JP2008281508A - 傾斜角度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加速度センサのみで傾斜角度を高速に検出できるようにする。
【解決手段】傾斜角度測定装置21は、移動体に取り付けられた第1の加速度センサ11と第2の加速度センサ12と傾斜角度算出部22を有する。これら加速度センサ11,12は、直交する2方向の加速度を検出可能に配置されている。傾斜角度算出部22は、HPF(ハイパスフィルタ)31,33を通して静的な周波数成分を除去した検出値が入力される動的傾斜角度算出手段35と、LPF(ローパスフィルタ)32,34を通して動的な周波数成分を除去した検出値が入力される静的傾斜角度算出手段36を有し、それぞれの算出結果を加算手段37で加算して傾斜角度として出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体の傾斜角度を算出する傾斜角度測定装置に関する。
移動体の走行制御や姿勢制御をする際には、移動体の傾斜角度を検出してフィードバック制御を行うことがある。傾斜角度を検出する手段としては、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)に利用される技術を用いて製造された2軸の加速度センサが知られている。
ここで、この種の加速度センサでは、重力と移動体自身の運動によって発生する加速度の和が検出されてしまうので、正確な傾斜角度を直接測定することが困難であった。そこで、従来の傾斜角度測定装置では、例えば特許文献1に開示されているように、2軸の加速度センサに加えて、移動体の角速度を検出する角速度センサを移動体に取り付けていた。加速度センサの出力信号から移動体自身の運動によって発生する加速度をローパスフィルタでカットし、カットした部分の情報を角速度センサで補うことで、移動体の傾斜角度を検出していた。
特開2006−220491号公報
しかしながら、従来の構成で傾斜角度を検出するためには、加速度センサに加えて角速度センサを設ける必要があるので、装置構成が複雑化していた。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、加速度センサのみで傾斜角度を高速に検出できるようにすることを主な目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、移動体に固定され、移動体が傾斜又は回転するときの方向ベクトルを含む平面に平行な第1の方向の加速度を検出する第1の加速度センサと、移動体に固定され、移動体が傾斜又は回転するときの方向ベクトルを含む平面に平行で、第1の方向と直交する第2の方向の加速度を検出する第2の加速度センサと、前記第1、第2の加速度センサの出力信号から静的な加速度成分を除去するハイパスフィルタと、前記第1、第2の加速度センサの出力信号から動的な加速度成分を除去するローパスフィルタと、前記ハイパスフィルタを通した前記第1、第2の加速度センサの出力信号から算出した傾斜角速度を2階積分し、動的な傾斜角度を算出する動的傾斜角度算出手段と、前記ローパスフィルタを通した前記第1、第2の加速度センサの出力信号から静的な傾斜角度を算出する静的傾斜角度算出手段と、動的な傾斜角度と静的な傾斜角度を加算する加算手段と、を備えることを特徴とする傾斜角度測定装置とした。
この傾斜角度測定装置では、移動体が傾斜又は回転して加速度が発生すると、第1、第2の加速度センサから信号が出力される。動的傾斜角度算出手段は、加速度センサの出力信号からハイパスフィルタで低周波数成分をカットした信号から動的な傾斜角度を算出する。静的傾斜角度算出手段は、加速度センサの出力信号からローパスフィルタで高周波数成分をカットした信号から静的な傾斜角度を算出する。これら傾斜角度を加算手段で加算すると、動的な傾斜角度成分が静的な傾斜角度成分で補完された傾斜角度が得られる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の傾斜角度測定装置において、前記動的傾斜角度算出手段は、前記第1、第2の加速度センサごとに設けられた第1の動的傾斜角度算出部及び第2の傾斜角度算出部と、前記代1、第2の傾斜角度算出部で算出される動的な傾斜角度のうち2階積分を行ったときの積分誤差が少なくなる方に重みを付けた値の平均をとる平均化手段とを備えることを特徴とする。
この傾斜角度測定装置は、2つの加速度センサのそれぞれから動的な傾斜角度を算出し、平均化手段で平均値をとることで動的な傾斜角度を算出している。さらに、動的傾斜角度算出手段が2階積分したときに発生する積分誤差の大小を2つの加速度センサのそれぞれについて予め調べておき、積分誤差が小さい方の動的な傾斜角度に重み付けをしてから平均化値をとることで積分誤差の影響が小さくなるようにしている。
本発明によれば、2つ加速度センサの出力信号から動的な傾斜角度と静的な傾斜角度を算出し、これらを用いて移動体の傾斜角度を求めるようにしたので、加速度センサのみで移動体の傾斜角度や回転角度を計測することが可能になる。加速度センサのデータを補完する目的で他のセンサを設ける必要がなくなって装置構成を簡略化できる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
最初に、図1を参照して2軸の加速度センサで移動体の傾斜角度を検出する原理について説明する。
図1に示すように、移動体Mbが支点Fcを中心にして傾斜するときの水平方向からの傾斜角度をθとし、移動体Mbと共に移動する加速度センサ1の運動加速度をαsとする。また、重力をgとする。2軸の加速度センサ1は、移動体Mbが傾斜していない初期状態における水平方向と鉛直方向のそれぞれに相当する2軸で加速度を検出するように設置されている。これら方向D1,D2は、移動体Mbが傾斜又は回転するときの移動方向を示す方向ベクトルを含む平面に平行になっている。以下、移動方向を示す方向ベクトルを含む平面上で初期状態における水平方向に相当する第1の方向D1の加速度を検出する要素を第1の加速度センサ11とし、その検出値をss1とする。第1の方向D1に直交する第2の方向D2、つまり初期状態における水平方向の加速度を検出する要素を第2の加速度センサ12とし、その検出値をss2とする。
いま、移動体Mbが外力によって支点Fcを中心にして傾斜角度θだけ傾斜したとき、第1の加速度センサ11の出力信号ss1は、以下のように表すことができる。
Figure 2008281508
同様に、第2の加速度センサ12の出力信号ss2は以下のようになる。
Figure 2008281508
また、移動体Mbの回転角加速度は、支点Fcから各加速度センサ11,12までの距離rmと、各加速度センサ11,12の運動加速度αsを用いると、
Figure 2008281508
となる。式(3)に式(1)、(2)のそれぞれを代入すると、
Figure 2008281508
Figure 2008281508
と表せる。式(4)、(5)は、出力信号ss1,ss2を含むθに関する微分方程式になっているので、これらの微分方程式を解けば傾斜角度θが得られる。式(4)又は式(5)のいずれか一方を計算すれば、傾斜角度θを求めることができるが、計算の精度を向上させるため、この実施の形態では各式の計算結果の平均値をもって傾斜角度θとする。
式(4)、(5)に示す微分方程式を解く場合、重力加速度gが既知なので、出力信号ss1,ss2及び微小時間前の傾斜角度θを使って逐次、2階積分して傾斜角度θを算出すれば良い。
しかしながら、2階積分を行う過程では、積分誤差が発生するので静的な傾斜角度を検出することは困難である。そこで、以下に示す式(6)を使って静的な傾斜角度θ2を算出し、これを用いて積分誤差を修正する。
Figure 2008281508
より詳細には、式(4)、(5)を積分して得られる傾斜角度は、動的成分のみが抽出されるようにハイパスフィルタを通した出力信号ss1,ss2から求め、これを動的な傾斜角度θ1とする。式(6)の傾斜角度θ2は、静的成分のみが抽出されるようにローパスフィルタを通した出力信号ss1,ss2から求める。そして、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2の和をとって移動体の傾斜角度θとする。
なお、式(4)、(5)では、検出された傾斜角度θ(つまり動的な傾斜角度θ1)の値がフィードバックされるようになっている。したがって、傾斜角度θに対する感度が高いと積分誤差が大きくなる。式(4)、(5)のそれぞれにおいて、θに関する感度は、以下のようにそれぞれ表せる。
Figure 2008281508
Figure 2008281508
θ≒0のときは、式(8)がほぼ0になる。θ≒90°のときは、式(7)がほぼ0になる。したがって、傾斜角度θの値に応じて式(4)、(5)の結果に重み付けて平均値を算出する積分誤差をより小さくできる。
次に、このような原理を利用して移動体の傾斜角度を測定する傾斜角度測定装置の具体的な構成について図2を参照して説明する。
傾斜角度測定装置21は、2軸の加速度センサ1を構成する第1の加速度センサ11及び第2の加速度センサ12と、傾斜角度演算部22とを有する。
第1の加速度センサ11及び第2の加速度センサ12は、共に図1に示すように移動体Mbに取り付けられており、第1の加速度センサ11で第1の方向D1の加速度が検出され、第2の加速度センサ12で第1の方向に直交する第2の方向D2の加速度が検出されるようになっている。これら加速度センサ11,12は、動的な加速度だけでなく静的な加速度を検出可能な構成を有し、例えば、MEMSに使用される技術を利用して製造され、静電容量の変化を利用して直交する2つの方向D1,D2のそれぞれの加速度を検出する。
傾斜角度演算部22は、第1の加速度センサ11の出力信号ss1が入力される第1のハイパスフィルタ(HPF)31及び第1のローパスフィルタ(LPF)32と、第2の加速度センサ12の出力信号ss2が入力される第2のハイパスフィルタ(HPF)33及び第2のローパスフィルタ(LPF)34を有する。2つのハイパスフィルタ31,33の出力は、動的傾斜角度算出手段35に接続されている。2つのローパスフィルタ32,34の出力は、式(6)を使って静的な傾斜角度θ2を算出する静的傾斜角度算出手段36に接続されている。
動的傾斜角度算出手段35は、第1のハイパスフィルタ31が接続される第1の動的傾斜角度算出部41と、第2のハイパスフィルタ33が接続される第2の動的傾斜角度算出部42と、各動的傾斜角度算出部41,42の出力が接続される平均化手段43とを備えている。
平均化手段43の出力と、静的傾斜角度算出手段36の出力は、加算手段37に接続されており、加算手段37から傾斜角度θの算出結果が出力されるようになっている。
第1の動的傾斜角度算出部41は、式(4)を演算するように構成され、第2の動的傾斜角度算出部42は、式(5)を演算するように構成されている。各動的傾斜角度算出部41,42は、傾斜角度θの前回値を記憶するメモリを有し、前回値を使って積分処理を行って動的な傾斜角度θ1の今回値を逐次的に演算する。また、重み計算を行うことで、積分誤差の影響を抑えるようになっている。重み計算は、傾斜角度θに関してリニアに重みを変えるもので、式(7)、(8)を用いて傾斜角度0°から90°の間で傾斜角度θ1に対する感度の評価を予め実施しておき、より積分誤差が少なくなる方の傾斜角度θ1に重みを付ける。
平均化手段43は、第1の動的傾斜角度算出部41から出力される重み付けされた動的な傾斜角度θ1(以下、傾斜角度θ11とする)と、第2の動的傾斜角度算出部42から出力される重み付けされた動的な傾斜角度θ1(以下、傾斜角度θ12とする)の平均値を算出する。
加算手段37は、各フィルタ31〜34を使って周波数的に分担させた動的傾斜角度θ1と静的傾斜角度θ2を加算して傾斜角度θを算出する。
この傾斜角度測定装置21の動作を説明する。移動体Mbが傾斜すると、各加速度センサ11,12が出力信号ss1,ss2を出力する。第1の加速度センサ11の出力信号ss1は、第1のハイパスフィルタ31を通って静的な傾斜角度に相当する低周波成分がカットされた後、第1の動的傾斜角度算出部41に入力される。傾斜角度θの前回値を用いた逐次積分で式(4)を2階積分し、積分値に傾斜角度θの今回値で定める重み付け処理を行う。同様に、第2の加速度センサ12の出力信号ss2は、第2のハイパスフィルタ33を通って静的な傾斜角度に相当する低周波成分がカットされた後、第2の動的傾斜角度算出部42に入力される。傾斜角度θの前回値を用いた逐次積分で式(5)を2階積分し、積分値に傾斜角度θの今回値で定める重み付け処理を行う。平均化手段43は、これら2つの動的な傾斜角度θ11,12の今回の平均値を算出する。例えば、傾斜角度θが0°付近では式(7)に示す第1の加速度センサ11の出力の感度がほぼゼロになるので、動的な傾斜角度θ11に重みを付ける。これに対して、式(8)で感度が算出される動的な傾斜角度θ12は、この角度域では感度が相対的に大きくなって積分誤差が大きいことが予想されるので、重み付けは行わない。又は十分に小さい値で重み付けを行う。したがって、平均値を求める際には、動的な傾斜角度θ11を主とする傾斜角度θ1が算出される。
傾斜角度θの増加と共に、動的な傾斜角度θ11の重み付けが小さくなる一方で、動的な傾斜角度θ12の重み付けが大きくなる。第1の動的傾斜角度算出部41における重み付け処理は、傾斜角度θが0°のときが最も大きく、傾斜角度θの増加に伴ってリニアに減少し、傾斜角度θが90°のときに最も小さくなる。逆に第2の動的傾斜角度算出部42における重み付け処理は、傾斜角度θが0°のときが最も小さく、傾斜角度θの増加に伴ってリニアに増加し、傾斜角度θが90°のときに最も大きくなる。
一方、2つの加速度センサ11,12の出力信号ss1,ss2は、各ローパスフィルタ32,34にも入力される。さらに、各ローパスフィルタ32,34において動的な傾斜角度に相当する高周波数成分がカットされた後、静的傾斜角度算出手段36に入力される。式(6)に基づいて静的な傾斜角度θ2が算出され、加算手段37に出力される。
加算手段37では、同時期に出力された出力信号ss1,ss2に基づいて計算された動的な傾斜角度θ1と静的な傾斜角度θ2を加算し、傾斜角度θとして出力する。
ここで、傾斜角度測定装置21で図1に示す移動体Mbの傾斜角度θを検出した結果について以下に説明する。
不図示の移動機構を使って移動体Mbを傾斜角度0°から転がらせ、傾斜角度45°付近で一度止め、さらに転がしてみた。移動体Mbの傾斜角度の実際の値(=真値)と、傾斜角度測定装置21で検出した傾斜角度θを図3に示す。図3は、横軸が時間の経過を示し、縦軸が傾斜角度になっている。実線で示すラインL1は傾斜角度の真値を示し、破線で示すラインL2は傾斜角度測定装置1の計測結果として出力された傾斜角度θを示す。一点鎖線で示すラインL3は式(6)の計算結果を示す。ラインL3は、ローパスフィルタ32,34を通さずに検出値ss1,ss2から直接に静的な傾斜角度を算出した結果を示している。
ラインL1及びラインL2からわかるように、傾斜角度θは真値とよく一致した。しかしながら、傾斜角度90°のときは、瞬間的に大きな誤差が発生し、その後振動的に収束している。これは、移動体Mbの頂点Fcが接地した衝撃によって大きな加速度を各加速度センサ11,12が検出したためである。また、ラインL3に示す静的な傾斜角度は、各加速センサ11,12自身の運動によって生じる加速度により、動き始めと傾斜角度90°で急峻に立ち上がる大きい誤差が発生した。動き始めの誤差は、回転トルクによって支点Fcの接地部が沈み込んだためと考えられる。また、45°においても静的な傾斜角度に誤差が生じていた。つまり、検出値ss1,ss2から直接に静的な傾斜角度を算出しただけでは、誤差が大きくなることがわかる。
図4に、傾斜角度測定装置21で算出した傾斜角度θ、θ1、θ2を示す。ラインL4が傾斜角度θを示し、ラインL5が動的な傾斜角度θ1を示す。ラインL6が静的な傾斜角度θ2を示す。
ラインL5に示すように、動的成分に相当する傾斜角度θ1は、各ハイパスフィルタ31,33を通した出力信号ss1,ss2を使用して算出され、平均化手段43から出力される値に相当する。この動的な傾斜角度θ1は、傾斜開始時では傾斜角度θに略一致する。そして、時間の経過と共にラインL4に示す傾斜角度θから乖離し、ゼロに収束する。移動体が45°から再び動き出したときには、これに追従して変化している。また、ラインL6に示す傾斜角度θ2は、各ローパスフィルタ32,34を通した出力信号ss1,ss2から算出され、静的傾斜角度算出手段36から出力される値に相当する。この静的な傾斜角度θ2は、図3のラインL3に示すような自身の運動による誤差がフィルタ処理によって除去されている。
このように、フィルタ31〜34を通した出力信号ss1,ss2から傾斜角度θ1,θ2を算出し、これら傾斜角度θ1,θ2を加算して傾斜角度θを算出することで、図3のラインL2に示すように、真値に略一致し時間遅れの少ないデータが得られた。
この実施の形態によれば、2軸の加速度センサ1を用いて移動体Mbの傾斜角度θを算出することが可能になる。移動体Mbが支点Fcを中心にして回転する場合にも同様にして傾斜角度θを算出することができる。例えば、移動体Mbが回転軸回りに回転するリンクである場合、リンクに固定された2軸の加速度センサ1を用い、回転軸と加速度センサ1の位置関係が変化しないことを利用することで、リンクの傾斜角度や回転角度を算出することが可能になる。
2軸の加速度センサ1のみで傾斜角度を算出するあたり、周波数フィルタ(フィルタ31〜34)を使用して動的な傾斜角度θ1と静的な傾斜角度θ2に分けて計算を行うことで、動的な傾斜角度θ1の算出時に静的な成分の影響をカットできると共に、静的な傾斜角度θ2の算出時に動的な成分の影響をカットできる。そして、後にこれら傾斜角度θ1,θ2を加算することで傾斜角度θを算出するようにしたので、誤差の発生を抑制することができ、測定精度を向上できる。
加速度の検出方向が直交する2つの動的な傾斜角度θ1のそれぞれについて傾斜角度θに対する感度の評価を予め行って重み付けを決定しておき、傾斜角度θ11,θ12の算出結果に重み付けを行ってから平均化処理を行うことで2階積分による積分誤差の影響を小さくしたので、傾斜角度θの測定精度を向上できる。
なお、本発明は前記の実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、第1の加速度センサ11と第2の加速度センサ12は、一体でも良いし、別体でも良い。さらに、各加速度センサ11,12を移動体Mbの異なる位置に固定しても良い。2つの加速度センサ11,12は、移動体Mbが傾斜又は回転するときの方向ベクトルを含む平面内で検出方向が直交する2方向であれば良く、鉛直方向や水平方向に限定されない。
動的な傾斜角度θ1を算出する際の重み付けは、曲線的に変化させても良い。
本発明の実施の形態に係る移動体の傾斜角度を算出する際の原理を説明する図である。 傾斜角度測定装置のブロック図である。 傾斜角度測定装置で傾斜角度を測定した結果を示すグラフである。 傾斜角度と動的な傾斜角度、静的な傾斜角度のグラフである。
符号の説明
1 2軸の加速度センサ
11 第1の加速度センサ
12 第2の加速度センサ
21 傾斜角度測定装置
22 傾斜角度算出部
31 第1のHPF(第1のハイパスフィルタ)
32 第1のLPF(第1のローパスフィルタ)
33 第2のHPF(第2のハイパスフィルタ)
34 第2のLPF(第2のローパスフィルタ)
35 動的傾斜角度算出手段
36 静的傾斜角度算出手段
37 加算手段
41 第1の動的傾斜角度算出部
42 第2の動的傾斜角度算出部
43 平均化手段
Mb 移動体
Fc 支点

Claims (2)

  1. 移動体に固定され、移動体が傾斜又は回転するときの方向ベクトルを含む平面に平行な第1の方向の加速度を検出する第1の加速度センサと、
    移動体に固定され、移動体が傾斜又は回転するときの方向ベクトルを含む平面に平行で、第1の方向と直交する第2の方向の加速度を検出する第2の加速度センサと、
    前記第1、第2の加速度センサの出力信号から静的な加速度成分を除去するハイパスフィルタと、
    前記第1、第2の加速度センサの出力信号から動的な加速度成分を除去するローパスフィルタと、
    前記ハイパスフィルタを通した前記第1、第2の加速度センサの出力信号から算出した傾斜角速度を2階積分し、動的な傾斜角度を算出する動的傾斜角度算出手段と、
    前記ローパスフィルタを通した前記第1、第2の加速度センサの出力信号から静的な傾斜角度を算出する静的傾斜角度算出手段と、
    動的な傾斜角度と静的な傾斜角度を加算する加算手段と、
    を備えることを特徴とする傾斜角度測定装置。
  2. 前記動的傾斜角度算出手段は、前記第1、第2の加速度センサごとに設けられた第1の動的傾斜角度算出部及び第2の傾斜角度算出部と、前記代1、第2の傾斜角度算出部で算出される動的な傾斜角度のうち2階積分を行ったときの積分誤差が少なくなる方に重みを付けた値の平均をとる平均化手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の傾斜角度測定装置。


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