JP2008284761A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光装置の結像系のピントずれを、画像形成内部で簡易に調整することを可能とし、高画質な画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】像担持体(感光体101)を照射する光源(距離計測用発光素子40ad)と、この光源から出射された光のうち、像担持体から反射される光の光強度を検出する検出部(受光センサ1)とを備える露光装置110を具備し、検出部で検出した光強度に基づいて、像担持体101と露光装置110の間隔を調整する間隔調整部を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真プロセスを応用し、ホスト装置からの画像情報に応じて記録媒体上にドットパターンを走査する画像形成装置の画像品質を向上させるための技術に関するものである。
近年、カラー画像を形成する画像形成装置が広く実用化されてきている。特に画像担持体を複数有するカラー画像形成装置が、その画像形成の生産性の利点を生かして、従来の複数回転(たとえば4回転)で1コピーを得る方式のカラー画像形成装置と並んで開発されてきている。当該装置の画像形成原理として予め所定の電位に帯電した感光体上に画像情報に応じた露光を行って静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像し、顕画化されたトナー像を記録紙に転写、加熱定着して画像を得る、いわゆる電子写真プロセスを応用している。
その露光装置として、レーザダイオードを光源とした光ビームをポリゴンミラーと呼ばれる高速で回転する多面体の反射鏡を介して感光体上を走査して静電潜像を形成する方式と、発光ダイオード(以下LEDと呼称する)や有機エレクトロルミネセンス材料を用いて構成した発光素子をライン状に配置した発光素子列を用いて各発光素子を個別に点灯(ON/OFF制御)して感光体上に静電潜像を形成する方式が知られている。
一方、このような光学装置を備える最近の画像形成装置の動向の一つとして画像の高精細化がある。このような要求にこたえる高精細な画像形成装置では、印字ドットの細かさに対応して感光体に結像される光源の像(以下「結像スポット」と呼称する)の大きさを微小にする必要がある。
例えば600dpi(dot/inch)の出力密度の画像形成装置では、結像スポットの大きさは走査方向において60μm(ガウス分布における強度がピーク値より1/e2の値となるときの直径)以下程度に抑えなければならない。
さて、このように感光体等の被照射面に良好な結像スポットを形成する技術として従来より種々の提案がなされている。
例えば(特許文献1)には光源からの光束が結像系を介して感光体に集光され、この光束を用いて感光体に出力画像情報(潜像等)を一回形成する間に、複数回にわたって上記結像系の結像状態を変化させる手段が設けられており、作業者が出力画像を見ながら光源と感光体の最適な位置関係を決定するという技術が開示されている。
又、これとは別に(特許文献2)では上述の問題点を改善する提案が次の通り開示されている。
図17は従来の技術を説明する説明図である。
図17によれば、LEDアレイ及びロッドレンズアレイを有するLEDプリントヘッド622によって、感光体621を露光し、これを現像したトナー像を濃度センサ628でスキャンして濃度分布を得て、濃度分布からMTF(Modulation Transfer Function:空間周波数)を計算し、求めたMTF値に基づいて、LEDプリントヘッド622の位置を調整して、MTFが最大となるようにLEDプリントヘッド622と感光体621との距離をモータ駆動制御装置622aによって調整する露光ユニット自動焦点調整装置が開示されている。
また、(特許文献3)は発光素子からの光を被写体に結像するレンズアレイを備えたLEDプリントヘッドの調整方法であって、製造現場において変動発生箇所(スジ部)を特定し、変動発生箇所を目立たないように被写体とプリントヘッドの位置を調整するというものである。
特開平02−298377号公報 特開2004−151543号公報 特開2006−076126号公報
しかしながら(特許文献1)の技術は、作業者が画像を見ながら結像系の位置を決定するという工程が存在し、製造現場では調整工数、作業時間のアップとなりコストアップにつながる。又、作業者の主観的な判断にゆだねられるため、画像品質のばらつきが発生することになる。
又、調整に際しては用紙全面に画像出力を行うため、特に有機エレクトロルミネッセンス素子を発光源として用いる場合、動作頻度が高いと累積の点灯時間が長くなり寿命が短くなり、トナーの消費、用紙の消費につながりコスト的なデメリットとなる。
同様にトナー像を形成して、この濃度を濃度センサで検出するという点で(特許文献2)の方法もトナーの消費が増大する。又、(特許文献1)、(特許文献2)はトナー像、もしくは用紙上の画像を解析するという思想だが、MTFや粒状度は結像系以外の現像や転写特性の変化でも変動するため、これらの他の要因によって正常なピント状態(合焦状態)でもデフォーカス状態へシフトさせてしまい、別の画像不良を引き起こす懸念がある。
図18は、従来の露光装置の副走査方向断面図である。
以降、従来の露光装置について説明する。
露光装置110には、ハウジング41中の屈折率分布型ロッドレンズアレイ46(以降、ロッドレンズアレイ46と呼称する)と、ロッドレンズアレイ46の後面(光出射面とは反対の面)側に取り付けられたガラス基板44と、このガラス基板44上にアレイ状に形成された発光素子40と、ハウジング41の背面から発光素子40が形成されたガラス基板44を遮蔽する不透明なカバー48とが設けられている。
アレイ状に構成された発光素子40を画像データに応じて発光させると、感光体101上にロッドレンズアレイ46を介して発光ビームが結像するが、発光ビームの焦点が感光体101上に完全に結像される為の発光素子40と感光体101の垂直方向の距離(以下ギャップ長)は光学設計的に決定される。
前述のような微小な径の結像スポットを感光体101上で実現する結像系は一般に焦点深度が浅く、この焦点深度の許容範囲を超えると(感光体101に近すぎても、遠すぎてもいけない)、感光体101上の結像スポットがピントずれとなる。その結果、一般に光走査後の潜像ドット径が大きくなり、解像度の低下等、画像品質に重要な問題を生じる。
一般にロッドレンズアレイ46の焦点深度は50〜100μmといわれている。このギャップ長の精度を確保する為には、寸法精度の高い部材を使用して装置を構成する必要があり、そのため大幅なコストアップを招く。このような背景から通常はメカ構成部材の寸法精度を緩めて結像系などに対する何らかの調整が一般的に行われる。
一つの方法として、感光体101上の結像スポットをモニターしながら調整するという事が考えられるが、専ら、こうした調整方法を具現化する手段を有する画像形成装置であっても、結像状態をモニターする為には調整時に感光体位置にテレビカメラ等の測定装置を設置せねばならず、また、調整装置全体が大掛かりになり、画像形成装置を組み立てる際の調整に時間、コストがかかるという問題がある。
更に市場において、画像形成装置に加わる振動その他何らかの原因によってずれてしまった結像状態を調整することは、ほとんど不可能である。又、結像状態の測定装置においても、印字範囲全域を一度に観察することは困難であり、印字範囲内の数箇所の測定を繰り返さなくてはならず、調整時間、精度の点で大きな問題となる。
また、このような調整を製造現場で行う場合には、調整工数、作業時間のアップとなりコストアップにつながる。又、作業者の主観的な判断にゆだねられるため、画像品質のばらつきが発生することになる。
更に、市場において、このような調整を画像形成装置の製造現場の作業者よりも不慣れな一般ユーザに、しかもコピー作業の途中や事務作業を中断してピント調整を行わせることは非現実的で、画像品質の維持は不可能である。ピントずれが発生した時点でサービスコールを実行しても、実際にサービスマンが来るまでに時間を要し、市場でのコピー作業の効率低下につながる。又、実際に用紙全面に画像出力を行うため、特に有機エレクトロルミネッセンス素子を発光源として用いる場合、動作頻度が高いと累積の点灯時間が長くなり寿命が短くなり、トナーの消費、用紙の消費につながりコスト的なデメリットとなる。
本発明は、このような結像系のピントずれを、画像形成内部で簡易に調整することを可能とし、高画質な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、像担持体を照射する光源と、この光源から出射された光のうち、像担持体から反射される光の光強度を検出する検出部と、を備える露光装置を具備し、検出部で検出した光強度に基づいて、像担持体と露光装置の間隔を調整する間隔調整部を備えるものである。
本発明の画像形成装置によれば、像担持体における結像状態を検出部により検出するため、作業者が印字状態を見ながらピント調整を行う必要がなくなり、画像品質のバラツキ低減や調整工程の削減が可能となり、市場にてユーザの手を煩わせることもなくなる。
又、調整に際してトナー像や出力画像が不要となるため、色材であるトナーや、用紙の消費が抑えられ、更に検出部は露光に用いる発光素子を構成するユニット上に設けられるTFT(薄膜トランジスタ)等で構成される微小素子であり、従来の技術のような装置の大型化やコストアップとならない利点がある。
又、最も重要な効果として従来の技術のように、トナー像でMTFを検出して間接的に結像状態を判断するのでなく、結像スポットの反射光(反射光の光強度)を検出することで真の結像特性に近い状態を判断できるという利点がある。
本発明の画像形成装置は、像担持体を照射する光源と、この光源から出射された光のうち、像担持体から反射される光の光強度を検出する検出部と、を備える露光装置を具備し、検出部で検出した光強度に基づいて、像担持体と露光装置の間隔を調整する間隔調整部を備えるものである。これによって、現像によるトナーの消費が無くなり、装置の制御動作も短時間で終了するため印字動作直前に実行しても迅速に実印時に移行できる。
また本発明の画像形成装置は、像担持体に光を照射して潜像を形成する複数の発光素子で構成された発光素子列と、この発光素子列の配列方向において、発光素子列の配列範囲の両側に設けられ、像担持体を照射する光源と、この光源から出射された光のうち、像担持体から反射される光の光強度を検出する検出部とを備える露光装置を具備し、検出部で検出した光強度に基づいて、露光装置から光が出射される方向における、像担持体と露光装置の間隔を調整する間隔調整部を備えるものである。これによって、現像によるトナーの消費が無くなり、装置の制御動作も短時間で終了するため印字動作直前に実行しても迅速に実印時に移行できる。
また本発明は、像担持体が静止させた状態で、検出部によって光強度を検出するようにしたものである。これによって、感光体の軸ぶれなどによって、光強度の検出の精度が低下することを防止することができる。
また本発明は、像担持体の複数個所について、検出部によって光強度を検出するようにしたものである。これは像担持体を所定角度毎に回転と停止を繰り返すことで実現され、像担持体の複数の領域からの反射光を計測することで検出精度の向上を図ることができる。
また本発明は、光源を発光素子で構成し、受光部を受光素子で構成し、発光素子と受光素子を露光装置内の同一基材上の同一面に設けたものである。これによって、発光素子と受光素子を同一工程で作り込むことが可能となり、生産性が向上する。
また本発明は、光源によって光が照射される像担持体の領域を、光拡散面としたものである。これによって、いわゆる間接光を計測対象とし、メカ的要因などに伴い、光照射方向と像担持体の角度が微妙に変化するような場合においても、検出精度の劣化を防止することができる。
また本発明は、発光素子と測距用の光源を、共に有機エレクトロルミネッセンス素子で構成したものである。これによって、発光素子と測距用の光源が同一のプロセスで形成されることとなり、コスト増を招くことなく画像形成装置の付加価値が向上する。
以下に本発明の具体的な実施例を詳述する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における画像形成装置の概略構成図である。
図1には、像担持体として感光体を有する画像形成装置の一つの構成例として、4つの感光体101、102、103、104と、これらに跨って延在している転写ユニット105を備える、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置が図示されている。それぞれの感光体101、102、103、104の周辺には、帯電装置106、107、108、109、露光装置110、111、112、113、現像装置114、115、116、117、感光体クリーニング装置118、119、120、121が配置されている。
現像剤格納部122、123、124、125は、それぞれ現像装置114、115、116、117に対応する色のトナーを格納しており、それらに格納されているトナーは用紙に記録される画像の濃度がほぼ一定となるように各現像装置114〜117へ補給される。
転写ユニット105は、ベルト状転写体126と、このベルト状転写体126を回転搬送するための駆動ローラ127と、ベルト状転写体126に記録紙128を介して押圧力を与える押圧ローラ129と、記録紙128を挟んで駆動ローラ127とは反対側に位置する支持ローラ130と、画像形成時においてベルト状転写体126に張力を与えることによりベルト状転写体の感光体101〜104と当接または対向する面を平面化させるための張力ローラ131等とで構成されている。
実施例1においてベルト状転写体126はトナー画像をその表面上に直接のせてから記録紙128に転写するいわゆる中間転写体を構成しているが、その代わりに例えばベルト上に用紙を吸着してその用紙上にトナー画像を転写する、いわゆる転写紙搬送体であってもよい。
なお、転写ユニット105には、記録紙128に転写されずにベルト状転写体126の表面に残ったいわゆる残トナーをクリーニングするためのベルトクリーニング装置132が設けられている。
このほか図1に示すカラー画像形成装置には、記録紙128を格納しておくための給紙カセット133、その給紙カセット133より記録紙128を支持ローラ130および押圧ローラ129からなる記録紙転写部134へ供給するための給紙ローラ135、ピックアップローラ136、レジストローラ137等からなる給紙部138や、記録紙128の表面に転写されたトナー像を定着させるための定着装置139等が設けられている。
図2は、本発明の実施例1における画像形成装置に搭載された露光装置の断面図である。
以降、図2を用いて実施例1に係る露光装置の構成を説明する。
実施例1のカラー画像形成装置は、複数の感光体101〜104に対応する露光装置110〜113を有しているが、いずれも同一の構成を有しているため、以降の説明では、単一の感光体101および、この感光体101を露光する露光装置110について説明する。
実施例1では感光体101を露光する発光素子40として有機エレクトロルミネッセンス素子(以降、有機EL素子と呼称する)を採用している。この有機EL素子で構成される発光素子40を例えば600dpiに対応するピッチ(即ち42.3μm)で配列した発光素子列は、ガラス基板44上に形成されており、このガラス基板44は長尺のハウジング41中に保持されている(図2の紙面奥の方向に延伸している)。ガラス基板44は長尺のハウジング41の両端に設けた位置決めピン(図示せず)を介して、ねじ挿入孔(図示せず)を通して固定することにより、露光装置110の所定位置に固定される。
発光素子40は、発光素子40と同じガラス基板44上に形成された薄膜トランジスタ51(以降、TFTと呼称する。図3参照)により駆動される。
屈折率分布型のロッドレンズアレイ46は、発光素子40の前面に屈折率分布型のロッドレンズを俵積みしたものであり、結像光学系を構成している。
48はハウジング41に設けられたカバーである。ハウジング41はガラス基板44の周囲を覆い、感光体101に面した側は開放する。
このような構造において、ガラス基板44上に形成された発光素子40から出射された光は、ロッドレンズアレイ46によって感光体101の表面に結像される。
ハウジング41のガラス基板44の端面と対向する面には、図示しない光吸収性の部材(塗料)が設けられている。
なお、実施例1では発光素子40から出射された光は、ガラス基板44を経て上述のロッドレンズアレイ46に入射するように構成されているため(即ちボトムエミッション構造)、発光素子40を形成する基板はガラス基板44のごとく透明性を有する材料とする必要があるが、発光素子40から出射される光を、発光素子40が形成されている基板を介さずに出力する、いわゆるトップエミッション型としてもよい。この場合、ガラス基板44に代えてセラミック製の基板などを用いてもよい。なお、ガラス基板44上に形成された発光素子列は、図示しないガラス板などによって封止されている。
図3は、本発明の実施例1における有機EL発光素子アレイの構成を示す平面図である。
図3に示すように、実施例1の露光装置110に搭載されるガラス基板44には、主走査方向に配列された画像形成を担う発光素子40_0001〜40_5120(即ち5120個)、および同様にガラス基板44上に設けられた距離計測用発光素子40a、40b、40c、40d、及び距離計測用発光素子40a、40bに対応して設けられ、露光装置110の外部からの光を検出する受光センサ1a、距離計測用発光素子40c、40dに対応して設けられ、露光装置110の外部からの光を検出する受光センサ1bが形成されている。
この画像形成を担う発光素子40_0001〜40_5120を画像データに応じて、点灯/消灯を制御することによって、感光体101(図2参照)上に、いわゆる静電潜像が形成される。
なお、以降の説明において、発光素子40のうち、画像形成を担う発光素子を一括して説明する際は、発光素子40pelと記載する。また距離計測用発光素子を一括して説明する際は、距離計測用発光素子40adのように記載する。
51は、TFTで構成され、発光素子40pelおよび、距離計測用発光素子40adに電流を供給するドライバ回路である(以降、TFT51と呼称する)。
また、図3において、距離計測用発光素子40bと画像形成を担う発光素子40_0001の間隔は便宜上近接して描いているが、実際は、距離計測用発光素子40bは感光体101の画像形成領域外に配置される(距離計測用発光素子40adのいずれも同様)。
また、距離計測用発光素子40adは、発光素子40pelとガラス基板44の同一面に、所定の間隔で離間して設けられている。
実施例1の距離計測用発光素子40adは、高分子エレクトロルミネッセンス材料を途布することによって、発光素子40pelと同時に一括して生成され、いわゆる有機EL素子を構成する。
又、受光センサ1a、1bはTFT51と同様の製造プロセス、例えばポリシリコンの形成プロセスによりこれも一括して生成されるので、これら距離計測用発光素子40ad、及び受光センサ1a、1bの付加による製造コストはアップせず、機能がアップするというメリットがある。
ここで実施例1では距離計測用発光素子40adの数を4個としているが、光量が不足すれば数を増やしても良いし、距離計測用発光素子40adの発光領域(面積)を大きく構成してもよい(この場合は個数を減らしてもよい)。また、実施例1では距離計測用発光素子40adを、画像形成を担う発光素子40pelが構成する発光素子列とは分離して設けているが、発光素子列を構成する発光素子の数を上述の5120個より多く形成しておき、そのうち受光センサ1a、1bの近傍に設けられた発光素子を距離計測用発光素子として用いてもよい。この場合は、発光素子40pelの一部を距離計測用発光素子として用いることになる。
また、実施例1では受光センサ1a、1bを、画像を担う発光素子40pelが構成する発光素子列に対して副走査方向に離間した位置に設けているが、これを発光素子40pelが構成する発光素子列の略延長線上、即ちPos1、Pos2に示す位置に設けるようにしてもよい。この場合は、受光センサ1a、1bがTFT51の配置位置と干渉しないので、TFT51の設計が容易になるというメリットがある。
図4は、本発明の実施例1における露光装置110の位置を制御する露光制御ブロックを示すブロック構成図である。
図4において、1は感光体101から反射された光の光強度を検出するための受光センサであり、既に説明した受光センサ1a、1bが該当する(以降、受光センサ1と呼称する場合、受光センサ1a、1bのいずれかを指す)。2は受光センサ1のアナログ光量レベルを量子化するためのA/Dコンバータ、3はA/Dコンバータ2によって量子化された光量レベルを認識し、演算制御を行うための制御部、5は画像形成装置(図示せず)の筐体に取り付けられ、内部にアクチュエータ5a、5bを具備する支持部材である。この支持部材5は露光装置110と略平行して配置されており、アクチュエータ5a、5bは、支持部材5の長手方向の両端部に設けられている(アクチュエータ5a、5bについては図11参照)。
4はアクチュエータ5a、5bを駆動させるためのアクチュエータ駆動部であり、制御部3からの移動量制御信号に基づいてアクチュエータ5a、5bが駆動する。
後に詳細に説明するが、このアクチュエータ5a、5bが像担持体である感光体101と露光装置110の間隔を調整する間隔調整部として機能する。ただし制御の観点からは、アクチュエータ5a、5bに加え、上述したA/Dコンバータ2、制御部3、支持部材5を含めたものを間隔調整部と考えてもよい。
6は距離計測用発光素子40adを発光させるための駆動回路であり制御部3からの点灯信号により駆動回路6から供給電流が距離計測用発光素子40adに流れて発光が開始され、ロッドレンズアレイ46を介して感光体101に光束が結像する。
そして感光体101の表面で反射した光は、再度ロッドレンズアレイ46を経由して受光センサ1に入射することになる。
図5は、本発明の実施例1においてロッドレンズアレイ46を中心とした結像光学系の説明図である。
図5において、ロッドレンズアレイ46の端面から物体、あるいは像面までの距離である作動距離をL0、ロッドレンズアレイ46自身の長さをZ0とすると、ロッドレンズアレイ46の共役長Tcは、Tc=Z0+2×L0である。
感光体101上に完全に光束が結像する(合焦する)ように露光装置110内の発光素子40(画像形成を担う発光素子40pelおよび距離計測用発光素子40adの両者)とロッドレンズアレイ46と感光体101の位置関係が前述のような共役の関係になるような構成となっている。
このような構成によって、前述した距離計測用発光素子40ad、および画像形成を担う発光素子40pelから出射された光は、共にロッドレンズアレイ46によって感光体101の表面に結像される。
感光体101上に完全に光束が結像する(合焦する)為には露光装置(ラインヘッド)内の発光素子40とロッドレンズアレイ46と感光体101の位置関係が前述のような共役の関係に設定、維持される必要がある。
又、ロッドレンズアレイ46の画像伝送特性は送られる画像の品質、つまり解像力で評価される。これを表すのがMTF(Modulation Transfer Function)である。
図6は、本発明の実施例1におけるMTFの概念を説明する説明図である。
MFTとは、例えば図6の左側に示すような矩形波パターン像の原画がロッドレンズアレイ46を通過後に形成された画像がどの程度原画に忠実に再現できているかを見る指標である。
図6よりMTFは(数1)のように定義される。
MTF(w)=(i(w)max−i(w)min)/(i(w)max+i(w)min)×100% ・・・(数1)
ここで、i(w)max、i(w)minは各空間周波数w(lp:line pair/mm)における矩形波応答の極大値、極小値である。このMTFが100%に近いほど原画に忠実に画像が再現されていることになる。このMTFは、ロッドレンズアレイ46の焦点位置、すなわち前述の共役の関係が成立する位置で測定した場合と焦点位置からずれて測定した場合で大きく異なる。
図7は、本発明の実施例1において、ロッドレンズアレイ46と感光体101の被照射面の間の距離を変化させた時のMTFの変化と発光源の発光ビームプロファイル(ガウス分布の強度分布)の変化を示すグラフである。
図8は、本発明の実施例1において、合焦状態とピントがずれた状態における反射光(散乱光)の状態を模式的に示す説明図である。
図7に示すグラフは、被照射面位置に高分解能のCCDカメラを設置して、照射面位置での入射光を撮像し得られる2次元画像をもとに、シミュレーションによりMTFと強度分布を求め、それぞれの距離(GAP長)の違いによる数値をプロットしたものである。
図7によれば、Poの位置はMTFが最大となっており、ビームプロファイルの強度のピーク値も最大となっている。つまりガウス分布のピーク強度が最大となる被照射面の位置はMTFが極大となり、最も原画に忠実な画像が再現されることを意味する。すなわち被照射面がこのような位置にあるとき、結像系はピントが合っている状態ということが出来る。
そして前述のピントの合った状態では、発光ビームのガウス分布のピーク強度が最大であり、このピーク値の1/e2の位置のビーム径は最小となる。このような発光ビームが感光体101上に照射されると感光体101上の結像スポット面積は最小となり、単位面積当たりの光束密度は最大となる。それ故、図8に示すように、結像スポットが合焦している状態、即ちピントが正確に合っている状態では、結像スポットが照射する位置での反射光(一般に散乱光となる)もその光束密度は最大となる。そして、この散乱光の領域内に、受光面を備える受光センサ1を設けると、光束密度が最大の時に検出される光量レベルは最大となる。
そこで実施例1では、光源からの光束が感光体101上の所定ポイントへ照射され、その反射光を受光センサ1で受光し、光量レベルがピーク値であるかどうかを制御部3(図4参照)で判断する。反射光の光量レベル(即ち光強度)は露光装置110(より厳密には発光素子40)と感光体101の距離によって変化するが、最も光強度が強くなるのはピントが合った状態(合焦状態)であるため、このようなピークレベルが検出できたら制御部3はピントがあったものと認識できる。
図9は、本発明の実施例1における感光体(像担持体)と露光装置の間隔を調整する間隔調整部の動作シーケンスを示すフローチャートである。
以降、図9に図3および図4を併用して、感光体101(像担持体)と露光装置110の間隔を調整する間隔調整部の動作について説明する。
なお、「感光体(像担持体)と露光装置の間隔」とは、露光装置110から出射されロッドレンズアレイ46に導かれた露光光線が感光体101に向かう方向における感光体101と露光装置110の間隔(離間距離)のことをいう。
実施例1の画像形成装置は、組み立て調整後の出荷検査時、又は市場での稼動中において適時制御動作が実行される。画像形成装置への電源投入、システムの初期化後のウォームアップ中、もしくは印字動作前の待機中に感光体101は停止状態に置かれる。そして本発明に係る制御動作以前に、発光素子40(画像形成を担う発光素子40pelおよび距離計測用発光素子40ad(いずれも図3参照))の発光光量が一定の値となるように光量補正が実行される。この光量補正は露光装置110内に設けられ、発光素子40で構成される発光素子アレイの近傍に配置された図示しない受光センサ(受光センサ1とは別に設けられている)により各発光素子40の光量(光強度)を検出し、その検出レベルと予め決定された基準レベルとの比較を行い制御部3内に設けられた演算部で補正量を算出し、各発光素子40の駆動電流を補正することで、各発光素子40の光量レベル(光強度)を常に一定にするというものである。
さて、実施例1では距離計測用発光素子40adの光量レベル(単位時間当たりの光エネルギー)は常に一定であることが必要条件となる。そして次に制御部3から出力された点灯信号により距離計測用発光素子40adが発光し(S001、S002)、受光センサ1に感光体101から反射された反射光が入射し、制御部3によって光量レベル(光強度)P0が計測されるとともに、計測値は制御部3内の記憶領域に記憶される(S003)。この処理の後、距離計測用発光素子40adを消灯する(S004)。
次に、制御部3より露光装置110が微小量移動するための移動信号が出力され、露光装置110は、1ステップ移動(感光体に近づく方向に移動(前進))する(S005)。そして、再度点灯信号がONにされ(S006)、この時の反射光量が再度受光センサ1により検出され、光量レベル(光強度)P1が認識される(S007)。
ここで、前回の光量レベルP0と、今回のP1が比較され次の動作判定がなされる(S008)。
図10は、本発明の実施例1において露光装置の位置と受光センサへの入射光強度との関係を示すグラフである。
図10は感光体101と露光装置110の距離X(より具体的には、ロッドレンズアレイ46の光出射面と感光体101表面までの距離)と反射光検出レベルPの関係を表しており、ピントが合った位置Xfの入射光量レベルがピーク値Pfとなっている。図10において露光装置110の現在位置(絶対位置)がどこか、すなわち感光体101と露光装置110の距離がXfに対して大きいか小さいかで露光装置110の移動すべき方向が異なることが分かる。
以降、図9に図10を併用して説明を続ける。
前述のP0(最初に計測した光強度)とP1(次に計測した光強度)の大小判定においてP1≧P0の場合(S008,yes)は露光装置110の現在位置はXfより大であると認識できるためさらに1ステップ移動させ(S005)、上述のS006からS008の処理を繰り返す。
逆にP1<P0の場合(S008,no)は、一旦距離計測用発光素子40adを消灯し(S010)、露光装置110の現在位置はXfより小の位置と判断されているから、露光装置110を感光体101から1ステップ後退させる(S011)。後退動作の後、再度距離計測用発光素子40adを点灯させ(S012)、上述の過程と同様に光量レベルP1を認識し(S013)、上述と同様の判定過程(S014)を経て、P1とP0のレベルが略等しくなった時点で移動信号をOFFし、露光装置110を停止させる(S015)。
以上説明したように、図9のフローチャートにおいて、アクチュエータが1ステップ移動する期間は必ず露光装置110は消灯するものとする。理由は有機EL素子である距離計測用発光素子40adの累積点灯時間を少なくして寿命低下を抑える狙いがある。
以上説明したシーケンスにおいて、距離計測用発光素子40a、40b、40c、40d(図3参照)からの光ビームの感光体101への照射位置は、感光体101の主走査方向の両端部にそれぞれ設定される。この照射ポイントは画像形成領域内でも画像形成領域外でも良いが、実施例1では、図3に示すように画像形成領域外としている。このように距離計測用発光素子40adを画像形成領域の外に対応して配置することで、画像形成を担う発光素子40pelと距離計測用発光素子40adの点灯は独立したものとなり、特に光源として有機EL素子を用いた場合は素子寿命の点で有利となる。
又、照射ポイント数は、感光体101の両端部に各一点ずつでも良いが、光束密度の検出精度を高める意味で両端に複数ポイント配置し、その反射光を単一の受光センサ1a、1bで検出することが望ましい。
図11は、本発明の実施例1における露光装置110の移動に、ソレノイドを応用したアクチュエータ機構部を示す構成図である。
以降、露光装置110の感光体101との距離調整の機構動作を図11と図4を用いて説明する。
図11は図4に示す支持部材5に設けられたアクチュエータ部5a、5b(図4には図示せず)の機構的な概念を示すものである。
7a、7bはコイル電流により磁界が発生することで、吸引力を得るためのソレノイドであり、画像形成装置の骨格を成すシャーシー部材10a、10bの間に取り付けられた支持部材5に一体的に設けられている。
8a、8bはコイルバネ、板バネ等で構成された弾性体、9a、9bは露光装置110にとりつけられたプランジャーであり磁性材料で構成される。プランジャー9a、9bはソレノイド7a、7bとの組み合わせによりアクチュエータ5a、5bとして機能し、露光装置110を移動させることができる。
すなわち、まず初期コイル電流により所定の吸引力を発生させ、露光装置110を図13の向かって右側(感光体101から離れる方向)に移動させ、弾性体8a、8bとの弾性力の平衡する位置で静止させる。この状態でコイル電流を増やせば吸引力はさらに大きくなり、露光装置110は全体として更に感光体101から離れる方向へ移動し、コイル電流を減らせば逆の方向へ移動する。この移動の為の移動信号は前述したように図4に示す制御部3からアクチェータ駆動回路4に出力されるが、この信号レベルに応じてコイル電流が変化するように構成されており、前述の1ステップ毎の移動量が例えば10μmであればその移動量に対応するソレノイド7a、7bのコイル電流が予め設定されており、その電流値を制御単位としてコイル電流を増減ずるように移動信号を設定すれば良い。
実施例1では露光装置110の主走査方向両端の2箇所にアクチュエータ5a、5bが設けられており、これは結像状態を検出する領域を図11のAおよびBに設定し、各々の結像状態に応じて移動量を決定するためである。つまり製造段階における露光装置110の取り付け状態にアライメントずれがあっても、両端を独立して移動量を設定するため、高いアライメント精度が確保できるというメリットがある。
また、領域Aおよび領域Bは露光装置110から出射された光が散乱するように、例えば表面を所定の粗さに荒らしてある。このように感光体101の表面を拡散面とすることで、感光体101を照射する光と感光体101表面の角度が微妙に変化した場合であっても、受光センサ1の出力が大きく変化することはなく、結果的に検出精度が向上する。
さて、これまでの説明では露光装置110の発光部からの感光体101への照射ポイントは主走査方向の両端の2点もしくは端部へ複数点であったが、感光体と露光装置110の距離は感光体の同軸度のバラツキや該感光体を回動するシャフトの振れによりバラツキが発生する。このような場合は感光体101と露光装置110の距離の最適化を図る為に、感光体を回動させ、任意(あるいは所定)の位置で感光体101を停止させることを繰り返し、副走査方向の複数領域に照射をさせて、各々の照射ポイントの反射光の受光レベルを検出し、その平均値を取得する。そしてその複数の平均値を基に前述のような手順でアクチュエータを制御すれば良い。
このように、実施例1の画像形成装置は、像担持体としての感光体101を照射する光源(距離計測用発光素子40ad)と、この光源から出射された光のうち、感光体101から反射される光の光強度を検出する検出部(受光センサ1)とを備える露光装置110を具備し、検出部で検出した光強度に基づいて、感光体101と露光装置110の間隔を調整する間隔調整部(アクチュエータ5a、5b)を備えている。
これを更に具体的な態様として示せば、実施例1の画像形成装置は、感光体101に光を照射して潜像を形成する複数の発光素子40pelで構成された発光素子列と、この発光素子列の配列方向(主走査方向)において、発光素子列の配列範囲の両側(例えば図3に示す画像形成領域の外)に設けられ、感光体101を照射する光源(距離計測用発光素子40ad)と、この光源から出射された光のうち、感光体101から反射される光の光強度を検出する検出部(受光センサ1)とを備える露光装置110を具備し、検出部で検出した光強度に基づいて、露光装置110から光が出射される方向における、感光体101と露光装置110の間隔を調整する間隔調整部(アクチュエータ5a、5b)を備えるものである。
図12は、本発明の実施例1におけるアクチュエータ5aの変形例を示す構成図である。
以降、図12を用いて露光装置110の移動機構の変形例について説明する。
図12はアクチュエータ5a、5bとして、図11のソレノイド7a、7bとプランジャー9a、9bを他の構成要素に置き換えた構成例であり、5は支持部材、80はステッピングモータ、81はウォームギアを構成するモータ出力軸、82は露光装置110と一体的に取り付けられた筒状の内歯ギアであり、ステッピングモータ80の回転により両ギアの噛み合いで回転面と垂直方向に、すなわち図12において左右方向に露光装置110が移動する。
図示しないステッピングモータ制御回路によりステッピングモータ80に入力するパルス数を制御しステッピングモータ80のステップ角を制御することで露光装置110の移動量を制御することが可能となる。
又、上記以外にも電歪素子や磁歪素子を利用した露光装置110の移動制御も考えられる。ここで電歪素子としてはPZT等の圧電素子を用い、この圧電素子に印加する電圧を制御することで圧電素子の変位量を制御し、適当な機構を介して露光装置110を移動させることができる。
又、磁歪素子は磁界にさらすとデバイス自身が伸びる材料であり、磁歪素子の近傍にコイルを形成して磁界を発生させ、コイルへの通電量を制御することで磁界の強さを可変させる。そしてこの磁界の変化により磁歪素子の伸縮を利用して露光装置110を移動させることができる。
また、圧電素子は、例えばバイモルフ型と積層型を組み合わせて使用し、粗調整をバイモルフ型で行い、微調整を積層型で行うように構成してもよい。
さて、これまでの説明では露光装置110の発光部からの感光体101への照射ポイントは、主走査方向の両端の2点もしくは端部へ複数点であったが、感光体101と露光装置110の距離は感光体101の同軸度のバラツキや感光体101を回動するシャフトの振れによりバラツキが発生する。このような場合は感光体101と露光装置110の距離の最適化を図る為に、感光体101を図示しない駆動源により回動させ、任意の位置で感光体101を停止させることを繰り返し、感光体101の副走査方向の複数領域に対して光を照射して、各々の照射ポイントの反射光の光量レベルを検出し、その平均値を取得する。そしてその複数の平均値を基に前述のような手順でアクチュエータ5a、5bを制御すれば良い。
(実施例2)
図13は、本発明の実施例2においてガラス基板44上に形成された発光素子の構成を示す構成図である。
以降、図13を用いて本発明の実施例2について説明する。
図13に示すように、実施例2の露光装置110に搭載されるガラス基板44には、主走査方向に配列された画像形成を担う発光素子40_0001〜40_5120(即ち5120個)、および同様にガラス基板44上に設けられた距離計測用発光素子40x1、40x2、及び距離計測用発光素子40x1に対応して設けられ、露光装置110の外部からの光を検出する受光センサ1a、距離計測用発光素子40x2に対応して設けられ、露光装置110の外部からの光を検出する受光センサ1bが形成されている。
この画像形成を担う発光素子40_0001〜40_5120を画像データに応じて、点灯/消灯を制御することによって、感光体101(図2参照)上に、いわゆる静電潜像が形成される。
なお、以降の説明において、発光素子40のうち、画像形成を担う発光素子を一括して説明する際は、発光素子40pelと記載する。また距離計測用発光素子を一括して説明する際は、距離計測用発光素子40xのように記載する。
51は、発光素子40pelに電流を供給するドライバを構成するTFTであり、51x1および51x2は距離計測用発光素子40x1、40x2に電流を供給するドライバを構成するTFTである。
また、図13において、距離計測用発光素子40x1と画像形成を担う発光素子40_0001の間隔は便宜上近接して描いているが、実際は、距離計測用発光素子40xは感光体101の画像形成領域外に配置される。
なお実施例2は、ガラス基板44上における距離計測用発光素子40x1、40x2の構成が異なっていることを除けば、実施例1と同一であるので、画像形成装置の構成等についての説明は省略する。
さて、実施例1でも説明したロッドレンズアレイ46の光伝送効率は、開口角にも依存するが、一般的に6%程度といわれている。実施例1では、距離計測用発光素子40adから出射された光は、他の発光素子40pelと同様にロッドレンズアレイ46を介して感光体101上に結像されるので(図2参照)、伝送効率の低さに起因して、感光体像面における光量低下は避けることができず、計測系としてみたときSN比の低下を余儀なくされる。露光装置110と感光体101の距離についての補正は、上述したように感光体101からの反射光(拡散光)の光強度に基づく補正であるため、高いSN比が必要である。
これに対し実施例2においては、距離計測用発光素子40xのトータルの発光光量を大きくすることで対応している。具体的には、距離計測用発光素子40x1、40x2の各発光面積を発光素子40pelの個々の面積と比較して100倍としている。この場合、距離計測用発光素子40x1、40x2は、主走査方向および副走査方向に10×10の発光素子(個々のサイズは、発光素子40pelと同じく42.3μm×42.3μm)の集合で構成している。
このようにしても、距離計測用発光素子のサイズは、高々約0.5mm×0.5mmであり、ガラス基板44のごく一部しか占有しない。
また実施例2では、距離計測用発光素子40xは、他の発光素子40pelと異なり、画像形成に寄与する発光素子でなく、結果的に累積点灯時間は短いものとなることに着目し、離間量を計測する際に距離計測用発光素子40xの発光光量を、他の発光素子40pelと比較して大幅に増加させている。
具体的には、他の発光素子40pelの10倍程度の発光光量が得られるように、駆動電流を設定している。そして、この駆動電流によって距離計測用発光素子40xを発光させた際の発光光量は、受光センサ1a、1bで計測することができるから、この計測値が所定の値となるように駆動電流を再設定すれば、常に安定して離間距離の補正を実行することができる。
当然に、このように大きな電流で発光素子を駆動しようとすると、TFT51x1、TFT51x2のドライブ能力は大きくする必要がある。実施例2では、この課題に対して、距離計測用発光素子40xを駆動するTFTと他の発光素子40pelを駆動するTFTを分離し、距離計測用発光素子40xを駆動するTFT51x1、TFT51x2においては複数の薄膜トランジスタを並列接続して距離計測用発光素子40xを駆動するようにした。
(実施例3)
図14は、本発明の実施例3においてガラス基板44上に形成された発光素子の構成を示す構成図である。
以降、図14を用いて本発明の実施例3について説明する。
図14に示すように、実施例3の露光装置110に搭載されるガラス基板44には、主走査方向に配列された画像形成を担う発光素子40_0001〜40_5120(即ち5120個)、および同様にガラス基板44上に設けられた距離計測用発光素子40z1、40z2、及び距離計測用発光素子40z1に対応して設けられ、露光装置110の外部からの光を検出する受光センサ1a、距離計測用発光素子40z2に対応して設けられ、露光装置110の外部からの光を検出する受光センサ1bが形成されている。
この画像形成を担う発光素子40_0001〜40_5120を画像データに応じて、点灯/消灯を制御することによって、感光体101(図2参照)上に、いわゆる静電潜像が形成される。
なお、以降の説明において、発光素子40のうち、画像形成を担う発光素子を一括して説明する際は、発光素子40pelと記載する。また距離計測用発光素子を一括して説明する際は、距離計測用発光素子40zのように記載する。
51は、発光素子40pelに電流を供給するドライバを構成するTFTであり、51x1および51x2は距離計測用発光素子40z1、40z2に電流を供給するドライバを構成するTFTである。
また、図14において、距離計測用発光素子40z1と画像形成を担う発光素子40_0001の間隔は便宜上近接して描いているが、実際は、距離計測用発光素子40zは感光体101の画像形成領域外に配置される。
なお実施例3は、ガラス基板44上における距離計測用発光素子40z1、40z2の構成が異なっていることを除けば、実施例1と同一であるので、画像形成装置の構成等についての説明は省略する。
実施例3の最大の特徴は、受光センサ1a、1bの周囲を、距離計測用発光素子40z1、40z2で囲うように構成したことである。
さて、実施例1でも説明したロッドレンズアレイ46の光伝送効率は、副走査方向に分布を有しており、主走査方向のセンター軸から副走査方向に離れるにつれて伝送効率は低下する。
これに対し実施例3においては、距離計測用発光素子40zは受光センサ1a、1bの周囲を囲むように設けられているため、いずれの発光素子も受光センサの近隣に配置されることになる。これによって、実施例1で示す構成よりも、ロッドレンズアレイ46の副走査方向における伝送効率の低下の影響を小さくすることができる。
図15は、本発明の実施例3の変形例を示す構成図である。
図15に示すように、中央に十字型の受光センサ1a、1bを設けておき、この四隅に距離計測用発光素子40z1、40z2を配置するようにしても同様の効果が得られる。またこのような構成とすることで、受光センサ1a、1bの相対的な面積を大きくすることが可能となるため、受光感度の点でも有利となる。
(実施例4)
図16は、本発明の実施例4における露光装置、特に受光センサの周辺部を示す構成図である。
以降、本発明の実施例4について説明する。
実施例4は実施例1と比較して、受光センサを別体として設けるようにしたものであり、他の構成部分は実施例1と共通である。
図16おいて、500は受光センサであり、例えばフォトダイオードで構成されるチップ部品である。受光センサ500は露光装置110の主走査方向(図16では、紙面の奥側)において、露光装置110の両端部にそれぞれ一つずつ配置されている。
実施例4では、距離計測用発光素子40adはガラス基板44上に形成されており、その出射光はガラス基板44およびロッドレンズアレイ46を経由して感光体101に到達するが、感光体101からの反射光は、ロッドレンズアレイ46を経由することなく受光センサ50に入射するように構成している。
このように構成することで、ロッドレンズアレイ46の光伝送効率(既に説明したように約6%)が低いという問題は、発光素子から出射される光に対してのみ影響を与え、感光体101から反射される光については何等の影響も与えない。これによって、よりノイズの影響が少ない高精度の離間距離の計測が可能となる。
以上のように、本発明に係る画像形成装置は、簡易な構成によって露光装置と感光体の間隔を検出し、これを補正することが可能であることから、いわゆる光ヘッド等の露光装置、およびこれを搭載したMFP(Multi Function Printer)、プリンタ、複写機など、特に電子写真プロセスを応用した画像形成装置、また印画紙を直接的に露光するプリンタなどへの応用が可能である。
本発明の実施例1における画像形成装置の概略構成図 本発明の実施例1における画像形成装置に搭載された露光装置の断面図 本発明の実施例1における有機EL発光素子アレイの構成を示す平面図 本発明の実施例1における露光装置の位置を制御する露光制御ブロックを示すブロック構成図 本発明の実施例1におけるロッドレンズアレイを中心とした結像光学系の説明図 本発明の実施例1におけるMTFの概念を説明する説明図 本発明の実施例1において、ロッドレンズアレイと感光体の被照射面の間の距離を変化させた時のMTFの変化と発光源の発光ビームプロファイル(ガウス分布の強度分布)の変化を示すグラフ 本発明の実施例1において、合焦状態とピントがずれた状態における反射光(散乱光)の状態を模式的に示す説明図 本発明の実施例1における感光体(像担持体)と露光装置の間隔を調整する間隔調整部の動作シーケンスを示すフローチャート 本発明の実施例1において露光装置の位置と受光センサへの入射光強度との関係を示すグラフ 本発明の実施例1における露光装置の移動に、ソレノイドを応用したアクチュエータ機構部を示す構成図 本発明の実施例1におけるアクチュエータの変形例を示す構成図 本発明の実施例2においてガラス基板上に形成された発光素子の構成を示す構成図 本発明の実施例3においてガラス基板上に形成された発光素子の構成を示す構成図 本発明の実施例3の変形例を示す構成図 本発明の実施例4における露光装置、特に受光センサの周辺部を示す構成図 従来の技術を説明する説明図 従来の露光装置の副走査方向断面図
符号の説明
1、1a、1b 受光センサ
2 A/Dコンバータ
3 制御部
4 アクチュエータ駆動部
5 支持部材
5a、5b、5ab アクチュエータ
6 駆動回路
7a、7b ソレノイド
8a、8b 弾性体
9a、9b プランジャー
10a、10b シャーシー部材
40 発光素子
40pel 画像形成を担う発光素子(発光素子)
40a、40b、40c、40d、40ad 距離計測用発光素子
40x1、40x2、40x 距離計測用発光素子
40z1、40z2、40z 距離計測用発光素子
44 ガラス基板
45 発光部
46 ロッドレンズアレイ
51、51x1、51x2 TFT(薄膜トランジスタ)
80 ステッピングモータ
81 モータ出力軸
82 内歯ギア
101、102、103、104 感光体
105 転写ユニット
106、107、108、109 帯電装置
110、111、112、113 露光装置
114、115、116、117 現像装置
118、119、120、121 感光体クリーニング装置
122、123、124、125 現像剤格納部
126 ベルト状転写体
127 駆動ローラ
128 記録紙
129 押圧ローラ
130 支持ローラ
131 張力ローラ
132 ベルトクリーニング装置
139 定着装置

Claims (7)

  1. 像担持体を照射する光源と、
    この光源から出射された光のうち、前記像担持体から反射される光の光強度を検出する検出部と、を備える露光装置を具備し、
    前記検出部で検出した光強度に基づいて、前記像担持体と前記露光装置の間隔を調整する間隔調整部を備える画像形成装置。
  2. 像担持体に光を照射して潜像を形成する複数の発光素子で構成された発光素子列と、
    この発光素子列の配列方向において、前記発光素子列の配列範囲の両側に設けられ、前記像担持体を照射する光源と、
    この光源から出射された光のうち、前記像担持体から反射される光の光強度を検出する検出部と、を備える露光装置を具備し、
    前記検出部で検出した光強度に基づいて、前記露光装置から光が出射される方向における、前記像担持体と前記露光装置の間隔を調整する間隔調整部を備える画像形成装置。
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置であって、
    前記像担持体が静止している状態で、前記検出部によって光強度を検出する画像形成装置。
  4. 請求項3記載の画像形成装置であって、
    前記像担持体の複数個所について、前記検出部によって光強度を検出する画像形成装置。
  5. 請求項1または2記載の画像形成装置であって、
    前記光源を発光素子で構成し、前記受光部を受光素子で構成し、前記発光素子と前記受光素子を前記露光装置内の同一基材上の同一面に設けた画像形成装置。
  6. 請求項1または2記載の画像形成装置であって、
    前記光源によって光が照射される前記像担持体の領域を、光拡散面とした画像形成装置。
  7. 請求項2記載の画像形成装置であって、
    前記発光素子と前記光源を、共に有機エレクトロルミネッセンス素子で構成した画像形成装置。
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