JP2008284121A - 電気掃除機 - Google Patents

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Tetsuji Nomachi
哲治 野町
Takaaki Ogawa
貴昭 小川
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Abstract

【課題】集塵袋の除塵性能を維持しながら、電源コードの引き出し力を低減した、使用勝手の良い電気掃除機を提供する。
【解決手段】電動送風機12を収納した電動送風機室22と、塵埃を捕集する集塵袋19を収納した集塵室17と、電動送風機室22と集塵室17とを仕切る仕切壁23と、電源コード(図示せず)を巻き取り収納するコードリール(図示せず)と、電源コードの引き出し時に回転するコードリールに連動して回動する回動レバー(図示せず)に連動して集塵袋19に振動を加える振動板26を有し、振動板26の回動軸(図示せず)の位置を仕切壁23の略中央高さとしたもので、振動板26の高さが略半分になって、振動板26を回動させるトルクが軽減され、電源コード28の引き出し力が軽くなり、操作性が向上すると共に、連動する各部品に加わる力も軽減されるので、それらの耐久性も向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、集塵袋の内壁に塵埃が付着することによる吸引力の低下を防止できる電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機として、前部に塵埃を捕集する集塵袋を収納した集塵室を配し、後部に吸引風を発する電動送風機を配した本体と、前記電動送風機に電力を供給する電源コードを巻き取り収納すると共に周壁に複数の突起リブを有するコードリールと、集塵袋の後壁に振動を加える振動板と、本体の底部に回動自在に設けられ、一端が、振動板の下部に連結され、他端にコードリールの回転時に突起リブ上を摺動する当接部を有する加振アーム体と、当接部を突起リブに押し付けるように加振アーム体を回動付勢するバネ体を備えたものがある。
以上のように構成された従来の電気掃除機の動作は、以下の通りである。
使用者が、電気掃除機を使用開始するに当たり、電源コードを掃除機本体より引き出そうとすると、それに伴いコードリールが回転し、加振アーム体の当接部が、バネ体の付勢力に抗して突起リブ上を摺動し、同時に振動板が後方に回動し、加振アーム体の当接部が突起リブを乗り越え終わると、バネ体の付勢力で、加振アーム体が反対方向に回動し、同時に振動板も勢いよく回動して、集塵袋の後壁を叩くような動作をして、集塵袋の内壁に付着した塵埃を落とすようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006―141597号公報
しかしながら、上記従来の電気掃除機の構成では、加振アーム体が掃除機本体の底部に軸支されているため、振動板が縦長にならざるを得ず、しかも、加振アーム体の回動中心を中心に振動板が回動するようになっているため、振動板を回動させるために大きなトルクが必要となり、このため、加振アーム体を付勢するバネ体の付勢力も大きくする必要があった。それにより、加振アーム体を回動させるために大きな力が必要となり、結果的に、電源コードを引き出すための力が重くなったり、当接部がバネ体でコードリール側に強くて押し当てられているので、その部分の磨耗が早く進行し、耐久性が悪いなどの色々な課題ががあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、集塵袋の除塵性能を維持しながら、電源コードの引き出し力を低減した、使用勝手の良い電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、吸引風を発する電動送風機を収納した電動送風機室と、塵埃を捕集する集塵袋を収納した集塵室と、前記電動送風機室と前記集塵室とを仕切る仕切壁と、電源コードを巻き取り収納するコードリールと、少なくとも前記電源コードの引き出し時に回転する前記コードリールに連動して回動する回動レバーと、前記集塵室内に回動自在に配され前記回動レバーの回動動作に連動して前記集塵袋に振動を加える振動板とを有し、前記振動板の回動軸の位置を前記仕切壁の略中央高さとしたもので、振動板の高さが略半分になるので、振動板を回動させるのに必要なトルクが軽減され、電源コードの引き出し力が軽くなり、操作性が向上すると共に、各部品間で動作を連動させるための機構部分に加わる力も軽減されるので、それらの部分の耐久性も向上する。
本発明の電気掃除機は、集塵袋の除塵性能を維持しながら、電源コードの引き出し力が小さく、使用勝手の良いものである。
第1の発明は、吸引風を発する電動送風機を収納した電動送風機室と、塵埃を捕集する集塵袋を収納した集塵室と、前記電動送風機室と前記集塵室とを仕切る仕切壁と、電源コードを巻き取り収納するコードリールと、少なくとも前記電源コードの引き出し時に回転する前記コードリールに連動して回動する回動レバーと、前記集塵室内に回動自在に配され前記回動レバーの回動動作に連動して前記集塵袋に振動を加える振動板とを有し、前記振動板の回動軸の位置を前記仕切壁の略中央高さとしたもので、振動板の高さが略半分になるので、振動板を回動させるのに必要なトルクが軽減され、電源コードの引き出し力が軽くなり、操作性が向上すると共に、各部品間で動作を連動させるための機構部分に加わる力も軽減されるので、それらの部分の耐久性も向上する。
第2の発明は、特に、第1の発明の回動レバーの回動動作に連動して振動板を打撃する部材を設け、前記振動板と前記部材の当接部分を覆う囲い部を、集塵室内に配したもので、集塵袋が塵埃で広がっても、囲い部により、振動板と部材との当接部分に集塵袋が触れることが無いので、振動板による集塵袋の除塵動作が妨げられることが無い。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の振動板の可動範囲を規制する規制体を設けたもので、例えば、振動板の可動範囲を、規制体により摺動レバーの可動範囲より狭く設定すれば、集塵袋が広がり、振動板が後方に押さえつけられるようになっても、電源コードの引出し時に、摺動レバーが最も下がった位置まで摺動したとき、摺動レバーが振動板より後方に位置しているので、摺動レバーが前に摺動したときに、振動板に確実に振動を加え除塵することができ、集塵袋が満杯になるまで、塵埃を吸引することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図12を用いて説明する。
図1〜12において、掃除機本体1は、手元ハンドル2とホース継ぎ手3付きのホース4とを介して延長管5を連結し、延長管5に取り付けられ塵埃を吸引する吸込具6に連通している。また、掃除機本体1は、前方底面にキャスター7を、後方側面に一対のローラー8を回動自在に備えている。
この掃除機本体1は、下ケース9と上ケース10とで外郭を構成し、上ケース10には持ち運び時に握る把手部11を備えている。この掃除機本体1の後方側に電動送風機12が配設されており、電動送風機12は、吸引風を発するもので、前方を防振ゴム前13で支持し、後方を防振ゴム後ろ14を介してモーターケース15とモーターカバー16により支持されており、下ケース9に装着し固定するようになっている。
掃除機本体1の前方側には、集塵室17が形成され、集塵室17上方には、この集塵室17を開閉自在に閉鎖する集塵蓋18が設けられており、この集塵室17内には塵埃を捕集する集塵袋19が着脱自在に具備されている。
また、集塵蓋18には隙間用ノズル等のアタッチメントを収納する収納部20を設け、収納部20を覆う格納蓋21が開閉自在に軸支されている。
電動送風機12を収納する電動送風機室22と集塵室17を仕切る仕切壁23は、下ケース9に設けられており、この仕切壁23の上方にはパッキン24が設けられており、パッキン24にて集塵室17内の空気タイトを行い気密性を確保している。
電動送風機12前方の仕切壁23には連通口25が設けられており、電動送風機12と、集塵室17とが連通するようになっている。
仕切壁23と集塵袋19との間には、集塵袋19を叩いて振動を与える振動板26を備えた除塵手段27が設けられている。
電動送風機室22側には、電動送風機12に電力を供給する電源コード28を巻き付けて収納するコードリール29を備えたコード巻取り装置30が配設されており、電源コード28の引き出し時、もしくは、収納動作させることより、前記コードリール29も回転する構成となっている。
コードリール29には、略円周状のリブ体31が形成されており、このリブ体31は、コードリール29に形成された複数の突起リブ32のそれぞれの両端とつながった形状で、コードリール29の外周の内側に配設されている。
コード巻取り装置30のコードリール29は、隔壁体33に回転自在に軸支されており、この隔壁体33には、コードリール29の回転を制止および解放させるブレーキレバー34が回動自在に軸支されている。
ブレーキレバー34と隔壁体33により隔てられた反対側のコードリール29近傍に、ブレーキレバー34とほぼ同じ高さで回動軸を形成した回動レバー35を回動自在に軸支している。回動レバー35には、コードリール29に形成した突起リブ32と当接する当接部36を略円弧状に形成して設け、振動板26に振動を加える摺動レバー37を摺動させる摺動操作部38と、突起リブ32との当接を解除する当接解除部39を形成している。当接部36と突起リブ32は隔壁体33に開口した窓部40を通して当接する構成としている。
当接部36には、突起リブ32との接触による磨耗を防止する磨耗防止体41をビス等の金属材で設けている。
さらに、当接部36がリブ体31又は突起リブ32に当接する方向へ回動レバー35を回動付勢する当接バネ42を、摺動操作部38近傍に設けている。
ブレーキレバー34の上方には、電源コード28を巻き取る時に操作する操作部43を備え、操作部43には、ブレーキレバー34と連動し、コードリール29の回転制止を解除するブレーキ解除部44を形成し、操作部バネ45により掃除機本体1上方に付勢して設けられている。さらに、操作部43外周の一部には、当接解除部39を操作可能にする解除リブ46を形成している。
また、解除リブ46と当接解除部39との距離は、ブレーキ解除部44とブレーキレバー34との距離より近い位置で構成している。
摺動レバー37は、一端に回動レバー35に設けた摺動操作部38に係合する係合部47を、摺動操作部38を動作方向の前後で挟む形状で形成し、他端に振動板26に振動を加える振動伝達部48を形成している。
仕切壁23には摺動レバー37を通す開口部49を設け、回動レバー35の回動動作に連動して振動板26を打撃する部材として、摺動レバー37の振動伝達部48を覆い、且つ振動伝達部48と圧入固定する圧入固定部50を形成した覆部材51を前記開口部49に保持固定している。
覆部材51は、外周にフランジ状の凸部52を形成すると共に、圧入固定部50の肉厚を周辺の肉厚より厚くして、ゴム等の軟質材で形成している。
隔壁体33には、摺動レバー37の動作時の傾きを防止する傾き防止リブ53を形成し、窓部40、回動レバー35及び摺動レバー37を覆うカバー体54を保持固定している。
カバー体54は、隔壁体33と同様に回動レバー35を軸支する軸受け部を形成し、回動レバー35を付勢している当接バネ42を保持している。また、覆部材51の外れ防止の為、覆部材51を仕切壁23との間で挟持する挟持部55を形成している。さらに、カバー体54は上ケース10に形成した保持リブ56で囲まれている。
一方、集塵室17内の仕切壁23に設けた連通口25の前に、振動板26を回動自在に軸支した保持枠57を設け、下ケース9に設けた挿入部58に着脱自在にセットされている。振動板26の回動軸59は、その位置が、仕切壁23の略中央高さになるように保持枠57に軸支されている。
振動板26には、摺動レバー37からの振動を受ける振動板動作部60を設け、振動板動作部60の略鉛直線上に振動板26を仕切壁23側に付勢する振動板バネ61を保持枠57との間に備えている。
回動レバー35に形成した当接部36と、摺動レバー37と、振動板26に形成した振動板動作部60は、略一直線上に配置している。
保持枠57には、覆部材51と振動板動作部60の当接部を覆う囲い部62を設け、保持枠57上端に振動板26の可動範囲を規制する規制体63を形成し、振動板動作部60の可動範囲すなわち振動板26の可動範囲を、摺動レバー37の可動範囲より狭くしている。
振動板26の、集塵袋19に振動を加え除塵する除塵部64を振動板26の上端に複数個形成し、面当たりするように幅広い面を設けている。また、除塵部64は集塵袋19に振動を加える時は、保持枠57より、外側に突出するところまで動作する。回動レバー35及び摺動レバー37の周期的な動作により振動板26の除塵部64は、保持枠57から突出する位置と規制体63の間を周期的に揺動する。
振動板26または、保持枠57には取り外し時に指等を引っ掛けることができる引掛け部65を格子状にして形成している。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
電源コード28の引き出し時、コードリール29に形成された突起リブ32も回動し、当接部36が突起リブ32に乗り上げると、回動レバー35が回動して、摺動操作部38が移動し、摺動操作部38が摺動レバー37の係合部47を押して摺動レバー37が掃除機本体1後方へ摺動する。摺動した振動伝達部48と共に覆部材51の圧入固定部50も後方へ移動し、振動板26は振動板動作部60への覆部材51の押圧力がなくなる為、振動バネ61の付勢力により後方へ傾く。
当接部36が突起リブ32を乗り越すと衝撃力を持って回動レバー35が回動し、元の位置に戻るため、摺動レバー37が、連動する覆部材51と共に前方に素早く摺動し、覆部材51が振動板26の振動板動作部60に衝突する。すると、振動板26は、集塵袋19の方へ衝撃力を持って移動し、集塵袋19に大きな振動を加えることができるので、集塵袋19の内部に付着し堆積した塵埃を効率的に除塵でき、吸引風の低下を減少させて集塵性能を向上できる。
以上のように、本実施の形態によれば、振動板26の回動軸59の位置を、仕切壁23の略中央高さとしたので、振動板26の高さが略半分になり、振動板26を回動させるのに必要なトルクが軽減され、電源コード28の引き出し力が軽くなり、操作性が向上すると共に、各部品間で動作を連動させるための機構部分に加わる力も軽減されるので、それらの部分の耐久性も向上する。また、満杯の集塵袋19を取り出す時に、振動板26が動くので、引っ掛りなく取り出すことができる。
また、振動板26と覆部材51の当接部分を覆う囲い部62を、集塵室17内に配したので、集塵袋19が塵埃で広がっても、囲い部62により、振動板26と覆部材51との当接部分に集塵袋19が触れることが無いので、振動板26による集塵袋19の除塵動作が妨げられることが無い。
また、振動板26の可動範囲を規制する規制体63を設け、振動板26の可動範囲を、摺動レバー37の可動範囲より狭くなるように設定しているので、集塵袋19が広がり、振動板26が後方に押さえつけられるようになっても、電源コード28の引出し時に、摺動レバー37が最も下がった位置まで摺動したとき、摺動レバー37が振動板26より後方に位置しているので、摺動レバー37が前に摺動したときに、振動板26に確実に振動を加え除塵することができ、集塵袋19が満杯になるまで、塵埃を吸引することができる。
また、突起リブ32は、複数個形成されている為、電源コード28の引き出し時には複数回振動板26で集塵袋19に振動を加えることができるので、叩く回数が増し除塵効果の拡大が図れるものとなる。
さらに、摺動レバー37の係合部47を、回動レバー35に形成した摺動操作部38を前後方向に挟む形状としているので、回動レバー35の回転動作を水平動作にスムーズに変換でき、摺動操作部38の動作に対し、スムーズに連動できるので、集塵袋19の内部に付着し堆積した塵埃を効率的に除塵できる。
また、回動レバー35はコードリール29近傍に軸支されていると共に、回動レバー35に形成した当接部36と、摺動レバー37と、振動板26に形成した振動板動作部60が、略一直線上に配置しているので、除塵動作を最短距離で伝達することができる。その結果、除塵手段27をコンパクトに構成でき、掃除機本体を小型化及び軽量化することができる。
コードリール29に形成されているリブ体31は、突起リブ32の両端とつながった形状で形成され、コードリール29の外周の内側に配設し、回動レバー35の当接部36を略円弧状に形成している為、コードリールが回転した時、当接部36が突起リブ32に乗り上げられる動作がスムーズとなり、その結果、除塵の際の異音を低減することができる。
また、当接部36には磨耗を防止する磨耗防止体41をビス等の金属材で設けている為、急激な磨耗を防止することができ、耐久性に優れ快適な掃除を持続できる。
電源コード28の巻き取り時、操作部43を操作すると、解除リブ46が回動レバー35の当接解除部39を操作し、回動レバー35が回動する。回動レバー35の当接部36が突起リブ32に対し当接しない位置まで離れた状態に移動した直後に、ブレーキ解除部44がブレーキレバー34を操作し、コードリール29の回転制止を解除して、電源コード28を巻き取る。その結果、電源コード28の巻き取り時に余分な負荷や騒音が発生せずスムーズに巻き取ることができ、使い勝手を向上できる。
操作部43に形成した解除リブ46を、前記操作部43の外周の一部に形成しているので、従来の操作部と同じ大きさで形成することができ、機能が追加することによる掃除機本体1の大型化を防止でき、快適な掃除を行うことができる。
また、図12に示すように、電源コード28引出し時以外の時に除塵したい時、操作部43を押し下げると、解除リブ46が回動レバー35に形成した当接解除部39に当接して回動レバー35が回動し、摺動操作部38が移動し、摺動操作部38が摺動レバー37の係合部47を押して摺動レバー37が掃除機本体1後方へ摺動する。摺動した振動伝達部48と共に覆部材51の圧入固定部50も後方へ移動し、振動板26は、振動板動作部60への覆部材51の押圧力がなくなる為、振動板バネ61の付勢力により後方へ傾く。続けて、操作部43から手を離すと、操作部バネ45の弾性力により、解除リブ46の当接解除部39への当接が解除され、回動レバー35が当接バネ42の弾性力により衝撃力を持って回動し、元の位置に戻るため、摺動レバー37が連動する覆部材51と共に前方に素早く摺動し、振動板26の振動板動作部60へ衝突する。すると、振動板26は、集塵袋19の方へ衝撃力を持って移動し、集塵袋19に大きな振動を加えることができるので、好きなだけ満足いくまで集塵袋19を除塵することができ、快適な掃除を行うことができる。
また、圧力差のある電動送風機室22と集塵室17とで摺動レバー37が動作しても、覆部材51が摺動レバー37を覆い、かつ外周に凸部形状を形成し、仕切壁23に保持されているので、仕切壁23に形成した開口部49への保持固定が確実にでき、通常使用以外の外力が加わっても外れたり、位置ズレすることがないので、集塵室17内の気密性を常に確保し、摺動レバー37の動作を妨げることなくスムーズに振動板に伝えることができる。覆部材51をゴム等の軟質材で形成し、摺動レバー37を覆い、かつ摺動レバー37と圧入固定される圧入固定部50を設けているので、摺動レバー37の動作を妨げることなくスムーズに振動板26に伝えることができ、集塵袋19の内部に付着し堆積した塵埃を効率的に除塵できる。
振動板26と当接する覆部材51の先端部の肉厚を、周辺肉厚より厚く形成しているので、繰り返して摺動レバー37が動作して、覆部材51の先端部と振動板26が当接して、先端部が多少磨耗しても、破れて穴があくことがないので、集塵室17内の気密性を常に確保することができる。
除塵部64は面当たりするように幅広い面で複数個形成されおり、保持枠57から突出する位置と規制体63の間を周期的に揺動するので、効果的に除塵できる。
振動板26または、保持枠57には取り外し時に指等を引っ掛けることができる引掛け部65を格子状にして形成しているので、取り外しが容易にできる。
保持枠57は、下ケース9より着脱可能なため、安価な電気掃除機を販売する時等、振動板26を取り付けていない保持枠57を取り付け、付け替えるだけで、除塵機構有無でのモデルの差別化が容易にできる。また、回動レバー35等の除塵手段を取り外すだけで、同様にモデルの差別化が容易にできる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、集塵袋の除塵性能を維持しながら、電源コードの引き出し力が小さく、使用勝手の良いもので、家庭、業務用等の電気掃除機に特に有用である。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図 同電気掃除機の中央断面図 同電気掃除機の集塵蓋を除いた全体斜視図 同電気掃除機の部分断面図 同電気掃除機の除塵手段より隔壁体とカバー体を除いた全体斜視図 同電気掃除機の除塵手段より隔壁体とカバー体を除いた右側面図 同電気掃除機の除塵手段の一部を示した部分断面図 同電気掃除機の操作部周辺部品の斜視図 同電気掃除機の振動板が最も後方に傾いた状態を示す左側面図 同電気掃除機の当接部が突起リブに完全に乗り上げた状態を示す左側面図 同電気掃除機の当接部が突起リブを乗り越した状態を示す左側面図 同電気掃除機の操作部を押した時の左側面図
符号の説明
1 掃除機本体
12 電動送風機
17 集塵室
19 集塵袋
22 電動送風機室
23 仕切壁
26 振動板
27 除塵手段
28 電源コード
29 コードリール
32 突起リブ
35 回動レバー
36 当接部
37 摺動レバー
51 覆部材(部材)

Claims (3)

  1. 吸引風を発する電動送風機を収納した電動送風機室と、塵埃を捕集する集塵袋を収納した集塵室と、前記電動送風機室と前記集塵室とを仕切る仕切壁と、電源コードを巻き取り収納するコードリールと、少なくとも前記電源コードの引き出し時に回転する前記コードリールに連動して回動する回動レバーと、前記集塵室内に回動自在に配され前記回動レバーの回動動作に連動して前記集塵袋に振動を加える振動板とを有し、前記振動板の回動軸の位置を前記仕切壁の略中央高さとしたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 回動レバーの回動動作に連動して振動板を打撃する部材を設け、前記振動板と前記部材の当接部分を覆う囲い部を、集塵室内に配した請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 振動板の可動範囲を規制する規制体を設けた請求項1又は2に記載の電気掃除機。
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