JP2008284493A - 破砕機 - Google Patents

破砕機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008284493A
JP2008284493A JP2007133417A JP2007133417A JP2008284493A JP 2008284493 A JP2008284493 A JP 2008284493A JP 2007133417 A JP2007133417 A JP 2007133417A JP 2007133417 A JP2007133417 A JP 2007133417A JP 2008284493 A JP2008284493 A JP 2008284493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
crushing
support member
crusher
shear pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007133417A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Iida
飯田  勉
Kazunori Ueda
和憲 植田
Masanori Shinooka
正規 篠岡
Atsushi Kitaguchi
篤 北口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2007133417A priority Critical patent/JP2008284493A/ja
Publication of JP2008284493A publication Critical patent/JP2008284493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

【課題】シアピンの交換作業に要する時間を短縮することができる破砕機を提供する。
【解決手段】破砕機に、支持部材44に固定的に設けられた第1ブラケット80、固定刃40が破砕室25に臨むとき、支持部材44の回動軸46の軸方向において第1ブラケット80と対向するように設けられた第2ブラケット82、及び第2ブラケット82が第1ブラケット80と対向するとき、支持部材44の回動軸46の軸方向から第1ブラケット80及び第2ブラケット82に挿入され、固定刃40が破砕室25に臨む姿勢で支持部材44を第2ブラケット82に対して支持するシアピン47を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は被破砕物を破砕処理する破砕機に関する。
破砕機は、廃棄物の再利用や減容化を主な目的として、種々の被破砕物(間伐材、廃木材、建設廃材、岩石等)を破砕するものである。破砕機には破砕方式が異なるものが複数存在するが、その中でも、外周面上に破砕ビットが複数配された破砕ロータと、破砕ロータの径方向外側に設けられた固定刃(アンビル)と、固定刃を支持する支持部材を備えた回転式破砕機がある。
この種の破砕機では、被破砕物中に破砕不可能な異物(金属等)が混入していると、これらが破砕ビットと固定刃の間に挟まる等して固定刃に過負荷が掛かり、固定刃や破砕ロータ等を損傷させる恐れがある。そのため、支持部材を回動可能に設けてその姿勢をシアピン(剪断ピン)で保持し、過負荷が掛かるとシアピンを破断して破砕ロータ近傍から固定刃を待避させているものがある(特許文献1等参照)。
特開2006−192377号公報
上記のような破砕機は、瞬間的な過負荷に素早く対応できる点で優れているが、シアピンが破断すると破砕作業を一時中断して新しいものに交換する作業が必要となる。この交換作業に際して、上記の破砕機におけるシアピンはボルト等の締結手段によって拘束されているので、その締結手段の締緩作業が必要となる。このように、上記の破砕機には、シアピンの交換作業に要する手間が低減するように改良を施す余地がある。
本発明はシアピンの交換作業に要する時間を短縮することができる破砕機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、回転中心を略水平に設けた破砕ロータ、及びこの破砕ロータにより破砕された被破砕物を衝突させてさらに破砕する固定刃を有する破砕装置と、前記固定刃を支持し、前記破砕ロータの回転中心と略平行な回動軸を介して回動自在に設けられた支持部材とを備える破砕機において、前記支持部材に固定的に設けられた第1ブラケットと、前記固定刃が前記破砕装置の破砕室に臨むとき、前記支持部材の回動軸の軸方向において前記第1ブラケットと対向するように設けられた第2ブラケットと、この第2ブラケットが前記第1ブラケットと対向するとき、前記支持部材の回動軸の軸方向から前記第1ブラケット及び第2ブラケットに挿入され、前記固定刃が前記破砕室に臨む姿勢で前記支持部材を前記第2ブラケットに対して支持するシアピンとを備えるものとする。
(2)上記目的を達成するために、本発明は、本体フレームと、この本体フレームの上部に設けられた破砕機フレーム、回転中心を略水平にして前記破砕機フレーム内に配設された破砕ロータ、及びこの破砕ロータにより破砕された被破砕物を衝突させてさらに破砕する固定刃を有する破砕装置と、前記本体フレームの長手方向の一方側上部に設けられたホッパと、このホッパ内に収容された送りコンベヤと、この送りコンベヤの上方に設けられ前記送りコンベヤと協働して被破砕物を前記破砕装置に供給する押えローラと、前記破砕装置の下方から前記本体フレームの長手方向の他方側に向かって延在され、前記破砕装置から排出された破砕物を機外へ排出する排出コンベヤとを備える破砕機において、前記固定刃を支持し、前記破砕ロータの回転中心と略平行な回動軸を介して前記破砕フレームに回動自在に支持された支持部材と、この支持部材に固定的に設けられた第1ブラケットと、前記固定刃が前記破砕装置の破砕室に臨むとき、前記支持部材の回動軸の軸方向において前記第1ブラケットと対向するように、前記破砕機フレームに固定的に設けられた第2ブラケットと、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットと対向するとき、前記支持部材の回動軸の軸方向から前記第1ブラケット及び第2ブラケットに挿入され、前記固定刃が前記破砕室に臨む姿勢で前記支持部材を前記第2ブラケットに対して支持するシアピンとを備えるものとする。
(3)上記目的を達成するために、本発明は、走行体と、この走行体の上部に設けられた本体フレームと、この本体フレームの上部に設けられた破砕機フレーム、回転中心を略水平にして前記破砕機フレーム内に配設された破砕ロータ、及びこの破砕ロータにより破砕された被破砕物を衝突させてさらに破砕する固定刃を有する破砕装置と、前記本体フレームの長手方向の一方側上部に設けられたホッパと、このホッパ内に収容された送りコンベヤと、この送りコンベヤの上方に設けられ前記送りコンベヤと協働して被破砕物を前記破砕装置に供給する押えローラと、前記本体フレームの長手方向の他方側上部に設けられたパワーユニットと、前記破砕装置の下方から前記パワーユニットの下方を通って前記本体フレームの長手方向の他方側に向かって上り傾斜に延在され、前記破砕装置から排出された破砕物を機外へ排出する排出コンベヤとを備える破砕機において、前記固定刃を支持し、前記破砕ロータの回転中心と略平行な回動軸を介して前記破砕フレームに回動自在に支持された支持部材と、この支持部材に固定的に設けられた第1ブラケットと、前記固定刃が前記破砕装置の破砕室に臨むとき、前記支持部材の回動軸の軸方向において前記第1ブラケットと対向するように、前記破砕機フレームに固定的に設けられた第2ブラケットと、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットと対向するとき、前記支持部材の回動軸の軸方向から前記第1ブラケット及び第2ブラケットに挿入され、前記固定刃が前記破砕室に臨む姿勢で前記支持部材を前記第2ブラケットに対して支持するシアピンとを備えるものとする。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかは、好ましくは、前記シアピンの軸方向の少なくとも片側に取り付けられ、前記シアピンの軸方向の移動を抑制する拘束手段を備えるものとする。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの前記シアピンは、好ましくは、その軸方向の一方側に鍔部を有するものとする。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかにおいて、好ましくは、前記シアピンが破断して前記支持部材が回動するとき、前記第2ブラケット又は前記第2ブラケットが取り付けられた部材に前記支持部材が接触する前に前記支持部材と接触するように設けられたストッパーを備えるものとする。
本発明によれば、シアピンの交換作業に要する時間を短縮することができるので、破砕機の処理量を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態である自走式破砕機の全体構造を示す側面図、図2は図1に示した自走式破砕機の上面図、図3は図1に示した自走式破砕機に設けられた破砕装置13(後述)近傍の構造を示す側面図である。なお、以下において、図1中の機体長手方向の左・右に対応する方向を破砕機の後・前とする。
上記の図に示す自走式破砕機は、自力走行を可能にする走行体1と、受け入れた被破砕物を破砕する破砕機能構成部2と、破砕機能構成部2で破砕された破砕物を搬送し機外に排出する排出コンベヤ3と、搭載した各機器の動力源であるエンジン等を備えたパワーユニット(動力装置)4等によって概略構成されている。
走行体1は、トラックフレーム5と、トラックフレーム5の前後両端部に設けた駆動輪6及び従動輪7と、出力軸を駆動輪6の軸に連結した駆動装置(走行用油圧モータ)8と、駆動輪6及び従動輪7に掛け回した履帯(無限軌道履帯)9で構成されている。トラックフレーム5の上部には本体フレーム10が設けられており、この本体フレーム10の上部に、上記の破砕機能構成部2、排出コンベヤ3、及び動力装置4等が設けられている。
破砕機能構成部2は、投入される被破砕物を受け入れるホッパ(受入部)11と、被破砕物を搬送する送りコンベヤ12(図2参照)と、送りコンベヤ12によって導入された被破砕物を破砕する破砕装置13(図3参照)と、破砕装置13に導入される被破砕物を送りコンベヤ12に押さえ込む押圧フィーダ装置14(図3参照)を備えている。
ホッパ11は、本体フレーム10の長手方向の後方側上部に設けられており、ここを介して被破砕物が受け入れられる。
送りコンベヤ12は、破砕ロータ15(後述(図3参照))側に設けられたスプロケット状の駆動輪16(図3参照)と、その機体後方側に設けられた従動輪(図示せず)と、駆動輪16及び従動輪の間に掛け回され、機体幅方向(幅方向)に複数列(この例では4列、図2参照)設けられた搬送体(搬送ベルト、チェーンベルト)17を備えている。上記の従動輪は、ホッパ11の側壁体18(図1参照)後部に設けた軸受19(図1参照)によって支持されている。駆動輪16は、破砕装置13を幅方向の両側から覆う破砕機フレーム20に設けられた軸受21(後述の図4参照)によって支持されている。また、駆動輪16の回転軸22(図3参照)は、軸方向(幅方向)の一方側端部に設けられた駆動装置の出力軸とカップリング等を介して連結されている。このような構成により、送りコンベヤ12は、ホッパ11及び破砕機フレーム20内に略水平に収納されており、駆動装置を回転駆動させることにより駆動輪16及び従動輪の間で搬送体17を循環駆動させて被破砕物を搬送する。
押圧フィーダ装置14は、回動軸30を中心に回動自在(上下方向に揺動自在に)に設けられた支持部材31と、支持部材31に対して回転自在に設けられた押えローラ32と、支持部材31の後方側上部にロッド側の端部が回動自在に取り付けられた油圧シリンダ33を備えており、送りコンベヤ12の搬送帯17及び破砕ロータ15に対向するように設けられている。
回動軸30は破砕装置13の上方において破砕機フレーム20の間に架け渡されている。
支持部材31は、回動軸30を備えたアーム部34と、このアーム部34の後方の下方側に設けられたブラケット部35を備えている。アーム部34のうち破砕ロータ15の上方に位置する部分は円弧状に形成されており、ここには破砕室25(後述)の1部を構成する湾曲板36が取付けられている。ブラケット部35には押えローラ32が取り付けられている。ブラケット部35の押えローラ32取付け部分は、押えローラ32の径よりも小径の円弧状に形成されており、押えローラ32の外周面がブラケット部35から突出している。
押えローラ32は、送りコンベヤ12の上方に設けられており、その胴部内に駆動装置(図示せず)を内蔵している。この駆動装置によって押えローラ32は送りコンベヤ12上の被破砕物の搬送速度とほぼ同じ周速度で回転し、送りコンベヤ12と協働して被破砕物を破砕装置13に供給している。
油圧シリンダ33のボトム側の端部は、破砕機フレーム20に固定されたブラケット37に回動自在に連結されている。押圧フィーダ装置14は、この油圧シリンダ33の伸縮によって回動軸30を中心に回動され、送りコンベヤ12(破砕装置13)に対して上げ下げ(言い換えれば、破砕装置13に対し離間又は近接)される。
破砕装置13は、図3に示すように、高速回転して被破砕物を破砕する破砕ロータ15と、破砕ロータ15の径方向外側に設けられたアンビル(固定刃)40を備えており、本体フレーム10(図1参照)の長手方向のほぼ中央上部(送りコンベヤ12の前方側)に搭載されている。
破砕ロータ15は、外周面上に複数配された支持部材41と、各支持部材41に取り付けられた破砕ビット(破砕刃)42を備え、その回転中心を略水平にして破砕機フレーム20内に配設されている。破砕ロータ15の外周側には、送りコンベヤ12より被破砕物が導入される部分(押えローラ32周辺部分)から破砕ロータ15の正転方向に向かって、湾曲板36、アンビル40、スクリーン(篩い部材)50)(後述)が設けられている。破砕室25は、これら、湾曲板36、アンビル40、スクリーン50等によって概ね画定される空間である。破砕室25の送りコンベヤ12及び押圧フィーダ装置14側(図3中、左側)は被破砕物導入部として開放されている。
破砕ビット42は、破砕ロータ15が正転方向(図3中の矢印の方向(時計回り))に回転する際、その刃面が支持部材41に先行するように配置されている。破砕ビット42はボルト等の締結手段によって支持部材41に固定することが好ましく、このようにすれば摩耗した場合にも容易に交換することができる。
アンビル40は、被破砕物が衝突する衝突面43を有し、支持部材44によってその姿勢を支持されている。アンビル40は、衝突面43が破砕ロータ15の正転方向と対向する姿勢を保持して破砕室25に臨むように(図3の状態)、支持部材44によって保持されている。アンビル40は破砕ロータ15によって破砕された被破砕物を衝突面43で衝突させてさらに破砕している。
図4は図3中の矢印Aからの矢視図、図5は図4中の第1ブラケット80付近の部分拡大図、図6は図3において支持部材44が待避した状態の側面図、図7は図6中の矢印Bからの矢視図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する。
支持部材44は、破砕ロータ15の回転中心と略平行な回動軸46を介して破砕機フレーム20に回動自在に取り付けられており、シアピン47を介して姿勢保持部材48と連結されている。支持部材44は、アンビル40が固定される取付部45と、シアピン47が取り付けられる第1ブラケット80を有している。
第1ブラケット80は、支持部材44の機体幅方向の略中央部に固定的に設けられた部材であり、シアピン挿入部81(図5参照)を有している。シアピン挿入部81は貫通孔であり、その孔の軸は回動軸46の軸方向(破砕ロータ15の軸方向)に略平行に設けられている。シアピン挿入部81にはシアピン47が挿入されており、シアピン47は回動軸46の軸方向と平行に保持されている。
姿勢保持部材48は、破砕機フレーム20に架け渡されて破砕機フレーム20に対して固定されており、第2ブラケット82と、ストッパー49を有している。ストッパー49は、姿勢保持部材48の機体幅方向の両端部に支持部材44側に突出して設けられており、支持部材44が破砕ロータ15から待避したときに支持部材44と衝突してその回動を制限する。
第2ブラケット82は、固定刃40が破砕室25に臨むとき(図3及び図4の状態)、支持部材44の回動軸46の軸方向において第1ブラケット80と対向するように、姿勢保持部材48を介して破砕機フレーム20に固定的に設けられている。本実施の形態における第2ブラケット82は、第1ブラケット80の側部と間隔を介して対向するように固定されている。
第2ブラケット82はシアピン挿入部83(図5参照)を有している。シアピン挿入部83は、シアピン挿入部81と同様に、回動軸46の軸方向と略平行に設けられた貫通孔であり、固定刃40が破砕室25に臨むときのシアピン挿入部81と同軸上で対向するように配置されている。このような構成により、シアピン挿入部83は、固定刃40が破砕室25に臨むときに、回動軸46の軸方向に沿ってシアピン挿入部81と間隔を介して配列された孔を形成する。
なお、破砕作業時に固定刃40にかかる反力(破砕反力)とシアピン47にかかる剪断力の大小関係は、回動軸46からシアピン挿入部81,83までの距離と、回動軸46から固定刃40までの距離により調整可能である。例えば、シアピン47にかかる剪断力を破砕反力に近づけたい場合には、回動軸46の軸心を中心としてアンビル40の中心までの距離を半径とした仮想円の円周上付近にシアピン挿入部81及びシアピン挿入部83を配置すると良い。
このような構成により、姿勢保持部材48は、支持部材44の姿勢を保持してアンビル40が破砕室25に臨むように保持する一方で、アンビル40にシアピン47の強度の許容を超えた荷重がかかった場合等にはシアピン47の破断によって支持部材44の拘束を解く。これにより支持部材44は回動軸46を中心に回動して破砕ロータ15から遠ざかる方へ退避する(図6及び図7参照)。
なお、本実施の形態の第2ブラケット82は、第1ブラケット80を幅方向から挟み込むように設けられているが、この構成のみに限定されるものではない。この他にも、例えば、本実施の形態と逆に第1ブラケット80が第2ブラケット82を両側から挟み込む場合や、シアピン挿入部81及びシアピン挿入部83がそれぞれ1つずつの場合等でも良い。
シアピン47は、第2ブラケット82が第1ブラケット80と対向するとき、支持部材44の回動軸46の軸方向からシアピン挿入部81及びシアピン挿入部83に挿入され、固定刃40が破砕室25に臨む姿勢で支持部材44を第2ブラケット82に対して支持している。シアピン47は、図5に示すように、切り欠き部84と、鍔部85を有している。
切り欠き部84は、他の部分より径が細く形成された部分であり、シアピン47に強度を超える荷重がかかった際の破断予定部分となる。この切り欠き部84の径を変化させることによってシアピン47が破断する荷重を設定することができる。本実施の形態における切り欠き部84は、シアピン47が挿入部81,83に挿入された姿勢において、第1ブラケット80と第2ブラケット82の間(挿入部81と挿入部83の間)に形成される間隙にそれぞれ1箇所ずつ(計2箇所)配置されている。なお、切り欠き部84の位置は、シアピン挿入部81,83(第1ブラケット80,第2ブラケット82)の個数や配置等によって変化するが、第1ブラケット80、第2ブラケット82の間に間隙が形成されるように両者を設け、その間隙に配置することが好ましい。
鍔部85は、シアピン47の軸方向の片側に設けられており、シアピン47を挿入部81,83に挿入する際に第2ブラケット82の側面と当接するようになっている。鍔部85が第2ブラケット82と当接した状態では、切り欠き部84が第1ブラケット80と第2ブラケット82の間に形成される間隙中に位置するようになっており、シアピン47の位置決めを補助している。なお、本実施の形態における鍔部85は、図7に示すように、シアピン47の軸方向の片方側の端部に設けられている。
シアピン47をシアピン挿入部81,83に挿入した後には、鍔部85の反対側(他方側)に拘束ピン(拘束手段)86を取り付けることが好ましい(図3等参照)。拘束ピン86は、シアピン47の軸方向の移動を抑制する部材であり、シアピン47に何らかの外力がかかった場合でも、間隙に対する切り欠き部84の移動や、シアピン47自身の抜け落ちを抑制することができる。なお、シアピン拘束ピン86の例としては、棒状の金属を二つ折りにした割ピン(図3及び図6中の拘束ピン86参照)がある。この割ピンをシアピン47に別途設けたピン孔(図示せず)に差し込めば、シアピン47がシアピン挿入部81,83に対して固定される。このとき、図3及び図6に示すように、ピン孔に差し込んだ割ピンの先端を開けば、割ピンはピン孔から抜け落ちないように固定される。
スクリーン(篩い部材)50は、破砕物の粒径を選別しながら破砕室25外へ破砕物を排出する排出孔(図示せず)を有し、枠型のスクリーン保持部材(スクリーンホルダ)51によって破砕ロータ15の外周側に複数(本実施の形態では4つ)保持されている。
スクリーン保持部材51は、その周方向(破砕ロータ15の周方向)の送りコンベヤ12側(図3左側)の端部に設けられた回動軸52と、この反対側(図3右側)端部に取り付けられた支持部材53と、支持部材53と連結された油圧シリンダ54を有している。
スクリーン保持部材51は、破砕作業時には支持部材53によって図3に示すような姿勢を保持するが、油圧シリンダ54が縮短して支持部材53による拘束が解放されると回動軸52を中心に下方へ回動される。このようにスクリーン保持部材51を回動させるとスクリーン50の拘束が解かれ、破砕機フレーム20に設けられた開口部55(図1参照)を介してスクリーン50を交換することができる。
排出コンベヤ3は、フレーム60と、このフレーム60の長手方向両端に設けた駆動輪61(図1参照)及び従動輪(図示せず)と、駆動輪61及び従動輪に巻き回されたコンベヤベルト(図示せず)と、コンベヤベルト上に設けたコンベヤカバー63(図2参照)と、駆動輪62を回転駆動させる駆動装置(排出コンベヤ用油圧モータ)64(図2参照)等を有している。
排出コンベヤ3は、動力装置4から前方(排出側)へ突出して設けた支持部材65と、フレーム60の中央部付近から上部(動力装置4側)へ突出して設けた支持部材66と、本体フレーム10からフレーム60の後端部に向けて設けた支持部材67とによって吊り下げ支持されており、これら支持部材65,66,67によって破砕装置13の下方からパワーユニット4の下方を通って本体フレーム10の前方側へ向かって上り傾斜に延在されている。排出コンベヤ3の傾斜角度は一定値(例えば15度)以上に設定されている。これは、本実施の形態のような自走式破砕機を運搬車等の荷台に搭載する際に走行させる斜面(歩み板(みち板)等)と排出コンベヤ3が干渉しないようにするためである。
このように構成された排出コンベヤ3は、駆動装置64を回転駆動させることにより駆動輪61及び従動輪の間でコンベヤベルトを循環駆動させ、破砕装置13からの破砕物を機外へ排出している。
パワーユニット4は、本体フレーム10の長手方向の前方側上部に設けられた支持部材68を介して搭載され、破砕装置13の前方かつ排出コンベヤ3の上方に配置されている。動力装置4の後方側、かつ幅方向の一方側の区画には、運転席69が設けられている。運転席69の下方にはその他の操作や設定、モニタリング等を行うための操作盤70が設けられている。
ところで、破砕機を含めたリサイクル機械では、一般に、排出するリサイクル品(破砕物)の集積高さの確保や、トラック等の運搬手段への積み込み性等の点から、排出コンベヤ3の排出側端部の位置は可能な限り高いことが望ましい。しかし、本実施の形態の自走式破砕機のように破砕機自体の運搬に一般道を利用することを想定しているものでは、運搬車(トラック等)の大きさも含めて機体高さを制限値内に収める必要がある。一方、機体長については、上記の道路通行の制限に加えて、運搬車への積載性も考慮する必要があり、可能な限り短い方が好ましい。
このような実情から、本実施の形態の自走式破砕機は、パワーユニット4を本体フレーム10から機体前方(排出コンベヤ3の排出端側)に突出して配置させて排出コンベヤ3とできるだけ近接させるとともに、支持部材68によって上記の高さ制限の範囲内で上方に配置させて排出コンベヤ3の立ち上がり位置を処理装置(破砕装置13)側に配置することにより、機体長の短縮化を図っている。
次に上記のように構成される本実施の形態の破砕機の動作を説明する。
グラップル等の適宜の作業具を備えた重機(油圧ショベル等)等によってホッパ11内に被破砕物を投入すると、被破砕物は、送りコンベヤ12上に載置され、循環駆動する搬送体17によって破砕機前方側に向かって搬送される。送りコンベヤ12(搬送体17)によって押圧フィーダ装置14付近まで被破砕物が搬送されると、その上部に押えローラ32が乗り上がり、押圧フィーダ装置14が押し上げられる。押圧フィーダ装置14の下方に入り込んだ被破砕物は押圧フィーダ装置14の自重により送りコンベヤ12側に押さえ付けられながら破砕室25へ導入される。その際、被破砕物は押えローラ32と送りコンベヤ12とに挟持された部分を支点に片持ち梁状に破砕室25内に向かって突出する。そして、この突出部分に向かって正転方向に高速回転する破砕ロータ15上の破砕ビット42が下方から衝突して被破砕物を突き上げ、被破砕物を1次破砕する。
1次破砕された被破砕物は、破砕室25内を破砕ロータ15の回転に従ってアンビル40の所まで流通し、アンビル40によってさらに細かく2次破砕される。2次破砕まで受けた被破砕物は、回転する破砕ロータ15に伴ってアンビル40と破砕ロータ15との間に形成される間隙を通過し、スクリーン50近傍まで辿り着く。
スクリーン50までやってきた被破砕物のうち、排出孔の径より小さなものはそのままスクリーン50を介して破砕室25から排出されるが、排出孔の径より大きなものはそのまま継続して破砕室25内を周回し破砕ビット42、アンビル40、破砕室25の内壁面等と衝突して徐々に目標とする粒径まで破砕されていく。破砕室25から排出された破砕物(破砕チップ)は、循環駆動する排出コンベヤ3のコンベヤベルト上にシュート(図示せず)を介して落下する。コンベヤベルト上に落下した破砕物は、破砕機の前方側へと搬送され集積される。
このように行われる破砕作業において、被破砕物中に破砕装置13による破砕が難しい異物(金属等)や粒径の大きなものが混入している場合には、これらが破砕ロータ15とアンビル40の間に挟まる等して、アンビル40に負荷を掛ける場合がある。アンビル40に掛かる負荷は第1ブラケット80を介してシアピン47に剪断力として作用し、シアピン47の許容を超えた剪断力(過負荷)が掛かった場合には、シアピン47が破断して支持部材44が回動軸46を中心に回動し、破砕ロータ15から遠ざかる方へ待避される(図5及び図6参照)。なお、待避した支持部材44は、ストッパー49によって回動を制限されているので他の部材へ接触して損傷等を発生することはない。
このように過負荷によって支持部材44が待避した場合には、作業者は、支持部材44が待避して開口部となったスクリーン保持部材51の上面に堆積した被破砕物の清掃作業と、噛み込んだ異物の除去作業等を必要に応じて行って、破断したシアピン47を新品に取り替える作業を行う。破断されたシアピン47は、鍔部85及び拘束ピン86による拘束が解かれているので、シアピン挿入部81,83から容易に取り除くことができる。また、新品のシアピン47をシアピン挿入部81,83に挿入する際には、支持部材44を元の位置に戻してシアピン挿入部81,83が形成する貫通孔の一方側からシアピン47を挿入する。シアピン47の鍔部85と第2ブラケット82が当接したら、鍔部85の他方側に拘束ピン86を取り付けてシアピン47を適正な位置に固定して交換作業を終了する。このように、本実施の形態によれば、ボルト等の締緩作業を行うことなくシアピン47の交換を行うことができる。
次に本実施の形態の破砕機の効果を説明する。
まず、本実施の形態の効果の理解を容易にするために、本実施の形態の比較例について説明する。図8は本実施の形態の比較例の自走式破砕機に設けられた破砕装置13近傍の構造を示す側面図である。
この図に示す破砕機は、上記の実施の形態と異なる支持部材90、姿勢保持部材91、シアピン92を備えている。支持部材90と姿勢保持部材91はボルト93によってシアピン92を拘束している。シアピン92は、その軸方向が支持部材90の回動軸の法線方向に沿うように支持部材90及び姿勢保持部材91に保持されており、本比較例の場合は、機体長手方向に沿って配置されている。
この破砕機も、本実施の形態のものと同様に、過度な破砕反力がかかるとシアピン92が破断して固定刃40が破砕ロータ25から待避するが、シアピン92が破断した際の交換作業にはボルト93の締緩作業が伴うため、作業時間の短縮化が臨まれていた。また、シアピン92を機体長手方向に沿って配置しているため、姿勢保持部材91はシアピン92の破断予定部(切り欠き部)より機体前方に設けざるを得ず、姿勢保持部材91が支持部材90とは別に機体長手方向のスペースを占有していた。
また、本比較例の破砕機は、破砕装置13に対して被破砕物を水平方向から供給する構成(横入れ式)を採用している。そのため、破砕装置に上方から被破砕物を投入する場合と比較して、被破砕物の受け入れ位置を低くすることができるので、ホッパ11への投入性や長尺の被破砕物の対応の点で優位であるが、破砕装置の上方から被破砕物を投入する場合と異なり、送りコンベヤ12と押えローラ32で協働して被破砕物を破砕装置13に送り込む必要がある。
このような横入れ式の破砕機では、被破砕物を送りコンベヤ12と押えローラ32で拘束して積極的に破砕装置13に供給するので、被破砕物の性状(大きさ、形状、性質等)によっては破砕効率に対して被破砕物の供給量が多くなることもある。また、例えば、解体現場で廃木材等を被破砕物とする場合には、被破砕物にかすがい等の金属塊が混入していることもあり、これが破砕室に送り込まれてしまう場合もある。
そこで、横入れ式の破砕機では、破砕装置やその周囲の機器の保護を強化するために、過負荷時にシアピンを積極的に破断させる構成が採用される。しかし、仮にシアピンが破断してしまうと、シアピンの交換作業を終えなければ破砕作業に復帰できない。そのため、迅速に破砕作業に復帰して作業効率を向上させるためにも、シアピンの交換作業時間の短縮化が望まれていた。
これに対し、本実施の形態の破砕機は、支持部材44に設けられた第1ブラケット80と、固定刃40が破砕室25に臨むとき回動軸46の軸方向において第1ブラケット80と対向するように設けられた第2ブラケット82を備えている。このように構成した本実施の形態の破砕機によれば、ボルト等の締緩作業をすることなく、回動軸46の軸方向からシアピン47をシアピン挿入部81,83に挿入して固定するだけで交換作業を終了することができる。これによりシアピンの交換作業に要する時間を短縮することができるので、破砕機の稼働率が上昇し、処理量を向上させることができる。
また、上記のようにシアピン47に鍔部85を設ければ、第2ブラケット部82(又は第1ブラケット80)に鍔部85が当接するまでシアピン47を挿入するだけで、シアピン挿入部81とシアピン挿入部83の間隙に切り欠き部84が位置するように配置することができる。したがって交換作業に要する時間を更に短縮することができる。さらに、鍔部85の反対側に拘束ピン86を取り付ければ、更に容易にシアピン47を固定することができる。
さらに、本実施の形態におけるシアピン47は機体の幅方向(回動軸46の軸方向)に配置されるので、第1ブラケット80と第2ブラケット82、ひいては第1ブラケット80と姿勢保持部材48の機体長手方向における占有スペースを共用できる分、機体長を短縮することができる。これは、機体長が制限される自走式破砕機において顕著な効果となる。特に、現在より高出力のエンジンを搭載して処理量の向上を図るためにはパワーユニット4の占有部分を拡大する必要があるが、上記のように排出コンベヤ3の傾斜角度や機体高さに制限があるので破砕装置13側に拡大せざるを得ず、破砕装置13側にスペースがないとエンジンの出力を増大できない場合がある。しかし、本実施の形態によれば、パワーユニット4と破砕装置13の間にスペースを確保できるので、エンジン出力を増大することができ、破砕機の処理量を更に向上させることができる。
また、本実施の形態におけるシアピン47はその軸方向が機体の幅方向に沿うように配置されるので、シアピンが機体の長手方向に軸方向が配置される上記の比較例よりも、シアピン47に曲げや引っ張りの力が作用することが抑制される。これによりシアピン47に純粋な剪断力が作用し易くなるので、シアピン47の強度を設定することが容易になる。
次に本発明の第2の実施の形態である自走式破砕機について説明する。本実施の形態の自走式破砕機が上記の第1の実施の形態と大きく異なる点は、シアピン47Aを機体長手方向から挿入する点、及び第2ブラケット82Aから独立したストッパー49Aを有する点にある。
図9は、本発明の第2の実施の形態の自走式破砕機に設けられた破砕装置13近傍の構造を示す側面図であり、図10は、図9において支持部材44Aが待避した状態の側面図である。
これらの図が示す自走式破砕機は、支持部材44Aと、姿勢保持部材48Aと、ストッパー49Aと、シアピン47Aを備えている点において、上記の第1の実施の形態と異なっている。
支持部材44Aは、シアピン47Aが挿入される第1ブラケット80Aと、支持部材44Aが回動したときにストッパー49Aと接触する当接部441Aを備えている。
第1ブラケット80Aは、機体幅方向の略中央部に位置し、支持部材44Aに対して固定的に取り付けられている。この第1ブラケット80Aはシアピン47Aの挿入孔(図示せず)を有している。この第1ブラケット80Aのシアピン挿入孔は、その軸心の方向が回動軸46の軸心と略直交するように設けられている。
当接部441Aは、ストッパー49Aと面的に接触するように、回動軸46の軸方向(機体幅方向)に沿って所定の幅を有している。なお、支持部材44Aの回動を安定して制限するために、当接部441Aは支持部材44Aに対して複数箇所設けることが好ましい。なお、本実施の形態の当接部441Aは、特に図示しないが、機体幅方向の両端の2箇所に設けられている。
ストッパー49Aは、支持部材44Aの上方に設けられており、当接部441Aと接触する被当接部491Aと、被当接部491Aを保持する保持部492Aを有している。
被当接部491Aは、当接部441Aの取付箇所に対応するように保持部492Aに取り付けられている。この被当接部491Aは、シアピンAが破断して支持部材44Aが回動するとき、第2ブラケット82A(後述)又は第2ブラケット82Aが取り付けられた姿勢保持部材48Aに支持部材44Aが接触する前に支持部材44Aと接触するように設けられている。なお、被当接部491Aは、支持部材44Aが衝突する際の衝撃を吸収できるように緩衝材(例えば、ゴム等の弾性体や樹脂)で形成することが好ましい。また、保持部492Aは、回動軸46の軸方向に沿って破砕機フレーム20に架け渡された梁状の部材である。
姿勢保持部材48Aにはシアピン47Aが挿入される第2ブラケット82Aが取り付けられている。第2ブラケット82Aは、第1ブラケット80Aと対応するように機体幅方向の略中央部に位置し、姿勢保持部材48Aに固定的に取り付けられている。また、第2ブラケット82Aはシアピン47Aの挿入孔(図示せず)を有している。この第2ブラケット82Aのシアピン挿入孔は、固定刃40が破砕室25に臨むとき(図9の状態)、回動軸46の軸方向と略水平に直交する方向(すなわち、機体長手方向)において第1ブラケット80Aのシアピン挿入孔と間隙を介して対向するように設けられている。
このような構成によって、第2ブラケット82Aと第1ブラケット80Aは、固定刃40が破砕室25に臨むとき、機体長手方向に間隙を介して連続する2つのシアピン挿入孔を形成する。また、第2ブラケット82Aは姿勢保持部材48Aに対してボルト締結されている。したがって、第2ブラケット82Aと第1ブラケット80Aのシアピン挿入孔の位置にズレが生じた場合には、第2ブラケット82Aと姿勢保持部材48Aの間にシムを挿入する等して位置合わせをすることができる。
シアピン47Aの軸方向の中央部分には、切り欠き部が1箇所設けられている。この切り欠き部は、第1の実施の形態の切り欠き部84同様に、シアピン47Aの破断予定部分である。シアピン47Aは、第2ブラケット82Aが第1ブラケット80Aに対向するとき(すなわち、固定刃40が破砕室25に臨むとき)、回動軸46の軸方向と略水平に直交する方向から第1ブラケット80Aと第2ブラケット82Aのシアピン挿入孔に挿入される。このように2つのシアピン挿入孔に挿入されたシアピン47Aは、第1ブラケット80Aと第2ブラケット82Aの間隙に切り欠き部が位置するように位置合わせされた後に、拘束ピン86を両端部に取り付けることによって固定される。このように固定されたシアピン47Aは固定刃40が破砕室25に臨むように支持部材44を支持する。
上記のように構成される破砕機において、アンビル40に過負荷がかかって支持部材44Aが待避すると、支持部材44Aが姿勢保持部材48Aに衝突する前に当接部441Aがストッパー49Aと接触し、支持部材44Aの回動が制限される(図10の状態)。これにより支持部材44Aが待避しても、第2ブラケット82Aや第2ブラケット82Aが取り付けられた姿勢保持部材48Aに支持部材44Aが衝突することが避けられるので、第2ブラケット82Aに衝撃力が作用することを回避できる。したがって、上記の第1の実施の形態と比較して第2ブラケット82Aの位置にズレが生じることが抑制されるので、アンビル挿入孔の位置合わせを行う機会が低減され、破砕機の稼働率が向上する。また、第1の実施の形態のように姿勢保持部材48にストッパー49を取り付ける必要が無くなるので、姿勢保持部材48Aの周辺の構成を単純化することができる。特に、本実施の形態の支持部材44Aとストッパー49Aを第1の実施の形態の破砕機に適用すれば、本実施の形態の姿勢保持部材48Aのように第2ブラケット82周辺の構成を単純化できるので、破砕機の機体長を更に短縮することができる。
また、本実施の形態によっても、上記の比較例のようなボルト等の締緩作業をすることなく、第1ブラケット80A及び第2ブラケット82Aにシアピン47Aを挿入して拘束ピン86で固定するだけで交換作業を終了することができる。したがって、シアピンの交換に要する時間を短縮することができ、破砕機の稼働率を向上させることができる。
なお、上記の各実施の形態では、自力走行可能な木材破砕機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明してきたが、これに限られず、牽引して走行可能な移動式木材破砕機、クレーン等により吊り上げて運搬可能な可搬式木材破砕機、又はプラント等において固定機械として配置される定置式木材破砕機等に適用しても、上記のようにシアピン交換作業時間の短縮が実現できることは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態である自走式破砕機の全体構造を示す側面図。 本発明の第1の実施の形態である自走式破砕機の全体構造を示す上面図。 本発明の第1の実施の形態である自走式破砕機に設けられた破砕装置近傍の構造を示す側面図。 本発明の第1の実施の形態である自走式破砕機を図3中の矢印Aからみた矢視図。 図4中の第1ブラケット付近の部分拡大図。 図3において支持部材が待避した状態における側面図。 図6中の矢印Bからみた矢視図。 本発明の第1の実施の形態の比較例である自走式破砕機に設けられた破砕装置近傍の構造を示す側面図。 本発明の第2の実施の形態である自走式破砕機に設けられた破砕装置近傍の構造を示す側面図。 図9において支持部材が待避した状態における側面図。
符号の説明
1 走行体
3 排出コンベヤ
4 パワーユニット
10 本体フレーム
11 ホッパ
12 送りコンベヤ
13 破砕装置
15 破砕ロータ
20 破砕機フレーム
25 破砕室
32 押えローラ
40 固定刃(アンビル)
44 支持部材
46 回動軸
47 シアピン
49A ストッパー
80 第1ブラケット
82 第2ブラケット

Claims (6)

  1. 回転中心を略水平に設けた破砕ロータ、及びこの破砕ロータにより破砕された被破砕物を衝突させてさらに破砕する固定刃を有する破砕装置と、
    前記固定刃を支持し、前記破砕ロータの回転中心と略平行な回動軸を介して回動自在に設けられた支持部材とを備える破砕機において、
    前記支持部材に固定的に設けられた第1ブラケットと、
    前記固定刃が前記破砕装置の破砕室に臨むとき、前記支持部材の回動軸の軸方向において前記第1ブラケットと対向するように設けられた第2ブラケットと、
    この第2ブラケットが前記第1ブラケットと対向するとき、前記支持部材の回動軸の軸方向から前記第1ブラケット及び第2ブラケットに挿入され、前記固定刃が前記破砕室に臨む姿勢で前記支持部材を前記第2ブラケットに対して支持するシアピンとを備えることを特徴とする破砕機。
  2. 本体フレームと、
    この本体フレームの上部に設けられた破砕機フレーム、回転中心を略水平にして前記破砕機フレーム内に配設された破砕ロータ、及びこの破砕ロータにより破砕された被破砕物を衝突させてさらに破砕する固定刃を有する破砕装置と、
    前記本体フレームの長手方向の一方側上部に設けられたホッパと、
    このホッパ内に収容された送りコンベヤと、
    この送りコンベヤの上方に設けられ前記送りコンベヤと協働して被破砕物を前記破砕装置に供給する押えローラと、
    前記破砕装置の下方から前記本体フレームの長手方向の他方側に向かって延在され、前記破砕装置から排出された破砕物を機外へ排出する排出コンベヤとを備える破砕機において、
    前記固定刃を支持し、前記破砕ロータの回転中心と略平行な回動軸を介して前記破砕フレームに回動自在に支持された支持部材と、
    この支持部材に固定的に設けられた第1ブラケットと、
    前記固定刃が前記破砕装置の破砕室に臨むとき、前記支持部材の回動軸の軸方向において前記第1ブラケットと対向するように、前記破砕機フレームに固定的に設けられた第2ブラケットと、
    前記第2ブラケットが前記第1ブラケットと対向するとき、前記支持部材の回動軸の軸方向から前記第1ブラケット及び第2ブラケットに挿入され、前記固定刃が前記破砕室に臨む姿勢で前記支持部材を前記第2ブラケットに対して支持するシアピンとを備えることを特徴とする破砕機。
  3. 走行体と、
    この走行体の上部に設けられた本体フレームと、
    この本体フレームの上部に設けられた破砕機フレーム、回転中心を略水平にして前記破砕機フレーム内に配設された破砕ロータ、及びこの破砕ロータにより破砕された被破砕物を衝突させてさらに破砕する固定刃を有する破砕装置と、
    前記本体フレームの長手方向の一方側上部に設けられたホッパと、
    このホッパ内に収容された送りコンベヤと、
    この送りコンベヤの上方に設けられ前記送りコンベヤと協働して被破砕物を前記破砕装置に供給する押えローラと、
    前記本体フレームの長手方向の他方側上部に設けられたパワーユニットと、
    前記破砕装置の下方から前記パワーユニットの下方を通って前記本体フレームの長手方向の他方側に向かって上り傾斜に延在され、前記破砕装置から排出された破砕物を機外へ排出する排出コンベヤとを備える破砕機において、
    前記固定刃を支持し、前記破砕ロータの回転中心と略平行な回動軸を介して前記破砕フレームに回動自在に支持された支持部材と、
    この支持部材に固定的に設けられた第1ブラケットと、
    前記固定刃が前記破砕装置の破砕室に臨むとき、前記支持部材の回動軸の軸方向において前記第1ブラケットと対向するように、前記破砕機フレームに固定的に設けられた第2ブラケットと、
    前記第2ブラケットが前記第1ブラケットと対向するとき、前記支持部材の回動軸の軸方向から前記第1ブラケット及び第2ブラケットに挿入され、前記固定刃が前記破砕室に臨む姿勢で前記支持部材を前記第2ブラケットに対して支持するシアピンとを備えることを特徴とする破砕機。
  4. 請求項1から3のいずれか記載の破砕機において、
    前記シアピンの軸方向の少なくとも片側に取り付けられ、前記シアピンの軸方向の移動を抑制する拘束手段を備えることを特徴とする破砕機。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の破砕機において、
    前記シアピンはその軸方向の一方側に鍔部を有することを特徴とする破砕機。
  6. 請求項1から5のいずれか記載の破砕機において、
    前記シアピンが破断して前記支持部材が回動するとき、前記第2ブラケット又は前記第2ブラケットが取り付けられた部材に前記支持部材が接触する前に前記支持部材と接触するように設けられたストッパーを備えることを特徴とする破砕機。
JP2007133417A 2007-05-18 2007-05-18 破砕機 Pending JP2008284493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007133417A JP2008284493A (ja) 2007-05-18 2007-05-18 破砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007133417A JP2008284493A (ja) 2007-05-18 2007-05-18 破砕機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008284493A true JP2008284493A (ja) 2008-11-27

Family

ID=40144721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007133417A Pending JP2008284493A (ja) 2007-05-18 2007-05-18 破砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008284493A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012011430A1 (ja) 2010-07-20 2012-01-26 ウエダ産業株式会社 破砕装置
JP2012183509A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Hitachi Constr Mach Co Ltd 破砕ビット及びこれを用いた木材破砕機
JP2013248572A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Hitachi Constr Mach Co Ltd 破砕機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012011430A1 (ja) 2010-07-20 2012-01-26 ウエダ産業株式会社 破砕装置
JP2012183509A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Hitachi Constr Mach Co Ltd 破砕ビット及びこれを用いた木材破砕機
JP2013248572A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Hitachi Constr Mach Co Ltd 破砕機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8104701B2 (en) Apparatus and method for supporting a removable anvil
US9725249B2 (en) Movable processing apparatus for mineral material processing
US7971818B2 (en) Apparatus and method for supporting a removable anvil
JP4849963B2 (ja) 破砕機
CN103442810A (zh) 移动式破碎系统
AU739312B2 (en) A method for securing a die plate of a jaw crusher, and a jaw crusher
JP2008284493A (ja) 破砕機
JP2007260546A (ja) 木材破砕機
JP4809238B2 (ja) 木材破砕機
JP4800842B2 (ja) 破砕機
JP2011011193A (ja) 破砕機
JP2011050879A (ja) 破砕機
JP4391410B2 (ja) 木材破砕機
JP2010155202A (ja) 木材破砕機
JP5197268B2 (ja) 木材破砕機
JP3840359B2 (ja) 自走式破砕機
JP4098605B2 (ja) ジョークラッシャ
JP4850688B2 (ja) 破砕機
JP2007313441A (ja) 破砕機
JP2011088092A (ja) 破砕機
JP5892740B2 (ja) チップ製造装置およびチップの製造方法
JP2012183509A (ja) 破砕ビット及びこれを用いた木材破砕機
JP4549882B2 (ja) 木材破砕機
JP2005319348A (ja) 木材破砕機
JP5595253B2 (ja) 自走式処理機及びそのコンベヤ組み付け方法