学系としたので、光学配置の自由度が高くなり、当該光学系をコンパクトに配置することができて装置の小型化(コンパクト化)を図ることができ、且つ、上述したように輝度ムラや色ムラの無い明るい高画質な映像を観察できる構成を容易に実現することが可能となる。
HOE306は、図14に示すように、回折効率半値で465nm±5nm、521nm±5nm、634nm±5nmの波長の各色の映像光を回折するように作成されている。このHOE306のピーク波長とLED光源301の中心波長とは概ね一致するので(図13、14参照)、明るい映像表示が可能となる。また、HOE306は、上記各波長に対応する各色でホログラムの半値幅(±5nm)が略同じであるので、波長の長い光ほど角度選択性が大きい。従って、LED光源301の各色の波長幅が同じ場合、HOE306によって回折されてできる光学瞳309の大きさは、波長が長いほど小さい(波長が長いほど光学瞳面での位置によって強度差が大きく、波長が短いほど同位置によって強度差が小さい)。
LED光源301は、該LED光源301の基板に垂直な方向が光の強度が強く、その周囲ほど弱い。X方向では、拡散板304によって拡散されるのでLED光源301と光学瞳309とは共役ではないものの、光学瞳309の最も強度の強い位置はLED光源301の共役な位置と略同じである。つまり、図9に示す映像中心の光学瞳309におけるX方向の光強度分布(横軸は光学瞳309内での位置座標、縦軸は光強度を示し、光強度分布R1及びR2、G1及びG2、並びにB1及びB2は、それぞれLED301R1、301R2、LED301G1、301G2、及びLED301B1、301B2に対応する)に示すように、光学瞳309が小さい長波長(=R)の瞳中心が光学瞳309の中心寄りに、光学瞳309が大きい短波長(=B)の瞳中心が光学瞳309の外寄りに位置するような各LEDの配置構成としているので、換言すれば、長い波長の光を放射するLED(LED301R1、301R2)ほど光軸中心側に配置されて、当該長い波長ほど強度が高い位置が光学瞳309の中心に近くなり、一方、短い波長ほど強度の高い位置が周辺すなわち光学瞳309の中心から離れた位置となるので、光学瞳309内での各色の強度差を小さくすることができ(HOE306の波長選択性によって映像光の波長が揃い)、色ムラの小さい映像を観察することができる。従って、光学瞳309中心及び光学瞳309周辺で色ムラの小さい色純度(彩度)の高い映像を観察することができる。
また、LED光源301の各色のLED(発光点)を拡散が大きい方向すなわちX方向に並べているので、光学瞳309上での各色の強度ムラが小さくなり、色ムラを少なくすることができる。また、HOE306の光軸の入射面(図7におけるYZ平面;紙面方向の面)内で光軸に垂直な方向(Y方向)に光学瞳309を小さくし、光軸入射面に垂直な方向(X方向)に光学瞳309を大きくするので、波長選択性の影響を受け難く、色ムラの少ない高画質の映像を得ることができる。ただし、上記光軸は、映像中心と光学瞳309中心とを光学的に結ぶ線として定義する。
上記HOE306における上記波長選択性と入射角との関係としては、光がHOE306の干渉縞に入射角を有して入射する場合、該入射面内での入射角の角度ズレはそのまま入射角の角度ズレとなるが、入射面に垂直な方向の角度ズレは入射角のズレとしては小さい。従って、0度より大きい入射角を有する光を基準とした干渉縞のHOE306では、入射面よりも入射面に垂直な方向の波長選択性が小さい。換言すると、入射面の方向よりも入射面に垂直な方向の方が干渉縞への入射角のズレに対して上記角度選択性が低い。すなわち、HOE306の干渉縞に入射角からズレた角度の光が入射すると、同じ角度ズレであっても、入射面の方が入射面に垂直な方向よりも大きく回折波長がズレる(波長選択性の影響が大きい)。従って、光軸の入射面の方向に光学瞳309を小さくすることによって色ムラを小さくすることができ、また、入射面に垂直な方向に光学瞳309を大きくしたとしても色純度の高い映像を得ることができる。また、光学瞳309が大きいので、観察者は映像を見易い。なお、入射面外の光は、その入射面が上記光軸の入射面と若干平行でないものの、上述のように入射面に垂直な方向の角度ズレは影響が小さいので、入射面を基準にしても色ムラが大きくなることはない。
ところで、上記第3の実施形態におけるLED光源301(LED光源301a、301b)及び第1照明光学系302の構成は、図10に示す構成としてもよい。すなわち、第1照明光学系302の代わりに第1照明光学系402を、LED光源301の代わりにLED光源401を、つまりLED光源301a、301bの代わりにLED光源401a、401b(これらは配置が異なるだけで実質的には同じものである)を備えるものとする。ただし、LED光源401a、401bは、該LED光源401a、401bそれぞれにおける点光源のRGB色の並びが、光軸P方向において拡散板304から近い順に例えばB、G、R色とされて光軸面に対称となるよう並設されている(後述のLED光源501についても同じ)。第1照明光学系402は、X方向で見てV字状(テーパ状;ここでは直角状)に配置されたミラー面4021、4022を備えたミラー体である。このような構成とすることで、同図に示すようにミラー体を挟んで対向配置されたLED401a、401bからのLED光が該ミラー体でY方向で集光され(X方向はパワーの無い反射が行われる)、これら一対のLED光源401a、401b(各LED)を光学的に見かけ上近接させることによって、瞳中心で明るい映像を観察可能としている。
また、上記第3の実施形態におけるLED光源301及び第1照明光学系302の構成は、図11に示す構成としてもよい。すなわち、第1照明光学系302の代わりに第1照明光学系502を、LED光源301の代わりにLED光源501、つまりLED光源301a、301bの代わりにLED光源501a、501b(これらは配置が異なるだけで実質的には同じものである)を備えるものとする。第1照明光学系502は、同図に示すようにXZ断面でクサビ形状を有しているプリズムである。このプリズムを挟んで対向配置されたLED光源501a、501bの光は該プリズムに入射面5021、5023から入射した後、内部で全反射して(この全反射する面を全反射面という)射出面5022、5024で屈折する。この屈折された光は拡散板304へ導かれる。なお、上記全反射面で展開すると、入射面5021と射出面5022と、及び入射面5023と射出面5024とは互いに傾斜しており、第1の実施形態と同じく、中心(光軸P)側から外側に広がるクサビ形状となっている。この場合の広がり角γは例えば15度である。従って、当該反射位置を近づけることと、屈折により、一対のLED光源501a、501bの点光源が光学的に光軸P側にさらに近づくことになる。すなわち、第1照明光学系502の反射及び屈折により、一対のLED光源501a、501bを光学的に近接して配置することによって、瞳中心でさらに明るい映像を観察可能としている。
さらに、上記第3の実施形態におけるLED光源301及び第1照明光学系302の構成は、図12に示す構成としてもよい。すなわち、第1照明光学系302の代わりに第1照明光学系602を、LED光源301の代わりにLED光源601を備えるものとする。第1照明光学系602は、一対の第1照明光学系602a、602bからなり、それぞれ同図に示すように、XZ断面で中心(光軸P)側から外側に広がるクサビ形状を有しているプリズムである。LED光源601は、例えば上記LED光源301a、301bに相当するLED光源601a、601bに加えて、光軸P近傍にさらにLED光源601cが配設されてなるものである(LED光源601a、601b及び601cは、個数及び配置が異なるだけで実質的には同じものである)。これを換言すれば、図12は、上記第1照明光学系302を光軸Pを境として2つのプリズム部に分離し、この分離してできた間隙部に対応するLED光源601cを、LED光源301a、301bに対してさらに追加したものである。LED光源601cからの光束は、第1照明光学系602を介さずに、直接、拡散板304に入射する。一方、LED光源601a、601bからの光束は、それぞれ第1照明光学系602a、602bを経由して拡散板304に入射する。これにより、LED光源601a、601bの点光源が光学的に光軸P側に近づく。すなわち、第1照明光学系602a、602bの屈折により、一対のLED光源501a、501bを光学的に近接して配置することによって、瞳中心でさらに明るい映像を観察可能としている。
(実施形態4)
図15は、第4の実施形態に係る映像表示装置4の概略構成図である。映像表示装置4は、観察者の眼前に配置されて使用される頭部装着型表示装置(ヘッドマウンテッドディスプレイ(HMD))であり、第3の実施形態における映像表示装置3を適用したものである。同図の符号710は頭部装着型表示装置の上面図を、符号720は正面図を、符号730は側面図を示している。映像表示装置4は、表示筐体701、第1透明基板702、第2透明基板703、ブリッジ704、鼻当て部材705、左フレーム706、右フレーム707、左テンプル708、右テンプル709及びケーブル711を備えている。
表示筐体701は、LEDやLCDを備えて映像の表示駆動を行うものであり、映像表示装置3におけるLED光源301、第1及び第2照明光学系302、303、拡散板304及びLCD305に相当する各機能部を内蔵している。第1及び第2透明基板702、703は、それぞれ第1及び第2透明基板307、308に相当する平板状のプリズム(投影光学系)である。第1透明基板702の下端部(各透明基板同士の接合面)にはHOE306に相当するHOE7021(投影光学系)が設けられており、第1透明基板702に上端側から入射された表示筐体701からの映像光を該HOE7021により回折し、虚像として光学瞳(この光学瞳はテンプル側に位置する)に導く。なお、第1透明基板702のクサビ状部(上記接合面部)での光の屈折は第2透明基板703によってキャンセルされる。
ブリッジ704は、第1透明基板702、鼻当て部材705及び左フレーム706を支持するものである。鼻当て部材705は、観察者の鼻頭等に当接させて映像表示装置4自体の頭部への保持及び装着位置調整を行うためのものである。左フレーム706は、ブリッジ704に支持されるとともに、ヒンジ部7061を介して左テンプル708を支持するものである。右フレーム707は、第1透明基板702を支持するとともに、ヒンジ部7071を介して右テンプル709を支持するものである。左テンプル708及び右テンプル709は、例えば弾性材からなり(可撓性を有し)、観察者の耳や側頭部に掛止して上記鼻当て部材705とともに映像表示装置4の頭部への保持及び装着位置調整を行うためのものである。ケーブル711は、表示筐体701に電源及び映像信号を供給するものであり、例えば右テンプル709に沿って該右テンプル709に支持されている。
観察者は、通常の眼鏡と同様にして映像表示装置4を眼前に保持して、表示筐体701による映像を虚像として観察することができるとともに、第1及び第2透明基板702、703を透過して通常どおりに外界を見ることができる。
映像表示装置4は、第1及び第2透明基板702、703の前方に所定の外光減光部材712を備えてもよく、これにより、第1及び第2透明基板702、703に対する外界透過率を減少させて映像を見易くすることができる。ただし、この場合、外界透過率を例えば50%以上に設定するなどして、当該映像を見易くするだけでなく外界が見難くならないよう調整することが好ましい。また、ここでは第1及び第2透明基板702、703を平板状のプリズムとしているが、これに限らず例えば曲率を有した矯正眼鏡レンズとしてもよい。
なお、上記映像表示装置4では、表示筐体701を片側(右側)に備え、該片側のみで映像を観察する構成としているが、図16に示す映像表示装置4aのように、表示筐体を左右両側に備えて両側で映像を観察する構成としてもよい。この場合、同図に示すように映像表示装置4に対してさらに、表示筐体801、第1及び第2透明基板802、803、HOE8021及びケーブル804が設けられている。この場合も、映像表示装置4と同様、各透明基板を曲率を有した矯正眼鏡レンズとしてもよい。
(実施形態5)
図17は、第5の実施形態に係る映像表示装置5の概略構成図である。図17に示すように、映像表示装置5は、LED光源901、第1照明光学系902、第2照明光学系903、拡散板904、LCD905、投影レンズ906及びスクリーン907を備えている。映像表示装置5は、スクリーン907を用い、上記各実施形態における虚像表示に替えてスクリーン投影を行うものである。LED光源901は、LED光源101と同様、RGB一体型の光源である。第1照明光学系902は、第1照明光学系102と同様、LED光源901(LED光源901a、901b)の光を屈折させて各点光源(LED901R1〜901B1、LED901R2〜901B2)を光学的に光軸P側に近づける、すなわちLED光源901a、901bを光学的に近接して配置するものである。第2照明光学系903は、光源光を集光する照明レンズである。拡散板904は、LCD905近傍に配設された、LED光源901の光を拡散する拡散板である。LCD905は、透過型のカラーLCDである。投影レンズ906は、正のパワーを有するレンズからなる投影光学系であり、その光学瞳とLED光源901とを略共役に設定している。スクリーン907は、同じく投影光学系であり、投影レンズ906による映像光が投影されるものである。このような構成の映像表示装置5とすることにより、輝度ムラや色ムラの無い明るい映像をスクリーン投影することができる。
以上のように、本実施形態の映像表示装置1(2、3、4、4a、5)によれば、ピーク波長が異なる複数の点光源(LED)を備える少なくとも一対のLEDユニットつまりLED光源101a、101b(LED光源201a、201b、LED光源301a、301b、LED光源401a、401b、LED光源501a、501b、LED光源601a、601b、LED光源901a、901b)からなるLED光源101(201、301、401、501、601、901)と、LED光源101の光を変調して映像を生成するLCD105(205、305、905)と、LED光源101とLCD105との間に配置されて、一対のLED光源101を光学的に近接させるように該LED光源101の光をLCD105に導く第1照明光学系102(202、302、402、502、602、902)と、LCD105で生成された映像を投影する投影レンズ106(206、906)とを備えており、上記LED光源101とLCD105との間に配置された第1照明光学系102によって一対のLED光源101a、101bが光学的に近接されることから、当該各LEDユニット(LEDユニットの点光源)を見かけ上、実際より近づけることができるので、点光源による表示映像の輝度ムラや色ムラを少なくでき、より明るい、高画質な映像を表示することができる。なお、例えば装置のパッケージや光源ピッチ等が大きい場合であっても、表示映像における点光源間隔の拡大を防止して輝度ムラや色ムラの発生を抑えるとともに、拡散度の高い拡散板を使用することなどなく明るい映像を得ることが可能となる。また、第1照明光学系102を用いて一対のLED光源101a、101bを光学的に近接させるという簡易な構成であるので、小型、軽量、ひいては低コストな映像表示装置を実現することができる。
また、LED光源101は、一対のLED光源101a、101bにおける各点光源が色毎(R、G、Bの色毎)に光軸P(投影レンズ106(206、906)の光軸)を含む光軸面に略対称となるように配置されたものであることから、すなわち、各LEDユニットの点光源が色毎に光軸面に略対称に配置されることから、各色の光学瞳が光軸Pに対称に形成されるので、色ムラの小さい映像を表示することができる。
また、第1照明光学系102(202、302、502、602、902)は、光軸Pを中心として外側へ向けて広がる断面テーパ形状のプリズムであり、該広がる角度をθとすると、15度≦θ≦45度の関係を有している。このように、第1照明光学系102が断面テーパ形状のプリズムという簡易な構成のプリズム(クサビプリズム)であるので、このプリズムを安価なものとすることができ、ひいては装置の低コス化を図ることができる。また、プリズムの広がる角度θを15度≦θ≦45度の角度(例えば30度程度)としたので、プリズムへの光の入射角を60度以下にすることができ、プリズムの表面及び裏面反射による損失が少なく、明るい映像を得ることができる。
また、図11に示すように、第1照明光学系502は、LED光源501a、501bからの光がプリズムの内部で全反射する全反射面を備える、すなわち、LED光源501a、501bからの光がプリズム内部で全反射する構成であるので、この構成を利用して、LED光源501a、501b(複数の点光源)の向き(配置)を変えて、当該一対のLED光源501a、501bを光学的にさらに近づけることができ、表示映像をさらに明るくすることができる。
また、各LED光源101a、101b(LED光源201a、201b、LED光源301a、301b、LED光源601a、601b、601c、LED光源901a、901b)は、光軸Pに対して略垂直方向に複数の点光源が並ぶように並設されており、この並設されたLED光源101a、101b間の距離は5mm以下であるので、当該LED光源101a、101b間の距離が5mm以下とされてLEDユニット間距離が短いので、コンパクトな装置とすることができる。また、当該LEDユニット間距離が短い、すなわち各LEDユニットの点光源がより近づくように(集合するように)配置されるので、各点光源の光強度は弱いものであるにも拘わらず、焦点距離が短い照明光学系すなわち第2照明光学系103(203、303、903)を用いるなどして、明るい映像を表示することが可能となる。
また、LED光源101近傍に物側焦点が位置するように第1照明光学系102とLCD105との間に配置され、且つ光学瞳107とLED光源101とがY方向で略共役となる第2照明光学系103を備えた光学配置となるので、ケーラー照明されることになり輝度ムラや色ムラが無く、またLED光源101(各点光源)と光学瞳107とが共役であるので、より効率良く明るい映像を表示することができる。
また、面内の直交方向に拡散度が異なり、且つX方向に拡散度が大きい拡散板104(204、304、904)とされるので、離間した点光源をムラ無く拡散し、輝度ムラや色ムラの無い映像を表示することができ、また、X方向に拡散度が大きい、すなわち或る一方向には拡散度が大きくない(小さい)ので、明るい映像となる。
また、軸非対称な構成且つ光学パワーをホログラム光学素子つまりHOE306(7021、8021)に持たせたので、光学配置の自由度が高くなり、ひいては装置の小型化(コンパクト化)を図ることができる。
また、HOE306は、光軸Pの該HOE306に対する入射面がY方向と略平行となるように配置されている、すなわち、HOE306の入射面と垂直な方向(X軸方向)に点光源が並んでいるので、HOE306の波長選択性によって映像光の波長が揃い、色純度の高い映像を表示することができる。
また、HOE306において映像(映像光)と外界光とを重ねることが可能に構成された、すなわちホログラム光学素子を用いたコンバイナとしたので、外光透過率が高く、明るい外界を見ながら明るい映像を見ることが可能となる。
また、映像光を全反射し且つ外界光を透過する第1透明基板307(702、802)を用いたので、外界光の第1透明基板307における透過率を低下させることなく(外界光の透過率が高く)明るい外界を見ることができるとともに、第1透明基板307の小型化、ひいては装置の小型化が可能となる。
また、第1透明基板307における光の屈折を相殺しつつ外光を透過する第2透明基板308(703、803)を備える構成とされるので、すなわち、このような第2透明基板308及び第1透明基板307を用いた投影光学系とすることができるので、投影光学系の自由度を増して小型化を可能にしながら、明るい外界を見ることが可能となる。
さらに、観察者の頭部に装着するための頭部装着手段(左右テンプル708、709や鼻当て部材705、或いは左右フレーム706、707やブリッジ704)を備えることにより、装置の頭部への装着が可能となり、ひいては快適に映像を観察することができる。
第1の実施形態に係る映像表示装置の概略構成図であり、Y方向における該映像表示装置の断面図及び光路を示す図である。 図1に示す映像表示装置のX方向における断面図及び光路を示す図である。 第2の実施形態に係る映像表示装置の概略構成図であり、Y方向における該映像表示装置の断面図及び光路を示す図である。 図3に示す映像表示装置のX方向における断面図及び光路を示す図である。 光学瞳におけるX軸方向のG色の光の光強度分布を示す図である。 光学瞳におけるX軸方向のG色の光の光強度分布を示す図である。 第3の実施形態に係る映像表示装置の概略構成図であり、Y方向における該映像表示装置の断面図及び光路を示す図である。 図7に示す映像表示装置のX方向における断面図及び光路を示す図である。 光学瞳におけるX方向の光強度分布を示すグラフ図である。 図7、8に示すLED光源及び第1照明光学系の一変形例を示す図である。 図7、8に示すLED光源及び第1照明光学系の一変形例を示す図である。 図7、8に示すLED光源及び第1照明光学系の一変形例を示す図である。 LEDの分光強度分布を示すグラフ図である。 ホログラム光学素子の波長と回折効率との関係を示すグラフ図である。 第4の実施形態に係る映像表示装置の概略構成図である。 図15に示す映像表示装置の一変形例を示す図である。 第5の実施形態に係る映像表示装置の概略構成図である。
符号の説明
1、2、3、4、4a、5 映像表示装置
101、201、301、401、501、601、901 LED光源(光源)
101a、101b、201a、201b、301a、301b、401a、401b 、501a、501b、601a、601b、601c、901a、901b LED光源(光源ユニット)
101R1〜101B1、101R2〜101B2、201R1〜201B1、201R2〜201B2、301R1〜301B1、301R2〜301B2、901R1〜901B1、901R2〜901B2 LED(点光源)
102、202、302、402、502、602、902 第1照明光学系(第1の照明光学系)
103、203、303、903 第2照明光学系(第2の照明光学系)
104、204、304、904 拡散板
105、205、305、905 LCD(空間変調器)
106、206、906 投影レンズ(投影光学系)
107、207、309 光学瞳
306、7021、8021 HOE(ホログラム光学素子、投影光学系)
307、702、802 第1透明基板(第1の透明基板)
308、703、803 第2透明基板(第2の透明基板)
701、801 表示筐体
704 ブリッジ(頭部装着手段)
705 鼻当て部材(頭部装着手段)
706 左フレーム(頭部装着手段)
707 右フレーム(頭部装着手段)
708 左テンプル(頭部装着手段)
709 右テンプル(頭部装着手段)
907 スクリーン(投影光学系)
P 光軸

Claims (13)

  1. ピーク波長が異なる複数の点光源を備える少なくとも一対の光源ユニットと、
    前記光源ユニットの光を変調して映像を生成する空間変調器と、
    前記光源ユニットと前記空間変調器との間に配置されて、前記一対の光源ユニットを光学的に近接させるように該光源ユニットの光を空間変調器に導く第1の照明光学系と、
    前記空間変調器で生成された映像を投影する投影光学系とを備えることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記各点光源は、所定色の点光源であり、
    前記一対の光源ユニットは、該各光源ユニットにおける各点光源が前記色毎に前記投影光学系の光軸を含む面に略対称となるように配置されたものであることを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  3. 前記第1の照明光学系は、前記投影光学系の光軸を中心として外側へ向けて広がる断面テーパ形状のプリズムであり、当該広がる角度をθとすると、15度≦θ≦45度の関係を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の映像表示装置。
  4. 前記第1の照明光学系は、前記光源ユニットからの光が前記プリズムの内部で全反射する全反射面を備えることを特徴とする請求項3記載の映像表示装置。
  5. 前記一対の光源ユニットは、前記投影光学系の光軸に対して略垂直方向に複数の点光源が並ぶように並設されており、該並設された光源ユニット間の距離は5mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の映像表示装置。
  6. 前記光源ユニットの近傍に物側焦点が位置するように前記第1の照明光学系と前記空間変調器との間に配置されて、且つ、前記投影光学系の光学瞳と前記光源ユニットとが、前記点光源の並ぶX方向と垂直なY方向において略共役となる第2の照明光学系をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の映像表示装置。
  7. 前記光源ユニットの光を拡散する拡散板をさらに備え、
    前記拡散板は、該拡散板の面内における直交方向に拡散度が異なり、且つ、前記点光源の並ぶX方向に該拡散度が大きいものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の映像表示装置。
  8. 前記投影光学系は、ホログラム光学素子を備え、該ホログラム光学素子は軸非対称な正の光学パワーを有するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の映像表示装置。
  9. 前記ホログラム光学素子は、前記投影光学系の光軸の該ホログラム光学素子に対する入射面が前記Y方向と略平行となるように配置されていることを特徴とする請求項8記載の映像表示装置。
  10. 前記投影光学系は、前記ホログラム光学素子において前記映像と外光とを重ねることが可能に構成されたものであることを特徴とする請求項8又は9記載の映像表示装置。
  11. 前記投影光学系は、前記空間変調器からの映像光を全反射するとともに、外光を透過する第1の透明基板をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の映像表示装置。
  12. 前記投影光学系は、前記第1の透明基板における光の屈折を相殺しつつ外光を透過する第2の透明基板をさらに備えることを特徴とする請求項11記載の映像表示装置。
  13. ユーザの頭部に装着するための頭部装着手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の映像表示装置。
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