JP2008286485A - 収納庫及び物品輸送システム - Google Patents

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Ryusuke Inoue
龍介 井上
Naohisa Yamaguchi
直久 山口
Tomohiro Yokota
友宏 横田
Junichi Matsuzawa
潤一 松澤
Hiroo Minatoya
裕夫 湊谷
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Abstract

【課題】 庫内の収納スペースを広く確保しながら収納された物品への結露の落下を防止する。
【解決手段】 収納庫本体1の内側面1c沿いに、熱交換器2として多数の細管2aが相互に接近して配置された面状体2bを配設し、これら多数の細管2aに流入した熱媒体の輻射熱を利用して庫内を冷却又は加熱することにより、収納庫本体1の内側面1aに沿って薄く広く配置された細管2aからの輻射熱で、庫内が熱効率良く冷却又は加熱されると共に、これら細管2aの表面に結露が発生しても内側面1aに沿って床面1eへ流れ落ちる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、保冷や保温が必要な物品を収容する輸送コンテナなどとして用いられる収納庫及びそれを使用した物品輸送システムに関する。
詳しくは、収納庫本体と、庫内を熱媒体により冷却又は加熱する熱交換器と、この熱交換器から庫外の熱源機に亘り熱媒体を流動させる着脱自在な接続手段とを備えた可動式の収納庫及び物品輸送システムに関する。
従来、この種の収納庫及び物品輸送システムとして、蓄冷器が蓄冷剤に熱交換可能に接触する熱媒体流通管を有し、保冷庫本体内の仕切板の下方に配置され、この蓄冷器を冷却する場合は、上記熱媒体流通管に冷却装置の熱媒体流通管を接続して、ブライン等の熱媒体を循環させることにより、冷却装置で冷却された熱媒体が蓄冷器を流通して蓄冷が行われ、保冷庫内の上部に設けた送風機の作動で、庫内の空気が仕切板と庫内底面との間に吸入し、蓄冷器によって冷却した後、仕切板と庫内背面との間を通り上部から庫内に吹出して庫内が冷却され、また保冷庫を運搬する場合には、冷却装置の熱媒体流通管を保冷庫の熱媒体流入口及び流出口から切り離すものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、断熱性の保冷庫本体と、保冷庫本体内の上部に設けられた仕切板上に載置された蓄冷器とを備え、この蓄冷器によって冷却された空気が仕切板の各通気孔を介して下方に流通し、この冷気によって庫内が冷却され、また蓄冷器内の蓄冷剤(氷水スラリー)を、蓄冷剤入替装置が保冷庫本体の流入口及び流出口に接続されて、予め蓄冷された外部の蓄冷剤と入れ替えることにより、庫内を速やかに使用可能な状態にするものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−132441号公報(第2−3頁、図2−5) 特開2001−66028号公報(第3−4頁、図3−8)
しかし乍ら、このような従来の収納庫及び物品輸送システムでは、特許文献1の場合、床下に蓄冷器の配置スペースと、天井近くに送風機の配置スペースと、庫内の背面に通気路の配置スペースが必要になるため、それらの分だけ庫内の収納スペースが狭くなるだけでなく、送風機の重さ分だけ総重量が増大して、輸送に不利になるという問題があった。
更に、送風機などの可動部が配備されるため、収納庫の輸送中に可動部が故障するなどトラブルが多く、信頼性に劣るという問題もあった。
また、特許文献2の場合には、天井に蓄冷器の配置スペースが必要になるため、その分だけ庫内の収納スペースが狭くなると共に、蓄冷器に結露が発生すると、仕切板の各通気孔を通って庫内に収納された物品に落下し、この物品が濡れることで販売できなくなる可能性があるという問題があった。
本発明のうち第一の発明は、庫内の収納スペースを広く確保しながら収納された物品への結露の落下を防止することを目的としたものである。
第二の発明は、第一の発明の目的に加えて、庫内の洗浄を容易にしながら長期に亘り使用可能でしかも軽量化を図ることを目的としたものである。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の目的に加えて、物品の出し入れに伴う面状体の破損を防止することを目的としたものである。
第四の発明は、第一の発明、第二の発明または第三の発明の目的に加えて、庫内に収納された物品への結露の落下を防止しながら天井面からも冷気又は熱気を輻射して冷却能力又は加熱能力を向上させることを目的としたものである。
第五の発明は、発信地及び店舗にて収納された物品に適した庫内温度に維持することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち第一の発明は、収納庫本体の内側面沿いに、熱交換器として多数の細管が相互に接近配置された面状体を配設し、これら多数の細管に流入した熱媒体の輻射熱を利用して庫内を冷却又は加熱したことを特徴とするものである。
第二の発明は、第一の発明の構成に、前記熱交換器の細管を非金属材料で形成した構成を加えたことを特徴とする。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の構成に、前記熱交換器の面状体を覆う保護カバーを設けた構成を加えたことを特徴とする。
第四の発明は、第一の発明、第二の発明または第三の発明の構成に、前記収納庫本体の天井面に沿って、熱交換器の面状体を湾曲又は傾斜させ、その下側端部を収納庫本体の内側面に接近又は接触して配設した構成を加えたことを特徴とする。
第五の発明は、請求項1、2、3または4記載の収納庫と、輸送経路の発信地と店舗に配置された熱源機とを備え、これら発信地及び店舗で熱源機と収納庫の接続手段を接続し、該熱源機で冷却又は加熱された熱媒体を熱交換器の細管に流入させたことを特徴とするものである。
本発明のうち第一の発明は、収納庫本体の内側面沿いに、熱交換器として多数の細管が相互に接近配置された面状体を配設し、これら多数の細管に流入した熱媒体の輻射熱を利用して庫内を冷却又は加熱することにより、収納庫本体の内側面に沿って薄く広く配置された細管からの輻射熱で、庫内が熱効率良く冷却又は加熱されると共に、これら細管の表面に結露が発生しても内側面に沿って床面へ流れ落ちる。
従って、庫内の収納スペースを広く確保しながら収納された物品への結露の落下を防止することができる。
その結果、床下に蓄冷器の配置スペースと、天井近くに送風機の配置スペースと、庫内の背面に通気路の配置スペースが必要になる従来のものに比べ、簡単な構造でありながら軽量化が図れて、輸送効率を著しく向上できる。
更に、蓄冷器に結露が発生すると庫内に収納された物品に落下して濡らす虞のある従来のものに比べ、庫内に収納された物品を蓋などで覆わなくても結露で物品が濡れる心配がないため、物品の商品価値を高く維持できると共に、それにより庫内への物品の出し入れが容易になるため、作業者の手間が省けて使用勝手が良い。
第二の発明は、第一の発明の効果に加えて、熱交換器の細管を非金属材料で形成することにより、庫内を水洗浄しても細管の表面に錆が発生せず、細管が多数配置しても面状体全体の重量が著しく増大しない。
従って、庫内の洗浄を容易にしながら長期に亘り使用可能でしかも軽量化を図ることができる。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の効果に加えて、熱交換器の面状体を覆う保護カバーを設けることにより、庫内への物品の出し入れ時に物品が保護カバーに接触するだけで面状体の細管に直接触れることがない。
従って、物品の出し入れに伴う面状体の破損を防止することができる。
第四の発明は、第一の発明、第二の発明または第三の発明の効果に加えて、収納庫本体の天井面に沿って、熱交換器の面状体を湾曲又は傾斜させ、その下側端部を収納庫本体の内側面に接近又は接触して配設することにより、湾曲又は傾斜した面状体に発生した結露などが、その下側端部から内側面へ導かれて落ちる。
従って、庫内に収納された物品への結露の落下を防止しながら天井面からも冷気又は熱気を輻射して冷却能力又は加熱能力を向上させることができる。
第五の発明は、収納庫と、輸送経路の発信地と店舗に配置された熱源機とを備え、これら発信地及び店舗で熱源機と収納庫とを接続手段で接続し、該熱源機で冷却又は加熱された熱媒体を熱交換器の細管に流入させることにより、収納庫の庫内が熱交換器で冷却又は加熱される。
従って、発信地及び店舗にて収納された物品に適した庫内温度に維持することができる。
その結果、店舗において輸送された収納庫を冷蔵庫又は保温庫として利用でき、それにより既設の冷蔵庫又は保温庫を減少させることができ、店舗のバックヤードなどを冷蔵庫又は保温庫の置場として有効に活用できる。
本発明の収納庫A及び物品輸送システムの実施形態は、図1〜図7に示す如く、トラックなどの輸送機器で搬送可能な収納庫本体1と、その庫内を熱媒体(図示せず)により冷却又は加熱する熱交換器2と、この熱交換器2から庫外の熱源機Bに亘り熱媒体を流動させる着脱自在な接続手段3とからなり、これら収納庫本体1と熱源機Bは互いに別体に構成されている。
上記収納庫本体1は、図1〜図2に示す如く、例えば耐食性や熱反射率などに優れた内面材と外面材の間に断熱材を注入発泡させた断熱性のパネルで密封状に構成され、その前面に相当する一側面には開閉扉1aを取り付け、下部には移動用のキャスター1bを取り付けている。
この収納庫本体1の内側面1cには、上記熱交換器2として、多数の細管2aが相互に接近して配置された面状体2bを夫々配設し、これら多数の細管2aに流入した熱媒体の輻射熱を利用することにより、庫内を冷却又は加熱している。
この内側面1cとは、前面の開閉扉1aを除く左右側面や後面であり、少なくとも左右側面の内側か又は内部に該面状体2bを設けて、これらの面を構成するパネルの略全面に亘って多数の細管2aを配列している。
更に、必要に応じてそれに加え、後面や天井面1dや開閉扉1a又は切り板を介して床面1eの下に沿って面状体2bを設けるか、又はこれら面状体2bを着脱自在に取り付けて、設定される庫内温度に応じて面状体2bの数を増減させることも可能である。
特に、この面状体2bをパネルや開閉扉1aの内側に設ける場合には、図5に示す如く、該面状体2bを覆う保護カバー4を設けることが好ましい。
また、これら細管2aは、その全体を例えば合成樹脂などの非金属材料で形成するか、又は金属などで形成された芯管の表面のみを合成樹脂などの非金属材料により被覆することで構成され、該細管2aの内部には、上記熱媒体として例えば不凍液やブラインなどの冷却用液体又は加熱用液体を収容している。
上記熱媒体としては、このような冷却用液体又は加熱用液体に代えて冷却用気体又は加熱用気体を収容するようにすることも可能である。
これら細管2aの端部には、後述する熱源機Bと連結するための接続手段3として熱媒体の流入口及び流出口が設けられ、これら熱媒体の流入口及び流出口は、例えば自動閉鎖バルブ内蔵の接続器具からなり、収納庫本体1の庫外へ向けて配置している。
そして、この熱源機Bは、図3に示す如く、輸送経路の発信地や店舗などの停留場所に設置され、このように設置された熱源機Bと、輸送経路の発信地や店舗などの停留場所の間に亘って輸送される複数の収納庫Aとで物品輸送システムが構成される。
このような熱源機Bの内部には、上記熱媒体を収容するタンク(図示せず)と、このタンク内の熱媒体を設定温度に冷却又は加熱するための回路(図示せず)と、タンク内の熱媒体を圧送するポンプ(図示せず)が設けられ、その機体B1の表面には、該タンクに通じる熱媒体流出口及び熱媒体流入口B2が夫々開設される。
これら熱媒体流出口及び熱媒体流入口B2は、上記収納庫Aの接続手段3と同様に、自動開閉バルブ内蔵の接続器具からなり、2本の接続ホースCを介して上記接続手段3の流入口及び流出口と着脱自在に接続されるようになっている。
即ち、収納庫Aの接続手段3の流入口には、接続ホースCを介して熱源機Bの熱媒体流出口B2が接続されると共に、該接続手段3の流出口には、接続ホースCを介して熱源機Bの熱媒体流入口B2が接続され、夫々の接続により、これら流入口及び流出口と熱媒体流出口及び熱媒体流入口B2の内部バルブを開放して熱媒体が流通可能になり、夫々の接続を互いに切り離すことにより、各内部バルブを閉鎖して夫々の開口部が密閉されるようになっている。
これら熱源機Bと収納庫Aとの関係は、1台の熱源機Bに対して1台の収納庫Aを接続させるだけでなく、1台の熱源機Bに対して複数台の収納庫Aを接続させる場合には、図3に示す如く、該熱源機Bに接続された各接続ホースCを専用ヘッダーDなどで分岐すれば、1台の熱源機Bに対して複数台の収納庫Aを接続することができる。
更に、上記熱源機Bに温度調節器(図示せず)を直接設置するか、又は該熱源機Bと別個に設置して、該温度調節器(図示せず)により、各収納庫Aの必要な庫内温度に対応して熱媒体を流通させ、各収納庫Aの庫内温度を管理可能にすることが好ましい。
また、これら熱源機Bと収納庫Aとで構成される物品輸送システムの具体例としては、図4に示す如く、食品加工センターや食品工場などの発信地Eで熱源機Bと収納庫Aを接続して、その多数の細管2aからなる輻射型の熱交換器2により庫内を冷却又は加熱する。
この収納庫Aの庫内に物品が収容された後、熱源機Bとの接続を外して、収納庫Aのみを例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアーなどの小売店、レストラン、給食センター、ホテル・旅館、セントラルキッチンなどの店舗Fへトラックなどの輸送機器Gで、庫内温度を維持しながら輸送する。
これら店舗Fでは、そこに設置された熱源機Bと、この輸送された収納庫Aとを接続して、そのまま店舗用の冷却庫又は加熱庫として利用し、これら収納庫Aの庫内に収容保管された物品がなくなれば、次に輸送された収納庫Aと入れ替えて発信地Eに返却する。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1〜図3に示す如く、前記収納庫本体1の前面に1枚の開閉扉1aを設け、この開閉扉1a及び内側面1cの面積が天井面1dや床面1eの面積より広い縦長の収納庫Aであり、この内側面1cのうち左右側面の内側のみに、前記熱交換器2である多数の細管2aを相互に接近して配置し面状体2bが夫々配設される場合を示すものである。
上記細管2aからなる面状体2bの具体例としては、断面積の大きな一対のメインパイプ2c,2dと、合成樹脂からなる断面積の小さな複数の熱交換パイプ2aとを備え、これら一対のメインパイプ2c,2d間に熱交換パイプ2aの両端を接続して、一方のメインパイプ2cに供給した熱媒体を、各熱交換パイプ2aを介して他方のメインパイプ2d側に流通させて、該熱媒体の輻射熱により庫内の冷却又は加熱を行うパイプユニットを使用している。
図示例では、このパイプユニットが、合成樹脂からなる供給側メインパイプ2cと戻り側メインパイプ2dとの間に、合成樹脂からなる同じ長さの熱交換パイプ2aを夫々熱溶着して一体化し、これら熱交換パイプ2aを略U字型状に折り返して、該供給側メインパイプ2cと戻り側メインパイプ2dとを同軸上に連結すると共に、その境界部を仕切っている。
各熱交換パイプ2aには、それらが互いに平行となるようにリテーナ2eを一体的に取り付けている。
このパイプユニットの取り付け例としては、各熱交換パイプ2aに取り付けられたリテーナ2eを利用して、収納庫本体1を構成するパネルにビス止めなどの固定手段で固定すれば、容易な作業で該パイプユニットを取り付け固定できる。
更に、上記供給側メインパイプ2cの端部には熱媒体の流入口が設けられ、上記戻り側メインパイプ2dの端部には熱媒体の排出口が設けられ、これら熱媒体の供給口及び排出口には、連絡管2fが夫々接続され、その先端には、前記接続手段3として庫側継手3aが、収納庫本体1の背面又は側面を貫通して庫外へ向けて配置される。
また、前記熱源機Bの熱媒体流出口及び熱媒体流入口B2に夫々接続された接続ホースCの先端には、前記接続手段3の庫側継手3aと着脱自在に連結可能なホース側継手3bを設けている。
次に、斯かる収納庫Aの使用方法及びそれを使用した物品輸送システムの作用効果について説明する。
先ず、輸送経路の発信地Eにおいて収納庫Aの庫内に物品を入れ、そこに設置されている熱源機Bと接続して、その多数の細管2aからなる輻射型の熱交換器2にて庫内を設定温度に冷却又は加熱する。
トラックなどの輸送機器Gによる輸送時は、収納庫Aと熱源機Bを外し、収納庫Aのみを輸送する。
それにより、諭送時は収納庫Aに送風機などの可動部が無いので輸送条件が過酷であっても故障することはない。
店舗Fに配送された収納庫Aは、各店舗のバックヤードなどに置かれ、そこに設置されている熱源機Bと接続し、庫内温度を制御する温度調節器で、該熱源機Bからの熱媒体の流量を調節することにより、その庫内が適宜温度で冷却又は加熱される。
それにより、物品の収納量に合わせて庫内温度を設定でき、物品の販売状況に応じて柔軟的に対処できる。
また、前記熱交換器2として合成樹脂からなるパイプユニットを使用したので、庫内を水洗浄しても細管2aの表面に錆が発生せず、庫内に収納される物品が食品であっても悪影響を及ぼすことがなく、細管2aを多数配置しても面状体2b全体の重量が著しく増大しない。
この実施例2は、図5に示す如く、前記収納庫本体1の内側面1cの内側に設けられた面状体2bを覆うように保護カバー4を設けた構成が、前記図1〜図3に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図3に示した実施例1と同じものである。
この保護カバー4には、多数の通気孔4aを開穿して、多数の細管2aに流入した熱媒体の輻射熱が通過し易くなるようにしている。
従って、図5に示す実施例2は、上述した実施例1の作用効果に加えて、庫内への物品の出し入れ時に物品が保護カバー4に接触するだけで面状体2bの細管2aに直接触れることがなく、それにより物品の出し入れに伴う面状体の破損を防止できるという利点がある。
この実施例3は、図6(a)〜(c)に示す如く、前記収納庫本体1の天井面1dの内側に沿って前記熱交換器2である多数の細管2aが相互に接近して配置された面状体2bを湾曲させるか又は傾斜させ、少なくともその下側端部を内側面1cに接近又は接触するように配置した構成が、前記図1〜図3に示した実施例1又は図5に示した実施例2とは異なり、それ以外の構成は図1〜図3に示した実施例1又は図5に示した実施例2と同じものである。
図示例の場合には、天井面1dの内側に沿って面状体2bをアーチ状に湾曲させて、その両端の供給側メインパイプ2cと戻り側メインパイプ2dを内側面1cの左右側面に接近させて配置している。
従って、図6に示す実施例3は、上述した実施例1又は実施例2の作用効果に加えて、湾曲又は傾斜した面状体2bに発生した結露などが、その下側端部から内側面1cへ導かれて落ちるため、庫内に収納された物品への結露の落下を防止しながら天井面1dからも冷気又は熱気を輻射して冷却能力又は加熱能力を向上できるという利点がある。
この実施例4は、図7に示す如く、前記収納庫本体1の庫内に収容された気体中の物品を冷却又は加熱するのではなく、庫内に収容された液体5中の物品6を冷却又は加熱する構成が、前記図1〜図3に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図3に示した実施例1と同じものである。
例えばスタジアムなどにおいて、例えば容器入り飲料水などの物品6を販売する時に、冷水などで冷却しながら販売することが行われているものの、時間の経過と共に物品6の冷却能力が落ちてしまうという問題があった。
そこで、本実施例では庫内に上述した多数の細管2aからなる輻射型の熱交換器2が設置された収納庫Aを用意することにより、収容された液体5の冷却能力又は加熱能力の低下を一定時間延ばして顧客の好みに合った温度の物品6を提供できる。
図示例では、断熱性材料からなる収納庫本体1の庫内に熱交換器2の面状体2bを設置し、販売時には庫内に冷水5を満たしその中に容器入り飲料水6を入れると共に、各細管2aへ前記熱源機Bから熱媒体として例えば−10度の不凍液を供給して冷却している。
従って、図7に示す実施例4は、販売時に収納庫Aと熱源機Bを切り離し、収納庫Aだけを持ち運べば良い。
また、収納庫Aと熱源機Bは、着脱自在な接続手段3によって簡単に着脱可能であるため、機会に応じて継続して冷却すれば、庫内の液体5の温度を長く低温に保つことが可能となる。
なお、物品6として容器入り飲料水を低温に冷却する例を記載したが、これとは逆に温かく保温するか、又は容器入り飲料水以外の物品6を冷却又は加熱することも可能である。
尚、前示実施例では、収納庫本体1の前面に1枚の開閉扉1aを設け、この開閉扉1a及び内側面1cが天井面1dや床面1eの面積より遙かに広い縦長の収納庫Aである場合を示したが、これに限定されず、それ以外の収納庫本体1の前面に複数枚の開閉扉1aを設けたものや、収納庫本体1の上面に開閉扉1aを設けたものや、横長の収納庫Aなどであっても良い。
これらの場合にも前示した実施例と同様な作用効果が得られる。
本発明の収納庫の一実施例を示し、(a)が斜視図であり、(b)が縦断側面図である。 接続手段の部分拡大図である。 収納庫と熱源機との接続例を示す縮小斜視図である。 本発明の物品輸送システムの一実施例を示す説明図である。 本発明の収納庫の他の実施例を示す縦断側面図である。 本発明の収納庫の他の実施例を示し、(a)が縦断正面図であり、(b)が部分拡大縦断正面図であり、(c)が部分拡大縦断側面図である。 本発明の収納庫の他の実施例を示す説明図である。
符号の説明
A 収納庫 B 熱源機
B1 機体 B2 熱媒体流出口、熱媒体流入口
C 接続ホース D 専用ヘッダー
E 発信地 F 店舗
1 収納庫本体 1a 開閉扉
1b キャスター 1c 内側面
1d 天井面 1e 床面
2 熱交換器 2a 細管、熱交換パイプ
2b 面状体 2c 供給側メインパイプ
2d 戻り側メインパイプ 2e リテーナ
2f 連絡管 3 接続手段
3a 庫側継手 3b ホース側継手
4 保護カバー 4a 通気孔
5 液体 6 物品

Claims (5)

  1. 収納庫本体(1)と、庫内を熱媒体により冷却又は加熱する熱交換器(2)と、この熱交換器(2)から庫外の熱源機(B)に亘り熱媒体を流動させる着脱自在な接続手段(3)とを備えた収納庫において、
    前記収納庫本体(1)の内側面(1c)沿いに、熱交換器(2)として多数の細管(2a)が相互に接近配置された面状体(2b)を配設し、これら多数の細管(2a)に流入した熱媒体の輻射熱を利用して庫内を冷却又は加熱したことを特徴とする収納庫。
  2. 前記熱交換器(2)の細管(2a)を非金属材料で形成した請求項1記載の収納庫。
  3. 前記熱交換器(2)の面状体(2b)を覆う保護カバー(4)を設けた請求項1または2記載の収納庫。
  4. 前記収納庫本体(1)の天井面(1d)に沿って、熱交換器(2)の面状体(2b)を湾曲又は傾斜させ、その下側端部を収納庫本体(1)の内側面(1c)に接近又は接触して配設した請求項1、2または3記載の収納庫。
  5. 請求項1、2、3または4記載の収納庫(A)と、輸送経路の発信地と店舗に配置された熱源機(B)とを備え、これら発信地及び店舗で熱源機(B)と収納庫(A)の接続手段(3)を接続し、該熱源機(B)で冷却又は加熱された熱媒体を熱交換器(2)の細管(2a)に流入させた物品輸送システム。
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