JP2008286033A - 燃料供給制御装置および燃料供給制御方法 - Google Patents

燃料供給制御装置および燃料供給制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、バイオ燃料を含む燃料を内燃機関に供給する場合に、バイオ燃料の酸化劣化を防止することが可能な燃料供給制御装置および燃料供給制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る燃料供給制御装置を適用した内燃機関システム1では、バイオ燃料濃度センサ13で燃料中のバイオ燃料濃度Cbioを検出し、ECU2は、バイオ燃料濃度Cbioが閾値C0より高い場合には、燃料タンク11内に窒素ボンベ41から窒素リッチ空気を供給して、燃料タンク11内の酸素濃度を低下させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料供給制御装置および燃料供給制御方法に関し、詳細には、バイオ燃料を含む燃料を内燃機関に供給する場合に、バイオ燃料の酸化劣化を防止することが可能な燃料供給制御装置および燃料供給制御方法に関する。
近年、サトウキビ、とうもろこし、小麦、パーム椰子、菜種、ひまわり種、ココナッツ、大豆等の植物資源からなるバイオマス原料は、過去の石油危機時代を背景にして、代替燃料としての利用が期待されている。また、再生可能なエネルギーであるバイオマス燃料(以下、バイオ燃料という)は、二酸化炭素(CO2)の発生量を抑制する効果があるうえ、廃棄物としてのバイオマスを有効利用できることから、地球温暖化対策の一つとして注目されている。特に、自動車産業においては、バイオ燃料は石油燃料の代替として期待されている。
例えば、特許文献1では、エタノールを含有するバイオ燃料を改質して水素を含有する改質ガスを生成し、この改質ガスを燃料として利用するとともに、このバイオ燃料を、排出ガス中のNOx浄化剤として利用する技術が開示されている。
一般的に、バイオ燃料は、空気中の酸素によって酸化され易く、燃料タンク内の酸素で酸化されて、酸化劣化するという問題がある。特に、パーム椰子、菜種、ひまわり種、ココナッツ、大豆等を原料とする脂肪酸メチルエステル(FAME)などのバイオ燃料は、酸化が起こると脂肪酸を生成し、燃料供給系統の金属腐食や目詰まりを引き起こす等の問題がある。例えば、バイオ燃料混合軽油を使用した場合に、そのバイオ燃料濃度が高い場合には、酸化劣化し易くなるため、ディーゼル車両の燃料供給系部品の金属、ゴム材をアタックしてデポジットの要因になる物質を生成し易くなり、精密加工を施したインジェクタや燃料フィルタ等を閉塞し、車両性能・運転性・排気性能等を低下させるという問題がある。
他方、軽油を燃料とする車載用ディーゼルエンジン等の内燃機関では、CO、HC、NOx等に加え、排気ガス中に含まれる煤や,SOF(Solbule Organic Fraction)等の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を浄化もしくは除去することを要求されている。この内燃機関の排気浄化装置として、排気ガス中に含まれる煤や,SOF(Solbule Organic Fraction)等の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集するPMフィルタを排気系に設けたものが知られている。
バイオ燃料混合軽油は、通常の軽油に比べて高沸点成分が多く、未燃HCは高沸点(高分子)成分が多くなり、PM中のSOFも通常の軽油の場合と比べて増加する。このため、PM捕集のバインダーとなるSOFによって煤成分の捕集が増加してデポジットが生成され、PMフィルタが閉塞し易くなり、その前端面が詰まり易くなるという問題がある。
特開2006−144736号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、バイオ燃料を含む燃料を内燃機関に供給する場合に、バイオ燃料の酸化劣化を防止することが可能な燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、バイオ燃料を使用した場合に、排気系のPMフィルタの目詰まりを防止することが可能な燃料供給制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、燃料タンク内に貯留される燃料を内燃機関に供給する燃料供給制御装置において、前記燃料中のバイオ燃料濃度を検出するバイオ燃料濃度検出手段と、前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記燃料タンク内の酸素濃度を低下させる酸素濃度低下手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、吸入空気から窒素リッチ空気を分離して蓄圧する窒素リッチ空気蓄圧手段を備え、前記酸素濃度低下手段は、前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記燃料タンク内に前記窒素リッチ空気蓄圧手段に蓄圧された窒素リッチ空気を供給することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記内燃機関の排気系に配設されたPMフィルタと、吸入空気から酸素リッチ空気を分離して蓄圧する酸素リッチ空気蓄圧手段と、前記内燃機関の排気系に配設されたPMフィルタと、前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記PMフィルタに対して、前記酸素リッチ空気蓄圧手段に蓄圧された酸素リッチ空気をその上流側から噴射する酸素噴射手段と、を備えることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記燃料は、バイオ燃料混合軽油であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、燃料タンク内に貯留される燃料を内燃機関に供給する燃料供給制御方法において、前記燃料中のバイオ燃料濃度を検出するバイオ燃料濃度検出工程と、前記バイオ燃料濃度検出工程で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記燃料タンク内の酸素濃度を低下させる酸素濃度低下工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、燃料タンク内に貯留される燃料を内燃機関に供給する燃料供給制御装置において、前記燃料中のバイオ燃料濃度を検出するバイオ燃料濃度検出手段と、前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記燃料タンク内の酸素濃度を低下させる酸素濃度低下手段を備えているので、バイオ燃料を含む燃料を内燃機関に供給する場合に、バイオ燃料の酸化劣化を防止することが可能な燃料供給制御装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、前記内燃機関の排気系に配設されたPMフィルタと、吸入空気から酸素リッチ空気を分離して蓄圧する酸素リッチ空気蓄圧手段と、前記内燃機関の排気系に配設されたPMフィルタと、前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記PMフィルタに対して、前記酸素リッチ空気蓄圧手段に蓄圧された酸素リッチ空気をその上流側から噴射する酸素噴射手段と、を備えているので、バイオ燃料を使用した場合に、排気系のPMフィルタの目詰まりを防止することが可能となる。
以下に、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例1に係る燃料供給制御装置を適用した内燃機関システムの概略構成を示している。この内燃機関システム1は、コモンレール方式の燃料噴射装置およびターボチャージャ5を備えるディーゼル内燃機関システムとなっており、車両に走行用動力源として搭載されるものである。この内燃機関システム1は、図1に示すように、ECU2、燃料供給系10、燃焼室20、吸気系30、および排気系50等を主要部として構成されている。
燃料供給系10は、燃料タンク11、メイン燃料通路P0、メイン燃料通路P0を通過する燃料3の不純物を除去する燃料フィルタ12、バイオ燃料濃度センサ13、サプライポンプ14、コモンレール15、燃料噴射弁16、還元剤添加弁17、機関燃料通路P1、および添加燃料通路P2等を備えて構成されている。
燃料タンク11は、燃料3を貯留するためのものである。燃料3は、例えば、バイオ燃料混合軽油である。燃料タンク11には、燃料タンク11から汲み上げた燃料3をメイン燃料通路P0に供給する燃料ポンプ11a、燃料タンク11内の圧力を検出する圧力センサ11b、窒素供給用通路P6に接続されている電磁弁11c、および燃料タンク11内を減圧するためのリリーフ弁11dが設けられている。この燃料タンク11内には、燃料中のバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、窒素ボンベ41から窒素供給用通路P6を介して窒素リッチ空気が供給される。
バイオ燃料濃度センサ13は、バイオ燃料濃度検出手段として機能し、メイン燃料通路P0に供給される燃料3のバイオ燃料濃度を検出して、検出結果をECU2に出力する。バイオ燃料濃度センサ13は、例えば、光の反射率や屈折率を測定して燃料のバイオ燃料濃度を検出することができる。サプライポンプ14は、燃料ポンプ11aにより燃料タンク11からメイン燃料通路P0に供給される燃料3を、高圧にして機関燃料通路P1を経てコモンレール15に供給する。コモンレール15は、サプライポンプ14から供給された高圧燃料を所定圧力に蓄圧し、各燃料噴射弁16に分配する。電磁弁である燃料噴射弁16は、燃焼室20内に燃料3を噴射供給する。
また、サプライポンプ14は、メイン燃料通路P0に供給される燃料3の一部を添加燃料通路P2を介して還元剤添加弁17に供給する。電磁弁である還元剤添加弁17は、還元剤として機能する燃料3を、適宜量、適宜タイミングで排気系50のNOx触媒コンバータ(NSR)51の上流に添加供給する。
吸気系30は、各燃焼室20内に供給される吸入空気の通路を形成するものである。吸気系30を構成する吸気通路P3には、その最上流部に配設されたエアクリーナー31から下流側に向けて順に、吸気量を検出するエアーフローセンサ32、ターボチャージャ5のコンプレッサ5a、吸入空気を冷却するインタークーラ33、吸気量調節用の吸気絞り弁34が配設されている。
また、吸気通路P3は、酸素/窒素蓄圧用通路P4に接続されており、この酸素/窒素蓄圧用通路P4には、吸気通路P3と酸素/窒素蓄圧用通路P4との遮断/接続を行うための吸気開閉弁36と、酸素/窒素蓄圧用通路P4の吸入空気を酸素リッチ空気と窒素リッチ空気に分離する酸素/窒素分離装置37とが配設されている。酸素/窒素分離装置37は、公知の装置を使用することができ、例えば、酸素富化膜を利用した構成となっている。
酸素/窒素蓄圧用通路P4は、酸素/窒素分離装置37の下流側が酸素蓄圧用通路P4aと、窒素蓄圧用通路P4bに分岐している。酸素蓄圧用通路P4aには、圧送ポンプ38、酸素ボンベ40が配設されている。酸素ボンベ40には、酸素蓄圧用通路P4aに接続された電磁弁40aと、酸素ボンベ40内の圧力を検出する圧力センサ40bとが設けられている。また、窒素蓄圧用通路P4bには、圧送ポンプ39と、窒素ボンベ41が配設されている。窒素ボンベ41には、窒素蓄圧用通路P4bおよび窒素供給用通路P6に接続された電磁弁41aと、窒素ボンベ41内の圧力を検出する圧力センサ41bとが設けられている。
エアクリーナー31からの吸入空気は、吸気通路P3および酸素/窒素蓄圧用通路P4を通り、酸素/窒素分離装置37で酸素と窒素に分離された後、酸素蓄圧用通路P4a、窒素蓄圧用通路P4bを通り、酸素ボンベ40、窒素ボンベ41にそれぞれ蓄圧される。
酸素/窒素分離装置37および酸素ボンベ40は、酸素リッチ空気蓄圧手段として機能し、また、酸素/窒素分離装置37および窒素ボンベ41は、窒素リッチ空気蓄圧手段として機能する。
排気系50は、各燃焼室20から排出される排気ガスの通路を形成するものである。排気系50を構成する排気通路P5には、上流側から順に、上記ターボチャージャ5の排気タービン5b、NOx触媒コンバータ(NSR:NOx Storage Reduction Catalyst)51、PMフィルタ(DPNF:Diesel Particulate NOx Redudction Filter)52、排気中の酸素濃度を検出する空燃比センサ53、酸化触媒コンバータ54が配設されている。
NOx触媒コンバータ(NSR)51には、吸蔵還元型のNOx触媒が担持されている。このNOx触媒は、排気の酸素濃度が高いときに排気中のNOxを吸蔵し、排気の酸素濃度が低いときにその吸蔵したNOxを放出する。またNOx触媒は、上記NOx放出時に、還元剤となる未燃燃料成分がその周囲に十分存在していれば、その放出されたNOxを還元して浄化する。
PMフィルタ(DPNF)52は、多孔質材料によって形成されており、排気中の煤を主成分とする微粒子(PM)が捕集されるようになっている。このPMフィルタ(DPNF)52にも、上記NOx触媒コンバータ51と同様に、吸蔵還元型のNOx触媒が担持されており、排気中のNOxの浄化が行われるようになっている。
酸化触媒コンバータ54には、酸化触媒が担持されている。この酸化触媒は、排気中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)を酸化して浄化する。
また、内燃機関システム1には、吸気系30と排気系50をバイパスし、排気の一部を吸気系30に戻すEGR通路P7が設けられている。EGR通路P7には、排気を冷却するためのEGRクーラ61と、排気流量を調整するEGR弁62とが設けられている。
ECU2は、内燃機関システム1の各種制御を実行する。ECU2は、機関制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要な制御プログラムやデータ等が記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。
ECU2の入力ポートには、上述した各センサに加え、機関回転速度を検出するNEセンサ(不図示)やアクセル操作量を検出するアクセルセンサ(不図示)、吸気絞り弁34の開度を検出する絞り弁センサ(不図示)等が接続されている。またECU2の出力ポートには、吸気絞り弁34、EGR弁62、燃料噴射弁16、還元剤添加弁17、圧送ポンプ38,39、燃料ポンプ11a、リリーフ弁11d、電磁弁11c、40a、41a等の駆動回路が接続されている。ECU2は、CPUでROMに格納された制御プログラムを実行することにより、後述するバイオ燃料劣化防止処理を実行する。
ECU2は、上記各センサから入力される検出信号より把握される機関運転状態に応じて、上記出力ポートに接続された各機器類の駆動回路に指令信号を出力する。このようにして、ECU2は、上記吸気絞り弁34の開度制御、上記EGR弁62の開度制御に基づくEGR制御、上記燃料噴射弁16からの燃料噴射量、燃料噴射時期、及び燃料噴射圧の制御、PM再生等の各種制御を実行する。また、ECU2は、CPUでROMに格納された制御プログラムを実行することにより、後述するバイオ燃料劣化防止処理を実行し、バイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、燃料タンク11内の酸素濃度を低下させる酸素濃度低下手段として機能する。
図2は、上記構成の内燃機関システム1のECU2により実行されるバイオ燃料劣化防止処理を説明するためのフローチャートである。ECU2は、IGがONされている間に、所定周期でバイオ燃料劣化防止処理を実行する。図2において、まず、ECU2は、各種センサからの検出信号(バイオ燃料濃度センサ13から入力されるバイオ燃料濃度Cbio、圧力センサ41bから入力される窒素ボンベ圧Pn2、圧力センサ11bから入力される燃料タンク内圧Ptank等)を入力する(ステップS1)。
ECU2は、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0であるか否かを判断し(ステップS2)、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0である場合には(ステップS2の「Yes」)、窒素ボンベ圧Pn2>P0であるか否かを判断する(ステップS3)。
ECU2は、窒素ボンベ圧Pn2>P0でない場合には(ステップS3の「No」)、吸気開閉弁36を開弁し、圧送ポンプ38,39をONする(ステップS12)。これにより、空気が吸気通路P3から酸素/窒素蓄圧用通路P4に吸入され、酸素/窒素分離装置37で酸素リッチ空気と窒素リッチ空気に分離された後、酸素蓄圧用通路P4aおよび窒素蓄圧用通路P4bを介して酸素ボンベ40と窒素ボンベ41にそれぞれ蓄圧される。
ECU2は、窒素ボンベ圧Pn2>閾値P0である場合には(ステップS3の「Yes」)、圧送ポンプ38、39をOFFとし、吸気開閉弁36を閉弁し、窒素ボンベ41の電磁弁41aおよび燃料タンク11の電磁弁11cを開弁する(ステップS4)。これにより、窒素ボンベ41の窒素リッチ空気が、窒素供給用通路P6を介して、燃料タンク11に供給され、燃料タンク11内の酸素濃度を低下させる。
ECU2は、圧力センサ11bから燃料タンク内圧Ptankを入力し(ステップS5)、燃料タンク内圧Ptank/Ptank0>閾値Cとなるまで(ステップS6の「Yes」)、窒素ボンベ41の電磁弁41aおよび燃料タンク11の電磁弁11cを開弁する(ステップS4〜S6)。ECU2は、燃料タンク内圧Ptank/Ptank0>閾値Cとなった場合には(ステップS6の「Yes」)、窒素ボンベ41の電磁弁41aおよび燃料タンク11の電磁弁11cを閉弁して(ステップS7)、窒素リッチ空気の燃料タンク11内への供給を停止させる。
この後、ECU2は、燃料タンク11のリリーフ弁11dを開弁して(ステップS8)、燃料タンク11内を減圧し、圧力センサ11bの燃料タンク内圧Ptankを入力して(ステップS9)、燃料タンク内圧Ptank<Ptank0となるまで(ステップS10の「Yes」)、リリーフ弁11dを開弁する(ステップS8〜ステップ10)。ECU2は、燃料タンク内圧Ptank<Ptank0となった場合には(ステップS10の「Yes」)、燃料タンク11のリリーフ弁11dを閉弁する(ステップS11)。このようにして、燃料タンク11内の空気は窒素リッチ空気に置換され、燃料タンク11内の酸素濃度が低下する。
実施例1によれば、バイオ燃料濃度センサ13で燃料中のバイオ燃料濃度Cbioを検出し、ECU2は、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0の場合に、燃料タンク11内に窒素ボンベ41から窒素リッチ空気を供給して、その酸素濃度を低下させることとしたので、バイオ燃料を内燃機関に供給する場合に、バイオ燃料の酸化劣化を防止することが可能となる。これにより、酸化劣化したバイオ燃料に起因するデポジットの生成や目詰まり等を防止することが可能となる。付言すると、実施例1では、燃料中のバイオ燃料濃度が高い場合に、燃料タンク11内に窒素リッチ空気を供給する構成であるので、バイオ燃料の含有率が不明な燃料でも安心して使用することが可能となる。
また、実施例1によれば、酸素/窒素分離装置37で吸入空気から窒素リッチ空気を分離して、窒素ボンベ41に蓄圧し、この窒素ボンベ41から燃料タンク11内に窒素リッチ空気を供給することとしたので、低コストな構成で燃料タンク11内の酸素濃度を低下させることが可能となる。
なお、実施例1では、燃料タンク11内の酸素濃度を低下させるために、窒素リッチ空気を供給することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、酸素以外の他の気体(例えば、Ar等)のリッチ空気を供給して、燃料タンク11内の酸素濃度を低下させる構成としてもよい。
また、実施例1では、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0の場合に、燃料タンク11内に窒素リッチ空気を供給することとしたが、閾値を段階的に設定し、バイオ燃料濃度Cbioに応じて、燃料タンク11内に供給する窒素リッチ空気の供給量を段階的に制御することにしてもよい。
図3は、本発明の実施例2に係る燃料供給制御装置を適用した内燃機関システムの概略構成例を示している。図3において、図1と同等機能を有する部位には同一符号を付し、異なる点についてのみ説明する。実施例2に係る内燃機関システム1は、図3に示すように、実施例1の内燃機関システム1(図1参照)において、排気通路P5のPMフィルタ(DPNF)52の上流側に、酸素噴射弁70を設けた構成である。酸素噴射弁70は、酸素供給用通路P10を介して、酸素ボンベ40が接続されている。
酸素噴射弁70は、燃料3中のバイオ燃料濃度が高い場合に、酸素ボンベ40から酸素供給用通路P10を介して供給される酸素リッチ空気をPMフィルタ52に対して噴射する。ECU2は、IGがONされている間に、所定周期でPM再生処理を実行する。なお、実施例2の内燃機関システム1は、実施例1と同様なバイオ燃料劣化防止処理(図2)を実行する。
図4は、上記図3の燃料供給制御装置のECU2により実行されるPM再生処理を説明するためのフローチャートである。同図において、まず、ECU2は、各種センサからの検出信号(バイオ燃料濃度センサ13から入力されるバイオ燃料濃度Cbio、圧力センサ40bから入力される酸素ボンベ圧Po2等)を入力する(ステップS21)。
ECU2は、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0であるか否かを判断し(ステップS22)、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0である場合には(ステップS22の「Yes」)、酸素ボンベ圧Po2>P0であるか否かを判断する(ステップS23)。酸素ボンベ圧Po2>P0でない場合には(ステップS23の「No」)、吸気開閉弁36を開弁し、圧送ポンプ38,39をONする(ステップS31)。これにより、空気が吸気通路P3から酸素/窒素蓄圧用通路P4に吸入され、酸素/窒素分離装置37で酸素リッチ空気と窒素リッチ空気に分離された後、酸素蓄圧用通路P4aおよび窒素蓄圧用通路P4bを介して酸素ボンベ40と窒素ボンベ41にそれぞれ蓄圧される。
他方、ECU2は、酸素ボンベ圧Po2>閾値P0である場合には(ステップS23の「Yes」)、圧送ポンプ38,39をOFFとし、吸気開閉弁36を閉弁する(ステップS24)。
つぎに、ECU2は、PM再生モードか否かを判断し(ステップS25)、PM再生モードである場合には(ステップS25の「Yes」)、酸素ボンベ40の電磁弁40aおよび燃料タンク11の電磁弁11cを開弁する(ステップS26)。これにより、酸素ボンベ40から酸素供給用通路P10を介して酸素リッチ空気が酸素噴射弁70に供給される。そして、ECU2は、酸素噴射弁70を開弁し、酸素リッチ空気をPMフィルタ(DPNF)52に上流側から噴射する(ステップS27)。これにより、PMフィルタ(DPNF)52に捕集されたPMが酸化されて除去され(例えば、Soot(C)+O2→CO2、SOF(HC)+O2→H2O+CO2)、PMフィルタ52の目詰まりを防止することが可能となる。
ECU2は、PM再生モードが完了したか否かを判断し(ステップS28)、PM再生モードが完了した場合には(ステップS28の「Yes」)、酸素噴射弁70を閉弁して酸素リッチ空気の噴射を停止する(ステップS29)。この後、酸素ボンベ40の電磁弁40aおよび燃料タンク11の電磁弁11cを閉弁する(ステップS30)。
以上説明したように、実施例2によれば、酸素/窒素分離装置37で吸入空気から酸素を分離して、酸素ボンベ40に蓄圧しておき、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0の場合に、排気通路P5に配設されたPMフィルタ(DPNF)52に対して、酸素ボンベ40に蓄圧した酸素リッチ空気を、酸素噴射弁70によりその上流側から噴射することとしたので、バイオ燃料濃度の高い燃料を使用した場合においても、PMフィルタの目詰まりを防止することが可能となる。
なお、実施例2では、バイオ燃料濃度Cbio>閾値C0の場合に、PMフィルタ52に対して酸素リッチ空気を噴射することとしたが、閾値を段階的に設定し、バイオ燃料濃度Cbioに応じて、酸素リッチ空気の噴射量を段階的に制御することにしてもよい。
なお、上記した実施例1,2では、燃料3としてバイオ燃料混合軽油を使用したが、本発明は、これに限られるものではなく、バイオ燃料単体の場合やバイオ燃料を含む他の燃料(例えば、バイオ燃料混合ガソリン等)にも適用可能である。また、本発明に係る燃料供給制御装置をディーゼル内燃機関システムに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、ガソリン内燃機関システムに適用することにしてもよい。
本発明に係る燃料供給制御装置および燃料供給制御方法は、バイオ燃料の酸化劣化を防止する場合に広く適用可能である。
本発明の実施例1に係る燃料供給制御装置を適用した内燃機関システムの概略構成例を示す図である。 図1の内燃機関システムのECUにより実行されるバイオ燃料劣化防止処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例2に係る燃料供給制御装置を適用した内燃機関システムの概略構成例を示す図である。 図3の内燃機関システムのECUにより実行されるPM再生処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関システム
3 燃料
5 ターボチャージャ
5a コンプレッサ
5b 排気タービン
10 燃料供給系
11 燃料タンク
11a 燃料ポンプ
11b 圧力センサ
11c 電磁弁
11d リリーフ弁
12 燃料フィルタ
13 バイオ燃料濃度センサ
14 サプライポンプ
15 コモンレール
16 燃料噴射弁
17 還元剤添加弁
20 燃焼室
30 吸気系
31 エアクリーナー
32 エアーフローセンサ
33 インタークーラ
34 吸気絞り弁
36 吸気開閉弁
37 酸素/窒素分離装置
38,39 圧送ポンプ
40 酸素ボンベ
40a 電磁弁
40b 圧力センサ
41 窒素ボンベ
41a 電磁弁
41b 圧力センサ
50 排気系
51 NOx触媒コンバータ(NSR)
52 PMフィルタ(DPNF)
53 空燃比センサ
54 酸化触媒コンバータ
61 EGRクーラ
62 EGR弁
70 酸素噴射弁
P0 メイン燃料通路
P1 機関燃料通路
P2 添加燃料通路
P3 吸気通路
P4 酸素/窒素蓄圧用通路
P4a 酸素蓄圧用通路
P4b 窒素蓄圧用通路
P5 排気通路
P6 窒素供給用通路
P7 EGR通路
P10 酸素供給用通路

Claims (5)

  1. 燃料タンク内に貯留される燃料を内燃機関に供給する燃料供給制御装置において、
    前記燃料中のバイオ燃料濃度を検出するバイオ燃料濃度検出手段と、
    前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記燃料タンク内の酸素濃度を低下させる酸素濃度低下手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料供給制御装置。
  2. さらに、
    吸入空気から窒素リッチ空気を分離して蓄圧する窒素リッチ空気蓄圧手段を備え、
    前記酸素濃度低下手段は、前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記燃料タンク内に前記窒素リッチ空気蓄圧手段に蓄圧された窒素リッチ空気を供給することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給制御装置。
  3. さらに、
    前記内燃機関の排気系に配設されたPMフィルタと、
    吸入空気から酸素リッチ空気を分離して蓄圧する酸素リッチ空気蓄圧手段と、
    前記バイオ燃料濃度検出手段で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記PMフィルタに対して、前記酸素リッチ空気蓄圧手段に蓄圧された酸素リッチ空気をその上流側から噴射する酸素噴射手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料供給制御装置。
  4. 前記燃料は、バイオ燃料混合軽油であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の燃料供給制御装置。
  5. 燃料タンク内に貯留される燃料を内燃機関に供給する燃料供給制御方法において、
    前記燃料中のバイオ燃料濃度を検出するバイオ燃料濃度検出工程と、
    前記バイオ燃料濃度検出工程で検出されたバイオ燃料濃度が閾値より高い場合に、前記燃料タンク内の酸素濃度を低下させる酸素濃度低下工程と、
    を含むことを特徴とする燃料供給制御方法。
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